人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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「流石卯波。用意がいい。
かき氷食いすぎて寒くなったら卯波に借りよ。

…なるほど?じゃあカーディガン取り上げるのは酷か
かき氷の食い過ぎには気をつけるかぁ」

多分関係なくそれは最初から気をつけて欲しいとか言われそうだが
俺は小さい頃から後先考えたことがない。
変わってないらしいのできっとお墨付きだ。

「分かられてんなー、俺。
気を使われたんだかヘイトを俺だけに集めたのか分からんがサンキュー」

普段通りの親友の格好に、アキラはいつもと同じなんだな
とか言いながら、それでも私服仲間がいた事に安堵した。

「お、花火健在なのか。
いやー、ホントにな。こんな田舎の村に花火打ち上げる費用どっから捻出してんだろうな。
昔は気にしたことなかったけど成長と共に謎に疑問湧いてくんのなんかウケるな」

「馬子にも衣裳って言った!?
 素直に褒められないわけ〜!?」

心外!とぷりぷり怒っている。
本気ではなく、その後すぐに笑い始めてしまうのだが。

「あーあ、皆とたこ焼き分けっこしようと思ってたのに。
 卯波とだけにしよっかな〜〜」

 涼風

「……涼風、くん。
 もちろん、とってもお祭り楽しみにしていたんだよ。
 もっとたくさん、いろんな景色この瞳にうつしたくて。

 浴衣姿みんなに褒めてもらえて、嬉しいな〜」

一人ではしゃいでいるのが気恥ずかしいのかはにかむ。
少しの間あなたを見つめたあと、ぽよんとヨーヨーをはねさせ、視線を玉に向けて呟いた。

「―――楽しんでる? 夕凪は、今とっても楽しいよ」

「え?たこ焼き?しまった、焼きそばにしときゃよかった。
アカネやべー超かわいー(棒)」

待ってる間にたこ焼きを食べてしまったことを弱後悔
でもたこ焼きは美味しいので何個でもいける。

「アキラ老けるの早くね?
孫って言ったりあの頃は…とかいうのかなりジジイだぞ。
もはやジジイ。俺らなんて世間で見ればまだ若者なのに。
まぁ知識が増えると気になることが増えるのは当たり前か。
はぁー、また成長を感じちまったぜ…」

【人】 学生 涼風

>>+23 夕凪

「ふふ、分かるなその気持ち。沢山の景色見たいもの。
 だから夕凪姉ちゃんの浴衣姿を見れたのも嬉しいんだ。こうして再会できること自体かなり幸運だと思っていたのに」

 追いかけるようにぽよぽよ跳ねるヨーヨーへと視線を落としたまま返答する。軽やかに、涼やかに。

「勿論。私も、今とっても楽しい。ずっと勉強して塞ぎ込んでいたから尚更、ね」
(39) 2021/08/15(Sun) 21:03:54
「うなみ〜〜〜〜」

えーん。泣きついている。
それはそれとして、たこ焼きを全部食べるにはちょっと多いので4人で分けた。慈悲の心がある。

「花火技師の人がいるって聞いた気がする。
 地元の為に毎年手作業で頑張ってるんだってさ。

 だから費用は抑えられてるんじゃない?おじいちゃんたちが若い子に喜んでほしいからって星とかハートの花火作ってるの可愛いよね〜」

「寒いんだったら勿論貸すよ。流石にかき氷の食べ過ぎで鳴るのはやめてほしいですけど」

変わってないなあなどとこぼして、
大方の予想通りの台詞が出てきた。

「やった、茜ちゃんと二人でたこ焼き分けっこだ、なんて。似合ってるよ、馬子だなんてとんでもないよ。

 子どもの頃が純粋に色々楽しめたってのはあるかもですね……少しくらいは酸いも甘いも噛み分けられるようになったってところでしょうか」

たこ焼きは熱かったのでふーふーしながらたべた。

涼風は、はしゃぎながら髪置とお祭りへと向かったそうな。その無邪気さは、10年前と寸分違わず。
(a13) 2021/08/15(Sun) 21:25:43

涼風は、途中で髪置に約束通り飴をご馳走した。(7)1d10 (3)1d10 飴みたいなの。
(a14) 2021/08/15(Sun) 21:28:19

「え、そんな職人いたんだ。
花火作るの大変なんだろうに、すげぇな。
ありがとう職人の人たち。」

田舎の暖かさを感じたしたこ焼きも暖かかった。
ありがとう慈悲の心。ありがとう聖母様マリア様アカネ様。

「なんでそんな後ろ向きな所にスポット当ててんだよ
もっとあるだろ、駄菓子屋で酢イカをPOT容器ごと買えるようになったとか。
子どもの頃なら届かなかった木に届くようになって
ミヤマクワガタ捕まえられるようになったとかさぁ。」

まぁミヤマクワガタは捕まえたことないのだが。

「そうだな。
…ずっとこうして一緒にいられたらいいのにな。」

つられて夜空を見上げながらポツリと呟く

 涼風

「……会えることが幸運、そうだね。そうだった。
 見せたかったのは、夕凪も一緒だったよ」

他人ごとのように呟いて。

「勉強するのも大変だよね、これが何のためになるんだって反抗したくなって。親は将来のためになるっていうの。
 ……傍にずっといるのも、出て行くのも選択だよね。
 どっちがとりたいって考えたことはある?」

「もっと色々あるでしょ大人って……
 子供の頃は足がつかなかったプールよりも、もっと深いプールに入れるとか。
 好きな服を自分で買えるとかさ〜」

どっこいである。

「……そうだね。
 ずっと一緒がいいな。

 でも、さ。
皆いつか都会に戻って…結婚してバラバラになっちゃったりするのかな

胸が痛んだ。

【人】 学生 涼風

>>+28 夕凪

 かすかな違和感に思わず笑みがふとかき消えたものの、瞬きを繰り返すうちにまた元に戻る。
 彼女はこんなに他人事のような反応をする人だっただろうか。

「ふふ、そうそう。よく大人はあの時勉強すればよかったって言うから、きっとそういう気持ちから言ってくれているんだろうけど。まだいまいちピンとこないんだよね。

 ……考えたことあるよ。傍にいたいってずっと思ってた。好きなもの、好きな人、お気に入りに囲まれたところに、ずっといたいって思っていた。もう何もかも、考えたく無いことはみんな忘れて」
(44) 2021/08/15(Sun) 22:00:05
「…悪い、しんみりしちゃったな。
花火が上がるとさ、もう祭りも終わりかーって感じがして。
まだ、夏は終わってないし、
アキラもアカネと卯波とだってずっと友達だし、
ずっと一緒だよな。」

大きな音がして、花火が夜空を彩った。
その刹那―――

……?

「……アキラ?」

親友が何か呟いたような気がして、そちらを見た。
親友の瞳に、花火の光がキラキラと映り込んでいる。

何を言ったのかわからなかった。
でもそれはとても大切な事のような気がして。
なんだか今にも泣き出してしまいそうな雰囲気の親友の背中を叩いて励ましてやることくらいしか、今の俺には出来なかった。

この瞬間が、ずっと続けばいいと思った。

「……変なの。アキラこそノスタルジーにあてられてるんじゃないの」

へにゃ、と眉尻を下げながら。
困ったように笑って。

「いるよ。まだやりたいこといっぱいあるもん。
 変なこと言っちゃったけどさ、まだ駄菓子屋のお菓子制覇もしてないし!」

ずっとずっとこの時間が続いてほしいと思う。

 涼風

「思ってた、なんだ。 一緒だね」

 顔を上げて。伝える、今度は違う言葉で。

「やっぱり夕凪がいっちゃったこと、苦しめてたかな。
 自分のやりたいことい一生懸命蓋をしていたのに。
 理想と、手に届くものが違うって。

 喧嘩しちゃったんだ姉弟二人で。
 夕凪は一緒にいたいっていって。
 夜凪は一人で自立をしたいっていった。

 いつも夕凪はそうだった。
 一生懸命考えてた気持ち……考えないで。
 何言いたいんだろう、気にしすぎていないといいなって」

ずっとずっとこの時間が続いてほしいと思っていた。夢に背を向けて、一歩を踏み出した。

置いていかないように、手を差し出して待っている。

【人】 学生 涼風

>>+32 夕凪

「ううん。苦しんでいたのは、夕凪姉ちゃんのせいじゃないよ。
 今ここに帰省していてもしていなくても、私はずっと捨てきれない夢を抱え込んだまま苦しんでいたと思う」

貴方のせいじゃないよと伝えたくて、そっと優しく首を横に振る。

「むしろね、夕凪姉ちゃんの言葉には感謝しているんだ。
 捨てきれずに抱えているだけだった私に、諦めなくていいって背中を押してくれたから。道を捨てる必要はないと、教えてくれたから。
 苦しんでいるのだとしたら、それは私に勇気が無いせいだ」

これはきっと、己自身がどうにかしなきゃいけないこと。

【→】
(48) 2021/08/16(Mon) 0:06:37

【人】 学生 涼風

>>+32 夕凪

「喧嘩……」

 思い返す。常に一緒にいた二人のことを。
 二人で一つ、とでも言うかのように常に一緒にいた姉弟。別離による寂しさは、きっと自分では推し量ることなど出来ないほどに大きいのだろう。

「……後悔、してる?」

 跳ねた玩具から貴方へと視線を上げる。
 貴方の意思を、貴方の本音を、聞かせてほしいと少年の瞳は静かに語っている。
(49) 2021/08/16(Mon) 0:07:11

【人】 学生 涼風

>>髪置

 沢山沢山美味しいものを食べ。
 沢山沢山楽しいことで遊んで。

 熱を纏った空気に酔いしれ、ふわりふわりと浮き足だった様子で祭りを味わう。
 どれくらいそうしていたのだろう。再び貴方と合流して、少しひと息ついた時。

「ねえ、髪置くん。
……私ね、君に憧れていたんだ」

おもむろに少年は唇を震わせる。

「いつ見ても、何度見ても、君はとっても元気で無邪気で。一人でもどこまでも駆けていく姿が眩しかった。……まさか10年経った今も変わらないのにはびっくりしたけど。
 私は楽しかった思い出を沢山沢山忘れてしまっていたというのに」

 お囃子の音はいつのまにか溶けて消えていた。それから姿を見せた、何か不平不満を言う者の声を知っていても。

 それでも、自分は貴方に憧れていた。

【→】
(51) 2021/08/16(Mon) 0:38:45

【人】 学生 涼風

>>髪置 >>51

「どうしたら君みたいになれる?どうしたら君みたいに変わらず、元気に走ることができる?
 私も君みたいになれたなら、どれだけ躓いて転んでも、夢を抱え続けながら走ろうって思えるかな。
 …………なんて!こんな話をしたら君を困らせてしまうね。ごめんね」

 聞かなかったことにして、とおどけるように肩をすくめた。
 それから、深呼吸をひとつ。

 困らせる本音の代わりに、貴方に伝えたかった言葉はこちらだ。

「……髪置くん。
 もし、もしもなんだけどね。ここでの時間が終わって、またバラバラになってしまっても。
また連絡を取って話をして……また一緒に遊んでも、いい?」

 変わらない貴方を見ることができたなら。
 きっと私も、変わらずに走ることができると思うから。
(52) 2021/08/16(Mon) 0:40:42
  涼風

後悔は、してないよ。

 喧嘩したこと。意見が合わなかったこと。
 自分の夢を自分で決めて、離れようとしたこと、全部。

 だけど、仲直りをしてないことだけは気にしてる。
 伝えていなかったことをずっと、ずっと気にしている。
 ちゃんとしていない……ちゃんと話せていないんだ」

 おかしな事が起きてるといったら信じてくれる?
 夕凪がここにきて、みんなと笑い合っていたこと。
 夕凪がここで笑って、やりたいことをやっていたこと。
   が突然この身体で目を覚ましたこと。
 夕凪が話しかけて、  と話をしたこと。
 夕凪の声が聞こえなくなったこと。
 夕凪はここにこれるはずがないってこと。


「拾うのが夕凪なら、夜凪は捨てる選択肢を肯定しに来たのかも。
 だけど、答えは多分一緒だったかもしれないな。
 君のファンである夕凪たちはここにいて、いつまでも待ってる。
 夕凪たちは喧嘩をしたことを、悪くなかったと思ってる。
 すごく、離れている時間が寂しいだけ」

【人】 学生 涼風

>>+33 夕凪

 目の前の夕凪姉ちゃんの姿をした人は、本当に夕凪姉ちゃんだろうか。

 確証はない。
 ただ、滲み出る他人事のような節が気になって、そして自分もまたおかしな出来事を経験した身であるからなんとなく「そんなおかしな事があってもおかしくない」と若葉にも似た頼りない予想が芽生えただけ。
人をよく描いている貴方のスケッチブックを見れば、話は違ってくるだろうけど。
姉は景色を、弟は人を描くのが得意であることは知っている筈だ。互いに互いの作品を見せていたのだから。


 だから、相手が言わない限り少年は抱いた違和感を指摘しないだろう。
 だから、少年は言葉を綴る。姉と弟、二人に宛てた言葉を。

「……仲直りは、しないの?
 寂しいって思っているのなら会いに行こうよ。口実ならそこにある。『仲直りをしにきた』って」

 ゆっくりと貴方に手を伸ばす。そっと優しく貴方の手を包み込むように。
 二日目、夕凪がそうしてくれたように。

「待ってくれるのは嬉しいよ。大好きな二人にそうしてもらえるなんて、夢みたい。
 でも、さ。私と一緒に駆けてみたいって……思わない?」
(56) 2021/08/16(Mon) 1:47:45

【人】 学生 涼風

>>54 髪置……優くん!

 貴方と同じように、一度、二度、三度。
 ぱちぱちと忙しなく瞬きを繰り返して、それでも信じられないといった様子で。

 時間をかけてゆっくり貴方の言葉を飲み込んで、代わりにそっとはにかんだ。

「無理に変わらなくていいんだよ。だってそれが君の魅力で、私が惹かれた部分なんだから。
 君が君である限り、皆が何と言っても私は君を肯定するよ」

そこまで話し、少年は笑みを深める。陶器製の人形めいた顔立ち、けれどそこに乗る目尻や頬の赤みは確かに生きている事の証であり、貴方に紛れもない好意と信頼の形でもあった。

「うん。これからも、大人になっても!
ふふ、ありがとう髪置く……、……。

…………ううん。優くん!」
(57) 2021/08/16(Mon) 2:07:41
「だめだなあ、わかっていたのに」

「いられるなら、ずっとここにいたいのに」

「――夕凪はきっと嫌がるんだ」



夕凪はここに来たかった。
ずっとずっとみんなが楽しそうなところをみたくて。
笑っていたかった。

だから、きっとこの夢のような時間は夕凪のためにあるんだ。
夕凪が楽しむために使おう。
間違った、ことじゃない。いつまで。
本当にいつまで―――続くのだろう。


「――いるわけない。
 さみしがっているのに。
 呼べないよ、」


体育座りで石段に座り込んで花火が上がる空を見上げた。

 涼風

 夕凪は怒っていない、寂しいだけだ。
 夜凪は嫌っていない、ただ、変わっただけだ。

「会いに行けないよ、【話してくれない。】
 夜凪は夕凪を納得させる答えを持ってきていないから。
 どうして離れたがったの、なんて、言えっこない。
 一緒の夢を、涼風みたいに駆ける勇気が無い。

 涼風は、夕凪に出せる答えは見つかったの?

 将来の夢、まだまだ悩む時間がいっぱいでしょ。
 わからないって答えを、大人になって言うのは」


 
格好悪いじゃないか。


 夕凪はきっと格好悪いなんて気にしない。
 夜凪が気にしているだけ、全部そうだ。
 だけど、夕凪は、格好いい奴が好きだから。

 目の前の存在は会えないと思っている。
 物理的にも精神的にも、大きな亀裂が出来ている。
 勝手にあなたに置き換えて自分の事から逃げている。
 だけどベクトルが違えど似たような名前の悩みを、ずっと胸に燻らせて、寂しがっていた。

【人】 学生 涼風

>>+35 凪

 なんだか不思議な感じがして、八の字眉を下げて微笑んだ。二日前、勇気が無いと迷い子のようにしていたのはこちらだったのに。

「……うん。見つかったよ。夕凪姉ちゃんへの答え。ここに来て気づいたんだ」

 忘れていたものを思い出した。
 ずっとこの日々が続けばいいと、皆を誘う担い手か。
 何故かここに残らなければならないと声を聞く者か。

 違う、そんなものじゃない。そんなものを思い出す前に私は気づいてしまったんだ。

「私はね、ここでようやく亡くなった母さんにきちんと近況報告をすることができた。母さんは成長を喜んでくれる人だから、きっと楽しく聞いてくれたはず。きっとこれからも、望んでくれるはず。

 だからね、私は。
 ここにはいない、ここには来れなかった人たちに……

 沢山の思い出を、沢山の感情。
 生きてきた軌跡を綴って、報告してあげたい。

 それが私の……今を生きる人としての本当の役割だと思うから。


 だから立ち止まるなんて出来ない。私は、もう一度ペンを執るよ」

【→】
(61) 2021/08/16(Mon) 3:45:26

【人】 学生 涼風

>>+35 >>61 目の前の貴方

「ねえ、教えて」

 からん、ころん。
 下駄が鳴る。誘うように、手招くように。

「こんな私は、格好悪いかな?
 医者を目指して、物書きもして。両手にいっぱい抱えるから、私はきっと沢山転ぶ。
 そんな私は、格好悪いかな?」

 からん、ころん。
 夕凪よりも少しだけ高い目線からそっと優しく見下ろして。

「大人って、どういう人のことを言うの?」

 からん、ころん。
 出来る限り距離を詰めて。貴方と離れるのは嫌だと言うように。

「──ねえ、お願い。
 答えが出ないのなら、出るまで一緒に考えよう?勇気が無いのなら、出るまで一緒にいてあげる。

 会えないなんて、寂しいよ。大好きな夕凪姉ちゃんと夜凪兄ちゃんが苦しむのは、悲しいよ。

 私に出来ることはない?
 ねえ── ■凪さん」

 からん、ころん。

 貴方に寄り添う、夏の音。涼やかな囁き。
(62) 2021/08/16(Mon) 3:48:49
 目の前の君

「はは、……あははっ、格好良くなったね涼風は。
 素敵な夢で、夕凪たちの理想の君だ」

 勝手に話したあなたたちだ。
 ずっと会いたかったあなたたちの未来だ。
 
 たった数日で迷子の少年は夢をつかもうとしている。
 夕凪のおかげなのだろうか?
 もっともっと他の人の言葉もあって彼が出来たのだろう。

 それぞれが、それぞれを必要としている。
 夕凪たちは自分ではない片割れを、基準にしていたから、
 お互いを、みんなが必要にしていると思う単純な双子。

 だから最初から。
 最初から夕凪たちを求めてくれているあなた達がいるだけで。
 こんなにも嬉しいと思う単純な考えをしている。

  目の前の君

「夕凪たちにとっての大人は――20歳になったら。
 だけど理想は、立派に格好いいって自分に胸を張れるようなことができるようになったら」

 嬉しいと思うけど、頼るのはやっぱり恥ずかしいから。
 遠慮をしていたけれど、もういいよね。
 みんな本当に立派になって、頼りがいがあるのだもの。

「一緒に、いて、考えてくれる……?
 まだ、絵しか自慢できることがないけど。
 今は【夕凪に夏を楽しんで欲しい】って思うだけの僕だけど。
 お祭りが終わったら、全部話したい。

 そして――会いにいきたいな、あの子に。
 今一人で行く勇気がないから、みんなに会いに行って欲しいって考えるぐらい情けない気持ちなんだ」

 いつもの三人

竹村茜の、明るさに滲んだ寂寥や。
青嵐瞬の、優しさから覗く憧憬に、
編笠晶の、どこまでも不器用な夢。
誰もが田舎から離れがたいと思う。

そんな侘しい田舎の後ろのページを──
インスタントカメラで、自撮りでもするように撮った。

「ば〜か」

十年コレ使ってきたヤツ舐めんな!そんな気持ちで、
してやったりという笑い方で三人に言う。

卯波は、ずっとこの時間が続けばいいなと思ってるが、
未来に希望を失くしてしまったわけではないから。

「違うでしょ。そうなればいいな、じゃないでしょ。
 もしこの田舎にずっといられなかったとしても、
 都会に帰ることになったとしても、さ。

 俺達が揃って会うことって、
 そんなに難しいことなんですか?」

カメラから出て来た写真を、
花火の咲く空の下風に浴びせて、
鮮やかな光のなかで、踊るように。


この時間が終わってほしくないと思っている。

それでも、この田舎に執着するみんなの背中を、押してあげたい。

ようやく、その背中に追いつけた気がした。

 いつもの三人

「何だったら俺達で結婚でもする?
 ……なんてね。冗談半分だけど。

 でも俺はさ、鬼走の兄さん、添木兄さん清和の兄さんだって、十年経って大人になってもずっとつるんでるのを見て、そうありたいって思ってたんだ」

 彼らの関係を知ってか知らずか、
 田舎に帰ってきても仲の良かった彼らを思い浮かべて、

 それと比べて自分たちの繋がりはそんなにも、
 もろくて、弱くて、不安定なものなのか?と問う。

「寂しいよ、俺は。

 田舎から離れることだけじゃない。
 田舎から出たら、離れ離れになると思ってる、
 皆の考え方が寂しいんです!」

 瞬兄みたいな何事も率先して突っ込み、
 やりたいことなんだってやってる人が。
 茜ちゃんみたいな昔はずっと男勝りで、
 いつだって兄二人を振り回してた人が。
 晶兄みたいな、俺に無いもの全部持ち、
 絶対勝てないって思わされた様な人が。

 十年前の写真にはっきりと残る、
 俺を追いかけさせ続けたその背中なのに。

 




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