【人】 ハンター見習い ミゲル─ 某国・街中 ─ [ それ>>9は世界の真実だ。 夜に潜む悪鬼を滅ぼすには 等しく闇に魂を沈めた存在だけが完全に滅することが出来る 他の方法では如何な能力者であろうとも 幾歳月の最中に復活を遂げてしまう。 一部にしか知られぬ真実は ミゲルをひどく落胆せしめたのも、数ヶ月前のこと 無愛想極まりない半吸血鬼 無意識にカリッと首に爪を立てる ] 何に対して? 俺が手を差し出したのに首からしたこと? [ 数ヶ月前 見習いからハンターになるために出会った時より 以来変わらぬ憎悪と嫌悪まじりの鋭い視線 ] (11) 2020/02/25(Tue) 9:12:14 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ 何もかも喪ったのだ、八年前のあの日に 孤児である僕を差別せずにいてくれた あの暖かな場所はもう記憶にしかない。 優しかった親代わりの神父も 声をかけてくれたおばあさんも 誰よりも仲良かった。 何でも話せた幼馴染みとの思い出の場所も 例えそれが偽りの安寧の場所であろうとも すべては焼けて灰塵と化した。 ] (14) 2020/02/25(Tue) 9:12:23 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ 向けた視線は半吸血鬼の禍々しい緋を下り 左手の袖へと注がれる あの時に…… この目に映った”アレ”は何だったのか ] 少しぐらい悪いって思うんならさ ……”それ”見せてくれない? [ 指定の宿を探す最中 雑踏の中に消え入りそうな声音を 名義上の相棒が拾ったかも定かではない 手首を指でつつくジェスチャーで伝わっただろう 紐飾りのような”それ” 知らなければ、と勇み足になるのが自身の性分か 知りたくない、と訴えるのは何故なのか 期待をしたくない 落胆をしたくない 確かめないままのほうが、良いではないか 内で鳴り響く警鐘はミゲルの”性質”を止めるには足りない**] (15) 2020/02/25(Tue) 9:12:52 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ ミゲルがハンターとなるには半吸血鬼を飼い慣らすこと 宛がわれた半吸血鬼を 報告をすれば再試験 不都合な記憶の除去と面倒が満載だった 世界は半吸血鬼に優しくないが ハンター見習いなど捨て駒に過ぎぬのも事実だ この半吸血鬼は知らないのであろう 憐れだな──── ……お前も僕も ] へぇ、やけに素直じゃん いっつもそうだったら こっちも世話焼けないんだけど 薬あげようとして倒れるとか無様過ぎない? 寝首掻かれたいの? [ それはソレとして湧き上がるイライラさんはぶつけてしまおう 原因も現況も此奴です! 八つ当たり相手も此奴しかいない! 正当防衛になるって先生も言ってました 先生まだいない (20) 2020/02/25(Tue) 17:23:54 |
【人】 ハンター見習い ミゲル [ 左手に通した襤褸の革紐が…────… まるで と 想ったことも気づかれたくなかった 色褪せて 朽ち果てて 擦り切れて 使い果てて いずれは捨てられるのだろう まるで元々この世から無かったように ] ( ────…まるで、お前みたいだなんて ) [ そんな感情はらしくない。抱いてはならない 吸血鬼への憎悪こそが僕の糧なのだから。 ] (21) 2020/02/25(Tue) 17:23:59 |
【人】 ハンター見習い ミゲル─宿の一室─ [ 無駄に宿の店員に愛想振りまいて疲れた 以上が報告書では駄目だろうか 特別な通信機器の報告は一日一回が見習いの義務 ミゲルが最も苦手な作業だ 最も得意なことは後々に明かされるだろう、きっと 無愛想の仏頂面を絵に描いたような半吸血鬼を待たせて ────端末を放り投げる。 ] で、それ見せてよね [ さも今思い出したと言わんばかりの態度は、 我ながら愛想も可愛げも何もないと喉で笑う 必要性もない 飼い慣らせという上のお達しには 仲を深めろとは言われてはいない。 子どもじみた持論なのは理解していても、だ。 ] (22) 2020/02/25(Tue) 17:24:01 |
【人】 ハンター見習い ミゲル …────……ッ! [左の袖を捲り”それ”を見せて貰おうとした矢先 どっと押し寄せるのはしまい込んだ万華鏡のような記憶 消え入りそうな呼び掛けは、 半吸血鬼の仮初めの名ではなくて 遠い昔の胴の飾りに掘った友の名 ] (23) 2020/02/25(Tue) 17:24:03 |
【人】 ハンター見習い ミゲル その緋の瞳が、 [ 金属飾りに掘られた文字は掠れている 触れても判読がつかないその部分を小さく囁いた ────まさか ────… そんなの、 違う違う違う違う! 強固な透明な壁で覆った大切な記憶を 知らずに刺激されてしまうのだ ] ……ッ、クラレンス! しっかりしなよ! 俺がアンタのでっかい体を支えられるわけないだろって [ 少年の頃に止まった体躯で 偉丈夫の半吸血鬼を支えるのは土台無理だ 舌打ちをして気を取り直すのを待った 間をたっぷりあけてから嘆息する ] その紐、何? [ 言った後に舌打ちした ぼろぼろのそれはいつ千切れてもおかしくはない 気にするようなものでもないのに問う ] (24) 2020/02/25(Tue) 17:24:18 |
【人】 ハンター見習い ミゲル……あと!この街に吸血鬼が出るらしいけど それは管轄外だから手をだすなってさ [ 見習いの称号を取るのに必要な吸血鬼ではない 危うきに近寄らずとはよく言ったものだ 結局この半吸血鬼と共通するものなんて 任務以外にはないので話題も限られてくる** ] (25) 2020/02/25(Tue) 17:24:21 |
【人】 ハンター見習い ミゲル─宿の一室─ [ クソ報告をしたら受取手からダメ出しを喰らった 解せぬ、と眉を顰めて端末を再び投げ捨てた 「じゃあ、どんな報告がいいんですかー?」 そもそもミゲルはクラレンスの事情を知らない>>31 煽るだけ煽って端末を投げ捨てた。 生態も知らなければ重要度も知らない 気性激しい見習いに こんなこと任せたのが運の尽きである! ] そんなにどーーでもいいものなら捨てて [ 無意識なのだろう 編み紐を見つめる赤色。 …無機しか宿していない。 どうでもいいものなら捨ててしまえばいい あの編み方 あの金属飾り あれは────…… 記憶の中にしかない故郷の村周辺特有の編み方だ 一目しか見ていないから確信はないが。 ────…確信などないのに ] (37) 2020/02/26(Wed) 19:23:29 |
【人】 ハンター見習い ミゲル……ああ、そうだな ご立派なことにちっとも手を出そうとしないもんね 教会がそれで許すと思うなよ [ 半吸血鬼が戦えるように血を飲ませる ────ソレがミゲルの役割でもある 教会のハンターに比較して 囲っている半吸血鬼は少ない どうして自分が貧乏籤を引いたのか 上の方針に従うしか無いとしてもわからない ] これ、今日の分…な [ 乱雑に吸血衝動を抑制する薬を机の上に置いて 安宿のベッドを軋ませた。 横になると急激に襲い掛かる疲労で頭が眩んだ。 薬が無ければ自我を喪いかねないこの半吸血鬼 教会から配布される薬無しでは生きていけない。 ────寝首を掻かれることもないだろう。 薄い毛布を被る いつも通りに灯りは消さないように告げた。 ] (38) 2020/02/26(Wed) 19:23:33 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ 夜は嫌いだ。 ────置き去りにされてしまうから。 夜は嫌いだ。 ────昼の顔を失うから 。 ][ それでも ] ソレ、左手のソレ… 本当に捨てるなら寄越せよ [ 夜は好きだ ────あの子との約束が眠る時間だから ] おやすみ 勝手に出歩くなら早朝までに帰って来いよ [ 時折ふらりと夜に出歩いていることは承知している 口にしたのはこれが初めてだということは意識にない ────過る哀愁を振り払うのに必死だったから ]* (39) 2020/02/26(Wed) 19:24:56 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ 生きるために囲われるしかない 血を吸う魔性を憐れむことはない 憐れんではいけない ハンターとは、狩る者だ 夜に潜む悪鬼を駆逐する その為に 僕は忘れてはならないのだ あの日の無念を屈辱を────] (55) 2020/02/27(Thu) 0:00:10 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新