人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

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 鏡沼

「は?」


自分でも驚くほど大きな声が出た。

今日何度目かの転移。
だが自分が望まれる側になるなんて思ってはおらず。
代わりに屋上に放り出されたのが誰かもわからないまま、目の前の人物を見て目をぱちぱち。

「ぼく、です、けど????
 なん………………、ぼく…………??」

そのままじっとしてみるが転移の兆候は見えない。
彼が誰かと見間違えているならとっくにこの場から消えているだろうし。となると……??

「……あな………………、だれ…………。
 ぼくは、…………はい……、神谷で、す…………」

 鏡沼

「…………。かがみ………………せんぱい……。
 なんで…………? 探……、ぼくを…………?
 ちが、……ぼくは、…………なにも」

じりじりと後ろに下がる。
探される心当たりがひとつしかなくて、その心当たりはとても後ろ暗い。必然、対応はこうなる。

と言っても後ろがすぐ壁なので、逃げ場はないのだけど。

世良

談話室を訪れる。人がいないわけではないが、そう多くはない。
人が少ないならラクで良い。それだけ気兼ねなく過ごせる確率が増える。

「……それ、面白いんですか。世良先輩」

こっそりと覗き込んでから入ってくる。

世良
「そういうものですか」

ひっくり返りそうになり、目に見えて動揺した彼をぼんやりと見下ろす。そういうときもあるのだろうと片付ける。
人の残り香がある談話室を一度ぐるっと見渡す。みんな外に出て雪遊びでもしているのかもしれないと一人納得してから、近くの椅子に座る。

「童心に返りたいときもあるんですね。かわいいじゃないですか」

 鏡沼

「こ、じん、てき、きょうみ…………???」

更にヒいた。

いや引ける場所は空間的にはないのだけど。
あと自慢じゃないが神谷は運動が苦手だ。『見間違われ』方次第では逃げの目もないではないが──
学校から出たら被害が拡大するかもしれない、と考えるとそれも選べない。

「…………っ、すきに、……して、……ください」

本人的には「聞きたいことがあるなら好きにどうぞ」的な発言だが、とにかく喋りがクソ下手。

世良
「愛らしい 頼れる先輩 世良健人(竹村渾身の俳句)」

いっそこれで売り出しましょうよ、と雑なキャッチコピーを提示する。
同じ寮住まいだが、女子のそれはもう少し優遇されている。
ここにあるのは少しランクは下がるが、まあマシ、という程度。
視線を、そっぽを向ける先輩に向ける。

「メインは水泳……ですかね。あとは適当に……今年も異能戦闘ありますよね、あれに出るくらいかな。
 世良先輩は? 三年だし、好きなように出られそうですけど」

「…………」

雪を興味津々に見ている猫みたいだなぁと思いながら笹原を見ている。
暖をとれないことはないが、解決とはほど遠い手段しかとれないから口をつぐんだ。

「…………懐炉くらいならあるけど、いる?」

笹原絵莉に抱きつかれた。困った子猫だな。


「……別に良いけど」

おとなしく抱きつかれている。


「寒いからって、ねぇ。
 恥じらいと躊躇いは常設しておきなよ」

仕方ないと言いたげに抱き寄せた。


「だから運動するのが良いんだろうけどさ。寒くなっても運動しろって言うのはそういうことなんだし。
 勘違いされてコクられたらめんどくない?」

筋トレなり室内トレーニングなりすればいいのに。竹村茜は部活で回せるから体作りは容易いものの、相手はそうでもないだろうし。

【人】 綴り手 柏倉陸玖

 
廊下を行く最中、ふと足を止めて。

精巧に描かれた油絵、見覚えのある光景。
何にだって、確かに見ている人は居るものだなあ。
一人、そんな事を思う。

それから、結露した窓、その向こう。
今は少し様相を変えた、
それでも画の中にあるものと同じ景色を少しばかり眺めて。

「いやはや、随分冷えますね」

温かい飲み物、売り切れていないといいなあ、なんて。
そんな事を呟いて、また歩き出す。
(135) 2021/11/01(Mon) 22:33:52
柏倉陸玖は、何となく寒気を覚えた。10点減点。
(a61) 2021/11/01(Mon) 22:35:43


「それはまあえらい」

なんだかんだで運動を面倒くさがるよりずっと良いし、女子の鏡だ。

「まあ、うん。相手によるけどさ。断る場合は労力がダルいし。
 私も寒いのが特別得意って訳でもないけど。冷たいのになれてるからいいやってくらいで」

よしよしと撫でてやる。


「義務でもなきゃ私はやらないだろうからやっぱりそこは尊敬するかも。
 …………さわる」

抱きついているから触れる境界もだいぶゆるい。両手で二の腕を揉むように確かめた。

「絵莉は人当たりが良いから経験豊富そうだよね。
 暑苦しいのはやだけどね」

お返しに冷たい手で頬をむにむにしてやる。


「そういうところは素直に羨ましいな」

体の調整と、当人が以前言ったとおり手入れの行き届いた肌触り。竹村茜はスポーツをしている手前、もう少し色づけば健康的なのに、と思うものの。
持ち前の明るさでカバーしきれるのだからこれで良いのかと思う。

「ふーん、緩ませれば吐いてくれないかなー」

むにむにと頬や耳を両手で撫でる。彼女のお陰で冷たい手もだんだん暖まってきた。
きりのいいタイミングで離すことだろう。

【人】 綴り手 柏倉陸玖

 
「おや、仲がよろしくて結構」

雪遊び中に通り掛かってそんなコメント一つ。
なんだかわちゃわちゃしているなあ。
(144) 2021/11/02(Tue) 0:07:06

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>145 鏡沼
「ああ、どうも鏡沼君。
 今は仕事中、というわけでもないんですが。」

いつでも何処にでも居る後輩の声にそちらを向いて。
さっきぶりですね、と笑う。

「実は見ている方が好きな方でして。
 ゲームとか、誰かがやっている所をただ見ているのも
 結構自分でやるのとは違う楽しみがありません?」
(148) 2021/11/02(Tue) 0:19:17

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>150 鏡沼
「はは、では同じようなものですね。
 俺も自分で遊ぶのも決して嫌いではないんですが。
 今は、楽しそうに遊んでいる姿を見ていたい気分です」

この通り、見て楽しんで頂けています。

ところであれは何を作っているんです?


ダイオウイカ雪像建設予定地の辺りを見て。
(152) 2021/11/02(Tue) 0:32:45

「それくらいはいるんだ。絵莉ともあんまりそういう話はしないからなんか新鮮だけど……そこそこ豊富な方じゃない」

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>154 鏡沼
「ではそういう事で。お隣失礼します。」

まあ、隣とは言ってもそれなりに距離感はあるのだけど。
具体的に言えば人間一、二人分くらい。

「ははあ、ダイオウイカとはまた手の混んだ。
 イカの足、雪像で作るには随分大変そうですが。
 …そうですねぇ、少し工夫しないと難しいかもしれません」

そもそも自立できるのだろうか。
何か上手く支えになるものがあれば話は別かもしれない。
(156) 2021/11/02(Tue) 0:48:04

「私の方がそんなに頓着しないから話すこともないからね。
 今はいないかな。まあわるくないんじゃない、みたいなのはあったけど、そういうのが長続きしたことないし……。絵莉こそ今はどうなのよ」

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>157 鏡沼
「赤点は回避、といったところですね。問題なし。」

なお、減点分を含めると結構ギリギリ。

「とはいえ、うーん。
 個々のパーツの出来は良くとも、
 組み立てられないというのも物悲しい。
 アドリブ力が問われていますね。」

いっそ無理に縦にしようとはせず、
ここからどうにか寝かせたままで完成です、と。
そう言い張れるような造形にしてしまうのもアリかも。

「…そういえば、鏡沼君。今朝はお疲れ様でした。
 また現場をお任せしてしまってすみません。
 様子は見ていましたが…大事、無かったでしょうか。」
(159) 2021/11/02(Tue) 1:40:32

「まあ絵莉の言う通り。今のうちに色々遊んで経験しといてパターン掴むのが良いのかもね。こういうこというとビッチかよって弄くられそうだけどさ。
 面倒くさいんだけど……別に物臭ってわけじゃないし。リードしてくれるならそのほうが楽とは思う。

 そっか。体育祭がきっかけで付き合う〜みたいなのもいたらしいし、面白い出会いでもあるといいね」

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>160 鏡沼
「う〜ん、まあ最終的に判断するべきは先生方と本人ですから。
 そうですねぇ…本当にこう、ただ寝かせたままにしますと
 打ち上げられたみたいになりそうですが…」

下に雪を積んで傾斜を作ってやって、
少し斜めにした方が格好が付くかも……。

「なるほど、そうでしたか。
 うん、それでも。
 ああやって、鏡沼君があの場に居た事は。
 何をしたわけではなくとも、ちゃんと意味がありますよ。」

だって、今こうして俺に
ちゃんと皆無事だったと伝えられましたでしょ、なんて。

いつも通りの笑みをそのままに、
巨大イカ雪像と、その周囲の生徒の方に視線を送った。
(162) 2021/11/02(Tue) 2:36:09

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>163 鏡沼
「きっと、ダイオウイカも
 打ち上げられる事くらいありますでしょう。」

もしかしたら、ないかもしれない。

視線の先、一人の生徒の姿を見遣って。
確か談話室での鍋パの主催だったか。
あの何とも言えない、けれど長閑やかで賑やかな一時。
それを思えば、これもらしいと言えばらしい。

「ははは。まあ、居ると思えば居る。
 これもまた一つの定義。そんなものでしょう。」

たとえ、あなたの所在が何処であっても。
自分は今、確かにあなたが"そこに居る"と感じている。
そしてあなたは、こうして確かに応えを返しているのだ。

であるなら、真実どうであるかに関係無く。
ただあるがままを観測している側にとっては、それが全てだ。

「ええ。いつも助かっていますよ、鏡沼君。」

そんな言葉を掛けて、視線を戻した先に。
あなたが居なくたって構わない。
自己満足で投げ掛ける言葉なんてそんなもの。
聞く人は、居てくれた方が有り難くはあるのだけど。
(164) 2021/11/02(Tue) 6:27:32
 鏡沼

なるほどこれが夢女子垂涎のシチュエーション、壁ドン。
確かに胸が高鳴るね。
恐怖で。


「何を…… 話せば……。
 ぼくを………… 異能…………?」

しかもやっぱり異能の話じゃないか。
これあれじゃない? 全部口を割らされた後に、このことを黙っていてほしければ……みたいにさあ! みたいにさああ!!
いやそんなことないか。(テンション↓)

おかしな連中だらけなこの学校だけど、さすがにまともな人間もそれなりには……いる……はず……
わざわざぼくを追いかけるような人間がまともか??(テンション↓↓↓)

もうだめだ。おしまいだ。

「…………なんでも………… 話します…………
 助けて………… ください…………」

近くでまた悲鳴が聞こえた。
ぼくのせいじゃない。そう信じるしかない。

「それもそうか。身の振り方の参考にするよ。

 恋路って言ってもまず相手の目処もないんだけどね」

我ながらつまらない学生生活を送っていると実感する。

世良
「じゃあ川柳ってことで」

手遊びや動きが増えるのは癖なのだろうか。
いじられたくなかったらそれください、と飴玉を要求した後輩。イチゴの香りが心地よい。

「水泳は普段の調子で行けるし……だから考えることはそんなに多くないですよ。
 体の良い言い訳っぽい……。
 ……雪もそうだし、最近は暴走騒ぎもあるし、色々危ういですよね。怪我したら何とかしてくださいね」

 鏡沼

あっ。異能バレてる。
あっ。なんでもって言っちまった。
あっ。なんかヤバい雰囲気。

コワイ感じのする先輩に壁ドンされて問い詰められれば、抵抗のしようがない。
ボコられるのとヤられるのってどっちのほうが辛いんだろう。痛いのは嫌だな。……なんて余計なこと考えているもんだから返答も説明も遅いのなんの。

「あ…… う………… えっ…………」

誰か呼んでもいいか、の答えを返す前に人が呼ばれた。
いつものことなのでもはや気にはしていないが、来る人によってはまた転移が起こるかもしれない。それはまずい。ので。

「アノ………… 
 何か…… 異能で………… できません、か…………」

唯一の逃げ道。
こちらの問題が異能によって起こっているのだから、それを捩じ伏せる方法も多分異能にしかない。
恐る恐る提案してみるも、怖いので視線は他所を向いたまま。

 




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