[求めたものは与えられたか否か、
与えられればまた一つ満足げに、与えられなかったなら指先が『山神さま』を求め、
温もりを、熱を描き抱くように、その腕をさし伸ばして
それすらも与えられなかったなら、寂し気にくぅんと鼻を鳴らす]
んぁ……ぁぅ、
[けれど胎内に埋め込まれた指……もはや何本だったのか、勿論青年にはわからない……が抜かれると、拡げられた孔が戦慄いて、小さく鳴いた。
続く行為を青年は知らない。
けれど本能的に悟ったかのように、再度股を開くようにして、それはあたかも迎え入れるかのような素振りで、
それはただただ抜かれた所が寂しかっただけなのだけれど。
『山神さま』の怒張が見えたなら、あるいは触れたなら、その熱量に、質量に、ごくりとつばを飲み込んで
きっとその姿には恐怖よりも期待が見えることだろう
頬どころか肌全体を主に染めて、はぁと熱い息を吐き、とろりと蕩けた眼差しで
誘 う
**]