65 【ペアRP】記憶の鍵はどこ?【R18】
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[相手の記念の日を知ろうとするのは、在り来りであるが相手への興味関心の第一歩に違いない。
彼女が言おうとしなかったのならば仕方が無いが、誕生日を知りたいと口にしなかったアマミも大概であり、そこはお互い様と言うべきだろうか。
ペンを走らせる音はいつも孤独であった。
それが彼女との時間を彩るバックミュージックに
変わったのは一体いつからの事だったのだろう。
書きながらアマミはこれまでの記録を残すように
過去に向けて思想を巡らせていた。
]
いや、休息は十分にとれ。
無理をして例えば倒れでもしたら
それこそ問題だ。
[彼女は真面目な子だ。
こちらのやる気に対して彼女も合わせるようにともしかしたら考えているのかもしれない。
アマミは動こうとする彼女
を暫しのあいだ静止しようとするだろう。
だがしかし、彼女から向けられる確信めいた問いかけに今度はアマミが静止を喰らってしまう。
振り向いた時に瞳に映るクラヴィーアの表情は、なにかに気づいていた者のそれだったから。
願いの為だと答えなくても、彼女の答えは出ているようなものなのだろう。
寂しいかと聞かれれば、アマミは驚き目を丸くして。過去を再び思い浮かべたのち、苦笑いのまま答えることにした。]
寂しい、か。
そういう感情には、慣れてしまったな。
[だからきっと、自分は彼女程寂しいと感情を抱くことは出来ないとアマミは信じて疑わない。
しかしそれだけに留まらず言葉を続けるのは、相手がほかでもない彼女だからだ。]
しかしどうにも、俺は人に恵まれている
ようでね。
俺の寂しさを埋めようとわざわざ会いに
来てくれる変人もいる。
いつかその子には嫁に来てもらおうと
思うんだが、これがまた前途多難ときた。
[肩を竦めてお面を被り直すと、時折彼女の様子を見つつ本の探索を始めるだろう。
本の背広を一つ一つ見ていくとタイトルを読み上げて彼女の反応を伺ってみたりもした。
タイトルだけを見る限り彼女の記憶に関連しそうなものはなさそうだが、それでも順番にただ探し始める。
たとえ非効率であろうとも、やるしかないのだ。]*
[その言葉に安堵を覚えた。
どうしようもない存在に対抗する力は持ちようもない。持つ存在になる気もない。身の丈に合わない願いは持つものじゃないさ。
謝られればちょっと慌てて首をふる。]
大丈夫でしたから。
[そう言って笑いかける。
食べてみたい、という言葉にどこでなら手に入るだろうか、と考え出す。
手に入るといいですね、と今は無難に返答しておいた。
自分の誕生日を隠すため、私も相手の記念日を知らなかったのに今は気づくことは出来ない。
本当にお互い様だ。
アマミさんがペンを走らせる音を聞きながら、パイプのにおいに包まれるのが好きだった。
そういえば、最近パイプが減ったな。 なんて思っていたな。
言葉がない時間になってもそれが苦痛じゃなくて。
愛しくて。この時間をずっと続けたいと何度願っただろう。
それは、気づいたらそうなっていた。わりと早くからだった気もする。
]
……すみません。
[そう言われれば大人しく座るしかない。
本物を見つけられるのは私しかいない。なら倒れない程度に動かないといけないしな。
テーブルにあったシュガーポットの砂糖に目をつけるけれど、昔読んだ本に異世界の物を口にして帰れなくった物語があって。それを思い出すと手をだせなかった。
その近くにあった鎖に手をふれれば、赤い髪の人を思い出して、消えた。あの人も今元気にしているだろか。なんてふと考えてしまう。
私の言葉はぶしつけだったかもしれない。
言ってからちょっと後悔をした。
慣れてしまった。その言葉にわかりやすく眉を垂らす。……この人は独りぼっちなのだろうか。
私はこの人と知り合いの筈なのに何をしているのだろうか。
そんな苦い気持ちがうまれる。
でも、言葉は続いた。
……『誰か』が欠けた記憶で私は何度も『誰か』の家に行っていた。
嫁に、という言葉に目を丸くした。]
……そ、そうなのですの。
苦労してますの? ですね……?
[……お嫁さんに貰いたい人がいるのか、アマミ殿は。
「君の大切な人の記憶を──」
その言葉を今更思い返す。
明日必ず会えるような言葉。
私が誕生日にパートナーになってほしい、と願う相手。
今まで貰った言葉は、よくよく思い返せば知人や友人に対するにしては……
……────
待て、ちょっと待て。
いや、今はそれどころじゃないだろう!
それこそ思い出せば分かる事だ! うん!
うっかり染まりかけた頬を軽くたたく。
タイトルを聞いては記憶にあるかどうかで判別していく。]
そういえば、さっきは記憶にないものも鍵かもって思ったのですよね。
万年筆だったのですが。
……そう思うと今の私が覚えているものが必ず該当するか自信がないのですよね。
[うーん、と悩む。こうなったら端から順番に触っていくか?]
[そう悩みながらも考える。
無事の帰還の方が大事に変わりはないけれど。
記憶の中にいる『誰か』を悲しませる事になるのは……いやだな。
何度も何度も会いに行っていた。共に過ごしていたはずだった。
それがこの人だったのなら……。
……うん。記憶をちゃんと取り戻さないとダメなんだ、私は。
死にたくなんてない。自分が歩いて来た道を失くすなんてしたくない。
自分の人生の欠片一つたりとも、悪趣味な相手に渡す道理なんてないじゃないか。
そう決意すれば力が戻ってくる。勢いを付けて立ち上がる。]
よし、やってやるか!
アマミ殿、私を助けて貰っていいですか?
片っ端から試してやるとも!
[そう言って、笑いかけた。]
[夢というのは長い時間経過したようで現実ではほんの一瞬という事もある。
その逆もしかり────
色々触れて始めてから ふと、感じた。
]
……!!
あ、アマミ殿!
どうしよう、どうしたら……。
[慌てて手当たり次第触れてみても正解を奇跡的に引き当てる事はない。
そもそもこの部屋になかったら?
それだけでもう詰みになる気がする。]
目覚めそうな気がするんです。
全部見る時間が足りない!!!
[悪趣味な笑いに目の前が滲む。
兎に角急いで手あたり次第物に触れては選択肢を消していく。
読んだり触れたりした事がある本はそこそこある。
それがまばらにちりばめられててそれを見つけるだけでも時間をとられる。
焦る。
そもそも調べるのが本で本当にいいのだろうか?
そこの判断すら焦ってうまくつかない。]
[どうしよう、このまま目覚めてしまったら。
私は記憶を失ってしまうのに──……
私の記憶の鍵はどこにあるのだろう?
ただ当たる事を願ってひたすら目の前の物に触れ続けた。]**
[採れた場所を教えるのではなく、採れるといいですねという言葉で締める。
アマミは彼女の言葉に、もしかしなくともガブリーシュの実はすぐには開けないところ、即ちあの島にあるのだろうという結論に至る。
彼女とバーバチカ島の出来事を共有しすぎるのは危険だ。腹立たしいことにあの館の主と思しき声を真に受けるなら、そんなきっかけを作ったところで彼女の記憶は戻らない。
鍵を見つける以外に道はないのだ。]
いや、謝ることは無いよ。
君は誰よりも当事者だ。
焦る気持ちは分かる。
[こんな状況だから当然だ。
むしろこんな状況であるのに謝る程冷静に己を戻せる心力は、賞賛すべきものなのかもしれないとアマミは思う。
そんなクラヴィーアは何故か目を丸くしていた。]
苦労はしてるけど、嫌なもんじゃない。
[嫌じゃない幸福な苦労がこの世界にはあるのだと、アマミは彼女から学んだ。
何故か頬をたたき気を引き締めるような彼女にどうしたのだと頭上に疑問符を浮かべたりもしただろう。]
[手当り次第本へと触れていくクラヴィーアに向かって]
はずれだったってわけか。
[と肩を竦めるようにアマミは呟いて。
決意に満ちた彼女の笑みに頷きつつ、頭の中では彼女の記憶の鍵がどんなものなのか、考えを巡らせていた。]
[そもそも彼女がなくした記憶は、己のことだ。それは間違いないはずだった。
一般的に、記憶を思い出すきっかけとなり得るのは無くした記憶の中に現れる何かであるが。
ひょっとしたら彼女もそうなのだろうか?
推論の末に、この書斎に置かれているものの中にアマミは一つだけ心当たりがあった。]
[あの小説は彼女との記録のようなものだ。
その『心当たり』に視線を向けていると、クラヴィーアの切羽詰まった声が聞こえる。
彼女は酷く焦っているように見えた。
目覚めが近い。それだけでアマミは彼女の様子に納得が行くもので。
落ち着け、と目の前の彼女の肩を掴み。]
記憶を無くしたくないと思うのは当然。
その為に頑張るもいい。
だが、無くした後の最悪の展開は
考えたりするな。
[考えるだけ意味は無いと諭すのだが彼女には届くだろうか。
それからアマミはあの小説を片手に持って彼女に言うのだ。]
安心しろ。
結果がどうなろうとも、俺は君の傍にいる。
君を独りになどさせない。**
[アマミ殿から見て私は焦っているのだろうか。
……普通の状態ではないよな、流石に。
自分の事なのに巻き込まれた人だけ動かすのにも地味に罪悪感がある。
大人の対応に頭が下がるばかりだ。]
……へぇ。
その相手はきっと、幸せなんでしょうね。
[そう素直に思えれた。
この人は誰かを幸せに出来る位、優しい人だってもう十分伝わっている。]
そうですわね。
……こうも多いとなかなか難しいですわね。
[そう言いながらも外れを増やしていく。
……正解があるかも不安になってくるぞ、これ。
見つけられるものなら見つけてみろ、と言われているようで気分が悪い。
タイムリミットを感じて慌てだす私の肩に手が置かれた。]
……はい。
[その温度と言葉に、少し冷静さを取り戻す。
……最悪を考えたりしたら、恐怖と不安が一気に溢れそうな気がする。だからその言葉は有難かった。
アマミ殿の手には一冊の本がある。
それは───……
]
……っ。
[今度こそ顔を熱くするのを留める事は出来なかった。
心臓を掴まれるような感覚。
目の前が滲む。
……それなら、どうなっても怖くない気がした。
]
**
[流石に妬きはしない、というよりも妬きようがないか。
アマミは彼女の反応
複雑な気分になってしまった。彼女を責めるような話でもないが、あわよくば妬き募ってはくれまいかと。]
さぁね。俺が彼女を幸福に出来るかと
いわれればあやしいところだ。
女を泣かせるのには慣れてるんでね...。
[とどのつまり自信があんまり無いのだとは言うまい。実際そう言っているのに等しいが。
彼女が冷静に戻ったことを確認すると、改めて気を引き締める。
この本が何か。
もしも聞かれるのならば、「ある少女の軌跡」だと
答えるが、聞かれなければ何も答えまい。
一刻を争うのだから余計な情報で混乱させたくはない。
]
[今の彼女を自分は前にも見た事がある。
怪我をした彼女を助け、運んだ時。
月に彼女の幸福を願った時。
どうやら、彼女のことをまた泣かせそうになってしまっているらしい。]
............悪いな。
[小さく呟いたその一言は果たして彼女に届くだろうか。
嬉し涙であろうが悔し涙であろうが、彼女が涙を流すきっかけを作ってしまったこと。
それはアマミにとっては複雑な心境を抱かせるものだ。]
[沈黙の後、語られる可能性にアマミは驚くことはなく。
自身の推論を彼女が肯定してくれたような気がして安堵すら覚えるのだ。]
これが......。
.........可能性はある。
読んで.....みるか?
[そのため、むしろアマミは可能性を高く見ていた。
それを言わなかったのはもしも違った時に彼女の落胆や精神的不安を少しでも減らすためだ。
本を差し出すと、しばし彼女を見守ろうか。]**
[
流石に初対面の人相手に嫉妬まではしようもない。
その前に私は嫉妬以前の気質をしている。
本気で好きな人が別の人を思うのなら、傷付ついて、泣いて、そして背をおす。好きな人の幸福を一番に願うんだ。
それだけの覚悟がある。
単なる好意なら、自分にも出来る事なら全力でその好む要素を取り入れる。恋敵が現れるのならどんな相手でも戦う覚悟もまた、ある。
]
そうなのです?
……なんか、わりと最低な言葉を聞いた気がするのですが。
[若干半目になった。
自ら女泣かせと言うか。
……どう返答するべきなんだ? これ。
その彼女が私の可能性は……まぁそこそこある。
でもまだ違う可能性もある。
そもそも今の私は恋愛経験値がないと当然だ。
……少し考えて口を開く。]
アマミ殿のその“彼女”は、アマミ殿といてどんな顔をしているのです?
それが幸せでないのなら、ただ泣かせてるだけならば話し合って何を望んでいるのか問うべきかと。
それが幸福だったのなら
それを信じてあげたらどうです?
結婚は一人でするものじゃありませんわ。
どんな多難と戦っているかわかりませんが、相手と相談してみたらどうです?
[相手が幸福な顔をしていた場合、それを信じて貰えなかったのなら、私だったら……きっと辛いな。
……というかこの人そういう人がいて私にあれだけの事を言ったのか。
……今までの事を総合すると私がその相手だと考えるのが一番自然に感じるんだが……。いや、待て。これ違ったら相当恥ずかしいぞ。まぁ違っていたらとりあえず
女たらしと呼んでやろう。
それ位言っても許される気がしてきたぞ。本当に!!
どんな本なのか聞いてみれば端的な答え。
その内容に興味が出た。]
[
求婚予定の女性がいると聞いた直後に本当なにしてるんだ、自分。
とわりと本気で思わなくもないのだが。
小さな呟きがわずかに耳に届き、首をただ振る。
嬉し涙でも、複雑になられるなんて想像もつかない。
……これ、本当……相手が自分じゃなかったら
戻った後本気で傷付いてしまうんだろうな……。そうわかっていても、自分の心は思い通りにはなってくれない。
差し出された本を見る。
『όργανο』そのタイトルに見覚えはない。ないけれど……筆者はもう知った名前だ。
目の前の人の名前だ。
この本がどんなものか今の私は知らない。
覚えていない。
でも、差し出された以上何かしらの思い出があるものなんだろう。そう確信出来る。]
[
……これが違っていたらどうしよう。
そんな不安や、迷いも一瞬だった。不安になる必要なんてないんだから。
読んでみたい。
でもこれが違っていたら読むまでもなく、触れたら消えてしまう。
そうでないよう願う。]
はい。
[緊張しながらもそれに手を触れた。]
[……頬に涙がつぅっと流れる。両手で触れないよう気を付けつつ大事に片手で抱きしめる。]
……これです。
[ みつけた。
私の鍵はこの人が持っていてくれた。
見つけてくれた。私の事を
……それがどうしようもない位嬉しい。
心が震わされる。
なんか、もう
本当ダメかもな……。
そう思うのが二度目なんて今の私はわからない。
]
[目が覚めるまでそう長くもない。長編のそれをじっくり見る時間がないのが残念だ。出来るだけ急ぎめのペースで本に目を通していく。
一人の少女が過酷な道を生きていき、成長をするお話。
筆者の目線が、気持ちが、少女への見え方が段々変わっていく。
……その少女はどこか、昔の私を思い出す。
最期の方のページにたどり着く。
少女を未熟なリンゴと例える言葉に目が入れば、いい表現だな。これ。という感想を持つ。
そうして、最後の頁には…… ]
[嬉しかった。考えが当たって、違わなくて嬉しい。
……こんな短い時間なのに、これだけ心を掴んでくれた人だ。
きっと元の私も同じなんじゃないかって思う。]
目が覚めたら、約束の答え
ちゃんと聞かせて下さいね。
[そう言って本を自分でしっかり両手で握りしめた。
本物の鍵もまた、役割を終えればその存在が消える。
……あの文字が消えてしまったのだけは惜しい。
本が私の中にあった記憶を、欠けたピースを埋めてくれる。
鍵に加わっていた文字は、
私の心に優しく 入り込んだ
言葉以上に気持ちが直接私に刻み込まれた。
──……これ、もうきっと忘れる事は出来ないだろうな。
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