人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 T『魔術師』 シン

 
[ フォルも、7年前、洋館に住むことになった。
 商人を夢見る姿は、たぶん知ってたと思うけど、
 ここに来た理由を、聞くことはあったかな。
 聞いてなかったとしても、
 子どもの頃とどこか変わってしまったフォルに、
 何かが起こったとは察することは出来るはず。
 フォルが家族になったのは、嬉しかったけど。
 フォルには、笑っててほしかった、のに。]


  ばい、てーん?


[ ヴェル兄さんとの会話は知らない。
 だけどフォルがやりたいっていうなら、
 ぼくは全力で協力しただろうね!
 外の世界はよく知らない。
 でも街に出たことがあるから、お店というものは分かる。
 それがここに必要なのかは……分からないけど。
 だけどフォルがやるっていうなら、
 それはいいこと、なんだろう。]
 
(370) 2022/12/12(Mon) 21:53:59

【人】 T『魔術師』 シン

 

  わー、すごーい


[ 並べられる見たこともない商品たち。
 ここでは望むものは何でも手に入るけど、
 存在を知らなければ欲しいもの、の中には入ることはない。
 外の世界には知らないものが色々あるんだなあと、
 目を輝かせて並ぶのを見ていた。]


  ところでフォル兄さーん
  お金はどうするのー?


[ ふわふわのお菓子をじーっと眺めながら。
 もらえば良いのかなーっていう考えは、
 透けてしまっていたかもしれない。
 お金を払って商品を買う。
 お金は労働の対価である。
 それは知識としては知っているけど、
 ぼくはそういうシステムの中に
 生まれてからずっといたことないし、
 これからもいることはないからね。
 分からないんだ、そういうの。]
 
(371) 2022/12/12(Mon) 21:54:45

【人】 T『魔術師』 シン

 
[
それなりに恵まれているから、

 文字を書いたり計算したり、そういうのは分かるけど、
 ぼくにはどうしたって得られない感覚はある。
 だからぼくに出来ることって、職員さんに何か相談をかける、
 って、それぐらいだったと思うけど。
 ぼくは、フォル兄さんの売店のお手伝い、出来てたかな?

 少なくとも、商品のアイデアはたくさん出したかも!
 洋館暮らしにだって驚きは必要だからね!>>323
 思ったよりヘンな音がするけど、
 それもアイデア形にする時の愛嬌じゃない? 違う?
 苦情はフォル兄さんまでよろしくね!
 (流れるような裏切り!)
]
 
(374) 2022/12/12(Mon) 21:55:28

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 昔々、フォルと会って間もない頃。
 涙を流す、初めて見る女の子と、抱きしめるフォルを、
 見ていた。

 証持ち同士の強い感情を見たのは、あの時が初めてだった。
 分からない。
 ぼくは証持ちと会うと、嬉しく思うけど、
 それとは全然違うのかな。

 すこしだけ、うらやましかった。

 ……でもそれはうらやむものだったのかと、
 今はすこしだけ、思う。**]

 
(376) 2022/12/12(Mon) 21:56:07

【人】 T『魔術師』 シン

―― 回想・迎えたきみと ――


  ……アリアちゃん、かー


[ 5年前、職員の人に渡された資料。
 それから、証持ちを迎えに行って欲しいのだという、
 司令じみたもの。
 ヴェル兄さんが『正義』のあの子を迎えに行った
 みたいなことをする、って、
 当時はそう認識していた。
 どうしてぼくだったのか、は、知らないけど、
 ヴェル兄さんが居なくなって、
 洋館暮らしが一番長いぼくだから、っていうのは
 あったのかな。

 もしも連絡を入れたその人が名乗っていたのなら、
 育ての親という人からの連絡だということは
 分かっていただろう。
 アリア、という名前は、その人が教えたか、
 それとも職員の事前調査の物か。
 ……その名前に込められた意味、までは
 察することが出来ないけど、]
 
(437) 2022/12/13(Tue) 0:29:48

【人】 T『魔術師』 シン

 

  
独り
、は哀しいね?


[ "誰か"がそう呟いた、気がした。
 『魔術師誰か』は、『隠者誰か』の何かにはなれなかったのに。


 ……それにどこか、薄ら寒さを覚えたんだ。]
 
(439) 2022/12/13(Tue) 0:30:41

【人】 T『魔術師』 シン

 

  こんにちは!
  初めまして! アリアちゃん
  迎えに来たよ!


[ 南地域に行くのは初めてだった。
 珍しい光景を、新鮮に思うことはあれど、
 特に煌めいて見えることもなく。


 いつも通り、人好きのする笑顔で>>162
 既に独りになっていたきみに、明るく呼び掛けた。
 きみは、どんな顔をしていたかな。]
 
(440) 2022/12/13(Tue) 0:31:06

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ きみと初めて会った時、
 心の奥、どこかちりちりと、焼けるような心地を覚えた。
 だけど気の所為だと、知らない振りを出来るくらいの
 ものだったんだ。

 ……ある時、までは。]

 
(441) 2022/12/13(Tue) 0:32:07

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ それから、洋館で薬師をし始めたアリアちゃん。
 しばらくの間は、彼女の元へ特に用もなく通っていた。
 迎えに行った縁もあるし、
 彼女にはここで笑って過ごして欲しかったからね。
 何かと構いに行ってたのも、あるかな。
 困ったことがあったら言ってね!とか、
 洋館に慣れた者という目線で、言ったこともあるかな。
 兄、あるいは、先輩のような素振りで。

 アリアちゃんの反応が薄くても、別に気にしなかった。
 『節制』の子を迎えに行ったアリアちゃんが、
 彼女を気にするようになったのは、
 ……少し複雑、だったかもしれないけど、

 それでもアリアちゃんとシトラちゃん、
 まとめて構いに行ったこともあったかな。]
 
(442) 2022/12/13(Tue) 0:32:21

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ でも、ぼくは
思い出して
しまった。
 この心の、ひりつくような違和感の正体を。

 ――3年前、『あの子』がやってきて、から。]
 
(443) 2022/12/13(Tue) 0:33:00

【人】 T『魔術師』 シン

 

[
 ぼくの大切な
女教皇あの子』が、
 きみを見て苦しそうにしているように見える、から、 ]

 
(444) 2022/12/13(Tue) 0:34:05

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ――――
 箱庭での『魔術師』は、
『女教皇』と親しい仲であった『隠者』に心を痛め、
 止めようとしていたようだ。
 しかしそれは叶わずに、
 『女教皇』は『隠者』を制裁することとなってしまった。
 そうなってしまったことを『魔術師』は哀しんだ。
 しかし仕方のないことだとも思っていた。
 『隠者』の凶行も、制裁されなければならなかったことも。

 でも、『女教皇』は―――― ]

 
(445) 2022/12/13(Tue) 0:34:56

【人】 T『魔術師』 シン

 

[ 憎らしいな『隠者』ちゃん
 君があんなことをしなければ、
 『女教皇』は、気兼ねなく僕の隣に居てくれただろうに。]


 
(446) 2022/12/13(Tue) 0:35:30

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ちがう、
 これは"ぼく"じゃない

 違う、ちがうんだよ ]

 
(447) 2022/12/13(Tue) 0:35:55

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 教典には書かれていない。
 けれど『魔術師』は、
 変わってしまった『女教皇』の態度から、

 『隠者』を疎む気持ちもあったらしい。
 『恋人』に抱くような、
強い思いではなかったのだろう
 だけどそれに気付いてしまってからは、
 見て見ぬ振りが、難しくなってしまった。

 アリアちゃんのところに通うことも、
 だんだんしなくなって、
 どこか、ぎこちなくなって、]
 
(448) 2022/12/13(Tue) 0:36:36

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ねえ、ぼくたち、
 どうしてこうなっちゃったかな、アリアちゃん ]


[ それこそ証持ちであるということなのだと、
 突き付けられて、
また、苦しくなった
。* ]
 
(449) 2022/12/13(Tue) 0:37:08

【人】 T『魔術師』 シン

―― 現在・玄関を見下ろして ――


[ 玄関の方から聞こえる、澄んでよく通る、涼やかな声。
 あ、チェレスタちゃん、帰ってきたんだな、って、
 螺旋階段の向こう側、見下ろして、
 ……そこで、立ち止まっていた。
 チェレスタちゃんと、シトラちゃんと、
 ヒナギクちゃんと、……アリアちゃんと。
 ……チェレスタちゃんのお迎えはあとにしよう、と、
 角の方へ消える。

 ほら、たくさんお迎えの人がいるからね、なんて、
 言い訳……じゃないよ?
 大丈夫、ぼくはぼく、だから。]
 
(461) 2022/12/13(Tue) 1:02:13

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ あ、アリスちゃんの誕生日を祝う歌>>42
 それにはもちろんぼくも乗っかろうとしたよ!
 でもぼくは歌が
すっっっっごく下手
だからね! 
 チェレスタちゃんも、知ってると思うけどさ!
 だからチェレスタちゃんを困らせたかもねー?

 旅芸人の子だったチェレスタちゃん。
 チェレスタちゃんがここを「ただいま」って
 言ってくれること、それは、とても嬉しいけど。
 ……この洋館に住むようになった時、を思い出すと>>213
 出張お手伝いに行くチェレスタちゃんは、
 楽しそうに見える、から。
 ……うん、楽しいって思えるのが、一番だよね!

 チェレスタちゃんがこの館に来始めた頃は、
 チェレスタちゃんの知ってる外の世界のこと、
 聞かせて、ってねだることもあったかもしれないけど。
 今はただ、帰って来たときには
 「楽しかった?」って聞くだけに、なっていた。*]
 
(462) 2022/12/13(Tue) 1:03:05

【人】 T『魔術師』 シン

―― 廊下 ――


[ 玄関がある方の棟から、みんなの自室がある方の棟へと。
 その繋ぐ廊下だったか、それとも自室の方の廊下だったか。
 黄色い小さな影を見つければ、
 わー!と両手を広げた>>277
 特に深い意味はない。]


  クロくーん!


[ ぼくとは逆側に行くらしい彼に声を掛ける。
 彼に近付いて、顔も近付けて、囁いた。]


  準備は順調ー?


[ アリスちゃんの誕生日、派手にやろー!と思ってるのは
 ぼくも同じで、
 たぶんクロくんが輪っかを作ってるのも知ってたかな>>20
 内緒話の形にしてることに意味はないけど、
 その方が楽しいから、って理由。]
 
(463) 2022/12/13(Tue) 1:04:45

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ クロくんが、ここに来たときに口にしていた
 「黒い羊」という言葉。
 実のところそれが何なのか分かっていなくて、
 後で誰かに教えてもらったんだったか。
 あまり良い意味ではないそれを笑顔で口にした彼が、
 外の世界でどんな扱いであったか、
 なんとなく察してしまう。

 それは証持ちとしては普通なのかな?
 だけどここでは普通ではないね?

 彼の笑顔の理由は知らないけれど、
 パーティーの準備をすることで、
 クロくんも楽しんでくれるなら、
 それはとってもいいことだね!
 だからクロくんにパーティー準備の他の役割を、
 大切な役目だよー?なんて言って、
 任せることも、あったかもしれない。*]
 
(464) 2022/12/13(Tue) 1:05:21

【人】 T『魔術師』 シン

―― 回想・いつか、誰かの死の前で ――



  ターナートース!
  ここにいたー


[ それはいつかの過去の話。
 きみを見つけることが出来たなら、
 背後からわー!って声を掛けただろうね。
 特に意味もなく、両手を上げて。

 タナトスの近くには小さなお墓。
 それに気付いたらぼくも手を合わせて、
 しばらく風の音だけが聞こえる。

 目を開けたら、「行こー」って言って、
 きみの手を引こうとするんだ。]
 
(473) 2022/12/13(Tue) 1:27:57

【人】 T『魔術師』 シン

 

  初めまして! ぼくはシン!
  きみのなまえは?


[ 13年前、洋館へとやってきたきみ。
 きみはフォル兄さんやシャル姉さんと違って
 一緒に暮らしてくれるんだって聞いたから、
 子どもだったぼくは、とてもわくわくしていた。
 嬉しそうな笑みを浮かべて手を伸ばす。

 でもきみは……なまえを教えてはくれなかったかな。
 いつか知る機会もなかったかな。
 いつからかぼくは、きみをタナトスと呼んでいる。

 きみが来た日には、ヴェル兄さんも誘って、
 きみの部屋に乗り込んでいった。
 追い返されちゃったかな?
 でも追い返されなかったなら、
 ちょっぴり夜遅くまできみと話し込んでいたかも!

 近い歳の子がヴェル兄さんしかいない館暮らしには、
 きみの存在は鮮やかで、
 何かときみに、付きまっとっていたかもしれないね!

 もしもきみが嫌でなかったのなら、
 今日まで気のおけない仲であるのかもしれないね。*]
 
(474) 2022/12/13(Tue) 1:28:17

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ いつかの過去、ぼくらの覚えてなんかいない話
 けれど魂は覚えている
 幾度廻りを繰り返しても、刻まれたものは消えはしない。
 ぼくらと誰かたちは同じ魂を持っているのだと、
 嫌でも突きつけられてしまう。

 箱庭で起こったことが書かれた物語。
 それは本当なのだと、ぼくらが証によって明かしてしまう。]
 
(482) 2022/12/13(Tue) 2:32:18

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ だけど、いつかの彼らとぼくらは違う。
 そう、違うんだよ。
 ぼくらは今に生きるただのぼくらなんだよ。
 過去に飲み込まれて、ひとつになるなんて、しなくていい。
 それは、よくないことだと、ぼくは思う。

 魂の感情に振り回されて対立する子たちを見るのは哀しいよ。
 自分たちの意思に反して、普通でいられないのは心が痛いよ。

 ……ぼく自身、そんな感情に苛まれている。
 アリアちゃんや、……ベルちゃん。それから、



――それが、とっても、怖い
  


 箱庭の仲間に平穏であってほしいと思うこと、
 それすら、もしかしたら、
 ぼくの感情ではないのかもしれない。

 だけどひとつであることに抗うことは、
 ぼくの感情であると思いたいよ。
 だからこそ、それが好ましいという感情であったとしても、
 ぼくは素直に、その子を祝福することができない。
]
 
(483) 2022/12/13(Tue) 2:33:07

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 笑っていよう、不安でなくなるように
 考えないようにしていれば、
 なくなってくれるかもしれないから。

 誰にも気付かれないようにしよう。
 観測されなければ、ないものと同じじゃないかな?

 だから、いつも、ぼくは、――――* ]
 
(484) 2022/12/13(Tue) 2:33:30

【人】 T『魔術師』 シン

―― 回想・3年前・"君との再会" ――


[ ――『その子』が洋館にやってきたのは、
 3年前のことだった>>400
 『恋人』とは既に会っていたけれど、

 ぼくの証持ちとしての在り方が
 相当に揺さぶられてしまったのは、
 彼女に出会ってから、だった。
 それまでのここでの日々は余程平穏であったのだと、
 その時、思い知ってしまった。]
 
(485) 2022/12/13(Tue) 2:34:07

【人】 T『魔術師』 シン

 
[
 あいたかった、そばにいたかった、

 きみのそばにいたかった、ただそれだけだった、
 そばにいることを、ゆるされたかった
 どうしてきみはいってしまおうとするの、いかないで、
 ――でも、もういちどきみをだきしめることは、
 ゆるされなかった


―――――暗転
 ]

 
(486) 2022/12/13(Tue) 2:35:50

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 湧き上がる暴力的なまでの感情に、頭を抱えて蹲る。
 頭が痛い、心が痛い、
 分かたれてしまったことが痛く哀しい。
 これは誰のものだろう。
 ぼくのものではない、のに。]


  ……きみの、なまえ、は、?


[ 彼女を見上げて、泣きそうな笑顔で、
 震える声で問い掛ける。
 初めましてと言うのすら、なぜか苦しい。
 だけど違う、ちがうんだよ、
 彼女は『魔術師』の『女教皇』じゃない。
 だから名前を聞けば、きみを違う人間だと、
 認識できると思ったんだ。
 もしかして、彼女もそれどころじゃ、
 なかったかもしれないけど。]
 
(487) 2022/12/13(Tue) 2:36:35

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ぼくはここにいるみんなのこと、大切にしてるつもりだよ。
 嫌われていたとしても、大切にしたいと思ってるよ。

 だけど、周りにはバレバレなのかもしれない。
 ぼくがキュリアちゃんを、特別気にかけてること。

 物静かなキュリアちゃん。
 洋館暮らしに……元いた場所と違うここに
 慣れていなさそうな彼女を探して、
 彼女が笑ってくれるように、居心地がよくなるようにと、
 何でもしただろうね。
 キュリアちゃんが音に敏感みたいだと知ったら、
 キュリアちゃん、って、わざと多く呼んだかな。

 歌を歌おう、っていうの、
 キュリアちゃんも誘ったけど>>406
 歌うことは難しかったかな。
 でも、きっと聞くだけでも楽しいよ!って、
 彼女の笑顔が見られるように、
 大袈裟に楽しそうに振る舞っている。

 嫌われたくない、心安らげる場所になりたい、
 彼女にだけは、特別、そう思う。*]
 
(488) 2022/12/13(Tue) 2:37:29

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 怖い、怖いよ、自分のものでない感情に飲まれるのは怖い
 全てを塗り替えるような溢れる

 頭がガンガンと鳴っていく。

 ぼくの意思に反して、僕は彼女を特別にしたいと願う。
 ……
は、ぼくにとっては、
殺意
より余程恐ろしかった。**]

 
(489) 2022/12/13(Tue) 2:38:39
T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a72) 2022/12/13(Tue) 2:48:30

 




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