77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】
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| [つまらなさそうな顔で 果物を床の上に転がす。]
美味しくないのじゃ…… どうしてかのう……
[これらは本来ならとっくに尽きて 村人たちにお代わりを要求している所。
日に三度の食事とおやつが楽しみで 間食をすることが減っていたから 抱えられるほどに残っていた。
そんなことにも気づかぬ、まま。] (0) 2021/06/22(Tue) 10:57:17 |
| [月が一巡りする間に 減っていったものは、他にもある。]
……あれでもするかの
[毎日片付けをさせられる彼は 気づいただろうか。
幾らか読めるようになっているだろうか。
────人の子が使うのと 異なる文字で綴られた書き物だ。] (1) 2021/06/22(Tue) 10:57:22 |
| [綺麗に洗われて柔らかく解れた筆を 硯の墨に浸す。
半ばの文章は時によって異なるが 出だしと締め括りは毎度同じ。
届けられることのない、故郷への便り。] (2) 2021/06/22(Tue) 10:57:31 |
|
……。
[止まる筆。 最後の文字が黒く滲みゆく。**] (3) 2021/06/22(Tue) 11:00:01 |
[小僧の体は初めてとは思えないほどに天狗に馴染む
ほろほろと涙を零し、耐えかねて手に爪を立てるというのに
声は苦し気な中に悦を隠さず、体はもっと欲しいと天狗を誘う
こんな風に真っ直ぐに受け入れられたことなど、これまでなかった事
嬉しいかと揶揄うように言えば浮かぶ笑み
辛抱堪らず責め上げれば、それにさえ歓喜の声上げて
届く限りの奥の奥へと精を放てば
喜びに蕩け切った声と共に小僧の体が跳ねて
最後の一滴まで逃さぬと言わんばかりの締め付けに思わず息を詰め
望み通り、最後の雫まで残さず注ぎ込んでから
じぃ、と小僧を見下ろした]
[初めてのまぐわいで気を遣るほどの悦を知るとは、と
よほど覚えがいいかそれとも相性がよかったかなどと
くてりと果てたままの小僧をみつめる
ゆるりと呼吸を戻し、腹を撫でるのに気づいて
]
そうじゃ、中にワシがおる
たっぷり注いだからの、全部受け入れぇよ
[精と共に注がれた天狗の毒、もう十分小僧を侵して
はいたけれど]
気を遣るほどじゃ、少し休め
その後で、ワシの住処に運んでやろう
[そう言って、入れたままでも辛かろうとらしくないことを
考えて
ゆっくりと、中から竿を引き抜こうと身を起こす]
[休め、と抜かれたモノの名残を惜しむ様に、受け入れた孔はきゅうと窄まってまるで縋るかのように、]
あ……ッん、
[くったりとしていても、甘い声を一つ零して、抜かれた刺激にすら小さく身を震わせる。
楽な体勢を作ってもらって、ゆっくりと、呼吸を継ぐ内に……青年の身体に忍び寄る変化に、青年自身は気づかない。]
| [ミズガミ様、ミクマリ様は 人の子らが裸で駆け回っていた時代から居る。
ずっと同じ個体ではなく代替わりをするもので ひとりの任期は二百年から伍百年程。 どこからともなく現れては勤めを果たし 元の世へ還っていく。
人の世に居る間は人の子を娶り 相手が天寿を全うするたびに 新しく娶りなおすのが常であったが────、
そうではないミズガミ様も居た。] (60) 2021/06/23(Wed) 9:24:20 |
| [先代が正に、そうではない方だった。
最初に得た嫁が輿入れから ほんの数年で逝ってしまった。 けれどその後差し出される替わりの嫁は全て断り 最後まで抜かりなく任を果たした。
ただひとりを想い続けたのだと言う。] (61) 2021/06/23(Wed) 9:24:25 |
| [当代は其れを否定した。] 人の子など取るに足らぬ存在よ 心を寄せて何になる? [彼らと我らには、与えられた時が余りに違うのだ。] (62) 2021/06/23(Wed) 9:24:45 |
| ……、…… [筆を置き、ぐしゃぐしゃと紙を丸めた。] (そう言えば……、 出立前、何か作っておったな……) [探せば其れは見つかった。 >>1:64 小さく形の整えられた白いあれ。 普段は丸い器に盛られるやつじゃ。 箸や匙を使うたことがなく 此れは道具を使わずに食べるものとも知らぬまま 手で掴めば、口の中へ放り込む。] (63) 2021/06/23(Wed) 9:25:31 |
| [彼奴の料理の腕だけは認めておる。 ……あ、あと、掃除とか、 妾に向ける笑顔とかも、すこし。 この白いやつも文句なしに美味いじゃろう。 そう思いながら咀嚼し、嚥下したが。] ……全然美味しくないのじゃ [がっかりじゃ。 けれどその手は休むことなく次を口に運び続ける。 ……最後の一つに至るまで。] (64) 2021/06/23(Wed) 9:25:51 |
| [彼奴も失敗することがあるらしい。 帰ったら酷いんじゃからな。]
っっ、ひっく、えっぐ……っ こりぇ……塩っぱすぎるのじゃよぉ……っ
[……嘘じゃ。甘ぁくてンマイのに 余計な味をつけてしまっておるのは妾じゃ。
前が見にくくて苦しくて仕方ないのじゃ。] (65) 2021/06/23(Wed) 9:26:07 |
| [……けど、本当に外れもあったのじゃ。] っっ?! しゅっぱーい!! [其れを引いたときには 唇をきゅーっと窄めるのじゃった。 >>1:121**] (66) 2021/06/23(Wed) 9:26:17 |
[あ、と開けた口で、指先を咥える。
ちゅうと吸い上げては、傷口を舌先で刺激する。
痛いかな?とか考える余裕もなく。
もう少し、もうちょっと、
甘露
が欲しくて強請るように、吸う。]
ちゅ……ちゅぷ、
[ざわざわと、翼の先が震える。
こめかみが、熱っぽく脈打つような気がする。
はふ、と吐息を零した。
漸く満足したころ、咥えていた指を返すが、その表情はどこかとろんとしていた。
ふるふるっと全身を震わせると、一度開いた翼がするすると背中に収まって、肌表面の刺青のような描画に収まる。
それからまたひとつ身震いすると、するすると黒い糸がどこからともなく肌の上を滑り、墨色の着物となって青年の身を包んだ。]
あは……どう?
[おそろい、なんて、馴染んだばかりの妖力で編んだ着物を自慢げに見せ**]
[ちゅぷ、と音を立てて指先に吸い付く姿を愛おしく眺める
飢えた赤子が糧を求めるようで、欲しいだけくれてやろうと決めてしまえば
指先の痛みも心地よく、吐き出す域に熱が宿った]
いいぞ、茅
啜った分だけ力も強くなるからの
[先とは違い、望んで得た物ならば暴走もすることはない
妖力を操れる証のように、揺れる翼が背に消えて
蕩けるような表情のまま、また一つ力を使って天狗を驚かせ、喜ばせた]
ほぉ、見事なもんじゃ、よく似合っとる
こうもすぐに力を使いこなすとは、さすがワシの茅じゃの
それにその表情……とてもいい顔じゃ、のう、茅
[くつくつと笑いながら、天狗は茅の間近へと顔を寄せ耳元で囁く]
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