人狼物語 三日月国


239 【身内】ミッドナイト・カマイユ【RP】

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視点:


【人】 街路灯 デュラン




[ 白の帽子をかぶり、街中に静かに佇んでいる。** ]
 
 
 
(1) 2023/12/24(Sun) 12:28:59
[ ――一緒に、
 そういう下心もないではないが。
 
 二人揃って翌日休み、というわけでもない。
 ここの所すれ違う生活が多かったものだから。

 おやすみを告げて隣に眠る、それすらも
 久しぶり、になるだろうか。 ]

 

  景斗さん、
あの……お願い、が。

  下着、取ってもらえませんか?


[肌を見られたことがないわけじゃない。
 けれど、見せるタイミングでないものを
 見せるのは少し躊躇い、視線が床に落ちた。*]

[ 緩やかに弧を描く目線に、少量の熱が滲む。
 陽の光をあまり浴びない体は、白い。

 その肌に紅を差すように、
 色を付けるのが好きだけど、

 今はすっかり綺麗になってしまった。

 邪な物思いをしてしまうのも仕方がない、と思う。
 これで誘っているわけではない、
 本当にうっかり、というのがたまらないので。 ]

 ごめん、つい見ちゃった

[ 邪な目線に反応があれば、そう返して ]

 あったまった?風邪引く前に
 服着て、髪の毛乾かさないと

 ……あったかいね

[ 温かな唇に、盗むような口づけをしたら
 浴室を出ようとする。 ]

[ 明日も大勢の客が、押し寄せてくるだろう
 そんな日を前に、このまま欲望をぶつけるわけには
 いかない。

 ほどほど済ませられる自信があれば
 良いのかも知れないが。そちらについてはの
 自信はないと声を大にして言える。 ]

 那岐くんが出たら
 俺も風呂に入るよ

 そしたら ゆっくりしよう

[ 浴室への扉越しにか、そう声を掛けて
 自分の着替えを取りに戻ろう。* ]

[リビングを覗いたら目の届く場所には居なかった。
 物音のする気配して声がすれば、
 問い掛けに、はい、と小さな声で頷く。]


  ありがとうございます。


[渡された下着を手を伸ばして受け取った後も
 暫し佇んでいるままの様子に
 思わず小首を傾げようとすれば。

 ストレートな報告に眉尻が下がった。
 好意を含む相手への男性ならば分かる反応、
 その反面で微かな照れ臭さが邪魔をして。]

 

  もう何度も見てるで……、
ん、



[反応を返す前に唇が覆われる。
 感情を伝え合うようなキスは、嫌いじゃない。
 軽く伏した瞳が彼の目元を、口元を移す。

 応えるように甘く食んで、
 吹き掛かる吐息を飲んで。

 離れていく唇を惜しむように溜息が溢れる。]

[薄っすらと瞼を持ち上げていけば、
 入れ替わるようにと伝える声はいつも通りのもの。]


  
──……、はい。



[もっと、とねだりそうになる自身が浅ましく思えて
 まだ湿り気を帯びた耳朶を染めながら、
 扉を閉めた後。

 扉を背にして、そっと熱の孕んだ唇を、撫でた。]

 何度でも、見たいものだよ

[ こういうやり取りをしている時。
 愚かなまでに、ただの男になる。

 素肌を晒す恋人相手に、なんて
 皆そんなものだろう。

 惜しまれるようなため息に、
 後ろ髪引かれながら。

 浴室を後にした。

 すっかり温まった体が冷えるのは
 良くない。 ]

 おかえり、じゃあいってこよう

[ 着替えとタオルを手にソファから立ち上がり
 風呂の方へ向かう。

 最近気に入りらしいもこもこした
 ナイトウェアを纏った彼がこたつの魔力に
 引き寄せられていくのをそっと笑いながら。

 シャワーを浴びて、湯船に体を沈めていく。 ]

 ふー………

[ 現役を離れてもう何年も経っている。
 日頃衰えぬように鍛えているとて、
 魅せるための所作など、もうずっとしていない。 ]

[ それを補うための稽古であり、
 あの日の漆黒に夢を馳せた彼の、
 彼らの願いの果に、年末の大舞台があるのだと
 思えば、熱も入る。

 ――結果、恋人とすれ違う生活をしている
 というのは頂けないが。

 寝てても構わないのに、
 眠たげな様子で帰りを待ってくれていた
 日なんか、たまらなくなった。

 そういうすれ違いがあと数日の間は
 続くのだろう。 ]

 
――堪える……


[ すぐそこに、居るのに。
 
 そして彼は強く願えば嫌だとは言えないだろう
 とそれも分かっているのに。

 格好つけていたいのも、また事実で。
 明日もまた通常通り、出勤は8時半だというのも
 変えようのない事実。 ]

[ 甘えたい方、だと自称する恋人は、
 ほろ酔いになると、うんと可愛くなって
 しまうと、覚えてしまったものだから。 ]

 もう少し、どう?

[ そういう下心も、一緒に覚えてしまったと言える。

 半分ほど減ったグラスを、再び満たすついでに
 彼にも勧めて。

 ワインクーラーにボトルを戻すと、
 グラスに伸びる手を捕まえて、
 ゆるく重ね、ほどき。また絡める。

 それだけの戯れも、妙に久しぶりに感じて ]

 こっち、向いてくれる?

 ………ん、あまい

[ つい、を何度重ねれば気が済むのやら
 シャンパンを勧めた割に、その唇を解放する気は
 まだ、ないまま。** ]

[吐息に微かにアルコールの熱が混じる。
 店でのシャンパンのカウントすれば三杯目近い。

 継ぎ足されたグラスを
 少し火照り始めた頬に当てて熱を冷ませば
 その手を取られて、彼の手が重なった。

 手元に視線を落としかけたところで、
 誘う声に顔を上げたら、唇が触れる。]


  ……ン、……


[飲んだばかりのシャンパンと甘いタルトが
 仄かに香って甘さを漂わせ。]

[伏した瞳が、少し持ち上がる。]


  
……クリームのあじ。



[近づいた距離に少し声を潜め
 唇が離れた隙間に、
 ぺろ、と彼の唇を舐めて、微笑んだ。**]

[ 伏せた瞳が、ひらいて。唇が離れたと思えば
 ぺろ、と舐められる。
 これだから、外で酔って欲しくないのだ。 ]

 ――ん〜………

[ 一度こたつに入ったら、余程の用がなければ
 出られないのが、人間だけど。

 一度そこから出て、ソファを少し移動させる。
 彼の背もたれが無くなった代わりを務めるべく
 体を包むように、彼の後ろへ回る。  ]

 んーふふ、

[ 肩に顎を預けて、腹部に手を回し、
 存在を確かめるように、撫でて。 ]

 かわいい、

[ すこぶる機嫌良く、囁いた。* ]

[果物の甘さと、唇の甘さ、どちらを感じたのか。
 ふふ、と猫のように目を細めて笑ったのは
 きっとビールよりも濃度の高いアルコールを口にしたから。

 もどかしがるような声を聴きながら
 身体を離して、カスタードを口に含んだ。
 果実よりも甘いバニラビーンズが香る。

 立ち上がる彼を見上げ、
 どこに行くのかと問うよりも先に後ろに回った影が
 後ろから身体を包み込んだ。]


  ……ふ、ソファの代わりですか?


[こたつの難点だった、背中だけ温まれない理由。
 彼に抱き込まれることでそれも回収されて。]

[彼が何かを口にする度に肩口が押されるように響く。
 下腹に落ち着いた彼の手の自身の手を重ね、
 リクライニングするみたいに
 自分専用の背もたれに背を預けながら。]

  
  ……そんな事言うの、景斗さんぐらいですよ。


[くすくすと笑いを含ませながら、すりと顎先に懐く。]

 あったか。
 そうだね、俺が那岐くんのソファで
 那岐くんが俺の抱きまくら、かな

[ 体制が変わり、背中を預けられるように
 なれば、尚距離は近づく。 ]

 俺だけでいいよ
 こんな可愛い所、他の誰かに
 見せないで。

[ こういった心の狭い物言いをするように
 なってしまったのも、君が甘やかしてくれた
 賜物、だろうか。じゃれつくような、
 やさしい戯れのなか。不意に小さなため息が漏れる。 ]

 ………。

[ スキンシップを取っているのだから。
 それは十分、足りている。ついでに、
 美味しいデザートと、可愛い恋人、で
 満たされてもいる。というのに、ため息が漏れたのは ]


 今多分人生で一番、翌日の休みが欲しい


[ 明日が来ないで欲しいと、思ったからかもしれない。* ]

[同じ方向からのこたつとなれば、
 後ろに居るもののほうがやはり、はみ出してしまう。

 彼の足もしっかり中に入るように
 両足を閉じてスペースを広げ、その分前に足を伸ばした。
 いわゆる股の間に収まる形だ。
 二人の手の上にはこたつ毛布を被せ。]

  
  抱きまくらにしては固くないですか?
  ソファはちょうどいいですけど。


[抱きまくらの感想を問いながら、
 独占欲のような言葉を聞けば、擽ったくなる。]

[布団の中でぽんぽん、と彼の手を緩く叩いて
 ひっくり返せば、自身の指先を絡めた。
 正直、お腹を撫でられるのがむず痒かったのもある。

 ため息混じりのぼやきに、息を吐くように笑い。]


  人生で一番?

  んー……、
  寝ないと明日が来ないように
  世界ができているならいいんですけどね。


[そんなはずはないと分かってはいるものの。
 そんな夢見事の一つを口にしながら、]

[顎先に、ちゅう、と吸い付くように唇を当て、]


  ……ン……、

  休みがあったら、どうするんです?


[囁き返すように声を潜めて、後ろへと視線を流す。*]

[ 自分の足もこたつに収まるように、と
 脚を閉じてくれたおかげで、膝から下が
 ぬくぬくと温かい。 ]

 いいんだ
 気に入っているから。

[ 抱きまくらの感想を問われて、くすくすと笑う ]

 
 この世界で一番、好きだから。

 俺専用でいて。

[ さらりと告げれば、手を取られる。
 次いで、夢みたいなことを口にされて
 どうするか、を問われたか ]

 聞いちゃう?
 ――会わない間、ずーっと
 次会えたらどんな風に触ろうかな、
 とか考えてたからね

[ 甘えるように、しよう?と誘いかけることもある
 今日のように、後ろから抱き込んで、腹部を撫でることで
 欲情が伝わってしまう日もある。 ]

 那岐くんの気持ち良いとこ、触って
 感じてる顔、ずっと見てたい

[ ここで再び、小さなため息をついて ]

 始めたら、途中で止められる
 自信がないんだよなぁ

[ 今度こそ、ぼやくように口にする。

 一回だけなら。そう健気に受け入れてくれた
 君を、明日早いと遠慮がちな君を、
 なだめすかして、なし崩し的に抱いたことも
 まだ、記憶に新しい。 ]

 年末の仕事終わったら、
 うんと気持ち良いこと、しようね

[ 悔し紛れのように言って、視線を絡ませて、
 子供のような、キスをしよう。* ]

[固いかと尋ねた言葉に戻ってきた答えに笑う。
 多少固くとも許してもらえるらしい。

 抱きまくらへの告白に嫉妬してしまうから。]


  その言葉は、
  抱きまくらじゃないときに聞きたいです。


[それが自身宛だとしても。
 もっとこちらへと彼の意識が向くように、
 つぅ……、と指先で手の甲を撫でる。]

[はぁ、とまた口内に籠もった熱を逃した。
 聞き返す声に軽く頷いて先を促して
 耳を傾けていたら、触れたいというものだった。

 今だってこうして身体を預けて、
 手を緩く重ねているのだから
 それは実現しているのでは、と考えた矢先。]


  ……そ、れは……、


[触れるというより、違う意味合も含めたもの。
 感じてる、と情事を思わせるような言葉を
 選ばれたなら、視線は下方へ落ちて
 緩く握っている手に思わず、きゅ、と力が入った。]


  
………ぁ、



[心臓が跳ねそうになって、ふと声に意識が戻る。
 ぼやくような声は、まだ話の続きだった。
 
 彼の言葉に自身も期待していたことに気づいてしまった。
 年末の仕事のことを口にする彼に、
 今日はその日ではないことを察して
 尚更、期待した自身が恥ずかしくなる。]


  ……、ソウ、デスネ……。


[取り繕うように同意を示して、
 かぁ、と一人、首筋まで染め上げ。
 仄かに熱を灯された意識に戸惑う。

 戯れのような慰めのキスも気もそぞろに。
 交わせば、もっと、と。
 望んでしまいそうで首を引いてしまった。*]

[ 知っていて、問うたものでは
 なかったらしいことを、戸惑うように
 つまらせる言葉と、僅かな身じろぎから
 感じ取ると ]

 ……ふ、

[ もっと意識して、ばかりにその耳に
 熱を与えたくなる。

 いつもの、そんな時間のことを
 想像しているのか、耳が、首筋が
 赤く染まっていく ]

 会わない間、一人でした?
 俺はしたよ、泣いちゃうくらい
 気持ちよくなってくれる、那岐くんを思いながら

[ それに気を良くしたのは、
 したい、のが自分だけじゃなかったことを
 再確認したから。 ]

[ その上で。

 今日はできない、とばかりにぼやいた俺を
 残念に思うような。

 期待していたような反応に、
 小さく肩を震わせてしまった。

 これ以上熱を灯される前に、と思ったのか
 気もそぞろなのを見たら、悪戯心が大いに疼いて ]

 逃げないで

[ 逃げるように引いていく首の後ろを支えて
 触れるだけの口づけから、徐々に、
 絡み合い、下唇を食むような口づけへと
 変えていく。 ]

[ 逃さないとばかり、深く長い口づけの後、
 すっかりその気になってしまった俺は
 今日も今日とて、性欲と衝動に白旗を上げる。 ]

 触るだけ、ね?
 入れるのは、今度にするから

[ いいでしょうと問う頃には既に、
 片手は、下半身へと伸びていく。* ]

[言い換えられた言葉に甘く笑う。
 今まで付き合った人には、世界に賭けられたことはない。

 いつか一番が塗り替えられたとしても、
 更にまた一番を塗り替えられるように。]

  
  俺も、愛してますよ。


[囁くように愛を伝えよう。*]

[そんな愛を囁きあった矢先に齎された熱は
 ぴったりとくっついた背中からでも伝わっただろう。

 今からでも悟られないようにと身じろぎをすれば、
 逃さないというように
 握っていた手が握り返されるみたいに強くなった。]


  シ、てない、……です。
  
そういうこと、は、言わなくて……、も



[彼の声が含むように低くなる。
 自慰の報告に、狼狽えるように言葉に詰まり
 ふる、と声から逃れるように首を振って。]

[絡めていた手を解いて、息を吐く。
 触れ合っている部分から
 少しでも彼に熱が、悋気が伝わりそうで。

 自身の知らないところで自身のあられもない姿を
 想像して自慰をする姿が脳裏に浮かぶのを
 抑え込むように離れようとするのに。

 今度は言葉で制されて、]


  ……ぁ、……景、斗さ……ン、
  ッ、……ふ、



[今度は慰めではない。
 確かに熱を煽るような口づけに、喉が鳴る。]

[舌先を引けば追ってくる舌が絡め取る。
 くちゅりと音が立って、鼓膜がそれを拾う。
 送り込まれる唾液を、ン、と喉を鳴らして飲んで。]


  ん、ンッ、……ぅ、……
  
は、
……ぁ、


 口内に残っていた
 カスタードクリームの味もなくなるくらいに
 彼の味に馴染んだ頃に唇を解放された。

 キスだけでくたりと力の無くした身体が
 彼の胸の内に沈んで。]

[とろん、と落ちた瞳を持ち上げて彼を見上げる。
 先程まで逃れようとしていたはずなのに、
 抑えられると逃げられなくなってしまう。

 逃がそうとしていたはずの熱も、
 高められたキスにちりちりと煮やされたまま。]


  
……ほんと、に。
  触る、だけ……?



[確認する声に微かに誘いが混じる。
 ゆっくりと下方へ降りていく手は、
 まだ刺激もしていないはずの下腹を撫でるから、
 きゅう、と切なくなる感覚を覚えた。*]

 ふぅん?

[ 言葉をつまらせ、熱を逃がさないと、
 引っ込みがつかないところまで
 行ってしまいそうなくらい、健全な体、だというのに。

 一人で、はしていないらしい。

 昔は、淡白だったと聞いたことが
 あったとしたら、信じられないという顔を
 してみせたかもしれない。

 お互い様、とは言え。少なくとも、
 性欲が薄い、ようにはとても見えない。

 付き合っているだけ、にも。

 言わなくても、良いとは時々言われて
 居るだろうから、そう?と相槌を打つだけに
 留める。 ]

[ 首の後ろに回した手を、ゆるく引く。
 口づけの合間に名を呼ばれることで尚、
 興奮に、震えてしまい、 ]

 かわい、

[ 制するのが間に合わず、
 強く拒否することもできず。

 逃げそこねた舌先を絡め取られて
 段々と、制してしまわなければという
 気持ちが小さくなっていくのだろう。

 唇を解放したその時にはもう、
 くたりと、体が力を無くしていたから。 ]

[ キス一つで、熱が灯るように
 広がっていく、やらしい体に、
 自分がしたのだと思うと、にんまりと笑ってしまう ]

 うん、最後までしたら
 朝になっちゃう

 ……朝になっても離してあげられないかもね
 俺、しつこいから

[ 知ってるでしょう?と問う声に、笑みが混じる。 ]

 那岐くんには俺が触るから、
 俺のは君が触って、

[ もこもことした触り心地のよい
 フリース生地を辿って、下半身を一無でしてから
 首の後ろに回していた手は、上半身を包む
 ルームウェアの裾をくぐり、腹から指を上へ、上へ ]

 こっちも、好きでしょ?

[ 刺激を受けておらず、まだ尖るに至らない
 突起を、摘むように指で挟み込んで。 ]

 一人でしてないなら
 すぐ気持ち良くなっちゃうかもね

[ そこ、で快楽を拾えるように育てたのもまた
 自分、であるから。今夜もまた丹念に、
 可愛がるつもりで、くにくにと指に力を加えていく。** ] 

[性欲が強いかどうかでいえば。
 今までなら人並みだと応えていただろう。

 それが自慰に繋がるかといえば
 それもまた人それぞれだと思っている。
 
 料理人という力仕事をしている為か、
 体力を消費し、疲れ果てた身体で帰った頃には
 そのままシャワーを浴びてすぐに眠ることが多かった。
 
 ただ、彼と付き合い始めてからは
 触れられる心地良さを覚えてしまったから
 人肌が恋しくなるような夜も、あった。

 一人で致してしまえば刺激が物足りなくなることも
 少なからず、気づいてしまっていた。]

[”愛すること”、だけじゃなく、
 ”愛されること”を覚えてしまったカラダ。

 かわいい、と囁かれることも、一度や二度じゃない。
 彼の前では、そうなっているのかもしれない。

 しつこい、と自称する彼の愛し方を知っているだけに
 確認するように問われたら、頷く他ない。]


  俺、より、景斗さんのほうが朝早いでしょう?
  俺は昼からだから
  まっ、だ、眠れ、ますけど……っ、て、ンっ  
  

[ぽそ、ぽそ、と時間を気にするように上目に問う。
 止められる自身がない、と言っていたくせに。
 手は既に柔い場所に触れ、裾に潜り込む。]



  ……
、ぅっ……、


[掌が肌の上を滑っていき、
 引っかかりを覚えた部分で止まる。
 きゅぅ、と尖りを指先で抑えられたら声が漏れた。

 まだ軽く触れられただけなのに
 反応するみたいに膨らみが彼の指を押し返す。]

 
 
  ……ン、ぁッ……、
  だめ、……摘、んだら、……ぅッ、……



[刺激を与えて育てるみたいに、押し潰され捏ねられて
 彼の腕の中で身悶え、身を縮こまらせていく。
 解いた手が藁に縋るみたいにこたつ布団を掴んで。
 
 感じ入るように背中を丸めて、弱く首を振った。*]

[ 仕事場で見せる、卒のない動きや、
 規則的に手を動かしながら、的確に
 後輩に指示を出している所なんかも、非常に
 好ましく思っている。

 彼のパーソナリティとして、世話好きで
 仲間思いなところが遺憾なく発揮されているので。

 そういう格好良い、紺色のキャスケットを
 被る彼と。

 なんだかんだ、惚れた相手の絆されて
 しまうときに見せる、仕方ないなって風を
 装いながらも流されてしまうような

 自分にだけ見せる、素顔の彼と、
 両方、愛おしい。 ]

 そうだね、でも
 また少し会えないから。
 充電させて。 ――もう、すぐには寝れないし

[ ここまで来ても、翌朝の俺を心配してくれる
 のはありがたいけど、じゃあここまで、とお預けに
 されたら互い、悩ましいまま朝を迎えることに
 なりかねないし。 ]

 だめ?

[ きゅう、と摘んで、引っ掻いて
 捏ねて。それだけで、声を漏らすくらい
 感じる体になってしまっているのに、
 放置できるほど、鬼ではない。 ]

 硬くなってきた。
 すごく良さそうだけど、何がだめなの?

[ 感じ入るように背中を丸めて
 弱く振られる首に、問いを投げる意味は
 あまりない。

 敢えて言うなら戯れのような、
 愛撫のような、言葉のやり取りを楽しんで
 いるだけだ。 ]

[ 君のだめ、が、もっとして、
 なのはもう身に沁みて理解しているから。 ]

 裾、持って?
 
[ 自ら晒してとばかりに、服の裾を握らせて
 捲らせたら、刺激を受けずに寂しそうな
 もう片方の突起を唇で挟む。

 ちう、と吸い上げる傍ら、
 お留守にならぬよう、胸の尖りを片手で、
 少しの刺激を受けて、僅かに膨らむ
 陰茎部をゆるく撫でてやる。 ]

 イイ?

[ 聞かずとも反応でそれを知れることに対しては
 男という生き物の構造は酷く便利だけれど。
 それでも、聞いてしまうのは

 夢や想像上では、思い描けないことを
 して、みせて欲しいから。* ]

[触れたいのはこちらも同じ。
 けれど、止まれなくなるからと聞こえたから、
 躊躇いも生まれたはずなのに。

 充電と評して強弱を付けて与えられる刺激が
 弱い箇所を突いてくる。]


  ……っ、 
は、ぅ
……、

  
 
[言葉で懐柔して、断れないことを知っていて。
 触れられて喜ぶのを知っていて、
 問い掛けてくる意地悪な声に薄く唇を噛む。
 カリ、と爪先で引っ掻かれたら、ぴくんっとまた身が跳ねた。]

[身体が反応し始めていることを
 自覚させるように口にされて、じわりと目に涙が溜まる。]


  触ら、れ、たら……ッ、そりゃ……、ッん、
  
ぁ、ぁッ……、っ……、



[口をつく否定の言葉に意味などない。
 知っている癖に認めさせようとするのが憎らしい。
 か細く啼くように声を上げて堪えていれば、

 身体を反転させられて向き合う形に代わり、
 こたつの意味を為さなくなってしまう。

 彼を腰を跨ぐようにして座り直して、
 はぁ……と甘い息を零せば
 微かに笑うような気配がした。]

[持って、と優しく促す声に逆らえるはずもなく
 たくし上げられた裾を鎖骨の上で抑え。
 見上げてくる瞳を見下ろすとき、
 少しもの言いたげになるのは仕方がないだろう?]

  
  触られたら、だめになるのは俺だって
  知ってるくせに……、

  ぁッ、ゃ、……ぅン、  
っ……、



[訴えたのも束の間、外気に晒した尖りを
 唇で覆われたらまた身体が震えた。

 唇で、手で、赤い蕾を愛撫されて、
 思わず背を仰け反らせ。]

[降りた片手が、弱く反応し始めた下肢を撫でる。
 ふ、ふ、と浅く呼吸を紡ぎながら
 濡れた瞳をまつ毛で覆い隠し、]

 
  ……ん、
……きもち、ぃ



[自らも快感を追い求めるように
 包み込もうとする掌へ
 膨らみを押しつけるように腰を揺らして。*]

 うん、

[ 触られたら、そうなる
 それににんまりとまた微笑う。

 触られたら、こうなってしまうから。
 すぐに気持ちよくなってしまうから。
 
 口をついて、出る言葉が、だめ。
 になってしまうのに。

 何度も己の体を味わった故に、そうされると
 抗えなくなってしまうから。

 口にされることはなくとも。
 それを指で、舌で直に感じられるから。 ]

 那岐くんが、俺の手で気持ち良く
 なってくれるの、好きなんだ。

 赤くなって、照れてるとこも、
 気持ち良くて、我慢できなくなっちゃうとこも

 好きだよ、

[ 言葉を紡げば吐息が、唾液で濡れて、
 てらりと光る、赤い尖りに触れるだろう。
 それに反応を示されたなら、また誘われるように
 ちう、と吸い出して。

 素直に、良いと口に出してくれたなら
 陰茎を撫でる手にも、熱が入る。

 押し付けるように腰が揺れたら、 ]

 やらしい、誘われてるみたいで
 
たまらないな


[ こちらも、ふ、と息を吐いて、熱を逃がす。
 けれど、自らの与えたもので興奮して、
 こうなっていると思うと、堪らず、下着ごと
 引き下げて、直接そこを手のひらで包み、 ]

 硬くなってきた……

[ 呟いて、弱いと告げられている場所を、
 親指で、ぐり、と刺激して。* ]

[頷きに肯定されるみたいだ。
 いやらしくくねってしまう腰も、
 舌先で育てられた乳頭が彼の舌を押し返すのも。
 
 彼によって作り変えられた身体一つ一つ、
 悦びを感じるみたいに敏感に反応してしまう。

 それがワルいことではないと言い聞かせるみたいに
 囁く声がもっと、だめになっていいと、言うから。]


  
……ふ、ぅッ……、



[それだけでぞくぞくと背筋を抜けていく快感に
 握りしめた裾をぎゅ、と握りしめて堪え。]

[一つずつ紐解くみたいに紡がれていく
 好きに絡められる言葉に、また息を吐く。]

  
  お、れも……、
  けい、とさんに、触られるの、……好きッ、ぁ、

  ……っ、くち、吸っちゃ、……


[膝の上で、びく、びくと魚のように身が跳ねる。
 穏やかな声で話す声がいやらしいことをして、
 快感を引き出そうと覗く赤い舌が視界にチラつく。

 こんな顔を見ているのは、今は、自分だけで。
 そんな背徳感と微かな優越感が更に興奮を煽るから、]

[いやらしい、と言われても仕方ないかもしれない。
 それでも羞恥は浮かぶから、耳朶を染めた。

 ゴム製のゆるいパンツを下着ごと降ろされ、
 既に下着に少し染みを作っていた下肢が
 ぷるんと、飛び出すように溢れる。]

 
  ァ、っ……も、
言わ、ないで……ッ、

  ……ッ、ぁ、
ッ、だめ、そこっ、は、 
ぁ、ぅッ……
 


[包み込まれる手の温度を感じると同時、
 吹き込まれる変化にぼっと顔を赤らめたら
 先端を指先で押し潰されて、腰が跳ね、]