人狼物語 三日月国


7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】

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【人】 生贄 セレン

 
   洗って綺麗にしてから
   部屋に、行きます……


[ 奥の扉に何があるのだろう。
  子供らしい好奇心は刺激されたものの、
  大人の命令が下れば思考は痺れて動かない。>>555

  こく、と肯く仕草は従順に。
  笑む表情には逆に、悲しく曇った瞳で返し、
  バスローブとタオルを両手で抱くと ]
(558) 2019/04/11(Thu) 0:55:32

【人】 生贄 セレン

 
[ 今は湯浴みが先だともう一度ぺこりと頭を下げて。
  視線から逃れるように部屋の扉を潜り抜けようとし、
  ふと、思い至ったように疑問を口にする ]


   もし、開けたら……?


[ 奥の扉を開けば彼を知ることが出来るのか、
  或いは、猫のように殺されるのか。

  惑いの滲む音を静かに落とし、
  好奇心に揺れる瞳を主へ向けて、
  子供らしさと相反する感情を色濃くしながら ]
 
(562) 2019/04/11(Thu) 1:28:41

【人】 生贄 セレン

 
   ぼくを食べますか……?
   それとも、捨てる……?


[ 帰ってこない子供の幾人かはそうして死んだのか。
  仮に、開けたとして、同じ目にあうのか。

  死にたくもないし、ひとりも嫌だ。
  するなと言われればしないだろう、でも── ]
 
(563) 2019/04/11(Thu) 1:29:24

【人】 生贄 セレン


  ………ぼくは
  あなたのことを、もっと知りたい。


[ 灰の瞳は陽に弱く、夜を映すに柔らかな光で。
  蒼は掠れて夜に染まって、訴えるような雫を湛えて。

  自己を見せろと囁く主に、ただまっすぐ訴えた ]**
 
(564) 2019/04/11(Thu) 1:33:05

【人】 生贄 セレン

 
   ……たしかに。


[ 震えは未だ、夜気の朧に触れて身を縛る。
  それでも背筋は真っすぐ伸びたまま、
  瞳に夜の怪物を映して艷やかな唇を開く。

  小柄な身には重い上着だった。
  体格の差を身体で感じながら、
  煌々とした光だけを双眸に讃えて、
  玩弄されればそれまでの人間らしく実直に ]
 
(628) 2019/04/11(Thu) 20:56:46

【人】 生贄 セレン

 
   たしかに、ぼくの為でもあります。
   だってぼくにはそれだけ価値しかなかった、昨日までは。


[ 捨てられ、裏切られ、挙句に捧げられ、
  要らない子供だと言外に位置付けられた自分。

  そう、人の世界では不要とされて、要らない存在だった。
  朽ちていくだけの消耗品ですらなく不用品だった。

  そこに足されたのが生贄としての価値で、
  主たる怪物が退屈を癒せというのなら、つまりは ]
 
(629) 2019/04/11(Thu) 21:00:44

【人】 生贄 セレン

 
   だから、あなたが満足してくれないと。
   ぼくのたった一つの価値すらなくなってしまう。

   あなたの退屈を満たせるなら、
   ぼくをここで生かしてくれるのでしょう……?


[ 震える声音は相変わらずで、
  ともすれば消え失せてしまいそうな様子は未だ。

  それでも最初よりは幾分かは芯のある仕草で、
  ふ、っと息を吐き出し、ぎこちなく口端を上げる ]
 
(630) 2019/04/11(Thu) 21:02:07

【人】 生贄 セレン


   それを価値というのかはぼくには分からないけれど。
   でもそれだけしか、ぼくにはないから──…


[ 鼓動が痛いほどに早く呼気も浅い。
  人非ざる男を前に籠もる緊張は隠しようもなく、
  それでも、唇は弧を描くままで視線は逸らさずに ]
 
(631) 2019/04/11(Thu) 21:13:36

【人】 生贄 セレン


  ニクスさまの為にするべきことをしたい。
  あなたに認められなければ、ぼくは、無価値になる。

  だからもっと……
  あなたのことを知りたい、そういったんです。


[ 生きたくて、裏切られたくない、これはその裏返し。
  認められれば生きられる、
  裏切る生き物を望むとは思えないから裏切らない。

  裏切りだけはされるのが嫌だという思いが強く滲み、
  我儘な自己主張となっているのは理解しているけれど ]
 
 
(632) 2019/04/11(Thu) 21:14:15

【人】 生贄 セレン

 
[ 笑っているのだろうか。
  自分では分からない不出来な表情を、
  背けず古城の主へ向けてふわりと髪を揺らし、
  綴られる言葉にかえして仕草でも頷いて。>>611

  笑っている彼を。>>612
  背筋が凍るように美しい男の笑いを。

  その美麗さを視界に入れるたび、
  眩む感情に沈もうとするのを唇を噛み締め耐えながら、
  靡く感情を無意識に制御して瞬きを返す ]
 
(633) 2019/04/11(Thu) 21:16:57

【人】 生贄 セレン

 
   血……


[ 無垢な子供を好むとは村で聞いていた。
  その番が来たと告げられた夜こそ怖ろしさに震えたが、
  諦めで麻痺してしまえば今は動揺にも至らない。

  幾人もの子供が捧げられる理由は朧に理解し、>>613
  ならば己には血袋の価値もあるのだと歪に笑う。
  何もなかった自身へ足される価値がどれほどの物か、
  きっと、目の前の主にはわかるまい。

  そこに足される知識もまた、>>614
  弱みを知らせる理由を測りかねはしたものの、
  夜を侵す害を知り、己の価値として ]
 
(642) 2019/04/11(Thu) 21:28:05

【人】 生贄 セレン

 
   29人の全てを知るわけじゃないけれど。
   みんな、帰ってこなかったから……。

   あなたに仕えた子供の未来は、
   もうどこにもないんだって……
   大人たちはぼくに笑って、そういってた。


[ 知らずに緊張の解けた口調となりながら、
  29人の帰還すべき子供の行方にも興味はなく、>>614
  30人目の子供の行方にだけは興味を惹かれたものの。
  じわりと滲む焦燥もまた、興味と混じり絡み合う。

  残った1人は彼に気に入られたのか。
  それならばなぜこの城にだれもいないのか、
  ───開いてはいけない扉の向こう側なのか。

  無価値な子供なりに思考を巡らせはしたももの、
  言葉にしたものは最も興味を抱くひとつだけ ]
 
(656) 2019/04/11(Thu) 21:44:25

【人】 生贄 セレン

 
   陽も、銀も、流水も、白樺の杭も。
   ぼくに教えて……どう、したいんですか?


[ 湯浴みに誘う間違いを犯した子供への忠告か、
  或いは、何かの示唆なのか。
 
  頭の中で開かずの扉の鍵の位置を刻み、>>612
  近づく狼に視線を移してそっと毛皮をなでながら。>>615

  言葉が通じるのならば小さく側においで、と囁いた。
  並べば伝わる体温に安堵して表情を緩めながら、
  問いを投げたにも関わらず柔らかく笑う雰囲気だけ残して。

  狼と連れ立ち、部屋を出て行った ]*
 
(657) 2019/04/11(Thu) 21:46:21

【人】 生贄 セレン

 
[ 廊下を進めば独りの空気は冷たく痺れるようで、
  古城を歩く不安を和らげてくれる狼に近付きながら。

  アッシュグレーの毛並みにそっと触れる。
  人ではない体毛の感触が伝われば滲むのは安堵で、
  誰も居ない場所での孤独を癒やされ、緩く微笑んで。

  階段を降りて暫し、茫と周囲を見渡した。
  道標の言葉を直ぐに忘れるほど愚図ではなく、
  けれど浴室の右手に向かうでなく足は階段の奥の扉へ。

  燭台の光を頼りに歩けば突き当りに扉があった。
  窓を見れば薔薇の庭園が目に入り、
  重い扉を両手で押し開いて薔薇の茂みへと近寄って。

  夜気は身を苛み、痛い程だったけれど、
  今はこの一輪を得る欲のまま無防備に摘み取れば。

  棘に指が触れたか鈍く走る痛みに無感動に首を傾げ、
  紅い血が一筋流れる落ちる前に、その指を舐める ]
 
(684) 2019/04/11(Thu) 22:54:18

【人】 生贄 セレン

 
   ……美味しいのかな


[ 血を糧とする夜の怪物のお気に召す血なのだろうか。
  無垢であれと村では知識だけしか詰め込まれておらず、
  舐める仕草も稚いまま、薔薇をもう一輪摘み、息を吐く。

  ───味はしなかった、けれど温かい。

  感動も嫌悪もなく鮮血の感想はたったそれだけ。
  故に興味も薄く、紅い薔薇の香りに促されて身を翻す。

  そうだ、まだ、やることがある。

  湯殿で身体を清めて、それから。
  主の元へ向かって何かを話そうか、それとも何かをするか、
  出来ることと言えば細やかなことでしかないのだけれど ]
 
(685) 2019/04/11(Thu) 22:56:39

【人】 生贄 セレン

 
[ 狼は必要以上に近寄らずに視線だけを向けていて、
  だからこそ勝手に近づき、また首筋を撫でてから。

  伴い向かうのは今度こそ湯殿だった。
  ひとりしか住まわない──その時時に子供がいても、
  主ひとりきりの城にしては広い場所に双眸を見開いて。

  天窓を透して零れ入る、静謐とした夜の光。
  その真中で濡れないように上着を脱いで籠に入れ、
  身体に巻き付いている絹の布も無造作に剥ぎ取った。

  見下ろせば白い肌の靭やかな身体がある。
  輿入でもするかのように磨かれた肌は月光に浮かび、
  羽織ものがあれば女と見紛うにも理解し苦笑する。

  大人の都合で飾られる価値観を、
  自ら脱ぎ捨てるには未だ抵抗感はあった。
  これだって自分に付随した価値だと思えば尚更に、
  けれど、それを主が望まないのならば意味のないことで ]
 
(686) 2019/04/11(Thu) 22:58:10

【人】 生贄 セレン

 
   おいで


[ 狼を手招いて、浴槽に座って湯を流す。
  薔薇の1輪だけを浴槽に散らして匂いを馴染ませて、
  そこに身を浸せば花の香は薔薇と差し替わるだろう。

  後はゆっくり浸かるだけだ。
  他人に色付けられた古い価値観を脱ぎ捨て洗い流し、
  役に立つと決めた相手のためだけに自らに色彩を足す。

  滑るように浴槽に身を沈め、
  腕だけを伸ばして狼を撫でる指はゆるりと。

  滴る湯水を嫌うならなるべく濡らさないように、
  狼の瞳をじっと覗き込み、問いかける ]
 
(687) 2019/04/11(Thu) 23:00:38

【人】 生贄 セレン

 
   ……ねぇ


[ 暖かな湯に包まれて、夢見心地に ]
 
(692) 2019/04/11(Thu) 23:01:09

【人】 生贄 セレン

 
   あの ひと が……
   殺したとしてもぼくはどうでもいいのにね


[ 行方不明の子供たちの末路に興味はなく、>>676
  主のその手で殺めていたとしてもきっと何も感じない。
  そして、彼の言葉を信用するかといえば、
  意図はともかく信じない理由が己にはなかった。

  だからあの時は不思議そうにはしたものの頷いて、>>677
  必ず、とだけ言い残し部屋を去ったのだから ]
 
(693) 2019/04/11(Thu) 23:02:45

【人】 生贄 セレン

 
[ 暖かい湯に浸ること幾分。
  その間に流れたもの寂しいピアノは届かずに、
  思いを馳せるのもきっと陽と宵闇ほどの差があった。

  狼に話しかけるのは過去の疵で、
  人ではない獣だからこそ無感動に痛みを綴る。
  孤独の毒を。希望の猛毒を。絶望の甘さを。
  諦めの囀りが心地よく、そう生きてたことを。

  顔立ちだけは悪くなかったせいで、
  幾度か生贄に決まる前は襲われることもあった。
  花街に売られなかったのは、疎まれた目のおかげだ。
  陽に弱くまともに陽射しを見れない灰は、
  月に輝くのを見咎められ化け物だとも詰られた ]
 
(702) 2019/04/11(Thu) 23:31:24

【人】 生贄 セレン

 
   化け物って人間に殺されるんだ。
   ……少なくとも、ぼくはそうだった。

   母さんも、父さんも、村のひともみんな。


[ 狭い世界で育った己には、
  彼の意図するべき内心はいまだ探れない。>>615
  考えはすれどまるで殺すのは容易だとしか解釈できず、
  その意であるならば、叶える気がさらさらない。

  だから結論は幾度考えても同じこと。
  溜息を吐き出し、ふと、主の言葉を思い出す。>>615 ]
 
(704) 2019/04/11(Thu) 23:32:16

【人】 生贄 セレン

 

  ” 彼に願えばすぐ向かおう。 ”

 
(705) 2019/04/11(Thu) 23:32:36

【人】 生贄 セレン

 
[ 願えば、伝わるのだろうか。
  ならば独言のように語り聞かせた疵も、
  明け透けに伝わってしまったのだろうか。
  
  狼の瞳を覗き込むも静かで変化はなく、
  暫し迷って、部屋に行かせてくださいと囁いた。

  足を向けて貰うほどの用事ではない。
  寧ろ、側にいたいのは己なのだから行くのが当然だろう ]
 
(707) 2019/04/11(Thu) 23:35:09

【人】 生贄 セレン

 
[ 伝えてしまえば行動は早かった。
  どうやってこの城を維持しているのか不思議だけれど、
  指先まで温まった湯を出て、バスタオルに包まれる。

  湯気香る身体は仄かに薔薇の香りが漂って、
  それこそ、村で施された生贄化粧よりも甘やかで。
  それを意図せず水滴を拭いバスローブに身を包むと、
  主の上着をまた羽織り、裸足のまま浴室を後にする。

  目指すは厨房、湯を沸かして、紅茶を一客。
  道具は奴隷であったころに使い方を憶えているから、
  あとは薔薇の花弁を洗って紅茶に浮かべるだけ。

  慣れない場所に少しは戸惑ったものの、
  黄金の一滴まで理解したそれを両手で抱え、
  足は急いで彼の部屋へ──

  扉をいきなり開く不躾はせず、
  とんとんと叩いて、様子を待った ]*
 
(708) 2019/04/11(Thu) 23:36:48

【人】 生贄 セレン

 
[ 獣は距離を縮めてくれて、>>709
  側に寄り添う姿に知らずと雰囲気を和らげる。
 
  他人が己に触れた記憶の中で、
  心地よさを感じるものなど今までは何ひとつなく。
  近付かれる気配はただ己を侵す怖いものだったのに。

  獣の体温は側にいるだけで暖かく孤独を癒やし、
  恐怖に満ちていた緊張を自然に解してくれていた。

  蜜を塗られた唇に触れた冷たい熱の記憶もまた、
  鎖された未来へ繋ぐ糸のように、安堵を呼んでいる ]
 
(748) 2019/04/12(Fri) 4:14:42

【人】 生贄 セレン

 
   ありがとう、君は暖かいね。


[ 狼に寄り添う意図がなくともやわりと告げて、
  遠吠えを響かせる傍ら、暖かな紅茶を急ぎ運べば。>>709

  扉の向こう側からの声音にそっと息を吐く。>>713

  大人の前では籠もる力を抜くのに深呼吸を数度。
  そうして紅茶を零さないよう扉を開き、顔を覗かせて ]
 
(749) 2019/04/12(Fri) 4:16:35

【人】 生贄 セレン

 
   ぼくは、自分勝手なので……
   貴方に紅茶を淹れたくて来たんです。


[ 失礼しますと控えめに口にして、
  部屋に入ることには遠慮はなく狼を伴い主の前へ。

  掲げた紅茶は誰の為のものかなど知らせるように。

  熱めに淹れて、夜気で冷めて適正温度となったそれを、
  未だ机の前にいるのなら、その机の上に置いてから。

  返した言葉は彼の言葉の焼き直し。>>611
  仄かに香る薔薇だけが特徴の紅茶には、
  風呂で温まったからこそ浮かんだ願いを籠めている ]
 
(750) 2019/04/12(Fri) 4:20:11

【人】 生贄 セレン

   
   沐浴ができなくても、
   温かいものに触れればあなたも温まるなら。
   
   それに………

[ 頬に触れた彼が囁いた言葉を憶えている。>>434
  他人の体温が温かいと感じるのなら、
  僅かな間だけでも───そんな意図を綴ってから ]
 
(751) 2019/04/12(Fri) 4:23:33

【人】 生贄 セレン


   ぼくの意志じゃなければ、意味がないのでしょう?


[ 部屋に来た理由も、温まって欲しい理由も。
  冷たい夜の怪物に近付こうとする意思を紅茶に混ぜて、
  薔薇の湯船に浸かり香を纏う身体はふらりと距離を取る。

  花弁を紅茶に浮かべた理由も意思表示のひとつ。
  
  彼から手を伸ばしても届かない距離で夜を見つめて、
  上着を羽織る身体を抱くように己の身を抱きながら ]
 
(752) 2019/04/12(Fri) 4:34:29

【人】 生贄 セレン


  ……ニクスさま。
  ぼくは生きていたい、死にたくない。

  そんなぼくが貴方を殺す方法を知らされて、
  どうしたいと思うかを想像、しましたか……?
 
[ 薔薇の香に包まれ夜の上着に包まれ囁き、
  薔薇の香茶を夜に差し出し温まって欲しいと願い。
  飲めば香気は彼の内へと落ちるのを望む艶やかさを、
  微笑というには稚い唇で歪な弧を描く。

  不慣れな仕草であることは伝わるだろう。
  けれど、その行為に、惑いの曇りは一点もなく ]
 
(753) 2019/04/12(Fri) 4:48:35
 




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