人狼物語 三日月国


61 【身内】夢の少しあと【R18RP】

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視点:


【人】 春日 幸貴


  すごくないよ。
  まだ何も考えてないもん。


[すごいと言われて苦笑した。
 将来何か仕事に就くために、損のないことをしておきたいと思っただけだ。

 でも、それだけ俺がこの世界で生きることに前向きになれてるってことだとは思う。

 俺の学力はどうなのだろう。
 学校を休み休み、半ば独学で学んでいたときは家で受けたテストの点は平均点を少し下回るくらいだったけど……
 あの頃は、あまりやる気もなかったから]
(0) 2021/03/17(Wed) 8:23:31

【人】 春日 幸貴

[病室に戻るとき、あんな遠くまで移動したのに苦しさは全然ないということに密かに感動していた。

 屋上はエレベーターで移動しただけだけど、その前に過去の俺には命懸けだった階段に挑んでいたし。

 明日もいろんなところに行ってみたいと思った。
 あと杖は看護師さんかリハビリの先生に聞いてみよう]
(1) 2021/03/17(Wed) 8:23:47

【人】 春日 幸貴

[連絡先を交換して、電話もメールも使える手段は全部使えるようにした後]


  あー。そんなのあったわ……


>>1:156起動してくれたアプリを見て、同じものを見つけた。
 顔を見るだけというのもどうなのかという気はするが。
 俺はやっぱり声も聴きたい気がする。姿を見るにしろ、話もできるところに結局移動する気がした]**
(2) 2021/03/17(Wed) 8:24:19

【人】 春日 幸貴

[病室に戻った後、朱里が帰るときには、それまで以上に寂しくてたまらなくなってしまった。
 それでベッドに潜り込んでいたら、いつの間にか眠っていて、食事が配られる音で目が覚めた。
 夜もかつてないほどよく眠れた。昼間運動するってすごい。

 翌日からは、人工心臓の恩恵を試すのと体力の確認を兼ねて、病院内のあちこちに行ってみることになった。

 階段はやはり危ないからと、リハビリの先生も昇り降りの練習に付き合ってくれた]
(3) 2021/03/17(Wed) 8:42:53

【人】 春日 幸貴

[そうして退院前に病院の中でできることは試して、病院の敷地内もあちこち行って、心臓の調子がマシになるだけでできることがかなり幅広くなることを実感した。

 筋力問題は……。
 日に日に向上するのは感じるけど、一朝一夕でどうにかなるものではないのは仕方がない。
 それでも以前よりずっと人並みに近づいた暮らしに、俺はわくわくしていた。
 主治医には「楽しすぎて死ぬことがないように」と釘を刺され、走ったり重すぎる物を持ったりと負荷の高い運動は固く禁止された。

 その間、朱里とはどんな話をしただろうか。
 特別なことがなければ、俺は予定通りに退院して家に帰ることになる。
 だからその後は、朱里と会えるのは学校に行く日になるだろうか。
 待ち合わせてるのを家族に知られるのかと思うと、ちょっと気が重いというか、恥ずかしいというか、複雑な心境になる]**
(4) 2021/03/17(Wed) 8:43:15
春日 幸貴は、メモを貼った。
(a0) 2021/03/17(Wed) 8:44:25

【人】 春日 幸貴

[俺の部屋は、一応個室がある。>>6
 病状が悪いといろいろなものをベッド脇に置くことになるし、そもそも俺だけ病気に罹りやすい。だから俺の隔離のためにも個室が必要だった。

 個室の場所は俺が一階、弟と両親が二階。
 母さんは俺の体調不良の対処に一番慣れているから、俺の真上の部屋で休んでいた。
 何かあったときには壁を叩くと気付いて起きてくれる。体調がよくないときには便利だ。

 というわけで。
 自室でやりとりしていると話し声が一番聞こえやすい相手は母さんだった。
 ある意味でとても気まずい。誰が相手でも気まずい気はするが、母さんにバレている可能性を思うととても気まずい。
 さすがに筒抜けてはいないはずである]
(9) 2021/03/17(Wed) 11:59:10

【人】 春日 幸貴

[退院の日は慌ただしくて、家族は喜んでくれて歓迎もしてくれて、家に着いたら「おかえり」と言ってくれた。
 それが俺の待ち望んだことだったし、久しぶりに気遣いなく家族で食卓を囲めたのも本当に嬉しかったんだけど。

 朱里にすぐに会えなかったことだけが寂しくて、夜に連絡が取れたことでやっと心から喜べる気持ちになれた]


  うん……待ってる。


>>6迎えと言われるとなんだか逆な感じがしてしまって気恥ずかしかったけれど、通り道だと言っていた以上、断る理由もなかった。
 それで、素直に微笑んで頷いた]
(10) 2021/03/17(Wed) 11:59:20

【人】 春日 幸貴

>>7その後、ルームウェア姿を見せてもらったとき]


  待って、そういうのはいけないと思う……!!


[見てはいけないものを見てしまった気分になった。
 恥ずかしいというかなんというか、なんと表現すればいいんだろうか、これは。
 朱里のリラックスしきった服装を見たら顔が熱くなった。
 それで戸惑ったというか、どうしたらいいかわからなくなって軽くパニックだった。

 もじもじされてるせいで余計に恥ずかしかったのかもしれない。そういうことにしておきたい。

 夜だったけれどビデオチャットの予定があったから、俺は外出着のままだったんだ。
 そのせいもあるんだろうか……いや、俺もパジャマ姿だったら逆にもっと困る気がする。ちなみに入院中は病院から借りた入院着だった。

 その後、朱里がちらついてなかなか寝つけなかった末に夢にも出たことは、断固として秘密にしておこうと心に誓った]
(11) 2021/03/17(Wed) 11:59:50

【人】 春日 幸貴

― 登校日 ―

[午前中、余裕を持って着けるように朱里と待ち合わせた。
 書類を渡されるらしいので、鞄に筆記用具とお弁当を入れて背負うことになった。飲み物は水なんだが、薬を飲むのでちょっと多めに。
 外出の機会が乏しすぎるせいで、腕時計は持ち合わせていなかった。

 あまり着る機会のなかった制服は、気のせいかもしれないけれど、ほんの少し小さくなった気がした。それでもまだサイズに余裕はある。
 背が伸びるのは、俺の場合は死へのカウントダウンに等しかった。中学の間、結構背が伸びたのだが、その頃から心臓は著しくしんどくなっていった。
 手術をしたから今後は大丈夫だと信じたい。

 心臓が悪いせいなのか、体が冷えると感じることも多くて、俺はシャツの上にセーターやらカーディガンやら着ることが多い。今日ももう春だけど、ブレザーの中にカーディガンを一枚着た。
 人工心臓の機械はブレザーの下に隠れるけれど、結構大きくて目立つ。ポケットに何か入れてるようにも見えるのかもしれない]
(12) 2021/03/17(Wed) 12:00:05

【人】 春日 幸貴

[そうして家から出てみると、朱里は既にそこにいた>>8


  あっ、ごめん、待たせたか?


[すごく待たせてしまったのだろうかと心配になって声をかけて、歩み寄った。

 そして俺は同じ学校の誰かと一緒に登校するのが初めてで、早くもちょっと緊張していた。
 朱里とどんな関係だと思われるんだろうか、とか。
 以前プリントを届けてもらった頃からの仲だと思われるんだろうか、とか。
 気になることがいろいろあった]


  じゃあ行こうか?
  無理しない程度に……。


[歩くスピードはあんまり早められないけれど、手術前と比べて持久力は格段にマシになった。だから学校にたどり着くことは無事できた。
 話しながら無理なく歩いて、かかった時間は健康な人の2倍くらいだった]**
(13) 2021/03/17(Wed) 12:00:22

【人】 春日 幸貴

>>14いっそ恥ずかしいのはこっちな気がした。
 服装が乱れていたわけでもないのに、いったい何を想像したのかという話である。

 具体的に何か思い浮かべたわけではないが、好きな女の子の家族にしか見せないような姿を見るというのは、こう……うまく表現はできないが「いけないこと」だと感じた。

 そのとき同時に、それまでの人生で感じたことのない何かを少しだけ感じて、それが怖かった]


  次からちゃんと服着て……!


[それでそんなことを頼むことになったんだが。
 家族が聞いていたらとんでもない誤解をしたのでは。
 やりとりを終えて寝る前になってからそのことに思い至って、頭を抱えた]*
(19) 2021/03/17(Wed) 18:23:06

【人】 春日 幸貴

― 登校日 ―

>>15母さんが見送りに出てきてくれていた。朱里とはプリントを受け取るときに会ったことがあるはずだ。親しくなったことも伝えてある。

 名前を呼ばれて、カッコいいとまで言われて]


  えっ、えぇ?


[何でそんなことを言われるかわからず、嬉しいよりも戸惑いが先だった]


  うん、わかった。


>>16念押しには頷いた。
 今日測った時間が今後の指標になるわけで、変に頑張ってもいけない。
 そのことはよくわかっていた]
(20) 2021/03/17(Wed) 18:23:24

【人】 春日 幸貴

[そしていろんなことを話しながら歩いているうちに学校に着いた。
 途中で休憩がほしいとはあまり思わなかったのは、ペースがほどよかったのと、信号待ちでそこそこ休んだからかもしれない。

 ストップウォッチできっちり時間を測る朱里に感心しつつ]


  確かに……思ったよりかかった。


[時間感覚は俺もおかしかった。
 そんなに長時間歩いた気がしなかった。
 人工心臓のおかげで体の負担が減っていることもあるだろうし、朱里と話す時間は何時間あっても楽しめることもあるだろう]
(21) 2021/03/17(Wed) 18:23:39

【人】 春日 幸貴

[通った回数が少なすぎる上、前回来たのがいつか思い出せないくらい前で、教室の場所すらうろ覚えだった。
 それで朱里の案内はありがたかったんだが、別に初めて来たわけではない。
 教室に向かって歩いているうちに、数少ない学校生活の記憶がいくらか蘇ってきた]


  ……学校にいる間、とにかく苦しかったな……。


[あれはなぜだったんだろう。
 ただの心臓の問題じゃなかった気がする。
 精神的な負担もあったのだろうか。
 登校できても早退する日も少なくなかった。

 そして教室にたどり着いて、うろ覚えながら自分の席に到着して]


  ……朱里と一緒にここに来られるの、
  今のうちだけなんだな。


[せっかく親しくなったのに、一緒に授業を受けることもできない。
 それが途方もなく寂しかった]**
(22) 2021/03/17(Wed) 18:24:20

【人】 春日 幸貴


  ……っていうより、俺だけ1年に残るんだよ。


[他に留年生は、たぶんそんなにいないだろう。いたら親近感は……あまり湧かない気がする。
 学校に馴染みが薄くて、新入生のほうが仲良くなれる気がしてしまう。

 それが余計、クラスメイトのはずの人たちとの距離を感じることでもあった。
 みんなは今の時期に新入生気分になることなんてないだろうから]
(26) 2021/03/17(Wed) 20:13:49

【人】 春日 幸貴

[席についてなんとなく黒板を眺めながら、授業を受けていたときのことを思い出していた。

 >>24朱里の席はそこか……と、前からそうだったはずなのに初めて知った気分になっていた。
 授業中でも無理なく視界に入りそうな位置。
 一緒に授業を受けていたら、ちょくちょく見つめてしまう気がする。

 と思ってたら、手紙を回す演技をして、朱里が席までやってきて、素早く帰っていった。>>25
 そっか、授業中にそういうやりとりすることもありえるんだ……とちょっと感動しながら渡された手紙を開いて]


  あっはははは……!


[内容に思わず笑ってしまった。
 なにせ内容にギャップがありすぎた。
 そして朱里を見たら手を振られて、それが余計に笑えてしまった。
 授業中なら確実に怒られるやつだ]*
(27) 2021/03/17(Wed) 20:14:11

【人】 春日 幸貴


  ごめん……!


[怒られたことには笑いながら謝って、それから返事を書いて渡せばよかったと思った。後の祭りである。
 それでも授業中にそんなやりとりがありえた夢を見られたのは楽しくて]


  一緒に食べよう。
  場所はどこにする?


[今更ながらに返事をした。学校でお弁当が食べられる場所というと、教室のほかは……。どこなんだ]
(30) 2021/03/17(Wed) 21:19:54

【人】 春日 幸貴

[隣の席に座った朱里が距離の話をするのを聞いて、もうただのクラスメイトじゃないくらいに距離が縮まったのを実感して、少し頬が熱くなった。
 隣の席でも通路を挟むから、距離があるのは当たり前だけれど]


  遠く感じるな……。
  学年が違ったら、一緒にできるのは
  ご飯食べるのと、登下校くらいか?

  あと……部活?


[そういえば部活は何も入っていない。何があるのかも知らない始末である。
 そもそも入る体力的な余裕があるのかもわからない]*
(31) 2021/03/17(Wed) 21:20:15

【人】 春日 幸貴


  んー……。そうだなあ……

  ここでお弁当食べられるのも今だけと思うと
  ここで食べたいけど……

  いつも朱里がいる場所も気になるなぁ。


[プールには近寄った記憶がなくて、どんなところか想像がつかないのもある。

 どっちも捨てがたくて悩んでしまった]
(35) 2021/03/17(Wed) 21:53:27

【人】 春日 幸貴


  運動部はドクターストップだし……
  何部あるかよく知らないしな……

  新入生に混じって回ってみればいいのかな。


[俺は1年生だしそれでいいと思うが……朱里はどうなんだろうか。
 新入部員が2年じゃいけないってことはないと思う]


  やったことがないことは俺もやってみたい。
  でもほとんどのことは経験ないと思う……


[学校生活の経験がろくにない俺からするとそんな感想だった。逆に絞り込めないとも言う]*
(36) 2021/03/17(Wed) 21:53:41

【人】 春日 幸貴


  ……!


[新学期からも一緒に昼休みを過ごしてくれるつもりだと気付いて、嬉しくてたまらなくなった。>>37
 抱き締めたくなったのは必死に耐えた]


  んじゃ、机くっつけようか。


[机をくっつけて誰かとご飯なんていうのもろくにやった記憶がない。

 ベンチなら隣同士で食べることになりそうだし、今日は向かい合わせを選択した]
(40) 2021/03/17(Wed) 22:20:27

【人】 春日 幸貴

[そしてお弁当を広げることに。
 >>38自然に名前を呼んでもらえることが、とても嬉しい。幸せな気分は顔にも出たかもしれない]


  そんなに特殊な弁当でもないと思うけどな……。


[開けてみるとウインナーがタコさんだったり、ご飯の上に鶏そぼろと海苔で謎の図形が描かれていたりした。
 どうやら母さんは久々の弁当作りが楽しかったらしい。

 他はほうれん草のおひたしとか、ミニトマトとか。
 医者にタンパク質をしっかり取れと言われたおかげで唐揚げも入っていたが、衣は米粉で作られているそうだ]
(41) 2021/03/17(Wed) 22:23:27

【人】 春日 幸貴

[そして謎の部活が突如出現し>>39


  いや何言ってんだ。


[突拍子のなさに思わず突っ込みながら、しみじみ思うことがあった。

 朱里は面白いヤツだ。
 ステラに引き寄せられたのは宿命だったに違いない……。ステラも面白いヤツだったし。
 ……ステラが朱里のせいで面白いヤツになった可能性もあるのかもしれないが]*
(42) 2021/03/17(Wed) 22:23:54

【人】 春日 幸貴


  じゃ、秘密にしてこっそり向かう……。
  帰る前に場所教えて。


>>43こっそりと言われると頷いた。
 俺も学校に戻って早々噂されるのは嫌だし。
 いつの間にどこで親しくなったとかって話になると……面倒そうで]
(47) 2021/03/17(Wed) 23:05:25

【人】 春日 幸貴


  極端に無理なのは卵と牛乳だから……。
  他は……小麦が量によったり、
  蕎麦粉とかエビとかは避けておけって
  言われたり、そんな感じ。

  だから交換はやめたほうがよさそう。


[弁当のことを言われるとアレルギーの話だと思って、素直に伝えておくことにした。
 蕎麦粉とエビは、俺は今のところ具合悪くなったことはないのだが、激しいアレルギーを起こす人が多いからと警戒している食材だった。

 その辺を避ければ食べられるものはそれなりにある。

 といっても洋食は結構ダメで、和食に偏りやすいけれど]
(48) 2021/03/17(Wed) 23:05:47

【人】 春日 幸貴

[カニさんとタコさんで張り合いながらウインナーをかじり、ご飯にボケられると複雑になりながらその地図を崩した]


  あそこ、元に戻したいんだよな……
  戻しても、そもそも俺はあの世界が
  終わってほしいんだけどさ。


[だから、俺の願いが叶うなら戻すことに意味はないんだが……。
 ゲームをハッピーエンドで終えたいと思うのと感覚的には同じだと思う。
 どうせ遊ばなくなるならエンディングを見ても見なくても、その内容がなんでもいいはずだけど、良い終わりを迎えてから終わってほしい]
(49) 2021/03/17(Wed) 23:06:06

【人】 春日 幸貴

>>46謎部の説明を聞いていると、名称はともかく、活動主旨は悪くない気がした]


  俺に特定しないならありかも。
  学校に長い間来れなかった人を手助けするんだろ。

  クラスに馴染めないとか、
  友達がいなくてまた通えなくなるとか、
  勉強で置いてきぼりとか、
  みんな困ることあると思うし。

  会長も確かに好きそうだなあ……。
  あの人、俺の見舞い来てくれてたんだよ。


[来てくれていた間、歓迎することはなかったが……。
 きっと御蔵のところにも行っていたんだと思う。
 そういう弱者のためになりそうなことには力を尽くしそうな人だと俺も思っていた]*
(50) 2021/03/17(Wed) 23:06:37

【人】 春日 幸貴


  ……心臓移植が受けられれば、
  アレルギーの起きようがなくなるけどな。


[拒絶反応を防ぐために免疫力を失う……。
 とんでもない2択のような気はするが、それでも心臓のほうが大切だと俺は思う。

 定着すれば免疫抑制剤を減らすケースもあるらしいが、それで心臓がダメージを受けて再移植待ちなんてのも困るし、どうなるんだろうか。

 まず移植を受けるには臓器提供者と出会えなきゃならなくて、そのハードルがそもそも高いんだが]
(54) 2021/03/17(Wed) 23:51:22

【人】 春日 幸貴

>>52まだ終わっていない……。
 朱里の言葉を聞いて考えてみた。

 俺はこの世界の住人としては行く気をなくしている状態だけれど、あの世界のキャラクターとしてやりたいことを果たしたわけではない。

 やったのは、敵視する勇者を滅しただけ。
 でも、やりたかったことは……]


  ……そうだなあ。
  道半ばで断念した、って感覚が近いかな。
  といっても今は再開する気はないけど。

  きっかけがあればまた行きたくなる……かも。


[大切な人が目を覚まさなくなったとか……。
 あの世界がどこかに存在している状態ではダメだと思ったなら、戻る気がする]
(55) 2021/03/17(Wed) 23:51:56

【人】 春日 幸貴

[そして部活の話で会長の話が出てきて]


  
してねえよ!?



>>53聞き捨てならないボケに思わず声が荒くなった]
(56) 2021/03/17(Wed) 23:52:29

【人】 春日 幸貴


  ……まあ、あの人、あっちでも勇者だったしな。
  ステラに話した「期待してる勇者」って、
  会長のことだった。


[みんなの勇者……。そうなんだろう。
 俺は勇者をやるとしても限られた人のために動く我儘なタイプだと思うけど、会長みたいな人なら世界のために動けるんだろう。

 やっぱ大物魔王の運命の勇者はああいう感じの人になるんだろうか]


  つーか、名前……。
  幸せサポート部……幸せサービス部……
  大袈裟すぎないか? 宗教っぽくない……?


[怪しすぎて人が引きそうだと思った。
 魅力を感じる人もいるかもしれないが。

 そんな話をしているうちに、弁当はほとんど食べ終わっていたし、先生との待ち合わせの時間も近づいていた]**
(57) 2021/03/17(Wed) 23:53:20

【人】 春日 幸貴


  ……眠りっぱなしになっちまうのかなあ。
  それだったら行きたくねえな……


[あの世界のことで気になることはある、けど……学校を放り出して行くほどかと言われると、そうじゃない気がする。

 というか。
 あんな風に冒険していたのは初めてじゃない気がするんだが、その前は眠りっぱなしではなかった……ような。
 冒険の夢は見ていたけど。

 その頃の記憶は未だにいまいちはっきりしなくて、どの辺まで本当のことかわからないんだが]
(62) 2021/03/18(Thu) 8:50:08

【人】 春日 幸貴

[……そして。
 >>59朱里はいまいち事の重大さを理解していない気がする。
 なら伝えなきゃならないだろう。
 この間、朱里も屋上ではっきり伝えてくれたんだから。

 俺は席を立って、朱里の傍に歩み寄った]


  あのな、朱里。

  俺は人に触れるのが怖い。
  人に近づくと病気が感染るんじゃないかって
  不安になるんだ。

  だから触れられるのは家族だけだった。

  家族以外じゃ朱里が初めてなんだよ。
  怖いとも不安とも思わず、触れたいと思って、
  躊躇わず抱き締められるのは。
 
(63) 2021/03/18(Thu) 8:50:45

【人】 春日 幸貴

 
  見舞いもそうだ。
  会長が来てくれてた頃、俺はそれを喜べなかった。
  怖いと思ってたし、妬んでたし羨んでた。

  来てくれて嬉しいって、また来てほしいって
  素直に思えたのは、家族以外じゃ
  朱里だけなんだ。


[会長の意図を理解した後は、また来て欲しいと思ったけれど。それは誤解がなくなってやっとのことだ。
 最初から素直に受け取れたのは、朱里だけだ]*
(64) 2021/03/18(Thu) 8:51:48

【人】 春日 幸貴

>>60会長のことは、なんだかあまり話したくなさそうな雰囲気を感じて、それ以上は言わないことにした。
 本人に会う機会があれば、本人が言うかもしれないし。

 >>61謎の名称がどんどん変な方向に向かうのを聞いていて]


  ……サポート部でいいんじゃねえ……?
  朱里が部長?


[これ以上意味不明な名称になるよりは、まだ意味が通じる名前のほうがいい気がする。
 それを言いながら、朱里の我儘を押し通そうとする感じにとても共感を覚えた。俺も無茶な我儘を押し通そうとしてたな、と懐かしく思った]
(65) 2021/03/18(Thu) 8:53:01

【人】 春日 幸貴

[机を戻して薬を飲んだ後は、予定通りに職員室まで先生に会いに行って面談だった。

 近況だとか、学校に来るまでかかった時間とか話しているうちに、1時間くらい経ってしまった。
 
 新入生に混じってもう一回1年生をやることに俺が不安を抱いていないことを知ると、先生は随分安心したようだった。

 終わって教室に戻った頃、朱里はどうしていただろうか]**
(66) 2021/03/18(Thu) 8:53:40

【人】 春日 幸貴


  ……そもそも魔王にその概念がないよな。


>>67「セーブしてやめる」って、勇者特権ではなかろうか。
 昔、勇者だった頃は自然に切り上げてた……の、だろうか。
 どうもその辺はよくわからない。

 それに今は、少し仕組みが変わったように思える。謎の声の言い分からなんとなく思っただけで、確認はしていないんだけれど]*
(72) 2021/03/18(Thu) 13:11:20

【人】 春日 幸貴


  ん……。


>>68 >>69朱里の言葉を聞いて、俺の言ったことは少し伝わりにくかったかも、と思った]


  俺がもらいやすいんだ。いろんなの。
  抵抗力が低いらしくて。
  病気に罹りやすい。

  だから、家族からでも感染るときは感染る。

  それでも家族は何も持ち帰らないように
  気をつけてくれてるのを知ってるから、
  まだ安心できるってこと。


[その辺の意識がどうなのか不明な他人は一律に怖い。そういう話だった。
 そして朱里のことは、それを考えずに抱き締めたくなる]
(73) 2021/03/18(Thu) 13:12:03

【人】 春日 幸貴


  ……うん、出た。
  幸せももらった。


[笑う朱里を見つめて、俺も微笑み返した。>>70
 幸せと、生きる活力をもらった]*
(74) 2021/03/18(Thu) 13:12:45

【人】 春日 幸貴

>>71職員室から戻ったとき、出迎えてくれた朱里が明るかったことに安心した]


  退屈しなかったか?

  先生は結構安心してくれたみたいだったよ。


[あまり多くを話す気はなかったけれど、問題になるような話は何もなかったことは伝わるだろうか]


  もう帰っても大丈夫らしい。

  帰りに朱里がいつもお昼食べてるところ
  見に行っていいか?


[新学期から、自力で着けるように場所を覚えておこうと思った。特徴のありそうな場所だし、一回行っただけでも覚えられそうな気がした]**
(75) 2021/03/18(Thu) 13:13:10

【人】 春日 幸貴


  手の洗い方工夫するだけで、だいぶ違うっぽい。
  うちもボディソープとか入浴剤は普通の。


[といってもアレルギーの起きないやつにはしてあるが。
 そして俺の注意でも結構防げる。
 お互い気をつければより安心なんだけど。

 部活の名前はだんだん突っ込む気力がなくなってきたが]


  俺の名前だけは外して……。


[名前に入れられるのはちょっとつらかった]*
(81) 2021/03/18(Thu) 14:56:26

【人】 春日 幸貴


  ごめんな……思ったより時間かかった。
  暇潰せるもの持ってきてもらえばよかった……。


>>78機嫌のよさそうな朱里を見ても、退屈させたのは申し訳なくて謝った。

 >>80そして帰り道、プール脇のベンチに案内してもらうと、校舎からは死角になっていることに気付いた。
 ……こんなに人目につきにくい場所で大丈夫だろうか。たくさん抱き締めてしまう気がする。
 それ以上のことは流石にしないと思うけど]


  わかった……来れないときは連絡する。


[来れないほうが例外という返事をして、試しにベンチに座ってみた。隠れ家みたいで落ち着く。

 ここは死角で見えないとしても、ここに出入りしているのが俺と朱里ってのはタイミング次第で見えるのだろうし……噂の種にはなってしまうのかもしれないと思った]**
(82) 2021/03/18(Thu) 14:57:11

【人】 春日 幸貴

[「ほどほど」を強調されて、考えていたことがバレた気分になった。確かにここだけに留まるより、一緒にいろんなところに行ってみたい。

 とはいえ、昼休みにここに来ることを考えると、俺は疲れて昼寝してしまうのではって気がした。
 人目につきにくくて、隣にいるのが朱里なら、安心して眠れる気がする]


  いつ行こうな……? 街の中は……
  展望台はラストダンジョンだし……


[やっぱり家の近くからなのかな、と通学路を思い浮かべた。必要最低限の道しか通らないせいで、脇道は全部謎に包まれている。

 しばらくは学校で精一杯なのかもしれないと思うと……展望台にたどり着くのはやっぱり何ヶ月か先になってしまうのだろうか。

 そんな話をしていたから、ほどほどで留まったとは思う]**
(84) 2021/03/18(Thu) 16:05:36

【人】 春日 幸貴

>>85もし眠くなったとしたら、悪戯される可能性は考えずに眠ってしまいそうな気がする。
 悪戯の内容によっては二度と眠らなくなるかもしれない]


  駅前……。
  いつか電車で移動するようになるのかな。
  無理なのかなあ……。


[将来的に今より病気に罹りやすくなる可能性を考えると……非常に不安である。どうなるんだろうか。
 あまり人が多くない場所のほうが安全なのかもしれないが、必然的に郊外になり、アレルギー大丈夫かなという話しになる。本当に面倒くさいな、俺の人生]
(88) 2021/03/18(Thu) 18:27:19

【人】 春日 幸貴


  自転車……。あったなそんなもの。


[この時点で乗れない宣言なのであるが。
 以前は医者に止められていたが、今後は可能かもしれない]


  今度病院で聞いてみる。乗って大丈夫かどうか。


[もしかしたら運動負荷を検査してみることになるのかもしれない。乗ってみるにしてもそれからのほうがいいんじゃないかと思った。
 帰り道は上り坂だから厳しいかもしれないけれど、行きは大丈夫かもしれないし。

 自転車に二人乗りで俺が後ろに乗ると……と一瞬考えたが、大人に怒られて終わるんだろうな]**
(89) 2021/03/18(Thu) 18:27:39

【人】 春日 幸貴

>>90触ったり撫でたりならたぶん気にしないし、起きても寝たふりしてるまでありえるが。
 文字を書かれたら二度と朱里の前で寝なくなりそうだ。そういう後から恥をかくことになる悪戯は嫌いだった]


  やり甲斐……。
  強いなぁ朱里……。


[こんなふうに一緒に挑んでくれる人がいたら、俺の人生は全く違ったものになっていたんだろう。
 いや……これから変わるんだ。朱里と一緒に変えていこう]
(91) 2021/03/18(Thu) 20:39:02

【人】 春日 幸貴


  ありがとう、頼りにしてる。

  今日は、うん。
  このあとは帰るつもり。


[なにせ病人体力である。
 マシになったとはいえ、俺に1日にできることはたかが知れている。
 帰ったらきっとベッドに直行して眠ることになると思う。

 でも、それだけひ弱でも生きることはできるんだ。希望を捨てさえしなければ。
 それをあの世界から帰って以降、実感し続けている]*
(92) 2021/03/18(Thu) 20:39:28
春日 幸貴は、メモを貼った。
(a5) 2021/03/18(Thu) 20:40:05

【人】 春日 幸貴


  ん……ありがと。


>>93荷物を持つと言ってくれた朱里の言葉は嬉しかったけれど、彼女のお察し通り、預けることはなかった。
 なんだか情けなくてイヤだったし、預けたいと思うほどの負担もなかったんだ。

 帰りは上り坂になるせいか、休憩を挟みたいところが数カ所あって、行きより時間がかかってしまった。
 いずれ毎日通学しているうちに、休む箇所は減っていくんだろう。それが少し楽しみだった]


  大事なこと……?


[家に帰って、玄関を開けようとしたとき、朱里の言葉に目を瞬いた]*
(95) 2021/03/18(Thu) 21:15:47

【人】 春日 幸貴

[家に帰った後はすぐ眠ってしまった。朱里から連絡があっても気付くことは当然無かった。
 起きた後、朱里に心配かけたんじゃないかと大いに慌てた。

 その後も、春休み中に数回学校に行った。
 授業を受ける間ずっと学校にいられるのかが不安で、丸一日いてみたりもした。
 朱里が来てくれるなら遠慮なく頼って、クラスメイト気分が味わえる最後の機会を精一杯楽しんだだろう]
(96) 2021/03/18(Thu) 21:16:41

【人】 春日 幸貴

[新学期が始まってからは、昼休みにプール脇のベンチに向かうのが日課になった。

 一緒に昼飯に誘ってくれるクラスメイトもいて悩んだけれど、俺は朱里と一緒がよかった]


  雨の日はどこにいるんだ……?


[初日に疑問に思って尋ねた。
 もちろん悪天候でも一緒がいいからなわけで。
 教室で一緒にいられない分、一緒にいられる時間はなるべく傍にいたかった。

 クラスメイトには俺が昼休みに教室にいない理由を不思議がられたことがあったけれど、「去年同じクラスだった人のところに行ってる」と言ったらあまり疑問は抱かれなかったようだった]
(97) 2021/03/18(Thu) 21:17:04

【人】 春日 幸貴

[心配していた学校生活は、思ったほどの負担はなかった。

 俺が思っていた負担が「学校に行くたび死にかける」だったから、想定が重すぎたのはあるだろうけど。

 家に帰っては即眠る、夜も早寝、とそんな感じの暮らしをしていたからか疲れを溜め込むこともなかった。

 他にあまりいろいろなことはできなかったとも言う。

 それでも段々と余裕は生まれ始めて、夏が近づく頃には休みの日にも朱里と会えるようになっていった。
 まあ、件のラストダンジョンには未到達なんだが。
 夏休みにどうだろう、といつぞやの昼休みに話してみたことがあった]*
(98) 2021/03/18(Thu) 21:17:29
春日 幸貴は、メモを貼った。
(a6) 2021/03/18(Thu) 21:18:24

春日 幸貴は、メモを貼った。
(a7) 2021/03/18(Thu) 23:58:59

【人】 春日 幸貴

[一日学校にいてみたときは、さすがに自習道具をいろいろ持っていった。
 自習でわからなさが極まっていたあたりを学び直して目から鱗が落ちたりした。

 >>99朱里の普段の姿らしきものも見せてもらったが、俺にとっては面白くて仕方なかった。
 けど、普段はああなんだと思うと、“特別”を意識してちょっと嬉しくなった]
(104) 2021/03/19(Fri) 9:05:23

【人】 春日 幸貴

>>100新学期。
 雨の日のことを言われると、素直にクラスで過ごすことにした。
 クラスメイトと昼食というのも憧れてはいたから、それもできるなら嬉しいのは当然。

 クラスメイトに「雨の日は2年の友達に会えないから」と言うと、すんなり一緒に食べてもらえたときはちょっと感動した。
 短い休み時間にはそこそこ話していたおかげかもしれない。

 梅雨の時期、雨が続いたときには朱里から様子を見に来てくれたのも嬉しかった。
 「孤立してないか心配」という名目はなかなかよかったんじゃないかと思う。

 そんなにひた隠しにしなければならない仲でもないとは思うんだけど。
 関係が曖昧なままなのは事実である]
(105) 2021/03/19(Fri) 9:05:54

【人】 春日 幸貴

[ラストダンジョン挑戦の時期。>>101
 この頃には登校にかかる時間もだいぶ短くなって、のんびり屋の一般生徒で通るくらいになっていた。

 早足で長時間歩くのは怖かった。
 というのも、一回校舎内で少しだけ走ったときに、確実にヤバい鼓動を感じたからだった。
 これが続いたら死ぬと確信できる、そんな危ないやつ。
 歩くと走るとではそんなに負担が違うのかと衝撃を受けた出来事だった。

 だから無理のないペースで歩くのは鉄則になっていて、上り坂ならより厳格に守らないといけなかった]
(106) 2021/03/19(Fri) 9:06:21

【人】 春日 幸貴

[というわけで、朱里が荷物の準備をしっかりやってくれるのに甘えて、俺は命を守る準備をしていた。

 緊急時の連絡先がわかる手帳を忘れずに持って、急な出来事ですぐ母さんと病院に連絡できるようにして。

 丘のてっぺんまでの車道を確認して、なるべく車道から近いルートに見当をつけた。

 暑すぎても、体温の落差が激しくても負担がかかるからと、体温調節のしやすい服装にしつつ冷たすぎる飲み物は持たないようにした。

 今までの人生でこんな風に注意をしながら遠出しようと思ったことはなくて、まさしく冒険に出る心境だった。

 ちなみに、日程は母さんの休日かつ病院が開いてる日に合わせた]
(107) 2021/03/19(Fri) 9:06:55

【人】 春日 幸貴

[ボーダーTシャツにジーンズにスニーカー、帽子はつば広のハット。
 丘の上は冷えるかもと道中暑いかもとで合革ジャケットとカーディガンがリュックの中に入っていた。
 大きめの水筒にお弁当も入って、結構重たい。

 主な荷物を朱里に任せて申し訳ない気はしたが、頼れるところは素直に頼ることにした]


  おはよう、朱里。

  じゃあ母さん、ときどき連絡する。


[なんでも安否が不安とのことで、途中で休憩したらそのたびに一報を入れることになっていた。

 送り出してくれる母さんに手を振って、朱里の案内で丘に向かう。
 道案内は頼りにするけど、なるべく車道寄りという縛りがある。自分で調べた道のりもあるし、頼りきりにはならないはずだ]**
(108) 2021/03/19(Fri) 9:07:12

【人】 春日 幸貴

[雨の日は教室で昼食というのが周りにも定着してきた頃、クラスメイトの男子から聞いた話がある。
 なんでもそいつ曰く、俺はモテるそうだ。

 そう言われても「ふーん」としか感想は湧かなかったのだが、その後に付き合ってる人はいるのかと聞かれて、回答に悩んだ。>>109
 俺と朱里は付き合ってるうちに入るのだろうか……明確な宣言は何もしていない状態が続いている]


  好きな人はいるよ……。


[悩んだ末に、そんな回答になった。

 その次の日の昼休みだった。
 ラストダンジョンには夏休みに行こうという話をしたのは>>98]*
(112) 2021/03/19(Fri) 12:42:20

【人】 春日 幸貴

[救急車までいかなくとも、車で迎えにきてもらうことにはなるかもしれない。>>110
 こればかりは馴染んだ生活習慣の差なんだと思う。
 外出するとき、「車でたどり着きやすい場所か」は俺は必ず気になってしまう。

 腕を取られて早速鼓動に襲われることになったが、歩く程度なら大丈夫のはずだ。それは初めて手を繋いだときに実証されている]


  乗り気じゃん。


[積極的な仕草に笑いながら嬉しくもなって、見当をつけた道から逸れていないのを確かめながら歩いて行った]
(113) 2021/03/19(Fri) 12:43:32

【人】 春日 幸貴


  よくそんなの持ってんな……。


>>111手持ち扇風機に感心しながら道を歩いた。
 天気がいいのもあって、歩いていれば暑い。
 汗をかくと後々冷えそうで、それが一番不安だった。冷えると暖まりにくい体質だからだ。>>12
 昔より遥かにマシになったけど、それでもつらい。いつものことだから対策は用意してあるんだけど]


  朱里は丘登っても苦しくなったりしないんだよな……。


[人並みの苦しさはあるんだろうけど、死にそうな苦しさではないはずで。
 適度な苦しさというのは俺には想像しづらい。

 昔と比べたら俺の死はかなり遠のいたはずなのだが、それでもHPに換算すると10ぐらいなのではという気がしてならなかった]**
(114) 2021/03/19(Fri) 12:43:57

【人】 春日 幸貴


  そうだなぁ。ラストダンジョンだし……。


[そこで盛り上がらないのは確かに勿体ない。あまりテンション上げて、後で力尽きるのも困ってしまうが。

 そして朱里は甘えたかったらしいと知って、なんだかめちゃくちゃ嬉しくなった]


  甘えてくれるんだ? 嬉しい。


[甘えてもらえるのが嬉しいって、長男の性分だろうか。弟に甘えられたときも嬉しくなるし、たびたび甘やかしたくもなる。

 朱里に甘えてもらう喜ばしさはそれとまた違うけど。
 いつも頼ってばかりいたから、甘えてもらえるのは筆舌に尽くし難い嬉しさだ。表情にも思いっきり表れていそうである]
(120) 2021/03/19(Fri) 16:19:56

【人】 春日 幸貴

[経口補水液。名前に口移し感はあるかもしれない。味が苦手で、できれば飲みたくない代物だったりする]


  朱里は丘のボス……
  ボスじゃないか。丘の城の姫……?


[幼少から丘を駆け回っていそうなおてんば姫みたいになってしまった。それはそれで可愛い。

 ステラがHP2で元気だったのは最大値だったからかなあ、と思ったが……そうすると俺の2や10は瀕死で赤くなってるとかそんな感じなんだろうか。
 俺が健康でないことを考えればステータス異常があるのかもしれない。呪いとか?]
(121) 2021/03/19(Fri) 16:20:26

【人】 春日 幸貴

[合ってるかと問われて地図アプリを確認した。
 ゲームで画面の隅に表示されてる地図見ながら歩くのと感覚が近いよな、これ]


  うん。この辺りから完全に徒歩だな……。
  ちょっとだけ休んでいくか。


[母さんに無事でいることと車道から離れることを一度連絡しておくことにした。
 長い遊歩道だからか、ところどころにベンチがあるのが助かる。ついでだから水分補給もしておいた]


  何かあったら、ここまでは
  戻ってこなきゃならないな。

  朱里は道覚えてるよな?


[迷うような道ではないと思うけれど。
 迎えを頼むような体調不良では、方向感覚なんか残ってないというのが体験談だった。
 朱里についていけば大丈夫と思えれば安心できる。

 ここまででは思ったほどの負担はなかったけれど、問題はこの先なわけで。
 小休止というセーブポイントらしいことをした後、山場に挑むことになった]**
(122) 2021/03/19(Fri) 16:20:51

【人】 春日 幸貴

[いつも甘えられる側だから、甘える側になりたい部分もあるし、実際それで朱里にだいぶ甘え気味だった気はする。
 でも甘える一方というのも物足りなくて、やっぱり甘えられたり頼られたりすると嬉しい。
 需要と供給が合致しているかもしれない]


  そりゃ大変だー。奪い返さなきゃー。


>>123棒読みは多少改善されたが、イマイチ緊迫感がなかった。
 それで同じく緊迫感の足りない返しをしてしまった]
(126) 2021/03/19(Fri) 21:02:56

【人】 春日 幸貴


  もし具合悪くなったら、俺は
  正しい道がわからなくなると思う。
  そのときは頼りにしてるぞ。


[行きで迷うことがなさそうなのは地図でもわかったし、俺は方向感覚は悪くない。体調が大丈夫なら帰りも迷わないと思う]


  ラスボス……。


[もう花になっていないとか? と一瞬思ったけれど、天文台にまつわる丘だと思うと……]


  月とか星とかの魔王……?
  夜にならないと会えないとか。


[それもピンと来ないのだが。
 なんとなくそう言ってみてから、太陽が燦々と輝く空を見上げた。
 だいぶ陽が高くなってきて、日差しの強さと風の気持ちよさを感じる]*
(127) 2021/03/19(Fri) 21:03:20

【人】 春日 幸貴

[>>128何が良かったのかよくわからないが、姫のお気に召したらしい。もうちょっと真剣に言えばよかったろうか。

 >>129頼もしい言葉を聞いていればダンボールソリの話が出て、思わず笑った。
 子どもの頃、密かにやってみたかった遊びだった。
 緊急時にやるのはありえないと思うが]


  楽しそうだけどそれは……なしかな……。

  でも、ありがとう、朱里。
  朱里がいるから安心して登れる。


[俺のお姫様は助けを黙って待つタイプじゃなく、一緒に戦ってくれるタイプなのが良い。
 ずっと深く考えたことがなかったけれど、俺は一緒に何かできる相手が好きらしい]
(133) 2021/03/19(Fri) 21:41:43

【人】 春日 幸貴

>>130ラスボスについて語る言葉を聞いて、なるほどと思う部分はあったけれど]


  めちゃくちゃ俺が主人公感あるラスボスだ……。
  ……それでいいのか。


[俺が勇者ならそうなるのか。気恥ずかしいことこの上ない。
 けど、そうか。
 もう過去は振り切ったつもりだったけれど、改めてここで向き合ってみてもいいのかもしれない。

 そして待ち続けるラスボスを思う言葉が出る朱里には微笑ましいものを感じた]


  そうだなぁ……ちゃんと決着つけて帰ろう。
  俺は自分から勇者捕まえに行く魔王だったけど、
  そういう奴ばかりじゃないんだもんな。


[ずっと待ち続けて花になっちゃうという可愛らしさは俺には無いものだった。
 相手が俺の過去なら、そんな風に静かに風化することが無いと言えるだろう]
(134) 2021/03/19(Fri) 21:42:31

【人】 春日 幸貴

>>131芝生と言われて視線を落とすと、風に揺れる緑が煌めいて見えた。

 そうだ、子どもの頃にもどこかでこんな綺麗な緑を見たんだ。そして思わず近づいて、死の恐怖を感じるくらいに気分が悪くなった。

 理由が何だったかははっきり覚えてない。思わず駆け寄ってしまったのかもしれない。それだけで倒れられるくらい、俺はひ弱だから。
 そのときに、この世界が俺を拒んでいるような錯覚を感じた。

 そのときの印象は、何年も引きずることになった。思い出すと沈んだ気持ちになる]
(135) 2021/03/19(Fri) 21:44:45

【人】 春日 幸貴


  ……ん、わっ、ほんとだ涼しい。
  いや、やばいってほどじゃないかな?


[沈みかけたときに、朱里が日傘を広げた。>>132
 風が湿気を飛ばしてくれるおかげか、日差しを遮るとかなり涼しくなる。
 日傘は見慣れなくて、それですっかり気持ちが切り替わった]


  よし……、展望台目指して出発するか。
  無理は禁物ってことで。


[階段は、あれから随分まともに昇れるようになった。校舎の3階まで行くくらいなら、さほど苦労しない。

 けれど、展望台に向かうほどの量はさすがに自信がない。
 単純に脚の筋力って意味でもそうだが、心臓の負担はどうなのだろうか。

 不安だけれど、朱里がいるなら挑む気持ちになれる。
 だから俺は立ち上がって、朱里に向けて手を差し伸べた]*
(136) 2021/03/19(Fri) 21:45:23

【人】 春日 幸貴


  ただの遊びなら……。
  子どもの頃やってみたかった。

  緊急時の移動手段としてはナシ……。


[緊急時なら、掴まれる余力がたぶん俺にない。何が起きるかちょっと想像がつかなかった。

 >>138ドキドキすると言われると、何だか嬉しくなった]


  そういう意味なら、俺も安心できないや。
  俺も朱里に初めての経験させられるんだな。


[俺ばかりが朱里に“初めて”をもらっているのかと思っていた。
 そうじゃないのは、素直に嬉しい]
(141) 2021/03/19(Fri) 22:20:21

【人】 春日 幸貴

>>139ヒロインになろうとする朱里が可愛い。

 あのとき思い出の中から勢いで出てきた勇者とお姫様の例えをすんなり受け入れて、ずっと俺のお姫様であろうとしてくれる朱里が愛おしい。

 朱里の想いをはっきり聞いたわけじゃないけど期待せずにはいられなくて、
 でも、はっきり聞いたわけじゃないから、不安が残ってしまう]


  ごめんって。
  機嫌直してくれよ、俺のお姫様。


[だからそう声をかけた。試すつもりはない]
(142) 2021/03/19(Fri) 22:21:01

【人】 春日 幸貴


  あっ、ごめん……じゃあ傘。


[深く考えずに手を差し伸べてから、彼女の両手が塞がっていることに気づいた。
 俺は両手が空いている。だから傘を預かって、朱里と手を繋ごうと思った。

 繋げられたなら石段に向かうことになるだろう。
 初めのうちは順調に登れたけれど、長く登っているうちに気分が悪くなりかけて、石段の途中で休憩を申し出ることになった]*
(143) 2021/03/19(Fri) 22:21:21

【人】 春日 幸貴

>>144“俺のお姫様”という表現を喜んでくれて、“私の勇者さま”と返してくれる朱里。
 今すぐ抱き締めてキスをしたいくらいなんだけど、それは展望台までおあずけにしよう]


  うん……そうだな。


[相合傘。雨も降っていない、差さなければ差さなくてもいい傘で。
 でも同じ傘の下に入らなきゃいけないから、くっつくことになる。

 登下校と違って人目を気にせず寄り添えることが、こんなに幸せだとは思わなかった]
(147) 2021/03/19(Fri) 22:59:25

【人】 春日 幸貴

[休憩中、ペースが悪くなかったことにはとてもほっとした。>>146
 ずっと家族の足手まといだと思いながら生きていたけど、もう誰の足手まといでもないんだと思えた]


  よかった……。
  もう少し早めに休憩挟めば、もっと楽に登れる。


[気持ち悪くなる前に休めれば自然と回復するし、回復にかかる時間も短い。
 ちょっとずつ休みながら行くのが最良だとはっきり理解して、どのくらいの間隔で休めばいいかもすぐに把握できた。

 休憩時間に、世界に拒まれた感覚のことや足手まといだと思って生きていたことを話そうかと思ったけれど。
 俺の過去の呪縛がラスボスなら、その話も展望台までおあずけだろう。

 こまめに休憩を挟んで展望台が目前となるのは、だいたい予定通りの時間だろうか。
 その頃には疲労で怠さはかなり感じていたけれど、心臓は負担こそ感じても無事だった]*
(148) 2021/03/19(Fri) 22:59:54

【人】 春日 幸貴

>>149フライングという言葉に、何をするのかと思ったら、手の繋ぎ方が変わるのを感じた。
 片時も離れまいとするように指を絡め合って、この繋ぎ方の名は]


  ……朱里。


[その繋ぎ方の名の通りの関係を望んでもらえたようで、手に力がこもった。
 この先にたどり着くための活力を得た]
(151) 2021/03/19(Fri) 23:43:17

【人】 春日 幸貴


  うん、頼む。
  手遅れになってからじゃ遅いから。


[当たり前のことだけれど、言葉に出した。
 そういう意味では俺はHP2どころじゃなく瀕死なのだろう。今にも死にそうだと感じるくらいの状態なのだろう。

 こまめな休憩を挟んで登っていくうちに、石段の残りはどんどん減っていって、やがて頂上が近づいた。
 これを登り切れば終わりというところまで来たとき、疲労感はかなりあったけれど]


  行くぞ、朱里。


[実質的には俺が手を引かれる側なんだけど。
 彼女にそう笑いかけて、最後の石段を登った]
(152) 2021/03/19(Fri) 23:43:58

【人】 春日 幸貴

[登り終えたとき、他の何を確かめるのも忘れて、繋いだ手を離した。
 そしてその一瞬後、両腕で朱里を抱き締めた。

 まだやることがあったかもしれない。
 終わってないことがあったかもしれないけど。

 朱里を抱き締めたい気持ちを抑えることは、これ以上はできなかった]*
(153) 2021/03/19(Fri) 23:44:39

【人】 春日 幸貴

[朱里を抱き締めた後、傘が落ちる音を聞いた。
 そんなことはどうでもよかった。抱き締め返してくれたことが嬉しくて。

 だから、彼女にずっと伝えたかった“責任を取る言葉”は、今言うしかないと思ったけれど。

 それは“ラスボス戦”の後なのだろう、と思い直した]
(156) 2021/03/20(Sat) 0:11:19

【人】 春日 幸貴

[思い返したいことはいくつかあった。全部振り返っていたんじゃ、何時間あっても足りないと思う。
 だからできるだけ絞ろうと考えて、改めて言葉にして向き合いたいことを探して]


  ……子どもの頃、世界に拒まれてると思った。


[最初にこの話が出たのは、今日ここに来て思い出したことだからだろう>>135


  綺麗な景色を見て、もっとよく見たくて、
  そこに行こうとして……

  気分が悪くなって、死ぬかと思った。

  来ちゃいけないって言われたみたいで。
  あんなに綺麗なのに……って。

  他にも理由はあったけどな。
  食べてみたいものが食べられないとか、
  動物に触れたら湿疹が出たとか。

  世界に拒まれてるんだ、俺はこの世界に
  いてはいけないんだ……って思い込んでた。

  そんなことなかったのにな。


[世界が俺を拒んでいるんじゃなく、俺が世界を拒んでいた。
 薄々感じていたそのことを、はっきりと気付かせてくれたのは――あの世界で出会った勇者のうちの1人だった]
(157) 2021/03/20(Sat) 0:12:08

【人】 春日 幸貴


  俺はずっとこの世界を生きたかったんだ。
  そのことに気付かせてくれた人がいた。
  だから戻ってこられた。

  そして、戻ってきたら、俺のお姫様と出逢った。

  みんなが、俺に呪縛を解く力をくれたんだ。


[俺の命はあの世界が繋いでくれて、この出逢いもあの世界がくれた。
 生きる希望を得た後に出逢ったお姫様はとにかく眩しくて、一気に大切な人になっていった。
 その全てのおかげで踏み出して掴んだあの頃の未来が、今ここにある]


  俺はきっと、こんなふうに共に歩める人を
  ずっと求めていたんだと思う……。

  きっとそのせいなんだ。
  朱里のことが好きでたまらなくて、
  ずっと傍にいてほしいって思うのは。


[これが恋だった頃もあるんだろう。
 でも、今は恋ではなくて愛だと言える。そのくらい、朱里の存在は俺の中で大きくなっていた]
(158) 2021/03/20(Sat) 0:13:05

【人】 春日 幸貴

[朱里を間近にじっと見つめて、ずっと伝えたかった言葉を言おうとしたら、自然ともう一度片手を繋ごうとしていた。片腕で彼女を抱いたまま]


  朱里……、好きだ。
  ずっと一緒にいてほしい。
  俺と付き合ってくれないか。


[直前に言った言葉の繰り返しでしかないけれど。
 きちんと明確に伝えておきたかった。
 言葉にしないとすれ違うことも、想いが伝わらないことも、俺はずっと思い知ってきたから。

 そうして答えを待つように、じっと彼女を見つめた]*
(159) 2021/03/20(Sat) 0:13:41

【人】 春日 幸貴

[朱里のくすんだ世界に色を与えられたのが俺なのだと、そんなふうに言ってもらえることは――照れ臭くて、気恥ずかしくて、だけど、この上なく嬉しかった。

 このために生まれてきたんじゃないか。
 そう思えてしまうほど]


  ありがとう、朱里……。
  二人で一緒に幸せを掴もう。


[既に掴んだ幸せのほかに、もっとたくさんいろんな幸せが、輝きが、世界にはたくさん散りばめられているはずだ。
 それを二人で掴むために、これからも共に歩んでいきたい。

 そう思いながら、彼女の頸にそっと手を当てた。
 再び見つめ返してくれる彼女の瞳に吸い寄せられるように、顔を近づけていた。

 拒まれなければそっと唇を重ねるだろう。
 重ね合った掌をそっと擦り合わせ、指を絡め合いながら]*
(163) 2021/03/20(Sat) 0:49:30

【人】 春日 幸貴

[繋ぎ合わせた手の熱、
 抱き締め合った体の熱、
 触れ合った唇の熱。

 陽の光なんかより余程熱くて、だけど遥かに心地よかった。

 今だけ、俺の腕の中が世界の全てのようだった。
 他には何も存在しないかのように朱里に酔いしれていた]
(166) 2021/03/20(Sat) 1:19:46

【人】 春日 幸貴

[どのくらいそうしていたんだろう。
 長いような短いような、永遠にそのままでもいいとさえ思ってしまうような時間の間、唇と同じくらいに掌と指を感じていた。

 もしディープキスを知っていたら掌の代わりにそっちを選んでいただろうと、将来思い返すことになるのを今はまだ知らない。
 抱き締め合うだけよりも、もっと朱里の傍に行きたい――そう思った答えが、このときはキスだった]
(167) 2021/03/20(Sat) 1:20:05

【人】 春日 幸貴

[静かに唇を離して、瞼を開けて、朱里の顔を改めて見つめた]


  朱里、たくさんの“初めて”をありがとう。
  これからもいろんな“初めて”を俺に教えてくれよ。

  俺には知らないことがたくさんある。
  朱里と一緒に知っていきたい。


[微笑んで静かに伝えた声は囁き声にも近かっただろうけれど、これだけ近くにいればはっきりと聞こえただろう。

 これからも朱里と共に歩んでいける。その安らぎが俺の心を深く満たしていた]**
(168) 2021/03/20(Sat) 1:20:46

【人】 春日 幸貴

[今はまだ、体まで求め合うことには不安があった。
 補助があるとはいえ、壊れかけの心臓が耐え切れるのかが怖くてたまらなくて。

 躊躇いなく求められるのは、きっと本物の心臓が手に入ってからになるのだろう]
(172) 2021/03/20(Sat) 7:11:29

【人】 春日 幸貴

[彼女は涙を浮かべていた。>>170
 不安はなかった。それが幸せの涙だって自然と理解できたから。

 もらい泣きみたいに自分の目まで潤むのを感じた。水滴になることはなかったけれど。

 祝福の言葉とともに祝福のキスをされて、今度は両腕で強く彼女を抱き締めた。
 離したくないと言わんばかりに]
(173) 2021/03/20(Sat) 7:11:47

【人】 春日 幸貴

[その後、朱里に促されて街の全景を見た。

 彼女の言葉を聞きながら見下ろした世界は、俺がずっと知っていたのと違う色をしているように見えた]


  俺たちの世界だな……。


[救ったと表現されて、抵抗は感じなかった。
 二人で一緒に歩んできて、世界は確かに別の姿になったと感じるから。

 だから彼女にそう微笑みかけて、その後もう一度、隅々まで見渡すように世界に目を向けた。
 いろんな場所に行ってみたけれど、それでもまだほんの一握りだ。まだまだ知らないものがこの世界にたくさんある。
 もちろん、この世界の外側にも。

 天から降り注ぐ光と体を撫でていく風が、俺たちを祝福してくれているように感じた]**
(174) 2021/03/20(Sat) 7:12:22