52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[ 暫くして食事の乗ったトレイへと
手を伸ばし、そこに置いてあるサンドイッチを
無理矢理食べては喉に流し込もうとした。
けれども、胃はそれを受け付けることなく]
ぅ……お゛ぇぇ………
[ 込み上げる嘔吐感に、急いで流しの方へと近付けば
何度もえづいては、口に含んだサンドイッチと
胃液の混合物を吐き出していった。
背筋が何度もびくびくと跳ねる。
口元からは糸を引き、
酸っぱい匂いの胃酸が滴り落ちていく]
[ 頭の中を過るのは先ほどの情事の光景。
それを思い出す度に、胃がヒクつき
口からは胃液が吐き出された。
そのうち床へと座り込み、
頭を抱えるようにして膝に埋める。
すると、泣いた子供のように、
身体を小刻みに震わせながら
閉じた瞼から滴が零れ落ちていく。
それと同時だったか。
こんなのは嫌だと、早く楽になりたいと。
今までなるべく思わないようにしていた
生への疑問が胸の奥から浮かび出してきていた]
[ 両親が死んで、兄妹とも死に別れて。
ただただ生きるのに必死であった。
何も考えずに、ただ生きろと。
脅迫的にそう思い続けていた。
人の物を盗み、命を奪い、
金を手に入れる事全て生きる為であった。
なのに、今、こうして苦しんで。
どうしてそこまでして
生きなければいけないのか。
胸に浮ぶは迷いばかり]
[ 暫くした後で、ゆっくりと身体を持ち上げる。
開いた瞳には何の感情も宿さない
光を浮かべたまま。
そうしてそのまま二階へと向かい
風呂に入り身体を清めた後
服を着替え、身支度を整え。
全て準備を整えた後
館の入り口まで足を向けた]*
……おう、来たか。
[いわゆるダンジョン探索用の装備一式に身を包み、
館の入口で移動の為の魔法陣をテストしていると……
ゆらりと幽鬼の如し身のこなしで
アシュレイちゃんが奥の部屋からやって来た]
ふむ、武器をそいつにしたとはお目が高い。
お前さんの元の短剣に似ちゃいるが────
[振り返り、言いかけた言葉が途切れる。
めっちゃ、目が死んでいた]
やっちまったかこりゃ……
[心当たりはある。ありまくる。
思わず額を掌で抑えながら、歯噛みした。
いやだってなぁ、めちゃくちゃ好みだったっつか
我慢できなかったっつうか……
正直俺様の顔も見たくないだろうに、
身だしなみを整えて此処まで来れたって事は
一応言葉は聞こえているようだが。
そもそも今のままでダンジョンに潜ったとして、
果たしてまともに戦えるかどうか、だ]
しゃあねぇ、今日はやめだやめ。
アシュレイちゃんの歓迎会にすっか。
[溜息をつきつつ、魔法陣の一部をガリガリと書き換えていく]
あー────そんじゃ、まずはその服を脱ごうか?
─魔王様と一緒─
[ゲロと涙に塗れた服を
真紅のドレスとハイヒールに着替えさせて。
やって来たのはとある大都市の一角。
ドレスコードのある飲食店だった。
当然、俺様も三つ揃えのスーツと洒落込んで]
どうせお前さんは食事っつと
冒険者の酒場くらいしか知らんだろうが。
俺様は仮にもお尋ね者なんでな。
逆にこういう所じゃないと来れないってワケだ。
お忍びの貴族とその連れって事になってるから、
下手かますなよー?
[ま、認識阻害の魔術ももちろん使っているんだが。
とりま怪しまれずに店に入る事には成功したらしい。
通された個室の外からは、
ピアノの旋律が小さく聞こえてきて]
適当にコースで良いか。
ほれ、まずは食前酒でも飲みやがれ。
[と、運ばれてきた赤ワインでも薦めてみようか。
俺様もまた、向かい合い、グラスをゆるり傾けて]
……ったく。
もう生きててもしょうが無いって顔しやがって。
────まず最初に言っとくと、
今のお前さんは、俺様の許し無しには
死ぬにも死ね無いからな?
ただまぁ、判ってるように痛みはあるし、
新しい身体作んのはめちゃくちゃ手間だから
死なん様にはしてもらいたいんだが……
[果たして聞こえているのかどうか───…
彼女へと、言葉を紡ぐ]
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