#男子会噂をすればなんとやらだ!
「な、ななななんで録音してるんですかぁ!
せ、先輩もいるなら早く言って
ぶへっ
」
頭に枕が不意打ちで殴られて前に倒れて布団に顔を埋めたままスンスン鳴いてる。暫くしてからむくりと顔をあげて、ダブル枕を抱えて座り直した。
「……視点が、久瀬先輩はこう…変に高いですからね……
累くんとまたこう……違う意味で、違和感を覚えるのかも……
……まあ俺にとっては割と2人共、同じ組なんですけど……」
雪を突っ込もうとしてきたズだし。
録音には恥ずかしいが、しかし事実なのは事実だし、一番聞かれたくない先輩その3には今直接聞かれたので、割とまだ黙ってる。
「……えっ、嬉しく……ない、ですか?
だって、好きな人が嬉しいと…何となくこう…温かくなりません?」
……累くん、気に食わない派?」
何となく周囲に視線を向けた。「好きな人が他に好かれてると、ヤキモチ焼いたり気に食わない?」と言うのを説いたげに。