人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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「なら、沢山つけても問題ないね?」

彼女の膝が曲がれば、ちゅ、っと唇を寄せ。
もうたくさんつけたと思っているので、
冗談ではあるのだが、太ももにまた軽く何度か
唇を寄せて、時には舌を這わせてみたことだろう。


「そう、いい子。……すごく敏感になったね。
 よくできました、辛くはない?」


今にも泣き出してしまいそうな彼女の瞳。
どんな宝石よりも煌めいて視線を奪われる。
呼吸を整えるその姿も素敵だと感じて。
ゆるりと動かす腰に合わせて吐き出される声。
中も蠢いて、彼の熱に絡み付く。
彼女の全身で彼を受け入れられているような気分に、
ゆっくり、とせがまれれば仰せのままにと
言わんばかりに、ゆっくりと彼女の奥を突き上げた。







「は、……もしかしたら、1回先に出てしまうかも。
 っ、…ふ………ぅ…きもちいい?」

彼女の腰を抱えて少し浮かせれば、
突き上げる場所が変わったことだろう。
溜まっていた分があるからか、
すぐにでも出してしまいそうな気分になる。
堪えるように彼女に口づけを落として注意を逸らした。




 ……ふ、ふふっ……、あははっ、
 悪い虫って……認めちゃうの……


[あまりに真剣に心配されたけれど、
自身を悪い虫だと認めてしまうテンガンが、
可笑しくてついつい笑ってしまう。

窘められたなら、ごめんなさい、と謝りつつも、
まだ笑いを抑えきれないまま頷いて。]


 ……うん、わかった。気をつけるね。


[と、大して本気にせずに頷いた。
だって、いつも隣にはテンガンが居るし、
傍に居ない時だなんて考えられない。

一人で出歩く時は彼に断りを入れているし、
断りを入れたら入れたで、一緒に来るのだこの人は。]

[今はそんな悪い虫のやりとりよりも、
深く繋がった場所が彼の存在を大きく知らせる。

もう付ける場所もないくらいなのにの痕の上から、
再びキスが降り落ちれば擽ったさに身を捩り、小さく啼いた。

つらくはないかと問う声に、こくこくと頷いて、
背に回した腕をきゅうと強くする。

ゆっくりと動き出す彼に揺さぶらされて、
感じ入るように瞳を閉じれば、ふるりと睫毛が涙を浚う。]


 ぁ……あッ、ンン……、
 は、ぁ……ン、……い、い……、

 きもち……いい、よぉッ……


[感じている時は声に出して欲しいと彼に言われてから、
羞恥を覚えながらも、拙く声にするようになって。]



 んぁッ……ぁぁあッ……!
 ……ぁッ、ンン……、ん、ぅんッ……

 ……きもち、いいッ……からぁ……ッ…



[腰を抱き寄せられて、彼のものが弱い箇所に当たる。
思わず悲鳴のような声を上げて、びくんっと背を撓らせた。
うねるように中が蠢いて、彼のものを締め付ける。

濡れた視界の端で彼を捉えたら、再び唇を奪われて、
突き上げられながら口内を蹂躙されて思考が鈍くなっていく。]



彼女が笑っているのを見るのは幸せになる。
けれども、彼の真剣さとは少しいろんな意味で
彼女の真剣さは差があるようで、
やきもきしてしまいそうなこともある。


「笑いすぎ。こんなに痕つけてるんだから
 悪い虫でいいんだよ、わかった?」

彼女につられて笑いながらも、
納得させるようにもう1度告げて。
彼女がここまで真剣に受け入れないのは
1人でどこかにいくと告げられると、
こっそりだったり、堂々とだったり、
彼女の安全を見守っているからか。
それはそれで、全信頼を置いてくれていると
テンガン自身嬉しいので構わないのだが。





悪い虫のやりとりをやったいたときは
睦み合う時間というよりも、じゃれあっている時間。
けれども今は、それよりももっと深く交わって。
腰の動きに合わせて聞かせてくれる声が
彼の熱を更に熱くしていく。
角度が変われば彼女の体が震え、
中を締め付けられてしまうと、少し危なくなってきた。 





泣かないでと言わんばかりに、
口づけを交わしながら彼女の瞳を優しく親指で撫で、
濡れたまつ毛についた涙を取ろうとする。
ゆっくり動こうと思っていたけれど、
彼女が可愛く、反応が敏感になっていくと、
間に合わなくなってきて、
彼女の腰に手を添えたまま、徐々にその動きは
速さを増していく。


「あ、……ミン、ダメだ、……!
 出る、中に出すから、っ……
 は、ッ………….!!!」


彼女の中の締め付けを大いに感じ、1度目の溜まった熱が
奥を目掛けて吐き出されてしまうことだろう。
出してしまった後は暫くの間その熱を抜かずに、
乱れた呼吸を少し整えるように
彼女を抱きしめて、頬にちゅ、っと
何度も何度も口づけを落とすのだが、
彼女の様子はどういったものだったろうか。



[深く口付けを交わして、キスに酔いしれながらも
浅く、深く腰を突き入れられて、
合わさった唇の隙間から声が溢れて落ちていく。]


 ……ふぁ、……ぁ、んッ……
 あっ、……いいッ……

 ぁッ、あッ……ンンッ……!!


[指の腹で目尻を撫でられれば、雫が彼の指に吸い付く。
強くなっていく刺激に、縋る手が追いつかずに
ずるりと滑り落ちて、シーツを掴んだ。

苦しげな彼の声を聞きながら、
彼が果てると共に、びくんッと下肢がひくつく。

中に吹き出すような熱さは感じない。
代わりにぎゅうっと抱きしめられて、
同じ温度で抱き返すようにように、しがみついた。]

[彼は達したものの、中途半端に熱の点った身体は
まだじくじくと疼いていてる。
抱きしめられて、また慈しむようにキスを落とされては、
じわりと達していない奥が、疼く。]


 ……気持ち、よかった……?


[おずおずとそう尋ねながら、萎んだ彼のものを、
きゅう、と再び甘く締め付けて誘えば、どんな顔をするだろうか。]

【人】 落星 クロウリー



[望みは叶えられた。彼に、許されたからだ。
奥底の意図を考えずいられないような優しさの中に
本物の機嫌の良さがあった、のだろうか。

今やその手に縋る以外の選択肢を失った幼い私が、
欲するままに命を続ける為には
悪魔の感情の在り方こそが第一となる予感がこの時既にしていた。
それは父と二人で生活した日々よりも、ずっと重大な意味を持って。]

「……インタリオ様」

[命じられたままに口にし、数度瞬きを早めた。
人の名前としては慣れない響きを持っている。

何もかもから見捨てられた夜闇で、彼と出会ってからの
一生分の人生の動きを激流として受け止めたような時間の中。
己の身体を蝕んでいたもののことも、既に頭にない子供では
悪魔なのだから当然なのかもしれない、と。この時は思うばかりで。]
(91) 2022/05/24(Tue) 2:32:07

【人】 落星 クロウリー



[人類が与えた名の数々に纏る逸話は
何処までが創作で何処までが真実か、はたまた全てが虚空なのか?
考えるだけで壮大な話であった。
彼が我々の歴史にどれ程昔から関わっていたのかも、また。

悪魔が「インタリオ」となる迄の話を聞くことを許されてからも
更に永き時間が経った今すらも、知ってはいないだろう。

人間は同胞の正体すら容易に見失う
私は、大いなる存在を自己の狭小な視野を持って決めつけはしない。

かつては見捨てられぬよう教えられるもの全て理解する為に、
館を出てからは人間達を誘い役目を全うする為に、
そして、多くの魔術を探究する為に。
思考の使い道は他に幾らでもあったのだ。

そうあらなければいけない、でなければ生きられない。]
(92) 2022/05/24(Tue) 2:32:30

【人】 落星 クロウリー



[教会の教えでは神の血と肉とされた日々の糧も、
生きていることを忘れてしまいそうな悪魔の箱庭で与えられては
ただただ得体の知れなさを感じるばかり。

その感覚すら大した時間は掛からず忘れていき、
夢中で貪るだけとなった子供の頭に祈りの言葉はもう無かった。

今までの日々を否定する言葉を、唯一の庇護者に教え込まれ
いかに人間が操りやすく騙されやすい生き物なのかを知り、
世界の法の外にある術を身に着けていけば、当然だろう。

透明な水が黒く穢されるように
無学な農奴の子供は、容易に悪魔の与える思想に染まっていった。

変わっていく見目を主の寵愛の証であるとし
己の白い肌に恍惚と触れ、感謝して見せたこともある。

名を授かる光栄に悦び忠誠を誓った時には、
跪く動きも手を取り口づける様も
かつての少年の面影無く、仕える者のそれとして優雅に。]
(93) 2022/05/24(Tue) 2:33:08

【人】 落星 クロウリー



[私は確かに教え仔として優秀であった筈だ。
彼を真似るように歴史の陰に潜み人々を動かしていた時も、
ある男を誑かして、翠の星の元となった団体を立ち上げさせた時も
主宰となってからだって──沢山の魂を貴方に贈った筈だ。

今だって分かっている。
下僕の目には全知の存在として映る悪魔が、
己の箱庭でこちらを放っておく時には意味があると、覚えている。

食堂へ向かい、貯蔵庫に足を運んで一番奥のワインを、
主が気に入っている美しいワイングラスを。
一刻の無駄も無いよう、両階段は必ず近い左側から。

見えてくるのは、風があれば繊細に揺れそうな大理石の婚礼衣装
首無しの哀れな花嫁を前に曲がり、その書斎へと。

道中──少しの違和に眉を顰めたが
主と改めて対面した時には微笑みを形作り、感情を悟らせない。*]
(94) 2022/05/24(Tue) 2:33:50


彼女の中はいろんな箇所が性感帯のようで
前後に動くだけでも何度も反応がある。
それは彼とて同じで、彼女の膣肉に締め付けられると
小さく声を何度も漏らしては抽送を続けて
奥で果てたなら、擬皮の中に吐き出されていく熱。
シーツを掴んで感じてしまう彼女の姿に、
気持ちだけは先行してまた元気になっていくのだが、
それと同時に、彼女の中で体積を減らした自身に気付き、
中には出していなかった、と雰囲気的に言ってしまった
一言を思い出して少しだけ苦笑いを見せた。






「ん、凄く気持ちよかった。………
 ちょっと待ってね、新しいやつに………
 今度はちゃんと奥に出したい。

 ………許してくれる?」


彼女の声、おねだり、中の動き。
いろんな要因のおかげで硬さを取り戻しはじめ、
1度その繋がりを解消すると使用済みになった
擬皮の処理をしていった。
新しいものをつけるか、と思ってみたが、
未開封のものを手にしたままベッドに戻り
彼女に覆い被さって彼の方からもねだってみた。






──── パチンッ


彼が指を鳴らせば、彼女の胸を這うそれだけが
甘く、少し酸味のあるような果実の香りを放ち
じゅわっと彼女の衣服に染みていく。
そして衣服が緩やかに溶かされていくような。


「触るのを待つとは、言わなかった気がするんだ」


実際、補給のたびに腰を撫でたり髪を触ったりと
触ってきたはずなので、彼女もそれには気づいているはず。
だからこれもその延長線上にある。
そう言っても過言ではないかもしれない。*



[気持ちよかったと吐き出される声に微笑んで、
懐くように肌を擦り寄せる。
先に彼が口にしたように中にと告げたのは、
時折、避妊魔法を掛けてそれを受け入れるからだろう。

そう、今も。
耳朶に甘く囁かれれば、蜜壺が期待にひくりと蠢いてしまう。]


 ……う、ん……


[求められることを気恥ずかしくも受け入れて、
一度、彼のものが身体から抜け落ちていく。

薄皮一枚と言えど、熱さの感覚は違うもので、
擬皮がなければ、より彼の熱さを直接感じることになる。]

[彼が引くのを見て、自身も身体を起こし、
己の下腹部に掌を当てる。
すう、と息を吸い込んでから、小さく囁いた。]


 
Magia contraceptiva



[呪文を唱えれば、ぽうと白い光が掌から膨らんでいき、
下腹部を照らして身体の中へ入り込んでいく。

家を出る時に母に教えられた避妊の魔法。
これを行ったからといって確実に避妊できるわけではないが、
防衛魔法の強化のようなものでパーセンテージは上がる。]


 ……これで、いい?


[光が消え去って体内に入っていくと、
未開封のものを手にしたままの彼が目に映って、上目遣いにそう尋ねる。]



彼女へのおねだりは快く受け入れられ、
避妊魔法を目の前でかけてくれたので、
未開封の擬皮はそのまま使用せずにいられそうだった。


「そうだね、大丈夫だと思う。
 もし子供ができても一緒に可愛がっていくつもりだから」


上目遣いがとても可愛らしく、
ありがとうと呟きながら髪をそっと撫でる。
何度か緩やかに唇を重ねてから、
彼女の腰に手を添え、熱を更に滾らせるために
すり、っと秘裂に戻ってきた熱を添え当てた。






「急ぐ旅でもないから、沢山可愛がる。
 ミンのことすごく好きだって、
 もっと知ってほしいんだ。
 知ってくれてると思うけどさ」


ふっと笑みが溢れて、大好きだよ、と言葉が漏れる。
腰を動かし秘裂でその質量を増していく熱は
時折先端だけ中に入って出てを繰り返して。
準備ができたと思えば、彼女の様子を見てから、
今度は何もつけずに彼女の魔法に甘える形で
くちゅ、っとまた中にその熱を埋めていこうとする。




 
 うぅん、子供はまだ早いよぉ。
 旅も続けたいし、もう少しだけ
 テンガンのことも、独り占めしていたいし……。

 ……でも、そう言ってくれてありがと。


[ふふ、と小さく微笑んだ。
髪を撫でてくれる手が好きだと思う。
その手に甘えるように頭を手のひらに寄せて、
啄むだけのキスを何度か交わして、互いに笑い合う。

触れ合っていれば腰に熱い高ぶりが触れる。
こくりと物欲しそうに喉がなって、再び足を開いて、
彼のものを中心に充てがえば、一度解されたその場所は、
悦ぶように吸い付いて、ひくりと蠢いた。]

[初めて熱を交わしたときから、彼は情熱的だった。
今も変わらず愛をささやく言葉は変わらず、
私だけを見つけて密やかに紡がれる。]


 ……うん、知ってるよ。
 テンガンが私のこと、好きだってこと。

 だから、
……いっぱい、可愛がって。



[何度も重ねるように送られる言葉に目を細めて、
これ以上ないくらい蕩けた顔で彼を見上げた。

熱が再びゆっくりと中へと押し入ってくる。]


 ……ンっ、……はぁ、ぅ……ッ……
 

[先程よりも熱い雄芯が秘所へ埋まっていく。
奥へと進む度に、は、は、と細く息を吐き出して。
シーツを頼りなく握りしめれば、白い布地に皺が広がった。]

【人】 落星 クロウリー



 失礼致します

[形無き招きを受け、闇の中へと踏み込んだ。

長年新書の佇まいを保ち続ける年代も疎らな書籍の並び、
常に埃一つ無く軋みや傷みを得ることも無い空間。
廃屋とはまた違う生活感の無さがそこにはある。

記されたものの多くが、悪魔やその同胞から人に与えた智慧ならば
彼自身がそれらをこうして収納し管理する意味とは何なのか
疑問に思い、その特殊な嗜好の一環かと結論付けた過去の記憶が蘇る。

書架の群れの合間から漏れ出る灯りを視線が辿り、
強張った身体を落ち着かせ、ゆっくりと歩みを進めた。]
(119) 2022/05/25(Wed) 2:42:15

【人】 落星 クロウリー



 ……はい、インタリオ様

[偽った身分で使用したものではなく、本物の響きで紡がれる名前
過去と現在が重なるようだった。
唯受け入れ、それが喜ばしいというように微笑みを崩さないだけ。

語られなかった意味は、彼を通して得た教養から答えを知れた
そこに込められたものは、館に置かれた日々が悟らせた。

──私は。
美しさの代わりに利用価値を獲得し、手を離れることを許されただけ。
この館の数々の作品と何も変わらない。夜闇を飾る配列達の一つ。

今尚、地を這う定めの生き物の一人として定義される。
契約の名の元に上位存在に生かされている、それだけのもの。]
(120) 2022/05/25(Wed) 2:42:32

【人】 落星 クロウリー



[漸く現れた彩りと共に、主はそこにいる。

暗色ながら闇には覆われない机、羽撃きを閉じこめるランプ
胸像に飾られるネックレスには特に、思い出がある。

教会の教えを否定し、忘れていく最中のことだったのだ
命令に従い両の手を組む際、少しの嫌悪感を抱いていた。
まるでそれを表すように、純白は見る見る内に黒に染まった。

この作品そのものが穢れであるのか、
穢れた祈りを見分けることが出来るとでも言うのか。
館の数々の芸術品の材料と性質を思うのならば、
こちらの意思が反映されるなど、馬鹿馬鹿しい思考だが。

悪魔と、悪魔に魂を売った人間が祈祷の真似事をした結果ならば
否定しきることは出来ない──と、私には思えてならなくて。]
(121) 2022/05/25(Wed) 2:42:49

【人】 落星 クロウリー



 お許しをいただけるまでは
 貴方の御慈悲に甘えることは出来ませんから

[厚意に感謝を述べながらも、小さな笑みに眉を下げそう述べ
銀のトレーを置きワインボトルを手に取った。

注がれる視線を強く意識しながらも、手先には乱れは無く
真紅に染まるグラスは、より華美さを増すと共に毒々しさを手に入れる。
二つがそうして清らかな透明を失った後、空いた椅子へと腰を下ろす。

教え仔としての生活の中で数えることを忘れる程この場所に通って、
何度も窓から外を見下ろしては
此処から見える景色に恐れを抱いていた気がする。

主と共に在ることで病を退け、寿命を無意味なものとした私でも
昼行性生物として暗闇に危機感を抱く本能は変わらないらしかった。
或いは、幼き日々の記憶の影響もあっただろうか。


事実私は、主に認められ名前を与えられ人の世に帰されてからは
様々な手を使い、人間らしい生活を保ってきた。]
(122) 2022/05/25(Wed) 2:43:10

【人】 落星 クロウリー



 血相を変えるだなどと、とんでもない
 私の主は至って冷静でいらっしゃりました

 外出好きの貴方が、世俗の様子を知らずにいたわけもないでしょう?

[注ぐグラスも、口をつけるのも主が先。
当然の規律を守った後に、緩やかな速度の語らいが始まる。

何とも惚けた悪魔の言葉に、首を横に振り穏やかに否定を返す。
そうしながら、魔術師として独立した当時のことを思い起こした。

大凡人間二人分の人生以上の時が過ぎ去っていたというのに、
異端狩りが収まるどころか加速していたことには呆れたものだ。

幾多の人間が己の欲望の為に動き、その耳元に囁けばより陰謀は加速した
人間の尺度ではそれは短い期間に多くの争いが起きたのではなく、
長く争いが続きあらゆる被害が生まれた時代であった。

国を出て長く帰らなかった要因の多くを占めているといえよう。]
(123) 2022/05/25(Wed) 2:43:45

【人】 落星 クロウリー



[その頃の人の世の動き、争いにより確保した魂の剪定の難しさ
ある悪魔の気が短すぎ、召喚させた人間を焼き殺した時の思い出。

性急さも無く味を楽しむ彼に合わせながら舌を躍らせたのなら、
話題は幾つか渡っていき。
水面が枯れ果てる前に確りと注ぎ直した主のグラスも、
再び半ばまで減り、私の手元のそれも水位が下がってきた頃。

ふと思いついたような切り出しと共に、温度無き手が触れる
やはり、あの消失は彼の体現の為だったらしい。]

 ああ、……

[グラスを置き、礼を言おうとした声が──途切れた。

ブローチの置いてあった場所にある本に、
今更意識を向け、そして気づき目を見開き固まったからだ。

それは私がアレイズ=クロウリーとして書き上げた
魔術と思想を人々に伝道する著作物の内の一冊である。

他の信仰者の書籍も保管されていることを知っている。
決して、おかしな話ではないのだが。]
(124) 2022/05/25(Wed) 2:44:02

【人】 落星 クロウリー



 ……ありがとうございます
 奪われていなくて、本当に良かった

[再び浮かべた笑みはぎこちなくなっていた。

先程までと変わらぬ振る舞いを続けているようで、
黒混じりの黄を見る翠には、確かな怯えが滲んでいる。**]
(125) 2022/05/25(Wed) 2:44:22
 




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