人狼物語 三日月国


62 【ペアRP】ラブリーナイト【R18】

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視点:


 もっとも俺も、こうするの初めてなんですけれどね。


[コンドーム越しにしか相手に触れるチャンスがなかったのだから、後始末をするのが初めても当たり前だ。
あんなに柔らかく自分を包み込んで、放してくれなかった箇所は、今はもう固く閉じて指すら受け入れてくれないようで少し困る。

要を浴槽の縁に押し付けると、ジャグジー機能のボタンを押せば、一気に細かい泡が出てきて。
それが肌にぼこぼこと当たって刺激を与えるのが面白い。
湯が湧きたつような音でお互いの声すら聞き取りづらいようになれば、彼は声を我慢する必要がなくなる。

ほら、力を抜いて

そう囁いて、先ほどまで男を嵌めて喜んでいた箇所をつんつんと突いた*]

[彼の言葉に満足が笑みを作る。
当然やろうと思うと同時に安堵が広がるのは自覚があった。付き合う上で体の相性は大事。思いあっていてもプラトニックを続ける程、人はできていない。

それこそ幼い頃の思い出に操を立てるなどできるはずもなく。ただ今は彼が良いと、彼しかいないと感じていて。
素直な言葉と此方を抱き寄せる腕に
一度目を閉じれば、キスを受け]


 んーボロネーゼ?
 シェアええの、…ドルチェかあ

 こんなかやったらショートケーキかな


[そんなに食べれるだろうか。と思うが
彼が複数頼んでくれるのなら言葉に甘えよう。ドルチェが果たして腹に入るかどうか。と府ワンは過るものの。其処は口にせず、苺ってええでなあ。とのんきを出す。未成年な彼はもちろん、自分もまだ彼に酔っていたくて、彼に任せては此方は新しい遊び道具を弄り。

煽るようにしてみせれば]



 …フフフ、やー
 激しい 三発で済むん?


[彼がその挑発に乗ってくれた。
ついつい、そんな風に言ってしまい。
ヤケクソ気味に写真を撮る彼を前に開いた足の間から白濁が少し零れた。ペロッと舌を出すおまけつきで、ポーズまでとれば、まるで撮影会のようだ。性的なという言葉がつくが。そうして撮った写真を彼が他の誰かに見せる、あるいは流出させるなんて事はないと断言できるからこその自由奔放さで煽る。これは一種の甘えなんだろう。

ええ男に甘えて甘やかされ尽くすのは悪くない]

[おおきに、騎士様。と
お姫様ごっこの続きとばかり、その手を取ろうとする前に指摘したのは自らの首の縄のこと。激しいセックスでもほどけることのなかったそれが、彼の手によってあっさりとほどけていった。普通に見る縄と違う其れは特別なものなのだろう。]


 …なんや、脱がされてもたなぁ


[彼によって着飾ったものを脱がされる。
首筋に収まっていた赤い縄の消失にそんな気分に笑い改めて自らの身体を見下ろした。セックスの痕が生々しく残る肉体そのものが彼の趣味だと思えば、この姿も着飾っているように思えて、妙に機嫌がよかった。エスコートを上機嫌に受け、案内されたバスルームに

へぇと驚きの声を上げて
その室内に驚くと同時に、用意をばっちりとしてくれていた事に喜んだ。過ごしやすくしてくれているのが分かり、其れが妙に恥ずかしく。セックス中よりも羞恥があったかもしれない]

[大きな浴槽は二人で入っても余裕がある。
彼と過ごすなら大きい浴室は必須やなとぼんやり考え。呼ばれるままに湯舟へと身体を沈めた。その時の彼の口調をなれなれしいとは思わなかった。ただ、そのまま受け止めるには妙にむず痒い。想定外の事には弱い自分が居て、あたたかな湯舟に入り、息吐くことで誤魔化そうとしていたが]


 …ん、なんや言い方がいやらしいわ

  こう、やろ?


[彼に言われるままに足を開いていく。
今から此処を洗うのだと理解はしているから、どちらかというと煽る方向に傾いてしまうものの。彼の言い方や雰囲気が甘く恋人同士のイチャイチャのように思えて、其れがむず痒さを持ち、そちらの方が落ち着かない。開いた先、先ほどの交わりの証の花は、抱かれた様子を湛えながら固く閉じていて処女地の堅牢さを思い出させるか

さてどないすんのか。
彼の手腕の見せ所、お手並み拝見と思うていたのだが]


 はじめて って
 童貞、やないでな?


[きょとんと瞬き。
どういう事やろうと尋ねつつも、浴室の縁へ促されるままに腰を下ろした。ばしゃりと音が鳴り、湯が跳ねる。その跳ねる湯がそのままジャグジーの泡になり、足に刺激を与えるように返ってきた。ん、とリラックスする音を漏らせば、力を抜いてという言葉に肯き。

もう一度足を開きなおし、彼がつつく箇所を晒けだそう]



 …あとで、抜かず三発するんやっけ 
 それなら ……洗う意味あるん?


[そのまま手持無沙汰な手は近くにあった
シャンプーの容器をとり、泡立ては両手で遊び。気持ちをだらけさせることで彼の指を咲いた花のナカにと飲み込ませようか。ひくひくと啼く其処は、徐々に指を受け止める為に開きはじめ、それと同時に。

トロッと白を浴槽に落とすか
先ほど意識を手放した事で萎えた逸物が視線に晒され
熱を再び持ち始めて、薄い茂みの下から起き上がろうとしていた
彼の指に呼応する甘い声は湧き立つ音に隠れて落ち]


 …はぁ ん
 

[ちらりと花を洗う事に熱心な彼を眺め
見下ろせば、自らの手に付けた泡で軽く彼の髪をひと撫でし、そのまま自らの胸部へと手を置けば、薄く嗤い。軽く手で洗い始めただろう。あれほど、抓られるのを嫌がった場所を丹寧に洗い。


――甘い、声を湯が湧き立つ音の合間に落とした]

[そうして微笑む瞳は彼を煽るように色を湛え。]


 騎士様ぁ…っ


[自慰するときのように声を震わせ。
足を更に開き、陰茎とたたえる蜜を開きて見せた*]

[自分の言う通りに足を開いてくれているのに、要はどこかそわそわしたような顔をしている。
もしかしたら照れているのだろうかと思えば、可愛いのだけれど、まさかそうではないだろう]


 ああ、違いますよ。童貞ではないです。
 生でやったの初めてなんで。

[いつもはセーフティセックスですよ、とちゃんとしている男アピールをするが、野獣めいたところを見せた後なのだから、後の祭りな気がする。
夜はこれからなのだから、ここを綺麗にする意味あるのか、ともっともな言葉にはぐうの音も出ない。
しかし、彼が痛い思いをするのはイヤだ。]


 次は理性的に、ちゃんとゴムしますから。
 ………たぶん?


[断定できないのは、彼の前では自分の克己心というものがまるであてにならないということに気づかされたから。
彼の足を開かせ、閉ざされた扉を間近に覗き込もうとし、さて、どうやって掃除しよう、と思ったところで妨害が入った]

 ん……こら、悪戯な姫ですね。


[泡立てたシャンプー剤を髪に撫でつけられて、困ったように顔をしかめる。
しかし、彼の手が思ったのと違う方向に行くのに気づいて慌てて手を止めようと]


 あ、ダメですよ……っ


[彼の手についたシャンプーの液が自分の指に移り、悪戯な彼の手がそのまま彼の中に入れそうになって。
それだと彼の中が傷ついてしまう。
過剰な皮脂を取ってしまったら、彼が痛い思いをするだろうから。
そして、彼は自分の体をもそれで洗い始めて。
彼の大事な肌が傷んでしまうのが怖くて。
彼が煽るように、胸に咲いた実を丹念に洗っているのを見れば、鼓動が跳ね上がる。
誘うようにこちらを見る目。
見せびらかすように脚の奥、隠されたその箇所と、彼の熱にため息をつく]

 まったく………


[彼の体に湯をかけて、そして汚れも全部浴槽に落とし込んでしまおう]


 専用の石鹸じゃないと肌を傷めますよ?


[今度、デリケートゾーン用のプレゼントさせてくださいね、と囁く。
ちゃんと使っているかどうか、確認をするという意図も込められているのはわかるだろうか。
とりあえず今日は中は水でだけ洗い落とし、肌は石鹸で洗うしかないだろうけれど。
指で強く擦るのも、不要な刺激を与えてしまって、痛くしそうで怖い]

 ね? 大人しくしててくださいね。


[シャワーを手に取ると、とぽとぽと湯を落とす程度に調整し。
風呂の縁に座る彼の片足を乗せるように開かせる。
そしてまず上から、と彼が洗っていた彼の胸から湯を注ぐ。
肌が薄いその部分は、舌の腹で優しく舐めて。泡があればそれも舐めとる。
そしてそのまま彼の臍の辺りまで顔をよせ、形を変えだした屹立に舌を絡める。
強く吸ったりしない。
縁を舐め、皮をひっぱり、先っぽを舌先で擽って。
薄い茂みのあたりまで全て確認するように指先で探って露わにして。
喘ぐようなその声に、ふう、と息を吹きかける]


 こっちも。


[泡、入ってない?と確認するかのように蕾を舌で舐めて。
そのままくちゅくちゅと舌の口にキスをする。
ちょっと舌を入れにくいな、と彼の足を抱えるようにして。
そのまま指を差し入れ、こじ開けようとすれば、中にため込んだ白がこぼれ落ちる。

自分の残滓を頼りに、ずちゅっと中に指が入れば、くちゅくちゅ、とかき出して]


 ……勃ってる。


[生理的な反応をしてしまうのは仕方がない場所を触っている。
目の前のそんな熟れた箇所を見て、上目遣いで彼を見上げ、にっと笑った*]

 へえ?
 つまり生でやりたいぐらい魅力的やって


[余裕もなく夢中になったのだろうと嗤う声は、嬉しさと愉しさを含む。夜は之から、更に溺れさせたろ。と微笑みを深くするが、理性的に。と此方を思ってゴムをするという彼に少しだけ唇をもごっとした。

彼の心根に触れるのはむず痒い。
其れがたぶんと付け足されても、気持ちだけでも思ってくれたのが胸をきゅんとさせてくるから厄介だ。付き合っている訳でもない関係、それこそ一夜限りでもおかしくないのに。彼の言葉の節々が、一夜で終わらぬ関係を予感させ。

其れを自分も望んでいて望んで煽っている
泡立てたシャンプーもそのうちの一つ。
最初は頭を洗ったろと思ったのだが]



 やぁ?好きやろ。


[悪戯されるの好きな癖に。と
そのまま髪を梳いて、思いつきが手を滑らせるが思った以上に強く止められた。此方のはしたない行為が嫌だったわけではないのが、此方を見る瞳からも伺えた。ではなぜ。と指腹は自らの胸粒を滑り。

理由を探るように上目で見たが。
湯をかけられて

――彼の言葉に、息を落とした]


 ………。

[え、何。この子。
めっちゃ紳士やない。デリケートゾーン用の石鹸をプレゼントするというのは色々確認される事になるのだと分かってはいたが其処の衝撃よりも、 あまりにも紳士的。いや、此方の肉体を思った言葉に。
わなっと肩を震わせて]


 (こんなん、好きって言われているようなもんやろっ)


[むしろ、何で言わへんのや。
自分、俺にべた惚れやろう、とか。ぐるぐる考えてしまう。大人しくしていてくださいね。と彼は言うが、思考が追いついていなくて動けない。よく回る舌が何も言葉を発しないのを彼は不審に思ったかもしれない。が、それを気にする余裕はない。

 ……いや、俺の事好き、やでな

こんなん逆に不安なってくるわ]



 …へ、あ?はぅ


[思考に囚われ、
気づけば近くに彼の顔があった。
何をするのか、と聞く前に舌の腹で舐められ飛び上がった。いや、待って追いついとらんのよ。と声を高くして叫びたい。が、薄い部分に与えられた刺激にびくびくとして、臍の辺り、熱源にも舌を絡められて思わず手で口を押えた。先ほどまでなら声を我慢しなかった。

けど今は違う。変な事を口走ってしまいそうで]


 ……ん っ 


[屹立に絡まる舌は、強い刺激をくれない。
もっと強うと強請るはずの唇を抑え、快感をやり過ごそうとして鼻から甘い息が漏れる。縁の部分や皮や先っぽなど敏感な場所に落ちる愛撫に我慢汁がだらだらと流れていく。声よりも素直な其処は、露わになるほどに固さを増していき。


――んんんっと蕾へのキスに息を上げた。]

[やぁ、あかん
汚いでとか、言いたい。言いたいが。
足を抱えるような体勢にして、ナカを開く舌と指にと白が溢れて花がひくひくと啼いた。処女地だった其処はすっかり男を受け入れた痕を残して、それが彼に抱かれた証拠として示されている。

一度抱かれれば、戻らぬ其処。
雌穴になったと知らせる其れから白を掻きだす彼に
ぎゅっと目を瞑り。]


 ……っ。


[彼の言葉にうっすらと目を開けば
上目遣いで笑っている顔に出くわし、思わずその頭を両手で挟んでしまった。その上、そのままぎゅぎゅっと押すオプション付き。彼からしてみれば意味が分からなかっただろう。色んな思いを込めてぎゅぎゅっと何度か押して、彼の髪を乱せば段々と落ち着いてきた気がする。

やらしい恰好も勃起した熱源もまんまやけど
ふぅと息をひとつ吐いて]



 …やぁって
 指きもちええもん …いうやん?

   おまんこ きもち ええって …



[なあ。と今更に繕い、微笑み。
流し目で彼を見降ろせば、ぐしゃぐしゃにした髪を撫でて
それから髪を梳くように落としては摘み。
自らの身体を濡れた手で一撫でしよう]



  はっ…寿は、勃起せえへんの?
   お掃除 で


[彼のシャワーによって
洗われた身体は泡一つなく、浴室の灯りに照らされ白さばかりを残す。其処に咲いた花は彼が眼でた証拠で彼が抱いた証を散らばらせ、理性的なんて無理やんなぁ。と首傾げ。抱えるように上げられた足の太腿の内側をなぞり。此処のお掃除、興奮せえへんと

自らの茂みを軽く引っ張り

薄い其処に勃起する逸物を更に強調すれば
自然彼の指が掻きだす花も

ひくっと開きて白をぼっと産み落とすだろうか*]

 !???


[唐突に頭をぐしゃぐしゃにされる。
自分の頭につけられたシャンプー剤は流してないから、要の手が泡で汚れてしまっただろうに。
そのままぎゅぎゅっと押し付けられて、マッサージ?と疑問がわきながらもされるがままになっていた。
気が済んだのか、彼はそのまま頭を離してくれたが。
気持ちよかったからご褒美なのだろうか、と意味不明な納得の仕方をする。
そのまま彼に髪を梳くように撫でられながら、自分でも湯をかぶって泡を落としていく。
濡れた髪を彼が指で梳いてくれる様が気持ちがいいが、飛んできた質問に、心地よさそうに閉じていた目を見開いて、顔を引き締めた]



 ………の、ノーコメントで。


[ふいっと目を横にそらす。怪しさが満点である。
位置的に下半身が浴槽の中の自分。これなら見えないから半勃ちになっている様はわからない、はずだ。
少し不安そうな顔をして要の様子をうかがってしまった]

 要さん………もしかして、怒ってます?


[そう、おそるおそる尋ねてしまう。
要視点からしたら、恋人でもない後輩にいいように体を扱われ、我が物顔で掃除された挙句舐めまわされたのだ。
もしかしたら、そうとは見えないけれど怒っているのかもしれない。
そういえば、先ほどの要は妙に無言だったし。
ひょっとして、気持ちよさそうではあったけれど、物足りないというのがあったのかもしれない。
イきはしたけど、ヨくはないというあれ。
大体、初めて後ろに受け入れて、タチだった時と同じくらいに感じることなんてありえない。どうしても痛みの方が強いだろうに、と想像したら頭を抱えたくなる。
い、いや、でもそれなら、要の性格だったら、下手だと笑いながらも教えてくれそうな気がするんだが―――・

これはお掃除というのを名目に触れ、要の肌の質感やら匂いやらを変態的に記憶しているのがばれていたのかもしれない。
ちゃんとわかっているんだぞ、という圧力なのだろうか。

中からこぷっと、白が溢れ、もう大丈夫だろうかと指を抜いた―――が]

 おまんこの、もっと奥の、指が届かないところにも残ってそうですね。


[俺の、アレ
そういいながら、彼の屹立の先端に唇を寄せて優しく吸う。
どうせ叱られて嫌われてふられるなら、やりたいことをやってしまえという開き直りがあったことは否めない]


 どうします?
 ちゃんと出しておかないとお腹痛くなっちゃうでしょ?
 お手伝いしましょうか?


[そう言いながらも、彼が膝をついておねだりしてくるのを待ちかまえているかのように、先ほどの交わりで彼の弱点だとわかっていた入り口付近を曲げた指先で押していく*]

[彼の髪を泡立てることで気持ちを落ち着かせる事には成功した。動揺が動揺を呼び、あかん事にならんでよかった。と内心の安堵を隠し、漸くと開いた口は、彼を煽るように勃起の有無を聞いたのだが予想外の反応に耳を疑ってしまった。

……ノーコメントまではよかった。
素直やないなあと笑い揶揄えたのだから。
浴槽の中にいる彼の状態は見えないが其れが答えのようなもの。其処を突こうとしたのだが、続いた言葉がいけなかった。

怒ってます?ってなんや]


 …はい?


[おそるおそるそんな事を尋ねてくるのだから
きょとんとして、瞳を瞬いてしまった。まさか彼が良いようにされて怒っているとか、物足りないと思っているなどとは想像もつかない。変態性に関してはちょっと察しているところはあったが。性欲の強い男が嫌いなわけではないし、そもそも自分も大概だと自覚があるため

其処を気にする訳もないのだが]



 ……ふっぁ

 あ?


[彼が指を抜く。
白が溢れて、落ちた其処は妙な寂しさを覚えてしまった。流石に綺麗に縦割れとはなってないやろうけど。帰ったらスキンケアでもしよか。などのんきに思っている余裕はない。彼がいやらしいことを言いながら、先端を吸うのだから、甘い声が漏れて、ふるっと身体を震わせ。

手で軽く彼の髪を撫でる他なく]


 ………。


[その優しい誘惑に乗るのは簡単だった。
入口付近を曲げた指先で、押す彼に乗ればいい。彼はきっと自分が望む快感を与えてくれる。身を任せる為に強請ればそれで問題はない。きゅんっと零れた白濁を恋しがって、腹部が啼いた。初めて受け入れた処なのに、もう彼を求めている。恰好良い騎士様。それも極上の。

だけど以前は彼は可愛い後輩で
今も何処かその影があり

手を伸ばせば先ほど撫でた髪を優しく梳いて]


 …あんな、怒ってへんで?
 ……自分分かりやすすぎやねんよ



[よしよしと頭を撫でよう。
大丈夫、悪い事は何もしてへんで。と告げ支えるのは年上の役目だろう。普段の笑みとも快楽に溺れる笑みとも違う、穏やかな雰囲気を纏い。そうして一本一本、手櫛を通すように丁寧に触れ。

身をかがめれば、頬に手をやり
此方を向けさせよう]

[ほんまは言わせたかったんやけど。
こういうのは、自分(年上)の役目やろう。彼自身が気づいていないのなら其れを指摘する。勉学と同じだ。彼の課題を知らせる。――自分の課題はなんやろなあ。なんて思う。

…素直になられへんところか。
と自問自答。その頬を導くようになぞり]


 俺の事、好きやろ?


[なあ、寿。
ここで否定すんなよ。否定を紡ぐのなら
その唇を塞いでその言葉を食べてしまおう。やって、俺の事好きやって言葉以外いらんやろ。と傲慢さは想定を外れるのを恐れる故。穏やかな笑みをたたえたまま、じっと近くの彼を見つめて


その瞳を覗き込む*]

[ああ、欲しいなぁ、と彼の中を指で悪戯しながら内心思う。

でも自分は騎士だから。
お姫様の許可がないと彼にもっと、とおねだりすることは許されない。
そう思って彼を真似するかのように煽ってはみたのだけれど、彼の反応は思っていたのとは違っていた]



 わかりやすすぎ?


[何がだろう、と頭を撫でてくれるのは気持ちがいいので、されるがままになる。
こうして甘えさせてくれるのも、彼が年上の余裕なのだろうなとも思うし。
髪を梳くのが好きなのだろうか。先ほどから髪をよく触れられる。
自分としてはあまり自分のくせ毛は好きではなくて、彼のような直毛に憧れたりもするのだけれど。
そして、頬に手を差し伸べられて彼の方を向かせられた]


 ―――え。



[思いがけない言葉がかえってきた。
今、このタイミングでされる質問じゃないはずなのに。
唐突に彼はどうしたというのだろうか。
彼の意図が把握できなくて、騎士としての顔が崩れてしまう]

 ………好きですよっ


[そんなの当たり前じゃないですか、と言いたいくらい驚く。
なんでそんなことを訊かれているのだろう。
いまさらな言葉を欲しい人もいるということに気づいていなかったのだけれど。

でも、俺が彼を好きだというのと、怒っているということは別問題なはずで。
彼が自分に課題を突き付けていたなんて知らなくて、彼の瞳を見つめ返せば、彼は穏やかにほほ笑んでくれていた]

 なんですか、いきなり………。
 それって無粋なんじゃないんですか?


[だってここは一時の夢を紡ぐ場所だから。
たまたま自分たちは知り合いだったけれど、普通だったらここで願いを叶えた後は、知らないふりをするのが【大人の遊び】で【マナー】なのだろうし。


だから、リアルの感情を持ってきて、ここで彼に告白したりして、思いを告げるのはそれこそルール違反で、彼に迷惑をかける行為だと思っていたのに。

彼はなんのつもりなんだろう。
まだまだ、子供の尻尾が残る自分は、そういうところがちゃんとできてなくて、途方に暮れてしまう*]

[似合わない言葉も気になったけど。
それ以上に怒っているかと聞いた彼が気になっていた。欲しがる視線と言葉や体の高揚。それら全てが此方への好意でできている。むず痒い程の好意を受けていた身は、彼の問いに肯こう。

癖のついた髪を撫で、頬に触れて。告げた言葉は彼の動揺を誘った。今、このタイミングじゃないと彼は思ったかもしれないが、自分からすればこのタイミングやろ。と言ったところだ。

ぬるま湯のような関係を一夜過ごすにしては
あまりにも彼は暖かく、甘すぎた。
騎士の顔を崩し、当たり前だとばかり彼は言う]



 ……ふーん。


[無粋なんじゃ。という言葉に頬をなぞる。
一時の夢を紡ぐ場所、普通なら願いを叶えた後は知らないふりをする。そんな関係でできる場所だと分かっていても、自分たちは知り合いで大学で出会う事は避けられない。
なぞる頬をぷにっと突き。]


 やって、イチャイチャしたいやん?


[先輩後輩の関係ではなくなった
姫と騎士という一時の関係にしては甘すぎる。
つんつんと指で頬をついて、引っ張って。

自分の好意が嬉しいんよ。と話し]



 折角やから、自分の好きが聞きたぁなった。
 …いっぱい好きって言われたいわあって


    それはあかんの?


[一時の夢で終わらす気などないやろう。
やったら何処までも甘くなればいい。身体をずるっと縁から湯舟へと下ろせば彼と同じ位置に。そのまま湯音を立てて、上げた両腕とともに彼へ抱き着こう。何も遮るものがない距離、纏うものもない。

まだ幼い彼に対して笑う顏は大人の狡さを持ち。
鼻先と鼻先を合わせて、すり寄り]

[ルール違反を犯し。]


 無粋って言うけど
  互いに忘れられへんやん


[大学で知らないふりをするなんてせえへんのやろ。
そう問えば、なら、二人の関係はどうするん。と瞳を覗き込む。セフレちゅうのもあるやろけど。そんなんどちらも望んどやんやろうと*]

[好きだけれど、終わらせるつもりはないけれど、迷惑をかけるつもりもなかった。
だからこそ考えることを後回しにしていたかったのだけれど。
彼は【今】すら甘やかしてくれなかった。
―――それよりも。
自分の耳が赤くなる音を聞いた気がした。
自分の頬を突いてひっぱる彼の言葉を聞いたから。

自分に好きだと言わせたいってことは、彼も自分のことを好きだと言っているのも同じだったから。

自分の目線に下りてきてくれた彼は、自分に抱き着いてくる。
鼻が触れ合うような至近距離。

言葉の1つ1つが、もっと愛してほしいと言ってるようで。


結構、この人、素直な人……?
大人っぽくて、ずるいように見えるのに、
もしかしたら、見た目通りの嘘がつけない人、なのかなって]

 要さん、好きです。
 じゃあ、教えてください、要さんの気持ちも。
 俺のこと、好きですよね?


[好きですか?なんて聞いてやらない。
好きだと言えと決めつけてやる。

でも、どこか懇願するような目になってしまうのは、惚れた男の弱みだろう。
忘れられないし、なかったことになんかさせない。そんなつもりもない。
彼がセフレという関係を望むのなら、涙を飲んでそうするつもりではあったけれど、その関係から本当の恋人の座を狙うつもり満々でもあるわけだし。

彼の方を向き直り、彼の肩ごしに先ほどまで彼が座っていた風呂の縁を掴む。
もう片方の手は、彼の脇の下から風呂桶の内側に着くようにして、がっちり動けないようにブロックをしていて。
自分からも彼が動けないようにしつつも、彼のように無遠慮に抱きしめることができないのは、まだ主従関係の名残りがあるせいか、彼に遠慮があるせいだろうか*]

[流石にばれたやろか。
耳を赤くする彼を見れたから満足やけど。内側を覗かれた。そんな気分がむず痒くも先ほどまでのもどかしさを取り払う。鼻が触れ合う至近距離、そこで彼は此方に尋ねてきた。此方と同じような決めつけ。

肩越しに風呂の縁を掴む彼に閉じ込められ
んー、と曖昧に笑い。

それから髪をくしゃっと乱して]


 …好きやよ?
 やないと抱かれへんで。


[寿は特別。とちょんっと唇をくっつけ。
直ぐに離せば、髪の背後を撫でて。やぁ、お互いに隠し事してたなあ。なんて此方からしなだれるように抱きついて、彼の顎に頭を押し付けてみたり、頬を寄せてすりっとしてみたり。甘える仕草を存分に見せよう。これぐらい好きと言わんばかりに触れて

抱きしめて、それから]



 まあ、両想いちゅうことで


[清く正しい交際を。
何てことは今更できるわけもないが。
距離を更に縮め、密着していちゃいちゃしてしまおう。これで思う存分、いちゃつけるわと上機嫌。ふふんと笑う顏を彼に向けて。

……時間差で少し照れれば頬を赤め。
ふいっと視線を逸らし]


 恋人のキスでもする?


[自らの唇へ指を送れば、
その下唇をなぞり。それっぽく視線をちらっと戻しそんな風に問いかけた。先ほどまでにキスもしているのに。恋人らしいキスを求めるやなんて、――……素直かもしれん、自分。*]

 え、それじゃあ………


[彼の言葉をそのまま受け取るとなると、ここの来る前から、彼は自分のことを好きでいてくれたということになるのだが。
曖昧な笑みでごまかすようでいて、その実、とても素直な愛情表現。

あー……もう、参ったな、と手で額当たりを隠してしまう。
意図的なのだろうか、無意識なのだろうか。
この人は、人を甘やかして付け上がらせて、幸せな気分にさせるのが上手い。
そう一人で悶えていたら、軽くキスされて後頭部を撫でられていたりして。
そう、彼のいう通り、お互い隠し事をしていたわけだ。
お互いへの思いというものを。
まさか、数時間前、彼が自分に対してそう思っているなんて思いもよらなかった]


 はい、そうですね。
 もっとも、恋人じゃなくても、いちゃつく気満々でしたけど。
 要さんにとって、イチャイチャしていいのは恋人だけの特権なんですか?


[それなら、好きだともっと早く言うべきだったな、と思ったりもするのだが。
そう記憶を巡らしていたら、素敵なお誘いがきていた。
自分の唇を指し示している要。
それって、キスしてほしいというおねだりなのだろうか。
自分からするのと、してもらうというのでは確かに違うから。
それならば、と彼の頬に手を添えると、自分の顔を傾けてその唇に唇を触れさせる。
それだけでなく、優しく唇を噛んで呼気と共に漏れた吐息ごと飲み込むように深く口づけて。
舌先が彼の唇を割って侵略すれば、彼の上顎から舌の裏側まで徹底的に犯しつくす。
歯を一本ずつ数える勢いで中を蹂躙すれば、満足してから唇を離した。

ちょっと激しくしすぎただろうか。
彼の唇が赤く染まっている]

 ね、要さん

 恋人の俺にしてほしいことって他にありますか?


[頼める人が他にいなかったからという理由でも構わない。
とにかく彼の役に立ちたかった*] 

[そこから先は言わぬが花やろ。
やなんて、手で額当たりを隠す彼を見て思う。幸せな気分にしてくれるのは彼の方やのに。その事に彼は気づいていないようだ。悶える様子に、触れるのは、それこそイチャイチャを体現したよう。互いが隠していたものを暴けば後は、雨降って地固まるやろか。恋人じゃなくてもいちゃつく気満々という言葉には、こいつぅ。と
内心思ってしまいつつも]


 …んー?
 そうやないの、…昔好きな子がおってなあ
 その子といちゃつきたかったんやけど

 好きって言われへんかったしなあ


[やからはっきりさせたかった処はあるかな。と
それが幼い頃のこととは口にせず、ごっこ遊びが好きやったんよ。など思い出を振り返り。誘いをかけたのは自らの唇。恋人同士のキスちゅうのはどんなんやろうなあ。と今までとは異なる経験をしたがり。
貰いたがって、頬に添えられる手にすり寄っては

傾けるままに唇を重ねて]



 …… ん


[優しく噛まれた先が、薄く開く。
深い口づけは甘いもの。舌先が侵入する箇所は先ほどだってキスをしたし、もっとあれな事も経験済みだ。けれど、上顎から舌の裏側まで丹寧に嬲る刺激は今まで味わったものとは異なり。

胸の奥、腹の底からきゅんとさせるもので
気づけば自然と彼に腕をかけ

抱き着いていて]


 …ぷはぁ……ん


[彼が満足するまで
離れることのなかった唇に酔い。与えられた酸素を何度も吐いては素ってを繰返していたが。恋人にしてほしいこと。と言われれば、瞬き。ちょっと考える仕草をみせるだろう。騎士としての彼ではなく

恋人としての彼にしてほしいこと]



 ……傍に、居てやろか


[言ってから、いやなんやねんそれ。と
我ながら思ってしまった。其処はもっとマニアックか恰好いいことを言うところやろう。そうツッコミを入れつつも、気恥ずかしさから顔を半分、湯舟につけぷくぷくと泡を作ろう。

やってなあ]


 …セックスは恋人以外でもできるやん
 やったらデートとか、一緒に写真撮ったりちゅうか
 恋人らしいことって傍におったら叶うし

 どっちかちゅうと
 自分もしてあげたいというか


[ぷかぷかと浮き上がり、
そんな風に言葉をつづければ、彼にまた抱き着いて。
傍にいてイチャイチャできたら、嬉しいんよなあ。と寿の肩口に顔を寄せながら、指で彼の首筋をなぞろう。こんな自分あかん。なんて聞いていたが、ふと自らの手首を見て]



 …亀甲縛り


[そういや、あの縄
かなり本格的やったけど。
あれは、寿の趣味なんやろか。と考えて
思わずそんな事を口にしてしまっていた。*]

[ごっこ遊びが好きだった恋人……どういうことだろう、と彼の話から推測して首をかしげる。
高校生ぐらいの恋で、相大人ごっこをしてたとかそういう話だろうか、と思ってしまう。

そんな話で思い出すのは、自分の場合、初恋の相手なのだけれど。

あの子もごっこ遊びが好きだった。

そう思い出して、自分の甘酸っぱいお姫様と騎士ごっこを引きずっている今を振り返る。
あの事がなかったら、こうして要とこうなることもなかった気がして、遠い記憶のおかげと思えば幸せな気分になった]

[傍にいるのは当たり前、と思ってしまうけれど、でも要の言葉に瞳孔が開いた]



 ………恋人の俺以外とセックスしたら許しませんからね。
 それこそ、縛り付けてでも家から出してあげないから。


[普通はセックスこそが恋人としかしないことなのでは、と思うのだけれど。
でも恋人という認識がなかったのに、こういうことをしてしまった以上、この件に関しては何もいえない。

抱き着いてくる彼の頭を、彼のようにそっと撫でて。
俺はもう、貴方の恋人なのだから、いいんだよなと自分に言い訳をしてから彼を抱きしめる。
彼の命令やお願いがなくても、恋人は相手の肌に触れても許される存在なのだろうから]

 へぁ?!


[いきなり彼の口からとんでもない単語が現れて、変な声を上げてしまう。

いや、できる。自分は練習しているから。
でもなんでそんなのを練習しているのと言われたら死ねる。
元々江戸時代からある捕縛術で、縄ヌケしないための技術なのだけれど、今やそんなことを必要としている時代ではないのだけれど。

実際、相手を縛るのは自分の嗜好ではあるのだけれど、でも、要の体に痕がついてしまうから、あまり大がかりなことはするつもりなかったのだけれど。

俺が縛った赤い痕を彼の体に残すのはかなり魅力的な誘惑ではある。


………想像しただけで、なんか勃ってきてしまった]

 要さん………中はもうじゅ〜ぶん、綺麗に洗えましたよね?
 亀甲縛りの実演してあげますから、上がりましょうか。
 要さんが求めるイチャイチャもいっぱいしましょうね。


[にっこり笑って要の手首にキスをする。
先ほど彼を縛った場所。あれだけでも妖艶に自分を翻弄した彼。
それが全身縛られてくれるとしたら、どんなにぞくぞくすることだろう。


ここは高級ホテル。ブティックも入っている。
彼の体に痕がついてしまったとしても、服を買ってあげることもできる。
少々お値段がお値段だけれど、カードの限度額は大丈夫なはずだ。たぶん。

自然と零れてしまう笑顔。
舐めるように、彼の肌を見つめてしまう。
こんな自分を彼はどんな風に思っているのだろう*]

[互いの記憶が交差していることも知らず。
再び重なりあう。恋人に求めるものは些細なことだが、その発言の中に彼には捨て置けないことがあったみたいだ。瞳孔を開く彼が、縛り付けてでも家から出さないというのだから、つい笑みを深めてしまう。

独占欲が心地よく]


 そんな風に言われたら
 …やってしまいそうやわ。


[もちろん、する気はないのだけど。
其処までの執着が嬉しいのだと告げ、そっと撫でる手のぬくもりに暖かさを感じれば満足が胸を満たした。言い訳なんていらへんのに。こうやって抱きしめられるのは悪くない。いや、もっと抱きしめて欲しいぐらいだ。自分が抱きしめる分彼にも抱きしめてや。など
わがままやろうか。なんて考えつつ

何とはなしに見た手首]



 ん?どないしたん?


[彼の反応は思った以上にいいもので
何か秘密が、それこそ後ろめたいことでもある気がしたが。……いや、まって、なんで勃起しているんや。密着しているからこそ彼の欲が分かる。その上にっこりと笑う彼を至近距離で見れば、ええ顏と見惚れると同時に何か変な予感が背を走った。

―――、好き、なんやろか]



 ……フフフ
 そうやなあ、綺麗に洗えたか
 ベッドで見てほしいわ。


[恋人の好きには答えたい。
いや自分だって興味がある。自分を彼がどうしたいのか。キスされた手首を見れば縄で縛られたときの事を思い出す。嗜虐心と被虐心が心をぐつぐつと煮詰めていて、ごくりと息を飲んだ。彼はどんな風に、自分を仕立て上げるんか。想像だけで此方も興奮が溢れ。

吐き出す息の熱を確かめるように
自らの唇へと指を置いて
吐き出して]


 やあ、綺麗に縛ってや?
 

[いっぱいいちゃいちゃ嬉しいわ。やなんて
零れ溢れる笑顔に此方からも微笑み。ちゅっと舐めるような視線を送る彼の目尻にキスをすれば、湯舟から立ち上がり、彼の方へ背を向けよう。花の咲いた臀部を見せて、そのまま緩やかに上がれば、浴室の入り口へ。湯気の中で自らの足を少し上げれば、太腿を撫で。]



 どういう風に縛るんか
  …よう見て、考えてな。


[内側の腿から腰の方へ。
亀甲縛りなんて口にしたけど、よう知らんねん。と告白をすれば此処とか縛るんやろうか。と指先で自らの肌を辿り。蠱惑の笑みで彼を誘う。彼がそのまま、湯舟から立ち上がるのなら、その下肢。

勃起した其れを見て、舌を出せば
バスタオルで体を包み]


 …ほんで、いっぱいおちんぽ お勃ったててや


[体を拭いて、
ベッドの上へ先に向かおうか。ちらちらと誘う顔は淫靡を宿し、彼を誘うように先を進む。素足が歩く床は高級ホテルらしく、此方の足を汚すこともしない。後の事は、きっと彼が考えてくれている。

縛った後のことも、そんな甘えの
笑みを残し、ベッドの上
 
――寝そべって彼を待つだろう*]

[本人の許可がいただけたのなら、後はレッツゴーだ。
ああ、彼がこういう性格の人で本当によかった。

体を拭いて余裕の様子で、年下の恋人を誘う淫靡な彼。
ベッドの上に横たわるその姿を追いかけるように、自分も髪と躰を拭いた。
落ちていた愛用の縄を拾い上げ、もう片方の端をそろえる。
ぴしっと縄をそろえると、ベッドの上に寝そべる恋しい人に向き直る。

ああ、この人を自分の手で………そう思うと、興奮してたまらなくなってそのまま犯したくなってしまうが。
いや、先にしておかないと、と彼に背を向けてバッグの方に足をのばした。

中から出したのは愛用のコンドームの箱。
一つ分取り出すと、銀の包み紙を歯で噛んで、片手で破って取りだす。
行儀が悪いけれど、片手で紐を持っているから仕方がない。
それがどこか手慣れたような雰囲気を醸し出してしまったかもしれない。
装着しようとすれば、もたもたしているうちに少し萎えてしまって、着けるのが難しくなった。
それなら先に彼を縛ろう、と向き直った。]

[最初には八の字結びを作り、紐の輪を彼の首にかける。
紐を左右対称になるように気を使いながら、彼の屹立を左右から挟むように少し変えて。股に食い込み、華部分が当たるようにして縛る。
後ろ手に縛りたいけれど、手持ちの縄では長さが足りなくて、縛ったというより縄で巻いただけという形になってしまう。

要の肌にこの色は本当に似合っているのだけれど、拘束してないと思うと物足りない。ただのファッションではダメだ。

何かないかと思って、自分が着てきた服を見る。
どちらの方が映えるだろう。
そう考えたのは一瞬。
次の瞬間、より要の肌に似合いそうだと思ったシャツの方を取り上げると、びりり、と迷わずその片袖をもいで]



 要さん、後ろ向いててね。


[ベッドに押し倒した要の腕を後ろに回させると、それを縛り上げる。
破れた布、これでは動けないだろう。下手に身動きすれば要の縄が締まり、屹立を巻き込んで締め上げるだろうし、ちょうど結び目を作った華の部分は、彼に異物感を与えるだろう。
我ながらいい出来だ]

 いい眺めですね、要さん。


[満足気な顔をして、スマートフォンを取り出せば、カシャ、カシャ、と何枚も写真を撮っていく。そうすることでますます興奮をしていく。
彼の目の前でむくむくと育っていく剛直。
コンドームを今こそ装着しようかと思って、彼の唇にコンドームを近づけようか]



 要さん、俺のこれにかぶせてくれませんか?


[口で上手につけられますか?と首を傾げた*]

[可愛い年下の恋人を煽るのは年上の特権だろう。
ベッドの上で少し頬を赤らめたのは彼が来るまでのわずかな時間。初めての事に緊張がなかったとはいいがたい。

けれど、彼の興奮を見てしまえば、緊張は去って代わりに、官能が積み重なった。揃えられた縄の几帳面さが、之から行われる事を予感させて、呼吸を深くさせた。

其れでもこんなときでも
先ほどのやり取りを彼は覚えていて
コンドームを取り出した。あれにかぶせるのだろうとちらり横目で見ては、手慣れた手が上手く付けれないのを興味深そうに眺め。

何となく自らの身体に触れて自慰でも
しようかと思っていたのだが]



 …ん?用意できてないんちゃうん?


[ええの。と問い掛けつつも
彼が縄をかけやすいように身体を起こし、様子を見守ろうか。かけられる側からするとあまり見えないが、どうやら八の字にしているようだ。興味深く最初は彼が熱心に縄を這わしていく様子を見ていたが。

股間に差し掛かる頃には少し息を乱し]


 ……。


[僅かに身じろぎすれば
肌を擦る感覚に、妙な高揚を感じて落ち着かなくなった。それでもまだ縛るというよりも巻かれただけの縄は、拘束とはいいがたく手は自由だったし足も動けた。これで完成やろうか。と少し拍子抜けしていたが。

突如、服を破る彼に目を丸くして]



 え、全裸で帰る気なん?


[ブティックもある高級ホテルだと忘れ
思わずそんなツッコミをいれてしまったが、どうやらそれどころではなかったようだ。突然、押し倒され、わふっと小さな声を発するがその間にも動きは封じられ、うつ伏せの状態で腕の不自由を理解した。足は動くが、其れも寝返りを打つ程度。立ち上がるよりも這う方が楽な姿勢で

もぞっと動き、シーツの乱れを増やせば]


 ……っ、ぁ


[体を締め付ける縄に官能を感じ
淡い声を漏らしてしまった。身体を少し動かすだけで屹立の部分が締まる。急所を締めあげられて、生命を握られているそんな感覚を感じながらも、熱は籠る。呼応するように花の方も結び目によって刺激されて、開いていくのが分かる。やらしい穴を意識するのがまた屹立を育てる悪循環。その上、

見上げ見る彼はとても満足気で
その顔に胸の奥がきゅんとなってしまった]



 ……ええ趣味やわあ 
 フフフ、写真いっぱい撮ってな?


[ほんでやっぱり見せてや。と
写真を撮る彼に強請ろう。シャッター音がするたびに興奮が肌を赤く染めていく。このままされたままなのも勿体ないと彼が写真を撮りやすいように身じろぐが、そのたびに肌を締められ、息が上がり。

やらしくも瞳は濡れていく]


 ……は ぁ  ん
 やらしい、おちんぽ。興奮いっぱいしてるやん。


[変則的な自慰をしながら
彼の視線に感じ、むくむくと目の前で育つ熱源に息を吐いた。赤い縄に締められ身動きを封じられた自分に興奮しとる。ちゅうのが正直嬉しくて仕方なかった。男前な彼が獣のような視線を向けるのが堪らない。
好きな男のそれも、極上の雄の好意を独り占めにしているのだ。
喜びは興奮となっていて。

獣であっても理性的で、それが更にやらしくって、やぁと甘い声で揶揄うような言葉を紡ぎ。やらしさを指摘するが、その唇が描く弧が此方も愉しんでいることを告げ。]




 …ん。


[唇につけられたコンドームを見下ろし
見上げ、舌でその膜をペロリと舐めて頷いた。けど、視線はええの。と尋ねたものだ。こんな薄い膜一枚耐えられるん。そう問いながらも唇を開き、円を。彼の雄の形をとれば、そのまま体を捩らせ、彼の逸物へと顔を寄せよう。その際、身体が縄に擦れて甘い鼻息を漏らすが、挑発的な瞳は彼を見上げて、先端を飲む。


今まで抱く側だったといえど
場数はそれなりに踏んでおり、口でつけた事はあったが]


 … ふっ ふ


[一枚越しに感じる逸物。
ツルッとした表面越しというのが妙にリアルで、逸物の形に口をそわせなければコンドームが降りていってくれないこともあり、彼の熱を意識してしまう。そして体が動けば、縄がすれて。

自らの逸物が締まり、花にと結び目が潜っていく。
唇からは唾液が溢れて、彼の刀身を濡らし]