人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

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視点:


【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>0
「きな臭さが一段と増して来ちまいましたよねぇ、最近。
 柏倉先輩も、あんま疲れ溜めねぇ様にしやがってくださいね」

鏡沼創は、今は生徒会会計として此処に居る。
いつも通りに、いつもの笑みを浮かべて。
(1) 2021/10/31(Sun) 21:36:10

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>2 柏倉先輩
「違げぇねぇですね。
 ……正直、噂が事実でやがったとして、甘言に
 乗せられてってんなら、自業自得でやがるでしょうが。
 どうも、無理矢理って話も聞こえて来やがるんで。
 そうなると、解決してぇって気が逸る生徒もそりゃ
 出て来ちまうでしょうねぇ」

「ほら、忙しい時によく言いやがるでしょう?
 自分がもう一人欲しい、って。
 僕は常にそんな感じでやがりますから、身体的疲労は
 大した事ねぇんですよ。
 お気持ちは有難く受け取っちまいますけどね」

「柏倉先輩はオンリーワンなんで、もうちっと
 自分を労わってやったって、損ねぇですよ」
(3) 2021/10/31(Sun) 22:01:04
人目につかないよう登校してきた。

僕は朝が早い。
いつもかなり早くに登校して、ぼんやりと本なんかを読んでいる。

今日も半分くらいはいつもと同じだった。
早くの時間に登校をして、人気の少ない学内を抜けて。
普段なら教室へと向かうはずの足は、グラウンド横の自動販売機に向いていた。

小銭をひとつ、そこに入れる。
200mlのペットボトルを迷いなく選び、僕はその栓を開ける。

透明な濾過された水。
こんなに綺麗なものでなくても、僕には何も関係ない。
例え雨水だろうと泥水だろうと、僕は何の苦もなく飲み干せるだろう。




あぁ、そうだ
朝日も噂くらいは聞いたことあるだろうけど、
薬には気をつけろよ〜




まさかあんな話をした数時間後に、その噂の薬を手に入れるだなんて思わなかった。
そこまで考えた僕は首を振る。
これは、僕が僕の意思で手に入れたものだ。


……すみませんね、先輩


聞こえるはずもない呟きを落とす。
​──​──それでも僕は、何としてでも強くならなければならなくなった。

僕が弱いから、逆らえない。
群れの中の弱者は、強者に従うのが野生の世界の掟である。

それでも僕は、このまま弱者でいるのは嫌なんだ

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>4 柏倉先輩
「…………そういう話でやがりますか」

潜められた声に、表情はいつも通りながらトーンを落とした。
すぐに、それさえもいつも通りのものへと戻したけれど。

「ま、これ以上強くって話なら、僕はノーサンキューですよ。
 弱くなりてぇ訳でもねぇですが、正直手一杯でやがるんで。
 関わり合いにならずに済む事を祈る他ねぇですね」

あなたが見逃すタイプなら、鏡沼は我関せずタイプだ。
下手に何処かに与すれば、本当に増える事になりかねない。

「実際問題、オンリーワンとは言い難てぇですからねぇ。
 あ、そこは安心してもらって構わねぇですよ。
 最近、ちょっと面白い息抜きも見つけちまったんで」
(7) 2021/10/31(Sun) 22:43:54



僕は、人間だ


それを証明するために、藁をも掴む思いでこんなものに頼る。
あんなに大嫌いな異能の強化を願う。

嗚呼。本当に愚かだな、僕は。


片手で小瓶を転がした。
中に入っているのは水とは違う
無色透明の液体

200mlのペットボトルを見遣り、意を決した僕は、小瓶の中身をそこに注ぐと一気に飲み干した。

これは残り物でも何でもない。
でもそんなのは関係ない。
最初から、残り物だろうと福なんてない。

直後、眩暈のような感覚に襲われる。
グラウンドの真ん中で、僕は意識を失った。

人が近付けば、すぐ目を覚ます。
でも目を覚ますのは僕≠カゃない。

僕の中の獣の魂が、腹を空かせて獲物の姿を探す。

何よりも憎い、
あいつ
の姿を、匂いを、気配を探す。


だから、倒れた僕に駆け寄り声をかけるなら。
少し気を付けなければならないかもしれない。

【人】 鏡沼 創

>>+4 >>10 朝日 楢崎
鏡沼創は、何処にでも居る。
いつも、いつの間にか其処に居て、いつの間にか消えている。
だから

何の予備動作も無く、唐突に
グランドの中央にも居た。


「……なんでまた、こんな所で寝てやがりますかねぇ?
 あ、運ぶってんなら手ぇくらい貸しますよ」
(14) 2021/10/31(Sun) 23:09:39
鏡沼 創は、柏倉陸玖が視線を戻した時には、もう居なくなっていた。
(a6) 2021/10/31(Sun) 23:11:08

 楢崎 鏡沼

近付く気配に僕≠ヘ目を開く。
飛び退くようにキミたちを睨み付けた僕≠フ姿に覚えはあるだろう。
昨日の朝、動物園で警告を上げていた僕と同じ姿をしているはずだ。

でも今の僕は僕≠カゃない。
四つ足で低く身をかがめ、獣の様相でキミたちを警戒している。

その姿は笑っているように見えただろう。

なぜなら僕≠フ唸り声は、人間の笑い声に非常に近い。

8=>50で楢崎に襲いかかる。

 楢崎 鏡沼

僕≠ヘまだ襲いかかりはしなかった。
笑い声に似た唸り声を上げる口許から、人間にあるはずのない裂肉歯と骨砕歯が覗く。

明らかに異常だと、感じていい。

しかしキミたちがこれ以上近付くなら、今度こそ先に近づいた方へ飛びかかるだろう。

【人】 鏡沼 創

>>15 >>+6 楢崎 朝日
「あはは、ある意味近けぇでしょうねぇ。
 はいはいっと。んじゃ、手を……!?」

近付いた途端に飛び退かれ、思わず一瞬呆けてしまう。
まるで、四つ足の獣の如き姿勢。
理性のある人間とは思えない表情。
サッと視線を楢崎の方へ向ける。

「…………どうします、アレ。
 正直、僕の異能は『理性の無い存在』とあんま相性
 良くねぇんですよね」
(18) 2021/10/31(Sun) 23:27:00
 
ハイエナはサバンナの掃除人≠ニも呼ばれる肉食動物だ。

往々にして、横取りや屍肉を漁るイメージが強く卑怯者≠フレッテルを貼られることが多い。
しかしその実狩りの成功率は百獣の王と呼ばれるライオンより高く、ライオンの子供を狩ることすらあるという。

同じくにしてライオンからも敵視をされており、食用でもないのにライオンに殺されることも多々ある。
ハイエナの皮は硬く、その肉はどの肉食獣の餌にもならないほどにとても不味いらしい。

骨すら噛み砕く顎の力、その骨すら消化する強力な消化酵素、屍肉すらものともしない強靭な胃を持つハイエナは、サバンナに於いて一二を争うほどの強者である。
更に獲物を探す目、鼻、耳​──​──そのどれをとっても一級品とされる。

何よりも特筆すべきはそのスタミナだ。
知能も霊長類と並ぶとされるほど高く、狙った獲物が疲れ果てるまで的確に追い回し、その強い顎で餌食にする。

疲れを知らぬハイエナを止めることが出来るのは、更なる強者無力化できる異能の持ち主の存在か、【絶対王者飼い主】の言葉、又は雌の命令だけである。

ハイエナの社会は、絶対的な女社会、そして縦社会なのだ。
 

 楢崎 鏡沼

「​──!」

ハイエナ

その言葉に反応したのは、もしかしたら僕≠カゃなかったのかもしれない。

大嫌いな大嫌いな、卑怯者の烙印。
それを聞いた僕≠ヘ目標を楢崎に定めた。

飛びかからないだけマシだろう。
けれど一度狙いを定めたハイエナはしつこいのだ。

楢崎はこの場から、逃れられなくなったと言っていい。

【人】 鏡沼 創

>>20 >>+6 楢崎 朝日
「昨日は動物園、今日はハイエナですか。
 …………ハイエナって、何が苦手でやがりましたかね」

わかった所で、相手が“人間”でなければ効果は薄い。
白入先輩くらいの理性があれば、話は別だけれども。

「僕は、この場から逃げるくらいは問題ねぇですが。
 そっちはどうです?」
(21) 2021/10/31(Sun) 23:36:02
朝日元親赤色の薬を飲んだ。

朝日元親のいるグラウンドを見た

【人】 鏡沼 創

>>23 >>+8 楢崎 朝日
「共倒れって最悪じゃねぇですか。
 ……誰に言ってやがりますかねぇ。
 
呼ぶくらいなら、この場から離れなくったって出来ますよ


言外に、付き合いますよと示す。
自分だけなら、無傷で逃げ切る事だって出来るのだから。
(29) 2021/10/31(Sun) 23:51:27
また異能騒ぎを起こした者がいるらしい。
人気のない、グラウンドの見える外階段でサボり中の竹村茜。

「…………」

ピルケースから取り出した赤色のカプセルを弄ぶ。何度か手のひらの上で転がして、それを飲み込んだ。

「…………」

静かにしてほしいな。

【人】 鏡沼 創

>>25 >>31 >>33 御旗 楢崎 シオン
「なぁんで態々来ちまうんですかねぇ。
 安全圏に居やがったでしょうに。
 ……ま、猫の手も借りてぇ状況ではあるんで歓迎しますよ」

叩くのは、あくまで軽口だ。

「やーですよ、チキンレースなんて。
 どんだけ自己犠牲精神あふれてやがるんですか」
(34) 2021/10/31(Sun) 23:59:46

【人】 鏡沼 創

>>36 御旗
「猛獣にロックオンされてる状況を、きらきらって表現する奴
 正直、他に居ねぇと思いますよ?」

>>37 >>33 楢崎 シオン
「シオンが、どっち判定にされちまっても泣かねぇなら
 それが一番丸いんじゃねーです?」
(40) 2021/11/01(Mon) 0:09:14
教員に朝日元親との同室申請を渡している。

鏡沼 創は、グラウンド以外にも居て、教員を呼んだりもしている。
(a17) 2021/11/01(Mon) 0:11:47

同意があるのですぐに用意されると聞いた。ちなみに不如帰animalが付いてきたが一匹だけなので内密に帰した。


「……!」


シオンの声 を受けて唸り声が小さくなる。
僕≠フ視線は楢崎でなくシオンへと移った。

「…………」

唸り声が収まる。
しかし僕≠フ警戒と興奮はまだ続いている。

グラウンドの騒ぎに気づいた

「え?」


職員室から出たあと、不如帰と会話している。


「朝日が? へえ」

「大変そうだな。
 帰ったら何食べたいか聞いといてくれない?
 人の言語は話せないって? そっかー」

「行かないのかって?
 嫌だよ、だって俺が行ったら蹴られるから」

【人】 鏡沼 創

「押さえるんなら、頼まずともこの場に集まって来やがった
 荒事得意組が何とかしてくれるんじゃねぇですかね。
 猫の手が欲しいってんなら、僕のも貸しちまいますが」
(49) 2021/11/01(Mon) 0:31:55
動くな
の命令を守っている。口許から見える牙は剥き出しに。

【人】 鏡沼 創

>>50 御旗
「真っ黒、でやがりますか。
 ……色があるだけ、マシな気ぃしちまいますがねぇ」

あなたが黒なら、鏡沼はきっと目映い程の透明だ。

「そこはもーちょい、臆した方がいーんじゃねぇです?
 命が幾つあっても足りねぇですよ」
(52) 2021/11/01(Mon) 0:42:19
 シオン

一瞬また唸り声を上げかけた僕≠ヘ、しかしそうしなかった。
ハイエナの雄にとって雌は絶対だ。
たとえ雌の命令と王者の命令が並んだとして、優先されるのは雌の命令であるほどに。

掻き分けられた前髪の下の黒い瞳で従順にシオンの目を見る。
冷たい手に少しだけ驚くような身体の揺れの後、それでも僕≠ヘそれ以上動いたりしなかった。

3秒間は、滞りなく、直ぐに訪れる。

僕≠ヘ途端に、何事にも興味がなくなったように、その表情すら大人しくなった。
暴れる理由のなくなった僕≠ヘ、僕にその身体を返す。

僕を押さえつけていた人達は、僕から力が抜けたことが分かるはずだ。
そのまま僕は、また気を失うように倒れ込んだ。

あどけない、ネコ型亜目の獣の寝顔がそこにある。

鏡沼 創は、グラウンドの中央に居ながら、スマホを取り出しメッセをし始めた。
(a24) 2021/11/01(Mon) 0:59:58

【人】 鏡沼 創

>>54 御旗
「嫌いなら嫌いでも、誇りなんて無くたって
 それで死にゃしねぇでしょうに。
 そんな生き方してっと、早死にしやがりますよ。
 ……アクセの方は貸してやれねーですが、抑制剤なら」

持ち歩いている分を、投げて寄こすだろう。
(56) 2021/11/01(Mon) 1:06:02

【人】 鏡沼 創

>>58 楢崎
「気絶たぁ大袈裟でやがりますねぇ。
 ま、野生動物にタゲられんのなんて、そうそうある事じゃ
 ねーでしょうし無理もねぇですが。
 お疲れ様でやがりますよ」
(62) 2021/11/01(Mon) 1:11:55

【人】 鏡沼 創

「んじゃ、このまま保健室でやがりますかねぇ。
 人間用のベッドでいいのかわかんねぇですが」

人では足りているが、鏡沼もついて行く気らしい。

>>60 御旗
「不器用ってレベルで片付けちまっていいんです? それ。
 幾ら生き抜く事に長けた異能っつっても、無傷で
 済ませらんねぇんなら、後遺症残りかねねぇでしょうし」

僕に、人に説教する資格はねぇですがね。
そう話を切り上げた鏡沼は、結局髪紐を一度も外さなかった。
(64) 2021/11/01(Mon) 1:18:56
鏡沼 創は、スマホに視線を落として、一瞬だけ固まった。
(a27) 2021/11/01(Mon) 1:20:26

鏡沼 創は、メッセに返信した。
(a28) 2021/11/01(Mon) 1:26:42

【人】 鏡沼 創

>>67 シオン
「はいはい、めちゃんこ偉れぇですよー。
 怪我はねぇです?」
(70) 2021/11/01(Mon) 1:29:20

【人】 鏡沼 創

「朝日には僕が付いとくんで、気兼ねなく雪遊びしやがって
 ください。ちょいと頼まれ事もありやがりますし。
 
あ、僕も雪遊び参加しちまいますがね


堂々と増える宣言をした。

>>71 シオン
「ハイエナでよかったって、中々凄げぇ表現でやがりますね?
 かく言うシオンのも、どーいう異能かサッパリですが」
(73) 2021/11/01(Mon) 1:42:08

【人】 鏡沼 創

>>74 シオン
「いや、出来ねぇですよ」

珍しく、きっぱりとした否定。

「僕と僕が雪合戦やってる光景を見る事は、可能でしょうが。
 実際にやれるかって言ったら、無理でやがりますねぇ。
 ですから、
今居やがる僕が本物
って事になっちまいます」
(76) 2021/11/01(Mon) 1:54:09

【人】 鏡沼 創

>>a33 静
「へぇ、見事なモンじゃねぇですか。
 好きでやがるんです? リュウグウノツカイ」

気付いたのか、満足そうにしているあなたに声を掛けた。
(77) 2021/11/01(Mon) 1:56:48

【人】 鏡沼 創

>>78 シオン
「ヤクはキメてねぇですが、似た様なモンでやがりますよ。
 これ以上はナイショって事で」

人差し指を立て、自分の口元に当てた。
(80) 2021/11/01(Mon) 2:07:33

【人】 鏡沼 創

>>79 静
「あー、浦島太郎でやがりますか。
 確かに、あの話では亀って事になっちまってましたねぇ。
 リュウグウノツカイに乗るのは無理が過ぎるって事で
 そうなったんじゃねぇかと思うんですが」
(81) 2021/11/01(Mon) 2:10:48

【人】 鏡沼 創

>>82 静
「確かに、静なら行っちまえそうですよねぇ。海の底。
 はい、とっくに終わっちまってますよ。
 僕も居はしましたが、見てるだけって感じでやがったんで。
 そうでやがりますねぇ。落ち着きはしやがりましたから。
 あとは、ちょこちょこーっと残ってる部分が丸く収まって
 くれりゃ大丈夫でしょう」
(83) 2021/11/01(Mon) 2:30:48

【人】 鏡沼 創

>>84 静
「やーですねぇ、冗談でやがりますよ。
 そんなとこ行かねぇでください。
 潰れちまうってのもありますが、何より寂しいじゃねぇですか」

「貰って構わねぇんです? そんなら、有難く」

チョコ菓子の箱を確かに受け取り、鏡沼はあなたを見送った。
(85) 2021/11/01(Mon) 3:00:15
鏡沼 創は、リュウグウノツカイの雪像を写真に収めた。
(a34) 2021/11/01(Mon) 3:01:46

鏡沼 創は、新しいIDを、メッセージアプリに登録した。
(a35) 2021/11/01(Mon) 3:31:56

鏡沼 創は、顔を洗い、授業はサボる事にした。
(a37) 2021/11/01(Mon) 5:20:47

鏡沼 創は、教室に居る様に見える。
(a38) 2021/11/01(Mon) 5:21:09

鏡沼 創は、保健室で頭を撫でられた。
(a39) 2021/11/01(Mon) 5:21:40

鏡沼 創は、グラウンドからはいつの間にか居なくなっていた。
(a40) 2021/11/01(Mon) 5:46:34

鏡沼 創は、伝言を終えた。
(a42) 2021/11/01(Mon) 9:40:16


その薬を飲んだのは、軽い気持ちからだったと思う。

異能が強くなる薬、の噂。
バカみたいに騒いでるクラスの連中を横目に見ながら、溜め息を吐く。
異能抑制剤だのなんだのっていう効いてんのかたどうかも分からない薬を服用して、それでもしょっちゅう『事故る』自分にとって、異能が強くなるなんてデメリットでしかない。

そもそも強くなるってなんだよ。
誰かに見間違えられるこの異能が強くなったらどうなるってんだ。
結局どうにもならないだろ、これ。
影響範囲が広がるとか? なお悪いわ。

……みたいなことを。
どうもぼくは口に出してしまっていたらしく。聞き付けたやつがいたらしく。

帰り際。
机の中身を鞄にしまおうとした時、ソレは出てきた。



クラスの連中はぼくの異能を知ってる。
隠しようがないんだから仕方がない。
ウザがってるやつも、下に見てるやつもいるのを知ってる。

それでもぼくがいじめの対象にならない理由はただひとつ。
この異能は、不意討ちにだけは向いているからだ。

相手が自分を誰かと見間違えていれば隙は突き放題。
もちろんその後のことを考えれば下手なことはできないけど、『その後を考えなければ容易く殺せる』ことを匂わせるだけでもそれなりの抑止力にはなるらしい。

けどそれだけだ。
相手が術中にハマるかはランダム。
誰と見間違えるかもランダム。
良いことはおろか悪いことにも使えやしない。

そんな悪戯以下の異能を嘲ってのことか。何か目論んでのことか。純粋に好意からか。理由は分からないが……

ともかく薬は手に入り。


そしてぼくは、それを、飲んだ。




翌日。つまり、今日。

何がどう変化したかはすぐに理解した。
そして大後悔した。

くそ。最悪だ。

見間違えは起こる。
相変わらずコントロールできない。誰もが見間違える訳じゃないけど、10人に1人くらいは見間違え……てるんじゃないだろうか。
見間違えた人間が必ず声をかけてくる訳じゃないから、感覚値でしかないけど。

問題はその後。
何かの条件が合致すると、ぼくは瞬間移動してしまう。
何度か繰り返した後にようやく、移動先が『見間違えられた人間が元居た場所』だと解った。

つまり……
ぼくを誰かに見間違えた人間が『そいつ』に声をかけようとした瞬間、ぼくはそいつと位置を入れ替わってしまうらしい。


更に悪いことがひとつ。

なんかぼくの周囲でも騒ぎが起こる。
というか、見間違えられてる。そしてやっぱり転移する。
なるほど? つまりこうか?


●ターゲット
 自分→自分およびその周囲

●見間違えられ先
 自分の周囲→自分の周囲(広)

●付帯効果
 なし→対象と見間違えられ先を入れ換える



そうじゃないんだよ。
強化ってそうじゃないんだよ。
もっとあるだろこう。対象を指定できるようになるとかさあ。
なんで肝心なところがランダムなんだよ。



何にしてもヤバい。
普段の異能だって傍迷惑だけど、これは輪をかけてヤバい。下手したら着替え中やトイレ中の相手を転送する可能性がある。

ていうか知ってますかテレポートって基本強スキルなんですよこんなホイホイできてたまるかってやつなんですよ。
え? なに? ぼく鍛えれば自力テレポできるようになったりする?
って若干夢見たけど三回転送された辺りでその夢は焼却炉に放り込んだ。だって感覚とか手応えとか全然無い。こうすればこうなる、がちっとも分からない。

唯一安心できる要素と言えば、人と人の位置を入れ換える都合上、危険な場所に転送はされないこと。急に天高く飛び出したり、かべのなかにいる!になったりはしないようだ。
まあそれだけなんですけどね。悲鳴が聞こえる感じから察するに、対象範囲、遮蔽物無視するっぽいしね。最悪。

壁向こう天井向こう床向こうの悲劇まで責任持てない。誰とも知らぬ見間違えられ被害者兼強制テレポ被害者よ、ごめん。
全部ぼくにろくでもない薬を盛った奴が悪いんだ。(責任転嫁)



よくよく考えると学校外にも出られない。
車を運転中の人間と入れ替わりでもしたら本気で人身事故に繋がりかねない。
ていうかぼく自身がそこに転移したら死ぬ。
というわけで……


現在地、屋上。



これならたぶん見間違えられ被害者が出る範囲も、階下の一部だけに留まるだろう。完全には押さえきれないだろうけど。
それにこれぼく完全に全時間サボりになるんだけど。
ほんと最悪。

あと寒い。クソ寒い。
誰か精神抵抗だか転移抵抗だかわかんないけどアンチスキル持ちいないかな。そしたら学内ウーバー頼むのに……
あっ……


ぼくそもそもスマホに連絡先……無…………。


【要約】

・学内移動中に誰かを誰かと見間違えたりするかも。
 見間違えフリー。

・見間違えた側がその相手と「会いたい」と思っていた時、
 見間違えられた人間と見間違え対象の位置が入れ替わる
 ……かもしれません。
 気になってる人を見間違えて引き寄せてみよう!!

・逆に「会いたくない」と思っていた場合は、
 見間違いが即解けます。

・確率はランダムです。物凄く高いわけではありませんが、
 話題がそれなりの速さで拡散する程度には発動します。

・神谷を意識不明にするか再起不能にするか異能機能不全に
 するかで止まります。

・ほっといても2日経過すれば(つまり明日)異能は元に
 戻ります。解毒的な何かでもいけるかも。

・以上のことを、異能や純粋な推理などで知り得ても
 問題ありません。

【人】 鏡沼 創

>>+20 神谷
それは、本当に事故だった。


サボり場所を、校舎裏から屋上辺りに変えようと階段を上って
いた所で、前から探していた(>>2:a72)姿を見掛けた。
だから鏡沼は、軽い気持ちで声を掛けたのだ。

「……1-C、神谷恵太サンってのはアンタでやがります?」

本当は、違う誰かだったのだろう。
その人物は屋上へ飛ばされ、代わりにあなたは鏡沼の前へと
現れる羽目になってしまった。

かくして、避難というあなたの努力は水泡に帰した。
よかった点を挙げるなら、屋上よりは校舎内の方が暖かいと
いう事くらいだろう。
(98) 2021/11/01(Mon) 17:57:59
 鏡沼

「は?」


自分でも驚くほど大きな声が出た。

今日何度目かの転移。
だが自分が望まれる側になるなんて思ってはおらず。
代わりに屋上に放り出されたのが誰かもわからないまま、目の前の人物を見て目をぱちぱち。

「ぼく、です、けど????
 なん………………、ぼく…………??」

そのままじっとしてみるが転移の兆候は見えない。
彼が誰かと見間違えているならとっくにこの場から消えているだろうし。となると……??

「……あな………………、だれ…………。
 ぼくは、…………はい……、神谷で、す…………」

【人】 鏡沼 創

>>+21 神谷
「……? 随分とまあ派手に驚きやがりましたね?
 特に今、消えてた覚えはねぇんですが」

こっちはこっちで、自分が出たり消えたりしてる自覚がある。
あなたの様子に首を傾げて

「ああ、僕でやがります? 2-Aの鏡沼創ですよっと。
 よかった、合ってやがりましたね。
 探すっつっても、視覚も何も頼りになんねぇでしょうから
 どうしたもんかなぁってなっちまってて」
(107) 2021/11/01(Mon) 19:02:00
 鏡沼

「…………。かがみ………………せんぱい……。
 なんで…………? 探……、ぼくを…………?
 ちが、……ぼくは、…………なにも」

じりじりと後ろに下がる。
探される心当たりがひとつしかなくて、その心当たりはとても後ろ暗い。必然、対応はこうなる。

と言っても後ろがすぐ壁なので、逃げ場はないのだけど。

世良

談話室を訪れる。人がいないわけではないが、そう多くはない。
人が少ないならラクで良い。それだけ気兼ねなく過ごせる確率が増える。

「……それ、面白いんですか。世良先輩」

こっそりと覗き込んでから入ってくる。

【人】 鏡沼 創

>>+22 神谷
「なんで、って……、…………。
 …………何でそこまで、って感じでやがりますが」

仮に鏡沼の異能が別のものであったとしても、こうまで露骨に
怯えられれば、流石にわかるだろう。
自分が今、あなたにとって『とても恐ろしい存在』として
認識されているという事が。
追及者、或いは糾弾者か。

「あー……、まずは誤解を解いちまいましょうか。
 僕は別に、アンタを問い詰めようだとか、どうにか
 しちまおうだとか思ってねぇですよ。
 個人的興味で、探してやがっただけです」

さて、どこまで信じてもらえるだろうか。
捕縛が得意な訳ではないが、“何処にでも居る”男から
あなたが逃げ切れる可能性は、まず無いと言っていい。
(117) 2021/11/01(Mon) 19:31:25
世良
「そういうものですか」

ひっくり返りそうになり、目に見えて動揺した彼をぼんやりと見下ろす。そういうときもあるのだろうと片付ける。
人の残り香がある談話室を一度ぐるっと見渡す。みんな外に出て雪遊びでもしているのかもしれないと一人納得してから、近くの椅子に座る。

「童心に返りたいときもあるんですね。かわいいじゃないですか」

 鏡沼

「こ、じん、てき、きょうみ…………???」

更にヒいた。

いや引ける場所は空間的にはないのだけど。
あと自慢じゃないが神谷は運動が苦手だ。『見間違われ』方次第では逃げの目もないではないが──
学校から出たら被害が拡大するかもしれない、と考えるとそれも選べない。

「…………っ、すきに、……して、……ください」

本人的には「聞きたいことがあるなら好きにどうぞ」的な発言だが、とにかく喋りがクソ下手。

世良
「愛らしい 頼れる先輩 世良健人(竹村渾身の俳句)」

いっそこれで売り出しましょうよ、と雑なキャッチコピーを提示する。
同じ寮住まいだが、女子のそれはもう少し優遇されている。
ここにあるのは少しランクは下がるが、まあマシ、という程度。
視線を、そっぽを向ける先輩に向ける。

「メインは水泳……ですかね。あとは適当に……今年も異能戦闘ありますよね、あれに出るくらいかな。
 世良先輩は? 三年だし、好きなように出られそうですけど」

【人】 鏡沼 創

>>+25 神谷
「そうそう。別に取って食っちまったりしませんから
 そんな怯えねぇでください」

ここで逃がしてまった方が、あなたにとって可哀想な事に
なると判断した為、片手を壁に突いて進路を塞ぐ。
あなたが『追って来てるかも』と思いながら逃げたなら
本当に、延々と“鏡沼創”に追われる事になりかねないのだ。
結果的に壁ドンの体勢になってしまったが、それはそれ。

「そんじゃ、好きにさせてもらっちまいますね。
 ……と言っても、アンタの異能に興味があって
 ちょっとお話聞いてみてぇなぁってだけでやがりますから。
 安心しやがってください」

見る者を何も安心させなさそうな、胡散臭い笑みを浮かべた。
(126) 2021/11/01(Mon) 21:13:25
「…………」

雪を興味津々に見ている猫みたいだなぁと思いながら笹原を見ている。
暖をとれないことはないが、解決とはほど遠い手段しかとれないから口をつぐんだ。

「…………懐炉くらいならあるけど、いる?」

笹原絵莉に抱きつかれた。困った子猫だな。


「……別に良いけど」

おとなしく抱きつかれている。


「寒いからって、ねぇ。
 恥じらいと躊躇いは常設しておきなよ」

仕方ないと言いたげに抱き寄せた。

鏡沼 創は、写実画を見掛けた事を、誰にも言っていない。
(a57) 2021/11/01(Mon) 22:21:52


「だから運動するのが良いんだろうけどさ。寒くなっても運動しろって言うのはそういうことなんだし。
 勘違いされてコクられたらめんどくない?」

筋トレなり室内トレーニングなりすればいいのに。竹村茜は部活で回せるから体作りは容易いものの、相手はそうでもないだろうし。

鏡沼 創は、不意に現れて、雪像造りを見物し始めた。
(a64) 2021/11/01(Mon) 22:47:10

鏡沼 創は、手伝う気が無いらしい。笑って見ている。
(a67) 2021/11/01(Mon) 22:54:19


「それはまあえらい」

なんだかんだで運動を面倒くさがるよりずっと良いし、女子の鏡だ。

「まあ、うん。相手によるけどさ。断る場合は労力がダルいし。
 私も寒いのが特別得意って訳でもないけど。冷たいのになれてるからいいやってくらいで」

よしよしと撫でてやる。


「義務でもなきゃ私はやらないだろうからやっぱりそこは尊敬するかも。
 …………さわる」

抱きついているから触れる境界もだいぶゆるい。両手で二の腕を揉むように確かめた。

「絵莉は人当たりが良いから経験豊富そうだよね。
 暑苦しいのはやだけどね」

お返しに冷たい手で頬をむにむにしてやる。

鏡沼 創は、シオンと御旗のやり取りを見て「イチャついてやがりますねぇ」と笑った。
(a78) 2021/11/01(Mon) 23:45:50


「そういうところは素直に羨ましいな」

体の調整と、当人が以前言ったとおり手入れの行き届いた肌触り。竹村茜はスポーツをしている手前、もう少し色づけば健康的なのに、と思うものの。
持ち前の明るさでカバーしきれるのだからこれで良いのかと思う。

「ふーん、緩ませれば吐いてくれないかなー」

むにむにと頬や耳を両手で撫でる。彼女のお陰で冷たい手もだんだん暖まってきた。
きりのいいタイミングで離すことだろう。

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>144 柏倉先輩
「柏倉先輩は、混ざってかねぇんです?
 まだ仕事中って感じでやがりますかね?」

何処にでも居る男は、雪遊びを見物してたらしい。
(145) 2021/11/02(Tue) 0:11:39

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>148 柏倉先輩
どうも、とこちらも返して

「あー、居やがりますよねぇ。そういうタイプ。
 ま、僕も似たり寄ったりって言やぁ似たり寄ったりですが。
 自分で遊ぶのも嫌いじゃねぇですが、今は見るターンって
 事で、見物しちまってました」
(150) 2021/11/02(Tue) 0:24:19

「それくらいはいるんだ。絵莉ともあんまりそういう話はしないからなんか新鮮だけど……そこそこ豊富な方じゃない」

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>152 柏倉先輩
「そんじゃ、一緒に見物しちまいましょうか。
 そういう気分の時もあるって事で」

「どうも、ダイオウイカみてぇですよ。
 あっから縦に積む気でやがるんですかねぇ?
 自重で潰れちまいません?」

てっきり、横方向に並べて寝かせちまうもんとばかり、と。
(154) 2021/11/02(Tue) 0:39:15

「私の方がそんなに頓着しないから話すこともないからね。
 今はいないかな。まあわるくないんじゃない、みたいなのはあったけど、そういうのが長続きしたことないし……。絵莉こそ今はどうなのよ」

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>156 柏倉先輩
「はい、構わねぇですよ。
 出来の良さで言うと45点ってトコですかねぇ」

ダジャレ減点分を除けば。
距離を指摘するでもなく、極々自然体だ。

「そうですねぇ。
 どう見ても、くっ付ける事考えずに作ってやがってますし。
 最初から見てりゃ、指摘も出来たんですが」

何処にでも居るが、いつでも居る訳ではないらしい。
(157) 2021/11/02(Tue) 1:20:38

「まあ絵莉の言う通り。今のうちに色々遊んで経験しといてパターン掴むのが良いのかもね。こういうこというとビッチかよって弄くられそうだけどさ。
 面倒くさいんだけど……別に物臭ってわけじゃないし。リードしてくれるならそのほうが楽とは思う。

 そっか。体育祭がきっかけで付き合う〜みたいなのもいたらしいし、面白い出会いでもあるといいね」

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>159 柏倉先輩
「赤点じゃなけりゃいいって、お優し過ぎねぇです?
 あー、やっぱ横でも生きる感じにするしかねぇですかねぇ。
 こう、横でも許されるシチュエーションだと判る様に
 しちまうですとか」

「ああ、いえ。
 僕は別に、何かしたって訳でもねぇんで。
 朝日も他も、全員無傷でやがりますよ。
 そこのシオンに感謝しねぇとですねぇ」

そう言って、イカパーツの前に立つ姿を見つめた。
(160) 2021/11/02(Tue) 2:04:36

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>162 柏倉先輩
「打ち上げられたイカって、カッコ付かねぇですねぇ。
 ま、このグダグダが、らしいっちゃらしいですが」

「居た事に意味が、って僕に言っちまいますか。
 ……そうですねぇ。伝えられたってのは事実ですから
 其処に意味を見出すなら、無意味ではなかったんでしょうねぇ」

鏡沼創は、確かにあの場に居た。
鏡沼創が居ないのは、この場にだ。
(163) 2021/11/02(Tue) 3:04:11

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>164 柏倉先輩
「あー、ニュースかなんかで見た事ある気ぃしますね。
 ダイオウイカだったか、リュウグウノツカイだったか
 記憶が怪しくなっちまってますが」

どちらもあったかも知れない。

「正しく、そんな感じでやがりますねぇ。
 実際に居るか居ねぇかなんて、大した問題じゃねぇですし。
 全部僕が決めてるって訳でもねぇですから」

応えもあれば、もし仮に手を伸ばすなら感触も伝わるだろう。
何もかも“居る時”と同じとはいかないけれど
こうして話す分には、違いはわからないだろう。

「大した事はしてねぇんですが。
 どう致しまして、って言っとくべきでしょうね。此処は」

視線を戻しても、鏡沼が其処に居る様に見えたのは。
もしかしたら、あなたが『居てくれた方が有り難い』と
思ったからなのかも知れない。
(165) 2021/11/02(Tue) 7:12:29
 鏡沼

なるほどこれが夢女子垂涎のシチュエーション、壁ドン。
確かに胸が高鳴るね。
恐怖で。


「何を…… 話せば……。
 ぼくを………… 異能…………?」

しかもやっぱり異能の話じゃないか。
これあれじゃない? 全部口を割らされた後に、このことを黙っていてほしければ……みたいにさあ! みたいにさああ!!
いやそんなことないか。(テンション↓)

おかしな連中だらけなこの学校だけど、さすがにまともな人間もそれなりには……いる……はず……
わざわざぼくを追いかけるような人間がまともか??(テンション↓↓↓)

もうだめだ。おしまいだ。

「…………なんでも………… 話します…………
 助けて………… ください…………」

近くでまた悲鳴が聞こえた。
ぼくのせいじゃない。そう信じるしかない。

「それもそうか。身の振り方の参考にするよ。

 恋路って言ってもまず相手の目処もないんだけどね」

我ながらつまらない学生生活を送っていると実感する。

世良
「じゃあ川柳ってことで」

手遊びや動きが増えるのは癖なのだろうか。
いじられたくなかったらそれください、と飴玉を要求した後輩。イチゴの香りが心地よい。

「水泳は普段の調子で行けるし……だから考えることはそんなに多くないですよ。
 体の良い言い訳っぽい……。
 ……雪もそうだし、最近は暴走騒ぎもあるし、色々危ういですよね。怪我したら何とかしてくださいね」

【人】 鏡沼 創

>>+38 神谷
鏡沼とて、あなたの反応を見て、対応を失敗した気はしている。
……が。それはもう最悪、後で何とかすればいい。
そう思い、一旦脇に置いておく事にした。
最低である。


「ええ。アンタの異能が、他人に自分を見間違えさせるって
 感じのものじゃねぇかって聞いて────」

響く悲鳴。
そして、あなたの縋る様な言葉。
今までの反応を加味すれば、鏡沼も流石に気付いた。
全ては繋がっているのだと。

「今、『なんでも』って言いやがりました?
 ……なんて、お約束の返しをしてる場合じゃねぇですね。
 問い詰めようと思ってねぇってのは、マジだったんですが。
 そうも言ってらんねぇんみたいですね。この様子だと。
 アンタ、
何してくれやがりました?


そう、微笑んだまま訊ねた。
あなたの口下手も相まって、状況(>>+20)を聞き出すのには
相応の時間が掛かるだろう。
表の雪遊びが一段落するまでは掛かるに違いない(確定ロール)

下手したら、聞き終えるのは被害が拡大した後かも知れない。

「……しっかし、参っちまいましたねぇ。
 異能抑制剤は手持ちがねぇですし、アクセはありますが
 これ貸すと、それはそれでえらい事になっちまうんで。
 アンタを気絶させてやれる様な手練れでもねぇですし。
 誰か呼んじまっても、構わねぇですね?」
(169) 2021/11/02(Tue) 11:47:04
鏡沼 創は、任意のタイミングで救援を呼ぶし、事情も搔い摘んで説明するだろう。
(a86) 2021/11/02(Tue) 11:50:55

 鏡沼

あっ。異能バレてる。
あっ。なんでもって言っちまった。
あっ。なんかヤバい雰囲気。

コワイ感じのする先輩に壁ドンされて問い詰められれば、抵抗のしようがない。
ボコられるのとヤられるのってどっちのほうが辛いんだろう。痛いのは嫌だな。……なんて余計なこと考えているもんだから返答も説明も遅いのなんの。

「あ…… う………… えっ…………」

誰か呼んでもいいか、の答えを返す前に人が呼ばれた。
いつものことなのでもはや気にはしていないが、来る人によってはまた転移が起こるかもしれない。それはまずい。ので。

「アノ………… 
 何か…… 異能で………… できません、か…………」

唯一の逃げ道。
こちらの問題が異能によって起こっているのだから、それを捩じ伏せる方法も多分異能にしかない。
恐る恐る提案してみるも、怖いので視線は他所を向いたまま。

【人】 鏡沼 創

>>+41 神谷
異能で。
そう聞かれ、頭をフル回転させてはみるものの。

「……僕ので、ってのは正直かなり無理がありやがりますね。
 この場に居ながら助けを呼ぶのが、関の山ってトコです。
 ワープしてる様に見えても、ワープじゃねぇですし。
 僕の異能って“僕”しか何とか出来ねぇんで。
 
有効範囲内の全員を“僕”にしちまう
くらいしかねぇ
 でしょうし、
それはそれで問題しかねぇ
ので却下です。
 やるとしても、最終手段でやがりますね」

範囲内の全員を“鏡沼創”にすれば、見間違いも糞も無い。
どう考えても問題しかないが。


「離れてても何とか出来る異能の人に何とかしてもらうのが
 現状に於ける最善策になっちまいますね。
 近付かねぇ様には周知しておきますが」
(172) 2021/11/02(Tue) 12:52:58
世良
「どうも」

イチゴの飴を受け取り、雑然と口に放る。

「怪我しないようスポーツマンシップに則って、正々堂々安全に。
 マネージャーだからそういうのが敏感になるのは分かりますけど、選手だって怪我には怯えるものですよ。普段運動してない人たちはどうだか知らないですけど。
 一時の感情で一生モノの怪我や爆弾抱えてたらバカみたいじゃないですか。少なくとも私は大丈夫……って慢心するのもダメですけど、意識はしておきます」

笹原
「じゃあ練習に付き合ってよダーリン。カラオケとかごはんとか。ロープレでもいいし」

それで追加で楽しむことが出来るのなら、二人にとってはWinWinだ。

 鏡沼

「えっ 怖」


素で引いた。

目の前の人間の異能がどんなものかなんて知らない。
今得た断片的な情報で判断するしかない。
つまりえーっと、ぼくが彼になる? 彼も彼になる?
すべてが彼になる? なんかそんなタイトルの小説あったな。
いやそれはどうでもいい。
現状にそれが重なったらもう何もかもがわからなくなるだけで、それはまずい、って話のほうが重要だ。

「…………………………あー…………。
 じゃあ………… もう…………
 意識………… なんか………… トバして…………。
 山とか…………に、……捨てて…………、よろしく…………」

本人的には「寝てる間とかには被害出てないから何らかの方法て意識トバしてもらってその間に人気の無いところまで運んで貰えれば後は何とかします」的な考えなのだが。
とにかくコミュニケーションが、下手。

【人】 鏡沼 創

>>+44 神谷
「うっせーですよって言いてぇトコですが
 理解してくれやがった様で、何よりですよ。
 そうですよ、ホラーでしかねぇですよそんなの」

鏡に映る姿を見たって鏡沼創と認識してしまうという状況は
周囲にとってもホラーだろうが、鏡沼にとってもホラーである。

「そんな、ブチ犯して山中に遺棄する様な真似しちまったら
 僕が犯罪者になっちまうでしょうが。
 もうちっと、発言には気ぃ付けやがってくれませんかねぇ?
 あと、前述通り僕にはワープ能力ねぇですから
 アンタを運ぶ様な真似は、そもそも出来ねぇです」
(173) 2021/11/02(Tue) 19:00:39
鏡沼 創は、まだメッセージアプリを確認出来てないが、ダイオウイカの雪像の写真を受け取っている。
(a89) 2021/11/02(Tue) 19:11:53

鏡沼 創は、雪かきは九割方サボる事になるだろうと思っている。
(a90) 2021/11/02(Tue) 20:00:59

【人】 鏡沼 創

>>181 柏倉先輩
「随分とお優しい点数でやがりますねぇ」

なんて笑った後、少しだけ声が真剣みを帯びて

「……ところでですね。
 実は今、結構やべぇ事になってやがるんですよ」

そう、状況(>>+20)を搔い摘んで説明するだろう。
(188) 2021/11/02(Tue) 20:36:29

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>189 柏倉先輩
「助かちっまいます。
 ちょうど今、持ち合わせがねぇ状態でやがりまして」

受け取り届ける事は不可能なので、あなたを案内する事に
なるだろう。
なにせ、元凶と一緒に居るのだから。
(騒ぎを広めたという意味では、鏡沼も元凶ではある)
(190) 2021/11/02(Tue) 20:55:52
 




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