【人】 早乙女 結奈[ 手元が空になれば自然と視線はディスクの方へ 視線を背けてはいても 奇声と疑問符が混じったその声を聞けば どうしたって日迎君の反応は想像がつく。 アタシ以上にきっと動揺してる 日誌が閉じる音に、ぎこちなく彼の方へと視線を戻し] あ、あのさ。そのディスク 嫌な予感しかしないなー……なんて というか、これどっきりとかじゃ……ない? [ 見るのがとても怖い だけどそう見せかけているだけかもしれない 流してみれば『どっきり大成功』なんて映るかも。 そんなことをぐるぐると考えている間にも ディスクは持ち去られ>>110セットされたようで] (112) 2021/06/05(Sat) 15:49:34 |
【人】 早乙女 結奈[ ぶーんと機械の音がして、画面が明るくなる。 続いて学校らしき建物が映り 行き交う制服姿の男女(妙に大人)が見え── 『放課後のあのコ♡』とかいう文字が画面に映った瞬間 ガコンと音が鳴るほどに思いきり机に突っ伏した*] (113) 2021/06/05(Sat) 15:50:13 |
【人】 日迎 出流[>>111早乙女 結奈が告げたように日誌は見た方が早いこと間違いない内容に動揺を隠すことはできなかった。 思考が春の花咲く野原で全力で駆け巡るほどの恋する相手とそういうことをしたくないわけではない。むしろしたい。 強く、強く手を握る] まだ付き合ってないし……告白してないし……。 手だって繋いでないし……。 [独り言を愚痴りながらディスクを入れてスイッチを押した。 押してすぐ起動するのではなく、読み込みの間があり――] え? ごめん、聞こえてなかった。 ディスクがどっきり? [>>112流石にそうした事はないんじゃないかなと思う。 ターゲットされる覚えはないし、する利点も誰にも無いはずだ] 嫌な予感ってどんな――。 [自分自身はそうした予感を覚えてはおらず、早乙女 結奈の懸念に気づくこともないままにテレビが映り――>>113目の前で机に突っ伏した姿を見て吃驚して急いで傍まで駆け寄った] (114) 2021/06/05(Sat) 17:34:34 |
【人】 日迎 出流 早乙女さん! 大丈夫か! 傷は浅いよ! 意識をしっかりと――。 [手を伸ばして肩に触れる。 その時だ。 画面の文字を見ていなかった自分にもテレビの内容が把握できたのは] え、えぇ……うわぁ……。 [制服姿になった男女二人きりで教室に居る場面から流れるままにキスが始まり、あっと言う間にナニやらシはじめた映像が流れ男女の声がこの教室に広がっていくのだった] (115) 2021/06/05(Sat) 17:34:43 |
【人】 日迎 出流 ご、ごめんっ! イヤな予感ってこれか! すぐ消す――。 [行ったりきたり、テレビに走り寄ると電源のスイッチを押した] ……なんで消えないんだぁっ! [幾度押してもスイッチは消えなかった。 ディスクを取り出す操作をしても反応はなく、電源コードを抜いても消えることはなかった。 そうこうしている間にも画面の中では事態は進展していき、本格的に情事を進めていっていた。 逃げるようにテレビから離れて早乙女 結奈の傍に近づくと身体を軽く揺さぶる] (116) 2021/06/05(Sat) 17:34:54 |
【人】 小泉義哉思うだけじゃなくて>>102、か…… [そこを突かれると痛い。 言葉にするほどの思いなどさほどなかったことを 見透かされたような気になった。 好かれればわざわざ傷つけたくもなし、 付き合ってみるもののやがて粗にも気づかれ ちくちく言われるうちに面倒になる。 振られれば悲しい。しかしそれは 慕わしい女性を失ったからというよりも 自分を好いてくれる存在に拒絶されて プライドが傷ついた、と表現する方が正しい。 結局のところ、表面的には優しげな皮をかぶっているが くるまれた本質は怠惰によって成り立っているのを 鋭い女の嗅覚で感づかれるのだろう。 一抹の後ろめたさこそあれど、 人間なんて多かれ少なかれそんなものと 内心開き直っているのがまた良く無い。 そのくせ、批判はされるのは怖いから どっしり構えることができず 卑屈さがにじみ出てしまう。] (118) 2021/06/05(Sat) 20:27:58 |
【人】 小泉義哉それは、安住みたいに? [くるくると爪楊枝をもてあそびながら聞き返した。 紛らわしいタイミングだったから 「安住みたいなまともな子」と言ったように とらえられてしまったかもしれないけれど そういう意味で言ったのではない。 彼女のように悠然と構えていられれば 確かに良い相手に恵まれるだろう。 事実、一緒に過ごしていると 肩の力がほぐれ、内向いていた心が解放されるような 人を惹きつける心地よさがあった。 だが同じようにできれば苦労はしないと 苦笑いを返した。] (119) 2021/06/05(Sat) 20:29:21 |
【人】 小泉義哉[結局気の利いた言葉は言えず 押し黙ったまま背中を向けたものの 身なりを整える衣擦れの音が生々しい。 テレビもついていない二人きりの部屋では 些細な音も妙に意識してしまって 今しがた目にしてしまった素肌を ありありと思い起こさせた。 上の空で、彼女の突っ込みを聞き漏らして 「うん?」生返事とともに聞き返そうとすると 不意に空気が動いて、肌を隠した香菜が 追い抜いて行った。 通り過ぎる際、バスローブからのぞく裸のかかとに 視線を鋭くちらっと宿してしまったが、 ごく一瞬のことだったし 彼女はドアに気を取られていたから 気づかれなかっただろう。] (122) 2021/06/05(Sat) 20:33:43 |
【人】 小泉義哉あ、別にそっちも [制止する前に音を立ててドアが開かれた。 背中越しにも明らかな動揺を見せながら 開けたのと同じ速度でぱたんと閉じる。] ………… [セックスしないと出られない部屋だそうです、 とはまさか言えず。] (123) 2021/06/05(Sat) 20:34:13 |
【人】 小泉義哉[彼女は状況が分かっているのか分かっていないのか くつろぐための衣服を固く結びあげながら くるくると思考を巡らせていたようだが やがて持ち前の気風の良さを取り戻すと 勇ましくはっぱをかけてきた。] ……まぁ、そうだね。 閉じ込められた以上、入ってきた場所があるはずだし。 出口は分かりにくく隠されてるだけかも。 [安直なAVじゃあるまいし、 まさか本当にシないと出られない部屋ではないだろう。 第一、彼女の言う通り首謀者がいるとしたら 言葉通りに従ったところで解放してくれるとも思えない。 何しろ大人二人を拉致監禁するような相手だ。まともじゃない。] (124) 2021/06/05(Sat) 20:35:41 |
【人】 小泉義哉[奮い立つ心を分けられて頷いたが 彼女が勇ましくロープの裾をまくり上げると どうにも目に毒で、不自然に目を泳がせた。 威勢のいい料理人の香菜のこと、 袖程度、暑い厨房でもよくまくり上げているのだが 良くも悪くも清潔で健全な仕事着ではなく 性の匂い立つような衣服を身にまとっていると すっと伸びる健康的な二の腕の柔らかさが 不思議に悪魔じみた誘惑を感じさせた。] それじゃあ、俺はこっちの方から探してみる。 手分けした方が早いだろうし。 なんか見つけたら呼んで。 [部屋の雰囲気に充てられて妙な気を起こさぬように 適当な口実をつけて香菜に背を向けたものの ものの数秒もしないうちに何かを見つけたようだ。] (125) 2021/06/05(Sat) 20:36:37 |
【人】 小泉義哉…… はぁ …… あのさぁ、 [凍り付いた時間を溶いたのは、男が先だった。 小さく嘆息すると、諦めたように頭を振って ずかずかと歩み寄った。 彼女が数歩下がろうとも 狭い部屋ではそう身も引けないだろう。 成長してからはついぞ無かったほど近くに身を寄せ バイブを握る手を取り、もう一方の腕は彼女の腰に回した。] (127) 2021/06/05(Sat) 20:38:53 |
【人】 小泉義哉香菜は忘れてるみたいだけど、俺も男なんだよね。 ……自分が大事なら、挑発しないでくれる? [触れた指先が、強烈な電気のように 彼女の腕の細さと、頼りない腰の柔らかさを 脳に伝えてきて驚いた。 まずい、とどこか冷静な自分が警鐘を鳴らす。 だがそれ以上に酷く乱暴な気分になっていた。 色っぽく考えないように、と意識をそらしていたのに 能天気にアダルトグッズを見せびらかす彼女が腹立たしい。 まさか成熟した肉を持つ彼女が 使い道を知らぬとは思いもよらず。 こんなのは人として最低な行為だ、と理性が叫び、 同時にどうにでもなれという投げやりな暴力性が 嵐のように胸の内に渦巻いた。] (128) 2021/06/05(Sat) 20:40:12 |
【人】 小泉義哉……ごめん。 ちょっと、頭冷やさなきゃいけないみたいだ。 [何がきっかけだったか。 我に返ったのは、ほとんど奇跡と言っていい。 白くなるほどきつく握りしめていた手を解放すると 頭を振って彼女から離れ、床に向かって謝罪した。]** (129) 2021/06/05(Sat) 20:44:25 |
【人】 弁当『もりや』 安住 香菜[くるり、爪楊枝が彼の手の中で踊る。 向けられた問いに、一瞬あたしは息を飲んで エプロンの裾をこっそり握りしめるの。 こういう時、どう答えるのがいいのかな。 「お姉さん」なら 「あたしみたいな子なんて早々いないよ」 なんて笑って見せればいいのかな。 それとも、「あなたに気のある女の子」として 「そう、目の前にいるあたしみたいな、ね」 って、そっとウィンクのひとつでもすればいいかな。 でも、あたしにはどれひとつ「正しい」とは 思えなくって、そっと胸の痛みを押し殺す。 結局、あたしは話の後ろから割り込んできた 山田のおじさんに救われる形で その話を結んでしまったの。] (130) 2021/06/05(Sat) 23:06:21 |
【人】 弁当『もりや』 安住 香菜[セックスのための部屋から出ようと ドアを開けても、結局セックスのための部屋で よく考えなくても出口があるなら よしやくんはそのまま出て行ったろう。] ………… モチョットハヤクイッテヨ ……[目にじわりと涙を溜めたまま じと、と八つ当たり気味に睨みつけて あたしは後ろ手にドアを閉める。 まだ「シないと出られない部屋」とは知らず この間動画配信サービスで観たばかりの 異常者によって密室に閉じ込められて 殺し合いをさせられる映画を思い出し、 勝手に震えたり、怒りに燃えたり。] (131) 2021/06/05(Sat) 23:06:47 |
【人】 弁当『もりや』 安住 香菜[手分けしようという言葉に頷き返し さて見つけた魔法のステッキは この状況に和やかな笑いをもたらす…… はずだった、のに、ぴしり、と空気が凍る。 きょとん、と目を丸くするあたしの前に 怒ったみたいな顔したよしやくんが来て 今まで見たことも無い顔してるから 思わず、後ろから壁に押し返されるまで すりすりと後退る。 ステッキを持った手と、腰に回された手が 昔より酷く大きくて、熱くて、 あたしは義哉くんの目を見上げて息を飲んだ。 動物園で肉食獣の檻の前に立つより ずっと怖い、捕食者の目。 このままずるりと布団の中に連れ込まれても きっと、圧倒的な力の差を前に 抵抗も叶わないかもしれない、なんて。] (132) 2021/06/05(Sat) 23:07:10 |
【人】 弁当『もりや』 安住 香菜あ、 [密着していた身体が離れて 遠のく体温を追うように、 視線をその背に絡ませる。 でも、義哉くんは振り返らない。 二人の手から震える魔法のステッキが滑り落ちて 床の上でのたうち回る。 あたしはローブの前をまたきちんと合わせると] ……ううん、あたしこそ、ごめん。 [知らなかったから、とは言えなかった。 この話を広げるのは、多分まずい。 それくらいは分かるもの。] (133) 2021/06/05(Sat) 23:11:19 |
【人】 弁当『もりや』 安住 香菜[それから手分けして部屋の中を探索したけれど 本当は、一緒にいた方が良かったのかも。 だって、変な器具とかロープとかあっても それがヤラシイものか否かなんて あたしにはちっとも分からなかったし。 ただ、適当にいじったテレビのリモコンが 大音量のえっちなビデオを流した時は 流石にビビったな……チャンネル変えても どの局も全部えっちなやつばっか。 「ニュースとかやってないのかな」って聞いたら 義哉くんは答えてくれたかな。 そしてあたしが元いた部屋から 義哉くんが来た方の部屋に足を伸ばして ……そこで、やっと テーブルの上に置かれた紙を見た。] (134) 2021/06/05(Sat) 23:11:44 |
【人】 弁当『もりや』 安住 香菜しないと、出られない部屋…… [何を?というのはこの最大限に お膳立てされた様子を見れば明白で。 あたしはローブの裾を握ろうとして そこで初めて、自分が震えてるのに気が付いた。] (135) 2021/06/05(Sat) 23:12:05 |
【人】 弁当『もりや』 安住 香菜[せっくす、というのは 男の人のアレを入れること……というのは さすがに知ってる。 けどそこに至るまでの過程はすっぽり あたしの頭の中には抜け落ちていた。 代わりに、今まで夢に見ていた 甘酸っぱい「恋」の過程は 嫌になるほど思い描いていて。 じわり、とまた視界が歪んで、 零れ落ちた一雫は、ラミネートされた紙の上を つるりと滑って床に染みていく。] …………義哉、くん。これ…… [ラミネートされた紙を片手に呼び掛けて あたしは元いた部屋のベッドに腰を下ろした。 ぐし、と鼻を啜りあげながら 手でつまみ上げた施設案内の紙を突き付け] 義哉くんは、これ、読んだの? [この部屋が「シないと出られない」と知っていて それでも外に出ようとしていたのか、って。]* (136) 2021/06/05(Sat) 23:12:57 |
【人】 早乙女 結奈[ ガコンと大きな音はしたけれど おでこへのダメージはそこまで大きくはない といってもそれは、身体的な部分でだけ 精神というか、心というか、情緒というか そういう部分へのダメージはかなり深刻なわけで] っ……。いたた……っ う、うん。意識しっかり [ しっかりしてない方が楽な気がする。 日誌やテレビ画面、聞こえてくる音声 それらの相乗効果のせいで>>115 肩に触れる日迎君の手の感触まで変に熱い。 音だけで画面の二人がナニをしてるのかわかる これがアダルトビデオとかいうやつか。と 感想を口にしたりは流石にしないけど] (137) 2021/06/05(Sat) 23:13:52 |
【人】 早乙女 結奈[ 突っ伏したまま腕の隙間から画面をちらり 決して変な意味じゃない 間違っても下心があるわけじゃない だからこれは、単なる怖いもの見たさ やましいことはないと自分に言い訳したものの] ……っ、 [ 制服をはだけた女の子が、男の子の背へ腕を回す その場面だけで十二分にアタシには刺激が強すぎた。 机と同化するぐらいに一層しっかりと死んだフリ 日迎君、映像止めようと頑張ってるなぁ がんばれー、なんて現実逃避しかけていれば] ぅ、え??消えない……? [ 心の中の応援はどうやら無駄だった様子 というかコードを抜いても消えないテレビってなんだろう。 聞こえてきた声に諦めを知り、顔を上げれば テレビ画面に映るのは肌色の多い場面 そして、脱ぎ捨てられ床に散らばる制服は アタシが今着ているものと何故だか似ていて] (138) 2021/06/05(Sat) 23:14:46 |
【人】 早乙女 結奈そ、そうだね 命の危険はない……かもしれないけど 別の危険が、その……っ [ 具体的に言えば、胸囲偽装がバレる危険 実のところ貞操の危険はあまり心配していない。 だってジュニアブラがちょうどなサイズなのだから ぺったんこを見てもなお、出来るかと言えば疑わしい。 差し出された手を握り、教室の後ろの方の出口へ 鍵がかかっていないことを確認し、引き戸へ手を伸ばせば] あ、あかないっ なんで?なんでぇ?? [ 予想はしていた けれど実際に体験すると衝撃があった。 押しても引いてもぴくりとも動かない扉 膝蹴りで開けようとすれば ひっかけたのか、スカートの裾がびりっと音を立て*] (139) 2021/06/05(Sat) 23:15:26 |
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