人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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 カミクズ
「ひっく………っ、……」

ぐしゃぐしゃに泣きはらした目で自分と同じように体のどこかに×がついているであろう相手の顔を見上げる。

「キミは……随分落ち着いてるね……。
 そりゃそうだよね、別に生きるのに執着してないもんね、キミは……」

鼻をすすりながら少しむくれた様子だ。
希望通りに×をつけられた人と自分は違う。

 ヒメノ

「あはは…
 そうですね、自分はそう望んだわけですから…」

生きる事に執着していないのは、事実だ。
少し困ったように笑ってハンカチを差し出した。
一般的に、アイドルに涙は似合わない、とされるだろうから。
今はただの緋苺 姫乃でありたいなら、それでもいいのだけど。

「でも、ヒメノさんや他の方が生きる事は。
 直接的には助けられなくなったかもしれないけど、でも。
 自分は、まだ応援しているつもりですよ。」

自分のこれはきっと諦めではないのだと、そうは思うけれど。
それでもきっと本当は、落ち着いてなんかいない方がいい。
必死に、切実に、死にたくないと叫んだ方が、ずっといい。
誰にだって、生きていたいと、そう言って欲しいと思う。

「まだ、絶対に助からないと決まったわけじゃないんです。
 素敵なアイドルで居る為に。
 その為にずっと、ここまで頑張ってきたんでしょう。
 自暴自棄になるには、きっとまだ早いですよ。」

 カミクズ

「………」

すねた様子で睨みつけた後、差し出されたハンカチを受け取った。

「ほんとに応援してるならキミが死んじゃってよ」

メイクの崩れを気にして目元をぬぐいつつも駄々をこねた子供のように理不尽に相手をなじった。

「偽善者なんて嫌い……」

 ヒメノ

「死にますよ。」

不貞腐れた子どものような様子に一度、苦笑して。
それから、あなたの言葉に肯定を返した。
静かで、穏やかで、でも、断定的な声色だった。

「誰に望まれずとも。
 選ばれた時点で、ここで死ぬつもりでした。」

「でも、それがきみの為だとは確約できないです。
 何より自己犠牲なんて身勝手の極致です。
 誰かの為に、なんて言って自殺するのもまた偽善でしょう。
 …それに、自分の命で誰かの命を担保するのは
 双方命が軽くなるからやめろ、とも言われてしまいましたし」

そう言って、清掃員はもう少しだけ苦笑を深めた。
つまりは万が一の時、あなたの身代わりになる事はできなくて。
でも。

「それでも、諦めるにはまだ早くて。
 もしかしたら…これは本当に極端で、楽観的な例ですけど。
 この合議場から選ばれる臓器提供者が、
 自分一人で足りる可能性も、無くはないわけですから」

結果的には、きみの為になるのかもしれません。
そんな屁理屈を言って抜け道を作る、ずるい大人だ。

 カミクズ

「命が軽くなる……?ハハっ☆彡なにそれw
 命に軽いも重いもないでしょw
 生きてるか死んでるか……それだけだよ♪」

ゆらりと立ち上がる。

「キミがここで誰かのために自己犠牲で死ぬのが偽善なら、何が善なの?
 命が軽くなるなんて詭弁だよ……誰なの?そんなくだらないこと言った人♡
 キミが死んでくれてヒメノが生きられる可能性があがるならそれは善でしかないでしょ?」

ため息をついた。

「そんなこと言ってる奴に限って何もしないし何もできないんだよ……
 ただ自分がかかわった人が死ぬのが見たくないだけなんでしょ?」

手に持っていた包丁を貴方に差し出す。

「誰のためとかヒメノにはどうでもいいの
 どうせ死ぬなら今死んでよ」

いつもの作り笑顔も何もない、無表情で貴方を見つめる。

 ヒメノ

「嫌ですよ。」


たった一言の、それでも十分すぎる拒絶だった。
差し出された包丁が受け取られる事は無い。

「死んで欲しいなら殺してください。
 生きたいなら蹴落としてください。
 だって、そうじゃないと。
 何もしないのはきみも同じじゃないですか。」

ただ前に立って、その無表情を見下ろして、淡々と問う。

「自分が手を汚したくないから、何もしない。
 自分が助かろうとする為の努力すらしない。
 自分の為に労力を掛ける事すらしなくなった。
 そうなりますよね。違いますか?」

そんな人を助けたいと思う人が居ますか?

美術 エノは、メモを貼った。
(a33) 2022/02/27(Sun) 19:06:53

 カミクズ

「……そっか、確かにそうかも……ヒメノが間違ってた」

しょんぼりとして差し出した包丁をひっこめた。

「そうだよね……ヒメノも、その人たちと一緒だったのかも……
 生き残りたいなら……」

「──ちゃんと努力、しないとね」


包丁を握り直し、貴方の首筋めがけて迷いなく包丁を振り下ろした。

 ヒメノ

「────、」

振り翳された包丁の、鈍く光る切っ先は。
想定内だった。

咄嗟に身体を捻った事で切っ先は首筋を逸れ、肩口を捉えた。

「ッああクソ、残念ですが…」

衝撃を感じて、じわりと熱を持って、それから痛みが走る。
噛み締めた歯の間から呻くように悪態を吐いて、

「人を殺すのって──大変なんです、よ!」


──いくらVR内での補正があっても、体格的な有利は覆らない。
その凶器は成人男性を殺すには少々不足だった。それだけの事。

負傷を免れた側の腕で少女の細い手首を掴み、
捻り、手から刃物を引き剥がし、再び手の届かない所へ。
そのままあなたを突き飛ばして、もう振り返らない。

 ヒメノ

「…ハ、次はもっと上手くやるんだな」

低く呟いて、その場を後にした。
点々と血の痕を残しながら。

ぽたりぽたり、血の痕を残しながら寮へ。

後で掃除が必要だな、と思った。

 カミクズ

「っ……!!」

人を襲ったことなんてもちろんない女の手は簡単にひねり上げられた。

「っ――ぁっ!!」

痛みに凶器を落とし、突き飛ばされてしまえば転がったテーブルに体を打ち付けて床へ伏す。
男が去っていく背中を睨みつけながら見送った。


───……

どれほどその場に伏していたのか、
痛みにようやく慣れてきたころ、ゆっくりと体を起こした。

「……アイツ、死んでもいいって言ってたくせに……っ
 むかつく……」

ピンクのリボンに飾られた親指の爪をギリギリと噛む。
すぐに追いかけて殺してやりたいが、また正面から切りかかっても同じようにいなされてしまうだけだろう。


「はあ………」

多分、深夜から早朝にかけての事。

清掃員は一人、寮の入り口から医務室までの道を掃除していた。
つまり、点々と残された血の痕を。
簡単に処置をして着替えてこそいるけれど、
負傷した左側の腕はだらんと脱力したまま。

「虚無だ………」


物凄くやりづらそうだし、物凄く憂鬱そう。
実際憂鬱で仕方ない。自分で汚した場所の後始末なんて虚無だ。
モップがけをしながらひたすらに虚無をプレイしている……

ただ、大切にしたいんです。

エノは、北東の区画に薬局を作った。
(a44) 2022/02/28(Mon) 14:21:08

【人】 美術 エノ

「作れるんだ…………」

出来上がった薬局を見ておぉ……と感嘆している。
VRの世界に薬局があるのは中々不思議な光景だ。
効能もあるのだろうか、ちょっと気になる。

「…内装も……薬の種類も。」
「本当にちゃんと再現されてるな。」

うろうろ、たまにパッケージを手に取ってしげしげ眺めたりしつつ、時間を潰している。
(6) 2022/02/28(Mon) 14:22:52
そう思っていたい。

 エノ

カフェから出てふらふらと彷徨い歩く。
見慣れぬ建物に人影を発見してそちらへ向かっていく。

「………」

薬局の中で一人、此方に背を向けている男へ気配を殺し近づいていくと問答無用で切りかかった。

【人】 美術 エノ

>>+24 ヒメノ
「うーん、痛み止めとかくらいはあった方が良いのかな。」
「怪我くらいはするかもしれないし………」

と、これと言って何の警戒もしていなかった青年は。
例え素人と言えど、気配を消す努力をした君を。
察知など、できるはずもなく。


「────っ!?」



体の中に感じた、冷たい感触。
から、すぐにそれを上書きするような、熱さ。
熱と共に感じる、痛み。
それらを背中に感じて、訳も分からないままに振り向いた。

「……ヒ、メノ、さん………」

振り向いた勢いすら殺せる力も出なくて。
よろ、よろと後退して、薬棚にぶつかり、派手な音を立てて倒れ込む。
ぬるりとした感触が背中を覆う。

「……っづ……ぅ………っ!」


倒れ込んだ衝撃で、傷口が酷く痛んだ。
君からすれば、無防備な人間が倒れ込んでるようにしか見えないだろう。
(7) 2022/02/28(Mon) 17:49:31
 エノ
「あは……
あはははは!!!

 最初からこうしたらよかったんだ☆彡」

貴方の背に突き刺さった包丁を、よいしょ♪と可愛い掛け声とともに引き抜く。

「わ!も〜!!これお気にのパンプスだったのにぃ〜><」

抜いた傷口からあふれる血を踏んでしまい、露骨に嫌な顔をしながら、貴方の服でつま先をぬぐう。

「あ〜ごめんね♡ キミとは話したことなかったけど〜ヒメノが生き残るためにはこうするしかないみたいなの☆彡
 だからごめんね〜〜死んじゃって?♡」

10分遅刻ぐらいのテンションで謝った。

その背を見送った。

【人】 美術 エノ

>>+25 ヒメノ
血だまりができる。
痛みで回らない思考でうっすら、
あぁ、また掃除をお願いしなきゃな、なんて思った。

「なん、で」

踏まれるように拭われて、痛みに苦悶する。
倒れ込んだ視点から見る君は、大層大きく見えた。

「どう、して」

状況にそぐわない明るい声に、疑問の声しか出ない。
なんでそんなことをするのだろう。
どうして、そんな思考になったのだろう。
人を殺してでも生き残りたいのか。
なんで、どうして。
なんで
なんで
なんで

(8) 2022/02/28(Mon) 18:33:10
美術 エノは、メモを貼った。
(a54) 2022/02/28(Mon) 18:34:02

【人】 美術 エノ

>>+25 ヒメノ





───パンッ!!







と、乾いた音が遠くまで響いた。
(9) 2022/02/28(Mon) 18:36:30
 エノ
「なんでって……変な事きくね☆彡
 死にたくないからに決まってるじゃない♪
 キミは@で臓器提供オッケーなんだから、別に死んだっていいんでしょ?」

プルプルの唇に人差し指をあてて、小首をかしげた。

「ヒメノはBなのに、印付けられちゃたんだよ?こんなのおかし――
……!!!

【人】 美術 エノ

>>+26 ヒメノ

「そうじゃなくてさぁ。」


よろり、火薬の匂いが漂うそれを投げ捨てて、立ち上がる。
幸い、女性の力ではそんなに深々とは刺さらない。
寒がりで、厚着をしていたのも功を期しただろうか。

「なんで」

なんでそんなことをするのだろう。
どうして、そんな思考になったのだろう。
人を殺してでも生き残りたいのか。

とかじゃなくて。


「人を殺そうって思う時、どんな気持ちなの?」
「背中を刺した気分は?楽しいのかな。」
「無防備な人間を見た時、テンションが上がった?」
「知りたいんだよ、君の事。理解してあげたいんだ。」
「教えてよ、一つひとつ、細かに。」

蹲った君の、その背中側に回る。
よろり、よろりとした足取りで。
滴る血が、地面に僅かばかりの縁を描く。

「それとも、実践するほうが早いのかな。」


あぁ、君のことを理解してあげられそうだ。
嬉しくて、楽しくて……気持ちいい。
(11) 2022/02/28(Mon) 18:59:22
仕事が増えたかも、とぼんやり思った。

でも、人から頼まれるなら、嫌じゃない。

エノは、嬉しげに笑っている。
(a63) 2022/02/28(Mon) 20:55:32

だから、そう思っていたい。

そう思っていたいから、一歩、踏み出す事を選んだ。

【人】 美術 エノ

#薬局

目にした光景は。
かたや、背中と足に切り傷を負い、
刃渡りの長い血濡れの刃物を持って、
少女を見て笑ってる青年と。

かたや、胸と足から血を流し、
呻きながら地面に突っ伏する少女。

僅かばかり、おそらくは最初の獲物の分と、
少しばかりの力の差の分、青年の方が優勢で。
故に。
青年の方が加害者に見える構図だ。

「あれ、もうしないんだ。」
「そう……あぁ、俺も、力、抜けてきたな……」
「……ふふ、……お揃い…………」

汗をだらだら流して、手をつく。
アドレナリンが切れてきた。痛い。

「…普通の何が悪いの………」


そんな呟きは、誰に聞こえるとも知らず。
(17) 2022/02/28(Mon) 23:42:32
>>薬局

「はぁ……、はぁ……、……」

もう力が入らないのか、ぐったりとした様子で視線だけを入口へ向けた。

「キミ……は……」

約束という名の取引をした"可愛い子"
印がついた時点であんな口約束に意味はなくなってしまったけれど。

エノは、薬局の再現度はとてつもなく高い。商品のラインナップも。パッケージのデザインや細かな注意書きすらも。
(a65) 2022/03/01(Tue) 0:30:30

【人】 美術 エノ

>>薬局

目の前の少女が手当される。
別に、どうでもいい。
殺したいわけでもなかった。
ただ。
同じことをしてあげたかっただけ。
理解してあげたかっただけ。

「うん…………大丈夫…………」
「そっちの手当てを、ちゃんとしてあげてよ………」

まだ少し高揚した顔で、ナイフはデータの海に返して。
座っているのすらきついから、ぐったりと横になって。
上着を使って、ぎゅうっと患部を縛る。
背中の方はどうにも塞げないけれど。
それはもう仕方ない。

か細い息をする。
放っておかれたら死ぬんだろうな。
理解される前に死んでしまうな、なんて。
ただぼんやり考えながら、天井を見上げていた。
(19) 2022/03/01(Tue) 1:35:41
>>薬局

「…………」

あくまで"日常"を貫こうとする彼に内心呆れるも、惨めで汚い自分をみて罵られることも覚悟していたため少しほっとした様子だ。

けれど、立てるかと伸ばされた手を取ることはできなかった。
銃弾を受けた胸と切り付けられた脚からの出血が止まらない。

(寒い……)

荒かった呼吸はだんだん薄くなっている。

やりたかった事を思い出した。

ある時からずっと、そうしたいと思っていました。

>>薬局
「変、なの……他の人、が死んだら…キミは……生き残れる可能性…上がるのに……バカ…だね…」

だらりと力無い身体が毛布へ寝かされて、朦朧としながら彼を見る

「私…、生きた…かった………生きたかったの……」


振り絞るようなか細い声で紡がれるのは願いか言い訳か。

銃弾の傷は素人の応急処置で何とかなる代物ではない

エノは、ぐったりとして治療を受ける。こちらは切り傷だけだ。
(a69) 2022/03/01(Tue) 12:15:16

>>薬局

皆、ずるいよ。
本当は皆死にたくないくせに。
偽善的な綺麗事言って決断は人任せで。
何で一番に死にたくないヒメノが一番に死ななきゃいけないの?

「……死にたく、ない……」


手を伸ばした。
助けてほしくて苦しくて。

「——…」


声にならない言葉を零し、その手はやがて地面へと落ちる

普通にも特別にもなれなかった愚かな女の鼓動は途絶えた。

【人】 美術 エノ

>>薬局

もうだいぶ意識が朦朧としている。
聞こえる音もすごく遠くで。
寒い、と言うのに汗はとまらない。
薄ぼんやりとした視界の中で、思い浮かぶのは。
「寂しいな」と、ただそれだけで。

眠くなってきたな。
もう仕方ないかな。
そう思えてきた頃。
僅かばかり、聞き取れる声が聞こえてきた。

「……僕、まだ、
 エノの事だってちゃんと理解出来てない……!」


………あぁ、そう。
まだ、誰にも………理解、されてない。



やだな。



「───っはぁぁ……!はー……」


止まりかけていた息を、大きく吸い込んで。

特別を押し付けられた贅沢な男の鼓動は、響き続けた。
(26) 2022/03/01(Tue) 17:24:36

【人】 美術 エノ

>>薬局

心臓がバクバクと動いて、熱くて痛い。
沢山走った後みたいに息切れする。
まだ死なぬようにと、体が力を振り絞っている。
ここが薬局だったのが、功を期したか。
あるいは、手当をしっかりしてもらったからか。
ぎりぎりで、踏みとどまっている。

「合議………………」


青年は、あの場が嫌いじゃない。
人との話し合いが、嫌いじゃないし。
あと。
顔を出さないと心配をさせてしまうような人も、居る気がするし。
だから、小さく、呟いて。
そこに行きたいのだと。

ただそれだけを告げるのが、精一杯だった。
(35) 2022/03/01(Tue) 19:42:44

【人】 美術 エノ

>>薬局

あまり多くを語れないし。
あまり回りも見えない。
音だけで何かを判断するしかない。
女性の声が聞こえた。

「………あぁ…………」
「………オレンジジュース、ありがとう………。」


そう言えば伝えてなかったな。
伝えに行くつもりだったんだけど、と。
どうでもいい事ばかりが浮かんで。

「……ごめ………しゃべるの、きついな………」
「……適当にしといて…………」


意識を失わないようにだけ、手を尽くす。
今できるのは、それくらいだった。
(47) 2022/03/01(Tue) 20:51:58
 




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