情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[―――さて。 僕がルークの顔の痣に気づいた後は大変だった。 僕は自分は強い痛みを感じることがほぼ無いのに 他の人が痛そうにしていると、 見ていられない気持ちになってしまう。 >>143ここに居ない、名前もまだわからない相手を できることなら、この義手でぶんなぐってやりたい気分だ。] 苦い薬と、おさらば……? そんなこと、その状態で言うか!? あぁ、ごめん。僕が、早く気づいてれば、 『検査』があったから、冷やせなかったんだろ、 いや、…もっと早く来れてれば、 殴られる前に、止められたのに……! [思わず声が大きくなって、ここに居ない相手への怒りと ルークへの心配を混ぜこぜにして。 氷を持ってくれば、眉を下げて泣きそうな顔でおろおろ。 もし、何故心配するのかと不思議そうにするなら、 こう言うだろう。 ――確かに、ルークは僕に苦い薬を出すけれど 無理をさせたり、強引な治療は絶対しないから。 いつも世話になっているんだ。 心配しないなんて、ありえないよ。 ……と。ここにいない誰かへの怒りの残る語調で。] (217) 2020/05/19(Tue) 23:40:28 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット― 外壁の外へ ― [今日の『検査』が終わった今。 僕は外壁の『外』に、ルークと共に向かっている。 今日の検査はつつがなく終わって。 今日寝る前に飲むよう処方された薬も、 昨日よりはだいぶ量も種類も少なかった。 薬を減らしてもらえたことについては 素直に「副作用が減るのは嬉しい」と伝えた。 できれば検査は毎回ルークがいいとも思ったけど それは僕が希望しても叶うものではないので、黙っておく。 次の見張り当番は明日の夜だったし、 今日これから何もないのは本当だったから、 彼の頼みについては、一つ返事で頷いた。 次に天から怪物が降ってくるまでには時間があるが、 この辺りは少ないとはいえ、周辺には野生生物も居るのだ。 外壁の外に行くなら、護衛は必要である。 武器の大剣を背中に背負って、同行しただろう。 (護衛の意味もあったが。殴られて平然としている彼は、 とても危なっかしく見えてしまって。 一人で外に行かせるのは、とてもできなかった。)] (229) 2020/05/20(Wed) 0:28:19 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[まさか、ルークが同じようにしているとは思わずに。 外に出て、周囲を見回し、天を見上げた時には、 つい、草花の放つ輝きを目で追ってしまったりして。 ……彼が歩き始めたのに気づけばすぐに、後を追った。 普通に歩けば僕の方が歩幅が広く早そうだったから ランタンを手に持ち、彼に合わせてゆっくりと歩く。] 残しているもの、……通信機、 …………うん。何度あったか、数えてないけど。 今までのは全部、解析を進めてるとは、聞いてるよ。 [ゆっくりと歩く僕たちの周囲では 青や赤、黄色など、色取り取りの淡い輝きがある。 頭上高くには大きな『月』が、昼間の『太陽』よりも 遥かに控えめに、黄色く輝いていた。 周囲を警戒しながら歩くけれど、 幸い、危険そうな獣はいなくて。 植物の影で小動物が寝ていたりするぐらい。 普段は、解析結果は文書に纏められて 軍内部で順番に回ってくるから こうして、解析に関わった者から、 直接見解を聞くことが出来るのは稀なことで。 危険がないかにだけ気を払いながらも、 僕は、ルークの言葉に耳を傾けていた。] (230) 2020/05/20(Wed) 0:29:26 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット あぁ。それは、僕も聞いている。 なんで爆発したかまでは、伝わって無かったけど…… あれは、機械の怪物が、原因だったのか。 [原因については、あり得る話だと思った。 あれだけ銃器を積んでいる機械の塊だ。 取り扱いを一歩間違えば、爆発するようなものだって もしかしたらあるかもしれない―――と。] (231) 2020/05/20(Wed) 0:33:12 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[でも、ルークが語るのは、僕の予想とは違う話で。 >>146驚いて、彼の方を見ただろう。] 遠隔で……爆破された、と? でも、そうだ。 怪物……機獣と呼べばいいか。 機獣を操作する者がどこかにいるなら、 あり得ない話では……無いと思う。 [ふむ、と考えながら進んでいれば。 いつの間にか、同じペースで歩いていたはずが、 彼は数歩後ろで立ち止まってしまっていた。 何かに耐えるように、顔を顰めている。 殴られた痕が痛むのだろうか。 それとも、何か、辛いことがあったのだろうか。 どう声をかけようか、悩んで。 力には自信があるからおぶっていこうかと そう声をかける案を思いついたが一瞬で却下する。 何事もなかったかのように歩き始めてほっとしたが、 心配の種が自分の胸に芽生え、ざわついてしまう。 元気づける……とは違うかもしれないけれど、 彼に何かできないか、とまた考えながら、 >>147先になんていかない、との意で、首を振る。] (232) 2020/05/20(Wed) 0:34:19 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット ルークの話を聞きながら行くのは、楽しいし。 僕は、急ぐ性格じゃあ、無いから。 うん、……そういうこと、なら。 四つ足が、大きく破損したのはあっちだ。 [襲撃の当日に、戦った場所ならよく覚えている。 何か遺されているとすれば、大破の際に飛び散った破片に 含まれている可能性が高いと思った。 僕は、あっち。と、ランタンをその方向へ掲げて。 付かず離れずの距離を先導して歩く。 ―――そうだ。と、一つ思いつき。 一緒に来ていたペンギンの方を見て、 もしその子と目が合えば、 ポケットから包みを取り出し、口元を緩めた。 >>142本当は、診察が終わった後に一緒に、と思ったけど 色々あって、そんな余裕はなくなってしまっていたから。 確か、ペンギン君もまだ食べずに持っているはずで。] (233) 2020/05/20(Wed) 0:35:57 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[その紫の包みを、ルークの方へと軽く放り投げる。] 甘いもの、頭を動かすにもいいらしいよ。 体を動かすエネルギーにも、なるから。 探し始める前に、皆で食べないか? [ルークの手元には、紫色の飴玉が一つ。 味は勿論、ペンギンに上げたのと同じブドウ味だ。 甘すぎず、それでいて癖になる美味しさの飴。 今回、基地の売店に久しぶりに入荷していて、 数個手に入れるのにも苦労したのだ。 入手した四個の内一個は見張りの時に食べてしまったから 残りはここにある三個だけ。 僕は最後にポケットに残った自分の分を口へ入れると。 へらりと笑って、言ったのだった。] 最初から、今日は三つ持ってきてた。 だからそれは、ルークの分だ。 [周囲を探すと言うなら、本来夜行性である兎の 夜によく利く赤眼は役に立つはずだ。]** (234) 2020/05/20(Wed) 0:39:18 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 ![]() (a22) 2020/05/20(Wed) 0:41:50 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[>>242ルークの言うことがわからなくて 僕はこてりと首を傾げる。] うー、ん。 そぶりを見せるも、なにも。 嫌に思う理由が、無いし。 苦い薬も……あれで治らないなら、そう思うかもだけど。 元々、非番の今日は。 『検査』の後、散歩に行こうと思ってたんだ。 [>>0:18ルークの噂も知っていれば、 >>0:20普段の様子だって、見たこともある。 >>0:157確かに、逃げようとすることもあったけど それは、苦い薬が嫌いだからと言う理由があるのであって。 その日に他の軍医が当直だったとしても、 まず僕は、逃げようとしただろう。 助けてくれたという恩があるとはいえ、 僕が苦手意識を持っている人物は、総司令ぐらいだった。 総司令はいつも、記憶が戻ればいいと微笑みながら言うが 色のついたレンズの奥にある目が、たまに見えた時。 僕を見る目は、いつも冷ややかな色をしているから。] (292) 2020/05/20(Wed) 20:14:45 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット ……僕は、ルークの方が変わってると思うけど。 人がにがにがに苦しんでるのを、楽しむなんて。 [ぷすっと息を吐いて、笑うルークをジト目で見る。 どこか、作った笑顔のような微笑みに。 揶揄われてるような気持ちになりかけた。 でも、……彼の言葉に裏はないように思えたから。 その言葉の意味を、なんとなく考えた。] (293) 2020/05/20(Wed) 20:15:26 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット["僕"が変わっているのは、良いとして それは、いつからのことなのだろう。 今まで記憶を取り戻す『検査』を受け続けても その後のことは全く考えたことはなくって。 思いついたことをそのまま、口に出してしまう。] でも。記憶を取り戻せたら…… 変わってる僕は、少しは、マトモになるかも。 [記憶を無くす前の自分を思い出してしまったら 彼の言う"変わっている"僕ではなくなってしまうかも。 そうしたら、こんな風に話すこともなくなってしまって 全然違う性格になって。考え方も全て変わってしまって。 ―――過去の記憶に押し流されるようにして、 今の僕が全てなくなるような想像をしたときに。 ぞっとして、頬が強張り。首を振って。 ルークへ見せたのはいつもの緩い笑顔ではなく、 怯えを残した硬い笑顔を。] (294) 2020/05/20(Wed) 20:16:01 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット ……ごめん。変なことを言った。 [ふいとルークから顔を逸らして。 さあ行こうか、と先へ。] [記憶は戻れば皆喜ぶだろうと。 今まで僕は、そんな風にしか考えてなかった。 ……いや、違う。 考えそうになったことは、今まで何度もあった。 でも、いつも途中で恐ろしくなってしまって。 今みたいに、考えたことごと忘れようとしてきたんだ。] (295) 2020/05/20(Wed) 20:16:17 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[>>245見えた表情に思わず目を見張る。 さっき見た>>242笑みとは全然違う。 それは自然で、柔らかい微笑みで。 思わず、横に居たペンギンと顔を見合わせた。 受け取ってもらえないかもと思ってた。 本当は、受け取って、口に入れてくれただけでも 僕の好きな"甘い物"を、いつも苦いものばかり寄越す彼に 食べさせて、美味しさを知ってもらうことができただけで 本当に、"甘い"と感じているかどうかなど 僕にとってはその味は当たり前で、考えもしなかった。 僕は嬉しくて。それだけで満足だったのに。 作り笑いしかできないと思っていたが それは失礼な考えだったと、漸く気付く。] だろう? 次は、こういう味を頼むよ。 [また、次も苦い薬なんだろうと思いつつも。 ふいに見てしまったルークの表情にどきりとしたのを 隠してしまいたい気になった結果、返事は冗談交じりに。 そうして僕は、彼と同じようにして微笑んだ。] (296) 2020/05/20(Wed) 20:24:27 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[かつては人々の住む地区でもあったここは 度重なる戦闘のせいで今は全てが使い物にならない状態。 壁一枚だけが残って居る家や、 屋内に置かれていた家具なども壊れ、 骨組みがむき出しの状態で転がっている。 現場に着けばあたりを見渡して、 落ちている木箱をブーツの先でつついた。] 箱のようなもの……か。 箱ならそこに、木箱が落ちてる。 ……怪物のなら、金属製か。 [>>243形は教えて貰ってはいたが、 物が多いこの場所で見つけられる自信は無かった。 自信が無かった、はずなのに。 ずきり、と。目の奥。頭の中が痛む。 何の痛みだろう。薬の後遺症だろうか。 予想外のタイミングの痛みに僅かに眉を寄せつつも、 いつものようにやり過ごそうとしたとき、だ。] (297) 2020/05/20(Wed) 20:25:25 |
![]() |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット["僕"が知らないはずの光景が見える。 どこか明るい研究所のような、工場のような場所。 誰かが僕に見せてくれた、設計図。 この間の四つ足と全く同じではないけれど それと似たようなモデルの設計図面には、 様々な装備の装着箇所も書いてあって 四角い箱のようなものが、確かにその中に。 ―――コアの場所と武器を装着させてる場所は 必ず覚えておけ。あとはこの四角い機械も、大事だ。 そんな声が、どこかから、聞こえる。] (299) 2020/05/20(Wed) 20:28:56 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[それはものの数秒の間のことだった。 夢を見ているようにぼんやりと視線を彷徨わせ。 機獣が大破した場所のある地点から飛び散った物を追うように 遥か高くを見上げた目線は、地面へと個を描く。] 四角い、金属……あの怪物の作りなら、きっと [そうして、僕は、無意識にそう呟くと、歩き始める。 たどり着いたのは、怪物から少し離れた瓦礫片の影だった。 うん。あった。 [ルークが言っていた通りのものを見つければ それまでの表情のない顔に瞬時に色が宿り。 それを彼に見えるように持ち上げ、笑った。 その時にはもう、僕の様子はいつも通り。 少し前の僕の様子や、見えたことなどは 綺麗に、記憶の彼方に忘れ去った状態で。] 簡単に見つかってよかった。 手がかりも少ないし、みつからないかと思ったよ。 [ルークの探し物がすぐ見つかってよかった。 "すぐ見つかったのは、運がよかったから―――" そう思い込んだまま。]* (300) 2020/05/20(Wed) 20:32:08 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 ![]() (a27) 2020/05/20(Wed) 20:34:51 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[>>319兎から返る返事は無い。 肩に置かれた手を振り払うことはなかったが それらに気を払うこともなく、ゆらりと歩き出す。] 通信機は、攻撃されにくい場所に…… 背中の後ろ。そこから、飛んだはずだ。 [>>320ルークの方を振り返ることなくそれだけを返し。 上を見上げる兎の赤い瞳は、 まるで、そこにいた四つ足の機獣の姿を視ているようで 誰も知るはずのなければ予測などできようがない 通信機の装備場所を目線で指した。 目的地までたどり着けば、すぐに。 目的の機械をみつけることができただろう。 ただ。>>317みつけた、からといって。 突然その機械を使うなんてことはせずに。 見つける、という役目を終えた後 何をすればいいかわからないような様子で 両手に抱え込んだ機械を、じっと見つめた後に。 振り返った時には、元通りの兎に戻っていたのだった。] (348) 2020/05/20(Wed) 23:49:36 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[ただ副作用で頭痛が起きたにしては、 どうも、ルークの様子が妙だ。 しまいには通信機を一人で持ち帰ると言い出す始末。] ルーク?……何か、変だ。 僕の副作用は、いつものこと。 だから、そんな心配しなくても…… [彼を宥めようとしても、僕が持つと言って聞かない。 帰ったら休むといい、なんて言われても。 今はもう頭痛もないのだから、いいじゃないか。 ペンギンも説得に加わってもらおうとそっちを見ると 何故か、この子もルークの味方のようで。 一緒になって、通信機へと手を伸ばしている。] って、待って、って! これ、重いから……!!あっ!! [そうやって二人が無理やり持とうとするから、 持たせるつもりは無かったのに、手を放してしまう。] (350) 2020/05/20(Wed) 23:51:49 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[……その瞬間。箱はずしんと地面へ落ちた。 持ち運びする用らしい取手に手をかけたまま ルークは動かなくなっている。 …いや。よく見たら、持ち上げようと頑張っているようだ。 顔を赤くして、うーーん、と。力を入れて。 ペンギンも一緒になって頑張っていたけど どう頑張っても無理そうだったので 僕はやれやれと息を吐いて、手を伸ばす。] 言わんこっちゃない。 荷運びぐらい、任せてよ。 [落として壊したりしないように両手でしっかり持つ。 ルーク達から見たら、軽々持ち上げたように見えただろう。 (実際、普段大剣を振り回したりしてる僕にとっては このぐらいどうってことないのだが。) >>145"勝手に探しに行こうと思って"なんて言ってたから このことが上に知られてもいいのか僕には判断がつかず 他の研究員も使う研究施設と、 ルークが個人で使っているような私室と 持ち帰るとしてどこに運べばいいか尋ねて。 言われた先へと足は向かう。] (351) 2020/05/20(Wed) 23:53:54 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[>>322ここまで素直に礼を言われてしまうと、 どう返していいやら反応に困ってしまう。 今までの彼とは違う一面を見て、嬉しいやら、戸惑うやら。] ……まだよく、わからないけど。 [持っている通信機と、ルークとを交互に見て。] さっき、通信機を持つって言ったの、 心配して、くれたんだろう。 義手の忠告をくれたのも、そうだ。 [彼の言葉を、思い返す。 声をかけるだけじゃなく、重い通信機を一人で 持って帰ろうとするなんて。 だからあれは、本気の心配だったのだろう。 でも、ただの頭痛ではないなら、なんだろうか。 ……僕には、それが、わからない。 >>321義手についての忠告を聞いた時には こればかりは自分が悪いから、 目を逸らして俯きがちに、ごにょごにょと。 「でも……僕は、ここの皆を、守りたい、から……」 と。いくら忠告を受けたとしても、 それが自分を心配しての言葉だろうと思ったとしても "義手砲をもう使わない"とは、言わなかった。 ……でも。他の軍医が絶対に言わないような 義手を使うなという忠告を僕にくれたことは 大事に、覚えておこうと思ったんだ。] (353) 2020/05/20(Wed) 23:56:48 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット だから。……僕からも。ありがとう。 やっぱり、ルークは噂のような人じゃないと思う。 何かあったらまた言って。 僕も、あの機械の獣の正体、知りたいと思っているし。 ルークの頼みなら、聞きたいと思うから。 [ルークじゃなくても、僕は誰の頼みでも聞くのだろうか。 そう自問自答して、あり得ない考えに笑った。 ルークは、>>242"一緒に来てくれるのは君ぐらい"と言ったけど 僕だって、誰彼構わずここまで協力するわけじゃない。 ……もし、ルーク以外の軍医に頼まれていたら? その時は色々と理由をつけて、断っていた気がする。 "次の襲撃までにあの兎はちゃんと使えるまで回復するのか"なんて 軍の会議では、僕をモノのように扱う上官も居ると聞く。 そんな人に頼まれたとしても、僕は気乗りはしなかっただろう。 僕は、きっと、誰に対しても親切というわけではない。 ルークの頼み"なら"と言ったのは 本当に……そのままの、意味だった。] (361) 2020/05/21(Thu) 0:13:23 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[所定の場所まで通信機を運べば、 部屋を去る前に一つ思い出して。 もう中身のない甘い飴の包み紙を見せ、頬を緩める。] 僕も、また近いうちに。 ルークが居るときに、医務室に行くよ。 『検査』の時か昼間になるかは、わからないけど。 話していて、少し…… 確認したいことが、できたのと。 >>315『お返し』が、楽しみだから。 [僕は、甘い物の話は聞き逃さないのだ。 ……今度こそ本当に、甘い物が出てくるかも。 そんな期待だって、まだ捨てちゃいない。 ルークがいつも苦い薬ばかり寄越す理由も >>312今まで再三言われて、今日もまたされた義手の話で、 僕もいい加減、気づいてきていたことだ。 だから。僕は、ルークの『お返し』は きっと意地悪で嘘を言ったんじゃないと信じながら。 機嫌よく、自分の部屋へと戻っていった。 ―――さっきの、妙な頭痛は この日は幸いにも、再発することはなかった。]* (362) 2020/05/21(Thu) 0:14:27 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット―通信機を運んだ次の日の夜:見張り台― [ルークのおかげで、副作用も気にならない程度になり 見張り台へ上る足取りも、ここ最近では一番軽かった。 僕は、着いてすぐ引き出しを開けたかった。 でも……自分で言ったくせに、 タブレットが無くなっていたらどうしようと 考えてしまうのはそればかりで、 すぐに確認するのはとても無理だった。 まずは周辺確認をしてしまおうと。 外を見れば、今日も周囲は平和そうだ。 見回り隊が戻ってくるのがみえたから ランタンを掲げて、手を振った。 向こうからも、ちかちかと光が揺れるのが見えて 僕はそれを見て、ランタンを机の上に置く。 さあ。確認も済んだし、報告を書かねば。 いざ。引き出しに手をかけたとき。 期待と不安で、ごくりと喉が鳴った。] ……あ、った…………!! [引き出しの奥の方にあった赤い袋を見つけて。 思わず、一気に安心して、声が漏れる。 さっさとノートに報告を書き上げて。 取り出したタブレットのロックが外れて 画面が映るまでを、固唾を飲んで待つ。] (373) 2020/05/21(Thu) 1:26:31 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[―――また、増えている。 僕は、食い入るように、最後までを読んだ。 ……ずきり。と。 追伸の部分を呼んだ時、また、頭が痛む。 頭を押さえる。昨日みたいな痛み方だ。] 遺失技術…… 僕は…… 一体、何を、忘れているんだろう [日記と一緒に増えていた写真を表示させて それを、外の景色に合わせるように掲げた。 繋げられた光はペンギンのような形をしていて 基地にはたくさんのペンギン型お手伝い端末がいるのに 僕は、医務室のあのペンギンを思い出す。 忘れてしまった過去ではなく、 この基地での経験に思いを馳せている時は 頭へ走る痛みも、弱まっていた。] (374) 2020/05/21(Thu) 1:27:49 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット["夢は記憶を整理するもの" "遺失技術の応用" 僕には、色んな本を読み漁るような勤勉さは無い。 遺失技術についても、人から聞いたことしか知らない。 硝子を加工する技術についての話なんて、 どう考えても、今初めて聞いたことだった。 あんな、夢に見た景色は、知らない。 少なくとも―――"今の僕"の記憶には。無い。 どうしても、考えてしまうことはあった。 "今の僕"にないのなら…… "今ではない僕"になら、あるのだろうか。] (375) 2020/05/21(Thu) 1:29:20 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[色々と考えてしまうことがあって 今日はもうメッセージへの返事だけにしようと思ったが。 また、普通ではない夢を見たばかりだったのを思い出し 誰かに聞いてもらいたくもあったから。 返事の前に。僕は今日の日記を、書き始めた。 途中―――"通信機"と書こうとしたところを 思い直して、"何か"と書き直す。 頭は、夢を思い出そうとすると何故か痛みを増した。 でも、僕に耐えられない痛みではなかったから、 "慣れ切っていた副作用の頭痛"とそう変わらないと 僕はそう決めつけて。日記を書き上げ。 タブレットを机の奥へとしまい込んだ後は 見張り台の壁に凭れかかり、ずるずるとしゃがみこむ。 夢について日記を書いてからずっと止まない 僕へ何かを訴える頭痛が煩わしく。 いつもなら無視できるのに、 頭を掻きむしりたい衝動に駆られて。 なんとか止めようと。頭痛が収まるまで。 昨日のルークとの出来事を何度も、思い返していた。]* (380) 2020/05/21(Thu) 1:36:24 |
(a29) 2020/05/21(Thu) 1:55:58 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新