【人】 古城の吸血鬼 ニクス[ 揚げ足を取られるよりも一本取られる。 そんな評価に相応しい傲慢な答えだった ] よかった。 君は馬鹿じゃないんだね。 [ 無知な子供は嫌いではない。 だが、愚かな人間では相応しくない。 彼の言葉>>788に答えは返さない。 否定もしなかった。 無関心から少し芽生えたものがある。 彼ならば伝えずとも理解出来るだろうと ] (805) 2019/04/12(Fri) 16:17:42 |
【人】 古城の吸血鬼 ニクス死なないんじゃない。 死ねないんだ。 [ 不死だから? それにしては試してこなかった事が沢山ある。 男が数多の子供に尋ね得た知識>>614 断言した子供の扱い>>613は断言した癖に 死に関しては言い訳めいた台詞となった。 死なない為に生きる>>790 漠然とした死が取り憑く人の姿はいつも遠い。 やはりどうしようもなく羨ましく、恨めしい。 何故、そんな事を思い描いてならないのか ] (806) 2019/04/12(Fri) 16:17:58 |
【人】 古城の吸血鬼 ニクス…………罪を償わなば死ねないからだよ。 死が救いだというならば、生きる事とは即ち罪だ。 一生を付き纏う罰なんだろう。 [ 誰に、とは言わなかった。 付き纏いこびり付き離れないのは、白い首>>56 透き通るような肌。赤い唇。 全てを見透かすような空色の眸。 ちょうど、彼によく似ていて、 ちょうど、その声だってよく似ていて、 それから、彼は、彼女と同じ――名前 ] (807) 2019/04/12(Fri) 16:18:20 |
【人】 古城の吸血鬼 ニクス意志のない我楽多に裁かれても意味などない。 [ 彼の問い>>792に対して答えない。 だが、その解釈を正す事はなかった。 ふわりと漂うのは血の甘美な香り。 思わず口許を手で塞いだ。 他人に殺され続けてきた? ――そんなもの生きていたら誰だって、 言い訳めいた言葉が溢れるのは余裕が剥がれつつあるから。 追い出した少女の血を吸っていればよかったのだ。 彼の存在がひどく曖昧に溶けていく>>793 ] (808) 2019/04/12(Fri) 16:18:35 |
【人】 古城の吸血鬼 ニクスどうして、……俺なんだ。 [ 知れと望んだ癖に見透かす事を拒む我儘な男は、 少年が選んだ知りたい存在に疑問を抱いた。 変わった子は、今までにいた。今までに。 たった、二人だけ ] ――――同じ名前で同じ言葉を言うな! [ 吐き捨てるような怒声が寝室に響いた ] (809) 2019/04/12(Fri) 16:19:00 |
【人】 古城の吸血鬼 ニクス[ Noir 黒く黒く黒く塗り潰す。 インクをぶちまけても剥がれない記憶。 飢えと渇き、自我を失う程の衝動。 赤赤赤赤赤赤赤と求める鮮血。 眠る少女を包む揺り籠を長い爪で切り裂き 未だ心臓から流れる血潮を求め光らせた歯牙を 柔らかく甘い肉を食い破った牙を 破れた皮膚から滲むあまりにも甘美な味を 悲鳴。絶叫。慟哭。 耳を塞ぎたくなる。 眸を抉りたくなる。 唇を引き裂きたくなる。 あの悪夢は未だに醒めず ] (811) 2019/04/12(Fri) 16:20:40 |
【見】 最上 雪[その時は、友よ。 貴方のお話に幾らでも付き合いましょう。 私は腐った日本男児ではありますが、 友よ、貴方の幸せを心から願っているのも本当です。 ──────ですから。 貴方が至った“今”、この時を。 共に分かち合わせてくださいな。]** (@72) 2019/04/12(Fri) 16:28:46 |
【人】 生贄 セレンそれを、あなたは償ったと云える……? [ 嗚呼、でも、本当に逃避なのだとしたら。 死にたくないから生き延びた己との差は何だろう? 終点のない螺旋を下る彼と、 いつでも階段から突き落とされれば死ぬ己と。 ……そう、殺されるのは慣れている。 殺すことも慣れ親しんでいるのだから今更だ。 死にたくないならば己を殺してしまえばいい。 それを彼が望むのなら叶えればいい、その筈なのに。 痛苦は指から広がり全身へ、 ひどく痛む想いに瞼を落として首を横へ振り ] (815) 2019/04/12(Fri) 16:55:19 |
【人】 生贄 セレン………ぼくに、先はないんです。 [ ここが終点。未来の終わり。 進む道は彼の後にしかないと伝えた言葉は、 砂糖細工のようにほろりと崩れて夜気へ融かして] (817) 2019/04/12(Fri) 17:07:44 |
【人】 生贄 セレンあなたの傍にしか居場所がない、から…… [ 手は未だ我儘な子供らしく払われても伸ばしたまま、 稚さとは掛け離れた孤独を知る歪さで、笑ってみせて ] (818) 2019/04/12(Fri) 17:19:03 |
【人】 裁判官 リーベルト[ せめて父親で居させてほしいなあ 「置きやすい馴染んだ場所」が、何故床なのか。 本来書き物をする為の机が、何故物置きと化してしまうのか。 反省の色が見えない彼>>643にも、弁解する権利はある。 だから耳は傾けるけれど、今の僕には理解できない。 「常日頃からきちんと整理整頓できていれば、エアコンのリモコンと携帯電話を間違えることもありません」などという小言も、もう耳に蛸だろう。] 塵も積もれば山となります。 そのちょっとが積み重なって、 今のこの部屋が存在するんです。 非常に残念ながら、 芸の道で生きていくってのはそういうことです。 ファンの夢を守ることもまた、 役者の務めだと思いません? どこで誰が見てるかわかんないんですから。 特に、女性は清潔感のある男性が好きなんだそうですよ。 [とはいえ。 完全無欠な人間より、多少の短所がある方が人間味があるからと人々に愛されるのは事実だ。 正直さは彼の美点でもある。 努力するという彼の宣言を、まずは信じることにしよう。 一応清掃の肝要さは認識している>>644と知ったなら、 「 じゃあなんで掃除しないんですか?? 」と心底不思議そうに尋ねただろう。] (819) 2019/04/12(Fri) 17:32:14 |
【人】 裁判官 リーベルト[彼がうちに越してくる利点のひとつは、家までの往復約1時間を大幅に節約出来ることだ。心弾む往路の楽しみはなくなるけれど、淋しい復路ももう味わわずに済む。 人間が人間を裁く。 小鬼の己が、法廷でならば閻魔になれる。 最初はそんな不純な動機で、裁判官を志したものだった。 現実はそう容易くはなかったけれど、持ち前の負けん気が功を奏した。 出世街道をノーブレーキで進み、多額の金銭を得た。 にも関わらず、どこか満たされない想いがあった。 たとえサバイバルまがいの三食もやし生活をしていても、未来への夢と希望に満ち、演技を熱く追求し、芝居に真剣に打ち込んでいたヴィクがずっと輝いて見えた。 己の野望が、ひどくつまらないものに思えた。 講義ノートを写させて欲しいといった上辺だけの友人ではなく、心から好意を寄せる友人たちが、彼の周りにはいつも集まっていた。 自分で言うのも何だが、学生時代の僕の面倒見は悪かった。 気遣いなど持ち合わせてはいなかったし、優しさに至っては「お前には人の心が無いのか」とまで言われる始末。 人と会話しては正面衝突してしまう日々。 特別な用事でもなければ、話しかけられる事もない。 僕が初めてのバイト先で真っ当に働けたのは、年下ながら先輩として僕を見捨てず、献身的なサポートを続けてくれた、彼のおかげだ。 眩しかった。 スポットライトで照らさずとも群衆の目を惹いた。 心優しい君が僕に構うことで要らぬ誤解を受けることのないようにと、己の態度を改めていった。] (820) 2019/04/12(Fri) 17:32:33 |
【人】 裁判官 リーベルト[己の言葉の影響力など考えたことがなかった。 どこまでも輝かしく感じられた君が、僕に劣等感を抱いていた>>645など予想だにしなかった。 だから、君が引き籠っていた頃。 僕はどうすればいいか皆目わからなかった。 その頃親友と呼べるような存在が他に居なかった僕に、君の辛さを和らげる術などわかる筈がない。 己の存在自体が君を追い詰めていたとも気付かずに。 明るく社交的だった君が外に出なくなり、あんなに好きだった芝居から離れ、苦しそうな表情をしている。 見るに堪えなかった。 快活な笑顔を浮かべていた頃とは、まるで別人だった。 たとえ拒まれ>>646ようと、何か力になれたならと。 非力な僕に出来たのは、君を見守ることだけだった。] 『……わかりました。今日は帰ります。 ここに来る途中どうしても食いたくなって コロッケを買ったんですけど、 買いすぎてしまったので半分置いていきます。 気が向いたら食ってくださいね。』 [玄関のドア越しにそう告げて、揚げたての豚カツとコロッケを千切りカットキャベツと共に置いていったこともあった。 大人しく帰る素振りで玄関から離れ、差し入れが無事回収されるのを何度となく見守った。] (822) 2019/04/12(Fri) 17:33:08 |
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