151 【身内】狂花監獄BarreNwort3【R18G】
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「……。あァ?」
魔王を飲んでいる酔っ払いだ。ぐでんぐでん。
小さく欠伸しながら、それでも夕飯を食べにやってくればおでんfoodと牛乳drinkを注文する。
メレフ()を見かけたら「お帰りなさい!」と声を掛けた。
メレフ
「無事治ったみたいでよかったです」
手を振られれば振り返し。スプリングオペラsakeを注文した。おでんに合いそうなのがいいなぁ!
サルガス
「ははっ!……いや、まぁ」
的などいくつでも構わない。
見てみたかっただけだ。君の戦いを。
遊びたかっただけだ。暇潰しとばかりに。
あの時は今回の処刑も暴れるつもりはなかったし。多分。
「…………ふぅん?」
確かに、パワーバランスはこちらにも分からない。
あまりにも高性能なものだと、試合としてはつまらないか?
だから、目隠しも狙撃銃も。それを止める素振りはない。
お互いが楽しく
やれりゃ、それでいい。
──
開始の合図と同時に、手を打った。
▽
一発目。
放たれた弾丸を一瞥し、口笛を鳴らす。
綺麗なものだ。花火のようで。
見蕩れている場合ではないから、そう考えるのはほんの一瞬。
駆け出す君に視線を向け、手元の爆弾を弄ぶように軽く上に放り。
「……いいねぇ、それ。俺も使ってみたい」
──キャッチと同時に、駆け出した。
二発目。
一度は食らってみんのもいいか?と考えるが。
それこそ、相手を舐めている行為だ。
折角付き合ってもらうなら今は。
「…………っと、」
急ブレーキをかけるように爪先を90度近く曲げ、その勢いを利用して地面を蹴る。
目の前を抜けていく弾丸
には目もくれず、君を視界に映したまま手にした爆弾をそちらへ投げた。
位置としてはこちらへ向かう足を止めるため、つまり君がこれから通るであろう道の妨害を。
地面へ足が着くと同時に身を低くし、爆風に備える。
この能力は、己をも巻き込みかねないものだ。
勿論、足を止めるようであれば起爆はしない。
砂埃が舞えば視界を覆われてしまうし、ただの牽制としても有効だと理解している。
その際には小型の拳銃を取り出し、引き金を引く。
狙いは足に。距離が離れているから、回避は容易だ。
ヴェルク
手始めに放った雷の弾道
の先を――目隠し越しだと認識するのが間に合わない。
「……ああ、」
やはり期待を裏切らないな、なんて。
緩む口元はきっとこの距離では認識できまい。
本来ならば狙撃銃など、戦場を駆け回り相手との距離を詰めながら撃つものではないのだ。
己の役目は守備
、深追いはしない。
――腹部で狙撃銃を抱えるようにして、高威力の雷を地面へと向け二発、
これは攻撃でなく、方向転換と後退に使うものだ。
高威力の雷を撃たれた地面は? 暫くは帯電したままだろう。
砂となれば多くの電気を含めはしないが、バチリと静電気のような刺激で妨害が叶えば御の字だ。
高出力の弾が放つ勢いのまま後退すると同時。
――手にした杖を
↪和傘状に開くことで防御が可能。
一定以上のダメージを受けると破壊され、自動修復には時間が必要。
君が拳銃を取り出し、撃ち、弾が来るまでの間。
着弾位置は認識できないが
この距離ならば見
える範囲だろう。黒く半透明に貼られたプロテクター内に収まるように身を屈めれば、和傘が弾丸を受け止めるだろう。
その後は即座に立ち上がり……棒立ちになる訳にもいかない。距離を保ったまま駆け、君の出方を窺う。
「……ふぁ」
寝落ちていたのでもぞもぞと起き上がり撤退。入浴やら何やら済ませてから戻ってこよう。ご飯もそれから。
誰かに出くわさないよう、こっそり会場出入り口のところまでやってきて、ドア横の操作盤とツンツン交渉している。
だめで〜すまだ終わってないので出られませ〜ん。
しおしおのしなしなになってる。
頭のぐるぐるがないからいつもの髪型でないのが、しおしお感を増してる。もはやシワシワ。
食べざかり
近づく気配はまったくわかんない。
操作盤との交渉を続け……なんか背中に当たってるな。
「なんだ……なに……」
振り向いて、顔を少し下に向けた。
あっ、目が合ったね。
飛び上がって頭を壁にゴッ
とぶつけ、かまわずダッシュで逃げる!
出たぁ!!!
おいかけっこ
追ってきてるゥ!!!
楽しそうVSマジ泣きで逃げる人。
はやさは81!それくらいの速さ相手なら逃げられるはず!
手加減は?
あらすじ:おいかけっこ追いつかれそう。
騒いでたら何してるのの人にも見つかっちゃうし。
こうなったら……立てこもる!
昨日壁を作ったのと同じ要領で、今度はドーム状にして隠れる試み。
シャト
「……。ンでレヴァティを追っかけてたんだ?
話したいことでもあったとかァ?」
キエ
「シャトに追っかけられてたレヴァティが閉じこもった」
端的な説明だ。
「お、レヴァティも戻りました、か…?ルヘナもおかえりなさーい」
ロビーにやってくると聞こえた名前と何してんのをしているお帰り組に軽く挨拶をして。
胡桃をみて首を傾げた。
キエ
「そーそー。あの処刑じゃそりゃァ怖くもなるわなァ、無理もねェわ」
同じく殻に触る……が撫でるなんて優しいことはしないのだ。
「オラッ!さっさと出て来いレヴァティ!もうゲームじゃ!死なねェから!遊んで過ごせるぞ!」
ガンガンガンガンガン!
胡桃(レヴァティ入り)を殴打殴打殴打殴打殴打!
サルガス
「………派手だねぇ……」
発砲後。3回
、手を打ち爆弾を作り出す。
君が妨害
と防御
に徹する頃、同時に行われる行為だ。
そして恐らく、距離はまだそれなりにあるだろう。
であれば、電気が広がりきる前に手甲を闘技場の壁─君が今いる位置とは反対側の端から2番目の的近く─に向けワイヤーを放つ。
ワイヤーの先──矢じりが壁に刺さった事を確認すれば巻き上げる為のボタンを操作し、それを利用して帯電する地面から逃れ。
僅かに食らった可能性はあるが表情には出ない。
その最中。爆弾2つを君が今いる位置から近くの的に向かって投げつけ、且つもう1つを君へと投げる。
壁に引き寄せられる中での動作だ。
狙いに多少のズレはあるものの、上手くいけば1つは的を破壊出来るか。
あるいは君にダメージを与えることが叶うかもしれない、と考えての行動。
…と、トレーニングルームで派手な音が響く。
いつもの軽快な合図とともに。
因みに、男の合図で全ての爆弾が爆発する。
そのため、先に投げた1つもそのタイミングで爆発することになるわけだが。
尚、爆弾に向けて発砲するようであれば弾が当たると同時に爆発するだろう。
処刑対象ではない人間を殺したことをふと思い出した。
鬼!!!
鳴き声はガリガリが止んだら小さく、ガンガンが始まると大きくなるけれども、殻越しなので実際より控えめに聞こえる。
硬さは生の木くらい。
レヴァティ
「うわこれ普通に手ェ痛ッ」
無計画ガンガンの代償。手が痛い。
「なァにが怖くて引きこもってんだァ?死んだの初めてか?もう少なくとも俺ァてめェを殺す気はねェよ」
ミズガネ
ガンガンタイムが終わったので若干落ち着いている。
レヴァティが逃げたからだけど、そこの仔犬が。
「あれ思ったのと違ェし……、アレのときじゃなきゃ、やんねーの、わかるけどさ……見たらなんか……」
またやられるかも!と思っているというよりは、条件反射になっちゃってる感じだ。
ヴェルク
君の軌道を追うように己の顔の動きが弧を描く。
正確な位置までは認識できないが
ワイヤーの終着点は的の近くであろう、とするのは能力でなく基の推測力と洞察力によるもの。
だが、今から駆けて間に合う距離か? 答えは否。
これが生きた人間ならまた話は違うのだろうが。
「的の一つはくれてやる――!」
己を目掛け飛んでくる爆弾の方角へ杖――開いた和傘
――を向け、杖の先端を乱雑に足で踏み固定すれば、それに隠れるようにして姿勢を低くし、銃口を向け、
【膝射】
↪片膝に片肘を乗せ銃を支えることで銃口を安定させる撃ち方。
立った状態から素早く移行でき、射撃後も次の行動に繋げやすく、
機動力に優れる姿勢。
今の条件下では三つを撃ち落とすのは厳しいか。
持久戦に持ち込むならば己のダメージの軽減を優先すべきだろうと考えた結果だ。君の狙う的は破壊されたのだろう。
「
…… ……こっちが小細工しても、あまり意味……無さそう、かも?
」
ぽつ、と。誰にも届かない独り言。
防御
を終えた後は同じ姿勢のまま君を狙って雷を二発、
最初の弾より少しだけ出力を上げた、当たれば痺れの持続時間が少し長くなる程度のものだ。
この二発で隙はできただろうか? できていなくても、撃ち終えればまた即座に立ち上がり、近すぎず遠すぎず……和傘を開いたまま肩に乗せ、中距離を保とうと君の元へと駆け始める。
レヴァティ
「あァなるほど。そりゃァ怖くもなるわなァ。俺もフツーにあの処刑だったらトラウマなってたかもしれねェし」
ちょっと、いや、ちょっとどころじゃなく同情交じりの声だ。
「ルヘナが気ィそらしてくれてるし、自室戻るんなら今がチャンスだぞ。……。ってかカウンセリング受けた?」
もしかして受けていないのでは?と思ったので尋ねる。送ってもいいけど……人といられる状況……?
ミズガネ
「……そんじゃもどる……なに?なに受ける?」
やっぱり受けてない様子でゴソゴソ動く音。
ゴンゴン。内側から叩く。
「……」
☆バカーー!!
レヴァティ
「あーあー……カウンセリングルームっつってなァ、心ざわざわしてんの落ち着かせる手伝いをしてくれる部屋があんだよ。そこに行きゃァ少しはまともに……」
ゴンゴン聞こえる。聞こえた。開くのかと思ったら開かない。
……。
「
てめェが作ったんだろ!どっか枯らすとかできねェのか!?あとはシャトにしてもらうとか!?」
ミズガネ
「そんなん知らねえよォ〜!出る方法なんかも考えてねぇよぉ〜!
このへん枯れてんのに全然強ぇまんま!」
カウンセリングルームの話も聞いてなかったし、計画性もゼロ!
縮めることもできればよかったが、一度伸ばしてしまったものを戻す方法、ない。
「バリバリイヤだぁ……なんとかなんねぇのぉ……」
嫌がっても他に方法がなければお願いする他ない。
★バカ―――!
「困ったなァ……申請すればノコギリくらいは申請できんだろうけど、すぐにどうにかするのは無理だわ。どれくらいの音なら怖いの耐えられそう?」
燃やすか折るかそれ以外か。少なくとも自分には無理なので周囲に視線をきょろきょろ。参加者の皆様の中にバリバリ
以外で救助できる方はいませんか。
バリバリ
以外で救助できる誰かがいないか探している。
「ソレ、叩き割ればいいんです?
中で片側に避けててくれるならできない事はないかもしれないですけれど…音はどうしても鳴っちゃいますね」
一応ハルバードを取り出せるよう構えはするものの。中の人次第だ。
サルガス
的のひとつは破壊出来た──が、砂埃により視認出来ない。
後で確認すればいいだろうと1回
手を鳴らし。
手にした爆弾を壁に密着させて──パチンッ。
威力は壁を壊すだけの、最小限に抑えたもの。
上限は制限されているが、下限については男の思うままだ。
壁が壊れ、矢じりが外れるのとともに爆風が男の身を吹き飛ばす。
君であればこちらを狙うだろうと計算しての行動だ。
熱が手袋を焦がし、軽く身を焼くが気にする様子もない。
実際、紫電
の弾は男のいた場所へとその跡を残している。
それを認識している時間はなく、身を捻ってまだ微かに帯電
の残る地面を滑るようにして勢いを殺す。
その途中、近くの的に向け新たに生成した爆弾を投げ──爆破
。
地面に残る紫電
により僅かな痺れが男の身体に走るが、直近の二発の弾丸よりは軽いものだろう。
「…………ははっ…!」
楽しい。
こちらに向かう君の姿を認識し、男も駆け出した。
胡桃太郎のおじいさんとおばあさん
「のこぎり……えぇ……叩き割るってマジでオレ当たらね?
でも……火とバリバリのがやべえよ〜あぁ〜〜〜〜……………、耳ふさいどく……うるさくても、たぶんいける……
どっちかに寄っとくし……」
めちゃくちゃ悩んだあと、なんかうるさい方法でもいいよになった。
でも爆弾はヤだ。
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