人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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 アマノ
「本当に犯罪者は疑り深くて嫌になるね。私は生まれてこの方嘘をついたことがないんだが?」
ため息。やけくその気分になった。こいつがもっと弱くて死にかけならよかったのに。

「じゃあ、こうしよう。まず君も死ぬ。そして私は君たちを同じ鍋に入れる。同じ鍋で同じ味付け。更に私が食べると同じ胃に入れる。
ほら、生きているよりもナカヨシできるぞ。これはある民族の伝統的な交流方法で……」
なにもかも嘘だが、どさくさに紛れてなんかうまいこといかないかなと数センチずつ前に進んでいる。

ニア

「たわけ。
 守ると約束したのに貴様を見捨てる馬鹿がどこにいる。貴様にも俺の悪性は晒したが、悪性のまま愉悦を貪るのと仕事は話が別だ。俺の中身がどうであれ、看守の役割はきっちり果たす。この立場にしがみついている限りはな」

 ぴしゃり。言い放つ。
 貴方の言う通り、そんな事はしないらしい。
 翡翠色は鋭い光を放ってはいたが、無機質さではなく生来の真面目さの印象が強かった。

 貴方の赤を一瞥して、男は処刑を終えるまで戦闘態勢を保ち続けていただろう。

 アマノ
「へー、その眼鏡は鏡になっているんだな。そんな奴をよくよく見ながら言ったようだ」
半分合っている。
そして舌打ち。また邪魔された、と思って。

「ではもっと君に理解できないことを言ってやろう。コーグタム漬けにされてウムバビートルと一緒にフリットにされろこの無対性動物」

チャンドラ
あなたの手の前からすすす、と下がる。
「看守君、分かるだろ?私ごときが近づいたところで私の方がバーンだよ。な。だから、そんなに怒らないでくれよ」

だめそうだから、もう逃げちゃおうと思う。やれやれ〜といった様子で。

 雷光が悪魔を射抜いたのを見届けた。
 血の刀を納める。

「…………腹立たしい」


 苦々しく呟く。機械めいた顔は、ほんの少しだけ崩れていた。

 あれは自分が食えるものではない。
 無邪気なまでに真っ直ぐに、全力で楽しそうに悪と呼ばれる所業も行ってみせるあの男の表情が、たまらなく腹立たしかった。

 もっと罪悪感や苦悩などを抱いていればよかったのに。
 その無邪気さが腹立たしい。

 目が、焼けるようだ。

 処刑が終わったのでなんとなく賑やか(オブラート表現)な言い争いを眺めていたのだが。

「あの女もあの女で執念が凄まじいな……」

 顔こそ無表情だったがすげーな……って思った。すげーなと思ったので。そういや俺の時はどうなったんだろうとかも考えた。

「……。……うん?」

 そのままぼんやり思考を続けて、誰かと話した独占欲の話を思い出す。

「あれってもしかして……アマノの事だったんだろうか」


 色々何かが繋がった気がしながら、そのまま所有権バトルを見ていた。

新人看守からの言葉には、
彼だけに見えるように緩く微笑みだけを返し、
大人しく、約束通り守られていた事でしょう。

その後は……知情意の雷鳴と、無邪気な悪童の。
辿り着く先を見届けて。

「…………、」

そうして始まる満腹所有権大戦争を眺めて……
兎も食べられたのだろうか。だとしたらなんか……うん。
彼女は生きてるから不死兎の心臓は食べられなかったんだな。良かった。

そんな事をぼんやりと考えていましたとさ。

ダビーにお礼を言った後に、処刑室から去って行った。

ニアに簡潔に言葉を返して見送った。

アマノのことは不満げに睨みつつももう言い返さず。

 チャンドラ
「はぁぁ……分かったよ、帰る帰る。ナフ君以外の楽しみがあるからな、私には!」
くるっと方向転換し、機嫌の悪そうな足音と共に処刑室から出ていく。

 イクリール

「…………」

懐の中の銃に手を添え、ちゃき……と構えていたが。処刑室を出て帰る様子を見れば、再び手を離して目線のみで見送った。

詫び石の味付けは何がいいかなと考え始めた。

 ミズガネ
/* 返信遅くなり申し訳ありません……!途中で寝てました!!(土下座)


「ふぅん?」と首を傾げて、
「確かに、死ぬ気がない人が入ったらあかんと思うわ。どうしてもやりたい理由があるとか、看守さんらみたいに自分の身を守れる人やないと」
と同意した。
叛逆者の秘めたる感情に気づくことはない。


何故と問われれば、肩をすくめて
「やって、邪魔したくはないからなぁ。ミンの『なるべく苦しめてほしい』って願いに付き合うてくれた人らやから、ナフはんの『楽しみたい』って気持ちも大事にするんが道理かな、て思うてん。
出来れば扉ぐらい吹っ飛ばしてくれへんやろか、て思ってたんやけど…… さすがにそれはなさそうやね」
と、ちらと賑やかな(婉曲表現)室内を確認する。

「なんでって言われると、
楽しそうやったから
……としか言えへんわ。最初は治療に役立てられるかなて思うとったから真面目に勉強してたんやけど。
こん人に言うこと聞かせられたら楽しいやろうなって。あん人の気持ちをねじ曲げて、暴れさせたら楽しいやろうな、って。それだけ。もちろん今は反省してるよ」

後始末を終え皆が退室する頃合いを見て自分も処刑室を後にしたことだろう。

 処刑を終えたあとの一幕。翌日。
 いつも通りの代わり映えしないメニューの食事の後。すぐには退席せず、端末を何やら弄っている。
 繰り返し調べているのはT-028──ミンの情報だ。

「……」

 "ミンが、『       』苦しむっていうこの刑罰は、理にかなってるんちゃうかなって ……"


 数日前に聞いた少女の声を頭の中で聞きながら、男は暫くの間ずっと液晶に無機質な視線を落とし続けていたことだろう。
 とある項目を、何度も繰り返し読んでいた。

 ……それはそれとして。
 やっぱり懲りずにお菓子を貰いに行く。輸血パックが欲しいのだ。

「あの……一つ、いや、二つ……。ああ、いや、その……訓練するから、カロリー必要だし……糖分補給もたまには……」

 もにゃもにゃ言いながら鮮血vilバームブラックvilを受け取った。

血だ!と立ち上がりかけたが、これ輸血出来なくないか?と静かに着席した。



「……」

 血、欲しいとは言ったけど……。グラスになみなみ注がれてハイどうぞ!されてもな……。

トラヴィス

「!トラヴィス様!よろしいのですか?
 ……というより、血液お好きなのですか……?」

 お好きなのですか?と聞くのもどうなんだ……?
 とはいえまさかの申し出!堅物後輩看守の空気が多分3割くらい明るくなった気がする。

トラヴィス

「お惣菜に血液???」

 これはスペースダビー。スイートポテトをありがたく頂戴した後、血液だけだと大変かな……と思い二人分のマテ茶drinkも注文した。

「サバト……ああ、たしか魔女にまつわる奴……。
 なんだかますますハロウィンめいて来ましたね。ハロウィンにちなんだお菓子が配られている時点でわりとそんな雰囲気はありましたが……。
 
トラヴィス様、本で見かけた吸血鬼が大変似合いそうだな……」


 少し前に起きた騒動のことを考えると、血を飲んでもらったのよくなかったのでは……とちょっと内心冷や汗をかいたのは内緒だ。

すみっこの席で看守達の話を聞きながら蝙蝠のクッキーvilを注文した。

ハロウィンらしいなぁと思った。

運ばれていくチョコやクッキーを見てますますハロウィンだな……となっている。

 ミン
「向こうは反撃するってしっかり宣言してるしな。……おーおー、何かもう処刑っていうより決闘みたいになってら」

実際は二名、それも片方は補助に留めている為ほぼ一人で執行されている刑を見る。
既にその気は無くして、観客に呈するつもりの模様。

「随分とまあ律儀な事で。これまでを思えば、無抵抗はそれはそれで楽しむ気するけどな、あいつ」

扉が吹っ飛ぶ可能性については……言われて、流石にねえだろという顔。
処刑室の扉は恐らく他の扉よりも強化されている筈。多分きっと。

「……余計分かんねえな。人に言う事聞かせて楽しむような奴が、今は他の奴の言う事真面目に聞いて、マゾか?ってレベルで罰求めてる現状がよ。どっかしらで心境変わる様な出来事でもあった訳?」

/*
お気になさらず、睡眠大事!時空歪めていきましょう!

トラヴィス

「え。モデルだったんですか」

 ただならぬ家の出身ではと思っていたけれど。伝承として伝わっている話のモデルになる程までとは思わなかった。
 常日頃表情が固い男だけれど、少しだけ驚いたように目がくりりと丸くなる。

「そうですね。俺の国は常に資源が不足していて、蘇生など贅沢品のようなものでしたけど。
 ここでは当たり前のように蘇生ができて、いくらでも生を謳歌できる。……命そのものの価値が、よく分からなくなってくる」

今日のおやつは蝙蝠のクッキーvil

ハロウィンって元々は死者が訪ねてくる祭りなんだっけな……今このゲームエリアにいる奴メサ以外一回は死んでんだよな……とか思いながらクッキーを齧り、看守達の話を聞いている。

 トラヴィス
「さらっと地の文読むんじゃねえよ吸血鬼。

 ……いや、でもマジで増えたな。出血大サービスってか?」

出血(物理)。

 トラヴィス
「別に関係ない面してたつもりはねえんだけど?あと自分で付けた俗名に自分でツッコミ入れんな。誰がノー翼だ」

負けじと地の文を読み始めた。

あそこの2人は超能力者なんやろうか、という顔でトラヴィスとミズガネを見ている。

まだ、蘇生ポッドの中。

これはクッキーを食べ終えたところだが夕食をどうするか決めかねている囚人。

……そういえば、無礼講に参加してから無理していないかと心配されることが多い気がする。
自分は至って正気なのだが。

しかしただ大人しくしているだけなのも、無礼講の趣旨に反するだろう。少しは楽しんだ方がいいのかもしれない。
そう考えて、囚人は思い切って栗蒸しパンfoodローズヒップティーdrink蝙蝠のクッキーvilを注文することにした。

蝙蝠のクッキーが気に入ったらしい。2枚目を注文している。

「……やっと終わったかこの✕✕✕✕✕!」
今度はきちんと治療が終わるまでじっとしていたが、蹴り開けて出てきた。ビーーー!!警告音。物は大切に使おう。

「昨日という日は本当に最悪の日だ、どいつもこいつもジャイアントノミモドキの酢漬けども……」
警告されようと知ったことではないので蹴りをもう一発。ビー!コラーー!

さっさと出ていこうとして、まだ使用中のものを見つける。あっ、ナフまだ終わってないんだ〜。
「……
チャンスか?

いや、開けられはしないが。起きたてのところを襲えば……可能性はあるのでは?

「よ……しじゃない、何も持ってないじゃないか、何か取ってこないと……
うわっ

しかし殺傷できる武器の一つでも取りに行こうと出ていけば、そこにはアマノがいたので、終わり。

おはよう死んでくれ

仕方がないのでアマノに愛想よく爽やかでにこやかな挨拶をして去った。

 トラヴィス
「投げてんじゃねーよ!!

 あとノー翼の何処がビューティフルネームだ言ってみろ!!」

リピートしてくれないみたいです。

 ミズガネ
「……わぁ…………」

つられて端末を見て、何とも言えない声を漏らす。
迂闊に入ったら本当に一瞬で死にかねないので乱入はやめておこうかな、と思った。どさくさに紛れて殺されたいとは思っているものの、これは望んでいるものとは違うので。

「えぇ…… 真面目に罪を償おうとしてるだけやのに、マゾ扱いは傷つくわぁ。
でも、心境が変わったんはそうやねぇ。ミンなぁ、一回人格矯正されてるんよ」

傷つくと言いながらも表情はたいして変えず。
ほら、と差し出した端末には看護生のパーソナルデータが表示されている()。

「人の性格を勝手に歪めたんやから、自分もいっぺん性格変えられてみぃ。そんで人並みに『ええ人』になって反省してきぃ、いうことでな。
せやから、昔は好き勝手しとったけど今はちゃあんと反省しとるんよ」
/* ありがとうニコチンホームズお姉様……愛してる……

メモへのアンカーが上手くいっていない。すまない……

トラヴィス

「血を啜るだけで……ですか。技術などが発達したこの時代、もっと驚くような事がごまんとあるような気がしますが……その辺りは文化圏などの違いでしょうか」

 評判の話に、なんとも言えないような困った様子で眉が少しだけ下がっていた。人を齧って直接血を吸うなら驚いただろうが、そうでないならあまり気にならなかった。何故なら自分も血を武器として利用していた為。血も資源の一つとして分類されてしまっている。

「そうなると、トラヴィス様にとっての『死』とは何か……気になるところですね」

 宴が始まる前からこの先輩看守は自分の価値観には無い話をいくつも齎した。男の中には確かな好奇心が芽吹いている。

 ミン
「えっ?マゾじゃねえの??」


ド失礼である。
ちなみにあなたの処刑シーンを見てそう確信したらしいが、仮に本当でもまじまじと言うべきものではない。
人格修正と聞けば、少々眉をひそめて差し出された端末を覗き込むようにしてそのデータを見る。……確かにその様な記録が書かれている。

「ほーん……。……無礼講ですら罰を望むことが『人並みのええ人』、ねえ。その是非はともかくとして、てめえの事は漸く理解した。」

果たしてこれが"人並"なのか、そしてこれが本当に"凶悪犯に対する罰"になるのだろうか。それらの疑問はあるのだが、実行した者に取ってはこれで満足のいく結果なのだろう。
……叛逆者は、あなたを少々哀れに思ったかもしれない。

瞼の裏が白いな、と思ったのが、意識が途切れてからはじめての思考だ。そこから、瞼を持ち上げるのが酷く面倒な時間が少し続いた。
億劫だな。もう一度眠ってしまおうか。
前はすぐさま飛び出したモンなんだけどな。


ショーは、……自分からしたら失敗だなぁ、あんなに自分ばっか楽しんで。それだけで目を開きたくなくなる。存在意義を見失いそうだ。

あぁ、でも、そうだ。
起きなきゃいけない理由、あるな。いくつかある。
その中でもデカい理由は、きっと、今か今かと待ってんじゃねーかなぁ。


そこまで考えて、深く息を吐いた。
そうして、吸い直して。

蘇生ポッドを開けた。

「できた……」
スペース圧力鍋を以てしてもこの時間。ほぼ調理方法に悩んだ時間だったが。
今日のメニューはビーフシチュー(ビーフではない)と焼き鳥(鳥ではない)。

使える食材は色々使ったものの。
「普通に美味しい。……やはり
シジホサナ
の代用は難しい……あれがあればぐっと良くなるんだが」
できるだけ似た作用になるよう、調味料を混ぜたのだが。組み合わせを変えるべきか……。
しかし本当なら代用などしないほうがいいのだ。

「私もそろそろ真剣に考えてもいいのかもしれないな……」
脱獄。


とは口に出さないので、ただ神妙な顔をして美味しそうな匂いのするごはんを食べているだけの人になる。

食べ終わったので、一旦調理室へ寄ったあとどこかへ向かう。

ポッドからゆっくり身体を出して、まずは大きく伸びをした。
首をぐるりと回して周囲を見る。使用中の蘇生ポッドはなさそうで、だから誰が襲撃で死んでいたのかとかは分からなかった。

蘇生室から足を踏み出す。そして、 を見た。

「アマノ」

起き抜けの、いつもよりちょっと掠れた怠そうな声であなたを呼んだ。

 アマノ
待っていたんだな、とは気付くが、それがどのくらいの時間なのかは察しようもない。
手を取られることを許さないわけもなく、少しだけ力を込めて握り返した。

「気分、………普通?痛いとことかねーし、あーでも、」

「もっかい、とは思う」

やや声を潜めて、目を細めながら。
甘ったるく囁く声はまるで情事の第二ラウンドでも強請るようだが、実際は
殺し合いおかわり
の声だ。半分くらいは冗談だが。

やったぜ。

 




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