【人】 Another Story セレスティア[別に全てを明らかにするべきだとは言わない。 その傷を見るまでこちらも察しがつかなかったのだから、 言われてみれば此方だって 簡単に彼を置いて逃げてしまえる側なのだ。>>532 なにもできない無力な己は 「やることがある」だなんて銘打って、 こんな崩れかけた世界の中での隠れん坊を エゴの塊のように続けていたから、 大それたことなんていえないのだけれど、] ( わかってたならわかっていたで、 誰かに打ち明けるだとか、 なにかできなかったのかなって、今でも思う。 勿論お笑い種になっていたのだとしても、 私たちにだって、何かできたかもしれないのに。 ……貴方と繋がっている血のひとが 呪いと無関係なのに、蛇の首を落としたように。 ) (727) 2019/04/12(Fri) 1:07:25 |
【人】 Another Story セレスティア[だからこそ、あの時、あの玄関ホールで 私はぼろぼろになっていた貴方に問いかけた。 もう後戻りできないくらいに壊れかけたこの場所で 貴方自身が幕を下ろす覚悟があるかどうか。 自分を信じて走り抜けていけるのかどうか。 たったひとつにまとめた大雑把な言葉で。] 「 ねえ、アナタは。 何をするデスカ? 」 ( 忘れた、なんて言わせない。 もし言ったなら、私に渡した思い出し玉を そっくりそのまま返してあげる。 茨の道でも進み続けるその足を 自ら無駄だったと折ることを 私が決して許しなどするものかっての! ) (728) 2019/04/12(Fri) 1:07:29 |
【人】 Another Story セレスティア“restoration” “chance” “power” “forgiveness” “renaturation” ありったけの幸福を蘇らせようか。 “tough” “shine” “guide” “play” (730) 2019/04/12(Fri) 1:07:35 |
【人】 Another Story セレスティア( ……灼け付き 焼け付き 罪の意識が跡となって剥がれなくなる前に。 ただ転がすだけの石に願いを込めて、 貴方の頭上に希望の光を注ごうとした。 人は誰だって強くないし 一人で生きていける人間なんてそうそういない。 勝手な使命感に頽れる必要なんかない。 だからこそ、私は共犯者にまでなって “これから”を繋げているのだけれど。 )* (731) 2019/04/12(Fri) 1:07:40 |
【人】 Another Story セレスティア( 初めて海を渡ったのは、 父親に見送られながら、 愛しき米国の地を離れ、この場所に来た時。 それっきり大きな外出をしなかったものだから、 直ぐ近くの料理が美味しい国の凱旋門も、 花開く美しい街並みも知らないまんま。>>538 少女が微睡んだ狭間で覗いたものは 酷く朧気で曖昧なものだったけれど、 塗りつぶされた世界の中で 必死に息をして、足掻いて、生きる人たちがいた。 ) ( まるで昔の私たちみたいに 終わりのない迷路を只管に前進し続けてた。 ) (733) 2019/04/12(Fri) 1:42:30 |
【人】 Another Story セレスティア[「日刊預言者新聞」は、ほんの少し苦手だ。 マグルを痛烈に批判したと思ったら、 掌返して特集を組むこともある。 コロコロ変わる世論はいいように弄ばれていて 正直読んでもいい心地はしない。 眼が飛び出そうな見出しの記事には目もくれず>>541 少女は寝坊助の青年を起こすことに全てを注ぐ。 全ては単位のため、成績のため、 そして───先生のお説教と罰則回避のため!] ( 正直試験の大変さよりも たっぷり一時間、魔法薬学の教室で正座して 正座して教師の言葉を浴び続ける方が めちゃくちゃ疲れるんじゃないか、とは 口が裂けても言えないことのひとつである。 ) (734) 2019/04/12(Fri) 1:42:47 |
【人】 Another Story セレスティア[感謝をすべき境遇を受けているというのに>>541 それを知らんと仇で返すような行為は>>542 きっと天国の父親も苦笑いが隠せないでいるかもしれない。 吠えメールを喰らったような顔をしている>>543 彼の顔に思いっきり鼻先を近づけて、 その思い瞼が開くまで、次回はどう起こそうか、 いたずら専門店にチョークは売っていないか、 とか失礼にもほどがあることを思いながら 呑気な朝の挨拶を眼前に浴びせて、へらり笑った。] ぐっどもぉにんぐ、アレクサン! …………?だって起きなかったんダモン、 心配して顔も見たくなりマスヨ! [アメリカ訛りは随分と慣れてきてはいるが、 矢張りほんの少し難しそう。 二十歳にして情けないビビり具合は>>544 常日頃であるかのように受け流し、言い訳を重ねれば 続けられた言の葉にさあっと青ざめた。>>545 「罰則」、世界一苦手な言葉である。 羊皮紙いっぱいに反省文を書かされるのか、 禁じられた森行きなのかは兎に角、どれも楽しくない。 進捗のしの字も無いすべきものだらけの課題の山に 白い頭を抱えて唸りながら身をよじらせた。] (735) 2019/04/12(Fri) 1:55:32 |
【人】 Another Story セレスティア[彼の睨め付けも、お小言よりも。 定位置にスマートに戻された魔法の方に目が行って 移動する大鍋を口を半開きにして見つめていた。 目を輝かせて彼の方を振り返れば、 随分と調子の悪そうな鈍い動きに>>546 飛び出かけた賛辞の言葉をひょい、と口内に引っ込める。 魔法生物学者を伊達に目指していないわけじゃない。 座学は悪くても観察眼だけは一人前にあるものだから、 近い人の細かな変化でさえ目について気になるもので、] (736) 2019/04/12(Fri) 2:01:21 |
【人】 Another Story セレスティア……アレクサン、なんかありましたカ? さっきもうなされてるみたいでしたシ。 調子、悪そうデスヨ、気のせいデスカ? [まるで朝食にオートミールを希望するみたいに、自然に。 唇から零れ出たのは、彼を労わる心配の表現。 困り眉とコバルトブルーのふたつのまなこが 彼の黒い瞳に向けて細められていた。]** (737) 2019/04/12(Fri) 2:03:51 |
(a77) 2019/04/12(Fri) 2:08:48 |
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