人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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 素崎

「いや……」

普段よりも困惑が混じったような妙な返事。

「壊れなかったんだ、そんな異能がかけられてるとも思わなかったんだが。落ちた音もしなかった。
お前は影か何かで操っていないよな……?」

【人】 4274 素崎 真斗

>>+20迷彩
「それは……」

正直健康に悪そうだ、と思った。
食育だけはしっかりされていたので、好き嫌いも殆どない自分はそれなりに舌が肥えてるのかもしれない。

けれども。

「その気持はわかるな……」

今は会えぬ母と、幼い頃二人で食べた食事は、怖いけれどやはり美味しかったのだ。
(18) 2021/09/28(Tue) 19:52:29

【人】 4274 素崎 真斗

>>+23 榊
「俺の異能は影を踏まなければならないから……残念ながら」

ふるふると首を横に振った。
そこまで届かせるには足の長さが圧倒的に足りない。
(19) 2021/09/28(Tue) 19:54:12
普川


ころころ変わる貴方の様子に、首を傾げた。
何だか難しいことのような、そうでもないような。

「今回の事……?
 気になる言い方だな。このふざけた企画関係か?
 ま、知らずに過ごせる方が有難いか……。
 普川は、なんだ、その、
 ……………………
励んでいるのか?


言いながら、どういう問い方だ、と内心自ら突っ込んだ。
まるでセクハラしているような気分。

「6年前。
 うーん………探してみるけど、あまり期待はしないでくれ。」


貴重な資料は永久的に置いてあるだろうが、ゴシップはどうだろう。国立の図書館でも長くて5年程度だった気がする。

少し奥の棚へ向かい、手を伸ばして、
そこに目当ての雑誌はあった

 素崎

「お前……
そんなに足が短かかったんだな……


かわいそうに。なんだかそんな目で見つめてしまった。
多分そんな意味で言われたわけじゃない。

「……だったら、今のは何だったんだか。落とさんようには、気をつけよう。
俺の異能は使われるわけないし、……妙なことも起きるもんだ。
というより、どいつもこいつも異能が使えて羨ましいことだ……制限されてなかったのか」

ため息をついて、またカメラをいじって適当にあなたを写し始めた。
ちゃんと稼働してる、よし。

普川

なんとあった。
6年前の8月に発行されたゴシップ誌。

タイトルも確認せず、読める状態かと冊子を軽く開いて捲る。
やはり検閲されていて読める箇所は少ないが、それでもある程度の事は書いてある。

それだけ確認して、貴方の元へ戻り、手渡した。
最初に読むのは貴方が良いだろう。

「載ってない可能性も高いだろう。
 あれば奇跡、というくらいか。
 まあ、目を通してみてくれ。」

そこに貴方の望む文章は、写真はあるだろうか。
あったところで、きっと面白おかしく世間の楽しいように書かれているのだろうが。

【人】 4274 素崎 真斗

>>+25 榊
「失礼なことを言うな」

どう見ても短くはないだろう、短くは。

「榊が何もしてないのなら、そのカメラの方に何か力が行使されてるのではないか?
 職員側から渡されたものだし、気に入らないと思ったやつが投げて壊すなどしないとは限らないからな……」

ふむ、と考えそう述べていると何故か撮影されている。
なんの面白みもない映像だ。
受け取った職員はさぞがっかりすると思う。

「…………試しで俺を撮るのはやめないか?」

お前を撮るべきものだろう、それは。
(20) 2021/09/28(Tue) 20:08:20
 素崎

「一理、あるな。投げつけて暴れる人間だと思われてるのか、俺たちが。その状況にしたのはお前たちだというのにな」

適当なことを言いながら、写した映像はあなたをアップしていき、そのままネクタイに手をかけた。

「撮影役になればいいと聞き及んでいたが、楽しいものが映れば連中も喜ぶと思わないか?
お前だって早く出られるようになる。一石二鳥だな。 
個人的難点は人前であることと、片手が塞がっている、まともに慣らすつもりがないところだ」

何という暴言、そして甘くない誘い。
簡単にはねのけられるものかもしれないが、逆を取れば……。
人前でなく、片手が塞がっていなければまともにやる可能性がありそうなもので、この誘いに限らずこの男はすべて冗談を言っているようにあまり見えないのが不思議なところだろうか。

素崎

「ほんと?
 ここ家族仲良い奴、あんましいないんだと思ってた」

母の話をすると大抵の人間が興味無さそうにするか、不快感を示すかだ。
同意をもらえるのは中々貴重である。

「やっぱり外出たら母さんのとこ帰る?」

概ね家がある子供が多いから、自分には無い物でも尋ねてしまう。
当然、貴方には帰る場所があると思っているのだ。

【人】 4274 素崎 真斗

>>+27 榊
「理不尽な計画だからな、そういうやつも居るだろう」

遊戯とか投げてそうだし。遊戯とか。

そんな事を考えるとだんだんカメラが近づいてくる。

「…………………最悪」

自分はまだ脱落者ではないのだが。
ハメ撮りとは、誰かを犯しながら相手を撮るでも達成されてしまうらしい。

「怪我はしたくないんだけど……」

よく考えたら。
慣らすときまでカメラを持ったままやる必要はないのでは……?

そう思い至るとあなたの手からカメラをそっと奪う。

「人前はどうしようもないけど……最初だけ俺が持つ」

苦し紛れの案である。
(21) 2021/09/28(Tue) 20:50:35

【人】 4274 素崎 真斗

>>+28 迷彩
「正常な家族関係を築ける人間がここに来るとは考えづらいからな。
 仕方ないだろう……」

自分もマトモな家族関係だったかというとそうではない。
仲がいいかはともかく、母に対し複雑な執着心があるのも確かだ。

「……母さんとは多分、会わせてもらえないだろうな。
 入院しているんだ、退院する予定もしばらくはない」
(22) 2021/09/28(Tue) 20:54:43
素崎

この子供は、自分の家族関係が正常だと思っている。だから自分はその少数派なのだろう、と考えた。

「……ビョーキ?早く会えるといいね」

少年の知る入院は、ドラマで見るような体の病気によるものだ。精神的な病による入院など、知りもしなかった。
しかし彼らは医療ミスで命を落とさない限り、最終的には退院していたように思う。

「でもそれってさ、つまり
その内帰って来れるんでしょ?

 なら、良かった」

貴方にとってどうかなど、考えもしない。
自分なら喜ばしく思う。だから貴方もそう思う筈だと、決め付けて言った。

もういいよ。誰かのベルトを片手で外してするりと抜いた。

 素崎

「……ほう?」

なるほど、引き受けたか。
それならばとあなたにカメラを渡して、そのまま談話室のソファーにでもあなたを投げ込む。
やけに軽々しくあなたを持ち上げて運べば、躊躇なく上に乗っかって、膝を割り込ませながらその顔を見た。

「……どこぞの誰かのように公開プレイがお望みか?
 俺はどちらでも結構。ましてや抱かれる側でもないので」

朝食堂

「黒塚か。たしかに部屋にいた。だがあいつとは何もなかったから安心してくれ。
元々黒塚とは少し話す用事があったからな、布団を取りに行かなかったとしてもいずれ会って話すことにはしていただろうよ」

大丈夫、と言わんばかりに頷いて「気を遣ってくれてありがとう」と返した。
貴方が無力さを噛み締めていたとしても、決してそうではないと言うように。その気持ちだけで十分嬉しいのだと伝えるように。

普川

そっ、
そうか……………。」

自分から聞いておいて、頬を赤らめ照れた。
企画の趣旨としては励んだ方が良いんだよなあ、と思いつつ、何か言及する事はない。恥ずかしいからだ。



手渡せば、後は貴方を見守るようにそれを眺めていた。
それらしいページを開いて、貴方の視線が揺れて、止まって、繰り返す。


元々座っていた椅子を引いて、腰を下ろす。
水面にほとりと一雫落ちたように、なんでもないような声が、聞こえた。


知り合いか、と問い掛けて、噤む。
こんな場所に居る人間の過去、見知った顔があったとして、
世間話のように易く返答をしてはいけないような気がする。

「………、」

代わりに、貴方が先程やったように
ぽん、と頭部へ手をやって、数度撫でた。

【人】 4274 素崎 真斗

>>+29 迷彩
「どうだろうな。
 ……俺と母さんは判決の時に面会を禁じられている。
 会うのは良くないとされているから」

自分は刑期が明ければ自由ではあるが。
母は刑期がつかない代わりに精神病院送りになったようなものだ。
よほど病状が好転し、更生しない限りは病院から出られないし、出ても互いが会わないよう隔離されることだろう。

「迷彩はここを出たら母親のところへ帰るのか?」
(24) 2021/09/29(Wed) 10:47:46

【人】 4274 素崎 真斗

>>+30 榊
「……!」

運動不足で筋肉量の少ない細い体だ。
簡単にソファーに投げ込まれてしまっただろう。
それでも身長差はたったの数センチしかないというのに、明らかな力の差を感じた。

「……そんな趣味があるわけないだろう。
 どうせビデオで色んな人に見られるからと言って、そこらの知り合い達に見られながらヤられるつもりはない」

せめてドアに鍵をかけて人払いをしてほしいと要望した。
(25) 2021/09/29(Wed) 10:55:10
朝食堂

「……うん」

落ち込みを隠しもせず、小さく頷く。少年は感情を隠す術を知らなかった。
何もなかった、という言葉を素直に信じることにした。
彼と貴方に話す用事があることに、違和感を抱いたけれど。


「ね、ね、朝ごはん作る?
 オレも手伝っ……あー、コーヒーなら淹れられるよ」

昨日貴方の料理を食べたばかりだ。自分がいては邪魔になるだろう。
だから自分ができる範囲(だと思っている)のことを申し出た。

素崎

その話を聞けば、珍しく真顔で「へぇ」と小さく溢す。

「マットンもなんだ?オレも会っちゃダメって言われてさ〜」

尤も、貴方の母とはまた違う理由だが。
二度と会えないことは確かだ。死に目にも会えない。

「……でも、オレは母さんのとこに帰るよ。会えるかはわからないけどね」


目を細める。
幼さの残る顔で、女のような笑みを浮かべた。

今日は貴戸の布団で目を覚ました。

【人】 4274 素崎 真斗

>>+34迷彩
「迷彩もなのか」

それは母の方に理由があるのか、それとも迷彩の方になのか。
あるいは両方か。
あなたの表情を見ると、後者、もしくは両方なのだと感じられるだろうか。

「……そう。会えるといいね。
 俺もいつか、会える日がくればいいと思うけど……」

引き離され少しだけ正常になりかけている思考では、会うことへの恐れも大きく。
あなたと同じようには笑えない自分が居た。
(26) 2021/09/29(Wed) 14:01:05
 素崎

貴方の表情が固いのはいつものことだ。
笑わないことをさして気にもせず、その言葉を後押しする。
自分がされて嬉しいと思うことをする。

「会えるよ、きっと。会おうと思うならね」

引き離され少しだけ正常になりかけている思考で、少年は尚そう願っている。
指でしらたきを示し、寄越すように促した。その頃にはもう、元通りの人懐っこい笑顔に戻っている。
そうして貴方のおでんから特定の具だけを食べ尽くすと、満足したのか椅子から立ち上がった。

「またね。
 もしヤりたかったら付き合うから、いつでも声かけて?」

すれ違いさま、肩に手を置いて告げた。

朝食堂

「本当か?それなら俺と暁の分珈琲を淹れてもらおうか。頼んだぞ、迷彩」

料理の手伝いを申し出たら過去のクッキングバトルを思い出してハラハラしてしまっていただろうが、珈琲を淹れるだけならば問題ないだろうと判断した。
それにあんまり断っても傷つけてしまうなと思ったので。

ということで普川とのコーヒー事件を知らないまま貴方に飲み物を全て託し、少年は料理に取り掛かった。

しばらくしてカリカリに焼いたトーストに、じゃがいもや玉ねぎ、ベーコンを混ぜ込んだスパニッシュオムレツ、一口噛めばパリッと弾力ある歯応えと共に肉汁が溢れる焼き立てソーセージが用意されるだろう。ヨーグルトも取り分けて小皿に用意されているので、トースト同様好きなジャムをかけて食べよう。

こちらはレシピさえあれば問題なく作れる男だが、一方迷彩少年のコーヒーチャレンジは……?

 朝食堂

「ヨッシャ、任せて!」

こちらはレシピがあっても問題なく作れない男だ。
意気揚々とカップを2つ用意し、コーヒーチャレンジを始めた。
危なっかしい手付きでフィルターに熱湯を注ぎ、何とかコーヒーを淹れた。
そうして、
100%くらいの粉が沈んでいるカップと、
37%くらいの粉が沈んでいるカップが誕生する。

どちらがどちらを飲むかはサーブをするリョウちゃん次第である。
何故なら、見た目ではあまり差が無いからだ。

尚自分は飲めないので、ココアを作っている。

 朝食堂

「ねーねー、砂糖と牛乳使う?一応持ってきた」

そんなことを尋ねながら、カップを乗せたトレーを持ってくる。
100%の方が闇谷の方に置かれた。

着席すれば、待ちきれないと言わんばかりに手を合わせる。

「いただきま〜す!
 ……えっ、スゲーうま!これ何?卵焼き?」

スパニッシュオムレツを一口食べて目を輝かせた。それをじっくり味わいながら、トーストにバターを塗っていく。
甘いココアで口内を潤せば、トーストに齧り付いた。

料理を運び終えた後そっと闇谷の肩を叩いて起こそうとする。

 素崎

「……それは残念、いい点数稼ぎになると思ったんだが。
持っていくしかないか」

ため息をついて、比較的素早い動きであなたの口に飴を放り込ませようとすれば、甘い香りを漂わせる。
食べても食べてなくても、カメラを抱えさせたまま個室に運び込むことにした。

「素崎、知っているか」

軽々と運んだその先、ベッドにまたその身体を放り投げてから後ろ手に鍵を閉める。
投げられても痛みは不思議と感じなかった。布団のおかげかもしれない。

「俺しか見ていない舞台で、何をされても文句を言えんぞ」

ため息を付きながら一歩近づき、その頬を撫でた。

朝食堂

肩を叩かれぼんやり瞼を開ける。
まだ(61)1d100%ぐらい夢の中だが、朝は揃って食べるものだと認識しているのでどうにか上体を起こした。

「……………はよ」

これでも腹から何とか声を出しているのだ。
目を擦れば、美味しそうな卵と珈琲の匂いがする。
そっとカップを手に取って、眠気覚ましに一口。

「………」

二口。

「…………?」

「ゴフッゲホッ!何ッ!??」



夜中は蹴られ布団を剥がれ、
自分は何か悪い事でもしたのかと思った。
いつも珈琲を淹れてくれる貴戸の方を一瞥し、いやこんな淹れ方な筈は無いと迷彩へ視線を向ける。



「………………え?」

他に言葉が出ない。
目はすっかり覚めた。


朝の食堂。
初日も服役中も一度も残すなどなかったが、この日は一切量が全く減らない。何となく突付いて、箸をおいて。

「……何も食べなかったら、ご馳走様っていうのも変か」
それで終わり。

『そもそも手を付けていない』を初めて行った。
別に食事は必須でもなかったはず、とぼんやり思いつつ、酷く荒れる部位が精神的な要因とは気付いてない。

食事の際も指輪を握り締めてばかりだった。

朝食堂

「おはよう」

未だに夢の中に揺蕩う貴方を見て目を細める。ルームメイトを見る目にしてはとてもとても優しげなそれ。

……だったのだが。

「それはスパニッシュオムレツといって、そうだな洋風の卵焼きかもしれん。具が沢山入った卵焼きだ。
……ところでどうした暁。気管にでも入ったのか?」

心配なのが半分、いったい何をしたんだというのが半分。
首を傾げながら自分に用意された37%粉入りコーヒーを一口。


「……?」

首を傾げる。
もう二口。

「…………???」

更に首を傾げる。
なんか……自分の知ってる珈琲とちょっと違う……。

たまらず迷彩に視線を送った。

 




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