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【人】 絵描き ルナリア彼がいないと認識してから 日が昇り、落ちる回数を数えるようになった。 一人で栄養補給をしたり、水分補給をしたり そうして1回、2回、3回。 それでも彼が来ることは無い。 (19) 2021/05/23(Sun) 19:12:22 |
【人】 絵描き ルナリア一般的な人がどう考えるかはわからないが 私はただただ、疑問に首を傾げた。 当たり前になっていたことが 当たり前ではなくなったこと。 どうして、とかなんで、とか。 子供みたいに、馬鹿みたいに、 ……つい、筆の操りを間違えてしまったり。 (20) 2021/05/23(Sun) 19:12:47 |
【人】 絵描き ルナリアさて、数え始めて一週間ほど経った頃。 家の中に、こんこん、とノックの音が響いて、 私は顔を上げた。 いつもなら適当に入ってもらうところ、 どうぞ、と声を上げたあともじぃ、と扉の方を向いて。 そうして入ってきたのは ─── 馴染みの画商。 思わずため息を吐いてしまうのは仕方ないと思う。 相手はおかしな顔をした。 (21) 2021/05/23(Sun) 19:13:23 |
【人】 絵描き ルナリア私の性格を知っているからか 画商の彼とは今までに、多くのことを話したことは無い。 至ってビジネスライクな関係、 今日も今日とて絵を売り買いして終わり そう思っていたけれど。 『 なにかあったのか 』 なんて、尋ねる物言いをされたものだから これまた疑問に目を瞬いた。 どうしてわかったのだろう。 (22) 2021/05/23(Sun) 19:13:41 |
【人】 絵描き ルナリア見つめる目と目を合わせて 数瞬。 私は、口を開けば、かねてよりの疑問を吐き出す。 「 どうして、そばに居てくれたのかな 」 「 どうして、そばに居ないんだろう 」 二つの疑問を、重ねて問いかけて。 相手の反応を待つ。** (23) 2021/05/23(Sun) 19:14:58 |
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