]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。 (a25) 2022/12/20(Tue) 20:46:20 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ―― 時は遡り/『月』の自室にて ―― [失敗とは、その多くが自覚して行われるものではない。 自らの行ったことが、取り返しのつかないことを招いた後に、 ようやく、振り返って自らのやったことを認める。 愚かしくも人とはそういうものだ。 『箱庭の子ら』のひとりである『審判』だったら、 あるいは、勘違いを認めようとはせず、もっとひどい言葉を叩きつけていたかもしれない。 「キミの言うことは信じない」だのなんだの。 だけど私は『審判』じゃない。 何の言葉も交わせないままなのは嫌だと思っているチェレスタだ。 その辺りの境界を見失わずにいられて……、 良かったと思う。心から] (141) 2022/12/20(Tue) 23:51:38 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ……う。 私だってそうだよ。実は。 ちゃんと君の話に耳を傾けることができるか、 ……怖かった。 [げに怖ろしきのは御しきれない感情とは難儀な話である。 すんなりと見えたのなら、それは、>>19 ヒナギクに頼んだおまじないが功を奏したからだよ、……と、 彼の気持ちがわかるのならそう認めていただろう] なんで疑問形がつきそうな言い方? …………まあいいけど。 [ほんとにいいのかなあ? と自問自答してみたけど。 心は不思議なくらいに凪いでいたのでいいってことにする] (142) 2022/12/20(Tue) 23:55:05 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[その後、そう。チェレスタが笑いかけた後。 放たれた言葉>>20に内心ずこっけそうになってしまったが。 「いや少しかい!」って。 ツッコミしたがっている魂の奥底のやつには悪いが、 少しずつ、でいいと思うのだ。 好まざる相手に向かって笑いかけるのだって、 最初は変わったのかそうでないのか気付きにくいくらいのささやかさでもいい。 それを口に出せなかったのは、やっぱり、 世界と自分たちのこれからのことを考えてしまうからだ。 チェレスタは世界の存続へと舵を傾けた。それでも滅ぶというなら、 ……そういうものだ、と案外すんなり諦めることができてしまう。 世界の命運が定まってない今、 チェレスタの言った言葉はすべて感傷になってしまう。 ただ微笑って、彼の言葉を余すことなく聞いていたが、] (143) 2022/12/20(Tue) 23:55:55 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ (144) 2022/12/20(Tue) 23:56:26 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタえー。……いやまあ今日のところは引き下がるけれど。 びっくりしたなあ。 ……でも、変だなあ。悲しくはないんだ。 [あまつさえくすくすと笑ってしまうチェレスタである。 どうして悲しくはないのか、言語化することはできそうで。 証持ちだってバレちゃうと、『証』の部分だけを見て、 『私自身』を見てもらえなくなることが、何度も……あった。 でも、彼は証持ちだから、理由はどうあれ、 ちゃんと『私』を見てくれてると思うから悲しくない……ってところか? どうなんだろうなあ。 感傷ではない、前向きをするのにためらいはあったが、 一度零れた思いは止まらない] もしも世界が続くなら、 「どうして嫉妬してるのか」と 「どうして嫉妬されて悲しくないのか」、 答え合わせ……できるといいね。 (145) 2022/12/20(Tue) 23:57:41 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[捨て置いたらその時点で後悔することになる。>>22 だから来た。 部屋に戻ったらしょげた自分が元気に顔を出すのはもう分かってることだし、 こうまで穏やかな時間を過ごせていることが、 そもそも夢なんじゃないかとすら思えてきたし。 だからこそ“いつでもどうぞ”なんて言えることに、>>23 今までは見えなかった強さ……のようなものを見た気がした。 『月』は移ろいさまざまに形を変えるのだ、 ……って辺りは関係ないかもしれないけど、 とにかく知らなかった一面を見たことが、 きっと何よりの収穫だった。 緊張からの解放を大きく抱えながらまっすぐ自室へと足を進めていた*] (146) 2022/12/21(Wed) 0:12:03 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ―― 自室/決断の後 ―― 貴方のご期待には沿えないけれど、 それはそれとして。 私は貴方に感謝しているのよ。 これでも。 [自らの決断を告げた後、 『箱庭の神』を引き留めて、ちょっとした話を切り出すチェレスタである] (164) 2022/12/21(Wed) 2:03:52 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ『月』の彼……いえ、エーリクと色々話をしてね。 その時こう言っていたよ。 「こんな風に追い詰められなければ、 今このときはなかった、と思う」って。>>20 私も、これについてはまったく同じ意見なんだ。 もしも貴方が現れていなかったら、 私はあの子の気持ちからずっと目をそらしてただろうね。 だから、きっかけをくれてありがとう。 [その時はいい星月夜であった。>>3:3 落ち着いた表情でぺこりと頭を下げる。 しかし、再び顔をあげた時には、複雑な心情を写し取ったかのような微笑が貼りついていた] (165) 2022/12/21(Wed) 2:05:24 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ……。 [何かを言いたいような気がした。 しかし、何一つ言葉にならなかった。 用はそれだけと言いたげに手を振れば、神なる存在は去っていった。 ふう、と吐息をひとつ。 それから、窓から夜空を見る体勢になって、歌うことにした。 チェレスタのレパートリーの中にある、数少ない、あまり明るくない類の歌。 終わってしまった世界でそれでも、生きている、 『誰か』の目線で歌われている短い歌だ] (166) 2022/12/21(Wed) 2:06:24 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタこれで、……いいよね。これで。 [チェレスタは神なる存在に何も訊ねないことにした。 証持ち以外の者を箱庭に招く件について。 そもそも、 嵐が来ようともテントの入り口を開くような彼らが、>>2:407 自分達だけが別の世界で安全に過ごすことに、二つ返事で頷くだろうか? そうではないだろう、……と、信じているから。 だから世界が滅びるならば、 意地悪を完遂するためにも、結局箱庭に行かないことを選ぶ。 そうして共に果てるだけだ。 世界が滅びないならば、] (彼らの道行きが途切れないって、 信じる以外に何ができるっていうんだろう) (167) 2022/12/21(Wed) 2:07:31 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ『心配かけてごめんね。私はもう決めたよ。 でも寝不足は美容の天敵だから。 またね。』 [悩んだ結果ヒナギクにはこのようなメッセージを送信した。 「私は大丈夫」という一文を入れたり消したりを何度も繰り返して、 結局消したまま送信した。 端末を放り出してため息ひとつ。 泣いても笑っても明日すべてが決まるのだ**] (168) 2022/12/21(Wed) 2:22:22 |
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。 (a38) 2022/12/21(Wed) 2:29:14 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ―― 回想/故郷の歌 ―― [マドカ>>2:362ががっかりしているとは、顔に出ていなければ気付けはしない。] 境界……、ああ、海のことかな? ここが海に浮いてる感じ……? ねえ、もっといろいろお話して? [眠りについた子を見守る間のちょっとした退屈しのぎのつもりだったが、 話を聞いているうちに随分とのめり込んでしまった。>>2:363 ――1日でぐるっとめぐれるの? ]それじゃあ探検しようにもすぐ終わっちゃうわけだ。 ――え? 細くてつるつるした麺じゃないの? どんなソースをかけて食べるの? ――大きい家に住んでたんだ。 じゃあ済んでたお部屋も広かったとか…… (272) 2022/12/21(Wed) 23:55:46 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[チェレスタはマドカのことをすべては知らない。 『正義』の証持ちであること、ヒナギクからは「せんせい」と呼ばれていること。 その唯一無二な呼び名が羨ましくて、 ヒナギクに「私をうたのせんせいと呼んでもいいのよ」と言ったこともあった。 それらに加えて今やっと、 島群の方にルーツがあり、美しい思い出をいくつも語れるということを知った。 思い出の共有をこの先も求める言葉に頷いてから、>>2:364 チェレスタは朗らかな表情で口を開いた] (273) 2022/12/21(Wed) 23:56:45 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ私はね……、旅をした場所のことは、 覚えておくようにしているんだ。 その場所の記録をつけたり、歌を作ったりして。 でも、島群はなかなか手の届かないところだったから、 こうして話が聞けて良かった。 [やがて、寝ているはずの子が動いた気配がしたから、 再び寝かし続けるかのように歌をうたった。 メロディは先程の歌と同じで、しかし、先程聞いたマドカの故郷の話から着想を得た言葉をメロディにのせていく。 即席で替え歌をつくったようなものだ] (275) 2022/12/21(Wed) 23:57:30 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタほら、こうして歌ができたから。 君の故郷は永遠に残り続けるよ。 よかったね。 [正確には「私の中では永遠」にすぎない。 即興の歌など記憶が薄れれば消えてしまう。 それでもチェレスタは心からそのことを祝福した。 そもそもその場所が既に帰れない場所であると知らず。 歌になりさえればあらゆることが――たとえ醜い部分でさえも――多少は綺麗になって残り続けるのだと、 信じているのだ。心から*] (278) 2022/12/21(Wed) 23:59:20 |
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