情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
貴戸 高志は、柔らかく小豆色の瞳を細めて恋人に視線を一瞬見やった。 (a32) 2021/10/03(Sun) 22:08:58 |
【人】 4432 貴戸 高志>>3 >>?2 >>4 闇谷/迷彩 隣で話を聞いて静かに納得する。成る程、あの時の告白は目の前の少年が背中を押してくれたのか。 「迷彩」 コツ、と一歩進み出る。 「俺は何より大切なものを見つけた。きっと一人のままでは感じることのできない"幸せ"を見つけた。 それは暁が想いを伝えてくれたから見つけられたものだが、お前の支えによって暁が行動できたのであれば。俺もお前に感謝しなければならないな」 ▽ (5) 2021/10/03(Sun) 22:37:11 |
【人】 4432 貴戸 高志 (6) 2021/10/03(Sun) 22:38:04 |
貴戸 高志は、少し考えた。彼が泣いた時はどうしていただろうか。 (a34) 2021/10/03(Sun) 23:22:21 |
貴戸 高志は、一歩進み出て、泣いた少年の涙を拭い、そっと抱きしめた。 (a35) 2021/10/03(Sun) 23:23:35 |
貴戸 高志は、大恩ある少年にそっと告げる。「ああ、約束しよう」 (a36) 2021/10/03(Sun) 23:24:18 |
【人】 4432 貴戸 高志>>10 迷彩/闇谷 夢、応援して貰えたの初めてかも。 いや、何があっても叶えるつもりだったけどさ。 自分のことは自分でやる。もう失敗しない。自分の夢は、自分で叶える。 嘗ての少年の声が脳裏に響く。 外に出たなら、彼は夢を叶える為に動くのだろう。 けれど、目の前で言い淀む姿を小豆色は捉えた。 理由は分からない。事情を何一つ聞いていないのだから。 「……迷彩。もし、やりたい事を変えたいなら。変えてもいいんじゃないか? 覚えているか?俺が企画初日にお前に話したことを。施設にずっといるということを。 それが今はどうだ?俺は頑なに決めていたことを変えて、共に少年院にいると言ってくれた暁の決意も無駄にして、外へ出たいと選択した」 体を少し屈める。貴方ときちんと話すには、少しだけ距離があったから。 「──好きに生きてくれ、迷彩。 お前が俺たちに沢山笑ってほしいと願うように、俺たちだってお前に沢山笑ってほしいと願っているのだから」 (11) 2021/10/04(Mon) 0:38:19 |
【人】 4432 貴戸 高志>>13 >>14 迷彩/闇谷 ──生きる為なら知らない人間など死んでも問題ないだろう。 そんな言葉が、自然と溢れてきて。だから口を噤んだ。己は自分の為に他人を、他人の死を、他人の尊厳を壊して利用して逃げてきた。だから、これは言ってはいけない。 そんな事はきっと恋人が許さない。隣にいる人間は、誰かが傷つき苦しむことを自分の痛みのように抱え、寄り添い、涙してくれる人なのだから。 だからこそ、自分は救われたのだ。 ──それなら、やる事は一つだ。 ▽ (15) 2021/10/04(Mon) 3:05:07 |
【人】 4432 貴戸 高志恋人の判断には微笑んで返した。 貴方と居られるなら何処でも幸せなのだから、問題はない。 外に出られるまで、自分が死ぬ気で恋人を守ればいいだけだ。 「 俺の報酬分を闇谷暁の望みに上乗せさせる。 同じように迷彩の為に使ってくれ。 ……俺は迷彩の事情を知らないから、このような形になるが……そこはすまないな。許してくれ」 澄ました顔で告げた。 自分はどこまでも身勝手だから、自分の守りたいものしか守れない。 でも……赤の他人と呼べないくらいには少年と近づいた。そして、絶対に自分の世界から消えさせはしないとも約束をした。 助けてと望んだ時に必ず助けられるかは分からない。 けれど。 助けられる可能性があるのなら、手を伸ばさない理由なんてないだろう。 「迷彩。言っただろう。俺はお前を応援すると。 生きたいのなら──それを、応援しよう」 (16) 2021/10/04(Mon) 3:05:57 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新