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【人】 憂愁 ライカ「怖くなって帰ったとか? そんな奴では無かったと思うけど…… まあ、そんな気分の時もあるだろな。」 カメラを手中で弄び どこか上の空でぽつりと呟く。 「手分けして探すってんなら手伝いますケド? 誰に着いてったら面白いかな〜。」 なんて言いながら、 人差し指を立てて、君達の方に一度ずつ向けていく。 だれにしようかな。 (6) 2022/07/02(Sat) 21:56:22 |
【人】 憂愁 ライカ──さて。 クリスの一歩後ろに陣取り、 ずかずか廃校へ足跡を残す。 「勝手に勝負にすんなし。良いけど。 どこでも良いんなら理科室と音楽室! 定番でしょ? そーいうの。」 顔は向けずに、友人達へ雑に手を振る。 僕の隣に居ない君を、見るのが辛いから。 「面白いモン、 飽きるぐらい探しちゃいましょ。」 理科室どこだろう。 考えるよりも先に、クリスの服の裾を摘んで 誰かと真逆の方向へ引っ張っていった。 (23) 2022/07/02(Sat) 23:21:27 |
ライカは、「音楽室とかって一番上? 向こうの階段から上行きましょ。」 (a12) 2022/07/02(Sat) 23:23:38 |
ライカは、既読無視。 (a14) 2022/07/02(Sat) 23:41:30 |
ライカは、理科室のドアを開けた。ガラガラガラーッ! (a17) 2022/07/03(Sun) 0:03:02 |
【人】 憂愁 ライカ>>36【理科室】クリス 「さて………、」 仕切り直し。 こほん、とひとつ咳払い。 「肩透かし喰らって終わりそーですけど、 一応色々撮ってみる?」 朽ちかけた棚をがたがた開けば、 片付け損ねたか放置されたか──アルコールランプ、何かの薬品瓶を少々──が顔を見せる。 眉をひそめれば、そちらもレンズ越しの画面に収めてみた。 ──動く人体模型。 ──薬品の誤用。 「理科室って言えばそんくらいですよね? センパイ、ちょっとそれと並んでみてよ。 ツーショット撮ってあげまーす。」 ほらほら、と人の形をしたそれへレンズを構えて 枠へと収まるように、詰めろとハンドサイン。 君がそれに従うのならば ライカは無理やり君WたちWを被写体としてシャッターを切るだろう。悪ふざけだ。 (45) 2022/07/03(Sun) 1:10:47 |
【人】 憂愁 ライカ>>90 【理科室】クリス 「マジすか」 完全に嫌がらせのつもりだったのに、この男は楽しそうに、そうして意味わからん文句を吐きながら、堂々と撮られ待ちをしているではないか。 「マジかあ……」 身長なんて知るか。一般的なサイズよりも少し大きいのではなかろうか。……少なくとも自分よりは。 「はい、チーズ」 ───決まり文句ひとつ。ぱしゃ。 機械の音が静かな室内に僅か響いて、 今度はちゃんと画面を覗き込む。 長方形の中には男と、半分内臓丸出しの模型。 二人の間にはなんと光の球体が──大方、廃教室に舞うホコリがフラッシュに反射したのだろう。 巷で騒ぐ心霊写真なんて、だいたい科学的な説明がつく。 そんなもんだ、と捻くれた笑みで息を吐いた。 「ほらほら、センパイと模型の記念すべきツーショット。 二人とも笑ってて超お似合いですね…………、」 ───二人とも? ───笑ってて? ▽ (111) 2022/07/04(Mon) 14:03:24 |
【人】 憂愁 ライカ>>124 【理科室】 クリス 「見た目だけじゃ分かんないじゃん。 心は乙女かもしれないし。」 くだらない軽口を添えながら 鳴り続けるスマホ端末を開き、すいすいと操作する。 「予兆、予兆ね。 こんなの偶然だって言い切って 消しちゃっても良いんだけどさ、」 ……嗚呼、この男は変わらない。 いつだってその心を愉しく揺さぶる何かを、まっすぐに追い続けているのだ。 そんな姿が、ひどく眩しく見えて─── 羨ましい。 「僕は…………」 今の僕は、面白いか? 恐れ慄いてるか? 現実から目を逸らして苦悩するだけか? 「僕は、そうだなあ……」 僕は、どうしたいんだっけ。 この夏は、誰の隣に居たかったんだっけ。 ───かつ、かつ、文字を打って。 ───送信。 ▽ (127) 2022/07/04(Mon) 22:01:00 |
ライカは、スマホの画面を見て、 (a61) 2022/07/05(Tue) 22:29:29 |
ライカは、「ウワーーーーーーーッッ!!??!!?」 (a62) 2022/07/05(Tue) 22:29:49 |
ライカは、「だからなんで増えるんだよ!?!!」 (a65) 2022/07/05(Tue) 23:00:15 |
【人】 憂愁 ライカ【廊下】 こつ、こつ。 木製の廊下を降りきって。 人影を見つければ、「あ、」と声を漏らし───それが夢色をしていたものだから、すぐに後退った。 あちらから姿が見えないように、 降りたばかりの木の板を数段登る。 ──仲睦まじく、手を繋いで。 ──寄り添い合って、歩いて。 少し前までは、自分の、自分だけの定位置だった場所。 「…………、」 「…………………」 そう、そうだよな。 だってもう、終わった事なんだから。 分かっていた筈なのに、直視するのが、こんなにも苦しい。 「……未練がましいなあ。我ながら。」 ぽつり。ひとりごちた言葉は、 きっと暗闇に溶けて、誰の耳にも入らなかった。 (142) 2022/07/06(Wed) 2:32:24 |
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