【人】 詐欺師 アダム[ 歩きながら口ずさむのは七夕の歌だった。 道中、客引きをしていた露天商に教えてもらった。 お礼に幾つか商品を買い 歩きながら調べを紡げば。 最後に伸びやかな音を空に響かせて 曲を終える。 そうすれば、待ち合わせ場所が見えてきたか。 ] (79) 2020/05/16(Sat) 18:23:07 |
詐欺師 アダムは、メモを貼った。 (a25) 2020/05/16(Sat) 18:28:54 |
【人】 詐欺師 アダム何が美味しいのかしら? フルーツタルトsweet、ハンバーグfood…… あれは飲み物みたいね。ヨーグリートストロベリーソーダsakeですって。 [ 今日は楽しい一日にすると決めていた。 だから握る指先に力を込めると。 はしゃいだ声を上げて、アダムは彼の手を引いた。 ]** (149) 2020/05/17(Sun) 11:14:03 |
【人】 詐欺師 アダム……お返し。 他にあげられそうな物、思いつかなくて。 [ 手にした髪飾りを器用に折りたたみ 小さな蝶ネクタイを作る。 それから膝を少し折ると、俯いて 彼の胸元に付けた。 ] (224) 2020/05/17(Sun) 23:00:00 |
詐欺師 アダムは、メモを貼った。 (a71) 2020/05/17(Sun) 23:59:52 |
【人】 詐欺師 アダム[ 拗ねたり、笑ったり。 表情をころころ変えながら。 アダムがアダムとして過ごした時間。 楽しんだ振りをするのではなく。 楽しかったのだと。 心の底から胸を張っていえる時間。 認めよう、それは。 隣にいる彼と一緒だったから。 ] (303) 2020/05/18(Mon) 17:39:11 |
【人】 詐欺師 アダム…………とても、楽しい。 夢のような、時間だったわ。 [ ぎゅ。最後に握る指先に、力を込めて。 その手をそっと解いた。 そう、これは夢の話。 ここから先に描く未来は、 自分のような悪党には過ぎた願い。 夜が明ける前には、この国を離れる。 その予定はかわらない。 夢は、醒めなければいけないのだから。 ]** (304) 2020/05/18(Mon) 17:39:48 |
【人】 詐欺師 アダム[ 抱き止められる温もりが 耳をくすぐる声が、心地よかった。 アダムとは違う固くてしっかりした手。 鍛錬の跡が残る手。 ……男の人の手。 彼はこの手で国を守り続けるのだろう。 これまでも、これからも。 その輝かしい未来に。 汚れた女は相応しくない。 ] (349) 2020/05/18(Mon) 23:10:11 |
【人】 詐欺師 アダムあのね、気付いてないみたいだから 言ってしまうけど。 私ね、詐欺師なの。 男の人を騙して、媚を売って、お金を貰うの。 ずっとそうやって生きてきた。 だからね、貴方が心を込めて言ってくれた“好き”も。 私はこんな風に、呼吸する様に言えるわ。 可哀想に。 ずっと騙されていたのよ、貴方――――。 (353) 2020/05/18(Mon) 23:14:41 |
【人】 詐欺師 アダム[ 腕からするりと抜け出すと。 嘲笑うように口角を上げて。 口にする言葉は、紛れもない真実。 遠ざかる温もり、それでいい。 私にはこんな暖かい場所は、ふさわしくない。 挑発する様に、更に言葉を続ける。 ] 理解できたかしら?騎士様。 私がブーヨプスキュリテに害なす存在だと。 (354) 2020/05/18(Mon) 23:15:31 |
【人】 詐欺師 アダム貴方の選択肢は二つ。 騎士の誇りに従って、私の手に縄を掛けるか。 惚れた女に情けをかけて、このまま見逃すか。 [ そう言って、男に判断を委ねたら。 あとは黙って終わりの瞬間を見守ろう。 柔らかな星明かりを浴びながら 嘘を吐けなかった詐欺師は、微笑んだ。 ]* (355) 2020/05/18(Mon) 23:16:12 |
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