人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:




ファーストキスだった時点で察しはついていたが
本当に限界暴走したとはいえ、あんなに丁寧に、
なおかつ痛くないよう最大限努力したのは初めてだった。
けれど、彼女はその痛みさえも乗り越えて今、
何をしても快感を覚えるようになっている。
それは多分、宿に泊まるたびに
彼女をベッドに寝かせるようになったから、か。
本当のところはわからないが、
魔力補給のキスを超えたものを求めているのは
お互いに確実であると見る。





『違うこともしたい』


そう耳に入ればまだ朝で良かったと心底思う。
口付けが止むこともなければ、
彼女に与える弱い刺激が強くなることもない。
けれどもそれに我慢できず彼女の手が
己の手に重なったのなら、
手を逆転させ、彼女の手を使って胸を触る。
なんて淫らだろうかと思うけれど、
そうなってしまったのはテンガン自身のせい。






そろそろかと膝での刺激をやめ、
彼女の片脚を横へ向けると下着に触れて
ぐっと中指を押し付けてみた。
太ももでは感じ取れなかった湿りが
押し付けた指には直に感じ取れ、
彼女の感度の良さに平伏しそうだ。
何度か指を押し付けたのち、ツゥっと秘裂をなぞり
彼女の様子を見ながら更に指を動かすのだった。*



[小さな声でつぶやいたおねだりは受け入れられて、
誘うように動いた手を逆手に取られる。
自身の手を大きな手が覆って、自らの手で乳房に触れる。
柔らかな弾力が跳ね返り、指の後を残すように沈んで。]


 ……ッ、ン……ぅ……


[細く喘ぐように息を吐き出した。
掌につん、と尖った先端が当たって甘い痺れが走る。
胸を覆うのは自身の手なのに、動かしているのは彼の手で。
僅かな緩急にも、ン、ン、と声を震わせた。]

[胸の愛撫に夢中になって、腿を抑える力が緩む。
彼の身体が股を割入るように押し入って、
下着越しに秘所を指先で撫でられたら、びく、と身体が跳ねた。]


 ふぁ、……ぁ、んッ……
 ……やぁ、ッ……そこぉ……


[濡れた下着越しに指が入り口をなぞる。
それだけでもまたじわりと布地を濡らすほどに湿り気を帯びた。
指に感じ入るように、瞳を伏せて淫らに腰が揺らめいていた。]




彼女の手は一回りほど小さいだろうか。
そんな彼女の手を使って彼女の感度を上げるというのは
なかなかやれるものでもなく少し優越を感じる。
優越とは違うのかもしれないが、
こういうことを彼女の体でできる男、できた男が
テンガン以外にいないということは
ある種の優越だと言えるのだろう。





シャツを脱がせても良かったけれど、
そこはやはり大きいものを着せているからか
脱がせない方がいいような気がし始め、
そうするくらいなら、と片方の胸を執拗に触っていき、
彼女が自分で触るようになってくれたら
彼女の手から離れ、もう片方の胸に彼女の手とは
しなやかさも太さも違う彼の手が這う。
耳に届いてくる小さな声にテンガンの熱も上がる。


「は、……可愛い……何でそんなに可愛いの」


唇を離せば彼女から漏れる反応。
両手がそれぞれ彼女の弱い場所を攻めているからか、
反応も可愛く、体の動きも良く、好きが溜まる。
目を伏せている姿も良く、可愛いと呟きながら
下着を撫でていた指を横に動かして、
彼女の大切な場所を隠すその布をずらし、
指を押し付けていたその秘裂を直接撫でていくことに。



[重ねた手の動きが徐々に大胆になっていく。
柔らかな膨らみを揉みしだき、尖った先端を突付けば、
幾度も甘い声が上がっていく。
彼の手が離れた後も、自身の手を緩めることなく、
くりくりと先端を押し潰しては、吐息を漏らした。

自由になった大きな手がもう一つの双丘を掴む。
自身の手の動きとは違う手つきがまた新たな快感を呼んで
顎を逸らし、胸を反らして喘いだ。]


 ……ぁ、ぁんっ、……
 テンガンの、て……あついよぉ……、ンっ……


[また可愛いと囁かれて、頬をピンクに染める。
惜しみなく注がれる愛情は、既にミンナの感情が溢れる程にいっぱいで胸がきゅう、と苦しくなる。]

[赤くなった頬を隠すように俯いて、空いた手で唇を撫でた。
小さな唇からは熱の籠もった吐息が度々溢れて、指先に熱を伝える。
愛撫される胸に、囁かれる耳に、意識を奪われていれば、
悪戯な指先がするりと布地を避けて、しとどに濡れた秘裂を撫でた。]


 ……んぁ、ッ……ぁッ、……
 そこ、……さわっちゃ、だめぇッ……


[びくんと足先が跳ねる。膝を折り曲げて秘所を隠すように倒せば、
彼の腕に腿が当たる。
弾力のある腿をすり、と腕に擦り付ける仕草は、返って誘うような形になり、言葉とは裏腹にもっと刺激を望むように動いた。]



「熱い?だってミンが可愛いから。
 まだ、もっと熱感じられるでしょ?」


彼女の胸を可愛がっていると熱いと言われ、
優しい眼差しで指を使い硬くなってきた先端を撫でた。
そうしていると、気持ちよくなっている彼女が
体をそらして、反応し始めていた。
視覚的にわかる彼女の感じ方が魅力的で仕方ない。
頬をピンクに染めているところもまた、
彼女が純粋で、男をテンガン以外に知らないことを
示しているのではないかと思うほどに可愛らしい。





「ダメなの?だって、ミンはここにもっと熱いのが
 ほしいって思ってるんでしょ?
 聞こえてくるよ、ミンが受け入れてくれる音。
 いいよ、いい。……ほら、指がすんなり入る。」


ダメ、と弱く言う彼女にそう囁いて、
ゆっくり撫でていた中指を時折くいっと挿れ、
最後はくちゅりと音を立てて指の付け根まで
挿れてしまえば、可愛いよと囁き、
顔中に口づけを落としていった。



[赤い尖りをゆるゆると撫でられて身悶える。
弱い箇所を丹念に触れられるようにされて、ふる、と弱く首を振った。
身体の奥に熱が溜まっていく。
触れる手も熱くて、どうにかなってしまいそう。]


 ……っん、……感じる……?
 ぁ、ぁっ、ん、……むねっ、きもち……


[先端を撫でる指を押し返すように尖りがぷっくりと膨れ上がる。
いつしか己で弄っていた手が疎かになり、
は、と吐息を散らして胸に視線を落とした。
彼の言葉通りに熱を感じるように、蠢く掌へと意識が集中していく。]

[耳朶の近くで囁く声が脳髄に響く。
卑猥な言葉で煽られて、かあと頬に朱が走った。

言葉と共に蠢く指が、ゆっくりと縁をなぞって
淫猥な音を立てて中に入り込んでくる。]


 ……ぁ、ぁ、やぁ、だめっ……
 ゆびっ、はいっちゃう……んぁッ……、

 ……やっ、……おと、やだぁっ……


[自らが引き出している音だというのに、
耳に届く音は酷くいやらしく響いて、思わず否定の言葉を並べ立てる。
なのに、指を含んだ中は喜ぶように蠢いて、深く沈んだ指を甘く締め付けた。]



執拗に障れば触るほど良い反応を見せる。
それは彼女が自分で触ることを疎かにしてしまうほど。
熱い吐息と視線が物語る彼女の熟れ方。
すぐにでもかじりついてしまいたいけれど
まだまだ、と言い聞かせて止まることなく可愛がる。


「ミン、自分で服脱げそう?」

もっと深く繋がろうと思った時、
邪魔になってくるかもとやっぱり思い始めて、
恥ずかしがりながらも感じている彼女に尋ねる。
彼女自身が体を曝け出す行為が恐らく淫靡。
無理やりとは言わないので、彼女が脱いでくれたなら
よくできました、と褒めてあげよう。





秘裂を撫でる行為の中でその中に隠れる秘芽も一緒に撫で。
くにっとくる反動がもっと触りたいと思わせる
不思議な箇所ではあるが、追々でも可愛がれると思い
彼の指はそのまま下へと移動していった。


「音がやだ?……それならこれでやめておこうか。
 素直になってくれたと思ったんだけど、
 俺の思い過ごしだったみたいだね。
 まだゆっくり出来るからお休み?」


彼女の言葉はそういうことではないと分かっていながらも
素直になってくれなかったことへの意地悪を。
勿論中から指は抜かれて、胸を可愛がっていた手も
そこから離れていくし、よしよしと頭を撫でたら
ベッドから抜け出そうかと体を動かしたはず。




【人】 アウローラ

―― 朝/自室にて ――

[ 鳥の声が聞こえる。 ] 
 

 ……ん。


[ 遠く小さく、囀るそれに薄らと目を開ければ
 カーテンの合間から挿し込む光が朝の訪れを告げていた。 ]
(45) 2022/05/20(Fri) 11:38:30

【人】 アウローラ


 
(朝……)


[ なんだか、頭が痛い。
 それに、何か、嫌な夢を見ていた気がする。
 昨日は、どうしてたんだっけ……?

 確か、裏庭に誰も来なくて。
 一人では中庭に行く勇気がなくて、
 それで図書館から、ダンスパーティーを見て。

 ええと、それから……。 ]
(46) 2022/05/20(Fri) 11:40:57

【人】 転生者 アウローラ

[ なにか怖くて、悪い夢を見ていたような、
 そんな記憶を辿ろうとしていたら。 

 不意に現れた、というより此方を覗きこんできた人影。>>47

 暗闇からそのまま抜け出してきたような
 黒い髪と、対照的な白皙の整った顔立ち
 そしてゆうべ見た、血のような赤い瞳。  ]
(49) 2022/05/20(Fri) 11:48:12

【人】 転生者 アウローラ


 
 …――〜〜〜〜!!
 
 
[ そのときのわたしの感情は、ちょっと言葉にならない。

 声にならない叫びと共に、
パンッと反射的に彼の頬を平手打ちした。

 うん、思い出した。
 ゆうべ、あの図書館で、わたしは……* ]
(50) 2022/05/20(Fri) 11:49:47

【人】 転生者 アウローラ

―― 回想/夜の図書館にて ――

[ 正直、訳がわからない。
 だってこんなこと、ゲームの中では起こらなかった。 ]

 
 ……。
 

[ 床に倒れ込んだまま、見上げれば。
 青みがかった光が差し込む図書室の中、
 その部屋の奥の暗がりから、此方を見下ろす赤い瞳。

 血のように赤い瞳が暗闇に浮かび上がるその光景に
 恐怖を感じてもいいはずなのに。
 不思議と、それを恐ろしいとは感じなかった。 ]
(51) 2022/05/20(Fri) 11:50:41

【人】 転生者 アウローラ


  
 ……だれか、

 
[ そこにいるの?と問うより先に、
 暗がりがほんのわずか蠢いたように見えた。

 それが巨大な生き物のように見えて
 息を呑んだのは ほんの一瞬。

 すぅ…と暗がりから現れたその人影は、
 わたしの前に膝をつくなり頬に触れて涙を拭う。 ]
 
 
 ……ッ
 
 
[ びく、と身体を震わせたのは、
 突然のことだったのもあるけれど、
 触れられたところから感じる冷たさと、

 ……なにか、内心を見透かされたような
 居心地の悪さを感じたから。 ]
(52) 2022/05/20(Fri) 11:53:03

【人】 転生者 アウローラ

[ そうして、訳が分からないあいだに
 口を閉じさせられて。>>0:187
 目を白黒させている間もなく。 ]

 
 ……!
 滅ぼしたりなんかしません!!
 
 
[ 此方が戸惑っているあいだに
 いい笑顔で告げられたその言葉>>0:190

 突然何を言い出すのだろうかこの人は。

 ううん、ひとではないのかも、しれないけど。
 
というよりさっき、聞き覚えのある言葉が
 聞こえたような気がする>>0:184
 ]
(53) 2022/05/20(Fri) 11:58:40

【人】 転生者 アウローラ

 

 ……だめですよ、そんなこと。


[ 握りしめた手を胸に添えて呟く。

 たとえこの世界がわたしを必要としていなくても、
 誰に選ばれることがなくても、たとえ愛されなくても、

 ……大好きな人たちが幸せでいられる今のこの世界を
 
彼女が懸命に紡いだであろう美しい物語を

 否定したくは、ない。 ]
(54) 2022/05/20(Fri) 12:01:09

【人】 転生者 アウローラ



 ……。


[ 胸の前で握りしめたまま、もう片方の手を添える。

 握りしめた手に痛みはない。
 だけど、視界の端に映った手は
 薄暗がりでもわかるくらい血の気もなく白く染まっていて。
 自分でも気づかないうちに、
 力を籠めすぎていたのかもしれない。

 それでも、胸に添えた手を下ろすことも、
 握りしめた手を解くこともできないまま

 わたしは、眼前の彼に向き直った。 ] 
(55) 2022/05/20(Fri) 12:02:07

【人】 転生者 アウローラ

 
 
 ……貴方が何者なのか、
 貴方が、本当に『闇の精霊』なのか
 わたしには、わかりません。
 
 
[ ぽつりと、呟いた此方の言葉は。
 だけど外の喧騒が一切掻き消えた今は、
 この仄暗い青い闇の中に、自分でも驚くほどよく響いた。
 
 さっき、このひとは『闇の精霊』と名乗っていた。

 もし、それが本当ならば、
 目の前にいる彼が、わたしの知る、
 あのゲームの中の災厄そのものだというのなら

 …わたしは、止めなければならない。
 少なくともこのまま見なかったことになんて、できない。 ]
(56) 2022/05/20(Fri) 12:05:09

【人】 転生者 アウローラ

 
 
 お願いです。
 この世界を、壊すなんてしないでください。

 ……どうか。
 
 
[ 彼女が、何年ものあいだ懸命に救おうとしてきた
 あの人たちが幸福でいられる優しい世界を。

 わたしの言葉ひとつで、 
 簡単に壊したりなんかしたくない。 ]
(57) 2022/05/20(Fri) 12:06:46

【人】 転生者 アウローラ

[ そうして立ち上がろうとしたとき ]
 
 
 ……ぁ、れ……?
 
 
[ くら、と。
 眩暈とともに、目の前の景色が歪む。
 
 ……なんだか、ひどく身体が重い。
 でも、それ以上に頭が重く、ズキズキと痛みはじめて
 眼を開けていられなくなる。 ]

 
 ―――…。
 
 
[ かくん、と膝が折れて前に倒れそうになったとき、
 再び床に倒れそうになった身体が
 ひんやりと冷たい水のようななにかに
 支えられるような感覚があった。

 眼を開けようと重い瞼に力を込めても、
 そこに見えるのは、ただ、暗闇ばかり。]
(58) 2022/05/20(Fri) 12:11:32

【人】 転生者 アウローラ

 
 
 ……。
 
 
[ なんだか、ひどく眠い。
 そういえば最近、あまり眠れてなかったな、なんて
 ぼんやりとした頭でそんなことを思う。


 でも……このままわたし、眠ってしまったら
 このひと、世界を滅ぼしてしまいやしないかしら 

 
 そんなことを、思ったとたん。
 さっきと同じく、声が聞こえてきて。

 ……。
 そのまま、闇に包まれたままわたしは意識を手離した。 ]*
(59) 2022/05/20(Fri) 12:14:08

【人】 転生者 アウローラ

―― 朝/自室にて ――

[ そうして、今に至る。 ]
 
 
 ……。
 
 
[ 昨晩のことを思い出して、息を呑む。

 いろいろと、気になることも聞きたいこともたくさんある。

 どうして、わたしの部屋にこのひとがいるのか。
 そもそも、このひとが本当にあの『闇の精霊』なのか。
 
あとこの部屋が防音仕様になってて本当によかったとか


 いつの間にか差し出されたマグカップを手に
 警戒しつつ、彼のほうへと視線を向けた。 ]*
(60) 2022/05/20(Fri) 12:16:19
[彼の手が大胆に動く度に熱が高まる。
胸を擽る手が、柔らかな肉を揉みしだけば、
僅かに息が上がり、はふ、と喉を反らして呼気を逃した。

愛撫に夢中になっていれば、
頭上から降り落ちる声に惚けた顔で彼を見上げる。]


 ……ん、……ぁ、うん……、


[脱がせるのではなく、自ら脱がせるように出される指示は、
酷く恥ずかしく羞恥心を煽られる。

躊躇うように瞼を伏せて、きゅ、とシャツの裾を両手で掴む。
ただ、こうしていても手伝ってくれないのは知っているから、
身を起こして、おずおずと裾をたくし上げていく。

シャツの下から日に焼けていない肌が覗く、
彼の手によってズらされたショーツが、
更に上へと持ち上げれば、何も着けていない双丘が顕になった。]

[内側へと沈んだ指は、くちゅりと音を立てて淫芽を撫でる。]


 ひぁ、んッ……ぁ、そこ、だめっ……
  

[は、は、と息を乱して被りを振れば、
その言葉が届いたのか指はすぐさま離れていく。
思わず物足りなさに、ぁ……と、名残惜しむような声が漏れた。

更に追い打ちをかけるように愛撫が止まる。
シャツまで脱がせておいて、そんなことを言うのだこの男は。

中途半端に高められた熱で身体が疼く。
離れていきそうになる彼の袖の端を、つん、と引いた。]

 
 ……や、じゃないって……知ってるくせに、
 どうして、そんなこと言うの……?

 …………テンガンの、いじわる……


[上目遣いに熱に潤んだ瞳を向けて、もう一度袖を引く。]

【人】 転生者 アウローラ

[ 言われておそるおそるマグカップを口に運ぶ。>>61

 ほんのりとバニラの香りがした温かなそれは
 口に含むとほんのりと牛乳と卵の甘い味がした。 ]


(……、エッグノックだこれ)


[ なんだか、色々意外な気がして
 マグカップのそれを飲みながら
 つい上目遣いで相手の顔を伺ってしまう。

 まだわたしが小さい頃、風邪を引いたときに
 シスターが作ってくれた味を思い出す。
 まさか、エッグノックを作るラスボス(暫定)が
 いるなんて思わなかったけれど。

 もし、彼と視線が合えばきっと、
 気まずいような照れくさいような顔をして
 そっと目を逸らしただろう。 ]
(78) 2022/05/20(Fri) 22:41:15

【人】 転生者 アウローラ

[ そうしているうちに>>66

 少し無遠慮なくらい
 わたしに触れてくるその手は、ひんやりと冷たい。>>66

 人間離れした血色の瞳と白皙とが相まって、
 あらためて目の前の彼が
 人間じゃないのだと思い知らされる。 ]


 ……本当に、貴方が。
 
 
[ このひとが、闇の精霊。
 あのゲーム世界のラスボス。――…災厄の獣そのもの。 ]
(79) 2022/05/20(Fri) 22:44:37

【人】 転生者 アウローラ

[ わたしの知っている『闇の精霊』は。
 こんなふうに言葉を交わせる存在ではなかった。
 
 
 遠い記憶の中にあるのは、いくつものスチル。
  
 
 世界に絶望したマティルダが、破滅を希い
 そうして、この世界に顕現した巨大な多頭龍。
 

 身体から生やした蛇のような触手と、
 胴から生えた巨大な黒い翼と鱗から覗く無数の赤い瞳、
 この世界の既存の魔物たちに似た、
 しかし全く色彩の異なる、無数の黒い眷属たちを従えて
 王都や学園、この世界の各地を襲う災厄。 ]
(80) 2022/05/20(Fri) 22:52:12

【人】 転生者 アウローラ



 ―――…。

[ 正直、実感が湧かない。
 記憶の中の彼は、目の前の青年とは
 あまりに異なる姿をしていたから。

 強いていうなら、
 昨晩、闇の中に浮かんでいた赤い瞳に
 その面影を見出せるくらい。
 何より、あの災厄が人と同じ姿で言葉を話して
 エッグノックを作ってくれるなんて思わなかった。 ]
 
 
 なにを、のぞむって……。 


[ その瞳が、此方を覗きこむように
 品定めをするのように、わたしを見つめる。>>66

 ひんやりとした指先と、
 彼の瞳の色に正直、気圧されそうになる。けど。 ]
 
 
 ……、ひとつ、聞かせてください。
 逆に、どうして世界を滅ぼそうとするんですか?
 
(81) 2022/05/20(Fri) 22:53:25

【人】 転生者 アウローラ

[ 記憶の中では……確か。 ]
 
 
 
「―――全部! 全部!!

 貴女も貴方たちもわたくしも 
 全て、消えてなくなればいいのよ……!!」

 「―――…嗚呼、主よ!!
 どうか、わたくしの望みを叶えてくださいまし!!」

 
 
[ 彼が姿を現したのは、物語の最終盤で、
 世界に絶望したマティルダが彼の降臨を望んだから。

 ゲームの中では、マティルダがラスボスである彼に
 唆されたような描写だったけれど。
 実際は、どうだったのだろう?

 流石にこればかりは、
 今、この世界で確かめようもないのだけれど。
 少なくとも、目の前の彼から悪意は感じなくて。
(喜々として破滅を語るようなところはあるけど)>>0:190

 交渉の余地がないようには思えない。 ]*
(82) 2022/05/20(Fri) 22:56:58

【人】 転生者 アウローラ

[ 記憶の中では……確か。 ]
 
 
 
「―――全部! 全部!!

 貴女も貴方たちもわたくしも 
 全て、消えてなくなればいいのよ……!!」

 「―――…嗚呼、主よ!!
 どうか、わたくしの望みを叶えてくださいまし!!」

 
 
[ 彼が姿を現したのは、物語の最終盤で、
 世界に絶望したマティルダが彼の降臨を望んだから。

 ゲームの中では、マティルダがラスボスである彼に
 唆されたような描写だったけれど。
 実際は、どうだったのだろう?

 流石にこればかりは、
 今、この世界で確かめようもないのだけれど。
 少なくとも、目の前の彼から悪意は感じなくて。
(喜々として破滅を語るようなところはあるけど)>>0:190

 交渉の余地がないようには思えない。 ]*
(83) 2022/05/20(Fri) 22:56:58


「綺麗だよ、ミン。痕つけてもいい?」


彼女が恥じらいを持って脱いだシャツから
露わになったのは白くてキャンバスのような
艶のいい肌とふっくら丸く育った胸。
高頻度ではないにせよ、時折彼女に聞いてから
彼女が見えるところや見えないところに、
赤くて暫く残るような痕をつける。
ここ最近はつけていなかったので、
彼女が許可してくれたなら、赤い証がいくつか付くよう。

それは彼女への愛の証でもあり、
彼女以外の人間への牽制の証でもある。
可愛くて愛嬌のある彼女に興味を示す男を
数多く見てきて、そのたびに不快な顔をしていただろう。
彼女が恋人でないときは仕方なかったが、
恋人となった今では躊躇いもなく彼女の盾になる。





「……だって、ミンがダメって言うから。
 俺はミンが嫌がることはあんまりしたくない。
 もっと欲しいときは、どう言わなきゃいけない?
 これも教えてきたはずなんだけどな。

 言えないのなら、キスで終わりかな。」


ベッドから出るつもりもなかったが、
袖を引っ張られると彼女の方を振り向いて、
どうされたいのか言って、と囁きながら
過去を近づければ唇を重ねる。
やだとダメが続けば止めるしかない。
それはわかっているだろうから、
彼女にきちんと促してみるのだった。





 ……ん、いいよ……?


[痕を付けるのは所有欲の証だろうか。
確認するように問われれば、顔を伏せたまま
小さく、こくりと頷いた。

彼の唇が肌を滑って、ちり、と微かに痛みのような痺れが走る。
うなじに、それから胸元に。
見えない箇所は自分で確かめることは出来ないけれど、
彼が痕を残す度に、彼だけのものになったような気がして、
ぞくりと粟立つように肌が震えた。]

 
 ……痕、つけられるの、
……すき。



[胸元に残された痣のような痕を、指先でなぞって微笑む。
また、一つ、彼に近づいたような気がして、嬉しかった。

自身では見えない箇所。
だが、髪を揺らせば見える位置に痕があることも、
それが他の男性への牽制になっているということは、
ミン自身は気づいてはいない。]

[肌に痕を残していく癖に、言葉では甘く非難を向ける。
嫌がることはしたくないといいながら、
言わせようとする言葉は、ミンナにとっては口にしづらく、
薄く唇を噛んで、再び目を伏せてしまった。

宥めるように落とされるキスが、機嫌を取るように。
優しく降り落ちて言葉の続きを求めてくる。

鼻先が触れ合うほどの距離、目尻を朱に染め上げたまま、
ちゅ、と彼の唇を啄んで、小さく小さく口にする。]


 
……ちゃんと、さわって……?

 
 テンガンの手で……、
 ……さっきの、つづき、……してほしい……


[唇を触れ合わせたまま、袖を引く手がきゅうと丸まった。]

【人】 転生者 アウローラ


  

 わたしの……。
 
 
[ 望みって、なんだろう?
 あらためて考えると、うまく言葉にできない。

 彼に世界を滅ぼしてほしくない。
 あの人たちの美しい物語を守りたいと
 想っているのも、わたしの本心。

 でも。
 さっき、彼は言っていた。
 わたしの強い想いが、彼を此処へ喚んでしまったと。>>64 ] 
 
 …。
 
 
(96) 2022/05/21(Sat) 7:22:14

【人】 転生者 アウローラ

[ 本当は、わかってる。
 わたしが、なにを願っているか。

 でも、それを認めるのは、怖い。

 『愛されたかった』
 その一言を口にして、なにかを壊してしまうのが
 ただ、恐ろしかった。 ]
 
(97) 2022/05/21(Sat) 7:23:19

【人】 転生者 アウローラ


 
 ……わたしは、選ばれなかったんです。



[ さっき、エッグノックのお礼を言ったときよりも更に小さな声。
 どうして、そんなことを言ったのか。
 自分でも、わからない。 ]
 
(98) 2022/05/21(Sat) 7:24:31

【人】 転生者 アウローラ

 
 ……えっと、そうですね。


[ 誤魔化すように咳払いを一つ。 ]
 
 
 もし、貴方がわたしの望み……願いを、
 叶えてくれるというのなら。
(99) 2022/05/21(Sat) 7:25:36

【人】 転生者 アウローラ


 わたしの、友達になってくれませんか?

 上手く、言えないのですけど
 わたしは、貴方に傍に居てほしい。**
 
 
(100) 2022/05/21(Sat) 7:26:14


ダメと言われたとしても、たぶんつけていたと思う。
嫌がることはしないといいながら、
彼女が本当に嫌がるのならそれがにじみ出るから。
元々はきれいな肌に痕を残すなんて行為、
頭の中に思い浮かびもしなかったけれど、
徐々に距離が縮まっていったとき、
街中で彼女がほかの男に触られるということが
あまりにも嫌なことだと思い、
誰か相手がいることをどこかに証明できれば、
と思うようになり、まずは彼女からは見えないけれど
他者からは見えるかもしれない背面につけ始め、
それからいつの頃からか、彼女が見えるところへも
いくつもつけるようになっていた。





「好き?……俺も凄く好き。
 ミン、とても奇麗だよ。目が離せない」

いくつかつけて満足すると、
ふっと笑って彼女の頬を軽く撫でる。
今はこうやって好き、と口にしているが
それは昔からではなかったので、
進歩したんだ、と思う時がある。





彼女がいつも以上に恥ずかしがっていく姿が
かわいらしく、いつまでも見ていられると思って
意地悪をしてしまった自覚がある以上、
細い声で聴きたい言葉を聞くと、
それに全力で応えようと体が動いてしまう。
袖を引く力が強くなった気がして、
彼女と唇を改めて重ねながら、
もう一度さっきまでの体勢に戻っていく。

「ごめんね、意地悪しちゃった。
 ……もうやめないから、ね?
 いやっていっても、ダメって言っても、
 ミンが気持ちよさそうな声出してたら
 沢山愛していくから。」


彼女の脚の間に入り込めば、
また一番長い指が奥まで挿入される。
彼女を見つめながら、ゆっくりと動いて、
様子を見ながらもう1本増やせば、
一度絶頂を促してもいいものかと思考がよぎる。
双丘の頂に口づけを落とし、
舌での愛撫を加えながら、いじわるの分だけ
彼女を快楽の海へと誘っていくのだった。



[好きと告げたら同じ言葉が返ってくる。
その意図が、少しズレたような気がして小首を傾げた。

そのことにくすりと笑って、痕をなぞっていた手をあげて、
ちょんと人差し指で彼の唇をつつく。]


 ふふっ、そうじゃなくて、
 痕をつけられるのが好きってこと。

 ……もちろん、テンガンも好きだけど。


[新たに増えていく赤い花を、ン、と吐息を零して受け入れる。
頬に手を添えられたら、擦り寄るように掌に頬を寄せた。]


 もっと、たくさんつけて……?


[甘えるようにおねだりを。
顔を近づけて、唇に当てた人差し指の上から囁いた。]


 ……ン、ぅ……っ、……


[彼が望む通りに口にすれば、再びキスが降りてくる。
スプリングの軋むベッドに横たえられて、
肩口まである髪がふわりとシーツに広がった。

意地悪はやっぱり、わざとだったみたいで。
そう教えられたら思わず拗ねてしまいそうになったけれど。
もう、やめないと言ってくれたから、こくりと素直に頷いた。

彼の長い指が再び、ゆっくりと秘裂を割って入り込んでくる。]


 ぁ、……ぁッ、ん、ンンっ……
 

[次第に指の動きが中を探るようなものになり、
つぷりと音を立てて指が増える頃には、僅かに息が上がっていた。]


 ……は、ぁッ、……ン、
 んん、……ぁッ、テンガン……ッ……


[再び熱が渦巻いてくる。
身体の中を指が這うのと同時に胸を舌先で愛撫されて、身悶えた。]



好き、という言葉を紡いだけれど
彼女は恥ずかしがるよりも先に小さな笑みを見せた。
動く指を視線で追いかけていると、
痕を付けた場所から唇に到達して好きの主語が
双方の間で違ったことを教えられる。


「痕をつけられるのと、俺だとどっちが好き?
 俺はミンが好きだよ。」


好きの内容が違うのだから、普通に考えて
この質問はよくない。
どっちも好き、でいいと思うけれど
彼女はどうこたえてくれるだろうか。


頬を摺り寄せる姿もとてもかわいらしく、
彼女のおねだりには素直にYESを。
だから胸より下、腹部や足の付け根にも
いくつか痕をつけてあげた。
体を洗う時、鏡に映るとき、
ふとしたときにとても分かりやすい場所が
赤い花を増やしていくのだった。





彼女が拗ねてしまっては困るけれど、
すぐに許してくれる優しいところが大好きだ。
流されやすいといえばそうとも言えるが、
素直であるというほうだと解釈している。
そうでなければ、指が動いてすぐに反応が
出てしまうとは思わない。


「ん、…どうした?……奥に、違うのがほしい?
 ミンが好きな指よりも熱いやつ。」


こう聞けば、イエスかノーかでこたえられる。
恥ずかしくても、答えてくれるだろう。
2本の指がうごめくたびに、
音が立ってしまうのはもうどうしようもない。
名前を呼んでくれるだけで気分が上がる。
熱い吐息が肌にかかると、もっとやれるか、と
胸に口づけを落としていった。
彼女がねだれば、指を抜いて本題に入るだけ。



 
 それは……


[指の向こうで彼の唇が動く。
動く度に指の腹で唇の感覚を感じながら。

予想外の問いかけにきょとりと瞬いた。

見た目は大人びて見えるのに、時折こうして
子供みたいな反応をする。
くすりと、笑いが込み上げて。

充てがった人差し指でふに、と彼の唇を押し返した。]


 ……テンガンに決まってるじゃない。
 痕をつけられるのも、君だから嬉しいんだよ?


[双眸を細めて、唇から指を離す代わりに、
ちゅ、と己の唇を押し付けた。
彼の満足のいく答えにはなっただろうか。

指を離せば彼の唇が下方へと降りていく。
彼によって与えられていく花が、身体中に咲き誇る。
彼のものだと言われているような気がして、うっそりと微笑んだ。]

[彼の指が蠢く度に、愛液が溢れ淫らな音を立てていく。
次第に息が上がり、身を捩っても逃すことはないと手が追いかける。
指に翻弄されながら、身体の熱を吐息で逃していれば、
また、意地悪な質問をされた。

熱を持った頬が、朱に染まる。
どうして口に出しにくいことを言わせたがるのか。
問いかけながら埋まった指が動けば、
くちゅりとまた淫猥な音がして、快感を煽った。]


 ……ぅ、ン……、ほしい……ッ……


[快感に犯された脳裏が常識的な判断を奪う。
気づけば彼の望むようにその先を、口にして。
その期待に、きゅう、と膣が彼の指を甘く締め付けた。]



いつもは可愛い妹のような感じの彼女が
時折大人に見えることがある。
それは言い換えてみるとテンガン自身が子供に
なっている瞬間なのかもしれない。
唇を動かせば彼女の指に何度も触れ、
最終的にはその指に唇を押されながら、
彼女に選んでもらえた上に至極真っ当な回答を得た。


「………ん、嬉しい言葉くれるな、本当。
 足の先まで、咲かせてあげる。」


唇を重ねられふっと笑うと、太ももは勿論、
彼女の片脚を抱えてふくらはぎ、足の甲にまで
つけられる痕はつけていくのだった。
咲き乱れるその痕がいつまでも残れば、とどこかで願う。





「いい返事だ。…….待ってね、準備する」


中を掻き乱されて彼女の快感がおかしくなる時、
いつもなら言いたくないと言われてしまいそうなことも
口にしてくれることが多くなった。
快楽はそれ程までに正常から逸してしまうのだろう。
指を中から抜けば避妊の為、義皮をつけようとする。
勿論彼女から違う声がかけられたなら、
つけずにズボンを脱いでしまうだろうが。
今となっては偶に彼女が避妊をしてくれて
求められることもしばしば起きている。


 

[身体中にキスを落とされて、痕が残る。
彼が愛さなかった場所なんてどこにもないくらい、
唇が降り落ちて、衣服では隠せない場所にまで
痕が残れば、流石に少し気恥ずかしかった。]


 ……ぁんっ、……そこは、
 隠せないから、……恥ずかしいよ……


[ふくらはぎに点いた痕を確かめるように、
膝を折り曲げて視線を落とす。
薄っすらとうっ血した痕の印。
きっとしばらくは消えないだろう。

少し照れたように俯いて、彼の腰元に膝を擦り付けた。]

[熱を高められて、は、は、と細く呼吸を紡ぐ。
指が抜けて、彼の身体が離れていく間も、
胸を小さく喘がせながら、呼吸を整えるのに必死だった。

ベッドに沈んだまま、彼が準備するのを見つめる。
下衣を脱ぎ去って、下着が膨らんでいるのが分かる。
私の姿を見て彼も興奮しているのだと分かれば、
また、とくりと胸が高鳴った。

避妊は魔法を使用しても出来る。
それは、旅に出る前にしっかりと母から教えられた。
『いつか好きな人と、褥を共にする時に使いなさい』と、
教えられたその魔法は、時折テンガンとの間で
使われることもあるけれど、彼が自ら準備をしてくれるなら必要ない。
薄皮一枚があることで、直接彼の熱さを感じることはできないけれど、
愛し合うことには代わりはないから。

屹立した彼のモノに薄皮が施されていくところを、
なんとなくじっと見つめてしまう。

今からあの大きいものが、自身の中に入るのだと思えば、
こくりと小さく、喉が鳴った。]



衣服で隠れないところにつけたくなるのは
独占を隠せない男の性なのか。
明らかに虫刺されとは違う赤い花。
けれども、彼は隠せないところにつけると
決まって同じことを彼女に呟く。


「大丈夫、移動中に虫に刺されたんだよ」


腰元に膝を擦り付けられるとどうしたの、と
囁きながらちゅ、っと口づけを落とす。
いつか彼女に痕をつけられてみたいと
偶に思うことがあるけれど、彼女は興味があるだろうか。
睦み合うときは気にしていないかもしれないが
何もないときは裸、というかトレーニング後に
上裸でいると目を合わせてもらえない気がしている。





寝起きの彼女を見て、恍惚な表情の彼女を見て、
最愛であると思いを寄せる彼女の淫らな体を見て、
興奮を覚えない方がおかしい。
ズボンの下で押さえられていた熱は
その押さえを取られた瞬間に、下着からも顔を出す。
擬皮をつけているときにふと視線を感じ、
ちらりと彼女の方を見ると視線が合った気がして
どこか気恥ずかしくも、準備ができれば
ぎしっとベッドに体重をかけ彼女の上に跨った。


「痛かったら言って。
 ………大好きだよ、ミン」


顔を近づけ、唇を近づけ、下腹部の熱を擦り付けると
彼女の腰に手を添えてくち、っと先端からゆっくりと
熟れている彼女の熱の中へと入り込んでいった。
そこはとても暖かく離れることを嫌がってもおかしくない。
それほどに、心地よく彼女と繋がったこの時間は至福。



【人】 転生者 アウローラ




  …わたしの、物語。


[ >>132自己評価が低いつもりはなかった。
 それでも、彼が口にした言葉には心が揺れた>>133

 わたしの物語なんて、誰も求めていないと
 わたし自身、そう思っていたから。

 この世界にわたしが求められているのは
 あの人たちが幸せでいられることだと
 学園に入学してからずっと、思っていた。 ]
(138) 2022/05/22(Sun) 5:19:58

【人】 転生者 アウローラ

 
 
 ―――…。
 ありがとう、精霊さん。


[ どうして、彼はラスボスなんだろう。
 目の前のこのひとは、此方が吃驚するくらい
 とても、優しいのに。 ]
(139) 2022/05/22(Sun) 5:22:48

【人】 転生者 アウローラ



 それからえっと、
 わたしの名前はアウローラです。
 平民の生まれですから、姓はありません。


 精霊さんのお名前も教えてもらっていいですか?
 もし、嫌でなければの話ですけど。


[ 友達になるのなら、
 闇の精霊とか、魔王とか、
 そういう二つ名っぽい呼び名じゃないほうが
 いいんじゃないかなと思う。

 なければわたしが考えようとも思うけど。

 以前孤児院で飼ってた
 金色の目とピンクの肉球を持った白猫に
 『ハムエッグ』と名付けて以来
 「ネーミングセンスが最高にダサい」との評価を
 いただいているから。

 ……やっぱり、あるならそちらの名前で呼びたい。 ]
(140) 2022/05/22(Sun) 5:25:13

【人】 転生者 アウローラ



 じゃあ、約束です。


[ そっと、小指を差し出して
 彼のそれと 絡めるようにしてから
 ゆびきりの歌を歌った。

 彼を悲しませたり、傷つけたりしないように。

 彼は確かに闇の精霊で、人ならざる者で、
 …いつか、この世界を滅ぼすラスボスかもしれないけど。

 人の姿になることも、言葉を交わすことも
 他人の物語じんせいを気にかけてくれる、
 優しいひとだと、知ってしまったから。

 わたしも、彼にとって善い友達でありたいと思う。 ]
(141) 2022/05/22(Sun) 5:29:08

【人】 転生者 アウローラ

[ 指を離したところで、ふらふらと眩暈に襲われる。
 もう少しだけ寝ておけと諭されてベッドに入れば ]
 
 
 ……えっと、もう少し元気が出たら。
 わたしと街に買い物に言ってもらえませんか?


[ お友達と一緒に買い物って、
 実はとても憧れていたんです。

 王都、もとい学園では、
 学友と呼べる人はいても
 友達なんて呼べるような間柄には
 誰ともなれなかったから。

 そうなったら、楽しみだなぁなんて
 ぼんやり夢うつつに呟いて、そのまま眠りについた ]*
(142) 2022/05/22(Sun) 5:31:38
 




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