47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】
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そこまではしないよ ……、でも、そうだな……
[鎖についてだけきっぱりと否定した。 あんなものをつけていなくても いつでも貴方のことは独りにしてあげないから。 僕が気にするのは矢張り、滞在期間のこと。] (35) 2020/10/21(Wed) 22:22:43 |
| [少し考え、名案が浮かんだとばかり ぱっと笑みを咲かせた。
貴方に拘束を嫌がる素振りがないから こんな手はどうだろう。]
鎖で縛ることはしないけれど 誓約で貴方を縛ろうかな
治人、僕と結婚してくれる?
[この国は同性婚が可能だ。 貴方に配偶者になって貰えたら 滞在期間の制限をなくしてずっと一緒だ。] (36) 2020/10/21(Wed) 22:23:28 |
| [────そんな風に合理的に強引に 進めようとしてはいるけれど 彼に 恋 しているのは事実なのだ。 ただ自覚がないから、順序も滅茶苦茶だ。*] (37) 2020/10/21(Wed) 22:23:38 |
── 修道院 ──
[至る所、灰色だらけの世界。
壁も、窓の桟も、空さえも灰色い。
焼かれた日記帳のページの色。
はたまた、主人を失った蜘蛛の巣の色。
世界はこんなにも灰色に覆われているのに
どうして、夢の中はあんなにも色鮮やかなのだろう]
["夢は記憶の整理だ"と人は云う。
それも一理、あるのかもしれない。
なぜならば
夢の中で相対するヒトを私はよく知っている。
現にもいる相手。
夢と同じ名を持ち、面影を残すヒト。
けれど、彼女を夢に見る
その理由が私にはよくわからない。
夢に見るほど、思うほど
深いつながりなどない──そのはず、だから]
……なんでかしらね
あぁ、でも猫になりたい
それぐらいならあるかもしれないけど
[井戸端でぽつり。
水を汲んだ木桶を持ち上げれば、あかぎれた手指に鈍い痛みが走る。
ぎしり、と食い込む持ち手の重たさに眉間に皺を作りつつ]
──── 。
[目当ての部屋の前まで来たなら、ノックをまず三度。
次いで扉を開け、先に汲んだ木桶の水を洗面台へと移し替える。
部屋の主人が朝の支度をできるよう、そうやって準備を整えてから]
おはようございます、シオン様
朝の用意が整いました
[言葉だけは丁寧に。
けれど、揺り起こすことはしない。
寝台から三歩離れた距離を保ち
部屋の主人が目覚めるのをいつものように待った*]
―― 修道院・自室 ――
[此処は監獄だ。
入った者は外に出ることは叶わず、
死した後も敷地内に埋葬される。
送られてくる子女は曰くつきの者が多いから、
当然と言えば当然であろう。
灰色だらけの世界とは良く言ったものだ。
季節に応じた草花や天候の変化があり、
各々の家からは旬の食べ物が送られてくる。
それでもその全ては味気ない。
無味乾燥したもののように感じてしまう]
……それはきっと、私たちがそうだから。
終わった年代史に花を添えても意味はないもの。
[...は小さく欠伸をする。
風は強く空気は冷たい。
こんな寒い日は部屋の中に籠るに限る。
...は生きている。
心臓は動き、身体は動き、食事をしては寝る]
ただ生きているだけの生に意味はあるのかしら。
とは言え、バツイチの行き遅れなんて不要でしょうしね。
[平均寿命が40歳に満たない世界である。
女は20歳になれば年増であり、30歳になれば婆だった。
売れ時は10代前半。
そこで戻ってきてしまえば普通は瘤でしかない。
普通でも瘤なのにスピネルの末娘は火薬庫でもあった。
だから修道院の中でも腫れもの扱いで――]
……おはよう、カザリ。
もう随分と暖かくなったわね。
[...はノックの音の後、物音を耳にしていた。
声が掛かればそこで漸く布団から頭を出して身体を起こし、
暗に遅かったと告げる。
別に虐めているわけではないのだ。
貴女は私にとっては唯一話が出来る相手なのだから。
夢にまで出てくる存在なのだから]
……着替えは?
早く脱がせてくださる?
[...はベッドから起き上がると三歩離れた距離にいるカザリへと声を掛けた。
着る衣装は修道院の服だ。
地味で質素、紺色の修道女の服。
尤もシオンのそれは内側がえらく精緻に編み込まれたレースを使っていたり色合いが派手なものがあるのだがそれはそれ]
ほら、早く〜。
[これは我儘なのだ。
深いつながりはない。
強い絆もない。
それはまるで蜘蛛の糸のようなものだけれど、
灰色だらけの世界で唯一見える色は存在を誇張して見せられてしまうのだ。
例えそれが錯覚であったとしても、
縋るものなど存在しないのだから――**]
── 修道院 ──
[監獄のような場所。
此処での生は死と同然だと云う者もいる。
此処に来たことで、全ては終わったのだと。
けれど、それならば私はどうなのだろう。
この修道院の門前に捨てられていた私は、ここより他を知らない。
始まるより先に終わった生、なのだろうか。
わかっている。考えること自体が無駄なこと。
終わりを嘆く彼等が羨ましいだけなのだと。
だから、今日もこうして]
そうでしょうか?
木桶の水はまだ汲んだ時のまま
かわらずに冷えておりますが
[遅いと言われているのはわかっている。
当たり前だろう、敢えて回り道をしているのだから。
けれどそれは、単に困らせるためだけではなく]
たまにはご自分でされては?
暇をつぶすという意味ならば
その方がよほど
[繰り返される毎日。
仕事を一つ片付ければ、また次の仕事が現れる。
けれど、全て片付けてしまったなら後には空白が広がるだけ。それが何よりも恐ろしいから]
……かしこまりました
[回り道も、反発も元を辿れば同じ。
後に広がる空白の時間を少しでも遅らせるためのもの。
だから結局は要求通り、彼女の服へと手をかけて]
今日の色は、紫ですか?
こちらの色は、青が強いようですが
[ぷつり、とボタンを外していけば裏地に使われたレースの色が目に入る。
修道服に相応しくない艶やかな色、夢に見た色に近いと目を細めた*]
| [結婚ではなくて け 、っこんが正しい発音なのかな? >>84 彼の国には 社の製品を愛用してくれるお客さんが多く また、エコな車を開発する技術が優れているから 親しみを感じていて。 それなりに慣れたつもりだったけれど 第三外国語にあたる島国の言葉は難しい。 ……と考えていれば、結婚で合ってたみたいだ。 >>85] ええ、W勿論W良いの? 嬉しいけど [話が順調に通り過ぎて怖いくらいだ。 彼の中で僕は一体どんな存在なのだろう。] (118) 2020/10/22(Thu) 22:45:03 |
| [向けられる幸せそうで無防備な表情が 物語っている気がするけれど よくわからない。 >>86 秘蔵の標本を紹介してくれた時より 今の貴方の方がもっと嬉しそうに見える。 それが気の所為でないと良いと思う。] (119) 2020/10/22(Thu) 22:45:08 |
| [抱き締められれば >>86 重なる胸にトクトクと速い鼓動を伝える。] …………うん、しよう [答えながら、そうか、僕は彼と結婚するんだと 今更ながら自分から言い出したことを認識する。 独り身で終える気でいたから少し不思議だ。 ぎゅうっと抱き締め返して息を深く吸い込む……] (120) 2020/10/22(Thu) 22:46:05 |
| [暫く堪能したのちに。]
Heute ist die beste Zeit.
今からしよう すぐしよう 治人の気が変わらないうちにね
[撮影とファンサービスでだけしてきた ウインクを間近で浴びせて 彼の手を取り歩き出した。*] (121) 2020/10/22(Thu) 22:46:13 |
| [ステンドグラスから差し込む光が バージンロードの上に柔らかな絵を描き 中央奥では十字が静かに見下ろしている。
案内した先は城の中に在るチャペルだ。] (122) 2020/10/22(Thu) 22:46:29 |
| [彼が自国に来るまでの七日の間にしたこと。 それはこのチャペルの改装だった。 時間がごく限られていたから 基本の作りは城が作られた時代のままだけれど 壁の装飾や装花、ベンチの下の絨毯なんかを青くして あのホテルのチャペルのイメージに少し近づけていた。]
僕をあのチャペルごと持ち帰りたいって 言ってくれたでしょ 流石にオープンしたての施設を買い取る訳に いかなかったから……ちょっとだけ似せてみたよ
[気に入ってくれたかな、と 入り口に立ち手を繋いだまま確認の眼差しを向けた。**] (123) 2020/10/22(Thu) 22:46:36 |
―― 修道院 ――
[此処は現世に現れた地獄のような常世の世界。
煌びやかな世界を知る子女にとってはそう映る。
だが、平民はどうだろうか。
動乱を知る平民にとっては此処は楽園なのかもしれない。
日々に食事に困ることはなく。
暖かな寝床が用意されている。
その差が一層と子女たちを浮世離れさせて見せているのだろう]
そうよ。
それにね、今は冬前よ?
温めてないなら冷えたままで当然でしょう。
[一日は長い。
だから此処での生活に於いて遅れることをとやかくと詰める必要はない。
必要がないことをしているのは時間を弄ぶからだ。
未だ十代の身にとって一日はとても長く感じるものだった]
私にフォークより重たいものを持てと?
そんな事を言うんだ?
[...は口角をあげた笑みを浮かべた]
今夜のお風呂、連れていってあげないわよ。
その手……痛いのでしょう?
[自分のために作らせているあかぎれの手指を視線で示す。
この修道院での娯楽は限られている。
その中に地中より湧き出る湯があった。
それを張った湯舟が地下にある。
温かいと言っても色付きなので洗濯や飲料には向かないが、
身体を温めることはできる。
子女は従者を伴い其処に行く。
時間は分けられているので混むことはない。
臭いもあるので頻繁に入る子女は少ないが、
...は毎日のように其処へと通っていた]
い〜のよ、見つかっても見ぬ振りなのだもの。
少しくらいはお洒落をしないとね。
[...が折れることはない。
手を広げて着替えしやすいようにして脱がされるまま、
着せられるままにしている。
誰かにしてもらうことに慣れていると言っても良い。
甘やかして育てられた王族の末娘に自分でを期待する方が酷だろうに――]
そうそう、そろそろハロウィーンでしょう?
皆全然乗り気ではないのよね。
だから――。
[...は楽し気に笑う。
夢の中での笑いのように、一寸変わらず少しでも世を楽しもうと空元気を振る舞う]
今年は私たちだけでするわ。
お部屋を飾って、衣装はお父様にお願いしましょう。
衣装は貴女も着るのよ?
[...は着替えさせてもらいながら小首を傾げて貴女を見つめる**]
── 修道院 ──
[温めていない水は冷えたまま
彼女のいう通り、それは当然だろう。
真夏でもない限り、木桶の水が自然と温まることはない。
かといって湯を持ち込めば良いかといえば、それはまた別の話であり]
温めたものであれば
今度は逆に冷えてしまいますが
[湯を沸かせる調理場からこの部屋までの道のりは長い。なにより敷き詰められた石畳の床はシン、と冷えて温もりを奪うもの。
湯を運んできたところで、どうせ部屋に着く頃には冷めてしまう。
非効率なことならば、はなからしないほうが良いでしょうとため息まじりにぽつり]
[時間つぶしのやりとりの最中にも、手を止めることはない。
また、口角を上げた笑みに反応することも
フォークより重たくとも本は持てるでしょう。なんて心の中で言い返したとして、彼女の服を脱がすのも、着せるのもどうせ自分の役目なのだから。
従者であるかといえばそれは違う。
自分は彼女専属のモノではない、ただその役を多く任されているだけ。
身寄りがないということはそういうこと。
『万一』が起きた時に責任を取らせやすい、そんな位置だと自覚はあった。
媚びれば良いのかもしれない、そうすればもっと生きやすくなる。
湯も、薬も、目の前の相手に強請ればよい。そのはずなのに]
構いませんよ
温めたところで翌日にはまた水仕事ですから
[湯に浸かるのは嫌いではない。
とはいえ彼女が来る前は、水浴びで身を清めるのが当たり前だった。
慣れていることだと口の端をわずかに歪ませて]
[寝巻きを脱がせ替えの服を手に取る
傷一つないキメの細かい肌。
この肌ならもっと華やかな色──
あの夢のような色が合うだろうかと思い浮かべたところで]
ええ、ハロウィン
洗濯物が増える日で……
は、い??
[楽しそうな笑い声に混じり、予想外な言葉を聞いた。
突飛な提案、けれど彼女ならばきっと出来るだろう。
長い長いため息を一つ、リボンを結きつつ]
室内だけ、でしたら……
それ以上は叱られてしまいますから
[着替えは終わり。
脱がせたばかりの衣服をくるくると丸め*]
―― 修道院 ――
[従者の名はカザリと言う。
生まれた時から此処に居て不幸にも瘤に宛がわれた。
他に成り手がいなかったのかもしれないが、
少なくとも一番身の回りの世話を任せている。
...はカザリに完全に満足はしていなかった。
視線を瞳から落とせば大きな膨らみがあろうか。
更に視線を落とせば自身の足元が見える。
見事なる絶壁がそこにあり凡その満足していない理由であった。
...は落としていた視線を挙げる。
反対に満足している点は何だろうか。
それはやはり何かと口答えをしてくれることだろう。
他の従者であれば口を噤むことも言ってくれる。
今もそうだ。
普通のツッコミだがそれすら得られぬ場所が此処である]
あら、それなら冷めないように考えれば良いのよ。
例えば冷めにくい入れ物を用意するとか。
[夢の中ではそうしたものが出てきていた。
中に入れたものの温度がそのままの筒とかだ。
...は会話を楽しんでいた。
時間は有限だが無限にある]
そんな事言うんだ?
なら、余計にいけないわ。
決めました。
[...は着替えの最中に手を合わせた。
軽やかな音を立てると微笑を浮かべた]
明日また水仕事でも今日は私のお風呂のお供よ。
新しい石鹸を出しましょうね。
ヴェネツの良い香りのを送ってくれたのよ。
[まるで猫のようにアマノジャク。
嫌がると言うよりは否定的な反応をするとどうしてかその反対を行くようになったのは夢を見始めてからだろうか。
...は衣装を身に纏うとくるりとその場で一回転した。
ダンスを踊るように優雅な動きにあわせて、
スカートの裾が柔らかく翻りやがて重力に従い脚を隠した]
またため息。
いーのよ、叱ると言っても表面上だけだもの。
それよりも聞いていて?
貴女も変装するのよ。
[衣装を丸めるカザリに対して宣言すると、
用意してもらった水で顔を洗い始めた。
冷たいなどと悲鳴をあげることもない。
そんなことはもう慣れてきたことだった*]
── 修道院 ──
[物心ついた時にはこの石造りの建物にいた。
持っていたのは『カザリ』という名と、それが刻まれた銀のプレートだけ。
どこの誰が産んだものなのか、記すものはどこにもなかった。
とはいえ今の時代、捨て子はそう珍しいものではない。
どの街にも一つや二つ孤児院は存在するし、貧民街に行けば親のない子同士で身を寄せ合って生活していたりもする。
ありふれた存在──ただ、その中で少しだけ他とは違っていたのが、捨てられたのがこの修道院だったということだ。
訳ありの子女ばかりが送られてくるこの場所。
この修道院は、文字通り世間とは隔絶された場所にあるのだから。
孤児院や貧民街、花街。そういった場所ではなく、手間をかけ此処に捨てた。
それはきっと、必要があれば探せるようにするためで──]
そう仰られても
私は此処で養われている身ですから
お嬢様方とは違う
……そういうものでしょう?
[幼い頃には迎えが来ることを夢見ていた。
けれど結果として、迎えは来ずに此処にいる。
『誰か』自分を捨てたものにとって、必要となる時は来なかったのだろう。
だからこれは八つ当たりだと、よくわかっているけれど]
……石鹸もお風呂も
そう望まれるのでしたら
あぁ、でも洗うお手伝いだけで
水浴びをと言われるならばそうしますが
[夢の中、異なる姿の彼女もお風呂にこだわっていた。
やはり夢は夢、あれは記憶の整理だったのかもしれない。
くるりと舞う彼女を視線で追いかけて]
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