「いや、俺は部とかもあって知りましたが…そこまで、有名じゃない、です……
縁結び、で浮かぶ場所じゃなくて……名前を聞いて…調べたら、こう……
“縁結び、子授け・出産・養育”がでてくる、的な……?」
だから多分、頭に無理やりリボンもつけられてるんだろうな……と勝手に推測している。結ぶものなので。もしかしたら異世界生物の趣味なだけかもしれない。
「うう……累くんはまた酷い事いう……
名前負け、って言うか……
本名も魔法少女の名も守護神も全部に俺が負けてる自信はありますけど……
そもそも累くんはこう……いや……時間を嘘にはしてないけどこう……
……割とみんなに似たような事、してるじゃないですか……」
安易にポイポイ人を拉致ってるみたいだし……
「話を戻すと……神は、そうですね……でもそれ、神だから、なんですね。
俺はあくまで借り受けてるだけで……多分、力の源が……
…………。まあ、だから、皆さんには幸せになってほしいな、って」
給料すらも渡さない神様的存在がエネルギーを与えてくれるわけがないのは、薄々もう男は理解している。その上でこの在り方で生き続けているし、変わる事もないだろうな、と諦観もしている。