98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】
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目を覚ます。今まで繰り返してきたような何の変哲もない、起床というありふれた動作をただこなしただけのような、そんな気軽さで。
何の変哲もない意識の覚醒とは裏腹に、見慣れない光景が視界いっぱいに広がった頭は事情を把握するのに幾らか時間を必要とした。
それでもこの視界が見覚えがあるから、最初よりかはスムーズに思考を巡らせることが出来たけど。
「…………」
蘇生装置から出る。一度目のような倦怠感は無い。それならすぐに看守の業務に戻るべきだ。
装置の縁に手をかけて、地面に足をつけて。部屋から退室しようと体に力を込め──
──かくんと、体が頽れる。
「……?」
身体機能を確認するべく意識を己の肉体に向けて、ようやく体に纏わりつく違和感に気付く。
呼吸が浅い。なんだか寒気がする。耳鳴りはしていないものの、すぐに嫌な音を思い出せる。体の末端が震えている。
揺すられながら首を絞められた記憶。血を流しながら意識を手放した記憶。眉を寄せたままの男に殴られ続けた記憶。
短い間隔で手にした幾つもの死んだ時の記憶が、本来一度きりの命が持つはずのない経験が、消えぬ痕のように脳に焼き付いていた。
どれだけ心が相手の行為を受け入れていたとしても、死ぬことに躊躇いがないよう教育されていたとしても、人の体は死にたがるように出来てなどいないのだ。
「………………」
死に至るまでの症状が体を這い回る。引き摺られるように心が、心が…………。
深呼吸を一つ。二つ。三つ。
切り替えろ、心を殺せ。
…………。
トラヴィス
「かわいそ……途中で死んどけばその間休めるんじゃね……」
物理的な解放を提案している。
発想がルヴァ( )と一緒である。
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