83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
村人:1名、共鳴者:2名、霊感少年:2名、念波之民:2名、囁き狂人:2名、黙狼:1名、響狐:2名、童子龍:2名
| (0) 2021/07/07(Wed) 0:00:00 |
[ 見るなといえば、見ないと肯定が返ってくる
提案された内容を想像するけど、
初めての行為で、それはちょっと――]
ッ、……いーよ、みてもいい
だけど、あんま……口に、だすなよ……
[ 見てもいいけど、
様子を実況されるのは、恥ずかしいと
こんなこと言うこと自体、恥ずかしいだが
羞恥に耐えながら、それだけ口にした
それを聞き届けてくれたのか、わからないが
折衷案なのか、瞳を閉じるとまた再開される愛撫
布越しに触れられるのは、もどかしいけど
感じたことのない刺激で、
堪えきれない声が、漏れてしまう
初めてだというのに、こんなにも感じてしまうのは、
ずっと想い続けて、ずっと溜めこんでいた
その反動なのかもしれないが―― ]
あぅ、っちょ……んん、……
も、……好きに、しろよ
[ 隙間から直接触れられて、
あからさまな喘ぎ声が口から零れて、
さっきからずっと、自分の声じゃないみたいで、
恥ずかしくて、慌てて手で口を押えた
下着を脱がされるときは、反射的に抵抗を試みるが
すぐにやめる、だって、最後までするなら
いつかは脱ぐんだ、今か、後かの違いだけ
それに、もっと…… 気持ちよく、なりたい
兄貴と一緒に、]
く、ふッ……ん、ぅ……あぁ、……
[ 風呂に入ってきたから、汚くはないだろうけど
やはりそこに口付けられるのは、抵抗感はある
それでも、快感の方が勝って
気持ち良くて、その光景が刺激的すぎて、
―――― クラクラ、する
あられもなく、声をあげてしまいそうで、
片手だったのを、両手に変えて、口を押えるけれど
先端を刺激されると、びくびくと腰を震わせて、
くぐもった甘えた声が、絶えず背徳的な空間に響く
いつか見た、夢みたいだ
だけど、現実はもっともっと―― 気持ちがいい
**]
そー?
じゃ、お言葉に甘えて。
あ、口に出すのはダメなのね、かしこまりました。
……あ、俺には別に出していいよ?
[ なにを、とは言わなかったけれど、
にっこりと笑って。
見るなと言ったり見ていいと言ったり、
忙しく変化する言葉の裏には
どんな感情が蠢いているのだろう。
やっぱりどこか戸惑いと躊躇いが感じられて、
慣れてないんだろうなというのは伝わる気がして
より一層愛しさが増してしまう。 ]
[ ゆっくり瞼を開ければ、手で口を押さえる姿が
視界に入る。
そのくせ、好きにしろ、なんて。
そんなこと、お前にベタ惚れなお兄ちゃんに
言っちゃって、知らないよまじで。 ]
……やった、んじゃ好きにさせてもらお、
[ そう言って手早く下着もデニムもずり下げて
完全に脱がした。
身体を隠すものが無くなった場合、
色々隠すべきところがあると思うのだけれど、
何より先に口を両手で覆っている姿は
はっきりいってえろすぎです。
自覚してください。 ]
[ 少し身体を起こして見下ろした身体は
確かに細身ではあったけれど、
きちんと筋肉がついていて、しなやかで、
肌はしっとりと吸い付くようで。
一緒に風呂に入っていた頃の幼さは
もうどこにも無い。
ちゃんと、男の身体だった。
下半身の茂みも、そこから期待に勃ち上がる屹立も。]
綺麗で、いいカラダしてんな
[ そんな感想を落としたら聞いてくれるだろうか。
本心だから、喜んでもらえれば嬉しいけど。 ]
[ 少し舌を這わせただけで、
手で押さえるだけでは閉じ込められない
吐息と声が、整った唇から漏れ落ちてきて、
それはびりびりと鼓膜から脳を揺らして、
神経を伝い、興奮が迫り上がる。 ]
……海斗、声、
聞かせて、
[ 言いながら、そっと口元から手を引き離す。
口から出た自分の声は、低く、低く、甘く。 ]
ここ。
つかんでも、爪立ててもいーから。
[ 俺の左手は、海斗の右手と指を絡めて。
空いた方の手は、自分の頭に添えさせた。 ]
押し込んでもいーぞ。
[ そう悪戯っぽく笑って、返事も待たずに
あ、と口を開けて熱を咥え込んでいく。
付け根まで飲み込めば一拍おいて、
唾液とともに吸い込みながら先端まで戻して、
また奥まで。
俺の利き手はフリーなので、口の動きに合わせて
上下に擦る。
じゅ、と卑猥な水音をわざと響かせながらの
口での奉仕はどんどんと俺を昂らせる。
時々、裏側の筋に舌を這わせて、
張り出した先端の部分も唇で挟み込んで舌でなぞり、
横から笛を吹くように吸いながらしゃぶったり。
休まず上下に優しく動かす手を離して、袋にも触れる。
包み込むようにやわやわと揉んで、
そこにも口付けを落とし、その後ろ、
蟻の門渡りにも舌を這わせて。 ]
[ 酷く愉しげに海斗の表情をチラリと見やって、
責めの手は止めない。
優しいものと、激しいものを織り交ぜて、
眉を顰めながらも喉奥まで飲み込んでしめつけて、
とりあえずこのまま、
一度達するまでは、やめないつもりで。 ]*
は? だ、出さねーよ俺は……
[ 兄貴の様子を口で説明とか、
そんな言葉責めみたいなこと、するわけがない
―― 何度も言うが、俺はSじゃねーし
・・・
兄貴と俺で、なにを、について
認識の違いがあるようだが、それは今の俺は知らない
初めてで、好きな人が相手で、
舞い上がって、戸惑って、昂奮して、
些細な疑問に気づく余裕なんてなかったんだ]
[ だから、失言も多いのかもしれないし
言っていることが、コロコロ変わりもする
気まぐれで、傲慢で、素直になれない
兄貴の前だと、どうしてもそうなってしまう
ある意味甘えているのだろうけど、
本当は、こんな甘え方とは違うことを
本来は、兄貴ではない奴としようとしてた
―――― 今では、そんなことありえないのに
]
[ どうしようもなく、呼吸が乱れて
どうしようもなく、思考が乱れて
自分がどんな姿を晒しているかなんて、考えられない
それなのに、自覚させるようにコイツは口にするんだ
だから、言うなって言っただろって]
ん、ッ、……―― ばぁか、
[ 言ってろ。と、
怒っているにしては、鋭さのない瞳を向けて
ただ、一言、告げるだけ
Mっぽいっていう言葉は撤回しよう
意地悪い―― でも、そんなところも、好きだ
本当、頭の中がお花畑なのか、
熱で蕩けて、まともな思考ができないのかもしれね]
ッ、……ばか、やめ……や、だ……
[ 声を漏らすまいと、両手で塞いでいれば
その手を剥がされて、低く甘く強請られる
聞かせたくないから、やってるってのに
絡めとられて右手は動かせないし、
誘われた左手は、兄貴の髪を緩く掴む
放してしまえばいいのに、それができないのは
この行為の先にあることを期待してるせい]
ふぁ……んッ、あ
[ 塞ぐものがなければ、響く嬌声も大きくなる
自身の声で、より一層、羞恥を煽られて
恥ずかしさと快感で、視界が揺らぐのが分かる
熱く、柔らかく、濡れた咥内は
絡みついて、脈打って、―― 気持ちがイイ
はく、と喘ぎと共に、熱い吐息を漏らす]
や、……ッ、そこ、んッ、
[ じゅぶ、と淫猥な音が響く
先端から、溢れ出るものが、唾液と混ざって
水音を激しくさせていく
指で擦られて、舌でなぞり、抉られ
絶えず与えられる、過度の快感に
逃れられやしないの、腰が逃げそうになる
嫌だと、頭を振っても、兄貴は止めてはくれない
太腿を押し上げられて、後ろの閉ざされた場所の
すぐそばまで、嬲られて――
ドクドクと、期待に、肉茎が脈打った]
はッ、ん、……そ、そっちも、舐める気、?
[ 嘘だろ、と不安気に瞳を揺らす
だけど、兄貴ならやりそうで――
後ろの穴も、きちんと綺麗にはしてきた
誰とも知らぬ人を煩わせないようにと、
だけど、さすがに舐められるのは、抵抗感があって
唇が再び、熱く脈打つものを苛み始めれば
少しだけほっとする。でも、激しさと優しさに
また翻弄されてしまうのだけど]
あッ、ふ、ッ――ンッ、
[ 喉奥まで、包まれている
奥の方の固い部分にあたっているのが、わかる
徐々に、甘い吐息は、切羽詰まったものへと変わって
必死に口を閉じても、
すぐに甘美な刺激で唇を開いてしまう
―― このままじゃ、
快感で明滅する思考の端で、このままだと
・・・・・・・・
兄貴の口に出してしまう]
く、ッ、ち……はなし、……も、ダメッ
で、る……からッ、たのむって――ッん、
[ 恥も矜持も、放っておいて
残った左手で、兄貴の髪を掴んで、離そうとするが
力が入らなくて、それでいって腰は揺れて
もっと、と喉奥に押し込もうとしてしまう
身体が、こんな、思い通りにならないなんて
―――――― 初めてで、怖かった* ]
[ カーテンもひいていない広い室内には
到底似つかわしくない荒い息遣いと水音が響く。
茎だけじゃなくその後ろ、
排泄のための孔の手前に舌を這わせた時、
海斗の声が不安げに揺らぐのが聞こえた。
抵抗なんてないに決まってる。
けれどそこはまた、後からゆっくり。
あとでな、と吐息だけで告げて。
驚かせても、怖がらせても、いけないから。 ]
……ぅ゛ っん゛、
[ 口蓋の先、喉の奥に先端が触れるまで飲み込めば
生理的な嘔吐感がどうしたって込み上げる。
ぎり、ときつく眉を顰めながらも
ディープスロートはやめない。
苦しい?いーや?
気持ちいいんだよこれがさ。
咽喉が全部好きな奴の猛りで塞がれてる、猛烈な興奮。
身の毛がよだつ感覚が其処彼処でびりびり走って
異物を排除するために唾液が溢れて、
濁った音が口から漏れて、
なにより、
海斗の吐息が、喘ぎ声って呼べるものに変わってて。 ]
[ 先走りと唾液が混ざり合って、口の端から
だらりと溢れる。
俺の髪を掴む手に力が込められて、
嬉しくて目を細めた。
出るから、と懇願されれば素直にずるりと
口を滑らせて、口内から解放した。]
─── んッ……げッ、ほ、……
[ ぞくぞくと鳥肌を立てる咽喉の違和感に
それでもさすがに数回咳き込みながら、
はぁ、はぁ、と息を整える。
熱っぽい視線を持ち上げて。 ]
……だから、 っん、
出していい、って、言ったろ───
[ 多少は掠れた声でこちらも少し苦しげに、
それでもにやりと笑ってそう告げる。 ]
[ 何か言われる前にまた咥え込んだ。
今度は一気に奥まで飲み込んで喉をしめれば、
海斗の身体と茎がびくびくと揺れる。
髪を掴まれ押し込まれ、ぎゅ、と足に力が入った。
未だ履いたままの黒のタックパンツに阻まれた
股間が完全に主張して勃ち上がり痛いほど。
・・・・・
離して、という声を無視して、好きにする。
なぁ海斗、男に二言はないだろ?
左手は指を絡めてきつく握ってシーツに縫い付けて、
頭ごと上下に動かすスピードを速めて、
扱く手も合わせて責め立てて、
その欲望が、俺の口のなかで爆ぜてくれるのなら、
喉を鳴らして、一滴も溢さず飲み込んでしまおう。]
[ 離して、と懇願すると、
存外、すんなり介抱して貰えて、
爆発寸前のものは、ずるりと兄貴の口から零れる
はぁ、はぁと、二つの荒い呼吸は
ばらばらに噛み合って、快感に呑まれそうな思考が
少しだけ、落ち着くが、出していいと言ったという
その言葉に、ん?と首を傾げ、――]
ばッ、ばかッ……じゃ、ねーの
口に出すなっていうのは、言葉にすんなッ、って
そーいういみだっての――ッ、ん、ちょ。
[ ずれた認識が合わさった瞬間である
ずれたというか、兄貴がわざとずらしたが正しいだろ
荒い呼吸の合間に、声も荒げて、
馬鹿野郎と、悪態を吐こうとしたのに、
その言葉は、最後まで言えなかった
これもいったい、何度もだろうか]
[ 好きに、していい
迂闊なことを言った数分前の自分を呪う
再び、呼吸は乱れて
唇から溢れる喘ぎ声
―― 男に二言はねーけど、
絡めとられた押し付けられて、
片手じゃ、もう逃げるなんてできやしない
喉奥で締め付けられて、
悲鳴のように艶っぽい声を溢れさせ
先端から零れる先走りも量を増す
じゅぶじゅぶと、淫らで、はしたない水音が
どんどん激しく、速度も音も速く大きくなって]
や、だ……も、ダメだって、マジでッ
[ 制止の言葉は、聞き遂げられない
そう、好きにしろって言ったから
それに、俺だって、口ではこう言っているけどさ
出してしまいたいって思ってる]
[
今まで溜めて溜めて、ため込んできた
どろどろして、苦くて、濃い
ぁ、はッ、……く、んッ――!!
[ 腰を打ち震えさせて、
仰け反るように跳ねると、苦しいだろうとか
そんなことお構いなしに、
兄貴の喉奥に深く押し込んで、
熱くて、濃い、白濁としたものを爆ぜさせた]
はぁ、……はぁ、っ、って飲んだ?
はぁ?
マジで、今飲んだ
[ ごくりと、聞こえた嚥下音に
射精直後の蕩けた思考が、引き戻される――]
兄貴、……口、濯がないと
もう、キスしねーからな、絶対、これは絶対だ
[ 怒ってはいないけど、それとこれは別
誰が自分の精液の味のするキスをするかってーの
じとーと、色香の残る瞳でひと睨みして]
[ 穢して、お前の手で
吐き出して、汚して、刻んで
─── 壊して。 ]
[ 手と口のスピードを上げれば、
海斗の形の良い唇が歪んで、そこから漏れ出すのは
悲鳴じみた嬌声。
その艶を含んだ声と、止めどなく溢れて
口内を満たす欲望の滴、
びくびくと跳ねる身体。
頭に血が上って、様子を気遣いながらも
手は緩めてあげられない。 ]
─── あ゛、ッゔ、 んん……!
[ 海斗の背が撓る。
仰け反るように跳ねて、一層深く喉奥を
抉られて嘔吐く。
反射的に茎の先端ごと飲み込もうと喉が動いた。
決して飲み込めないものを嚥下しようとして、
塞がれた食道と気道に全身が強張る。
ぐじゅり、と自分の喉が出しているとは
思えないほどの音が聞こえて、
暴れるような動きで食道に直接吐き出される
精液を飲み込んだ。
苦しいのに、唾液と混じっていない
純粋な欲望が喉を灼いてたまらなく気持ちいい。
白濁液は見えない内臓の形を知らせるように
熱く駆けて伝い身体を落ちていく。 ]
─── っ、は……ァ……んんぅ
[ 全て溢すまいと顎を上げて飲み込んで。
ずるりと口を離して、唇を拭った。
興奮と快感が過ぎて、触ってもいない下腹部の熱が
張り詰めて、うっかり出そうで、
往なすためにふざけて笑う。 ]
え、飲むだろあれは。
惚れたやつの、なのに。
というか、誰かさんも
頭がっつり押しこんでくれてたしな。
[ 信じられない、と呆れた掠れ声はまあ、
お褒めの言葉と受けとりました。 ]
[ 続く言葉に息を呑んで、眉尻は
これ以上ないほど下がった。
あんまり可愛すぎて、言われたことを
全部すっ飛ばしてそのままキスしようとしたけれど
すんでのところで思いとどまって身体を起こす。]
……わかった。
[ 恭しく一礼して、バスルームへ向かう。
とりあえず言われたように濯いで、
歯磨きもしておいた。
名残惜しい気持ちはある。 ]
[ ざっと顔を洗って、タオルを首にかけたまま
ベッドへ戻ろうか。
海斗はまだベッドにいてくれるだろうか。
姿を目で追って、その側へ。
鞄から、新品のローションとコンドームを取り出して、
そっとサイドテーブルに置いた。 ]
……歯ぁ、磨いてきたから、
キスしていー?
[ 言いながら、身体を引き寄せる。
ついでに手を伸ばして取ったローションの
ケースの蓋を器用に片手であけて、
中身を掌であたためながら、柔く微笑んで。 ]*
[ 飲んだことに呆れていれば、
無意識とはいえ、押し込んでしまったことを
指摘されて、ぐぬ、と気まずげに視線を泳がせる
だけど、すぐに聞こえてくる声に
視線を戻して、いつもの調子、とはいかないが
そんな調子でキスはしないと言い張った
眉を下げる様子に、少し申し訳なく思うが
それはそれとして、思いとどまってくれて良かった
自分の精液の味とか知りたくねーし]
……ふッ、
[ バスルームへ向かう背を見送って、
キングサイズのベッドに大の字で寝転がる
それから、すぐに身体を横に倒して
枕を抱き寄せれば、背を丸める
すごい、ことしたなって、
恥ずかしくて、信じられなくて、でも嬉しくて
下腹部の濡れた感覚に、すりと太腿を擦り合わせて
もぞもぞと身動ぎをした
あの兄貴が、俺のを咥えて――]
ッ、……
[ 光景を思い出して、一人頭を抱えて悶える
やば、また反応しちまいそう
ふぅ、と気持ちを落ち着けるように息を吐けば
身体を起こして、窓の外に視線を向けた
こんな明るい時間から、
こんなイケナイことしてるなんて、さ
今は楽しい、嬉しいが勝っている
だけど、この先はどうだろう――]
貴方の願望を叶えられるでしょう……か、
[ 別の形で、叶ってはいる
だが、捨てるはずだった想いは、逆に膨らんでる
夜が明けたら、全部忘れようと思っていたのに
―――――― もう、忘れることなんて ]
ん、?
[ 気だるさと、結論の出ない思考に
ぼーっとしていれば、戻ってくる気配に顔を上げた
キスしてもいいか、と問う声に
一瞬、瞳を瞬かせて]
…… 好きにしていい、って言っただろ?
[ あくまで、俺からは求めてない。みたいな体で
相変わらず、小生意気なことを言って笑った
そうやって兄貴に、
甘
える
兄貴なら、許してくれるって、今は分かってるからさ
]
ん、ッ……
[ 身体を引き寄せられて、そのまま唇を寄せる
ゆっくりと唇を食んで、そっとこちらから舌を絡めた
さっきので、少し要領は分かった
俺って、若いから飲み込みが早いんだよ
ベッドの上に膝立ちになって、背に腕を回した
時折、背を指先で撫でながら、
動物みたいに鼻をこすり合わせて、
口では言わない分、態度で甘えたりもしたりして
ローションの粘着質な水音が耳を掠めて
視界の端で確認するが、
何も言わずに唇を重ねるのは止めない
重ねながら、瞳を熱に蕩かせながら
三日月の形に歪めていた**]
[ 半ば強引に果てさせたのに、若いっていいわね。
身体を起こしてこちらに向ける言葉は
相変わらず小生意気なもので。
それでも笑顔は弾けていて、瞳は瞬間的に
輝くのだからほんとにもう小悪魔。
よいしょ、とベッドに上がって、
胡座をかくように組んだ足のなかに
膝立ちの海斗を引き寄せる。
汗ばんだ肌に海斗の温もりが心地良い。
高級なスプリングは、軋む音さえ立てなかった。 ]
[ 下から見上げるように柔く笑んで、唇を合わせる。
ごく自然に、背中に手が回されて、
指先が汗を追うように皮膚を撫でて。
辿々しかった動きは少し変化して、
堂々と俺の口内へ侵入してきて、
舌を絡めていくから笑ってしまう。
俺に、染まっていくみたいで。
]
[ 膝立ちの状態で、俺より少し高いところにある瞳を
覗き込みながら、片手を同じように背にそわせて
抱え込むように抱きしめて。
海斗の舌が腔内を弄るのに身を任せ、
好きにしていいと言った彼に好きなようにさせる。
時折こちらからも舌を絡めて、吸って、
生暖かい口の中を隈なく探った。
呼吸を奪うような激しいものではない
どこか甘さを含んだ口付けを交わしながら、
ローションごとそっと腰に掌を這わせる。
ぬるりとした感触を塗り広げるように腰を撫で、
背中を擦り上げて。
また少し容器から足して、脇腹、それから臀部へと。 ]
[ 唇を離してくれたなら、ちょうど良い高さにある
胸の頂を喰んで、舌で刺激して、軽く歯を立てる。
ぬるぬると滑りを帯びた手で、先程達したばかりの
海斗の雄に触れる。
ゆるゆると扱きながら、反対の指はその後ろ、
綺麗なカーブの間の窄まり、後孔へと。 ]
……うしろ、さわるな。
[ 小さく囁いて、ローションの滑りを指先にまとわせて
蕾の皺に塗り込むように動かしていこうか。 ]
[ 海斗がこちらの経験があるとは
俺にはどうにも思えなくなっていたから、
きっと不快感があるはずのそこを丹念に解していく。
つぷ、と指の先を沈めてはまた滑りを馴染ませて
少しずつ、少しずつ、指を進めて。 ]
─── 海斗、息、ちゃんと吐いて、
[ 膝立ちが辛いようならそっとベッドに仰向けに
横たえるけれど、どちらでも羞恥と不快から
気を紛らわせられるように優しく、けれど執拗に。
重ねて男芯も、袋も、胸も、
刺激し続けることをやめないで。 ]*
[ 鼻に抜ける甘えた声を漏らしながら、
先ほどよりも緩慢に丁寧に、歯列をなぞり
ちゅッ、と可愛らしい音を立てて、舌を吸った
キスだけで、やっぱり気持ちがいい
この肌に触れさせたのも、この唇を食んだのも、
舌を絡めたのも、何もかも
全部、兄貴が初めてだってこと
隠してるつもりだけど、
気付かれてそうだな
染まっていく
無垢だったわけでもないけど、
好きな人の色に染まっていくのは―― 気持ちがいい]
[ 頭を抱いて、唇を重ねて、肌に触れられるたび、
合間に小さく艶っぽい吐息を零す]
ひッ、……んんッ、
[ 足されたローションが、少し冷たく感じて
びくり、と肩を震わせるが、それよりもというように
夢中で口付けを交わす、ゆっくり、ゆっくり
唇がふやけそうほど、激しさはないが
深く絡んで、離さないように
何度目かの、吐息の合間、唇が離れれば
兄貴の指が、後ろの孔へと伸ばされる
僅かに不安そうに瞳を揺らすが、それも一瞬のこと
返事代わりに、にやりと笑えば、
ちゅっと今さら、啄むような口付けをした]
ッ、……うッ、は、……
[ 綺麗にする際に、少し自分でも慣らしてはきた
それでも、一度も誰かを受け入れたことのない場所だ
僅かに緩んでも、すぐに拒むように固くなる
しかも、自分の指より多少なりとも太い指だ
異物感に、眉を寄せれば苦し気な声をあげた
息を吐いて、と言われれば、素直に頷いて
なんとか、吐こうとする]
ぁ、う、……先、んとこ……
[ だけど、上手くいかない
気を紛らわせるために、別の快感を与える指先に
身を任せようとする。だけど、気付けば
きゅっと、指を締め付けて拒もうとしてしまうから
恥ずかしくて、言いたくないけど]
[ 本来なら排泄のために使われるための場所。
塗り込んだ滑りの力を借りても、
異物の侵入をやすやすとは受け入れてもらえない。
入り口、いいえ出口です。
指が一本も入らないうちに海斗の眉間には
皺が寄って、艶のある嬌声は呻くようなものに変わる。
珍しく、俺の言うように息を吐こうとしている。
震える肩。
それが意味するところがわからないほど
お兄ちゃん初心じゃないのごめんなさい。
再び出番となった般若心経を唱えて、
肺の中の空気を吐き出して、
落ち着け、と逸る気持ちを諫めて、
─── いたのに。 ]
……っ
[ 目元を羞恥で朱に染めながら懇願する言葉。
なにをするために、どうするべきか、
わかっていて、おれにすがる、声。
びしびしと心臓を鷲掴みにされる。
頭も身体も、血流が増していく。
愛しさで、弾け飛びそう。 ]
ごめん、後ろばっかしてて。
あんまりかわいくて、やらしくて。
[ ふ、と眉を下げて笑った。
額に汗が見えれば、口付けて拭う。 ]
わかった、ここぐりってすればいい?
[ 学習能力のない兄貴なのでわざと口にしながら
鈴口を親指でぐりゅ、と刺激する。
茎も握って扱いて擦り上げて、
先端をぐりぐりと徐々に強く力を込めて嬲っていく。
前での快感を得られるように。
そしてその快感の波に合わせるようにして、
後孔へ指を進めていく。
どうにか指の付け根まで収まれば、ひとつ息を吐いて
ゆっくり抜き差しを繰り返し、捏ねるように動かして。
締め付けが少しずつ緩んできた頃合を見計らって
中で指を軽く曲げて、腹側の一点を探る。
うまくしこりを見つければ優しく刺激しようか。
膝立ちは辛くないならそのままで、
身体が跳ねて危ないようならそっとベッドに横たえて。]
[ 初めての刺激に、不快感を上書きするほどの
快感を得られるように、
解して、広げて、かき混ぜて、
前立腺を押して捏ねる。
反応を見ながら、耐えられそうなら
ローションをまた足してどろどろにして
指を増やしていくだろう。
二本目、三本目と指の数を増やすことができれば
滑りがあってもぎちぎちと、
指に食い込む狭さを感じるだろうか。 ]
……痛くねぇか、───って痛いわな、
大丈夫か、無理だったらすぐ言えよ
[ こちらも汗が額に浮かぶ。
苦痛を紛らわせられるならと口付けをあちこちに
落とし、強請ってもらえるなら強請られるまま
すべて受け入れて、屹立も責めて。 ]*
[ 恥を捨てて強請った
駄々をこねるような大きな声ではなくて
聞えなかったと言われても仕方がないくらい
小さな声で、微かに囁いた懇願は、
羞恥を煽る言葉と共に与えられた]
あッ、はッ……ぅ、だ、ら……
そういうこと……い、う――ッ、な、て
[ 売り言葉に買い言葉というか
条件反射というか、もう体に染みついてしまった
悪態をつきながらも、甘美は快感に身を震わせる
先端をぐりぐりと抉り、嬲られれば
求めていた強烈な快感で、
前かがみに兄貴の身体にもたれかかった
ぐちゅ、とローションと共に
兄貴の指が、後孔に埋まっていく
抜き差しされて、捏ねられて、
引き攣る感覚は少しずつ別のモノへと変わっていく]
[ 水気を帯びた擦る音に合わせて、
前も、後ろも、同時に責め続けられて、
声を抑えるなんて、考える余裕がなくなってくる
―― 苦しい、でも、
それだけじゃ、ない
痛み、苦しみが、快感に変わっていくのが分かる]
んんっ、ッ、あ、そこ、―― だ、め……
[ 中で指が蠢いている
入り口を擦れると、むずむずとした妙な感覚がする
奥の方を押し上げて、コリ、と一点を刺激されると
自分でも驚くくらいの声が上がってしまった
身体がびくびく震えて、危ないと思ったのか
そっとベッドに横たえられて、眉を寄せて
欲に濡れた瞳で見上げれば、受け入れるように
瞳を閉じると、生理的に浮かんだ涙が一筋零れ落ちた
あられもなく足を拡げて、
普通は晒さないようなすべてを晒して
恥ずかしくて、死にそう――
]
ッん、だい、じょうぶ……だ、
これくらい……ッ、ん、
[ 僅かに眉を悩まし気に寄せたが、
すぐに、なんとか唇に笑みを浮かべれば、
キスを求めるように、腕を伸ばして両頬を包む]
俺、ッ、……んん、キスは……結構、
[
唇だけで、そういえば、また噛みつくように
唇を奪って、舌に、歯を緩く立てた*]
[ 慎重に中を探っていた指がある一点を掠めて
海斗の背が撓った。
叫ぶような声ににんまりと口の端が持ち上がるのを
止められない。
心頭滅却すれば火も亦涼し。
無念無想。
俺には無理でした。 ]
お、ここ?
海斗の、イイとこ。
ダメじゃないみたいだけど。
[ 言いながら何度もそこを指で刺激すれば、
びくびくと電気を流した魚のように
俺の腕の中で海斗が跳ねる。 ]
[ 前屈みで俺に凭れかかってくれるのは
本当に愛しくて可愛いし、
汗ばんでしっとりと吸い付くような肌が
合わさるのもたまらない。
快感を抑えるために口を覆わなくても、
俺の肩でも噛んでりゃいい位置、だし。
けれどあんまり跳ね回って、硬い頭や顎が
バッティングするとやばいし、
舌噛んだりしかねないから。
ローション塗れでちょっと悪いな、とは
思いながらも前を触っていた手を離して、
背中を撫でた。
くにゃりと俺に凭れかかる海斗に体重をかけて、
押し倒すようにシーツに沈めていく。 ]
[ ゆっくり閉じられた瞼から、滴が堰を越えて
耳へ伝い、落ちる。
胸が焼けつくような感情に襲われて、
涙の筋を下から逆らって唇で掬い上げて喰んだ。
ベッドに仰向けにした海斗の足の間に身体を入れて
また両手で前も後ろも動かしていく。 ]
どっちがいい?前と、
[ 言いながら、先端の張り出した部分を掌で
ぐり、と撫で回し、親指の腹で裏筋を押し上げて
鈴口を抉る。 ]
─── うしろと。
[ 後ろに飲み込ませた二本の指は
広げて解して蠢きながら、
しこりをぐぐ、と刺激する。 ]
[ 痛かったら、無理なら言えと、
優しいふりをして、紳士の皮を被って、
自分でそう言っておきながら、
追い立てるような動きは激しさを増すばかり。
苦しげに眉を寄せたくせに、
強がって笑みを浮かべて、大丈夫、だなんて。
自分の表情が、捕食者のそれに
変わっていくのがわかる。
食わせろ、俺に。
震える両手が伸びて、俺の頬を挟んだ。
唇が、動く。 ]
─── ッ、
[ すき、と形を作った唇。
音のない声。
噛み付くような口付けが贈られて、
感情が、焼き切れる。
被せるようにこちらも食らいつき貪る
口付けを返した。
舌に歯が立てられれば小さな痛みと
ぞくりと湧き上がる被虐心に顔を顰め、
こちらも同じように柔く歯を立てて扱いて。 ]
[ 先端からとめどなく湧き出る透明な液体を
掬い取り纏わせて猛りを上下に擦り責めながら、
後ろは指を三本に増やして。
ぐちょぐちょと淫猥な水音と荒い吐息が混ざる
高級ホテルの一室はとてもアンバランスで淫らで、
越えてはいけない一線を超えて組み敷いた
細身の身体は実の弟で、
背徳感と罪悪感と、支配欲と、多幸感。
さまざまな感情が入り混じる。
後孔を解す指が締め付けを感じなくなり
ふやけたころを見計らい、
ちゅぽんと音を立てて抜いた。
ベルトのバックルを外す。
完全に勃ち上がった屹立のせいで引っかかって
脱ぎづらいパンツと下着をずらした。 ]
……海斗、ごめん俺、もう
ちょっと我慢の限界ぽい。
[ 耳元で、熱っぽく囁いて。 ]
嫌だ、って言われたらちょっと考える……
止められないかも、だけど。
[ 冗談めかして笑って言いながら、
伸ばした手でゴムを取って、歯で切り破って
取り出し、手早く装着する。
臍に向かって聳り勃つ欲望に雑な手つきで
ローションをぶっかければ、
解した後孔にひたりと先端を当てて、
海斗の表情を窺い見る。
答えを急かすようにぐちゅ、ぐちゅ、と音を立てて
入り口をゆっくり突いて。]*
[ ダメ、じゃないから、ダメなんだよバカ
文句の一つも言いたかったが、それも難しくて
口を開こうとすれば、声が跳ねた
ばちばちと、じりじりと、
鋭い快感が、鈍く広がる快感が、
身体を支配されていく―― 兄貴に、
意地とか、矜持とか、羞恥とか、
そんなもの考えている余裕が削れていく]
んぁ、ッ……
[ 涙の痕を辿るように、
こぼれ落ちた快感の名残すら喰らうように
耳元から、目元に唇が滑り、身悶え
蕩けた吐息を漏らした]
[ 甘く優しい低い声が、俺の思考を耳から犯して
獰猛な獣が獲物を狙うように、
情欲を映した瞳に見つめれられて、ぞくぞくとする
いつもなら、恥ずかしくなった視線を逸らすのに
今はもう、逸らすことなんてできなかった
欲しい、欲しい、と
欲望に忠実で、淫惑は色を湛えた瞳で欲する]
あぁッ、……う、ッ、どっち、って
[ 先端のくぼみ、弱いところをぐり、とされて
いやいやと、頭を振りながら
艶声を惜しげもなく放ち
前の、快感に、のたうつ]
んんッ、ぁ、……あッ、
[ 二本の指が、押し広げて、蠢いて
初めて知った奥の、前立腺の快感に、
眉を下げて、苦しげに寄せて、
うしろの、快感に、びくん、と身体を震わせた]
[ 強い快感に、無意識に足を閉じそうになって
膝や太ももで、兄貴の脇や腹を、時折すりと擦って
それもまた、快感の一つになって、慌てて放す
身体に響くほの甘い低音は、優しい癖に、
責め続ける手は緩めてはくれなくて
むしろ、どんどん激しさは増していって、
気持ち良すぎて、苦しいなんて
―― 初めて、だ
愛しくて、苦しくて、好きで、
きちんと口には未だにしていないけど、
激しく重ねる唇は、物を言うよりあきらかだろ]
ん――ッ、! ッ、ふ、
[ 歯を立てれば、柔く立て返されて
舌を扱かれ、声を跳ねさせれば、
とろりと甘い吐息を漏らした]
[ 指が三本に増やされれば、
圧迫感も異物感も、より増すが、それ以上に
身体は快感を拾うようになってきていた
執拗というほど、丁寧に解されたそこは、
既に兄貴の指形を覚えてしまいそうなほどだった
ぐちょ、ぐちゅ、と淫らな音と、
はぁ、はぁ、と乱れた音、
そこに、はしたない喘ぎ声
全部、作りだしているのは兄貴]
あッ、……ふ、ッ、
[ ふいに、指が引き抜かれて、
無意識に、名残惜しそうな声を漏らして、
ベルトを外す音に、ぴくりと肩を揺らした
耳元で、熱い囁き声で落ちれば、
笑みを見つめて、ふふっ、と
艶やな吐息まじりの笑みを漏らして]
ん、ッ、は……いいぜ、
[ 急かすようにぐちゅ、と押しあてられる
指なんかより、太くて、熱いもの
入るのかとかいう不安、これで奥を突かれたら
自分はどうなってしまうだろうという期待
そのどちらも揺れる瞳で見つめ返せば、]
─── ッ、 は
[ 期待と不安が織り交ぜられて、妖しく光る瞳が
ゆらりと揺れる。
そんな顔して、言葉はあくまで挑戦的。
生意気に、煽ってんじゃねぇよ、
・・・・・・・・
はじめてのくせに。
にいぃ、と抑えられない笑みが浮かぶ。
怖がらせないように、懸命に鎖で繋ぎ止めていた
獰猛な牙がぎらりと鈍く輝く。
体を巡る熱と欲望に湧き上がるのは、愉悦。 ]
[ ─── 嗚呼、愉しい。
待て、と命じられて忠実に従っていた枷が
がちゃりと外れる音が聞こえた気がした。 ]
ちから、ぬいてろ
[ ドスの効いた、雄の声。
獲物の急所に食らいつくように、
白く晒された喉元に口付けて、歯を立てて、齧る。
片手で指を絡めてシーツに押し付けて、
ぐ、と腰を押し進めた。 ]
……く、っ、───
[ 散々解したとは言え指よりは質量のある
俺の熱芯がそこを押し広げていく。
ローションの滑りを纏わせていてもやはりキツくて、
一瞬奥歯を噛み締めた。
焦ったい、一気に穿ってしまいたい、
そんな猛りをぎゅっと目を閉じて唇を噛んで、
どうにか堪える。
はっ、はっ、と短い呼吸で気を逸らしながら
少し進めては止めて、舌を絡めて口付ける。
馴染んだと見えればまた少し、奥へ。
みちみちと音が聞こえそうなほど皺が広がって、
受け入れるために伸びていく様を愉しみながら
海斗の様子を見、慎重に、ゆっくりと隧道を進む。 ]
[ 一番太い雁首を飲み込ませただけで、
汗がぼたりと滴り落ちた。
食いちぎられそうなほどの締め付けに
思わず舌打ちと呻き声が漏れる。 ]
きっ、つ───、
[ 気を抜けば達してしまいそうな衝撃を往なして、
逃して、にへらと嗤う。
誤魔化しきれない汗がまた頬を流れて顎から落ちて
海斗の身体を濡らして。 ]
……いけるか、
[ 自分の理性に手綱を引いて、
出来るかぎり穏やかな声で尋ねて、頬に触れる。
汗が浮いた海斗の額を拭って。 ]
……舌、噛むなよ。
唇もな。
[ 親指で下唇をそっと撫でてから、
腰まで撫で下ろし力を入れて掴む。
逃げられないように抑えて、
ぐぐとその先へ、奥へ、熱を沈めていく。
きつそうなら前にも触れてゆるく扱きながら
割り広げ押し入って、時間をかけてすすめて。
やがてこつ、と壁にあたる感触があれば
動きを止めよう。 ]
[ 海斗の尻と俺の雄の付け根には
まだ少し空間があったとしても、 ]
かいと、
……はいったぞ、
[ とまたわざわざ声に出して。
海斗の様子はどうだろうか。
幸福感と支配欲と征服感に包まれながら
壊れ物に触れるように、そっと口付けの雨を降らせて。]*
[ 初めて、だなんて思われたくなくて
何度も、挑発して、煽った
そんな浅はかな考えは、
経験豊富なお兄様には、見透かされている
そんなことは、わかってる
童貞処女の弟くんでは、到底かなわねーよ
脳内でこんな風に拗ねる暇なんて、なかったのだけど]
[ ぎらつく牙が、今か今かと齧り付こうとしてる
低く響く重低音は、雄の色濃く
ッ、い、……ふ、
[ 快感に頭を仰け反らせ、
獣に白い喉元を晒せば、喰いつかれて
ビリッ、と走る痛みに、悲鳴を上げた
だが、喉の痛みよりも後孔に走る痛みに、眉を寄せ]
ッは、――ッ、ん、い、
[ 限界いっぱいに押し広げられていく苦痛に呻く
それでも、丹念に解された菊口は、
ゆっくりと飲み込んで、自分でも力を抜こうと
浅く、息を吐く
文字で調べた方法と、実践するというのは難しい
排泄をするような感覚に不安と戸惑いを覚えながら
飲み込んで行こうとする
きつく絡みついて、喰い千切るように締め付けて
ぽたぽたと、落ちる滴が、肌の上に落ちて
濡らして、染めて――
穢
して、]
いッ、から……ッん、ふ、
[ ふぅ、ふぅと、
逆る雄猫のように荒い呼吸を繰り返しながら
逃げそうになる腰を叱咤して、
もっと、奥にと誘おうとした
額の汗を拭われると、ん、と苦しみの合間に、
甘えるように吐息を漏らして、瞳を細め
噛むなよ、と忠告にこくりと頷き返した]
あ゛ッ、ぐ、……
[ 濁った悲鳴をあげれば、
気を逸らしてくれようとしてるのか、
前にも刺激を与えられて、痛みと快楽の狭間で
助けを求めるように、無意識に手を伸ばして
必死に、背中に腕を回してしがみついた
無意識のことだから、
背に爪を立ててしまったかもしれないが
そこまで気にしている余裕はなかった]
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