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【人】 影街の魔女 ブランシュー2日目夜 ヴンダーカマーー 魔女は、人間となった彼の思い出と思うところ>>2:113を黙って、しかし興味深そうに聞いていた。 何があったかは、深く話されなければわかりはしないけれど。 まあ、彼にだけわかることもあるだろう。 「お礼ねえ…… あまり気にすることないんじゃないかと思うけど。 人間、出会った相手のことなんてそう一々ずたとは覚えてないものよ。 特にこの街の人間は、美しいものを追い求めるのに夢中だし、それぞれ大切なものもあるんだから。 でも、心の底にあなたとの思い出は残るだろうし、何かの拍子に思い出すこともあるかもだけど。 ……ま、いいわ。私としては、満足してしっかり報酬が貰えればなんでも。 寿命もらってもいいわけね?」 もう一度ユスターシュに向かって>>2:116問いかけ、 (18) 2022/11/28(Mon) 23:08:26 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「うん。確かに対価の分の寿命はいただいたわ。 良い取引ができました。 私の方はこれでおしまい。 残りの寿命はあなたのもの。 数日か、数週間か…あるいは一日あるかどうか。 あなたの生命と気持ち次第といったところかしら。 何がしたいのかは知らないけれど。 まあ、やり残しがあるなら急ぐものから済ませておくことね。」 魔女は簡潔にそう伝えた* (19) 2022/11/28(Mon) 23:10:12 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー後日 ヴンダーカマーー フェスが終わり、数日も経たないうちに影街はいつもの通り淀みの中に沈み、魔女はいつも通りの生活に戻る。もうずっと、この街の誰も生まれていなかった頃からそうだったように。 店を訪れる者がいれば、魔女はいつも通り応対し、多少馴染みの顔があれば少しは深い話も交わすだろう。 「久しぶりね。顔は覚えているけれど、少し感じが変わったかしら。前に来たのは…いつだったか。 私?私はいつも通り。客にはあれこれと言われるけれどね。 女神とか…悪魔とか…ねえ。 そりゃ若さはいただくけれど、私は別に善でも悪でもないのよ。あるのは善い客と悪い客… いえ、正確には善い取引と悪い取引かしら? 人間ってのも色々よね。 奇跡みたいなことを願うのに、寿命もかけられない程度の気持ちで軽々しく頼んでくるなってのよ…」 (67) 2022/11/30(Wed) 22:17:40 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「この間もね、どこぞの富豪のお嬢さんが来て、永久に続くような白さを頼んだから叶えてあげたのに、後であれこれ難癖つけてきて… しょうがないから私も折れて、改めて叶えてあげたけどね? 風雪にも色褪せずむしろ一層増す、永遠の美白ってやつを。」 (68) 2022/11/30(Wed) 22:19:18 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「ま、この街も色々あるし、多少落ち込むこともある(?)けどね。私は元気です。 考え方は色々あるだろうけど、私はいい女が一番美しいと思うのよ。 どんなって?…他人に依らず輝き続けられること…かしら。 まあ、他人の若さに頼ってる私が偉そうに言えることでもないんだけど。 ま、妹みたいに世間を離れればいいんだろうけど、それはつまらないものね。私は飽きるまではここでずっといるつもり。 …さて、何かお望みはあるかしら。 よーくくよく考えて取引に来てくださいな。 返品はきかないのだもの。 限られた命、大切にしなければ、ねえ?」 魔女はそうして、ずっと楽しそうに話していた。 (69) 2022/11/30(Wed) 22:19:44 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ…それとは全く関係ない話だが、街から遠く離れた渓谷の底で、ある冒険者が一体のスケルトンを見つけたが、武器も持たず、襲ってくる様子もなく、ただ一体で彷徨するだけであったため何もせずに去った。 冒険者はコスタの酒場でその話をしたが、日々舞い込む美の話にすぐに忘れ去られ、スケルトンは今も谷底を彷徨い続けているのだという** (70) 2022/11/30(Wed) 22:20:06 |
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