【人】 IX『隠者』 アリアそういうことです。 [ と、頷くクロに私も頷き返す。>>86 ] 証持ちという点では対等ですが、 私達はそれぞれ違う人間です。 もはや何も失うものがない人と、 なくしたくないものがまだある人がいる。 新しい箱庭で、 新しい幸せの形を探すことはできます。 ですが、箱庭に行くことで この世界にあった大切なものを手放した人が それを簡単に割り切ることは、きっと難しい。 ただでさえ、自分のものでさえない心に振り回され 日々頭を悩ませているぐらいなのですから。 [ ね、と彼の瞳を覗いた。 それこそあなたたちがそうですよね、と滲ませ。 ] (107) 2022/12/18(Sun) 19:00:50 |
【人】 IX『隠者』 アリア全員が納得できる結論なんて、 きっとはじめから存在しないんです。 世界が滅んでも、滅ばなくても、 それを喜べない人がどこかにいるでしょう。 私は、そういうものだと思います。 …… 勝手に現れて、勝手に押し付けて、 勝手に人の幸せの形を決めつけて、 まったく身勝手で理不尽で―― 個人的には、世界がどうとか関係なく その性根に腹が立ちます。 あれが創造主ってなんなんですか? 今からでも新しい宗教作りません? …… おや、口が滑りました。 [ 我ながらそれはそれはわざとらしかったかもしれない。 ] (108) 2022/12/18(Sun) 19:01:41 |
【人】 IX『隠者』 アリアともかく、そういう考え方もあります。 世界がどうなるかは私達次第、けれど それは今のところ、あれにしか知り得ないこと。 望んだ通りの結果が得られるとも限りませんが。 クロにとって、 納得の行く結論が見つかるといいですね。 [ ふふ、と微か表情を緩めた。 今の私に言えるのは、きっとこのくらいだ *] (109) 2022/12/18(Sun) 19:04:39 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a31) 2022/12/18(Sun) 19:08:08 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― カミサマが現れた日、訪問者 [ それはいつのことだったか。 他にはいないだろうという思いはありながらも、 シトラときちんと話をした後でも、なんだかんだ その日の私は薬草園にいるようにしていたけれど。 すれ違いといくらかの回り道を経て辿り着いたユグに>>119 迎えた薬師もどきは、少し驚いた顔をしたと思う。 ] 何かご用ですか? … タナトスが? [ そう、自分があの場を去ってしまったせいで 日頃なら放っておかないだろうあれもこれも>>1:412>>43 私は見ていないものだから…… 今は眠っていると言われれば、微か安堵の色を見せ ] (148) 2022/12/18(Sun) 21:37:09 |
【人】 IX『隠者』 アリアわかりました。 特に彼の場合は、身体は無事でも…と 注意しておくにこしたこともありませんしね。 念のため、というのは大切です。 目を覚ました頃にまた呼んでいただけますか。 [ そう口約束をしようとした。けれど一夜明ければ もしかしたら実際はそうはならなかったかもしれない。 連絡がなければ大丈夫なのだと判断するだろう ] (149) 2022/12/18(Sun) 21:37:23 |
【人】 IX『隠者』 アリア… 私の考え、ですか? 私自身に強い希望はありません。 ですが、私達の中にそれを尊重するものがある限り、 身勝手にそれを叩き壊すべきではないとは思います。 ですから、どちらか選べというのなら―― 世界は滅びずこのまま在る方が良い。 そういうことに、なりますね。 [ 考えを問われるなら、そう答えた。>>117 *] (150) 2022/12/18(Sun) 21:37:50 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a37) 2022/12/18(Sun) 21:39:29 |
【人】 IX『隠者』 アリア が、 で 。 すべてを には、それはあまりに 。 。それが だと知っていても。 の に でも それを と なら、 私は のだとわかっていても。 どうしたって ではないから は残酷なくらい だった。 で で で。けれどそんなもの 。 私なんかには ような、 と、 と、 がもう のだから。 (230) 2022/12/19(Mon) 0:50:12 |
【人】 IX『隠者』 アリア 幸いなことに私はそれに慣れていたから、 いとも容易く叶えられるものだった。 も も指先ひとつ。 それが私に与えられた贈り物。 身に染みた薬の匂いは職業病。 まさか なんて思わないでしょう? たったひとつ が、 私にとって であったとしても それは 。 ひとりきりのアリア。誰の手もないオフィーリア。 この魂は孤独で絶望。私は誰よりもそれを識っている。 (232) 2022/12/19(Mon) 0:54:54 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ そう、よかった と、表情をゆるめた。>>167 それからしばらく、 耳を傾けていてくれたシトラが口を開く。 ] 身も蓋もないことを言うと、 全世界を天秤にかけられている時点で 世界は滅ばない方が、悲しむ人は絶対的に少ないよ。 悲しむ人ごとみんないなくなる、とも言えるけど。 だから、そう感じるのは間違いじゃない。 どちらの解釈を取るかは… それこそシトラの、好みで良いと思う。 [ 悲しむ人がより少ない方を選びたい。>>170 それは優しいシトラらしい考えだな、と思った。 心優しい、優しい分だけ繊細な心を持っている子。 それは私には到底持ち得ないもので、 だからこそ尊くて―― 守りたいのだと思う。 ] (271) 2022/12/19(Mon) 4:30:27 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ そうして、クロの結論を聞く。>>173 ] … そうなんです。 あれは幸せな世界を作ろうとか言ってますけど、 そのために何をしてくれるとか、 保証になるようなことは、何も言ってはくれない。 作るだけ作って崩壊させておきながら、 選ばせるだけ選ばせて、ケアの姿勢も見せない。 それで信用しろというのがまずもって問題しかない。 というのは、私の感想でしかないのですが。 ともあれ、考える一助になれたなら幸いです。 こちらこそ、 わざわざ来てくれてありがとうございました。 [ と、返して。ゆるめた表情そのまま、 この場を去るクロを見送る形になっただろうか。 *] (273) 2022/12/19(Mon) 4:32:40 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ …… そして、二人になって。 私は彼女の方に、改めて向き直る。 ] …… 残念ながら、 私は別に、教祖になる気はないんだけど。 でも、当たらずとも遠からず…なのかも まあ、色々とね? 思うところはあって。 [ 椅子に置いていた黒板を小さな作業台に移して そろそろ自分も腰を下ろすとしよう。 話そうとすると、少し長くなるかもしれない **] (289) 2022/12/19(Mon) 4:50:42 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a64) 2022/12/19(Mon) 4:54:51 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 私が座って、シトラも座る。そうして、 世界が既に大変なことになっているのだと。 ヒナギクからシトラを通じて、 私はその時、ようやく知ることになったのかな。 それから語られる言葉を、 さっきそうしてくれていたように、 今度は私が、時折頷きつつ聞いていた。 ] …… うん さすがに過程までは予想できないけど、 シトラはきっと、世界に滅んでほしくないって そう思うんだろうなって、思ってた。 [ 嫌だ、と一言口にすることが>>356 この子にとってはとても重くて、 勇気の要ることなのだと知ったつもりでいる。 多くの声を聞こうとして、見ようとして、 自分を見失いそうになるほどに 心を寄せようとする危うさを、知ったつもりでいる。 ] (393) 2022/12/19(Mon) 21:21:21 |
【人】 IX『隠者』 アリア…… だから、詭弁になるかもな どんな選択を取るとしても、 私はそこについていくって決めてた。 箱庭に行きたいって言われても、 世界と心中したいと言われたとしても 最後までついていくよ。シトラの傍にいる。 私が、そうしたいと思ってるから。 (394) 2022/12/19(Mon) 21:22:03 |
【人】 IX『隠者』 アリアでも、それを先に言っちゃうと気にするでしょ、 というか… 二人分を決めさせることになるから。 だから決まるまで待ってようと思ったんだよね 自分で考えたり、他の人の意見を聞いたり そうやって、願いたいものの形が見つかったら それを聞かせてほしかった。 …… 頑張ったね。 っていうのはさすがに上から目線が過ぎるか [ すうと目を細めて、微か苦笑い。 先刻の種明かしの、これできっと半分くらいかな ] (395) 2022/12/19(Mon) 21:22:28 |
【人】 IX『隠者』 アリア…… 私自身は、 たとえこのまま世界が滅んだとしても 仕方ないとも、思えてしまうんだろうと思う。 さっき話した通り、 シトラや、… 他にもいると思う、 それを尊重するものがある限り、 叩き壊してまで行く箱庭に幸せはないと思うけど。 世界がどうと言われても、 私達が知るそれはひどく狭い。 言葉で聞くのは簡単だし、 中継機を見れば見られるんだろうけど。 ここに来るまでに暮らしてきた場所しか 知らないからなのかな、 崩壊はもう始まっているんだってこと、 聞くだけじゃいまいち実感が湧いてこないなって そう思う私もいる。 [ あとで見せてもらおうかな、と独り言ち。 けれど見て気持ちの良いものでもないかも。嫌だなあ。 ] (396) 2022/12/19(Mon) 21:23:05 |
【人】 IX『隠者』 アリア…… ただ、 あれが現れた時に、 思っちゃった んだよね………… もしかしたら、 世界を、変えられるかもしれない って (397) 2022/12/19(Mon) 21:23:58 |
【人】 IX『隠者』 アリア証持ちだから、そうではないから。 そういうのをどうにかしたい。 って、これは 借り物 なんだけど私も、それを聞いて、 そんな世界になったらいいと思った …… 昔、そんなことがあったんだよね (399) 2022/12/19(Mon) 21:25:30 |
【人】 IX『隠者』 アリアこの洋館はいいところだと思う。 穏やかで、安全で、賑やかで、私も嫌いじゃない。 ある程度は不自由のない生活をさせてくれるし それはありがたいことだと、思ってる。 でも、あくまである程度で。 シトラは昔、 世界を見に行ってみたいって言ってたけど>>359 それだって今のままじゃ叶えられない。 近くの街に遊びに行くくらいは許してくれるし 帰省とかお墓参りとかは行かせてくれるけど 世界旅行なんて、今のところ夢のまた夢のことで それは政府としての危機管理であったり、 基本、私達にとって外が危険だからだったり―― 色々あると思うんだけど。 (400) 2022/12/19(Mon) 21:25:56 |
【人】 IX『隠者』 アリアもし、世界が滅びずに済んだら。 『二十二人が揃っても世界は滅びなかった』 それが事実として残ったら、どうだろう。 …… そう思って。 [ それでも生きてるうちには無理かもしれないけど。 なんて口にして、どこか決まらない苦笑を浮かべる ] (401) 2022/12/19(Mon) 21:27:19 |
【人】 IX『隠者』 アリア私達の中で一番世界を広く見てきたのは、 フォルかチェレスタ、なんだと思う。 この世界が想像より広いらしいこと、 光も闇も、あたたかさも、冷たさも、 自分の目で見て、自分の足で歩いて知ってるのは きっとあのふたりしかいない。 [ 他の面々は…そこまで深く知らないことも多いけれど そもそも証持ちというものが偏った環境に置かれやすい。 外に一歩も出られないとか、幽閉されていた者さえいる。 広告塔として各地を訪れているヒナギクだって、 ]世界を見てきたという点では同じなんじゃないかって? …… 見てきたという点なら、ね。 でも、たぶんあの子は少なからず守られてる。>>2:186 あるいはそこで突き付けられた辛さを飲み込んで笑ってる。 これはそうでなかったらいいなという願望が少し入ってた (402) 2022/12/19(Mon) 21:31:26 |
【人】 IX『隠者』 アリアフォルには何かとお世話になってるのは、 シトラも知ってるでしょ? いつものメルロンだって、 元はフォルがくれるお小遣いだし。 [ その価格よりは相当に軽くお茶請けにされるメルロン。 値札を見て驚かれることもあったかもしれないな。 どこから資金が出てきているのか問われて、 小遣い稼ぎ…もとい彼のつてで薬を売っている話を>>0:236 シトラにはしたことがあったはず。 だがしかし稼いだところで使い道がそこまでない。 ゆえにある程度貯まるとメルロンに化けてお出しされる。 私自身はホリックゼリーのホリックでもはや常備しているし ]うっかり激辛が最後に残ると何とも言えない顔はするけど 事もなげに「慣れるとそうでもないですよ」と宣う。 一般的には全然そうでもなくない激辛だと思う。閑話休題。 (403) 2022/12/19(Mon) 21:33:02 |
【人】 IX『隠者』 アリア個人的に、彼のことを信用してる。 だから聞きたいんだ。 世界を知る目で見て、勝算はあると思うか。 [ そしてもし、その目で見限るような世界なら ―― 私は、そこに希望はないと感じるだろう。 だとしても、答えが変わることはないけれど。 ] (404) 2022/12/19(Mon) 21:33:54 |
【人】 IX『隠者』 アリア [ 私の思考と選択とは、別物だ。>>1:449 何を思い、何を感じ、何を考えても 私の答えは決まりきっていて、変わらない。 シトラの選んだ世界。シトラの選択と運命を共にする。 ただ、それだけだから ] (405) 2022/12/19(Mon) 21:34:51 |
【人】 IX『隠者』 アリア…… って、いう感じ。 聞いてくれてありがとうね。 [ 境界のぼやけた認識でさえ、柄にもない、と思うような そんな話をしたなという思いがあったから、 少しばかり気恥ずかしそうな顔で、咲く花へ目を逸らした *] (406) 2022/12/19(Mon) 21:35:39 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a87) 2022/12/19(Mon) 21:49:48 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― 選択の日 [ 夜更かししたくせに眠れなくて、朝は随分早かった。 二度寝できる心境でもなかったから、 そのまま起きて身支度を整えることにした。 水を飲み下して、食堂に行こうと思って、 その前に、手近な机の上に残った最後のひとつを取る。 口に含む。何とも言えない顔をした。 だから最後のひとつのまま放置していたのか、自分。 ] ………… [ 自室のドアを開いて廊下を出る。 私にはもう猶予は必要ないのだと、 それさえも見通しているのかもしれない。 程なくして対面にそれを見つけて、溜息を吐く。 カミサマとはそういうものなのか。腹立たしい。 答えなんてとっくのとうに決まっていた。 *] (424) 2022/12/19(Mon) 22:35:02 |
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