【人】 秋月壮真[ 消しゴムのカスじゃなくて 消しゴムそのものをポーンとね。 あ、いい音した。痛かった? 君の席は俺より前だから よく見えるんだ君の後頭部。 窓側の俺の特等席。 俺だけの宝物の時間。 届いてた君からのメッセージに返事をして。 まだ起きそうにない君の後ろ姿を眺めていた。 ] (222) 2022/10/19(Wed) 19:53:20 |
【人】 秋月壮真─ 回想:2day: 放課後(健人) ─ お・は・よ・う [ 君がまだ寝ているようなら ”つめた〜い”ジュースを 君の頬に当てて起こそうか。 目が覚めたかい? 君が俺の顔を見たのなら 悪戯成功した悪い顔をしていただろうね。 ] (223) 2022/10/19(Wed) 19:53:26 |
【人】 秋月壮真放課後だよ、寝坊助さん ここからは君の時間は俺が貰った 今日は水平線が見えるかな それとも空に溶けてしまってるかな [ これで行き先は伝わったかな。 つめた〜いジュースは奢りだよ。 龍眼水drinkと青汁drink 好きな方を選んでいいよ。 準備ができたら行こうか。 ゆっくり歩きながら。 ……歩ける足があるのだから。 ]* (224) 2022/10/19(Wed) 19:53:39 |
【人】 秋月壮真─ 回想・2nd day昼休み(慎之介) ─ 友達になろうって言われて 簡単になれるものじゃないよね 俺なんかは特に相手を選んでしまう だから”友”と呼べることは特別なんだ 君が見捨てない人間だということは わかってる……わかってるんだ [ 慎之介のまっすぐな視線が今は痛い>>130 俺は君のような人格者ではないから……。 けれど目を逸らすことはしない。 それは君だからこそ。 だから選ばれてないなんて思わないで 嫌うはずないじゃないか 俺は伝えるのが苦手なんだ……。 君はもう俺に選ばれているんだよ慎之介。 それは”友”として。生徒会と風紀として 君は知っているはずだ。 ] (284) 2022/10/19(Wed) 22:54:28 |
【人】 秋月壮真そうか…… 君は人のために願うのだね 慎之介が居てくれて良かったよ あの時あの場にいたみんなのこと 考えてくれてありがとう 皆がみんな人の幸福を願えれば 世界はこんなに歪まなかったのに…… (285) 2022/10/19(Wed) 22:54:32 |
【人】 秋月壮真願い とは”欲” だあの幽霊は甘い誘惑を俺たちに投げ掛けた 願うか願わないか 伸るか反るか 試されているのだろうな その欲の中で優しさを持つ君は 君は……凄いな [ 零した最後の言葉から少し言葉が止まる。 少しの静寂が 俺に取り繕う時間をくれるのだ。 ………それがなければ……。 ] (286) 2022/10/19(Wed) 22:54:46 |
【人】 秋月壮真[ 名を呼ばれて目を丸くする。 珍しい……と思ったことは 言葉に出てしまったか。 ] 会える、会えるさ明後日も 君が呼んでくれるなら きっと、きっと……ね ( ……もし、もし明日 俺が旧校舎で倒れていたら…… ) [ 君が呼ぶから、俺も応えるように 口に出そうになった。 その開きかけた口は一旦閉じることに成功した。 ] (290) 2022/10/19(Wed) 22:56:57 |
【人】 秋月壮真 あの時掴んだ君の腕 痛かっただろう? 君はそれを俺に伝えなかった それが君の本質だよ 俺はその優しさに救われていた だから今俺が言う言葉は ”ごめん”より”ありがとう”なんだ (292) 2022/10/19(Wed) 22:57:07 |
【人】 秋月壮真[ 別れた君の後ろ姿。 俺と別れた君の背に向かって 投げた言葉は風に遮られたかもしれない。 届いてくれずとも 君は居るのだろう。 言わずとも君なら……という自信はあった。 どうだい? 俺の千里眼は その答えがわかるのは”明日”。 ]** (293) 2022/10/19(Wed) 22:57:13 |
【人】 秋月壮真[ 「 小学生の子らしいわよ 傍に高校生の子もいたみたい。 」 「 助けられなかったのかしら。 」 「 貴方が近くにいながらどうして……! 」 「 こんな小さい子が可哀想に。 」 「 車道側にいたんですって。 」 「 危ないってわかるだろうに。 」 「 貴方のせいよ。 」 「 お前のせいだ。 」 「 きみのせいだ。 」 あれは誰の言葉だった? ] (368) 2022/10/20(Thu) 3:16:01 |
【人】 秋月壮真[ 学校の帰り道。 小学生の弟の手を引いて 公園でバスケをするつもりだった。 弟と一緒にするバスケは楽しかった。 どんどん上達して 俺と同じ中学で、高校で バスケをすると楽しそうに話してくれた。 青信号が点滅する。 急ごうとした弟を俺が止めた。 次の信号まで待とうと。 運 命 その選択が の 分岐点。 ] (369) 2022/10/20(Thu) 3:16:15 |
【人】 秋月壮真[ 横を見た瞬間 弟の体が飛んだ。 投げ出された、体の形が歪んで 声も出せないまま血が花火のように飛び散る。 全てがスローモーションだった。 音のない世界。 宙に舞いゆっくり落ちていく弟の躰。 何も聞こえなかった。 全ては一瞬だったのだから。 ] (370) 2022/10/20(Thu) 3:16:22 |
【人】 秋月壮真[ 途切れそうな心臓の音。 体が考えられなような方向に曲がって。 それでも俺は弟を抱きしめた。 途切れないで…… 消えないで…… 必死に祈る、けれど──…… 放心なんかしていられない 通報を、救急車の手配を。 止まっていられない。 判断を鈍らせてはいけない。 俺が動かなければ……俺が。 ] 誰が助けてくれるというんだ…… (371) 2022/10/20(Thu) 3:16:28 |
【人】 秋月壮真[ 助けられなかったのは俺のせい 俺の注意が足りなかった。 俺が車道側に居れば ……居れたら。弟はもうバスケが出来ない体になった。 そう医者が淡々と述べた。 生きているだけで凄いことだと。 歩けるかどうかもわからない。 意識が回復するかもわからない……。 ] (372) 2022/10/20(Thu) 3:16:32 |
【人】 秋月壮真[ 弟の病室で何度も謝った 外も中も傷ついてしまった弟 コードに繋がれて……機械音が部屋に響く。 父も母も疲労してしまっている 俺は……。 俺は弟に全部を渡すつもりだった。 足が動かないのなら俺の足を 目が見えないのなら俺の目を 臓器が使えないなのならその代わりを 血が足りないのなら俺の血を 全部使ってくれ、俺が痛さを背負うはずだった 心臓すら渡したって構わない 弟が助かるのなら俺はなんだってやる。 ] (373) 2022/10/20(Thu) 3:16:36 |
【人】 秋月壮真[ 加害者は休み無しの過重労働での 居眠り運転。 世間は加害者に同情した。 被害者に同情していた者も 手のひらを返して叩き始める。 「 小学生なのでしょう?飛び出したのでは? 」 「被害者だからって同情を求めるな。」 「 どうせ金でしょ? 」 「 加害者の金搾り取る家族こえ〜!」 違う、 違う! そんなこと……思ったことはない。 ただ、日常を返して欲しかっただけだ。 それだけなんだ……。 ] (374) 2022/10/20(Thu) 3:17:24 |
【人】 秋月壮真[ バスケットボールに触れられなくなった。 弟がバスケの出来ない体になったと聞いた時から 体が拒絶した。 俺の記憶の弟と二人でしていた バスケの記憶が割れた。 パラパラとガラスのように砕けて落ちて 破片が刺さる。 どうにもならないんだ 俺の力ではどうでも だから願うことは───────……。 ] (375) 2022/10/20(Thu) 3:17:38 |
【人】 秋月壮真─ 回想:2day: 午後教室(健人) ─ [ 眠りの王子は荊の森 触れれば手が切れ血が滲む。 たとえ荊の森の中に君がいても 俺は荊を掴んで君を奪いにいくよ。 さて、俺は君の王子になれるかい? それとも従者かな、 姫……? 言っておくけど 姫は冗談だからね。 ] (378) 2022/10/20(Thu) 3:50:23 |
【人】 秋月壮真[ メッセージの返信を見て 消しゴムを人質ならぬ 物の質にされてしまった。 これからの授業に書き損じは許されないという プレッシャーがかかったのは言うまでもなく。 ] (380) 2022/10/20(Thu) 3:51:44 |
【人】 秋月壮真やっぱり二択だったじゃないか 君も嘘はつけないのだな 健人のこと考えた 君なら何を願うか でも考えれば考えるほど 知らない君が見えてきた 君は隠すのが上手いな でも、俺は君がなんとなく ”兄”なのだろうなと思っていたよ そうか、決めたのか……君は (383) 2022/10/20(Thu) 3:52:40 |
【人】 秋月壮真[ 弟か妹か。 いるのだろうなとは思っていた。 一人っ子みたいに自由奔放で、 でも面倒見が良い健人。 でも俺がわかったのはこれだけだ。 確かめてもいない言うならば 同じ兄だからわかったこと。 ] (384) 2022/10/20(Thu) 3:52:49 |
【人】 秋月壮真さよなら ……するわけないだろ [ 健人の肩を掴んで引き寄せる。 体同士が密着して 抱きしめたことが君にもわかるはずだ。 ] もっと早くこうしていたら良かった 今はもう君の顔を俺は隠せるよ 情けない顔していいんだ 俺に縋って……泣いてもいいよ 俺は逃げないよ 健人から、君の過去から [ なんで話してくれなかったのか。 そう思う心はきっとお互い様になる。 ] (386) 2022/10/20(Thu) 3:53:13 |
【人】 秋月壮真教えてくれてありがとう 俺に話すのも勇気が必要だったろ? 人の命って重いんだ 想像してる何十倍も 自分の命の重さと全然違う 君は抱えてた 君の弟の分の命を一緒に (387) 2022/10/20(Thu) 3:53:25 |
【人】 秋月壮真 俺は、君が逃げる選択肢を 選ぶとは思えないんだ でももし逃げる選択肢を選んでいたとしても 君は疲れてしまったのだと 俺は君を否定はしないよ 幽霊の言葉に心は揺れた? 逃げないで 消えないで 消さないで 俺に君を頂戴 君の罪ごと君を奪いたい 過去を知ってもこの思いは変わらない (388) 2022/10/20(Thu) 3:55:26 |
【人】 秋月壮真でも、そうだな…… 俺が提案しようと思ったのは 君の願いの代償を 俺に全部移してもらおうと思ったんだ 君が不運を消したいのなら 俺に移してくれていいし 君が忘れたい、記憶を消したいのなら その消した記憶を俺に植え付けていい 君が消えたいのなら 俺も一緒に消えるよ 俺は君に逃げるなって言いたくて…… 逃げても変わらないんだ現実って だから 俺を頼れって言いたかったんだ 幽霊の願いみたいに なんでも叶えてはあげらる訳じゃないけれど 半分くれただろ?君の寂しさ 俺の半分も君の中にある (389) 2022/10/20(Thu) 3:56:12 |
【人】 秋月壮真[ 抱きしめていた力は変わらず 君が顔を上げるなら 俺は額同士を合わせて 熱を交換しようか。 ] 俺も健人に応えるよ このまま、聞いてくれるか? 俺の願いは ”弟の怪我を全て俺に移してほしい” (390) 2022/10/20(Thu) 3:56:53 |
【人】 秋月壮真……ねえ、健人 今日は、今夜は君と一緒にいたい 離れたくないんだ [ 明日は3日目。 もしかしたら一緒にいられる最後の日。 ずっと海を見ていようか 寒ければ俺の上着を被せるよ。 それとも俺は君にお持ち帰りされたかな。 俺は暖かいから 心が、暖かくて躰に往き渡ってるみたい。 君が帰りたいのなら 「あと少しだけ……」と 我が儘をプラスして。 俺達は共に朝を迎えることが 出来ただろうか。 ]** (393) 2022/10/20(Thu) 3:57:53 |
【人】 秋月壮真[ 悲しい音…… 俺は無音しかわからない。 まだ聞こえないってことでいいか? じゃあまだ諦めていないのかも。 でも兄だから 格好つけたくなるんだ弟には。 大地の兄さんは諦めてないよ 大地に託したんだ。 自分の人生を。 受け継いでくれる人だと。 そう思えてならない。 今の大地を見たら君の兄は どう思うと考えている? それは君の兄と長く過ごした 君が一番わかってるはずだ。 ] (410) 2022/10/20(Thu) 5:12:28 |
秋月壮真は、メモを貼った。 (a48) 2022/10/20(Thu) 7:22:53 |
【人】 秋月壮真バスケは一人で出来るものじゃない コートでは一人だという奴もいるけどね 青葉、 君は仲間だよ 俺は今でも君を後輩だと思うし チーム仲間だって勝手に思ってる ……辞めたやつがなに言ってるんだって 怒られる話だけれど 俺のこと、見ていてくれたんだね 俺はもっと君のこと知りたかったよ (520) 2022/10/20(Thu) 21:39:28 |
【人】 秋月壮真道は上から見ると枝分かれがわかるけれど 地面に立っていると見えないよね だから進む道が見えてるところを歩いてしまう あるといいと思う、違う道が そうだね、いつか君と一緒に ミルフィーユ作って差し入れしたいと 思ってしまったこと、言ってしまおうか 一人じゃないさ たとえバスケを辞めても君は俺の可愛い後輩 街で会えたら声かけてしまうくらいにね 君はオシャレだから 声掛けは俺が躊躇ってしまうかな (521) 2022/10/20(Thu) 21:39:44 |
【人】 秋月壮真……残念、時間のようだ 俺はバスケ部の皆合わせる顔がないからね 青葉は特別だよ じゃあ、またね 楽しい時間をありがとう [ 君の願ってくれること、嬉しく思うよ。 俺は見つけられたかな。 君と導かれたこの道を、 進んだ先には希望があるだろうか。 ] ( 俺は君にとっての希望があればと 願ってしまうよ。 何せ俺は君の ”憧れの先輩” だからね。 ………やっぱりくすぐったいね。 )** (522) 2022/10/20(Thu) 21:40:00 |
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