人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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【人】 水底はやがて煌めく シェルタン


 
強い決意と、僅かな希望を胸に。


 ────その日の朝食の場に、足を踏み入れた。
(0) 2021/05/30(Sun) 20:01:14
ご飯を食べました。

一人で朝食を食べた。

『先生』に言われたことを守ろうとするだろう。

少女はやはり朝食の場には現れなかった。けれど、確かにこのギムナジウムに居る。今もなお。

朝食の場には姿を見せた。見せただけだ。

体調がいつもより悪そうだ。

【人】 愛情 シェルタン

「────ふう。」

 辺りを見る。
 奇異の視線。訝し気な、或いは申し訳なさそうな、
 或いはまだ邪険に扱うような視線。

 そして、ある姿を見て。

(……誰だか分かんね〜)
 
『いない』とされて、存在すら希薄にされた、
 けれど、確実に『変わっていったもの』たちは、
 ”こっち側”からはこう見えるんだな、と、
 心の中で寂しく笑う。

 でも、それは決して顔には出さない。
 ここにいるべきなのは、いつも通りの自分で。

 あるべきギムナジウムの姿、なのだから。
(2) 2021/05/30(Sun) 20:13:49
『いない』女が、食堂に姿を表した。
もっとも食事目当てではない。

チャンスがあれば回収はするが。


守るべき対象を把握するには、食堂に顔を出すのが
おそらく一番手っ取り早いと考えたからだ。
それに自分なら、心無い暴力や、大人の治療を受けた時に
一番被害が少ないと考えているからだ。
他人には言わない。怒られるから。


暫く、食堂の様子を監視していた。

死んでもしたくなかったことを、してきた後だ。


 『いない』彼は誰にも見られない。
 当然のことだ。

 けれど、『いない』彼は誰も見ない。
 ――昨日そばにあった、手を握り合った人のことでさえ。

死にたいと思っている。早く、早く、死んでしまいたい。

死にたい。 死にたい。

迷惑をかけずに、生きたい。
生きたかった。

迷惑になるなら、死にたい。
生まれてから、ずっと。ずっとそう思っていた。

そのために、食べなかったのに。


こんなことをするくらいなら、殴り殺された方がマシだった。

手酷く犯された方が良かった。


久しぶりに口にした
人の肉
は、美味かった。

美味かったのに。
無理矢理口に含まされたそれを考えると、気持ち悪くて、本当に。


本当に、死んでしまいたい。

【人】 愛情 シェルタン


「そこ!そこらへん!」


 声を張り上げて、
『そこ』を指さして。

 恐らく、水面と称した彼がいる辺り。
 あと委員長───は、元気そうだ。

「暗い顔すんなよ。辛いことでもあったのか?
 ”これ”が終わったら幾らでもきいてやるからさ、

 今くらいはオレに免じて、楽しんでくれたら嬉しい」

 無茶な相談かもしれないけれど。
 自分は、冷える食堂の空気を吹き飛ばすように、
 只管、心からの笑みを繕っている。

 バイオリンを取り出す。

 出し物と言っても、大層なものじゃない。
 いつもの演奏だ。自分にはこれしかできないから。

 でも───”いつもの”、が、大事だから。
(3) 2021/05/30(Sun) 20:37:34
メモを貼った。

メモを貼った。

『先生』の言うことがきけない。


「…………」

何も言えなかった。それ以上、子供の顔も見ることは出来なかったし、ラサルハグに何かをすることもなかった。
ぎり、と歯ぎしりをして。
屈辱と、罪悪感と、何も変えられない無力感。

鞭をその手に持ったまま、その場に立ち尽くしているだろう。

メモを貼った。

【人】 愛情 シェルタン


「しょうがねえやつ、オレが承るよ」

 シトゥラの口にチョコレート粒をシュート!
(6) 2021/05/30(Sun) 22:24:47
ぼんやりと椅子に座っている。

人を探して走り回っている。

唖然とした

自室で丸くなって泣いていた。
全てを、そのすべてが

死ぬときは二人だから怖くない。
 ああでもけれどね、本当にボクは臆病で、本当のことを話すのも難しくて。


違うんだ
  違うんだ
   違うんだよ

「ねえ、カストル、悪ふざけなんて、よくない嫌だ」

「ルヘナ、カストル……ルヴァ……」


部屋のベッドの片隅で、ポルクスは震えて丸くなっていた。嗚咽を漏らして、涙を流す。

【人】 愛情 シェルタン


「ぶん殴るぞコラ!寮で裸族なってたまるか!
 個室だけどさ!色々問題あるだろ!

 なあ、みんなもそう思うだろ〜?」

 わざとらしく接されても、
 なんてことなく受け答えして。

 剰え、それを『他の人』にも向けたりして。

「……てか風邪じゃないよ?オレは。

 
大人に酷いことをされた
んだ。
 シトゥラには、言った気がしたんだけどなあ?」

 そして意趣返しのように言う。
 大人との関わりがあったことを、大声で。

 それは、
ここに居られるもの
の特権だ。
(9) 2021/05/30(Sun) 22:43:46
シェルタンは、生徒たちの雰囲気を気にしない。いつもどおり。“それが何もおかしくない”とでも言うように、そこにいる。
(a12) 2021/05/30(Sun) 22:45:06

スピカを『見つける』。

ここにいる。

何もとっていない。何も食べていない。

メモを貼った。

ルヘナ
中庭に落とし穴を穴掘る約束してたのに。


すっぽかしちゃった、病気、違ういや、それもそうだろう。
こんなんじゃルヘナにも、ルヴァにもカ、カストル。カストル。ねえ、どうして。どうして。

なお。カストルは中庭に入ってったこともなく。
つまり、あまり思い入れも何もなかったから別に何も感じなかったろう。たのしい!と無邪気に笑ったろう。

それに遊びに誘われるのは嬉しかったし、落とし穴ランキングを作るレベルできっと遊んだろうに

約束、やぶっちゃった……


泣き虫のポルクスは、ずっとずっと部屋の隅でぶつぶつと何かをいいながら、泣いていた。

泣いていた。

ヴァイオリンの演奏を、聞いていた。

メレフは、朝食を取りもしないまま 流れてきたヴァイオリンの音色に耳を傾けている。

死にたい。けれど。

この音は、旋律は もう少し聴いていたくて。

目を閉じて、耳を澄ませていた。

結局守れていなかったことに苦しんだ。

 あなたの部屋

 泣き声と呟きとで満たされたあなたの部屋に
 近づいてくる音がある。
 一人分の足音があなたの部屋の前で止まり、
 恐る恐るといった様子で二度ノックされた。

「ポルクス、いるよな。入ってもいいか」

 尋ねる声には約束をすっぽかされた怒りや、
 あなたに対しての恐れなどは微塵も含まれていない。

スピカの盾の外に歩み出たのだ。当然の帰結では、ある。

ルヘナに微笑んだ。

【人】 演者 シェルタン


 奏でている。
 いなかったときも、ここにいるときも、
 特に上手くなったりはしていない、弦の音色を。

 だが。
 聞く人たちが変われば、聞こえるものも変わる。
 話はとても単純で。
 だからこそ、知らせなければならない。

 いつか、此の場所を許せるようになる時まで。


 ──朝食の時間が終わるまで、
   暫く演奏を続けていただろう。
(18) 2021/05/31(Mon) 0:53:37
食堂から人が少なくなってきたころに、あの日のように 中庭に向かう。

スピカの手を取った。

メモを貼った。

 るへな!

る、
るへなぁ
……?」

こんな、こんな時、一瞬喜んで跳んで行ってしまいそうになった。ごめん、カストル。

転んでしまってああ格好もつかないね、カストル。
一緒に悩みながら、真剣に文章を書いて、カストル。

ボクは、もう僕しかいないのに。



転んだな、という音が二回ほど
出迎えない、そんな選択肢はない。

「……」

「わ、どうしたの、ルヘナ?」

二人分の生活物資、あたかもそこに居たような部屋。
丸められた幾つかの紙。

そして少年の瞳は散々泳いだ末に合ってしまった目線からは
『あの狂気』
が薄れていた。


「今、中荒れてるけど、入る?」

そう言う
カストルと
ポルクスは少し困ったように笑った。

少し自分を嫌悪した。

盾の内に入っている。少なくとも、今だけは。

ルヘナの頭を撫でた。

 ポルクス
 部屋の内部から聞こえる転倒音に少し心配そうにしたけれど、
 彼はとびっきり強いから大丈夫だろうと思い至る。
 
強度の高さは少しくらいなら知っているつもりだ。


 出てきた彼の様子を見て異変を認識するも、
 人の往来の可能性があるこの場所でそれを尋ねる気もなくて。
 周囲を見渡す意識もないから
 誰かに見られていても気付かないままだろう。

「お邪魔してもいいなら。
 俺は荒れてる程度では気にしないよ、お前はどうだ?」

鞭で打った子供を、中庭で見かけた。

アルレシャにお辞儀をした。

 ルヘナ
「気になるけど、それどころじゃ
ない、みたいな


ポルクスは、周囲をちょろっと見てから



袖を引っ張って、抱きしめるように引き込んだ。

 執着心と愛情と喜びはそのままに、けれどいつもの大型犬が飛びつくようなものでもなく。

それは何時にでも、砕け散ってしまいそうな、ものだった。

 ポルクス
「そうか、なら上がらせてもら、」

 言葉の途中でも引かれるままに、抵抗もせず
 あなたの腕の中に収まった。

 彼らから向けられていた執着も愛も知っていた。
 もちろん狂気だって理解はしていたけれど、
 そこから離れることはあまり想像できなくて。

 ……長くともにいたからこそ、
 彼の様子が違うことも分かってしまうから、
 そっと抱き締め返して背をとんとんと優しく叩いた。

「……いなくなったのか、カストルは」

メモを貼った。

これでいいと自分に言い聞かせた。

【人】 演者 シェルタン

>>20 サルガス

 それは朝食の時間の終わり際。
 曲も終盤に差し掛かった頃に入ってきた貴方を、
 迎えるように、暖かい音色が包む。

「……──サルガス、おはよう。
 ちゃんと眠れたか?」

 シェルタンは、いつも通りそこにいる。
 それは貴方にとって、眩しすぎることなのかもしれない。

「オレはもう大丈夫。“もう一回ああなっても”。
 ……それを伝えるために帰ってきたからさ」

 それでも彼はそこに立つ。
 何かを変えられると信じて、

 平気で『ない』者の話をして、白い目で見られようとも、
 それを跳ねっ返すような活力でもって、笑う。
(22) 2021/05/31(Mon) 10:53:45
キノコを食べている。

おいしく食べた。

"復讐"を始めた。

『宿題』を守れなかったことになるのだろうか?

中庭にやってきた。

シェルタンは『そうでなくなった』らしいが、
依然としていない者はいる。
まあ、私もそうなのだが。

個々人の事情なんて、わからない。
でも、動かなければ人を救えない。

だから、とりあえず中庭に来た。
昨日はここに人が集まったから。
表の担当がシェルタンならば、
私の担当はこちらだろう。

笛を吹くような風流な真似はできないので、
とりあえず食べられそうな草を物色していた。

みんなを支えられたらそれでいいと思おうとしている。

【人】 演者 シェルタン


>>シトゥラ

「大袈裟〜。今元気だから全然大丈夫。
 それに先生も心配してくれたし、な」

 大人もみんなみんな悪いものではない。
 教員棟に顔を見せて、それを理解して。

「でも、秘密な!
 悪い大人たちに聞かれたらまた何されるんだか
 わかったもんじゃねえしな〜」

 そう、“公然の秘密”を言うのだ。
(25) 2021/05/31(Mon) 12:31:18
水底に手を伸ばす。

「………」

無意識のうちに、シェルタンの部屋の前に足を運んでいた。
今の自分が会っていいものなのかも、分からないけれど。

メレフは、扉をノックした。

【人】 演者 シェルタン

>>24 サルガス

「いいんだよ、今は無理して言葉にしなくても。
 ゆっくりでいい、大丈夫だからさ」

 視線を合わせるように屈んで、笑いかけて。サルガスを取り巻く暗い空気も、払拭してあげるように。

「オレたちは“いつもどおり”、そこにいればいい。
 いつもみたいに、毎日を楽しそうにしていたらいい。

 ……今は難しくても、いつかはそうできたらいいんだ。
 少なくとも。オレは、ずっとそうするつもりだ。

 ま、もちろん弱音は吐くけどな。
 悩みなんてあって当たり前なんだし」

 再び受け入れられて、尚“ギムナジウムの暗黙の了解”から逸脱したことを繰り返すのに。胸を張って。

 いつものように。優しく、あなたの頭を撫でるだろう。
(26) 2021/05/31(Mon) 12:40:09

【人】 演者 シェルタン

>> 『メレフ』

ノック音を聞けば、
楽器の手入れから顔を上げて。

「今開けるからちょっと待て〜」

少しだけ散らかった部屋を整理し、
すぐに出迎えにいく。
(27) 2021/05/31(Mon) 12:47:45
鮮血を浴びた。深夜の話だ。

 中庭 スピカ

「……ごきげんよう、スピカ。
 今日も会えてうれしいわ。」

イクリールは、今日も変わらず中庭に居る。
まだ部屋から出てはいけないと言われてはいるけれど、
大人達だって四六時中イクリールに掛かり切りとはいかない。

『イクリールは、大人達のお気に入りだ』

そんな噂が流れるのは、何も今に始まった事ではない。
そして、単なる噂と断言する事もできはしない。
だって、イクリールは現に大人達ととても仲が良くて、
そして何より、その噂はそもそもの話
イクリールから、子ども達を遠ざける為のものだ。

それでも、イクリールにはそんな事は関係無い。
恐れるものなど、やはり無い。
野草を物色するスピカを見て、少し困ったように笑うだけ。

シェルタン
「…よお」

お節介野郎、とは続かなかった。
顔色の悪い少年がドアの外に立っている。

いない。

【人】 演者 シェルタン

>>『メレフ』

「……入りなよ。
 少なくとも外より居心地いいと思うし」

 ドアを大きく開けて、
 顎で室内を指す。

「何か用があって来たんでなくても、
 ゆっくりしていったらいいよ」
(29) 2021/05/31(Mon) 12:57:59
 




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