人狼物語 三日月国


267 冬暁、待宵の月を結ぶ

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視点:


一日目

村人:1名、人狼:1名、童子龍:2名

【人】  



   終わりも冬、温もりを風に攫われる季節

        ────そして、別れの季節。

  
(0) 2024/06/13(Thu) 21:18:34

【人】 宮崎暁



 [ 気づけばあっという間に冬になった。

   あと数ヶ月もしたら
   幸阪と出会って一年を迎える頃。

   秋のまだ服装に迷う時期を超えて
   もうすっかりとコートまで羽織る季節。

   僕はといえば
   いつものように幸阪に会えば
   ご機嫌な様子になるのは相変わらず。

   ひとつ変わったことがあるとすれば
   付き合い始めた頃より
   その距離がぐっと縮まったことくらい。 ]


(1) 2024/06/14(Fri) 23:50:58

【人】 宮崎暁



   おはよ、幸阪


 [ 毎日のように交した挨拶
   夏休み明け、僕は幸阪に言ったんだ。

   幸阪の家に迎えに行くから
   よかったら毎朝一緒に学校に行こう。
   僕がそうしたいんだ、って。

   幸阪が僕のわがままを聞いてくれていたら
   今日の挨拶はきっと彼女の家の前になるはずだ。 ]


(2) 2024/06/14(Fri) 23:52:08

【人】 宮崎暁



 [ いつものように手を繋ぐ。

   でもいつもよりももっと近く、
   指先同士を絡めると、そのままぎゅっと握る。 ]

(3) 2024/06/14(Fri) 23:54:40

【人】 宮崎暁




    [ 今日は彼女に、大事な話があるんだ。  ]


(4) 2024/06/14(Fri) 23:57:10

【人】 宮崎暁



 [ いつもなら楽しい登校の時間
   でも僕は彼女の前だというのに
   浮かない顔をしてしまう。

   これでは幸阪に気を遣わせてしまうかも。

   でも、あの日の反省を踏まえて
   幸阪にはハグ以上のことはしていないし
   名前だって呼ばないように気をつけている。


   だから、これは、言わなきゃいけないんだ。   ]


(5) 2024/06/14(Fri) 23:57:58

【人】 宮崎暁



      ねぇ、幸阪

            あのさ、僕……


(6) 2024/06/15(Sat) 0:00:05

【人】 宮崎暁



      転校が、決まったんだ。*


(7) 2024/06/15(Sat) 0:02:05

【人】 幸阪結月



[ 君と出会ってから季節がもうすぐ一巡りする頃。
  コートにマフラーも欲しくなる季節。
  
  いつものように朝からご機嫌な君に挨拶して
  他愛ない話をする朝。

  気づけば君がいるのが当たり前になっていた。 ]

 
(8) 2024/06/15(Sat) 2:06:52

【人】 幸阪結月



   おはよ、今日も寒いね。


[ 夏休み明け、君からされた提案には
  いいよ、ってすぐ頷いたから
  君といる時間は前より少し増えた。
  だって、断る理由なんてなかったし
  何より私だってそう言おうか迷ってたから。 ]

  
(9) 2024/06/15(Sat) 2:07:07

【人】 幸阪結月



[ いつもよりもっと近い。
  指先同士を絡める繋ぎ方。恋人、みたいな距離。

  握り返すとそれだけで幸せだなって思う。 ]

  
(10) 2024/06/15(Sat) 2:08:16

【人】 幸阪結月



[ Wその日Wが来るってわかってたはずなのに
  幸せに目がくらんで、忘れたふりをしてた。 ]


  
(11) 2024/06/15(Sat) 2:10:34

【人】 幸阪結月



[ 普段なら話が弾むのに
  なんだか今日はいつもと様子が違う。>>5


  どうしたんだろう、具合でも悪い?

  心配になって、聞こうとする前に。
  君の声に遮られたから、言葉を飲み込んだ。 ]

  
(12) 2024/06/15(Sat) 2:11:02

【人】 幸阪結月




   ―――――どうしたの?>>6


  
(13) 2024/06/15(Sat) 2:13:45

【人】 幸阪結月



   
…………
 そ、っか。>>7


[ 上手く頭が回らない。

  言葉が出てこない。
 
  なんで、なんで、わかってたはずなのに。 ]


 
(14) 2024/06/15(Sat) 2:15:46

【人】 幸阪結月



[ 頭がくらくらする。
  
  あれ、なんでこんなに、悲しいの。

  だって、恋人って役割のはずで
  好きだから付き合ってたわけじゃなくて

  期間限定の、遊びなんだ、って決めてたはずで。 ]


  
(15) 2024/06/15(Sat) 2:16:07

【人】 幸阪結月




     
[ ―――――噓つき。 ]



  
(16) 2024/06/15(Sat) 2:16:35

【人】 幸阪結月



[ 君との時間が嫌いじゃない
  君にされることは嫌じゃない

  好きかどうかは分からないけど、嫌いじゃない。


  全部、ただの逃げ道でしかない。
  ずっと、分からないふりして誤魔化してた。 ]


  
(17) 2024/06/15(Sat) 2:16:58

【人】 幸阪結月




 [ あの時告げた言葉が、答えだった。 ]



 
(18) 2024/06/15(Sat) 2:18:34

【人】 幸阪結月




[ 好きだから、君との時間が大切で、楽しくて
  もっと一緒に居たい、って願ってた。


  
好きだから、こんなに今、悲しくなってる。


  分からないふりを続けて
  ずっと恋人ごっこをしてるだけだと
  自分に言い聞かせ続けていた。 ]


 
(19) 2024/06/15(Sat) 2:19:17

【人】 幸阪結月



[ 世界は私を置いていく。


            
君も、私を置いていくの? ]


  
(20) 2024/06/15(Sat) 2:19:54

【人】 幸阪結月



[ いつ、引っ越すの?
  決まった、っていつ決まったの?とか。

  聴きたいはずなのに、言葉にならない。

  目を合わせるのさえ怖くて、
  手は振りほどかないままに俯いた。 ]


   
(21) 2024/06/15(Sat) 22:38:42

【人】 幸阪結月




   
…………聞きたく、なかった。



 
(22) 2024/06/15(Sat) 22:39:04

【人】 幸阪結月



[ 君に聞こえるかどうか分からないほど
  小さな恨み言は掠れて冬の風に溶けていく。 ]


   
(23) 2024/06/15(Sat) 22:39:24

【人】 幸阪結月



   
…………、
じゃあ、それまでに

   行きたいところ……、行かないとね


[ 目は合わせないまま、これからの話をすると
  私からは転校の話をするのはやめた。

 
 君の前で冷静でいられる自信もなかったから。 ]


  
(24) 2024/06/15(Sat) 22:39:47

【人】 幸阪結月



[ いつもより長く感じた学校までの距離。
  くらくらするのを誤魔化しながら
  教室まで行ったけど君が自分の教室へ行ったのを
  確認したとたん、席について机に突っ伏した。]


   「 大丈夫?気分悪い?? 」


[ 流石に顔色が悪く見えたのか
  クラスメイトが声をかけて来たけれど
  大丈夫、寝不足なだけ、と言えば
  すぐに納得されて、楽し気に雑談に戻っていく。

  ……頭が重い。
  楽しそうなクラスメイトの声が毒だ。

  いるだけで、心が削られてしまいそう。 ]


  
(25) 2024/06/15(Sat) 22:40:20

【人】 幸阪結月



[ 突きつけられた現実が重い。
  なんでこんなに好きになってしまったんだろう。


  君じゃなければダメなのに。
  宮崎暁じゃなければ、ダメなのに。



  何処で私は間違えたんだろう。
  本当に、最初はただのごっこ遊びのはずだったのに


                
どこで…………。 ]


 
(26) 2024/06/15(Sat) 22:41:03

【人】 幸阪結月

      


    
Wもっと、したい………。W


             
W暁のことが大好きW



  
(27) 2024/06/15(Sat) 22:41:37

【人】 幸阪結月




[ あの日、私があんなこと言わなければ…………。 ]



 
(28) 2024/06/15(Sat) 22:42:04

【人】 幸阪結月



[ 気づけば三限目の終わり。
  教室の外が騒がしくて、廊下の方をみた。
  A組は移動教室だったっけ。

  
君がいるかどうか探そうとして、やめた。 ]



   ……すみません、体調が悪いので帰ります。


[ 授業が始まる直前、既に教室に来ていた先生に
  帰ることを伝えると、荷物を持って教室を後にした。

  いつも帰りは君と帰ってるんだから
  君へ伝言を残すべきだったのに
  私は周りに何も伝言は頼まなかった。


  いつも君に声をかけていた顔馴染みの女子は
  もし君が来たら、
朝から体調悪そうだったよ

  とか伝えたかもしれないね。 ]

  
(29) 2024/06/15(Sat) 22:42:40

【人】 幸阪結月



[ 一人で帰るのは久しぶり。

  …………指先が冷えていく。寂しい。

  君がいなくなったら、また独りになっちゃうんだ。]


 
(30) 2024/06/15(Sat) 22:43:00

【人】 幸阪結月



[ どうすればよかったんだろう、なんて
  答えが出るはずないことをぐるぐると考えて
  自分の部屋にたどり着くと。
  荷物をその場におろして、
  写真たてが飾ってある棚へと目を移す。


  いつだったか、二人で遊園地に行った時の写真。
  楽しそうにこちらを向く恋人二人と目が合った


  写真たてを手に取ると
  それを床に投げつけようとして―――――。 ]


  
(31) 2024/06/15(Sat) 22:43:36

【人】 幸阪結月



[ やっぱり、出来なかった。
  振り上げていた腕を力なく下ろして。
  
  大切な思い出を捨てられるほど
  割り切れるなら苦労なんてしていない。 ]


 
(32) 2024/06/15(Sat) 22:43:56

【人】 幸阪結月



[ 簡単に想いを捨てられるなら
  今こうして一人で泣いてない。 ]


 
(33) 2024/06/15(Sat) 22:44:14

【人】 幸阪結月



[ 写真たてを伏せて棚に戻すと
  現実から逃げるように
  ベッドへと身を投げて目を閉じた。 ]


 
(34) 2024/06/15(Sat) 22:44:41

【人】 幸阪結月



[ 早退した日から二日は学校を休んだ。
  君と顔を合わせたら泣いてしまいそうで
  君に会いたくなかった。

  学校には体調不良だと連絡したけれど
  恋人の君にはなんにも伝えない。
  スマホの電源は切って、
  仮に家の前に来ても知らないふりをして。 ]


 
(35) 2024/06/15(Sat) 22:45:27

【人】 幸阪結月



[ 全然傷ついてないよ、って顔をするために
  少しだけ、時間が欲しいだけだから。

  休んだ後は、何事もなかったみたいに
  気持ちを全部誤魔化して
  君の隣に立つから、それまでは…………。

         誤魔化す時間が欲しいんだ。 ]*


  
(36) 2024/06/15(Sat) 22:45:55

【人】 宮崎暁



  [   転校が決まったのは、昨日。   ]



(37) 2024/06/16(Sun) 8:16:06

【人】 宮崎暁



 [ いつものように幸阪との時間を堪能して
   家に帰ってくると
   珍しく父さんが早く帰ってきていた。

   嫌な予感が胸中をよぎる。
   この空気感、もう何度目だろう。


   リビングに入ると
   父さんと母さんが飛行機のチケットの
   予約をしているところだった。

   次は今の場所から飛行機じゃないと行けない
   かなり離れたところらしい。
   海外じゃないだけいいって
   母さんは言うけれど

   悪気がないといっても
   二人でヘラヘラと楽しそうに笑う姿に
   僕は耐えることが出来なくて。        ]


(38) 2024/06/16(Sun) 8:16:51

【人】 宮崎暁



   あんたはいっつもそうだよ!

   あんたの都合で振り回されて!
   僕の大事なものは
   いつだっめあんたのせいで壊れる!

   家族のために仕方ないんだって
   育ててやったなんて
   そう言ったら僕も母さんも
   何も言えなくなるの知ってて

   僕がどんな思いで
   いままで生きてきたと思って…!



(39) 2024/06/16(Sun) 8:20:11

【人】 宮崎暁



  [ 僕は初めて、父さんの胸ぐらを掴んだ。]


(40) 2024/06/16(Sun) 8:20:53

【人】 宮崎暁



 [ 頭では分かっている。

   こんなの僕の責任転嫁なんだって。

   それでも僕は
   この現実を受け入れられなくて。  ]


(41) 2024/06/16(Sun) 8:22:14

【人】 宮崎暁



 [ 今日に至るまで
   僕は、両親と一度も口を聞いていない。  ]**

(42) 2024/06/16(Sun) 8:24:41

【人】 宮崎暁



   ……………ごめん、幸阪。


 [ 彼女の前では僕は被害者の顔をしたらいけない。

   彼女を巻き込んだのは僕で
   始めたのだって僕だ。

   風に飲まれて消えてしまった小さな棘は
   耳に届くことはない。

   受け止めてくれた彼女に
   僕はただ、謝ることしか出来なかったんだ。  ]

(43) 2024/06/16(Sun) 15:17:45

【人】 宮崎暁



 [ あれから二人でいつものように登校して
   そらからはいつもと同じなのに空気が重い。
   学校の授業にも集中出来ないし
   なんだか落ち着かなくて、

   今朝の凍りついた空気と
   幸阪の顔が頭から離れない。

   どんな顔をして
   僕は彼女に会いに行けばいいんだろう。
   そんなことばかり考えてしまう。   ]


(44) 2024/06/16(Sun) 15:18:54

【人】 宮崎暁



     "僕だけは、結月の味方…だから。>>27"



(45) 2024/06/16(Sun) 15:19:34

【人】 宮崎暁



 [ 一体どの面下げて、会いに行けばいいんだろう。 ]



(46) 2024/06/16(Sun) 15:20:04

【人】 宮崎暁



 [ 心に大きな蟠りを残したまま
   放課後、僕は幸阪のクラスに顔を出す。
   目的はもちろん、彼女に会うため。

   ここで逃げたらもう会えない。
   それが分かっていたから
   自分の面目よりも彼女のことを考える。
   こんなの、当たり前だ。


   でも、そこに幸阪は、いなかった。>>29  ]


(47) 2024/06/16(Sun) 15:20:43

【人】 宮崎暁



 [ 何故か王子様とあだ名をつけられている事も
   今は反応している余裕がなくて

   事情を知らないかクラスの人に聞いてみると
   幸阪は今日、体調不良で早退しているらしい。

   その理由なんて明らかだ。
   だって、彼女からは何も、連絡がなかったから。 ]


(48) 2024/06/16(Sun) 15:21:05

【人】 宮崎暁



 [ 心配になって電話をかけても
   繋がることは無かった。>>35

   『体調、大丈夫?』と一本のLINEも
   既読になることは無く

   一か八かで家に行ってみるも
   その結果は言うまでもなく惨敗だ。  ]



(49) 2024/06/16(Sun) 15:21:43

【人】 宮崎暁



 [ 思い知る。

   この学校にいる間
   僕にとって、幸阪は僕の全てで。

   幸阪のいない学校は
   また昔みたいに息苦しいだけ。

   どうせ三月にはさよならだと余計に。
   彼女のいない場所なんて
   いても辛いだけ、なんだって。     ]


(50) 2024/06/16(Sun) 15:22:30

【人】 宮崎暁



 [ 幸阪に送った一本のLINE。
   家に帰った僕は父さんはおろか
   母さんのことすら無視をして

   携帯をベッドに投げ捨てながら
   不貞寝をするように飛び込んだ。

   その時が来たら昇華しよう。
   いつか来るサヨナラのとき
   二人で思い出にするために。


   僕達が結んだ盟約は
   地に堕ち、涙を流していた。   ]*


(51) 2024/06/16(Sun) 15:23:45

【人】 幸阪結月



   転校するのは君のせいじゃないでしょ?

         前から、分かってたことだから。


  
(52) 2024/06/16(Sun) 21:03:32

【人】 幸阪結月



[ 巻き込まれたくなかったなら
  あの日、嫌だって言えばよかっただけ。

  最初はちゃんとわかってたはずなのに
  思ったより長い時間一緒に過ごして
  もしかしたらずっと傍に居られるかもって
  現実から目を逸らし続けた罰。
  ツケを払うときが来ただけ。


        
そう、君のせいじゃないんだから。]


 
(53) 2024/06/16(Sun) 21:04:27

【人】 幸阪結月



[ 部屋で独りで過ごす時間。
  もう、これ以上関わっても傷つくだけ、
  離れてしまえばいい、って。
  両親ならきっとそう言うだろうから
  相談なんて出来なかった。

  もとより、家を空けることが多いあの人たちには
  悩みを打ち明ける時間なんて、ないんだし。 ]


 
(54) 2024/06/16(Sun) 21:06:41

【人】 幸阪結月



[ 大切な人といられる時間は限られてる。
  そう、ここで独りで泣いているより
  君と過ごしたほうが、お互いいいはずなんだ。

  ……全部諦めてしまえばいいだけ。
  簡単でしょ?今まではそう生きてきたんだから。 ]


  
(55) 2024/06/16(Sun) 21:07:10

【人】 幸阪結月



[ 君から転校の話を聞いて二日経ってから
  君が電話をかけてきてくれてたのに気づいた。
  LINEにもメッセージが残ってる。

  既読を付けたのは夜の八時頃。
  それから一時間くらい悩んで、言葉を選んだ。 ]

 
(56) 2024/06/16(Sun) 21:07:53

【人】 幸阪結月



[ 君に嘘なんてつきたくないと思ってたのに。
  風邪だって偽ってLINEを返す。
  きっと嘘だとはバレないよね、と。
  何処かで君の事甘く見てたから
  こんなことしてしまうんだ。

  理由なんて明らかだと
  君が思っているとも知らずに。 ]

 
(57) 2024/06/16(Sun) 21:09:22

【人】 幸阪結月



    おはよ、暁。
    心配かけちゃってごめんね?

    もう大丈夫だから。
    行こう?

 
(58) 2024/06/16(Sun) 21:10:15

【人】 幸阪結月



[ 次の日の朝、君が家の前まで来てくれたのを見て
  微笑みながら朝の挨拶をすると
  ぱっと君の手をとって、指まで絡めて繋ぐ。 ]


 
(59) 2024/06/16(Sun) 21:10:37

【人】 幸阪結月



   
君の手、あったかいね。



[ さっきまで家の中にいたはずなのに、
  私の手が冷えすぎているだけ……とは
  自分で気づかないまま、幸せそうに笑いかけると。]

 
(60) 2024/06/16(Sun) 21:11:02

【人】 幸阪結月



   そういえば、昨日から冬限定の
   ストロベリー味のフラペチーノが
   発売されてるってスマホで見たんだ。
   クリスマスをイメージした味らしいよ。
   まだちょっと先、なのにね。

  
(61) 2024/06/16(Sun) 21:11:30

【人】 幸阪結月



   
ね、今日の帰りに寄って行こうよ。



[ 楽し気に、君を誘う。
  いつも通りを装おうとして、
  いつもより饒舌になっていることに気づけないまま

  Wいつも通りの恋人Wを演じようとする。 ]

 
(62) 2024/06/16(Sun) 21:11:55

【人】 幸阪結月



[ その日を境に、私から誘うことが増えた。
  隣町のカフェのケーキが食べたいとか
  今まで行ったことのない場所に混ぜ込むように
  前に言ったパン屋さんにまた行きたい
  あの日に行った遊園地に行きたい
  なんて、思い出をなぞるような場所も提案して。 ]

 
(63) 2024/06/16(Sun) 21:12:17

【人】 幸阪結月



[ またある日には、 ]


   今度の日曜日、空いてる?
   私、スカイツリーに行って見たくて。
   景色、どんなふうに見えるのか気になるんだ。


[ なんて、誘うんだ。
  君が高いところが苦手って言うなら
  やめとこうか、って大人しく諦めるけれど

  そうじゃないなら、行こうよ、って言うんだ。 ]

 
(64) 2024/06/16(Sun) 21:13:23

【人】 幸阪結月



[ 空に近い場所からの景色を見たかったから。 ]*


 
(65) 2024/06/16(Sun) 21:13:48

【人】 宮崎暁



 [ 結局二日はもう幸阪と会えていない。
   相変わらず体調不良みたいで、

   送った連絡の返事を貰えたのは
   その翌日の夜だった。

   最初に既読がついてから
   返ってくるまで時間が空いていて
   その間は落ち着かずにそわそわしていた。
  ]


(66) 2024/06/16(Sun) 21:46:02

【人】 宮崎暁



 [ 風邪、という言葉は

   残酷な真実を目の当たりにしないための
   幸阪の優しさにも聞こえて。

   それ以上を聞くことが
   今の僕には出来そうにない。

   幸阪の優しさを、棒には振れそうにないから。 ]


(67) 2024/06/16(Sun) 21:47:02

【人】 宮崎暁


 [ 人を傷つける真実>>7
   人を傷つけない嘘>>57


         どっちがいいかなんて
         僕には分からないけど


   それを責めることは出来ない。
   僕も似たような酷いこと、しているから。  ]

(68) 2024/06/16(Sun) 21:47:34

【人】 宮崎暁



 [ 朝、約束通りに幸阪を迎えに行くと
   二日ぶりに幸阪の顔が見れた。>>58

   それだけで心の底から安堵して
   それでいて胸を締め付けられるのは何故だろう。 ]


   ううん。大丈夫
   体調はもう平気?


 [ 風邪だとしたらまだ全快とはいかないだろうから
   そんな僕の心配を他所に
   幸阪はもう平気だと言う。

   いつものように何気なく繋いだ手
   そこから伝わる強烈な違和感に
   僕は思わず言葉を失ってしまった。      ]


(69) 2024/06/16(Sun) 21:47:45

【人】 宮崎暁



 [ 当たり前だ。大丈夫なわけないんだ。
   増える口数に対して減る感情。>>61
   愛らしいはずの声色はどこか無機質で。>>62

   でも幸阪の提案が嫌なわけがないから。 ]


   う、うん、行こっか!
   楽しみだね。


 [ どこか気まずさを感じながらも
   誘いにはしっかりと応じるのだった。  ]**


(70) 2024/06/16(Sun) 21:49:23

【人】 宮崎暁



 [ その日を境に、幸阪の誘いが増えた。
   嬉しいことのはずなのにどこか落ち着かない。

   まるでゲームのエンディングロールみたいに
   まだ見ていない場所の中に
   記憶を辿るような場所が示されていたから。>>63

   それが思い出に浸るためなんじゃないかと
   一番最初に思い出を望んだ僕は
   そればかりが気がかりになってしまう。     ]

(71) 2024/06/16(Sun) 21:50:08

【人】 宮崎暁


 [ ふとした日、またいつものように幸阪から
   デートに誘われる。

   今度はどこだろうと注意深く聞いていたら
   スカイツリーに行きたいらしい。>>64

   いままでの幸阪とは結びつかない場所
   その理由を聞きたくなってしまうけど、
   聞いたらまるで僕が行きたくないみたいな
   そんな言い方になってしまいそうだから。  ]

(72) 2024/06/16(Sun) 21:50:51

【人】 宮崎暁



   うん、いいよ、行こっか。


(73) 2024/06/16(Sun) 21:51:05

【人】 宮崎暁



 [ 僕は君の提案を、二つ返事で受け入れたんだ。  ]*


(74) 2024/06/16(Sun) 21:51:23

【人】 幸阪結月



[ 既読がついてすぐに見られているとは思ってなくて。
  時間が空いたところでたかだか一時間。
  
  君がそわそわしてるとも思っていなかった。 ]


  
(75) 2024/06/17(Mon) 1:53:19

【人】 幸阪結月



[ 風邪って言ったのは君への気遣いだけではなくて。
  君の転校を聞いて落ち込んでたって
  君には知られたくなかったから。
  知られて、何か言われてしまったら
  私は君の前で泣いてしまう。

  優しい君のことを困らせたくないんだ。 ]


 
(76) 2024/06/17(Mon) 1:54:09

【人】 幸阪結月



[ 君に嘘はつきたくない。

  
でも、君のためになるならいくらでも嘘をつく。


  酷いなって自分でも、思うけど
  改めるつもりもなかった。 ]


 
(77) 2024/06/17(Mon) 1:54:40

【人】 幸阪結月



[ たった二日なのに、
  ずっと会えなかったみたいな気持ちになって
  君の顔を見ただけで、安心してしまうんだ。 ]


   熱も下がったし、もう平気。


[ 
熱なんて出ていないのに、嘘ばっかり。

  君の心配を裏切って罪悪感はあるけど
  本当のことを言って傷つけるよりマシだから。 ]

 
(78) 2024/06/17(Mon) 1:55:45

【人】 幸阪結月



   ね、楽しみ。
   きっと新作のケーキとかも出てるだろうし
   分けて食べたいな。


[ 見え隠れするぎこちなさに蓋をして

  手をぎゅっと握ると楽し気に微笑んだ。 ]**

 
(79) 2024/06/17(Mon) 1:56:52

【人】 幸阪結月



[ 思い残すことが何もないように。
  二人の思い出を増やすだけじゃなくて
  なぞって、記憶を確かなものにして。

  そうして、君が私の事を忘れてしまわないように
  たとえ離れてしまっても思い出してくれたなら
  私はそれで幸せだと言えるから。 ] 


 
(80) 2024/06/17(Mon) 1:57:38

【人】 幸阪結月



[ パン屋にいけば、
  気になるパンをたくさん買って分け合う。
  君にあーん、って差し出して
  意地悪とかせずにそのまま食べてもらったり
  
  前に言った遊園地に行った時は 
  観覧車に乗りたい、なんて言ってみたり。

  前は自分からしなかったスキンシップも増えた。
  毎朝迎えに来てくれる君に抱きついてみたり
  デート中人目がないって思ったら
  頬にキスして微笑みかけたり。
  前の私ならこんなことしなかったのに。

  日々の色を鮮やかに塗っていく。
  色鮮やかな日々を残すために
  日記に書き残すのは、その日に感じた事。 ]


 
(81) 2024/06/17(Mon) 1:58:00

【人】 幸阪結月



[ 君が気がかりに思っているなんて
  言葉にされなければ気づけないまま
  いつものように誘った日。

  私らしくない場所、だったかもしれない。
  近くに色々お店があるらしいよ、とか
  理由はいくらでも付けられたから
  理由を聞かれたら、むしろ怪しまれるくらいに
  いろいろ言おうと思っていたんだけど 
 
  君は拍子抜けするくらいあっさり
  いいよ、って言ってくれた。

  なんだか、付き合い始めた頃の私みたい。 ]

  
(82) 2024/06/17(Mon) 1:59:48

【人】 幸阪結月



    待たせちゃったよね。
    ごめんね、……服選ぶのに時間かかって。


[ スカイツリーにいこう、って約束した日。
  
前日眠れなかったせいで
寝坊して
  少し遅刻してしまった。

  髪を結う暇もなくてただ梳いただけ。
  服装は茶色のダッフルコートに黒のスカート。
  急いでたから手近にあったものを着て来ただけ。

  ……遅れてしまったのも申し訳ないし
  服装だってもう少しなんとかしたかった、って
  君の前でちょっと浮かない顔してしまったんだ。]*


 
(83) 2024/06/17(Mon) 2:00:47

【人】 幸阪結月



[ ずっと浮かない顔をしてるわけにもいかないし

  君の手を取ると、ぎゅっと握る。

  今日も君の手はあったかい。
  君と手を繋いでいる間は迷わない気がする。


  行き方は調べてあったから迷うことはないけれど
  一度だけ何もないところで躓きかけて。

  何もなかったように私は振舞おうとしたけれど
  君はどうだろう、気にしてしまったかな。 ]

  
(84) 2024/06/17(Mon) 23:20:07

【人】 幸阪結月


   
[ 予定よりは遅くなったものの
  今日の目的地、スカイツリーに着くと
  私は凄いね、って興奮したように君を見るんだ。

  まだ展望台にも行ってないのにね。
  こんなに高いなら空にも届いてしまいそう。
  空に近い場所に行ける、なんて。
  君には言わないけれど。 ]


  
(85) 2024/06/17(Mon) 23:20:49

【人】 幸阪結月


    
[ 私は高いところは平気、というかむしろ好き
  遊園地で絶叫系のアトラクションも
  迷いなく乗れるくらいだし
  展望台からの景色を見ても
  怖い、とかそんな感情はわいてこなくて。
  眼下に見える景色が綺麗だな、って。
  つないでた手を離して外を見るんだ。 ]

  
(86) 2024/06/17(Mon) 23:21:15

【人】 幸阪結月



   ……やっぱり高い、ね。


       
ここから飛べたら気持ち良さそう。


  
(87) 2024/06/17(Mon) 23:21:31

【人】 幸阪結月



[ そんなこと、現実には出来ないけれど。
  こんな景色を見ながら終わりを迎えられたら。
  君には言えないことを考えていた私は
  どこか遠くを見るような目をしてたかもしれない。]


  
(88) 2024/06/17(Mon) 23:21:56

【人】 幸阪結月



   なーんて、飛んだらただじゃ済まないか。
   翼も羽もないもんね。


[ 自嘲気味に笑うとふっと、視線を下に向けて。 ]

 
(89) 2024/06/17(Mon) 23:22:12

【人】 幸阪結月




       
ほんとに飛べたらいいのに。



[ ぽつりと呟くと、暫くは景色を眺めていた。 ]*

 
(90) 2024/06/17(Mon) 23:22:41