203 三月うさぎの不思議なテーブル
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
全て表示
ああ、言われたら生姜、
分かる気がする。
[ 今までも、カウンター席から調理する姿を
眺めることはあった、相手が誰であれ。
生放送を見ている、そんな感覚で。
けれど、今はそれだけじゃない。
好きな相手が、料理が好きだから
興味を持つようになり、解説本などを
読んでいるうちに、より興味を持って、
調理する姿を見るようになったので。
単純に手際に見惚れていることのほうが
多いのだけどね。
仕事だから。いいや、それ以上の手間を
彼らは難なく、こなしてくれるものだから。
見ていて楽しいのも、本当だけど。 ]
[ 自分の出演作に、興味を持ってくれるのは
俺が君の調理する姿を見ていたい、それと
近しいもの、なのだろうか。
それ以外にも出演作はいくつもあるが、
あれが、原点。故に巧みな演技力など
期待できるものではないけれど。 ]
じゃ、次の休み、連絡して。
[ つい先日、目覚ましい仲間の活躍により
配信が開始されたことは知っている。
仲間のSNSにも大きく告知が出ていた。
余計な一言も、添えられていたが。
"仲間の活躍はいつでも嬉しいです"だとか。
あの仲間という言葉は、自分にも向けられている
事はすぐに察することができたよ。
その情報に紐付けられていた
当時の記念写真は、五人で撮ったものだって
山ほどあった筈なのに、六人で写ったもの
だったから。 ]
[ 小さな笑い声。
引き寄せた手の甲が、唇に触れる。 ]
なら、いいけど。
[ 心の狭い所、見せてしまった。
みっともないな、と胸中で呟く。
けど、ただの男なので。
そういう所も、たまに見せてしまうだろうな
これからも。 ]
心配はするよ、俺が好きになった君だからね
でも、ほんとに良いやつだから
紹介は、したい。
[ 本当に俺の恋人は、俺の機嫌を取るのが
上手で困る、餅焼く暇も、ないくらい。 ]
[ 夜と言えども、気候は温暖。
花散らすほどの風もなく、おだやかなもの。
告げた言葉の意味は伝わっただろう。
繋いだ手はそのままに、
ゆっくりと下ろし、こちらも少し応えるように
力を籠めた。 ]
はい、もちろん。
その日まで届くかな
[ 答えた後で、脳内でリフレインした。
少し躊躇うようにして、問われた言葉 ]
ダメになるためのアレ
もう一つ、注文しちゃったんだ。
[ 歩みは止めないままで、何気ないことを
話すように、努めては見たけれど、 ]
すごいドキッとした。
[ 誘われているようで、つい口にしてしまった。
その日は遠くない。休みの日を確保する算段は
既に立ててあるから。
うるさい心臓の音までは
聞こえていないと思いたい。* ]
― 過日:うさぎ兄妹の戯れ ―
[ ところで成人男性がついてくる事故物件(疑惑)の、
ついてくる、はどっちの意味なのだろうか。
文字通りひとり同居するということなのか
漢字に変換すると憑いてくる、になったり──?
……ホラーが苦手な大咲は考えるのを止めた。
ご機嫌取りのような、親しみを込めるような
そんな優しさで数度頭を撫でられれば
笑うように目を細めた彼が、首を傾げて。
]
……えっ
[ 反撃。……ではない。ようだ。
良い感じの恋バナ出てこないかなぁとかいう企みは消え
まごついている間に、瑞野の視線は、ある一点へ。 ]
[ 視線の先、少し遠くに見えるのは
つい最近なにかと世間様で話題の彼しかいない。
無意識なのか、それとも意識しているのか
…恐らく前者であろう笑みを、妹はしっかり目撃した。 ]
……はぁい。
待ってます、話してくれるの。
美澄くんの面倒は……が、がんばります……。
[ アルコール度数18度のカクテルを初手に堂々作ろうとは
何とも肝の据わった期待の大型新人だ。
兄の教育方針を受け継ぎ、神妙な面持ちで頷いた後。
きっと彼にしか聞こえない小さな声で。 ]
あの。
……これ、まだ、瑞野さんにしか言ってないんですけど
最近、……なんですけど
好きな人に、彼女にして貰えました
…ちょっと浮かれてても、見逃してください、ね?
[ つられるように流した視線。
きっとそれだけで、相手が誰かも悟られるかもしれないが。
最後の一撫でをにこにこご機嫌で受け取って
"早く
桜
が咲きますように"と
その背中を見送るのでした。* ]
― 鴨の日にて ―
[ 大咲が速崎からの返事を受け取ったのは、
店長への言付を依頼した翌々日のこと。
便箋のサイズと比べれば短い簡潔的な返事でも
"縁は切れない"ことを実感出来る内容に
どこかほっとした面持ちで読み終えてからは
少なくとも、仕事中のやり取りが微妙な空気になったりとか
そんなことは起こらなくなった。
────そして鴨肉の日、うさぎの穴にて
白うさぎたる大咲は、あまり厨房には立てなかった。
決して自信喪失などではなく、理由は幾つかあるが。 ]
( だ、大丈夫かな、美澄くん…… )
[ ちらっと縋るように此方を見る新人うさぎ。
絡む視線に色濃く滲む不安の色。
ひとつめの理由、即ちカクテル作りの独り立ち。 ]
[ 「作って良いよ」とカクテル指導役の大咲は言ったものの
そんな子犬のような目で縋られると、つい。
付かず離れずの距離に立ち、谷底へ子ライオンを落としつつ
カクテル作りを見守っていた …が。
どうやら、先日のような惨劇は起こらない様子。
ソーダできちんと"割る"ことを覚えたうさぎ一羽へ
零したのは安堵の息。 ]
セーフ……。
[ 雲行きが怪しければ即座に止めに入るつもりだったが、
今後もその心配はせずに済みそうだ。
なおこの桜カクテルの追加注文は、
葉月の食レポ赤ペン先生により無しになった様子。
先生とはいつの時代も厳しいものである。
]
[ 見守りを終えた白うさぎは、お客様に捕まることが多く
神田の来店にも暫くの間気付けなかった。
ランチが美味しかったから夜も来ました、と言われたなら
笑顔で礼を返し、夜営業の説明をして。
そうしているうちにオーダーが別卓から入り
一押しの具材は? どんな調理がオススメ?
お姉さんが好きな料理は? なんて名前なの? …とか
一個一個丁寧に聞いてくるなぁこの人達……と思いつつ
律儀に接客していたら気付けなかったという有様。
しかし、実った恋へご機嫌な大咲は、
無意識に全ての「ワンチャン狙う客」を絶妙に躱した。
ある意味"魔除け"の効果である。
高野と食事をする神田の姿をふと見捉えた時、
「あ」と微笑んだのも一因かもしれないが。 ]
[ 過日の車の中、「もう大丈夫」と口にした大咲に対し
彼は大丈夫か問うことをせず、未来の話をしてくれた。
"一緒に作る"なら、きっと大丈夫。
作りたいと思う気持ちを尊重してくれる優しさに甘え、
「えへへ、楽しみです」と大咲は微笑んだ。
どれだけ時を重ねても、あの記憶は良い思い出にならない。
代わりに大好きな人と素敵な想い出を作るのだ。
ケーキ作りの最初の一歩は、彼と。 ]
未来の約束ができるのって、……しあわせですね
[ 急がなくても時間はたくさんあるから。
ひとまず直近の昼間が休みの日だけを教えることにして
お揃いを買いに行くお誘いへ、頷いた。
選ばせてくれるなら、彼の服も勿論見立てたい。
それに合わせたデート服を新調するので。 ]
―― 勘のいい人 ――
[贅沢を飲んでる。
下準備を請け負った身としては嬉しい一言。
良質な素材を使うことは当然であっても、
見栄えのする視覚に捉われてしまうのは人の性。
ベースとなるものに気づく人は意外と少ない。
そこに気づいてくれるのが神田だ。
彼のような人が店の常連になってくれることが、
誇らしく、より腕に磨きを掛けたくなってしまう。]
黒原以外にも、大咲がデザートを担当する
機会を増やそうっていう話が出てるんです。
[不意に、そんな話をしたのは。
昼と夜の狭間でディナーに出すデザートの
準備をする彼女の姿を見る機会が増えたから。]
[それが、目の前の人の影響があったとは。
まだその時は知らなかったもしれないし。
大咲から既に聞いていたから、話したのかもしれない。]
秘蔵は教えられませんが、
大咲ならぽろっと口にするかもしれませんね。
[最近柔らかくなった彼女は、
その時どこに居ただろうか。
軽く視線を向ければ反応があっただろうか。
そんなやりとりを交わした後に運んだアヒージョも
しっかりと食レポを貰って、
『ナギちゃん』と親しみを篭めて呼ばれることにも、
躊躇いを感じなくなってきたのは、いつからか。]
[口されることのないLIKEに、
こちらから向けられるのはI owe you one.
気づかなかった心配りとは、また別に。
いつもこの店に足を運んでくれるお客様へ。
アスパラを食む姿を楽しみながら、
不意に高野へ飛んだ問い掛けには、
チャンス?と、首を傾げたことだろう。**]
[ そんなことを不意に思い出しながら。
貝沢と栗栖が退店するのをしっかりばっちり見送って、
おや、あの感じは……? と訝しみつつ
大咲は白いリボンを揺らし、まなじりを緩めた。 ]
……春だなぁ
[ グッドラック、といつぞやの貝沢が葉月の背を押したように
今度は大咲が心の中、頑張れ、とエールを送ろう。* ]
― 合間にて ―
[ デザートの担当者は、現状のうさぎ穴では
主に黒原、いなければ大咲以外で作れる面子が。
といった具合だが あのクッキーの日を切欠にして
「クッキーはもう平気。それ以外は、きっと近いうちに」と
出来る範囲でデザート担当の機会を増やす話は出ていた。
それでも、例えば。
他の人のデザート準備を少しばかりでも手伝ったり。
デザートプレートの仕上げのデザインを考えたり。
そんな些細なことだが、それさえ今まで避けていたこと。
クッキーは、もう一人でも準備出来るようになった。
長年続いてしまった苦手意識の克服の為に
まずはクッキー系のレパートリーを増やそう、と
そんな話も兼ねての、デザート担当機会を増やす計画。
それ以外も、少しだけでも手伝えているのは
一から彼へのケーキを焼いた時、
彼に美味しいと思って貰う練習も兼ねたいから。
……何せ、何年も作っていないので。初心者なのだ。 ]
[ 彼氏、出来ました。と打ち明けた瑞野には
そんな心情も話していた。
ソースアートのコツを教えて貰うおねだりもして。 ]
( ……? )
[ 不意に視線が瑞野から飛んできたのを受け取れば
首を傾げ、にこ、と微笑みを返して手を振った。
丁度その時は新規に近い男性客二名の接客対応中。
てててっと話へ混ざりには行けなかったが。* ]
― その後、閉店間際 ―
[ カクテルのオーダーについ目を配ってしまったり。
常連様よりは新規様の対応が長引いたのもあり、
大咲が神田の方へ近付けたのは閉店間際だった。
白いリボンとうさぎの耳を揺らし、
ひょこり、カウンターの方へ近付いて ]
神田さんっ、こんばんは!
さっき瑞野さんたちとなにかお話してました?
[ 鴨肉美味しかったですか〜? と、明るい声音。
名前で呼ばないのは、まだ今はお店の中だから。
夜にお店へ来ているということは、今日は無理じゃない日。
早く手を繋ぎたいなぁと思いながら
「店員の白うさぎさん」は何気ない調子で問いかけた。* ]
[こつ、と額に当てられる温度はすぐに離れたけれど
火照ったままの顔は引かずに。
笑う彼を一頻り睨み、話題は家族のことへ。]
………うん。ぜひ。いつか会いにきてよ。
瑛斗のご両親にもそのうち会ってみたいしさ。
[そういえば高校卒業以来
何人かと付き合ってはきたけど
今まで彼氏をちゃんと親に紹介したことってなかったんだよねえ。
パパはわーわー言いそうだなあと浮かんで苦笑したけど
まあまあ、その時はその時で考えるとして。]
[そうしてアクセサリーの話。
付き合ってすぐ指輪ほしいって急すぎるかな?なんて
少し恥ずかしくなりながらの申し出は
快諾されたようでほっとする。
ぱ、と安堵に笑みを浮かべて。]
良かった!!
うん、じゃあ私が瑛斗に贈るね。
一応向こうで参考に
デザインの写真みたいなの見せて貰えるらしいよ。
多少どんなのがいいか考えといたほうがいいかなあ。
[なんて言いながら一緒にお弁当を片付けて。]
……、
[続いた台詞に一瞬固まる。
少し引いた顔の熱がまたぶり返して。]
………………ここ、外…、だよ?
[困ったのと照れたのが入り混じったような顔で
眉を下げて、赤い顔でじ、と彼を見つめる。
ダメ、って言わないのが
きっと答えのようなものだけど。
**]
― 過日・誰も知らない大咲の話 ―
[ 車で彼に家まで届けて貰った、その後のこと。
ランチタイム営業に客として赴く気分でもなかった大咲は
"特別な人と一緒に住む"未来を想像し、
いつもと変わらない筈の、からっぽの自宅を見渡した。
──…実家、か。
想いの糸を結んだ日に交わした何気ない会話の中で、
実家というものを曖昧に答えたことを思い出す。
まだ母がそこにいるのか、分からない。
もしかすれば再婚のひとつやふたつ、しているのかも。
実家を出たあの日、大咲は新しい住所を教えなかった。
母も最後まで尋ねては来なかったから
別に今更、大咲が恋人と同棲しようと何をしようと
肯定も否定も寄こされはしないだろう。 ]
[ だからこれ以上、触れる必要はない。
……本当にそれでいいのかな。
お菓子作り全部が平気になって、
作る時の記憶もぜんぶ、彼に塗り替えて貰えても。
"多分縁が切れた、もしくは切られた"のか分からないような
宙ぶらりんで、いいのかな。
…………よくないよなぁ。
幸せにしたい、と心から告げてくれる彼の誠意を
このあやふやさのまま答えるのは不誠実だ。 ]
[ ────なにも詰まっていない、空っぽの。
ケーキのスポンジみたいな人生だったと思う。
そこに、うさぎ達やお客様が
味
を与えてくれて。
何の彩りもないスポンジに、
彼がクリームやフルーツをめいっぱい添えてくれた。
混ざり混ざって、
愛
になった。
今の私は、その
甘
さを
ちゃんともう知っている。 ]
────────……向き合わないといけないのは
こっちも、だよねぇ……。
[ 大咲真白は、母を嫌っても恨んでもいない。
どんな最終回答が来ても、
高校まできちんと卒業させてくれたことを感謝している。
……大咲はその日の昼。
とある番号へ、ひとつ、電話を掛けた。* ]
[俺の両親に会うのはもちろんOK
きっと喜んでくれるんじゃないかな?
それとも変な反応するのかな?
全く想像つかないけど、玲羅ならきっと大丈夫。
指輪の話しを快諾したら、安心したみたいだったから。]
…………俺もね。
指輪、贈って良い物か迷ってたから。
背中押してくれて助かった。
玲羅のそういうところ、とっても好き。
これからもよろしくね?
デザインに拘りは無いけど。
出来れば何時も身に着けてたいから。
奇抜過ぎないのが良いな。
[俺の意見も述べました。なんだか嬉しいね。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る