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シオン・グレイヴズは、副会長に育毛剤をかけた。 (a46) 2021/11/10(Wed) 17:48:23 |
柏倉陸玖は、育毛剤からは逃れられなかったらしい。 (a47) 2021/11/10(Wed) 17:55:26 |
牛丸紗優は、来年の体育祭で、精一杯走れることを夢見ている。 (a48) 2021/11/10(Wed) 17:57:57 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>49 >>50 >>51 普川 「ははは。ほんと、何やってんだかなあ」 すぐ傍から聞こえた悲鳴にあっけらかんと笑う。 容赦なく体温を奪っていく海水の冷たさも。 肌を刺すような、底冷えするほど冷たい潮風も。 今も昔も、何もかもをバカらしくさせるのには十分だった。 それを許してくれる場所が、この鈍色の海だった。 「誰にも軽々しく触れられやしないこの異能でも。 まあ、少しくらいは良い思いしたっていいよなあ」 この異能は、 "直接触れたものの傷口を操作する"。 今でこそ傷を塞ぐ事もできるけれど、 本来の性質はその逆、傷を悪化させるばかりの異能だった。 とはいえ決して制御ができないわけではない。 寧ろ逆、今では殆ど完全に掌握しているとすら言って良い筈だ。 だからこそ、こうして研鑽を積み、本来の性質とは異なる方向へ この異能を作用させる事ができているのだから。 それでも、暴発の懸念を、他者の猜疑心を拭う事は難しい。 何事も、直すよりも、壊す方がずっと容易い。 この異能は、たった一つの綻びから 全てを台無しにする事だってできてしまう。 それを知っている人間からは、当然。 度々直接触れる事を拒まれるのも、道理というわけで。 (53) 2021/11/10(Wed) 19:32:23 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>49 >>50 >>51 普川 だから柏倉は、いつだって人と距離を取っていた。 一度人と触れ合う事に慣れてしまえば。 いつかその温度を失った時、苦しむのは自分の方なのだから。 だから柏倉は、自分の異能を半ば封印する事にしていた。 使うとしても、ただ傷を塞ぐ為だけに。 本来の性質が必要になる事など、無い方が良いと思っていた。 「ああいいよ、やるなら徹底的に見返してやろう。 どんなに物騒な異能でも、卑怯なやり方でも 結局は勝った奴が正義だって事を教えてやろうじゃあないか」 物騒な異能、卑怯なやり方。 自分が競技に出た後に、専ら受けていた"評価"。 それが実に不本意なものであったのは当然の事で。 それでも、どんなに努力を重ねても。 生まれ持ったものの差は、決して覆す事はできなくて。 結局最後までその評価から抜け出す事はできなかった。 だから柏倉は、それが自身の限界と認めざるを得なかった。 それも"二人"でなら、どうにか開き直れそうだ。 (54) 2021/11/10(Wed) 19:33:11 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>49 >>50 >>51 普川 こんな異能でも必要とする者は居て、 そして、それでも触れたがる酔狂な人間も居たものだ。 現実というものは、本当に自分の仮定を裏切るのが上手い。 そんな事を思って、呆れ混じりにまた笑う。 「俺達のして来た事は、何も"傷の舐め合い"だけじゃない。 そう証明するなら、今以上の好機もそう無いだろうしさ」 別に、期待だとか命だとか、何かを捨てに来たわけでもない。 現実に打ち拉がれはすれど、大人しく折れてやるのも癪なのだ。 だから暫しの間、言葉を交わし、冷たい波を踏みしだいて。 それで気が済めば、何をするでもなく帰って行くのだろう。 今はもう、握り返された手を離してやるつもりも無い。 だから今は手袋越しでも、それでも確かに手を引いて。 (55) 2021/11/10(Wed) 19:33:47 |
【置】 綴り手 柏倉陸玖稲生学園は、今日も慌ただしい。 それでも日常は滞り無く続いて行く。 これまでも、そしてきっと、これからも。 おおよそ何事も無かったように、全て元通りに。 結局の所。 この数日間であった事が、 何になるだとか、何にもならないだとか。 そんな事をわかった気になってしまうのは、 きっとまだまだ時期尚早、気の早い話なのだろう。 今はまだ、何かを得られた実感は無くたって。 いつだって、結果や理由なんて、後から付いて来る。 今は道無き道でも、足を止めさえしなければ。 そうしてふと振り返ってみれば、確かな轍が残っているものだ。 (L1) 2021/11/10(Wed) 20:42:07 公開: 2021/11/10(Wed) 20:50:00 |
【置】 綴り手 柏倉陸玖ああ実に妬ましい。 今は藻掻きながら、悩みながら、苦しみながらも。 それでもきっと、自分よりも遥か先を行けるあなた達の事が。 或いは、それを感じない、感じさせないあなた達が。 遠く後方から見詰める事しかできないその軌跡が。 羨ましくて、眩しくて、憎らしくて。 それでもただ嫌いなだけにはなり切れない。 先を行く人間には、それ故の苦悩がある。 それらに対し、確かな敬慕の情を抱えてすらいる。 だからこそこうした役回りを、 その場に留まり、皆の背を見送る立ち位置を。 誰に頼まれたわけでもないのに買って出たわけで。 その隣に並びたがる、何とも酔狂な人間が居た事は それこそ思ってもみなかった、と言うほか無いのだけれど。 だって今までは、只管上か下ばかりを見ていた人生だったんだ。 だから今まで気付けなかった事には、 少しばかり目を瞑ってはもらえないだろうか、なんて。 そんなふうに考えてしまうのは、ずるいのだろうなあ。 (L2) 2021/11/10(Wed) 20:42:44 公開: 2021/11/10(Wed) 20:50:00 |
普川 尚久は、いつかの日、「ずるいに決まってんだろ」と呆れる。 (a49) 2021/11/10(Wed) 20:53:54 |
普川 尚久は、それでも、今まで前が後ろしか考えなかった奴の (a50) 2021/11/10(Wed) 20:54:31 |
普川 尚久は、隣と言う初めての概念に収めたから、許してやる。 (a51) 2021/11/10(Wed) 20:55:37 |
普川 尚久は、遮るものは何もない相手の手を握りながら、そう苦笑した。 (a52) 2021/11/10(Wed) 20:57:33 |
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