貴族の娘 アウドラは、メモを貼った。 (a3) 2021/04/14(Wed) 20:19:18 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ -某日:河川港 - 全員、構え! [号令によって、目の前に居た同志達は揃って大河を。 正確には大河の向こうに浮かぶ何隻かの機帆船を狙って、各々攻撃の態勢を取る。近辺には市場も近いが、避難を済ませた人々が様子を固唾を飲んで見ている。己が声以外は酷く物静かで、蕭々と川の音が流れているだけだった。] 落ち着いて狙いを定めろ。 向こうは新たな船を見せびらかしに来ただけ。 この国の石油は自分達が所持する事こそ相応しいと言いたいらしい。見栄を張っているだけであって戦闘に長けている訳ではないことは皆把握しているはずだ。 少なくとも我々よりはな。 ["自分だけなら『逆に戦いにしか向いていない』とも言えるわけだが。"そう言いかけて留まり、一人でフ、と小さく笑う。 同志が気にしてくれないことは何よりだった。同じように考えているのだろう。組織としての暦は浅いが、暦の何処を辿っても戦いの足跡しか付けていない。] 我々がこの場所で待機していると気づいていれば そもそも船を寄こしたりはしない。 …いや、我々の存在を知らないだけか。 ならば知らしめてやろう。 奴らがいかに危地へと乗り込んでいるか。 アルファルドの地を踏む事すら敵わないという事をな。 [己自身を危地そのものだと言わんばかりに演説を続け、同志を煽動し終え、一拍置いてスゥ、と息を吸う。その一瞬だけ、川の音さえ失われた気がした。 以後、男が発した言葉は簡素なものだった。] (24) 2021/04/14(Wed) 20:28:58 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ― 現在 ― [王宮近くに住宅街と似たような石造の平屋が続く場所。 そこに自分達の為に設けられた官舎がある。二十数名が暮らすには十分だろう。訓練所となっている裏庭から透き通る金属音がぶつかり、響きあっている。自分と、相手方の剣がぶつかり合うものだ。ネネという隊員の一人だ。 彼女が振るう力の方が弱まっていく。しかし、やがて音が一際大きく弾けた。己の剣が彼女の剣を弾き飛ばしたのだ。遠慮なく突き飛ばし、尻餅をつける。息づく暇も与えず詰め寄って、剣の切っ先を顔に向ける。] 『……降参です』 [彼女は諦めたように自由になった手を上げて肩を竦め、ため息をつく。己もそれを見て剣を鞘へ戻し、座り込んだネネを引き上げる為に手を伸ばした。] ……悪くない動きだった。 相変わらず素早い。流石というべきだな。 [労いの言葉をかければ、ネネは少し俯いていた顔を上げ、眉を下げつつも己の手を取った。] (26) 2021/04/14(Wed) 20:32:51 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ 『避ける動きを意識させた本人が何を言っているんですか』 [手合わせついでの助言のつもりだったが、どうも嫌味として捉えられてしまったらしい。ネネとは傭兵団を結成する前からの古くからの付き合いで、自身が口下手なことは知られている筈だ。故にいつものように受け流してくれる、と。勝手に思い込んでいた節はある。それにしても、その反応はいつもよりも鈍く感じられた。剣を受け止めたときよりも、鈍く。] 『ありがとうございました。本日はこれで失礼します。』 ……ああ。 [立ち上がったネネは一度ピ、と背筋を伸ばして一礼し、早々に踵を返す。なにかの異変を感じ取っても、『自分は何も変わっていないのだから』、いつもと同じように、大した言葉も掛けられず、小さくなる背中を見送る。 ――…そろそろ巡回の時間だ。] (27) 2021/04/14(Wed) 20:33:18 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ - →市場 - [国の人間から余所者、ヒューマンから獣人まで。 無秩序な市場広場の雑踏や、火薬や魔法薬、土煙の匂いに慣れた鼻に多種多様の香りが擽る事が、今の自分の心の乱れを都合良く誤魔化してくれた。 安堵する。 この音たちが。この声たちが無ければ、 大きく漏らした溜息が誰かに聞こえていたかもしれない。 『別に構わないじゃあないか。溜息の一つくらい』 群衆の誰かが、自分の声を模して背後から囁いて来る。 そう、誰かだ。俺ではない。 ] ……。 [声を退けるように視線を横に向ければ、石煉瓦造りの建物が目に留まる。小さく古びているが、中は何時も涼やかで、古書も状態良く購入出来る為、非番の時に頻繁に訪れている書店だった。無意識に辿り着いていたようだ。 そういえば、ここ最近本すら読んでいなかった気がする。 防衛戦が長引いていたので戦い詰めだった事もあったが、それ以外でも、訓練や哨戒任務に時間を当てていたせいで、個人的な時間を削っていた。] (28) 2021/04/14(Wed) 20:35:04 |
宵闇 ヴェレスは、メモを貼った。 (a4) 2021/04/14(Wed) 20:35:27 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ――……。 [足を踏み入れたい気持ちを抑える。それこそ今は市場周辺の見回り中だ。王が統治していた時期より、国民の不平不満が顕著に現れていた。小さな乱闘が頻発しているから抑えるのに人手が欲しいと、城下町の自警団から協力の要請があり、遠征に出ていないものが交代で行っている任務。 何かしていないと落ち着かない今、自分にとって、仕事が舞い込んでくる事は都合が良かった。 寄り道をしている場合ではない。 そんな姿は国民に見せられない。 雑念を振り払い、一瞬泳いだ視線を隠すように帽子を唾を抑え深く下げる。練り歩く旅人達>>17に危害が加わるような酷い喧騒は今の所無い。このまま無事に一日が過ぎ去る事を誰にでも無く祈った。 最も、過ぎる事が平穏なのかは定かではないが。]* (29) 2021/04/14(Wed) 20:35:32 |
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。 (a5) 2021/04/14(Wed) 20:40:25 |
【人】 貴族の娘 アウドラ[ 沢山いる王子の中の1人へ輿入れという話もあった。 王族ほどの影響力はなくとも、 王族が無視することができるほどの 小さな勢力というものでもなかったから。 しかし、1人娘であるアウドラを 適齢期になりすぐに手放すということを 彼女の母親が拒んだおかげかせいか、 今の今まで彼女はこの生家にて 蝶よ花よの生活を続けている。 ] (30) 2021/04/14(Wed) 21:36:41 |
第11皇子の従者 ダレンは、メモを貼った。 (a6) 2021/04/14(Wed) 21:37:18 |
【人】 貴族の娘 アウドラねぇ?最近お父様とお母様が 別々にお休みになっていらっしゃるのは どうしてなのか知っている? [ 窓の外を見ながら、 近くに控える彼女の侍女に 最近気になっていたことを口にして。 いつの時からか、彼女の父親は 彼女の母親と寝室を共にしていないことを知った。 というよりも、彼女が知らなかっただけで 本当は彼女がある程度の歳の頃から 2人はそれぞれの部屋を持っていたとか。 ] (31) 2021/04/14(Wed) 21:37:49 |
【人】 貴族の娘 アウドラ『いえ……全く、存じ上げません』 [ 侍女は頭を垂れたまま小さく呟く。 もし知っていたとしても、口にすることはない。 父親が罪を犯しているなど 自分の主人が知る理由などないから。 彼女は、そう、と呟いて侍女を下がらせる。 発育のいい体はまだ異性を知らない。 故にか、少しだけまだ幻想を抱いている。 ] (32) 2021/04/14(Wed) 21:38:36 |
【人】 貴族の娘 アウドラはぁ…………外に、出たいわ。 [ こっそりと出たこともあるけれど、 すぐに気づかれて家に戻されてしまった。 それから彼女は屋敷の中だけを回っている。 窓の景色に少し飽きの色が見えてきたので 彼女は新しく仕立てたオフホワイトの 裾を引くほどの丈のワンピースを ふわりと靡かせ、屋敷の中を改めて 散策しようと腰を上げゆっくりと歩き出す。 ]* (33) 2021/04/14(Wed) 21:39:02 |
【人】 祓魔師 ダンテまあ、それはそうなんだけど どうせならスマートにいきたいじゃないか [ >>16君のせいじゃないとヴィが言う。わざとっぽく拗ねた響きをさせてそう漏らした。いい格好をしたかっただけだよと。 本当は大切な人に、何一つ不自由も怖い目にも合わせたくなかったというのが本心だが、出来なかった事を嘆き続けても同行の者を辟易させてしまう。] うん、そういえばそうだね。 思えば既視感のある流れなんだけど、今回は一人じゃないのが嬉しい。 [ 悪い事ばかりじゃないと彼が言うから笑って。二人の出会いも自分が彼の暮らす国で自分が足止めを食らったせいだ。*] (34) 2021/04/14(Wed) 21:52:15 |
【人】 祓魔師 ダンテんー確かに、ありがとう [ ヴィが見た目に反して腕力があるのも知っているから、荷物を持つと言ってくれたことには素直に感謝した。 おかげでスーツケースに一つの荷物は乗っけて落ちないようにしておけば、自分の片手が自由になるのはありがたい。] 大きすぎない? [ 自分のつば広の帽子はヴィの視界を邪魔してはいないかと覗きこめばあくびを咬み殺すようにも見えて。] しまったなあ、君はもう眠たい時間だねえ [ 言いながらも日陰から出る準備も済んだのだから、目的の市場へと向かう。ざっとした方角を聞いただけだったが>>17難なくたどり着くことができた。*] (35) 2021/04/14(Wed) 21:52:47 |
【人】 祓魔師 ダンテあそこの、肉の焼いたやつを生地で挟んだやつとか 朝から少し重たい気もするけどまあいいかなって今考えていたところ [ 気になるものはあるかと聞かれそう答えた>>17。異国の町並みに雑多な喧騒。見知らぬ土地の市場に露店はなんだかんだと自分を楽しい気持ちにさせていたらしい。 その上、一緒に出かけたいと思っていた人が隣にいる。ヴィも帽子が邪魔そうだが、あちこち視線を向かわせ興味深そうにしているように見えた。] 食べ歩きは無理そうだね [ ちょうどパラソルを立てかけたテーブルと椅子を見つけて腰掛けようとヴィが促すので従う。 自分は言っていた通り、肉と野菜を小麦粉の生地で巻いて辛口の味付けをされたものと、牛乳で煮込んだ甘い茶を買い込んだ。ヴィの買ったものを見れば、趣向の違いが面白い。しっかり考えられた朝食に見えた。 荷物をいっときでも手放していいのは解放される気持ちでふぅと人心地。*] (36) 2021/04/14(Wed) 21:57:28 |
【人】 祓魔師 ダンテこれだよ。 [ チップを付け足しておいたから如何わしい場所は紹介されてないと信じたいものだ。 ヴィの求めに応じ簡易マップにいくつか丸がつけられたものを手渡す。] この、ぐるぐる何重も丸つけられているところが特におすすめそうだったよ。値段はちょっと他よりは高めだって。 次がこっちで、リーズナブルで良い宿がこっちだったかな [ 購入した朝食にかぶりつきながら行儀悪く説明をいくつか。ヴィが興味を示した順に覗いてみようかと思ったりする。**] (37) 2021/04/14(Wed) 21:58:15 |
【人】 中隊長 アーサー[アラベスク文様の施された石造りの壁に囲まれた一室。 大理石の机の上でコツ、コツと不規則な音が響く。 間を置いて一度響けばすぐにまた音が鳴り また暫くの間を置いては二度、音が鳴る。 やがて音が鳴り止むと 代わりにと男の呻る声が上がった。] ………っ…ああクソッ! 俺の、…負けだ… [そう観念した男の声が響く。 次いで、ふ、と短く笑う声。] (39) 2021/04/14(Wed) 22:02:58 |
【人】 中隊長 アーサー流石 国の要所たる関所を衛る将兵殿。 今まで指した名手に引けを取らない打ち筋でした。 慣れていない≠フでしょうに 俺に合わせてチェスで戦って下さるなんて。 気の遣い方まで誠意に溢れておいでで。 [何の含みも無い、とでも言いたそうな軽薄な声で 一寸前に笑いを零した男はそう目の前の人物へ告げる。 笑顔を浮かべながら相手の懐へと手を伸ばし、 兵と僧侶とに守られていた『それ』を 音も無く取り上げる。 相手側の国王たる白い駒を。] (40) 2021/04/14(Wed) 22:03:18 |
【人】 中隊長 アーサーでは、約束の通り。 第■皇子が奮起された際にはご助力を。 ええ、親衛隊を抑えるだけで良いんです。 決して殺せだなんて言う訳が無く。 同じ国士なのですから。 ―― 唯々、第□皇子が動かれる間にだけ。 [元親衛隊務めの貴殿が率いる隊なら、と 手元の駒を指先で弄びながら 目の前の人物を見遣って。 赤い眼光で射貫けばごくり、と喉が鳴る音がして。] (41) 2021/04/14(Wed) 22:03:40 |
【人】 中隊長 アーサー[―― 短く応じる声を聞き終われば席を立った。 十の刻前に着いてから1時間も経って居らず 昼餉にはまだ早く。一つ思案してからそういえばと 王宮書庫での用事を一つ思い出した。 上官に挨拶をするのも悪く無いか。 夫人に逢うには手土産が足らないか。 そう あれこれと思案を重ねながら部屋を後にするのであった。 ―― 負けた相手の頭を掻き毟る仕草を 目の端で捉えながらも、気に留めずに。] (42) 2021/04/14(Wed) 22:04:01 |
中隊長 アーサーは、メモを貼った。 (a7) 2021/04/14(Wed) 22:13:57 |
【人】 宵闇 ヴェレス[ 拗ねたような響きに思わず笑った>>34。胸に陰った罪悪感が払われるような思いだ。 一国の君主の命脈の前にスマートとは、と揶揄も口を衝きそうになるが、何処に耳があるか知らず、流石に不敬と口を噤んだ。これ以上厄介事を増やしたくない。] ひとりだと思っていたの? [ ターミナル駅の役割を果たす国そのものが、1日の休業を迎える為にその前後列車を運休し、溢れた旅客で宿は埋まり、実益を兼ね住処を宿として貸し出している己の所に彼は客人として訪れ、また列車が動き出すまでの数日を共に過ごした。宿の主と通り過ぎる旅人。それだけの関係の筈だった。 抗いもなく受け渡された鞄>>35は衣類の他、数冊の本も詰められており、それなりの重さはあるが苦になる程ではない。 それでも片手に日傘、片手に荷物では買い歩きもままならず、一先ず荷物の置き場所も兼ねて差し掛け傘の影が落ちる卓を確保した。ひとりが荷を見ている間にひとりが買い出しに出ればいい。 おのおの好きなものを買い寄れば、肉と野菜、甘い茶とコーヒーとてんでばらばらな嗜好にも笑ってしまう。] (44) 2021/04/14(Wed) 23:29:21 |
【人】 宵闇 ヴェレス 軍人だ。 [ ちょうどダンテが両手に朝食を贖い席に戻った頃合い、巡回らしい金糸雀色の軍服>>29が人波の向こうに垣間見えるのに呟いた。その征衣が国軍と異なるもの>>a5であるのは知る由もないが、旅人にとっては闊達な露天市に見えても、実情穏やかでない事はその姿で知れる。 時折不審げな、探るような目付きを現地の住人らしき者に向けられるのもそのせいか。 市への道すがら、広い鍔で隠したつもりの欠伸は覗き込まれて>>35しっかり見つかってしまった。] そうだね、宿に落ち着いたら一眠りしようかな。君は街を見て回ってくれていてもいいし……、いや、やっぱり夕方くらいまで一緒に寝る? [ 先の軍人の姿や、向けられる視線の治安を思えば、彼をひとりにすることも憚られた。 宿の書き付けを差し出されるのと入れ違いに、干し果実を茶請けに彼の方へと押しやる。] (45) 2021/04/14(Wed) 23:31:15 |
【人】 宵闇 ヴェレス 食事は街に出ればいいから拘らないけど、折角だから見晴らしのいい、景色のいいところがいいな。 [ 如何なる意匠や意味が込められているのか、幾何学的文様と淡い色合いが美しい建築物が、雑然とした街並みの合間合間から遠くに見える。それらを視界の遮るもののない場所から眺めてみたかった。 安価で良いと勧められた宿は地図で見れば市や酒場街に至近で、平時なら利便性高いが今の情勢では些か安全性に懸念が残る。 結局丸を幾重に重ねられて勧められた宿と、そこから少し川沿いの宿を候補として希望した。幾らか高値の宿といっても食事を外せば予算内であったし、なんなら予算を越す分は自分が負担してもいい。 荷物を手放し伸び伸びとした様子を見れば>>36、宿までの道は僕がスーツケースを持とうか? と伺う。多分それが荷物の中で一番重い。]** (46) 2021/04/14(Wed) 23:32:37 |
【人】 祓魔師 ダンテ[ 自分のおどけた様子に>>44ヴィが笑みを浮かべたのを見てこちらも安堵する。お互いに相手を大切に思うばかりに気を回しすぎる所が有る様に思う。 自分のことは置いておいて良いのだが、ヴィのことは大事にさせてほしいなんて勝手なことを考えてしまう。 多分、彼の体質のせいもあるかもしれない。] 最初はね。 [ あの時は、故郷で病に伏せった恩人を訪ねる旅だった。危篤の連絡を受けてからの数日の足止めは気が急くばかりで、宿すら無いかもの瀬戸際。] 君と出会えてよかった [ ふふと笑って、素直に当時の気持ちを口にする。今の自分の顔は何か眩しい物でも見たような表情になっているのだろう。そして、その思いは常に継続している。 歯の浮くような事でもできるだけ言葉にするようにしているのは、言わなければ伝わらないというのと、足止めのせいで結局は恩人の最後の瞬間に間に合わなかったという経験のせいかもしれない。*] (47) 2021/04/15(Thu) 1:42:33 |
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