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【人】 『箱庭の神』 ヴェルト“ ……悲しい? ” [ そう言われて>>4:201神は首を傾げました。 神の脳裏に、いつかの箱庭が 壊れてしまった時のことが浮かびます。 悲しい。そうなのかもしれません。 愛したものに否定されたこと、 愛していたものを捨ててたこと。 ] “ そうなのかも、しれないな ” [ 世界が壊されないなら箱庭に来てもいい。 そういう子もいるのかと神は思いましたが、 しかし神が扉を開いているのが、 誰か来てくれるかもしれないという未練なのでしょう。 そういえば、他にもそう言っている子が居たことを、 神は思い出しました。 ] (9) 2022/12/22(Thu) 2:17:10 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト“ 愛する子らと居られるのなら ” “ それは美しい世界だ ” [ 美しいものが好きというのは、少し違います>>4:202。 子らが居ればそれでいいのです。 だからこそ神は、世界を醜いと言いました。 愛する子らにとって、 良いものではないと思っていました。 子らは当然、 世界よりも箱庭を撰ぶのだと思っていました。 あちらの世界でも、 子らと一緒に居られるのではないかって? 神は子ら以外は要らないのです。 ] (10) 2022/12/22(Thu) 2:18:08 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト“ ……そうか ” [ 神は人間でないので分かりません。 いつかの箱庭が壊れてしまった理由も、 分かっていないのかもしれません。 ですが、人間であるクロが言うのなら そうだったのかもしれないと、神は思うのでした。 ] (11) 2022/12/22(Thu) 2:18:37 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト[ 皆を集めたところで、 また繰り返しだったのでしょうか? 分かりません。 けれどそれが分からないのなら、 いつかまた、神は繰り返すのかもしれません。* ] (12) 2022/12/22(Thu) 2:18:56 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト“ 醜い世界で暮らすのなど、御免だ ” [ もう一度、皆のいる世界で暮らそうと誘われても>>26、 神は嘲笑うように拒否するでしょう。 子ら以外の雑音など、 神にとっては煩わしいものでしかありませんでした。 ] (111) 2022/12/23(Fri) 18:46:36 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト“ …………… ” [ クロの言葉を、神は一先ず、黙って聞いていました。 神には分かりません。 あの世界を大切だと思う気持ちが。 神にとって、あの世界の人間は取るに足らない存在です。 けれど、子らは知ってしまったようです。 箱庭から離れて、神と子ら以外の大切なものを 得てしまったのでしょう。 神は子らの創造主です。 ですが――証持ちたちには、 もう別に親がいるというように。 しかしやはり、神には分かりません。 絶対失敗する? どうしてクロが断言するのか、 神には理解出来ませんでした。 ] (112) 2022/12/23(Fri) 18:48:46 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト“ お前は、わたしが間違っていると思うのか? ” [ 自らの考えを否定され、 諭すように言われ、 神は苛立ったのでしょうか。 ] “ ……けれど、そうだと、言えるのかもしれないな ” [ ――いえ、その顔は、薄く笑っていました。 言われたことは、案外と嫌ではなく、 受け止めることは出来ました。 現実に神は、子らに否定されたのですから。 神と子らの心はひとつではありませんでした。 ] (113) 2022/12/23(Fri) 18:49:40 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト“ ……………… ” [ 提案を受けた神は、 少々呆れたような目をクロに向けました。 ] “ ふ、 ” “ ふふ、友達……? ” [ 可笑しそうに笑う神は、クロの瞳を覗き込みました。 今の少年じみた姿では、クロよりも小柄でしょうか。 ] (115) 2022/12/23(Fri) 18:52:00 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト“ 本当に良いのか? ” “ 帰してやれないぞ ” [ そう、クロは愛する子ではありません。 でも……そうですね、 こんなことを言うクロのこと、 神は嫌いではありませんでした。 けれど、ここに残るならば、 クロはもうあちらには帰れないでしょう。 少なくとも、クロの知る皆が知るよりは、長く。 ] (116) 2022/12/23(Fri) 18:52:21 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト“ 友達なんて、初めてだ ” “ ぼく ら、良い友達になれるかな ”[ 先程より少年の姿に沿うような口調で、 神はクロに笑い掛けるのでした。* ] (117) 2022/12/23(Fri) 18:53:06 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト[ 「帰してやれない」のだと神が聞いたのは、 別に優しさからではありませんでした。 後で帰りたいなどと言われても困るからです。 一度は捨てることを選んだものです。 最後までいらないと突き放すなら、 それはそれで自然なことだと思っていました。 神はクロの考えは分かりません>>123。 分かろうともしません。 神とはそういうものですから。 けれど、彼が、それを受け入れる>>124というのなら、 ] (200) 2022/12/24(Sat) 3:06:01 |
【人】 『箱庭の神』 ヴェルト“ それを言うためにここに来たんでしょう? ” [ 受けて立つよ、とでも言うように、 少年の姿の神は言いました。 いいよとは言いましたが、 素直に聞くかどうかは分かりません。 神とはそういうものなのです。……今は。 ] “ いいよ、友達だから ” [ 少年は笑いました。 帰しはしないけれど、 友達の頼みですからね。 それくらいは、してあげてもいいと思えました。* ] (201) 2022/12/24(Sat) 3:06:09 |
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