93 【身内】星の海と本能survive -Ap-02-【R18G】
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| アラームの音。 己が指定した通りの結果。 次にやるべき事は、決まっている。
「向かおう」
一言告げて、迷いなく処刑室へ。 (5) 2021/08/31(Tue) 22:32:14 |
自らの未来に待ち受ける定めを知らぬ男は、処刑の際にはいっそう厚く白い布を被った。それは、「生体のあげる悲鳴」を過剰に受け取らないためでもあり、……
「内部に延命機があるならば、私がそれを止めることもできるが」
必要な能力を正しく使うためでもあった。
処刑室は電子的な鼓動に震え、その目的を果たそうとしているのが磁気嵐にはよくわかった。
「この船に拾われたのは最近だから…旧代の人間と、身体機能は大差ない」
「射殺、撃殺、銃殺、毒殺、薬殺、刺殺、殴殺、撲殺、爆殺、圧殺、轢殺、斬殺、絞殺、焼殺、笑殺、涙殺、炙殺…」
「なんでも通るよ、初めてには丁度いいかもね」
| 武器を構え、前に出る姿勢を取る。
「やらなくてはならない。 どれだけ恐ろしくとも受け入れなければならない。 己が業から目を背けてはならない。 それが本能を思い出すという事だ。 それが精神を殺さず生きる為の手段だ。」 (16) 2021/08/31(Tue) 23:00:38 |
「では、そのように。」
金属製の煌めきが宙を舞った。
ハマルの頸に突き立った。
中枢神経系を切断したメスは、深く脊椎に食い込み、血液ひとつ漏らさない。
痛みを受け取るための神経が幾らか損傷した。
死を前に気を狂わせるほどの痛みが失われたことが、貴方にとっての幸福かどうかは誰にもわからないだろうけれど。
| つまりおおよそ一般的な弱点を持つ、と。 頷いて引き金に手を掛けようとして――聞こえた、震える声に振り向いてそちらを見る。 (23) 2021/08/31(Tue) 23:14:56 |
| 「…………。」
シトゥラの方に視線を動かす。 が、後退したのを見ると再びハマルに向き直る。 白が特徴的な彼の衣服が、赤に染まっている。
近付いて、彼の目を覗き込んでから。 ――首元を狙い、発砲。 自らの身にも返り血が跳ね返る。
一発のみ。そうして、後退して『次』を見守る。 この『処刑』は全員で行うべき事と取り決められている。 (29) 2021/08/31(Tue) 23:44:16 |
| (a6) 2021/09/01(Wed) 0:23:27 |
| 暫く黙っていたが、口を開く。 カストルを中心に、未だ武器を手に取っていない面々に視線を向ける。 「今、この場で目を逸らした所で、 行わなければならない時は、いずれ必ずやって来る。」 (41) 2021/09/01(Wed) 0:43:48 |
| >>44 カストル 言葉を聞いて、一つ息を吐く。 そしてじっと、じっと、有無を言わさないと言う様に、その顔を見て、 言い放つ。 (45) 2021/09/01(Wed) 1:06:00 |
| >>53 ムルイジ バーナードとヌンキの方に視線が揺らいだ後、再びカストルに近付こうとして……静止が入る。 「……優しくする方が却って毒だろう。 貴方が居なくなった後に彼が残された場合、どうするんだ。」 小さくそうぼやいた後、扉の近くへ。 カストルが逃げられない様に。 (54) 2021/09/01(Wed) 2:03:03 |
| サルガスは、ムルイジにそう言われればそれ以上何も言うことは無く、扉の前で待つ。 (a12) 2021/09/01(Wed) 2:22:30 |
| (a23) 2021/09/01(Wed) 8:04:31 |
| (a27) 2021/09/01(Wed) 11:07:20 |
滞りなく処刑が出来るよう、身体を固定して轡を食む。
身体の震えは、それでも止まるものではないが。
多くの人々と、多くの動物と共に暮らしたこの身は、
その命の尊さを知っている。
同時に人が生きるため、命を奪う必要も知っている。
如何に科学が、技術が発展しても、
人々が其等を忘れてはいけない事も知っている。
命は、さながら暗き宇宙に浮かぶ星の光が如く。
13の光が、周りに並び立つ。この胸の光を奪うために。
目は、逸らさない。意識がなくなり、光の潰えるその時まで。
テレベルムのメスによる、一瞬の激痛が脳に送られた。
シトゥラのメスにより、視線の下から熱を伴った液体が噴き出した。
レグルスの棍棒が、鈍い音を立てて頭蓋を割る音を聞いた。
全身が痙攣したように震え、拘束具をギシギシと鳴らす。
キファによる処刑が、なんとか実行されるのを見届けた。
ラサルハグによる処刑が、粛々と行われるのを見届けた。
キューの銃弾が、肩の骨を砕くのを虚ろな視界に捉えた。
銃弾を受けた肩を、ぶらぶらと動かす。そこに意識的な動きは既にない。
シェルタンの一突きが、臓腑から血潮を流すのを止めることは無い。
カストルの銃弾を受けて、項垂れるような姿勢になる。
| 少し遅れてロビーにやって来る。
「お早う。」
ロビーの面々に挨拶をして、適当な席に座る。 飯はまだだった為、玄米おにぎりと野菜スープを注文して暫く待った後それらを黙々と食べている。 デザートは丁度ヌンキが持ってきている様子なのでそれにしようと思った。 (83) 2021/09/01(Wed) 11:41:32 |
| >>81 シトゥラ あっ!特に駄目そうなひとだ! 「ヌンキならそこに。」 と、所在を示す。 (85) 2021/09/01(Wed) 11:43:20 |
| >>82 ヌンキ 「昼寝」 食事を終えた後、差し入れのデザートをもっもっと食べている。 他にも色々持ってきている様子だったが、そういう理由か。 「……そうだな。その提案、私も乗ろうと思う。 推理に移りたいのは山々なのだが、どうにもこう。色々と煮詰まってしまっていてな……」 (89) 2021/09/01(Wed) 11:58:01 |
| >>93 カストル 軽く会釈。 処刑室の時の様な気迫はない。 見た所はこれまで通りのサルガスだ。 ……座る位置は、カストルから離れてはいるが。 >>94 ヌンキ 「……ああ。気遣い感謝する。それとクッキーも。 私も含め一度リセットするのは必要だろう。」 食べ終えれば、早速適当なブランケット・クッション地帯に横になるだろう。 (108) 2021/09/01(Wed) 12:41:01 |
黒い手袋に包まれた両手を高く掲げている。
テレベルムの服は袖が長く、広い。
掲げれば幾重にも着込まれた服の袖が滑り落ち、彼の手袋が肘の奥まで伸びていることがようやく分かるのだが、そんなことよりこれはダブルガッツポーズである。
「完全勝利した」
さっきまで死んでたのだが?
ガッツポーズをおもむろに下ろした。
「言い訳をさせて欲しい。軍規により、精神鑑定を一度で通過できなかった場合、とても煩雑な手続きが必要になるのだ。だが私はそれを回避した。安堵に満ちてしまった」
ただいま。
| >>+5 テレベルム 寝転がっていたが一度起き上がる。 相方の見事な完全勝利ガッツポーズを見て、頷きつつ。 「完全勝利おめでとう。 ……おかえり、テレベルム」 相変わらずの無表情だが、声色は嬉しそうな、安心した様なものだ。 (123) 2021/09/01(Wed) 13:08:11 |
「……それと、すまない。一足先に、ゲームを抜けてしまうことになる。貴方たちの苦悩を共に共有するには難しい立場となった……が、それ故にあらゆる陣営の苦痛も聞ける、ともいえる……」
流石に自分を殺した人間が自分に相談してくることはないかもしれないが。それはそれで寂しい気もする。分かたれていた首元を撫でつつ、数秒、思いを馳せる。
「上手く使ってくれ。完全勝利したので、私への負担は気にしなくていい。完全勝利したからな」
そして完全勝利への安堵に全部持っていかれた。
敗北した時の手続きといったら、それはすごく、とても────面倒なのである。人間兵器が精神壊したらそりゃそうなのだなあ。
「……ただいま。悪くないものだな」
人々の反応を受け、口元が綻んだ。
あとでパフェいっちゃう感じのハレの日感があった。初七日も過ぎてないし、今死んでる者も余裕で居るし、なんなら殺害を教唆し、実行した身ではあるが……
| サルガスは、相方の完全勝利を確認の後、再びブランケット地帯に寝転がった。 (a65) 2021/09/01(Wed) 13:20:29 |
「特殊な能力を持たない民間人ならば、さほど厳密な鑑定ではなく、カウンセリング面が重視されると思うが」
受けたことはないのでわからない。
自分たちは適当に釈放するにはやや難しい立場なので、とりあえず監禁しとく、みたいな措置を取られるのはやむなし。それなりに長く生きているので、そのあたりとは折り合いがついているテレベルムだ。
寝転がっている人たちに合わせるようにその場に座り込んだが、190cmが座ってもデカいだけではあるのだった。
「普段から苦手な音や色などがあれば、事前に申請しておくといい。カウンセリング室はそういった希望に沿うだろう」
| サルガスは、カストルにテーマソングを作られる夢を見ながら寝ている。 (a67) 2021/09/01(Wed) 15:02:12 |
そこには、自己主張があった。
「──」「戻った、よ」
少し覚束ない、新しい肉体がロビーの扉を開け、
昨日と同じに聞こえる、少年の声がロビーに響く。
[[food.]]…はやめて、ロクムsweetを食べることにした。
「正常だよ。気分は…まあ、良くはないけど」
死の感覚は、確かにあった。
肉が裂け、骨が砕け、熱を失い、血に濡れ、意識がうつろうような。
ヌンキの声掛けに応え、シトゥラに視線を送り、
ムルイジには手を振って返し、キファの注文の手を止め、
バーナードにはおはようと返し、ラサルハグにも同様に。
シェルタンの頼んだ青汁の代わりに、トマトジュースdrinkを注文する。
「不思議なものだ、なのにこうして話をしている。言葉を発せば返るものがあるし、五体で触れることもできる。そうでなければ、幽霊と言われた方がまだ納得出来る気さえする」
ついに立ち上がったのだ。ハマルのハマルも自己主張している。
| 結構がっつりと眠っていたが、周囲の声に漸くもぞもぞと目を覚ます。 そして聞こえた声の方に >>+10 視線を向け、生きている、その様子を確認する。 「……おかえり、ハマル」 何時もより少し、穏やかな声色だ。 (146) 2021/09/01(Wed) 18:44:19 |
服の下で自己主張している。見えなくてもいいので、安全。
ご飯の時間なので、
シャトのおすすめスペシャルパフェ
をこれ見よがしに食べています。
「…………?」
一口食べるか
みたいな意思を込めてスプーンを差し出している。
バーナード、シェルタン……しかしシャト型クッキーは渡せない。これを食べたいなら個人的に決闘してくれ。
そんな目だ。
シェルタン
「下の、杏のペーストと良く絡めて食べるといい。……と、メニューに添えてあった」
シャト受け売りの食べ方を推奨し、持ち手の長いスプーンを渡す。手の大きさが全然違うので、きっとシェルタンがもつとスプーンはとても長く感じることだろう。
シェルタン
甘味を共有するのは悪くない経験だ。
自分が食べる分は僅かに減るが、総量が多ければそれも気にならない。こうして味の共有、共感を得ることの方が、テレベルムにとっては望ましい。
意外と甘党の多い同胞で僅かな袋菓子などを分け合うと、秒速で殲滅戦となり得るので。穏やかな分かち合いは彼にとって新鮮であり、ふむふむ、と何やら頷いているのであった。
「この船は甘味のレベルが高いと感じる。部屋に備え付けのココアパウダーで淹れたココアも香り高く滑らかだった」
よかったね。
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