人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― レストラン ――


[松本さんは、話してみると(その見てくれと裏腹に……などと言うと失礼だけれど)、案外と、居心地の良い人だ。

清廉潔白というわけじゃなく、嘘を吐かないというわけでもない。適当な事言ってるなあ、と感じることもあるけれど。

でも、彼には、人を威圧したり、自分を繕って大きく見せようという方向の嘘が無かった。
そして、人の言葉、思い、抱えるもの、全部否定せずに受け止めてくれる。

もっと早く、色々話してみたかったな、と、思った。]

 え………………。

[今、確かに、"俺が屋上から落ちた"と言った。 >>2:333
"「死を選ぶこと」は許されない"とも。

つまり、死を選ぼうとした。松本さん本人が。屋上から落ちるという形で。
目を見開く私の前、でも松本さんの言葉は続いていく。

────「死のうと思ったんですか?」

は、私が言って良いことではないと思った。]
(24) 2022/09/08(Thu) 5:50:42

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ────ええ。揺らいでました。確かに。

["心が揺らいでる時に起こる"奇妙な事象。

助かりたいのか。助かりたくないのか。
この夢は誰の夢なのか。己のものなのか。

"天使"の話を初めて聞いたあの時、"1人"は自分で良いと、自分を連れて行けという思いが脳裏を走った。

けど今は、自分で無ければ良いと思ってしまう。
と同時に、こうして少しずつ知りつつある、この美術館に囚われた他の仲間、誰であっても全く歓迎できないとも、強く思っている。]

 だから、"自我を保て"なんですね。

 ……私は大丈夫、だと思います。

[この十数分後には、あまり大丈夫ではなくなるのを知らず、この時は、そう答えていた。]
(25) 2022/09/08(Thu) 5:52:07

【人】 3年生 黒崎 柚樹

["偽物オンパレード"だなんて、どこか愉快気に口にする松本さん >>2:339 はやっぱり松本さんだったし。

いやだからその特別展がその林檎頭絵会場なんですってば、あそこだけは止めましょう?と、多少の軽口を叩けるくらいには、指の傷の痛みも忘れかけていた────んだけど。]
(26) 2022/09/08(Thu) 5:53:30

【人】 3年生 黒崎 柚樹


  ……香坂さん、と…………武藤……。>>0
(27) 2022/09/08(Thu) 6:27:26

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[姿が見えなかった今泉さんが無事助かったのなら、良かった、と思った。

異変が始まってから暫くの間、不安定に見えていた香坂さんも助かることが確定したのなら──このおかしな空間から少しでも早く抜け出せるのなら──それも良かった、と。

武藤も。ああ助かるんだな、良かった、と。

────けど、もしこれが永遠の別れになってしまうのなら。

残された時間はあともう、きっと、ほんの僅か。

渡葉田さんの姿が消え、こうして再び天使の顔を見るまで、どのくらいあった?

キッチンで料理をして、松本さんと武藤と3人で食べて。色々話をしたりもしたけど、朝霞さんを迎えに出て、そしてここに戻ってきて。

体感、6時間も経っていないという風に思われた。
多分、最初の異変から2度目の天使の顔を見るまでの間隔も、そのくらい。

でも、それはこちらがそう思っているだけで、天使の采配1つで「もういい」となったら、またあの天使の顔を見ることになるのかもしれない。

多分私の顔は、血の気を失っていたんだろう。]
(28) 2022/09/08(Thu) 6:29:09

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………松本さん。

 私、死んでもいいって、思ってました。

 ……というか……事故とかで死ねたら、
 楽になれるなあ……って。

 事故なら、保険金とか賠償金、とか?
 色々、出るでしょう?

[一度は展示室へ行こうと立ち上がった椅子に、再びのろのろと腰を下ろし、傍らの松本さんを見上げて微かに笑う。

母子家庭であること、金銭的にあまり裕福でない事は、キッチンで料理をしていた時に話していた筈。

3年生のこの時期になって、私はまだ就職先の目処が立っていなかった。

推薦入学の陸上部員は、卒業後は実業団に所属するのが最善のルートで、去年今年は大事な時期。
なのに一昨年ほどの成績は見込めず >>0:493 今の私は所謂"スランプ"に陥っていた。

  一刻も早く、母さんを楽にさせてあげたいのに。

  弟の大学入試も控えているのに。

  私から陸上を取ったら、
  残るものなんて、なんにも無いのに。

  生きて行く居場所も見つからず、
  夢も叶えられないなら、
  いっそ────と。
]
(29) 2022/09/08(Thu) 6:33:51

【人】 3年生 黒崎 柚樹


  でも今は、死にたくないなあって……。

  ふふ、ダメ、ですね。
  こんな風に揺らいでたら、"林檎"につけこまれちゃう……。

[笑おう、と、したんだけど。

ぽろ、と涙が零れてしまって、私は慌てて俯いたのだった。**]
(30) 2022/09/08(Thu) 6:34:48
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a12) 2022/09/08(Thu) 6:41:20

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― レストラン ――


 ……え?どうしたの?

[松本さんと話している間。それは天使が現れる、少し前。

朝霞さんが救急箱を取りに来た。 >>35 ]

 勿論良いけど……朝霞さん、怪我したの?
 それとも津崎?

[救急箱が必要ということは、そういうことだ。

朝霞さんが取りに来たということは、つまり津崎が?

……と、ちらりと見やるも、彼は先からの姿勢のまま、フロア端側に並ぶソファ席に足を放り投げるようにして寝転がっているまま、特段、その場所で怪我をした風にも見えなくて。]

 や、もうこっちは要らないから。
 まとめておいて良いよ?

[指ちょっと切っただけだしもう松本さんが色々やってくれたし、と、彼女が置いていってくれようとした消毒薬包帯諸々は、そのまま返すに至って。

そして、天使が現れて。]
(36) 2022/09/08(Thu) 8:35:29

【人】 3年生 黒崎 柚樹

[すぐさま津崎の様子を見に行くことはしなかったけれど、松本さんとの話が一段落した後、もし津崎がそのままそこに居るようだったら、様子見くらいには行くと思う。

津崎と朝霞さんとの間に何かあったらしいことは彼の口から知っていたけど。

そして、朝霞さんの記憶に変化があったことにはまだ気付けていなかったし、つまり、また心抉られる事を言われてしまうのかなという危惧も、無くはなかったけど。

心配くらいは、して良いかなと、思ったから。*]
(37) 2022/09/08(Thu) 8:39:38
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a20) 2022/09/08(Thu) 8:41:06

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[────ああ。やっぱり、松本さんは"死にたい"人。

テーブルに落ちた水滴をぼやける視界で追いながら、うっすらとだけど、確信する。

私は"死んでもいい"と言った。
"死にたい"とは言っていない。

並列に並べたそれ >>41 は、つまり、きっと、松本さんが願うこと。]

 …………それは、"死ぬことを解決と思ってしまう先輩"
 という意味、ですか……?

[だから続く"先輩"の意味も、ほぼ正確に受け取れた、と思う。

自棄、なのかな。
松本さんがそう言うなら、きっと自棄に違いない。

生きていなければ出来ないことが山とあることを、元より私は知っている。抗う道はまだ消えていないのに、でもそれに目を背けて逃げて流されて「これでいいんだ」と思い続けている。

振り向いたところにある暗く深い穴から目を背けきれず、最後に選べるカードはこれがあるしと、穴を埋める勇気も持てなくて。]
(45) 2022/09/08(Thu) 10:50:34

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[────でも。

生きたい。
生きたいよ。
この夢の世界で全てを終わりになんて、したくない。

手放したくないと思ったものが、出来てしまった。

それは、本当には手に入らないものでも。
"ずっと"なんて到底、望めないものでも。]
(46) 2022/09/08(Thu) 10:51:15

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ────私も。

 私も、"先輩"に生きてて欲しいって、思いますよ……?

[優しく触れてくる手はこんなにも"生きろ"と言ってくれているのに、自身に向く時には傷つけるためにしか働かないとか、そんなのって、ない。

松本さんの抱える"絶望"がどれほどのものかを伺う術はないし、こちらから触れることもしないけど。

でもそれが、"生きていたい理由"と"生きているのがつらい理由"を天秤にかけた結果なのなら、"生きていたい"を増やして欲しいと思ってしまう。]

 ────先輩が死んだら。
 すごく泣きます。

[もう泣いてますけど、と、涙の跡を隠しもせず、首を上げ。

自分の表情が怒り顔だったのか笑い顔だったのかの自覚はないけれど、少なくとも悲嘆に暮れたものではない心持ちで、松本さんの瞳を見つめたのだった。**]
(47) 2022/09/08(Thu) 10:53:35
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a24) 2022/09/08(Thu) 11:06:42

3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a25) 2022/09/08(Thu) 11:07:12

3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a26) 2022/09/08(Thu) 11:11:46

3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a28) 2022/09/08(Thu) 11:33:37

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[否定されるかも、とは、思っていた。

どうも会話の肝心なところははぐらかす癖がある風に見える"先輩"だから、"そんな事ねぇよ"、なんて言われるかも、と。

────あ、認めた。>>48

と驚きが走ったと同時、松本さんの"こっから先は入ってくれるな"という領域に、少しだけ踏み込めた気がした。

そこまで知ってしまった人の事、知りたいと思ってしまった人の事、失いたいなんて思うはずもなく。

"泣きます"なんて恫喝みたいに宣言しながらまた新たな涙を伝わせた私は、なんていうか、優しくも乱暴に、撥ね除けられた……んだと思う。]
(51) 2022/09/08(Thu) 12:04:11

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 え、ぅあ……っ!?

[にょ、と伸びてきた袖に、容赦なく眼下だの頬だのを擦られた。

そりゃあ、私は、象並に丈夫な皮膚だけれども、それでも。

頬を打たれたり自分で打ったり泣いたりごしごしされたりで、今日の私の顔はそこそこ過酷な環境に晒されてしまっていて、まあそれでも端から見てもさほど解らないくらいだったろうとは思うけど。]

 う……────。

["話といた方がいい奴"、傍らでいくらか話を聞いていた松本さんだから、誰の事を指しているのかは明白で、私もそれを隠す気は無く。

指、ありがとうございました、それだけは改めてお礼を言って、席を立ったのだった。

切った指はまだ痛かったし、頬とか、胸の奥とか、あちこち痛い気はしたけれど、それから目を背けるつもりは、もう無かった。*]
(52) 2022/09/08(Thu) 12:04:48
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a30) 2022/09/08(Thu) 12:24:56

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[話したいとは、思っていた。

あと数時間でもう2度と言葉を交わすことが出来なくなってしまうかもしれない人。

でも、今日やたら一緒にいたし、ほら、武藤は先輩後輩関わらず仲良しが多いから、なんとなく周囲に人がいる間は近づくのを躊躇していた。]

 早起き癖がついたんじゃない?

 後期は1限の講義詰め込めるね。

[早起き云々。>>56
今日一番最初にかけられた声が、そういえばそんな感じのものだったっけ。

そう、日常に戻れば、戻れさえすれば、再び始まる常通りの大学生活。

ゼミがあって、またいつかはこうした課外授業もあるかもしれない。
4年生になれば、また新たな1年生が入ってきて。]

 ……でも、課外授業はもう無いかな。

 “死亡事故”なんてあったら、煩くなりそう。

[フィールドワーク多いからこの研究会にしたのにな、なんて。始まる会話はどこか空々しいものになってしまったかも。*]
(57) 2022/09/08(Thu) 12:40:20
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a32) 2022/09/08(Thu) 12:41:55

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 少し未来の屋上で ――


[時間をくれ、なんて。

武藤と話したい人はきっと他にもいるだろうし、話し足りない人だっていると思う。そしてその時間はリミットがあって、それがいつ来るのかすらわからないというのに。

時間を貰ってるのはむしろ私の方じゃないかなと思いつつ、「外の空気、吸いたくない?」と私たちは屋上に来ていた。

松本さんは"屋上から落ちた"と言っていた。>>2:333

じゃあどこかに階段があるのかと探してみたら、それらしきものはあっさりと見つかり、除けられた『STAFF ONLY』の看板 >>1:133 が、いかにも誰かがこの先に行きましたと主張していて。

松本さんの"落ちた"が、津崎が追いかけたあの一件に繋がってるんだろうなとは、薄々感じていたけど、あんまり第三者が語っても良いことではないだろうから武藤にはあえてその話題は振らなかったかな。

青い空、眼下の森を微かに揺らす風。でも虫や鳥の声がない歪な世界。]
(64) 2022/09/08(Thu) 14:41:14

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………"やりたいこと"? >>61

[後期の講義云々口にしつつ、そして"生きたい"言いつつ、まだ私は、自分の未来がそうあるとは思えていないのだと気付いて、何度か瞬く。

そうだね、やりたいこと。]

 パフェ、食べに行きたいな。

 お店で食べた事なくて……、
 今日のお昼に食べたあれが初めてで、美味しかったな、て。

[武藤があまりにも堂々と食べてて、食べられないでいた自分がなんだか馬鹿らしくなっちゃった、とくすくす笑う。]

 中学高校の頃の女子って、夢見がちでしょ?

 "柚樹様には似合わない"なんて言われて、色々、諦めてた。

 ……したいこと貫いて嫌われるのが、怖かったな。

[うん、まあ、だから。

私もずっと、怖いものばかりだったんだよね、と、少し前の会話の時に伝えられなかった事を。*]
(65) 2022/09/08(Thu) 14:43:23

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………そんなに美味しそうに食べてた……?

[似合う似合わないの問題以前に、そこまで顔に出てたのかと思うと、普通に気恥ずかしいんだけど。

でも、武藤の言いたいことはわかるよ、と目を伏せた。]

 …………高校2年の頃、ね。
 好きになった人がいて。

 陸上の大会でしょっちゅう一緒になってた、他校の男の子。

 同じ400m走で何度か入賞して話すようになった。
 靴を買いに行くって理由とかで週末とかに何度か会って。

 あの頃の私服はもう、今みたいな風だったんだけど。

[下は絶対パンツ、上もこういうね……と、ユニセックスもののパーカーの袖をちらりと掲げ。]
(68) 2022/09/08(Thu) 16:59:11

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 一回たまたま制服の時に会っちゃってね。
 うちの高校、まあまあ可愛いって評判の
 セーラー服だったんだけど。

 その人、笑いながら、「女装似合わねーなー!」って、ね。

[まあ、けっこう残酷だったよねえ?と、くすくす笑う。
今思うと、照れ隠しもあったのかもしれない。あったと思いたい。

けど、多感な女子高生の恋心が砕け散るには充分過ぎる出来事だった。]

 それまでも制服着てると散々言われてたしね。
 すれ違い様に「男の娘?」とかは、普通に。

 あれから制服のスカートも履けなくなったな……。

[練習を口実に登下校はジャージ姿で通すようになった。
ごく僅か持ってた私服のスカートも全部捨てた。

あれは、身につけちゃいけないもの筆頭になった。]

 ……だからね。スカートは、無理。

[笑い顔は、一応作れていたと思う。*]
(69) 2022/09/08(Thu) 17:02:30

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 少し未来の屋上で ――


 ────うん、ありがとう。

 武藤は本当に、優しいよね。

[本音だよ?と眼を細めて笑いかける。

本当のところ、もう、私自身が"どんなスカートを履きたいか"、"そもそも履きたいか"とかは問題じゃなくって。

スカートを履いた私の傍らに居る人が、どう見られるかっていう。私の心の中は、そればかり。

────やっぱりね、履けないよ。]

 ……武藤、さあ。
 帰ったら、彼女、作るといいよ。

[話題の転換が唐突すぎて、変な声出されて(それとも変な顔されて?)しまうかな。

私の中では繋がっている話だから、構わず続ける。]
(77) 2022/09/08(Thu) 18:39:22

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 武藤は、目の前の人の容姿とかで、態度、変えないでしょう?

[今日1日見ているだけで充分解った。

ノリの良い人にはノリ良く対応するとかはしてるけど、可愛い子だからちやほやするとか、そんな事は、全然無くて。
なんて言うのかな、ちゃんと、1対1でその人の事を見てる。

そういう彼だから、きっと、私が女だってことも、どこかで気付けてしまったのだろうし。]

 それは女の子にしてみればすごいことで、ね。

 すごく嬉しい。

 研究室の中にも外にも、武藤のこと良いなって思ってる子、
 絶対、居るよ。

[武藤の弱いとことか、知った上で、好きっていう子が。]
(78) 2022/09/08(Thu) 18:41:13

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[1対1でこちらを見てくれたから。
だから逆に、私にも解ってしまった。
武藤が隠したがっていた、弱いところ。]

 武藤の怖がり癖は、素敵な彼女が出来たら、
 きっと治るよ。

 保証します。

[軽い口調でそう告げる。

怖がり仲間からの助言だよ。

私のは多分治らないし、治す気もないけれど、そうじゃないだろう仲間への餞に。*]
(80) 2022/09/08(Thu) 18:44:36
黒崎 柚樹は、え、それは普通に受信できるやつなの……[謎の電波状況よ……]
(a38) 2022/09/08(Thu) 19:45:45

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 少し未来の屋上で ――


 え、なに…………。

[私の話、聞いてた?

ちょうど日陰になる位置の、階段出口の壁に寄りかかっていた私たち。
傍らの武藤がぐにゃりと頭ごと背を落としていく >>86 のを見て、は?と首を傾ける。

伝わってない、って、何。

別に、優しくしなきゃと思っての言葉じゃなかったし。

告げてる間、胸の奥がずっとずっと痛かったけれど、でも、だって、"それ"は私が望んじゃいけないことだから。

だから、せめて……って、思ってた……の、だけど。]
(90) 2022/09/08(Thu) 20:10:45

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………っ。

[両肩、ぽん、といういうよりは少し強く、がし、と手が降りてきて、ああ、やっぱり、男の人の手だよなあ、なんて、ぼんやり思う。

何か、武藤を怒らせてしまったかな……なんて。

そう思っていた。]

 ………………!?!??

 !?!?!?!?!?!?


 え…………??

[やたら大声で告げられた告白に、頭を抱えて座り込みたくなったのは、今度は、私の方。

けれど、私の肩は武藤に支えられてるみたいになっていたものだから、よろ、と後ろによろけた一歩は背を壁に押し当てただけだった。]
(91) 2022/09/08(Thu) 20:12:08

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 や…………あ、の……。

 あの、ね…………?

[あり得ないと思ってた。
"そうあってはいけない"と思っていた。

そうあってはいけないから、武藤の心情を慮ろうとも、思わなかった。

嫌われてはいないんだな、って。
それは伝わってたから、ただ、それだけが嬉しくて。

それ以上の好意が向けられていたとは、本当に、ちっとも思っていなくって。]

 え、と………………。

[虫の声も鳥の声もしないのに、耳の奥、ざあざあという変な音が鳴っていて、ああ、これ、私の心臓の音だ……なんて、どこか冷静に思いながら。

そんなの駄目だよ。武藤のためにも断らなきゃいけないのに、そんなの、って。
頭では思ったのに。]
(92) 2022/09/08(Thu) 20:14:23

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 どうしよ……嬉しい。
 すごく、嬉しい…………。

 私も、武藤に、惚れてるよ…………。


[なんだか色々飽和してしまって、挙動は"こっち来ないで"とばかりに両手の甲で眼や口を隠すようにしてしまいながら告げたのは、嘘偽り無い、本音。*]
(93) 2022/09/08(Thu) 20:16:10

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 少し未来の屋上で ――


[だって、本当に、あり得ないと思っていた。

松本さんが何か茶化してきた時も、武藤はきっとそんなんじゃないだろうにな、ほら、困ってるみたいなのに……などと、明後日な事を思っていた。

好きな人に好きと言われる日が来るなんて、嘘みたい。

夢みたい。

────いや、ここは、夢の世界、なんだけど。でも。]

 ………………っ。

[なんだか顔を見せられなくて、手の甲で顔を隠したまま視線を落としていたら、掴まれた肩をそのままぽすんと引き寄せられた。

背の高さ、あまり変わらない筈なのにな。

背にゆるく回った腕が案外と逞しくて、私の方が絶対トレーニングしてるのに、やっぱり男の人には根本の身体の造りからして敵わないんだよなあ、なんて、思ったりした。]
(135) 2022/09/08(Thu) 22:36:35

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……うん、なんか、ごめん…………。

 ダメじゃないよ。

 好きだよ。

[武藤の反応を見ていると、どうやら自分は相当に、武藤を困惑させていたようで。

それについては、おずおずと武藤の背に自分の腕も回してみながら謝ったし、改めて、ちゃんと好き、と伝えた、うえで。]

 ────でも、恋人とか、できないよ……。

 無理だよ、武藤。

[返す刀でまるでお断りみたいな台詞を口にした私に、彼は一体、どんな表情になっていたのか。]
(136) 2022/09/08(Thu) 22:37:20

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……だ、って……だって、だよ。

 どこから見ても男同士だよ……?

 スカート履いても、"女装"だよ。

[だから諦めていた。ずっと。

恋心なんていうものは抱いてはいけないもので、たとえ好きな人が出来たとしても、"友達"以上は望んではいけないもの。

私が好きになるような人なのだもの、魅力的じゃない筈がない。
その人にはいつか似合いの可愛い彼女が出来るに違いなくて、そうしたら"友達"の関係も終わらせなければいけないのだと。

どんなに望んだところで、期間限定の関係性でしかあり得ないのだと、諦めていた。]

 私が笑われるとか、それは、どうだっていい。

 でも、武藤が笑われるのは嫌だ…………。

 好きな人が、そんな理由で苦しむのは、嫌。

[なら自分から思い切り突き放してしまえば良いことなのに。

武藤の胸を押しやろうとする手指が未練がましく彼のシャツを掴んでるのに気付いて、私は深く俯いた。*]
(137) 2022/09/08(Thu) 22:40:16
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a42) 2022/09/08(Thu) 22:45:06

3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a62) 2022/09/09(Fri) 5:12:11

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 少し未来の屋上で ――


[……ごめん、拒否されるのって、つらいよね。
無理とか言って、ごめん。

回した手の下、武藤の背がひくりと揺れるのが解ってしまった。
私の背に回した腕が強張るのも。
なんでと問うてくる声も、少し、震えていた。>>180

────それでも、だって、駄目だもの。
私は武藤の恋人に相応しくないよ。

そう思うのに、手放したくなかった。

私を女と知って、なお、好きだと真っ直ぐ告げてきてくれた、優しくて強い、この人を。

髪に触れて来てくれるその手だけで、嬉しさに泣きたくなってしまうのに。]
(184) 2022/09/09(Fri) 5:34:16

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ………………。

 もう、そういうとこ、本当、武藤……。

[少し恥ずかしそうに、でも言い淀むこともなく。
常より少しだけ小声で告げられる声に、頷きはできなかったけれど、静かに聞いた。

知ってたよ。
"恥ずかしくない"って言うだろうなと、言ってくれるだろうなと、思ってた。

でも、"萌え萌えきゅん"が言えなかった武藤だもの。

いつ私が"そちら側"の枠に放り込まれてしまうかもわからない……という不安は、これはどうしても消えて無くならないのだろうなと思う。

この怖さはきっと、簡単には消えないのだろうけど。

パフェを食べに行く勇気なんかよりも、もっともっと、ハードル、高いけど。

────でも。]
(185) 2022/09/09(Fri) 5:35:49

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 本当、かっこいいよ、武藤。

 大好き。

[そう告げた直後、武藤が見ただろうものは、右手で自分の右頬を躊躇なく叩いた私の姿。
武藤の腕がまだ肩に置かれてたから、全力でというわけにはいかなかったけど。

今日の分、使い切っちゃったなと、小さく笑う。]

 頑張って……みようかな。
 かっこいい武藤の隣に、かっこよく立って居られるように。

 ……"帰ったら"、服買いに行くの、付き合ってくれる?

[きっと帰るよ。帰りたいよ。待っててね。*]
(186) 2022/09/09(Fri) 5:37:46

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 天使降臨、その前後のレストランで ――


[救急箱を手に戻っていく朝霞さん >>63 を見送る。

雰囲気、変わった……?

と、思った。

館内の廊下で"レストランには行きません"と頑迷に繰り返したあの空気では無くなっていたから、記憶が戻ったのかな……?と内心首を傾げつつ、心の隅、"でも、何かが違う"という思いも止まらなくて。

だから、松本さんと会話しながらも、天使の姿を認めた後も、朝霞さんと津崎の気配はなんとなく追い続けてしまっていた。]

 ………………?

[ちらりと聞こえてしまった、"場所を聞いて、行った方がいいよ"の声。>>15

ああいう話し方をする人だったかな、朝霞さん。

2人の会話はバス車内でのものくらいしか記憶にないけれど、津崎との関係性が変わったということなんだろうか。

でも、それにしても、武藤あたりと違って、年長者に砕けた口調を向ける人ではない印象だったのだけど。]
(187) 2022/09/09(Fri) 6:30:19

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[彼らの事は気にしつつも、近付いてはいけない空気をも感じつつ。

松本さんに背を押された >>50 私は、でもこの時はまだ武藤の元には近づけずにいて、自分が剥いていた林檎の皮だとか、他テーブルのお菓子の残骸だとかを片付けようと動いていた……んだと思う。]

 ────ッ?……!!

[そこに漂ってきたのは、濃密な甘い、花のような香りの……。
つい、先刻、私が嗅いだばかりの、あの甘く熟れた赤い果実の。

顔色を失って見つめたその視線の先には、横たわる津崎と、津崎に寄り添う朝霞さんと、赤に濡れる幾枚ものガーゼ >>112

私の指から零れたあれはやっぱり幻覚ではなかったのだと、現実だったのだと、くらりと視界が揺れる気がして、私はよろけるようにテーブルに手をついたのだった。*]
(188) 2022/09/09(Fri) 6:31:32

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 現在・レストラン ――


[どうやら津崎の具合(?)は良くなったようで、視界の端、津崎が立ち上がろうとしているのが見えた。
どうやら一人でどこかへ向かうつもりのようだった >>150 から、近付いて。]

 …………怪我したの?

[端的に問えば、更に端的な、情報の足りない言葉が返ってくる。

怪我とは言わず、"血が出た"と。
それは彼にとっては正しく真実だったわけだけど、どういうことだと私が不審気に眉を寄せたのは仕方のないことだろうと思う。

まあ、問うたところでこういう返事をする時の津崎は甚だしく口が重いということを、私はもう知っている。

だからこちらが聞きたい事を問うた。]

 ……もしかして。
 出てきた血が"林檎"だっりした?

[私もこの傷から、林檎の果汁が出てきたんだよねと、血の滲む絆創膏つきの左手を掲げて見せた。*]
(189) 2022/09/09(Fri) 6:56:14
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a63) 2022/09/09(Fri) 6:57:22

3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a64) 2022/09/09(Fri) 7:04:34

黒崎 柚樹は、私!くろさき!!(人の事は全く言えないが)(名前間違えるマブダチとかほんとにまじで
(a69) 2022/09/09(Fri) 9:23:33

黒崎 柚樹は、……ま、いいよ……[津崎の肩ぽむ]
(a70) 2022/09/09(Fri) 9:23:56

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 現在・レストラン ――


[会話を終えた津崎がレストランを出て行き >>149 、目線と手の動きだけで会話した風な武藤がそれを追って行き >>152

武藤と話したいことは私もあれど、なら当然、津崎も武藤と話したいことはあるだろうしと2人の後ろ姿を見送った。

まさか"ミステリアスなオレのトップシークレット" >>163 などというものが話題に上ることになるなんて想像もつかなかったし、聞いていたなら地を這う低音で「はぁ?」と津崎を睨め付けていただろう、失敬な事を津崎が口走ることになる >>171 と知るはずもなく。

まだレストランの空気にはうっすら林檎の香が残っているような気がして、左手の絆創膏に視線を落としていたところ、控えめな気配が近づいて来た。 >>190 ]
(207) 2022/09/09(Fri) 9:37:06

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 朝霞、さん…………。

[なんとなく気不味いのは、痛いことを言われた >>2:240 というのも否定できないけれど、津崎絡みでの後ろめたさもあったから。

あの廊下での一件、血の気を失った津崎の表情 >>2:221 から、ああそうかとうっすら悟った。

津崎にとって朝霞さんは特別な人になっていて──バス車内ではそれは感じなかったから、その後に何かがあったんだろうな、と──、朝霞さんの思いは知らねど、つい先刻まで、献身的に手当て?看病?をしていた様は、津崎を厭うている風にはとても思えなかったから。

表情を取り繕い、どうしたのと小首を傾けた私の前、開いた彼女の口は謝罪から始まった。……というか、徹頭徹尾、謝罪だった。 >>200 ]
(208) 2022/09/09(Fri) 9:37:31

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 や、うん……大丈夫。

 気にしないで?

[投げられた言葉に心が抉られなかったとは言わないけれど。

でもそれは真実を突かれたゆえのことだし、そこは彼女の悪気の有無は関係なく、そもそもこんな、尋常ならざる状況下。

"謝る"という行為は本当に勇気が要ることで、臆病な私はと言えば、武藤に頬を打って貰って、漸く踏み出せたくらいだったのだから。]

 そもそも"許せない"なんて思ってた事でもないし、ほんとに。

 でも言ってくれてありがとう。
 勇気、必要だったよね。

[笑えた、と思う。王子様然の作り笑顔じゃなくて、本気の笑みを。]

 ああ……。
 でも、その"ごめんなさい"に甘えて、
 1つ聞いてもいいかな。

[彼女の胸の裡は知らない。

"支える側になりたかった"、"重荷になるのをやめたかった"という、意外にも強い芯を。

私にとっては、やっぱり彼女は"守られるべきもの"の位置に居る人には違いはなくて。]
(209) 2022/09/09(Fri) 9:39:24

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 朝霞さんに、好きな男子ひとが出来たとして、ね。

 その人に、親友の女の子が居たら、どう思う?

 正直に言って欲しい。

 例えば、2人で御飯に行ったり……、
 その人の家にも行き来してしまうような、親友。

["普通の女の子"にはきっと耐えられないだろう、そんな存在。

我ながら意地悪い問いかけだよねと自覚しながら、今度は笑顔を浮かべずに。*]
(210) 2022/09/09(Fri) 9:40:32

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 やっぱり……ね。

["血が林檎"、知らぬ人が聞けば何なんだというだろうそれを、津崎はあっさり肯定してきた。>>203

視線が噛み合った、津崎の青い眼の奥にどんな思いが過ったのかはわからなかったけれど。 ]

 松本さんも、林檎に纏わる幻覚を見たって。

 仮説だけど……
 "心が揺らいでる時に起こってる気がする"って言ってた。

 私もそう思う。

 見たいと思うもの、見たくないと思っているものが
 見えているのかも……って、ね。

[────だから、気をつけて。

そう告げて見送ろうとすれば、津崎の元に武藤が駆けていったから、少なからず安心したかな。*]
(211) 2022/09/09(Fri) 9:50:39

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 少し未来の屋上で ――


[褒めてる。褒めてるよ。
武藤のその武藤節、誇っていい武藤の利点なのにな。

"褒め言葉と受け取っておこう" >>201 なんて。

口ぶりだけは偉そうに言えるくせ、口から出す言葉にいつも微かな怯えを纏っている、人を傷つけまいと気を張っている優しい人に、せめて届いて欲しいと、私も意図して真っ直ぐな言葉を投げかける。]

 ……ふ、頑張られて、それ以上いい男になられたら、
 私、大変……。

[だってきっと、ますます女子が放っておかないもの、なんて。

そんな軽口を言いかけたのだけど。]
(212) 2022/09/09(Fri) 10:10:19

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[ああ、背が近いって、顔の距離が近いってこと、なんだなあ…………。

見上げる必要も見下ろす必要もないんだな。

そんな愚にも付かないことを思い浮かべながら、私のより余程に優しげな、私のより幾分色素の薄い瞳が近づいて来るのを半ば、ぽかんとした心持ちで受け止めていた。

何しろ慣れてないもので?
というか、初めてだったもので?

記念すべき"初めてのキス"は唇が離れる寸前に瞼を漸く閉じたという、体たらく、だった。

あれだけチョコ好きなんだもの、武藤の唇はチョコの味がするんじゃないかなんて、おかしな事をも考えてしまったけれど、チョコの味ではなかったな。

なんだか、ただただ幸せで。

心の底にはいつだって冷たい石がいくつも詰まっていた風だったのに、それが1つ1つ、無くなっていっているような感じがした。]
(213) 2022/09/09(Fri) 10:11:20

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ────大丈夫。

 私が武藤を幸せにする。

["出来たら"じゃないんだよ。するんだよ。

そう笑いながら見つめ返した先が、なんだかぼやけて見えたから。

浮かびかけた涙を誤魔化すように、今度はこちらから口付けた。*]
(214) 2022/09/09(Fri) 10:11:56
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a72) 2022/09/09(Fri) 10:14:04

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― レストラン ――


[朝霞さんの長く続く沈黙 >>215 に、"ごめん、今の質問、無し"と言うこともできたのだけど。

私の瞳を見つめ返した後、伏し目がちに思案し続ける朝霞さんの次の言葉を待つことにした。

朝霞さんが記憶を失に至った経緯の詳細を、津崎に抱く複雑な思いを知っていたなら、今も、そして時間が経った後でも、聞く事はできなかっただろう問いかけ。]

 ……………………。

 ────そっか。

 うん、ありがとう。
(231) 2022/09/09(Fri) 11:53:54

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[朝霞さんは、"恋愛面での好きな人がいた思い出がない"と言った。 >>216

語る内容はとても綺麗なもの。
"普通は"、"優先するべき"が頭につく、理想の形。

逆説的に、恋情関係なしに異性武藤と須崎と友情を維持していきたいと思っている私の方こそが、疑いようもなく異端であり、慎むべき存在なのだと思い知らされるよう。

正解なんておそらくどこにも存在しない。

けれど、欲しいと。手放したくないのだと自覚してしまったこの繋がりを自分から断ち切るのは、きっととても苦しい事のように思われて。

だから、"普通の女の子"に聞いてみたいと。
思ってしまった。]
(233) 2022/09/09(Fri) 11:54:22

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 答えてくれてありがとう。

 またいつか、聞かせてくれると嬉しいな。

 ────朝霞さんに本当に好きな人が出来て、
 そしてその人に好かれた時に。

[つい先刻までのあの空気。

献身的な所作で津崎の傍らに侍っていた朝霞さんのあの姿は、"あくまで憶測"で語らねばならないものとは違う風に感じられたけれど、本人の心は本人にしかわからないことなのだし。

変なこと聞いてごめんねと、小さな謝罪の言葉を重ねた私は、そっと朝霞さんの元から離れたのだった。*]
(234) 2022/09/09(Fri) 11:54:45
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a75) 2022/09/09(Fri) 11:56:21

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 少し未来の屋上で ――


 "王子様"、だからね。

[そこそこ年期の入った男前だもの、なんて続ける軽口の"王子様"には、もう自嘲的な色は無い。

気紛れで"王子様"に戻ってみようが、きっぱりと辞めてみようが、この人が向けてくれる眼の色は変わらないのだろうから。

艶然と眼を細めて笑ったものの、でもそんな格好つけも結局は崩れてしまって、泣きそうになってしまったわけだけど。

背に回された腕がさっきよりも強く抱き締めてきて、こちらも負けじと武藤の背にしがみつくように力を込めた。]
(254) 2022/09/09(Fri) 13:14:30

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ────私で良いなら、もちろん。

 子守歌、歌ってようか?

 違うか。
 むしろ目覚めるんだから……ラジオ体操……?

[ラジオ体操に歌なんてあったっけ……と、心の端の痛みは押し殺しながら快諾する。

私が今逆の立場だったなら、やっぱり最後のぎりぎりまで、武藤に居て欲しいと思うから。

でも、そう頼んでくる武藤は、きっと苦しそうな顔になっているんだろうなと察して、わかってるよという風に、彼の肩口に額を押しつけていた。

願わくば、このぬくもりを忘れないうちに再び武藤に会えますように、と思いながら。]
(255) 2022/09/09(Fri) 13:15:27

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………そろそろ、戻る?

[律儀な彼の事、きっとここにいる全員と言葉を交わしておかねばと思っているのだろうし。

まさか自分が最後の1人に近い──あるいは最後の1人そのもの──だったとは知らず、こてりと首を傾けた。*]
(256) 2022/09/09(Fri) 13:15:53

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 少し前・レストラン ――


[こちらが思う以上に真剣に考えて言葉を紡いでくれた朝霞さんをこれ以上悩ませたり追い詰めたりする言葉は投げたくなくて、じゃあねと歩き出した私の背に朝霞さんの声がかかった。 >>242]

 え…………。

[驚きのまま瞬いてしまったのは、彼女らしいと言えば彼女らしい、でも少し、予想していなかったものだったから。

そうか、と笑んで、私もね、と白状したかな。*]
(259) 2022/09/09(Fri) 13:28:59
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a81) 2022/09/09(Fri) 13:32:12

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 天使が訪れる、少し前のどこか ――


[屋上で武藤と話し終えた、その後。
体感、もう時間はそれほどには残されていないと心の隅で感じていた。

レストランに戻るべく歩く帰り道、辿り着いたレストランか、それとも他のどこかで香坂さんと会うことが出来たなら、これ幸いと話しかけたと思う。]

 おめでとう……と言うのもおかしいかな。

 でも、現実に戻っていく皆をよろしくね。

 一緒に目覚める、"誰かと話していないと死んじゃうマン"も。

["タイガーセンパイ"のことだよ、とくすくす笑う。

起こったのは事故?それとも災害?

ともかく、現実世界はきっとこんなには静かな世界ではないだろうから。
もう既に集まっているだろう、皆の家族や大学関係者、その対応も色々あるのだろうと思うし。]
(260) 2022/09/09(Fri) 13:38:27

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………あの、ね。
 次、会えたら。

 ………………メイクの仕方、教えてくれると嬉しい……。

[体育会にも派手目な女子はいるけれど、あいにく仲が良いとは言えないし。

音楽好きで華やかな後輩に、最後、ぽそもそと願い事を申し出た。

なんでと言われたら、理由をちゃんと答える覚悟もしているよ。*]
(261) 2022/09/09(Fri) 13:39:03
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a82) 2022/09/09(Fri) 13:40:17

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― レストラン ――


[朝霞さんと会話を終えた後。
そして、武藤と屋上へ訪れる前。

どこに行くあてもないしと、私はなんとなくレストランの片付けを再開していた。

そこに小泉さんと工藤さん、そして武藤が帰ってきて。 >>264 >>258]

 あ、お茶やコーヒーも"出て"ますよ、小泉さん。

[オムライスやおにぎりが置かれたテーブルに進む小泉さんに、持ってきましょうかと、声をかけたと思う。

と同時、工藤さんのペットボトルの水が少なくなっていたのを見たら、彼女のテーブルに同じ水を差し出しておいただろう。]

 料理作れた事からお察しかと思いますが、
 このレストラン、どうやら"何でも"出てきます。

[お茶やコーヒーも、"水やジュース以外のも欲しいなあ"と思ったら沸いて出ました、と告げながら、首を竦める。*]
(277) 2022/09/09(Fri) 16:35:24

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[動き回っていたから、武藤が口にした「くっきー」の単語 >>258 にも気付いてしまった。

武藤の声は良く通る。"作ってもらえよ"あたりも微かに聞こえていて。]

 ……何か作ろうか?

 ああ、えっと、……"ほうれん草ときのこのソテー"。

[すごく具体的なメニューだなと思ったから覚えていた、朝霞さんの好物料理 >>151

松本さんの口から、既に朝霞さんが肉アレルギーということは聞いていた。

アレルギー持ちだと人の手料理とかは不安かな……?と様子を伺うと、嫌がるそぶりでは無さそうだった >>274 ので、なら作る、と動き出す。]

 私が食べたいの。
 お腹空いちゃった。

[遠慮されるようなら、さらっとそう言う。
だって本当のことだし。]

 朝霞さん、バターは大丈夫?
 避けたほうが良い?

[大丈夫だったらバター醤油かな、バターじゃなかったらオリーブ油とにんにくと塩?なんて思いながら。]
(278) 2022/09/09(Fri) 16:46:15
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a92) 2022/09/09(Fri) 16:47:38

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 じゃあ、一緒に作ろうか。

 私も、私が食べるの作りたいし、
 他の人もお腹空き始めてるかも。

[朝霞さん >>279 を誘ってキッチンへ。

不謹慎だけれど、キッチンのこの冷蔵庫、自宅にも欲しい、なんて思ってしまう。望むものが何でも出てくるなんて、反則すぎでしょ。

しかも野菜、お昼に食べたレストラン自慢の地野菜そのままみたいで、どれも艶々と美味しそうなものばかりが出てくるし。]

 私、きのこ色々入ってるのが好きだけど……、
 好きなの使ってどうぞ。

[いくらでも沸いて出てくるしねと言いつつ、椎茸、エリンギ、しめじ、えのき、マッシュルーム、ついでに舞茸。
ずらりと並べて刻みつつ、舞茸は料理の色を悪くするから、ごく軽く湯通し、かな。

ほうれん草は……アク少なそうだから茹でずにこのまま炒めればいいか、なんて、生の葉を囓って確かめて。]

 朝霞さんがフライパン使い終わったら、
 その後、肉入りのほうれん草きのこ炒め作るね。

[お肉と言ってもソーセージとベーコンのつもりだけど、それなら出して炒めるくらいなら目の前でやっても大丈夫かな、と首を傾げた。]
(285) 2022/09/09(Fri) 17:16:34

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>288

 朝霞さんもそういう方が好き?

 じゃあきのこ盛り盛りね。

[野菜切るところは共同作業で問題ないよねと手を動かす。]

 わかった。

 じゃあ朝霞さんの作業が一通り終わってから
 こっち作るから、気にしないでいいよ。

 弟が、ね。
 海老アレルギー持ちだから、慣れてる。

[弟は目で見て駄目まではないけど、包丁とかに気を配らなきゃいけないのはいつもの事だし……と、だから、肉を出す調理は時間差ですることにして。]

 豆カレーならお米炊いておいても良い?
 インド米とかサフランライスとかのが良いのかな……。

[料理は、無心で手を動かせるから、好き。

まだこの時は武藤と話が出来ていなくって。
今日で武藤と永遠の別れかもしれないということは、あまり考えたくないことだった。*]
(291) 2022/09/09(Fri) 17:38:37

【人】 3年生 黒崎 柚樹


>>293

[お礼とか、だから必要ないよ、日常慣れてることだから……と、とりあえず材料準備は一段落。]

 ……うん、確かにインド米の用意くらいでいいのかな。

 普通のお米はさっき炊いたのがいくらかは残ってるから、
 一応は選べるしね。

[香坂さんのLINE >>2:318 を改めて見返すと、バターチキンとキーマが筆頭に出てくるあたり、スパイス系カレーが好きな印象。

そもそも工藤さんは手料理は食べられない人みたいだし、残りの男性陣はあれが嫌これが嫌ということは無いんじゃないかなと思いを巡らせて。

そして、私も私で料理慣れしている風な朝霞さんの手際には気付いていた。]

 ……朝霞さんって、一人暮らししているの?
 私は実家だけど、家族の料理作ってるから、こんな感じでね。

[なんとなくだけれど、"箱入りお嬢様"といった雰囲気に感じていた朝霞さん。

一人暮らしとしても、大学1年生の彼女が入学後に始めた風にも見えなくて、こちらが勝手に抱く第一印象というものはあてにならないものだなと思いつつあった。*]
(295) 2022/09/09(Fri) 18:21:17

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>298

 一人立ちか……良いね。

 最終的な目標がそこにあっても、その前に出来ること
 1つ1つ増えていくと 嬉しいものだよね。

[料理はわかりやすく家族が喜んでくれる。

走るのも、成果が出せれば達成感があるし、それはいずれ将来生きて行く糧になるものだし。

  ────でも、じゃあ、走れなくなった私は?


ふわりと浮かんだ思いには気付かない振りを。

そのうちに米が炊ける匂いや、玉ねぎを炒める音などが周囲に漂い始め、先に完成したのが朝霞さんの料理。]

 カレーは鍋ごと出しちゃって、
 "好きにかけてどうぞ"って形で良いと思うよ?

[ここに居ない人もいるしねと鍋運び皿運びは手伝って、そして私は、ベーコンソーセージ大量入りの、ほうれん草&きのこ炒めを手早く仕上げて。]
(315) 2022/09/09(Fri) 19:54:23

【人】 3年生 黒崎 柚樹


  『朝霞さんが豆カレーとほうれん草きのこ炒めを作ってくれました』

  『黒崎は肉入りのほうれん草きのこ炒めを』

[そう手早くLINEに送信したら、小泉さん >>299 にも声を掛ける。]

 アイスコーヒーとアイスティーのペットボトルも
 "出した"ので、良ければどうぞ。

[この献立なら温かいのでもないかなと思いました、と付け加えつつ、再びスマホに指を滑らせて。]

 『松本さん?黒崎です。

 朝霞さんがカレーとか作ってくれて、あと炒め物も。

 お腹空いてないですか?』

[無事通話が繋がったなら、そう伝えておこうかな。*]
(317) 2022/09/09(Fri) 19:55:41
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a109) 2022/09/09(Fri) 19:57:22

3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a110) 2022/09/09(Fri) 20:02:55

【人】 3年生 黒崎 柚樹


>>323

 え…………?

[スマホを耳に当てたまま、目を見開く。
もうすっかり耳に馴染んだ、いつもの気怠気な松本さんの声。

"窓の方を見て"と。

松本さんが、屋上から飛び降りたのは知っている。
そして松本さんが、死にたいと思い続けている人だってことも。

けど、私は、「天使に残されねぇ限り死なねぇよ」と言ってくれたあの言葉を全く疑ってもいなかった。

だから、素直に、]

 あ、あの、松本さんが"窓の方を見て"と、

[す、と指先を森を見下ろす大きな窓に向けて、]
(328) 2022/09/09(Fri) 20:29:50

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 "今から、まほうを、使う"…………?

[同時通訳しているかのように、松本さんからの言葉をそのままなぞらえかけた視線の先。

風に巻かれるようにふわりと、視界を自然界の彩りが埋めていく。

きらきらと散っていく紙片は、子供向けの折り紙みたいな原色系の色合いとは少し違っていて、紅色、草色、空色、太陽の色。金糸銀糸も混ざったようなキラキラが、太陽の光を反射していく。

────それは、まるで、何かを、誰かを祝福するように。]

 き、れい…………。

[通話が切れていなかったらその呟きは松本さんに届いていただろうけれど、まさか、屋上から手製の紙片を掴んで投げていたとは、こちらも思わなかったから。

スマホの向こうは、既に沈黙していたんじゃないだろうか。*]
(333) 2022/09/09(Fri) 20:43:59

【人】 3年生 黒崎 柚樹


["魔法"は、ほんのひとときでは終わらなくて、また新たな彩り >>340 が空を埋めていく。

耳に押し当てたままだったスマホは既に沈黙していた風に思えたけれど、がさがさと乾いたものを掴むような雑音の後、「どぉだぁ」云々の声が聞こえてきて。]

 ま、松本さん……?

[声を挙げても聞こえたかどうか。
でも、伝えられるなら伝えたいと、いくらか声を張り上げた。]

 皆で見てます。

 すごく、きれい!


[告げた後、武藤もどこかで見ることができたかな、と、少し、思った。*]
(350) 2022/09/09(Fri) 21:22:03
黒崎 柚樹は、とりあえず私はカレーと肉炒め食べる。[まくまくまく](おなかすいた)
(a117) 2022/09/09(Fri) 21:37:49

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 魔法が空を彩る少し前 ――


[工藤さんが、五感に敏感な性質たちだとは、まだ知らなかった。

私の鼻の奥にも微かにあの林檎の香りが残っていて──それは自分の指からというより、津崎の流したものが大半だったと思うけれど──、でも、一般的には、人の鼻は状況に慣れてしまうもの。

だから、唐突に工藤さんが口にした"林檎の香り"に、ペットボトルを手にした左手がひくりと跳ねた。]

 私が林檎、剥いてたからかな……。

[絡んだ視線は、「違いますよね」と言われている風で、居心地は良くないものの、と同時に「ああ工藤さん、戻ってきたんだ」という安堵も沸いた。

そう何度も言葉を交わしたわけではないけれど。
でも"偽"だったのであるらしい工藤さんの蠱惑的な微笑みからは、表現し難い不安感ばかりを覚えていたから。

そして、続く言葉に、ぐうの音も出なくなった。]
(355) 2022/09/09(Fri) 21:40:02

【人】 3年生 黒崎 柚樹


["アルコールの匂いもします"と。>>331]

 …………あ……。

 うん、少し、お酒飲んだかな……。

 酔うまで飲んでないよ……?

[怪我した時の消毒のアルコールかな、なんて空々しいことを重ねて言えるほどの図太さは持てなかった私は、小さく白状する。

気分は、早弁を見咎められて叱られた時の、高校時代の自分のよう。*]
(356) 2022/09/09(Fri) 21:41:22

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 はい、もちろんです。

 ────魔法、素敵でした。

[改めて告げて、カレーの確保 >>358 はもちろんと頷いて。

多めに作った方が良いと思うよ、と、仕込みしながら朝霞さんに告げておいて良かったなと改めて思ったのだった。

私も、食べるし。]
(362) 2022/09/09(Fri) 21:53:39
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a126) 2022/09/09(Fri) 22:40:53

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 工藤さんとガールズトーク(?) ――


 ぅ、ぐ…………。

[嫌味でもなんでもなく、「心底不思議です」という無表情で工藤さんが林檎の香りを追求しにかかる。 >>372

でも、血が林檎になっただなんて荒唐無稽な事、軽々に口にするものでもないかな……と思っていたのだけど。

"やけに林檎が目につきます"の言葉に、喉が詰まった気がした。
それこそ、喉に林檎の欠片が突き刺さった、みたいな。]

 ここ、怪我した時……血じゃなくて林檎の果汁が出てきた。
 傷はタオルで抑えてたけど、でも、色も、匂いも。

[ここ、と言いつつ血の滲んだ絆創膏が目立つ左手を持ち上げる。]

 あと、この場所で出血した人もいて……、
 ああ、怪我したわけでも無いらしいんだけど。

 その人の血も、林檎の匂いで。

[工藤さんが感じるのは、きっとそれだよ、とありのまま、伝えることにした。

工藤さんも目につくと感じている林檎。正体不明の匂いだけを感じるのも、それはそれで酷く不気味だろうと思ったから。]
(381) 2022/09/09(Fri) 22:56:41

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 えー、と…………。

[そしてお酒の話に移れば、また口籠もる私がいる。
この猛烈な後ろめたさは、是非、飲酒仲間の武藤にも共に味わっていただきたいと心から思った。

……けど、視線の先は、武藤ではなく話し始めた朝霞さん >>378 が居て。

私は既に丁重すぎるほどの謝罪を貰ってしまっていたから、"大丈夫だよ"という風に、小さく手を振ったかな。

で、そう。アルコール。]

 うん。
 美味しいと思うし、楽しくもある……かな。

 一人で飲んでもそうは思わないけど、
 誰かと一緒に飲むお酒は、楽しいよ。

[酒の力を借りると言ってしまうと語弊があるのだけど。
あの、ふわりと酔った心地良さで、心の境界が溶けるみたいな、あの感じ。

説明をすればするだけ自分が駄目な酒飲みを露呈するようで、それは、口籠もっても仕方がないと……思ってください。*]
(382) 2022/09/09(Fri) 22:57:32
黒崎 柚樹は、酸欠で死ぬとか、やめて……
(a132) 2022/09/09(Fri) 22:58:46

黒崎 柚樹は、工藤さんのカレージョークで危うくカレーが気管に詰まるところだったとお知らせしておく。
(a134) 2022/09/09(Fri) 23:01:09

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[あと、どのくらいの時間なんだろう。

"天使タイマー"を渡されているわけではなく、窓の外はずっと正午前の陽の高さと空の青さ。
時間感覚なんて、とうに無い。

でも、さっきから胸の裡、もやもやと、ずっと何かに急かされているような衝動が、止まらなくて。
あと少しだよ、もう時間がないよ、とずっと誰かに囁かれているみたいな、そんな気持ち。

"そばにいて" >>240 と乞われたし、ね。

武藤の座ってるテーブルに近付いて、隣に腰掛けた。*]
(384) 2022/09/09(Fri) 23:07:06

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>389

 いっそ、床に座っちゃう?

[天井から床まで一面のガラス張り。ガラスに背を凭せかけると奇妙な浮遊感がある。

皆の事は見えるけど、椅子席よりは視界の低いここなら、そうこちら側が目立つことも無いかなと思ったから。*]
(394) 2022/09/09(Fri) 23:24:58

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>396

 ……っふ、とか言って、3時間このままとかだったら、
 私もう1回カレー食べに行くところだよ。

["そんな時間はかからんだろう"なんて、どんな宣託?と、笑い顔を作ろうとしたけど、難しかった。

私にも解ってる。もう全然、残された時間は無いってこと。]

  ………………寂しくなる、な……。


[願わくば、あと半日か1日かもう少しか。
ここで過ごした後、武藤と再び会えますように。*]
(399) 2022/09/09(Fri) 23:35:03

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>402

 で、カレーよそってる間に消えたりするんでしょ。
 それはそれでシュールでいいけど。

 ………………。
 泣かないよ。大丈夫。

[泣くとしても、誰にも見られないところで泣くもの……なんて、私は思っていた。
まさか、目覚めた人たちが、この夢の世界を視ることができ続けていたなんてこと、今は当然知るはずもなく。]
(403) 2022/09/09(Fri) 23:46:42

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>404

 ん。安心して。
 安心して、待っててくれていいよ。

[そのくらいしか言えないのが、心底歯痒いけど、ね。]
(407) 2022/09/09(Fri) 23:54:16

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………じゃあ、またね。武藤。
(413) 2022/09/09(Fri) 23:59:54