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【人】 引率してます 柊 真理絵−学校に戻ってきた臨時講師 つ か れ た ! どういうことにぃに!!!! 「あ、おかえり真理絵。よく頑張ったね」 全ては、この学校でポートレートやるためなんだから!!!! 今度の土曜日お邪魔します!! [ 学校に帰ってきて、出迎えた音楽教師。 兄。兄である。 この目の前の金髪碧眼オールバック。 高身長高学歴ある種高収入。 昭和の3高を兼ね備えた最近では珍しい人種。 彼が、引率に行きたくないからと、 妹を差し出したというわけである。 私学だからだろうか、この音楽教師の人徳だろうか。 差し出された妹は即採用。 1週間分の給与と、休日で人が少ない日に、 学園でポートレートを撮れるようにすることを 対価として、彼女はOKを出した。 ] (66) 2020/11/29(Sun) 21:52:21 |
【人】 引率してます 柊 真理絵−青年たちの青春を見たひと 大丈夫そう? [ 2日目の夜のこと。 真理絵はのんびりBBQといかず 倒れた生徒の付き添いをしていた。 というのも彼をみるために来ていた医師が 顔見知りだったため、任されたのだ。 医者は、睡眠不足と貧血だから安静にしていれば すぐに回復すると教えてくれ、 彼女も少し安堵の表情を見せた。 ] (131) 2020/11/30(Mon) 20:12:13 |
【人】 引率してます 柊 真理絵まったく、心配かけちゃダメだぞ? [ まだ目を覚さない生徒、雨宮の鼻先を ツンツンとつついて、彼女は優しく微笑む。 養護教諭にその場を任せて、 彼女は顔見知りを廊下に連れて少し歓談をした。 とても他愛無い話だけれど、 最近そんなことも出来ていなかったので、 彼女はくすくすと笑いが堪えられなくなっている。 暫くすると、なにかあったらしいアラームが 耳に届いて、その人を連れて彼のいる部屋へ 戻った気がする。 ] お友達が、凄く心配していたから、……そうだね。 ……お礼、言っておくんだよ? [ 点滴を外され、自由の身となった彼に その点だけはしっかりと告げた。 友人がいなければ、 どうなっていたのか彼女にはわからないから。 ]* (133) 2020/11/30(Mon) 20:13:07 |
【人】 兄妹揃って物好き 柊 真理絵−いつかの話 「どうしていつもは避ける6月に帰ってきたの?」 「僕が偶に雇われ教師になってるのは教えたよね? その学校の文化祭があるらしいから、 なんとなく帰ってきちゃった。一緒に回ろう?」 [ かの音楽教師は愛くるしい彼女を連れて、 梅雨の文化祭に足を運んでいた。 彼女の見たいもの、試したいものをとNOとは言わずに 一緒に楽しみながら、体育館の催し物を見ることに。 ] 「バンドって、かっこいいわねぇ……」 「なぁに、好きなの?」 「好きとは言ってないでしょ?」 「年下にお熱になっちゃ嫌だよ?」 「ふふ、ヤキモチ屋さんね本当」 (205) 2020/12/02(Wed) 23:44:53 |
【人】 兄妹揃って物好き 柊 真理絵[ 双子のバンドをふたりで遠くから見ていると、 グランドピアノが移動してきた。 飛び入り参加らしいその生徒は、 将来を有望されていた、青年のような気が。 心に響く音色。 隣にいる彼女も途中から食い入るように 舞台を見つめている。 別にピアノ弾きがどうなろうと、関係ない。 演奏が終われば、彼女を連れて 廊下ででも待ち伏せをしただろうか。 ] 「誰かお探しかな?」 「……」 「別に僕は何もしてないよ。一言だけ。 今日の演奏は、数年前にどこかで聞いたものより 格段によかったよ。自愛してあげるんだよ」 「な、っ………っるせぇよ、ばーか!!」 (206) 2020/12/02(Wed) 23:47:42 |
【人】 兄妹揃って物好き 柊 真理絵[ 感想を述べただけなのに、 何故か罵られてしまった。 彼は、彼女に満面の笑みを見せて、 『あぁいうのが照れ隠しっていうんだよ』 なんて、誰かを探して校舎の方へと 戻っていく彼の背をふたりで見つめたはず。 それから、偶に気にかけていたのは本当。 わざわざ、林間学校へ彼の妹を投入したのは、 仮教師の小さな心遣い。 教師を目指して、その目標を達成したなんて 彼が知ったら、人がどれだけ成長するのか、と 観察対象になったかも。 でもまぁ、仮教師も雇われることもなくなって、 多分会うことは、ないだろうけれど。 ]* (207) 2020/12/02(Wed) 23:48:15 |
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