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【人】 胡媚娘 メーニャン>>177フリード 緑ちゃんとの縁? 青蛙「ケロ?」 そうだな、あれはいつの頃だったか 我が修行を始めようやく人の姿を保てるようになった頃…… 人間への恨みに恨みを募らせていた我は、坊主との戦いに備え力を蓄えていた。 ある日紫陽花の咲く道を傘をさして歩いていると、ちょうど私の目の前を女が倒れてきた。女はひどく怪我をしていたが、手に何かを握りしめたままであった。 そこへやってきたのが法師たち。 人間はその女を取り囲むとなにやら呪文を唱え始める。 女の身体はみるみる小さく縮んでいき…… 力が弱っていて気づかなかったのだが、その女は蛙の妖だったのだ。 私はその場に飛び込み、法師たちを蹴散らした。 以来、彼女とは姉妹の契りを交わした仲なのさ。 青蛙「ケロケロッピ」 (3) 2023/04/16(Sun) 17:20:09 |
【人】 胡媚娘 メーニャン>>5ジャック うむ、聞いてくれるかカボチャの妖よ そうあれはまだ我にふさふさの耳と尻尾があった頃…… 私の住む山の麓の村は街となり、山道ができ、人がよく通るようになった。 そうすると馬車を狙って山賊が住むようになった。 山賊が狙うのは人間ばかりではない。山の御馳走もだ。 兎たちは山奥へ逃げる。私たちはそれを追いかける。しかし鹿や兎、うまい肉は山賊のみならず大勢の人間にどんどん狩られ始め、山は静かに貧しくなっていった。 その時私はすでに短い時間であれば人の姿に化けることができた。 化けて、化けて、また化けて。 山賊の手口よりは多少荒事も少なくすまぁとに。 人間の男共から食べ物を拝借し、病気がちで狩りが下手で一向に自立できない、狐失格の弟の世話をしてやっていたのだ (続く) (7) 2023/04/16(Sun) 17:59:57 |
【人】 胡媚娘 メーニャン(続き) そんな生活の中、ある坊主と私は出会う。月夜のもと湖に浮かぶ偽の月を眺めながら毎晩言葉を交わす我ら。正体がバレたら、私は命を狙われるだろう。毎日幻術が使える間のひと時だけ、私はその男と話すことを許されていたのだ。 秋のことだ。ある日、私は久しく手を染めていなかった悪事に再び手を染めた。冬に向けて、肉をつける必要があった。 大荷物抱えて山へ戻ろうとすると、山を降りる坊主を見かける。しかし小僧を何人も引き連れており、仰々しい。 嫌な予感がした私はすぐに弟のもとへ走った。 ……弟は殺されていた。 そのあと街で聞いた噂では、高僧が人に化ける狐を見つけ、靡かせ、住処を突き止め、退治したんだと。めでたしめでたし ふふ、そんな顔するな。もう千年も昔の話だ (9) 2023/04/16(Sun) 18:08:05 |
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