第11皇子の従者 ダレンは、メモを貼った。 (a1) 2021/04/20(Tue) 9:39:24 |
宵闇 ヴェレスは、メモを貼った。 (a2) 2021/04/20(Tue) 9:52:59 |
放浪者 イシリオンは、メモを貼った。 (a3) 2021/04/20(Tue) 9:59:32 |
第11皇子 ハールーンは、メモを貼った。 (a4) 2021/04/20(Tue) 11:29:21 |
祓魔師 ダンテは、メモを貼った。 (a5) 2021/04/20(Tue) 13:01:44 |
【人】 祓魔師 ダンテあ、ごめん分かりにくい言い方をしちゃって 夜の早い時間ってつもりだったんだ [ >>1:219どうやら自分の伝え方が悪く、早朝のことと思わせてしまった様だ。朝では明かりも消え始めているだろうし、戻るまでに日が高く慣れば彼の体に負担が増える。] 僕も朝はそこまで強くないし… [ 起きられるかな?の言葉には認めるような事を言う。いつもぼんやりしてる所を彼に水を出してもらったり揶揄われてしまう。 それに、その後はヴィの方が眠たそうにしていることが常で、それでも外に出ると言うのを必死で止める事が多い。 魔法を織り込んだ品物は気になるのだが、ヴィの体調を押し切ってまでとは思えない。そのつもりなら昼間に自分だけで見に行っても良いしと密かに考えては見たが明日また考えよう。**] (1) 2021/04/20(Tue) 13:05:08 |
【人】 宵闇 ヴェレス[ ダンテに指摘され、時刻の意味を取り違えていたことに気付いた>>1。] ああ、ごめん。でも明け方くらいなら平気だよ。 [ 起きられるかは別にして。恐らく自分の体調を慮ってなのだろう。早暁すら厭い、夕暮れにしようと言う。] 起きられない? [ それだけではなく、寝起きの悪さと申し訳のように彼が言うから、それへ追従する。本当にそれが理由ならいい。 日中を生きる時間としていないのは確かだが、彼が修道院で昔の伝承として習ったように、陽に灼かれれば滅されるまでする訳ではない。彼が自分をまるで触らば壊れるようなものとして扱う度、まるきり彼の行動を制限している罪悪感と、そうほど尊く扱われるものではないとの腰の座りの悪さを覚える。] 起きた時刻で考えようか。 [ もし陽が完全に昇りきって目が覚め、昼の時間を持て余すようでも彼ひとりなら時間は潰せる。気付かれぬよう小さくひとつ溜息をついた。]** (2) 2021/04/20(Tue) 19:03:22 |
【人】 仕立て屋 アルフレド ― 裏庭 ― [オヤジはこの店で鍛冶屋をやっていた。 当時の店の名前はアルフスミス。 俺がアルフレドならオヤジはアルファス。 だから、だ。 母親は俺にけっけが生えるころに死んじまった。 あれから十年以上経って、もう顔もおぼろげになっちまってる。 オヤジはとある有名な鍛冶屋の8番弟子だと豪語していた。よくよく考えれば凄くもなんともねぇかもしれねえが、いつも自慢げにかたっていた。「俺ぐらいのレベルで8番なんだぜ。」と。何がだ。 そんなオヤジが仕事するときは、大抵隣に座っていた。 家にいるときは、大抵そうしていた。 今みたいにこうして火を眺めて…] (3) 2021/04/20(Tue) 20:07:35 |
【人】 仕立て屋 アルフレド[串の端っこを持ち、火に1秒だけ通してから肉を一個放り込む。肉自体に旨味は少ないかもしれないが、スープの塩気と追いスパイスでフォローされ、自分に合った心地よい食感が伝わってくる。 サラダは塩と食べられる油をかけただけ。 割と新鮮な草であればこれで十分だ。] (ちっ、料理は火加減。ヤツがよく言った言葉だ。) [おおげな舌打ちをしていったん中に戻ると、家に残っていた酒を取り出して戻ってくる。] (酒飲む気はなかったんだがなぁくそが…) (4) 2021/04/20(Tue) 20:08:06 |
【人】 仕立て屋 アルフレド[オヤジの使ってた炉が使われなくなって5年以上経つ。工房はそのまま俺の工房に仕立て上げたが、その炉だけはいまだに使われぬまま主人を待っているかのように閉ざしてある。道具も同じだ、炉の中に一式放り込んである。 晴れて一人暮らしになったからは予てから目指していた仕立て屋に店の内装を入れ替えた。オヤジのころの武骨な感じからは変えて、ちったあ見た目に力を入れてたし、店の名前もアルフシルバーに変えた。 そっからはダイジェストさ、魔法の袋が少しずつ売れ始め、ちったあ名が広まって、気づけば布を使わぬアクセまで作ってる。そんあ生活もだいぶ落ち着いてきたんだが…まあ何故か女に縁がねぇのが問題だ。 ガキの頃からの顔なじみも多いのに、微妙に距離を置かれたり、直接ノー突きつけられるんだが、理由がわかんねーんだ。なんつーか、初めから除外されている気になって仕方がねえ。] (5) 2021/04/20(Tue) 20:08:22 |
【人】 仕立て屋 アルフレド[今日は思ったより飲みすぎてしまったので、さっさと店じまい。] 明日はちゃんと朝から店開けておこ…。 [当たり前のことを言って眠りにつき、翌日以降は店を開ける。]** (6) 2021/04/20(Tue) 20:08:29 |
【人】 宵闇 ヴェレス[ 東へ開いた窓はないが、それでもゆっくりと昇る太陽に室内は明らんでいく。 寝付いたか寝付かなかったも判別もせず、意識は彼より早く覚醒していた。枕元に持ち込んだ本に手を伸ばすと頁を開く。 夜目は元より効く方であるし、薄明かりのなかでも文字を追うのに困りはしない。 うつ伏せ暫く早朝の小鳥の鳴き声だけが聴こえる部屋に、頁を捲る音だけが響く。 ふと隣へ視線をやると、まだ目を閉じている彼が入る。身を延ばし、そっと額へ唇を触れた。せめてこれくらいを赦されるといい。神のない自分に、誰が赦すのかは知れないが。 それからまた本へと視線を落とす。彼が目覚めるまでは自然そのままにしておいたし、陽が登りきるなら彼が気付いた頃には読み差しの本に片手を添えたまままま眠っていた。]** (7) 2021/04/20(Tue) 21:27:54 |
【人】 中隊長 アーサー― ―― [柔い朝光の中 壁を背に得る事も叶わぬ様だ。 此方の力を高く見積もれた事を褒めてやるべきか、 苦手な時間を知り得た事を湛えてやるべきか。] 貴殿の隊は其処までお暇でしたか。 それはそれは気付けずに。 見慣れぬ顔の方も 私めを囲って下さるとは これはどんな祝い事なのでしょう? [目視出来る数で十四人程。 隠れているか、遠方から狙う者が五…七人くらいか。 目の前にいる人物を合わせれば二十人超、と。 この気だるげな時間に良く居合わせたもので 感嘆の…嘆息を吐く。] (8) 2021/04/20(Tue) 22:16:33 |
【人】 中隊長 アーサー[目の前の人物は二日前に 白の駒を執っていた相手であった。>>0:40 多少の腕を持っていたと聞いてチェスの相手を 申し出た所快諾を頂き、此方の方が好きだからと 黒の駒を執らせて頂いたらあっという間に 勝ってしまったその相手が今其処に。 何人もの仲間を引き連れ 此方を囲っているのである。 ――…つまりはどうやら 気品を欠いてしまっていたらしい。 相手の誇りを傷付けてしまったが故、 こうして奇襲の憂き目に遭ってしまった様だ。 なんだ、こんな安い男だったのか。 笑顔は絶えぬ儘。しかし緊張だけは上げ かの将兵と対峙をする。] (9) 2021/04/20(Tue) 22:17:15 |
【人】 中隊長 アーサー奇襲はもっとバレない様にするものでは? [思うた儘を口にする。 挑発でもあり相手の『先手』を観る手であった。] この数でバレない様に襲えるとでも? 元より数しか通じないと見ていた、 後は時間と場所を選ぶだけだ。 ……正解だろう? [目の前の将兵が剣を構え、そう笑う。 確かに間違いは無い。 夜は最も厳重であるし、 そもそも私邸を強固にしている。 なのでこの時間が正解、だが。……] (10) 2021/04/20(Tue) 22:18:16 |
【人】 中隊長 アーサー…流石に目が覚めるというものだろう。 [はあ、と此方が溜息を吐いた次の瞬間、 一斉に将兵率いる十余名が 此方へ襲い掛かって来た。 貴殿に買われたこの腕前と 隊の力を見せて差し上げよう! 等と声も高らかにして。 ―― さあ、] (11) 2021/04/20(Tue) 22:20:06 |
【人】 第11皇子 ハールーン[バターと卵。それがお菓子の基本なのかなと、西国のお菓子を作っていて思った事だった。] あと白砂糖……は、ココナッツシュガーで代用 しても美味しく出来る事は検証済みです! [誰に言うでもなく、日が昇る前にキッチンにひとり立つ。 あの試験の間、調理器具は向こうから用意されていたものを使っていた。仕立てはそうそう変わらないものに見えるが、おそらく魔法による加工はされていなかっただろう。それらを使って、満足できる出来映えのものを作れていた事は自信になっていた。] レモンを使ったショートブレッドと、 ラズベリーのフォンダンショコラ。 ちょっと趣向を凝らしてみましたよ、っと〜 [なにかを作っている時は無心でいられる。楽しいと、心から思う。ずっとこうでいられたら、良いのに。] (……俺が望むのはそれだけだよ) ──それはこの国じゃなくても良かったんだ . (13) 2021/04/20(Tue) 22:30:11 |
【人】 第11皇子 ハールーン[今日は、本宅へ向かう。 3番目の兄には伝えたし、訪問に他意が無いことも念を押した。ただ会いに行きたいだけ──そんな事を言って、苦笑交じりで了解を得た。] 後でダレンに味見して貰わないとな。 ……あと量がすごいことになっちゃった…… [自分を含め、国内で存命の皇子は7人。1番下の弟には面識が無い。その全員が揃うわけではないとは思う。 2番目の兄は、元々多忙でめったに会うことはなかった。ただ、居る時には常に付き纏われていた記憶がある。] (多分今日は居ないって言ってたし、大丈夫!…………万が一にでも、会いたくない、けれど……もう逃げ回りたくないからね) . (14) 2021/04/20(Tue) 22:42:11 |
【人】 第11皇子 ハールーン[古めかしいオーブンの火を入れる。火加減と焼き時間の調節は、この丸い時計の形のような調理魔法具ひとつで賄える。本当に便利だな、魔法って──自分は使えない側の人間だけれど。 そろそろ陽が昇ってくる時間だ。 ダイニングに伏せて、仮眠をとる。 ダレンが起きるまでには、朝食を。帰ってきてすぐに作りおきしたヨーグルトと、後は、卵料理だろうか。ダレンの国でもある、あのお屋敷では何が出されていたんだっけ。 そう逡巡していたら、いつの間にやら眠ってしまっていた。焼き上がりに気づけるだろうか?]* . (15) 2021/04/20(Tue) 22:48:50 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[翌朝、ダレンは窓の外が明るくなり始めて自然と目を覚まし、起きるとベッドを整えた。 ダイニングに向かうと、主はすでに起きていたようだ。よほど早起きしたのか、眠ってしまっている。>>15 主を無理に起こすことはせず、ダレンはキッチンへ向かって、旅立つときに祖国から買ってきた紅茶を2人分淹れた。目覚めの一杯とすべく。 そのときも主が起きていなかったら、それからダイニングに戻って声をかけることになるだろう。 どのタイミングで会ったとしても、第一声は「おはよう」だ。 オーブンに何か入っているようだが、まだ焼き上がってはいないらしい。そろそろ仕上がる頃合いだろうか]** (16) 2021/04/20(Tue) 22:56:27 |
【人】 祓魔師 ダンテもう少し暗いほうがよかったね …もっと早く起こしてくれたらよかったのに [ 昨日ヴィが起き抜けに言った言葉を真似たようなものだ。] 君の気持ちがわかった [ しばらくは半覚醒のまま目をつむっていたくせにそんなことをいう。ベッドから降り、裸足のまま窓際へ向かう。東側の良い部屋は取れなかったが逆に幸いだった。窓から外を眺めれば遠くの方はすでに明るい。] 朝ごはんまでなら散歩できるよね [ 目をこすりながら、洗面所へと向かう。どんな衣装を選ぶんだろうと今から楽しみにしてしまっている。荷物は長椅子におかれたままだから、引っ張り出すのは時間がかかってしまうだろうか。 昨日面倒くさがらなければよかったとか一人で考え込んでしまう。**] (18) 2021/04/20(Tue) 23:29:48 |
【人】 中隊長 アーサー[八の刻に差し掛かるだろうか。 だのに陽の差さない道を選び過ぎたのか、 どれだけ剣撃を響かせ重ねても町民の気配は 湧いては来なかった。または、こういった諍いに 慣れてしまっているのか。 守る手も打たずに済み好都合ではあるが。 四、五人と軽くあしらって端へ沈める。 片手で翻す剣は軽く、乾いた風を簡単に割いては 相手の轍(てつ)を何度も牽制する。 まずは壁側を得ながら、或いは入り組んだ路地を 複雑に進んでみせながら相手の隙を突き 剣や武具やらを削いていく。…のだが。 流石は国防軍仕込みと言った所か。 地の利の得方はあちらも身体で覚えていて、 且つ連携力もあった。 同じ方向から二人襲って来れば、 別の方角から矢か魔弾かが飛んで来る。 同方向からの襲撃も縦と横との軌道でもって 襲い掛かり、捌く此方の体力を狙い澄ましている。] (19) 2021/04/21(Wed) 6:31:13 |
【人】 中隊長 アーサー隊としては悪く無いな。 [一つ息を吐いて整える。 最近鍛錬を後回しにしていた事も含め、 それでも其処いらの野盗や破落戸であれば 十分と掛からず処理出来ていたであろう人数が 後援含めて八人程しか沈められていなかった。 頭の将兵は着かず離れず後方から指揮を執っている。 叩く事は難しく無いが、少々面倒そうだ。 更に後方から弓か銃か魔弾かで 援護を受けて見える。 地道な事は好きでも無いが 着実であると切り替え手を進めていこうか。 追撃から逃げる素振りを見せながらまた一人、 後方支援の敵方を剣の柄頭で殴って落とす。 ] (20) 2021/04/21(Wed) 6:31:49 |
【人】 中隊長 アーサー[一息。 …吐いた所で、上空からか気配を感じた。 仰いで迎撃するがまた背後から 人の気配がして。 隊の人間とは違うのか 目深に外套を被り 此方に不意打ちを ――]* (21) 2021/04/21(Wed) 6:32:36 |
中隊長 アーサーは、メモを貼った。 (a6) 2021/04/21(Wed) 6:45:43 |
【人】 第11皇子 ハールーン[武器庫の匂いは、無機質でも暖かだった。 皇子は早々に母親とは離される。乳母は居れど、寝食を共にする事はほぼない。食事は他の皇子たちと。眠るときはひとり。 8つの年も最後になる月に、母と妹は国を去り、10でここに来るまで逃げ回り。この家も安心安全とはいかない事は解っていた。 ──ただ『脱落』した者を咎めに来る程、他の皇子が暇じゃないだけだ。 (あのしつこい兄を除けば……あのひとは支配するのが趣味なんだ) 原則、乳母との添い寝は禁じられていたし、でも子供一人には広すぎる部屋で。だから屋根裏の天井の低さには安心した。暗くて狭くて埃と砂と油の匂いが守ってくれるような気持ちになって。使えもしない剣を抱いて寝ていた。 ──今、甘い香りと、誰か人の気配。 瞑った眼に光の気配を感じて、顔をあげる。] 『おはよう。』 [目が合えば、そう返されるのだろう>>16。 それはとても、暖かだった。] . (22) 2021/04/21(Wed) 12:08:59 |
【人】 第11皇子 ハールーン……おはよう。 [まだうまく頭が覚めなかったが、焼き上がりを教えるタイマーが良い感じに脳を揺らしてくれた。] わ!そうだった、 10分だけのつもりだったのに……! [焼いてすぐ冷ましたいお菓子だったから助かった、と、ダレンに改めて朝の挨拶を告げつつ。朝ご飯を用意したならば、今日の予定を立てよう。] . (23) 2021/04/21(Wed) 12:09:37 |
【人】 第11皇子 ハールーンまず、そのシルバーのお店に行ってみる? そこから市場の布製品見て……あ、もしかしたら そのお店から良いトコ紹介して貰えたりするかな? [自分の身につけて来たものは当然のように一流品ばかりなのだが、今は──これからは、イチから始めたい。 皇子じゃないただの自分として、縁を繋いでいけたらと思う。] ダレンってさ……人と交流するの上手いよね。 俺結構ニガテだから、すごいなと思う お喋りするのは好きだけどさ! なんだろ、こう……好きな事しか喋れないから [その辺りの『交流』に長けていれば、逃げ回らずに済んだかもしれないなと。アンタルから『逃げなさそうだ』と評されていた事を思い出して。 ダレンから学ぶことは技術的な事意外にもありそうだと伝える。暗に『教えて下さい』になっちゃってるかな。]* (24) 2021/04/21(Wed) 12:12:27 |
【人】 宵闇 ヴェレス[ 昨夜の話の続き>>1、街に下りるなら街中で朝食を摂ればよいが、そうでないなら朝食のことも考えないとと彼は言っていたから、代わりとなるホテル内のカフェの話などしていたが、何処かで考えを変えたのか、まだ払暁の静けさに沈む街を眺めて、散歩に行こうと支度を始めた。 彼が夜明けも眠っているならそれでもよいと思っていたから、外出の為の何の準備もしておらず、続けて寝台から足を下ろした。自分もさして眠れてはおらず、小さく欠伸した。 彼が浴室を使う間、酔いと眠気の気怠さに放置し長椅子に置かれたままの昨日の荷物を封解いた。皺になっていなければいいと気掛かりながら衣類を取り出すと、柔らかな包装紙に包まれた滑らかな布地のワンピースは変な折り目もついておらず、安堵して息を吐く。 その他に買い求めた服もクローゼットに片付けている間、ダンテは支度を終えて出てきただろうか。 入れ替わりに着替えなどを抱えて浴室に入り、薄く化粧を施すなど身嗜みを整えて、宿を出る頃には足元は薄っすらと明るい時間になっていた。 昨日買い求めたばかりの黒いヴェールを頭から被り、まだ登りきらない太陽から肌身を隠す。]** (26) 2021/04/21(Wed) 12:40:24 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>23寝ぼけた様子だった主は、タイマーの音で目覚めたらしい。便利な仕組みだなと見送って] この国だと朝の定番はどんなものだい? 私の祖国では、パンと飲み物という シンプルな組み合わせだけれど。 [朝は軽く、昼以降しっかり食べるのがダレンの祖国流だった。 用意された朝食は話しながらゆっくり楽しむことになるだろう] (27) 2021/04/21(Wed) 12:44:32 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン良い布製品の店か。もしかしたら知っているかもな。 市場に馴染みがあるようだし、 布袋が丈夫と教えてくれたのもその人なんだ。 [アルフシルバーは果たしてシルバーの店なのだろうか。詳細は判然としないが、看板が出ていることは知っていた。 営業時間も不明だが、大方の店と同じくらいであろう。開いてなければ一度市場に先に顔を出してもいいだろうし] 上手いのかな…… 兵舎で集団生活だったからだろうか。 あと、私はあまり自分から話さなくてな。 聞き役になりやすいから、 自然と情報が入るのかもしれない。 [>>24人との交流について言われると、ダレンは首を傾げた。 意識してそうするわけではないが、気づけば聞き役に回っていることがよくある。温厚そうに見えるらしいのも理由のひとつだろうか。 主は身分は上であっても歳下である。人生経験の量を加味すれば、ダレンの側から教えられることもいろいろあるのかもしれない。 アルフシルバーへは朝食を終えてひと休みしたあとに赴くことになろうか]* (28) 2021/04/21(Wed) 12:44:58 |
【人】 第11皇子 ハールーン ん〜、どんなもんなんだろう?えっとね、アレだよ ダレンのところでいうパンケーキ! それに似たものをよく作ってもらってたな〜 『ムサビーブ』っていうんだけど…… [材料は全粒粉と粉ミルク、膨らし粉、塩。だけれど、塩を減らしてデーツを足して甘くしてもらうのが好きだ。 そんな話をしつつ、用意したのはヨーグルトと、ナッツに干果物、それと今しがた作ったお菓子の味見をお願いした。それを朝ごはん代わりっていったら怒られるかな?] (29) 2021/04/21(Wed) 14:40:33 |
【人】 第11皇子 ハールーン俺ね、ホントに外に出る事ってなかったからさ〜 新しいお店に行くってなんだかワクワクするね! 逃げ回ってた時に、こっそり色々食べさせてくれる お店は覚えてるんだけど……昨日、買い物がてら 探してみたけど変わっちゃってたんだよね。 ちょっとサミシイ…… [そしてなるほど、聞き上手でいる事が交流の秘訣なのか>>28。ふんふん、とインプットしつつ] ……あまり話さない……?そうだったっけ? 試験の時はよく話してるイメージしかなかったな〜 うん、そんでちょっと怪しかったりしてた! [笑いながら朝食というか軽食になっているものをつつく。お菓子とお茶は、あの会場を思い出す。けれど何か塩っぱいものも欲しくなり、チーズと香草のオイル漬けを食卓に出す。] . (30) 2021/04/21(Wed) 14:47:26 |
【人】 第11皇子 ハールーン[それから、滞りなければいつもの手段で市場まで行くだろう。あそこは人が多いから、急に二人くらい現れても目立たないのが好きだ。 作ったお菓子は、個人的評価では上手くできていた。 重たい陶器の器に、丁寧に並べて包む。器の重さに加え、量も多くなってしまったため重量があるから加工された布に包んでいきたいのだけれど、久々の家の中で見つけられず、一先ずなんの変哲もない布袋に収納している。] (はぐれないようになら、手を繋いだ方が良いんだけど……流石にそれは、お願いはできなさそう、だよね) . (31) 2021/04/21(Wed) 14:52:48 |
【人】 第11皇子 ハールーン……あのさ、ダレン。 この前みたいにはぐれないようにする為には手を 繋いだり、一部接触してるのが好ましいんだけど。 流石にここでは色々不都合あるから、えーと ──俺の事考えてもらっていい? [言ってから、言い方にすごく不備がある気がした。] (……待って、何この恥ずかしい感じ……!?いや、でも、主従関係なんだから普通だよね!えっ、……普通かな???) ッつまり、意識は俺にフォーカスしてくれてると はぐれにくいと思う!お願いします! [無駄に慌ててしまって恥ずかしいけど、多分甲斐あってはぐれずに市場に辿り着ける。そうしたら、先に『アルフシルバー』に向かうのが良いかな?お店までの案内はダレンにお任せしてしまう魂胆だった。]* . (32) 2021/04/21(Wed) 15:01:12 |
【人】 第11皇子の従者 ダレンあぁ……なるほど、パンケーキ。 どこの国もそう大きく変わらないものだな。 [>>29親しみが湧いたのか、話を聞いて微笑む。 今朝の食事がお菓子の味見を兼ねているのは気にした様子がなかった。朝は軽食と最初から思っているせいだろう>>27] ハールーン殿のお菓子は相変わらず美味しいな……。 アンタル殿にも気に入ってもらえるといいな。 [満足げな表情で味見の感想を言った。 >>30途中で出てきたチーズをかじると] これは酒のつまみになりそうだな……。 [思ったことをぽつりと呟く。 そう酒好きなわけでもないのだが、食べた素直な感想はそうだったらしい] (33) 2021/04/21(Wed) 16:01:50 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>30浮かれた様子の主を微笑ましく思いながら軽食を続けて] 堂々と行ける場所が増えるといいな。 白昼に襲撃なんてことも、 そんなに起きるものとは思えないし。 [翌日、ある場所で起きる襲撃事件は朝なのだが>>8、それは今は知らない話。その事件を知ることがあれば、認識を改めて警戒することになるかもしれない] 試験のときは、話す用事が多かったから。 いつもは相手に返事をする形が多いかな。 [会場では確かにいろんな話をした記憶がある……が、あまり個人的なことは話さなかった気がしていた] (34) 2021/04/21(Wed) 16:02:10 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>31主がお菓子を包み終えると、それを持とうと手を差し出す。そこは譲れなかった。 会う予定の相手が相手だ、従者が荷物持ちをしないのではどんな関係かと思われかねない。 >>32「俺の事考えてもらっていい?」と言われて、ダレンは目を瞬いた] 魔法ではぐれず移動するためなら、 手を繋ぐのは必要なことではないのか……? それすら警戒しなければならないのだろうか。 ハールーン殿から意識を逸らさないようには しておくよ。 [そんな義務として行ってもおかしくないことまで嫌疑の種になるのでは厳しすぎやしないかと思うものの、敵にしてみれば殺す口実は多いほうがいいのだろう。 それに先日はぐれたときは、確かに主のことよりこれから行く先のことを考えていたように思った。 アルフシルバーの場所は知らないため、店に出ている看板を探しながら歩くことになるが、かの店は民家と変わらない見た目をしているらしい。>>0:175 探すのには苦労することになるのかもしれない]* (35) 2021/04/21(Wed) 16:03:27 |
【人】 第11皇子 ハールーン……うん。ホント気に入ってもらえるといいなぁ [本心では自信はなかったが、向けられる表情に幾分か心の薄暗さが和らいで>>33、自然と期待を口に出せる。 そして追加で食卓に上げたチーズが思いの外気に入ってもらえたようで。] ふふ。お酒も買ってこようか!市場にはあまり 大っぴらに売ってなかった気がするけど、 酒場に行けば手に入れられる気がする! [宗教的な禁酒法は、元々醸造も盛んだったこの国には根付かなかったと聞いている。観光客も増えたからひっそりしてるんじゃないかと思うけど、どうだろう? 基本的に酔う人種じゃないというダレンがどのくらい飲めるのかは、実は興味があった。] . (36) 2021/04/21(Wed) 18:10:31 |
【人】 第11皇子 ハールーン(そういや、俺……ダレンの事あんまり知らないんだよね。年齢とか、いくつ離れてるんだっけ。) [ずっと一緒にいる気で居たから、生活する上で解っていけばいいかなどと呑気に構えていた。けれど自分の恋心がある限り、そうはいかない。彼が返事をする側>>34ならば丁度いい。自分は結構おしゃべりなのだ。聞きたいこと、聞き始めたら止まらないかもしれないなと思いつつ。] . (37) 2021/04/21(Wed) 18:19:53 |
【人】 第11皇子 ハールーン[まるで主人がすごい格好で転んだのを見た猫みたいに、目を瞬かれてしまった>>35。 『それは必要なことではないのか?』と問われて、滅茶苦茶に恥ずかしい。] (俺の、自意識過剰……!だよ、もう、バカ!) ──…………警戒は、するに越したことない、かな。 イスハークは支配するのが趣味みたいなひとなんで 雨粒ひとつで、人を溺れさせる事ができるよ…… [兄をダシにした言い訳がとても物騒になってしまって、自己嫌悪を重ねた。あながち間違っていないのが恐ろしいところ。今日は他国に出向いていて不在だから大丈夫!と笑って、二重に誤魔化してしまった。] . (38) 2021/04/21(Wed) 18:35:30 |
【人】 第11皇子 ハールーン──市場周辺── ダレン、そのお店って市場から遠くないんだよね? [無事にはぐれずに済んだ同行者の姿を確認して安堵。さて、早速目的地をと思うけど。 本宅との約束の時間は昼過ぎ。まだ時間はある方だ。 いくらか迷っても大丈夫だと余裕の心持ちでいた。]* . (39) 2021/04/21(Wed) 18:42:51 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[王宮近くは朝早く出回る人間などもともと少ない。それこそ皇族貴族の食事を用意する召使いが市場に出ているかもしれないが、それももっと早い時間だ。今頃この辺りの者はゆっくりとした朝食でも取っているのだろう。>>19 だからこそ、通りがかる者全てに違和感がこびり着く。 ましてや『なにやら集団が走り抜けていった』という目撃情報を得ることは容易かった。 『王にのみ肩入れする傭兵団』の扱いに関して、その生命に価値があるかないかは兎も角、誰かの反感を買っていないなんてことあるわけがない。 だからこそ、最悪の想定>>1:217ばかり気がかりで、 無我夢中だった。] (40) 2021/04/21(Wed) 19:03:42 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[得た情報を元に"らしき"集団を遠目に見つける。 まだ、遠くだ。奴らは此方にも気づいていない。向こうも既に何かの乱闘が始まっている。>>19 捉えて、身構える。 地を蹴ったかと思えば、真っ直ぐは走り抜けず、いつかの猫を捉えた時のように脇の路地に滑り込んだ。彼らが国仕込というならば、この街、とくにこの辺りなら此方は目を瞑っていたって覚えている道だ。頭の中で、「外の敵ではない」事を察することも出来るが、今は考える時間じゃない。 タンッと軽快に地を離れ、狭い石壁を連続で蹴り上げ、 自身の高度そのものをあげていく。空いた片手を使って支えを掴み、 さらに上へ、――上へ。 平屋の屋根なんて大した高さではない。それでも、一人の人間を囲う集団の視界から消えるには十分だった。バサ、と吹き抜ける風に外套がはためく。帽子を被り直して剣を抜き取った。両手で握り、一言だけ呪文をつぶやく。 右手に持ち直した細身の剣には、煌々と光が灯り、パチッ、バチッ、と電流が走った。スゥ、と息を肺に溜める。] (41) 2021/04/21(Wed) 19:04:10 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[バズン!と振り下ろした刀から雷の刃が放たれる。 それに当たればひとたまりも無い事なんて目に見えているだろう。大声と共に現れた男の攻撃を誰しもが避けようとする。 しかし、男にその雷を当てるつもりは初めから無い。 雷という強い光源――目眩ましが目的だった。直線に伸びた閃光は陽の光よりも強大な力を持って集団の目を潰そうと喰らいつく。 複数の呻き声。目を伏せるような仕草。光の瞬く前に全ての立ち位置を把握し、光の中で距離を詰める。 まず一人。目の前に捉えた獲物に爪をたてるように剣を大きく薙いだ。刃が人を割く事はない。警備巡回の時に持つ模造刀の一種だった。触れる力にすれば酷く軽く、トム、と押し付ける程度。 瞬間、獲物の目は一瞬カッと見開いて、「ガッ!?」という掠れ声と共に背をのけ反らせ、身体のバランスが保てなくなったようにその場に倒れ伏す。電圧により筋肉を自分の意思の動かせなくさせただけだが十数分抑えるだけなら十分である。] (43) 2021/04/21(Wed) 19:06:30 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[すかさず剣を持ち直し、次の獲物へ。 光が残る内に同じようにあと二人気絶させ、視界が戻る共に自身の方を見て近づいてきた一番最初の奴に振り返りざまに回し蹴りをかまし、ぐらりと崩れたそいつを踏み台にして再び、跳躍、墜下、雷鳴。 他の奴らを寄せ付けないのと同時に流派もへったくれもない喧嘩の拳を潰れた眼前にかまして吹っ飛ばす。五人も蹴散らせば道が開くのは容易かった。 怯む残党がどこにいるかだけを脳におさめつつ、集団の中心へと近づき被害を受けているだろう対象の一番近くにいたローブの人間に己の剣を充てがおうとした。しかし、それは振り返りざまに剣を抜いて己に対抗する。この集団の中でもかなり反応の良い人物のようだ。軍人というより、まるで戦闘に特化したような―― しかしパワープレイに持ち込めば大した時間はかからなかった。押し通して体制を崩した所で蹴りを腹に打ち込み、追い打ちで剣の突きも繰り出す。「あガッ!」と叫ぶ声は酷く高い声だった。] (44) 2021/04/21(Wed) 19:07:14 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ 王宮通りで乱闘をしかける賊どもめ! その狼藉、しかと罰せられるべきである! 反抗をするならばこれ以上の手加減は無いと思え!! [演説の如く言葉で威圧を試みる。それでも歯向かうものがいるなら剣は一層輝きを放つだろう。続けて背を向けたまま、後ろにいるだろう被害者に声をかける。] 君、開けた道から逃げ出したまえ、 そうしたら真っ直ぐ国防軍の屯所へ通報――、 …あ、アーサー…?? [被害者が、ネネかもしれないという想像はしていた。しかし把握できたのはまずホワイトゴールドの髪だった。てっきり貴族令嬢かだれかかと思っていた。"国防軍所属の軍人本人"とは微塵にも考えていなかったのだ。] (45) 2021/04/21(Wed) 19:07:34 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[その声もまた、考えていなかった。 直前に倒したローブの人物。>>21 どおりで声が甲高いわけだった。 黒のローブの外れた頭には、肩口から見える金糸雀色には、 ギロリと血眼を見開き、自らを敵のように睨みつける彼女には、 あまりにも見え覚えが、ありすぎた。] 『そいつは、我々の敵です! 自分の享楽に従って継承戦をかき乱し、 我らが王の作ったこの国を、 砂の城の如く崩す事しか考えない、 自らの成り上がりを目論む獣だ! 野放しにしておくわけには行きません!』 [――客観的に見れば、それは国軍の内輪揉めだ。ようやく周りにいた人物が、地面に転がした奴らが、それなりに見たようなことがあるようなことも、把握した。 したの、だが。] (47) 2021/04/21(Wed) 19:10:10 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ……。 そう吹き込まれてしまったのか?ネネ。 [もはや、口から出たその言葉が、 激情か憐情か、私情かもわからない。 どちらかを選べというならば、 長くながく、共にいた戦友でもある彼女のほうが、 ずっと信頼しているはずだった。 けれど。 本能が、先程までの最悪の想定を勘違いだと断言し、 今は"ただの飲み仲間"のほうが、背を預けて安心する自分がいた。]* (48) 2021/04/21(Wed) 19:10:57 |
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。 (a7) 2021/04/21(Wed) 19:13:45 |
【人】 第11皇子の従者 ダレンお酒かい……? 買い置きを作るほど飲まないんだけれどね。 [>>36酒に強いのと酒好きかどうかは別の話である。飲む必要があれば飲むけれど。 主のただ一人の護衛兼従者である以上、酔うほどは飲まないだろう。 >>38警戒を言われれば頷いて] 用心して損をすることはないからな。 [狼狽える主を落ち着けようと微笑みを浮かべた。 そして一言聞いただけだが、イスハークという皇子が玉座に就くのは望ましくなさそうだと感じていた。 アンタルのような王ならこの国をより豊かにしてくれそうなものだが] (49) 2021/04/21(Wed) 19:24:23 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン─ 市場周辺 ─ [>>39言われた通りに主から意識を逸らさずにいて、無事にはぐれずたどり着いた。 何を考えていたかと言われると、試験のときの主の様子を思い出していただけなのだが] 住宅街にあると聞いたが、 正確な場所はわからなくてな……。 看板が出ているそうだから、探してみよう。 [そう言って住宅街へ向かい、『アレフシルバー』を探す。 店は見つけるまでに迷い、かなり時間がかかった]* (50) 2021/04/21(Wed) 19:24:50 |
第11皇子の従者 ダレンは、メモを貼った。 (a8) 2021/04/21(Wed) 19:25:56 |
【人】 祓魔師 ダンテ起きるよって言ったじゃない いや、やっぱり寝坊だけど [ 昨日の晩、宮殿に行くのは夜の早い時間にと訂正したのだが、朝の時間も彼がいえば魅力的に思えて(単純すぎるが)早朝、日の出前から出ればと考えていたのに、部屋の中は朝の気配がする。] 眠たくない、し [ ヴィが自分の顔を覗き込む仕草をして、眠いのなら無理をしないでいいと案じるようなことを言う。眠くはない。 本当なら、ページを繰る音が心地よいなんて考えるくらいにはすでに頭は起きていたのだし。 少し呆れたように、そう見えたのは早起きできなかった気恥ずかしさだろうか、ヴィが再び本を読もうとするから慌ててベッドから降りて起きるよという仕草。] (51) 2021/04/21(Wed) 20:16:25 |
【人】 祓魔師 ダンテ[ 一人で先に浴室に入った自分は手早く顔を洗って、持ち込んだ衣服で着替えを済ませた。その後はヴィと交代して、彼も衣服など中で着替えるつもりのようだ。>>26 自分はその間クローゼットの前の鏡で身なりを整えたり、部屋の鍵や財布など出かける準備を済ませておく。 それからヴィも身繕いを終わらせて浴室から出てきた時はすっかり黒いベールをかぶっていて、その下にどんな衣服をきているかはいまいちわかりづらい様子。] お化粧したんだね [ そのままでも彼の造形が美しいことに変わりないが、頰や唇に淡い色が乗って余計に可愛らしく見えて少し笑ってしまう。] ふふ、かわいい [ それじゃあ行こうと、部屋の鍵をかけ二人で。しばらく散策して、もう少しすれば、中庭のカフェの営業が開始するだろうか。*] (53) 2021/04/21(Wed) 20:34:03 |
【人】 第11皇子 ハールーン……看板っていうからすごく目立つもの探し ちゃったけど、意外と小さかったんだね? [ようやく見つけたその店『アルフシルバー』は開いているのだろうか?表札ほどのその看板>>0:175を見るに、ここで間違いはなさそうだが。 しかしここに辿り着くのになんだかものすごく迷ってしまって、約束の時間が近くなっていた。場所が解ってしまった今は市場からそう遠くなく思えるのだけれど。運命のいたずらか、何故か死ぬほど迷った。 声をかけたら出てきてくれるかな? もし居ないのなら、本宅に顔を出してからでも寄れたらと思う。こちらから約束をしておいて、遅刻をするのは気まずい。が、] ……できれば、ダレンを護ってくれる何かを、 手に入れておきたかったんだよね。 ……俺には、守る術がないからさ。 [そうこぼして、同行者の意向を伺う。]* . (54) 2021/04/21(Wed) 20:37:12 |
【人】 中隊長 アーサー[――、 迎え撃とうとしていた、の、だが。 遠雷の響きと光線とに目をチカチカとさせる。 …いや、光線の所為では、無いな。 何度か瞬きをして 、] (55) 2021/04/21(Wed) 21:27:34 |
【人】 中隊長 アーサー示し合わせた訳でもないのに 良く会うな、ダイゴ。 彼女はお前の知り合いか? [呆けた様な顔をいつもの物に戻し、 口元に笑みを浮かべてそう目の前の男に問いかけた。 一目瞭然の同じ色は問うまでも無く、 同僚である事を示して見える。 あの軍服の色は彼等しか着ない。 筈なのだが、 何故か男は此方を庇うかの様に背を向けて。 ……… ] 仲間を信じなくて良いのか? 俺より長い付き合いだろうに。 [そう言いながら剣を構え直す。 不意に襲われても、今度は助けられる間も無く 対処が出来る様にと。息も整えて。] (58) 2021/04/21(Wed) 21:28:33 |
【人】 中隊長 アーサー[彼女の言葉に偽りは無い。 強いて訂正するならば、 国を崩す事までは考えてはいないのだが。 寧ろシステムを組み換え良い方向に 持って行こうとすら考えては いるのだが。 こう見えてもやる事はやるんだがなあ、と 最後は声に零してしまいながら、 此方に向く金糸雀色の背に 自らの背を合わせた。 同僚の必死の説得に耳を傾け 向こうに付くなら大人しく切られてみるか。 本当なのかと此方を振り向くなら 翻り先手を打つか。 それでも此方の味方に付いてくれるなら、 一つ策でも耳打ちするだろうか。]* (59) 2021/04/21(Wed) 21:29:46 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン─ アルフシルバー前 ─ [アルフシルバーにたどり着いた頃には、もう主の本宅に向かうべき時刻が近づいていた。>>54 時刻は昼近く。アルフシルバーは開いているだろうか>>6] そうだな……先にあったほうがいいだろうか。 [己の身を気遣ってくれる主を思えば、先に店に立ち寄りたいものである。 扉をノックして] アルフ、いるかい? 昨日市場で会ったダレンだけれど。 [扉の向こうに声をかけてみた。 少し待っても返事がなければ、また出直すことになるだろう]* (60) 2021/04/21(Wed) 21:43:32 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ 知り合い所の話ではない。 …私と同じ『かの学び舎』の一番の古株だ。 [古くからの付き合い>>0:27と公言していることはままあったが、アーサーに伝わるだろう表現の仕方をすれば、間近にいるネネの顔もくしゃりと歪む。] 『団長が彼の事を戦地にて 信用していることは存じています。 しかし、それは戦いの面だけでしょう? そいつの腹の底が見えないなんて、 貴方が一番知っているはずじゃないですか…!』 [こちらが姿勢を変えないと判断したのか、ネネは立ち上がって体制を直す。さすがに浴び慣れてる相手だ。気絶で騙せるような奴ではないことは自分が一番知っている。] (61) 2021/04/21(Wed) 22:34:41 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ [自らも構え直す。現在携えているのは母国のときに扱っていた刀とは違うが、握る形を変えたことはない。相手にどれほど手の内がバレていようと、ただただ鼠に噛まれる虎ではない。 僅かに上ずった、悲痛のような声が訴えかけてくる。 ただ、どうしてだろうか。なんの言葉も右から左へ通り抜けていくかのようだ。] ……。ネネ。 お前はニ、三点。勘違いしていることがある。 [改めて口にして。 それは二日前の自分でも知り得なかった事だろうと、 こんな緊迫した空間の中で静かに悟った。] (62) 2021/04/21(Wed) 22:36:26 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ひとつ。 アーサーが本当に何か策略をたてていたとして、 『お前が付くそいつら』が同じでないと言い切れるのか? これだけは確信しているがな。 どうせアーサーの暗殺が済んだ所で、 責任を取らされ、首を刈られるのはお前だ、ネネ。 ココウの名を借りて自分たちの責を逃れる。 お前こそ利用されているだろう事に気づけていない。 ……だから『誰かに付く事』を避けていたし、 お前らに。お前らだからこそ相談しなかったのだがな。 (63) 2021/04/21(Wed) 22:36:54 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ひとつ。…いや。 これは確かに。私は初めこそアーサーは、 戦いの事しか信用はしていなかったのだがな。 ……上手い飯と面白い本を選ぶ事に関しても信用してる。 例え、道楽が混じっていたとしても、 この国の飯が上手いと知っていて、 自ら滅ぼそうなんて考えていない事くらいはわかる。 (64) 2021/04/21(Wed) 22:37:17 |
【人】 宵闇 ヴェレス[ 女性の身支度は慣れていない為多少手間取る。裾のドレープがきいたワンピースに袖を通すが、膝下で布が揺れ、下肢に風が通る感触が落ち着かない。 化粧と言っても、軽く肌に粉をはたき、目元や唇に色を乗せる程度だ。 それでも支度の終わった自分を見て、彼が満悦そうに笑うので>>53、それなりに甲斐はあったのかと思う。 出掛けて見たが、王宮まで足を伸ばすつもりは彼はないらしい。夜明けまであまり時間がない為か。 今は宿として使っていても、元は由緒があるのだろう古城であるから、華美とまではいかないが、中庭は充分鑑賞に耐えられるだけ整えられ、散策路が整備されている。 また、外から城を見上げれば複雑な空中回廊と、独特の窓枠の意匠や、装飾として飾られた色彩々のパネルが美しい。] 城の中なら、陽もあまり射さないし大丈夫かも。 [ 陽が高くなれば城の中を見て回るのもよいかもしれない。 散策路を一周りし、元の場所へと戻ってくれば挽きたてのコーヒーの香りが迎えた。カフェがもう開いていたのだ。朝食も提供する為か、随分と早い時間から開店している。 同じ宿の泊り客だろうか、既に席に着く姿もあった。 木陰が陽射しを遮るテラスの片隅に席を取る。乾燥した土地柄だが、元のこの城の主の趣味か緑が多く、朝露の為空気も幾らか湿り気を帯びている。 コーヒーサイフォンとは別に、露店の様に様々な果物が盛られている一角がある。好きな果実を選ぶとその場で絞りジュースにしてくれるそうだ。]** (67) 2021/04/21(Wed) 23:03:41 |
【人】 第11皇子 ハールーン[返事がない。今日は留守なのだろうか。しばしその場で待ってしまった。] ……居ないっぽい、かな…… [約束の時間が迫ってくるのもあってか、自分の緊張を感じる。ここへ来るのにこんなに迷うつもりじゃなかったし、何より迷う様な場所でもなかった。実に予想外の出来事だ。手に入れるつもりでいた物もアテが外れて余裕が無くなってる自分を感じた。] (……大丈夫。今日は俺の味方しかあの家には居ないから。) [味方しか、と言っても明確に自分に害を与え無いと言えるのはアンタルだけだが、幸い2,4番目の兄たちは不在と聞いている。 幸か不幸か、あの頃からぐっと皇子の数は減った。] (2、3、4、6、12、16……から二人いないんだ、4人。そのうち成人して居ない弟達が2人……うん、大丈夫。過剰反応も良くない、よね) 行こうか。また後で来よう! [そうしてあの家へと向かうだろう。遠くはない場所だけれど、歩く気は無かった。じわじわと断頭台に赴くよりは一気に決めたい。そんな感じ。] . (68) 2021/04/21(Wed) 23:06:12 |
【人】 仕立て屋 アルフレド[昼間は基本的に工房に居る。 先日はただの道楽の延長で個人事業主故の急なお休みになったある。] お、客か……? [一人で切り盛りしている故の工夫ーースミスシルバーとドアに彫られているが、そこに仕掛けをしている。 ドアを叩く反応があれば、ドアを開ける反応があれば工房や炊事中でも気づけるインターホンのような仕掛けである。] (69) 2021/04/21(Wed) 23:10:30 |
【人】 仕立て屋 アルフレド>>60その名前は最近聞いたぞ。 早いじゃないか、開いてるぜ。 …あら、すれ違ったか? 何処からでも声を返せるようにしねーといけねぇな。 [どうやらとまぁ反応があったが、出遅れた。 主に生理現象のせいとしておく。 >>68離れていく足音が聞こえたような気がした。] (70) 2021/04/21(Wed) 23:15:42 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>68主が「行こう」と言ったほんの一瞬後、>>70扉の向こうから声が聞こえた。 ダレンのほうが扉に近かった分、足を止めやすかったかもしれない] すまない、他にも用があって。 出直してくる。 [扉の向こうに届くよう声を投げて、主の元に歩み寄る。 本宅へ向かうのも魔法具でだろうか。お菓子の袋を持ち直して、主と共に移動するだろう]** (71) 2021/04/21(Wed) 23:24:40 |
【人】 第11皇子 ハールーン[緊張が勝っていたか──いや、そうでなくとも自分は鈍い、>>70の気配には気づかず性急に陣を開いてしまっていた。臨機応変がきかない自分の代わりに対応してくれたダレンに、感謝を告げる。 そうして本宅の屋敷手前まで転送されれば、タイミングを同じくしてアンタルが現れる。] 『よォ!ハールーン!昨日ぶりだな? お帰り……とは言われたくねぇか。』 [まぁでもお帰り!と豪快に頭を撫でられ、ダレンと挨拶を交わした兄は、自らが立っている陣の中へ自分達を招いた。 そこに足を踏み入れたその一瞬後には、見覚えのある敷地内だ。 白を基調としたこの建物は、光をよく反射して明るい。そして天井が高い。一階も二階も等しく高い。通路は風通しの良い造りで、庭で舞う噴水らがほどよく空気を潤してくれている。水の音が、心地良い。この噴水を2階の自室から眺めているのが好きだった。 あの頃充分に背の高かった樹木は、更に伸びていて。二階も3分の1が隠れるほどになっているのではないだろうか。 アンタルの案内を受け、ついていく。恐らく招かれるのは2階にある広間だ。] . (72) 2021/04/21(Wed) 23:31:47 |
【人】 第11皇子 ハールーン『今日は帰るのか? お前の自室、今朝方アーイシャが来て掃除して 行ってたぜ? 泊まって行ったらどうだァ? ダレンくんは隣の客間を使やぁ良いだろうしな』 [アーイシャという自分の乳母は、自分が別宅に引き籠ってからも定期的に本宅の部屋を整えてくれていた。 もう帰らないと言っているのに、そうされるのが昔は嫌だった。責められているようで。] ううん、帰るよ。 俺はもう、ここに住む資格はないんだから…… ありがとう。 『──そんな難しく考えなくたって良ンだぜよ 家族なんだから。』 [──『家族』 その言葉は、この家ではとても重く響いた。 命の取り合いをするのが家族なのだろうか。そんな捻くれた思いが浮かぶ位には心にのしかかったままの、あの日々を感じる。 そうなのだ、ここに来ると終わってくれない何かがある。]* . (73) 2021/04/21(Wed) 23:35:38 |
【人】 仕立て屋 アルフレド>>71いや、待たせて悪かった。すまない。 いつでも待ってるぜ。 [ドアの内から声を出して、気配が消える頃にため息をついた。] へぇぁ……やっぱ何とかしねーとなぁ。せーり現象、でなくても最近魔法のアクセとか製作中だと気付かないことあるんだよなぁ。対策考えないと信用に関わっちまう。 金が浮いた分はそこに充てるべきなんだろーが、如何せん店番のあてか無くてなぁ……雇えねぇなら、作るとか、いや費用がなぁ……… [カウンターに座ってもうひとつクソデカため息をついた。] (74) 2021/04/21(Wed) 23:39:42 |
【人】 祓魔師 ダンテ[ 浴室から現れたヴィは裾のドレープが豊かなワンピース姿で>>67 日除けは彼の皮膚が日光に晒されないよう腕を覆うくらいに長いのだが、膝上くらいのワンピースの裾とひらひらと相まってすごく可愛らしい。 可愛いと思わず口にしてしまったがヴィの表情から何と思っているかは読み取れずにいる。と言うより彼についての何かの形容詞を自分が述べて彼が反応を返すことはあまり無いから自己満足だ。] うん、せっかく良いホテルに泊まれたから 寝るだけだともったいないし! 家族旅行をするとさ、いつも外で遊びすぎてホテルを散策することなんてできなくて [ 自国の習慣として学習機会を得るために子女が修道院に放り込まれるというのはありふれたことで。長期休暇として自宅に帰る期間もそれなりにあった。 そんな過去が子供の頃の思い出として残っているから子供じみたことを言う。 中庭から上を見上げれば空中回廊とこの地域の意匠だろう独特の窓枠や色とりどりのパネルが見える。 宿泊客に解放されている場所もあるだろうからヴィと見に行けるならきっと楽しい。] (75) 2021/04/22(Thu) 2:07:47 |
【人】 祓魔師 ダンテ[ 中庭をしばらく散策して、戻った頃には客に朝食を提供できるようにだろう早い時間からカフェが営業を始めている。 自分たちと同じようなことを考えたかは知らないがすでにまばらに飛び飛びだが客の姿がある。朝早くの空気はすごく心地よい。] すごいね、目の前で絞ってくれるんだって。 [ ヴィの視線が彩り賑やかな一角に目がいっている様で、そんなことを言う。自分は昨日少し食べすぎたような気がするから今朝は控えようなんて考えていたのも歩いたらもう忘れた。 こちらでは朝の定番だという>>29ムサビーブというのが気になる。全粒粉と粉ミルクふくらし粉塩。パンケーキのようなものだが食事になる味付けのようだ。 甘くしてもいいみたいだが、自分はそれは避けておく。 ジュースを絞ってもらってあとからコーヒーも欲しいなとか、そんなことを考えていた。**] (76) 2021/04/22(Thu) 2:16:23 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ 『国を守る責はない…? 戦う人間としての誇りすら失ったのかしら!』 我々は傭兵だ。跪くものはもういない。 お前一人が抱きたい誇りならば、 そいつらから一人分の金を受け取ってからにしろ!! [背の龍から耳打ちを受け取ってすぐ、>>77、唐突に苛烈になる軋轢。はて、と。改めて想起する。そもそも彼女と――全ての団員と仲良くしたことなどあっただろうか。 王の事は稚い頃に崇拝と執着をないまぜにして、陶酔しきって、傭兵団として自立していくにつれ忘れてしまったと思っていたのだが、どうも、同じように忘れたもののようには感じられなかった。 受け流しに長けていたのも、不和によるものだったのだろうか。>>0:27今となってはもうわからない。罅は大きくなってしまった。 鼠に続いて距離を詰めて来る残党の位置を頭の中で数えて、それでも足は真っ直ぐ動き出す。] (79) 2021/04/22(Thu) 6:41:15 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[衝突した時のネネの力が全力で無いとすぐにわかった。鍔迫り合いに持ち込んでその場に自分をとどめておくのが狙いなのだろう。手の内がわかっていても再び視界を潰す為に雷を落とす他無かった。 剣を中心に光の玉がボンッ、と生まれる。二人に近づいていた数人の足が止まった。すぐさま光の中から虎が現れ、止めた足の内の一人の脛を仕留める。 つまりそれは鼠から一度背いたということ。彼女は先程アーサーにしたときのように跳躍し、高度ある場所から剣を振り下ろさんとした。 わかって背を向けたので、すぐさま屈んで頭の位置をずらし、すぐさま下から突き上げるよう蹴りを放つ。振り下ろすための手首に正確に当て、バランスを崩させる。 剣の目くらましは通用しない――試した事は無かったが、理論上は可能だったので、己の誇りであるそれを脱ぎ捨て鼠に投げつけた。] (80) 2021/04/22(Thu) 6:41:29 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[瞬間、剣ではなく"軍帽"に雷が落ちる。] 『なっ……!?』 [普段の手を捨て、捻った手法を使う事を奴の好きな遊びでななんといったか。自分が好む遊びのそれでは「何が金に成ったっていい」、と返す所なのだが。 さすがのネネも反応出来なかったらしい。目を隠したのと同時に、もう一人、反対側にいた輩へ剣を宛がう。痺れて落とした武器を取って、すぐに投げて、発光させる。 先程よりも明滅頻度を高くし、その度に場所を変える。アーサーに近づけさせないのと同時に、自身の身をも隠す。狭い路地である事がよけいに自分の立場を有利にした。壁を蹴り、塀に隠れ、視界から外れきってから攻撃を行う。 思惑どおりなら――数を無駄に減らす必要はない。必要なのは、数に耐えきれる程の持久力だけだ。]** (81) 2021/04/22(Thu) 6:42:03 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>72主と共に本宅手前へ転送され、次いでアンタルに招かれて本宅の敷地内へと入る。 白く輝く天井の高い建物は、まさしく宮殿であって、ダレンは初めて主との生まれの違いを実感した。 気安く話せる相手であっても、やはり身分は違うのだ。 「泊まっていったらどうだ?」>>73 アンタルの問いにどう答えるのかと主を見守れば、帰ると言うのを聞いて、ダレンは密かに安堵していた。表情に出さないよう努めながら。 『家族』と言われ思うところがありそうな主を見ながら、ダレンは手に持ったお菓子の包みを主に見せた] ハールーン殿。お渡しするか? [勝手に渡してしまう気にはなれなくて、説明をするなら主からと思いながら、主の言葉を待った]** (82) 2021/04/22(Thu) 8:33:13 |
【人】 中隊長 アーサー[そうして創り出して貰った時間を費やし、 此方の手は完成の形を成した。 …何処か、虎の男は此方を龍の様だと 称しているのには気付いていた。 いつかに零してしまった言葉を拾ってしまったのか。 何方かと言えば狐や蛇と言われた方が 合う自負はあるのだが、強い響きで 此方を称す其の心に敬意を表して。 ふっと自身の剣に息を吹きかけ、 爛々と赤く染まった刀身から火を生じさせる。 其の様は龍の息吹にでも見えるだろうか。 その火が強く、 高く燃え上がれば ―― ] (84) 2021/04/22(Thu) 10:46:24 |
【人】 中隊長 アーサー[―― 一人、また一人と 動きの激しかった者から倒れ出すだろうか。 次は後方支援の身体の作りが甘い者から。 意識を失うまでは行かずとも、徐々に 膝を着き喉元を抑え荒い息を 立て出すだろう。 残る意識と呼吸がある者は 余程鍛錬を積んだ兵くらいだったか。] (85) 2021/04/22(Thu) 10:46:41 |
【人】 中隊長 アーサー[同じ金糸雀色の軍服の彼女の事は彼に任せ、 消耗は誰にも気取らせない様に 悠々とした足取りを以て、指揮を執っていた 将兵の方へと歩み寄っていった。 からりと、戦闘や陽動の際に壊してしまった 木箱や壺やの破片が足元で音を立てて 此方の来訪を相手に伝える。 意識を奪う前にと止め、 黒紅に戻った刀身を相手に突き付け 相手に一言を送る。 あの時と同じ声で、 同じ笑顔で。] (88) 2021/04/22(Thu) 10:49:43 |
【人】 第11皇子 ハールーンあ、そうだね! アンタル、これ俺が作ったお菓子なんだけど 皆に、……皆と食べれたらと思って! 俺ね、料理人になろうと思うんだよね! [>>82ダレンに促されるまま、一応、言い方には注意を払った。何が誤解されるか解らないから、意図もちゃんと伝えて──これは執事試験でのあの騒動が役に立ってるかもしれないななどと振り返りつつ。] 『──ほぉ!へぇ〜それはそれは、 じゃあ早速茶を淹れさせようか!』 [アンタルがダレンに手を差し出す。無事に受け取ってもらう。 すると通路の奥、階段の方から『アンタル!』と高い声が聞こえた。そしてこちらへ駆けてくる小さい影が、隣の兄に飛びつくまでお時間少々。] 『アルスラーン、こっち来ちまったか!』 [兄が笑いながら肩に抱き上げたその子の名は記憶にある。『アルスラーン』、もうすぐ6歳になる第16皇子だ。茶色の髪と薄緑の瞳に親近感が湧いた。] . (90) 2021/04/22(Thu) 14:14:29 |
【人】 第11皇子 ハールーンか……っ、かわいいね?! 俺と同じ色だ〜! こんにちは! [興奮しすぎて思わずダレンの服の裾を掴んで、同意を求めてしまった。 改めてその小さな弟に自己紹介をしていれば、また違う声が割り込む。どこか聞き覚えのあるその声。] 「……ホント緊張感ねぇな、クソ兄弟。」 . (91) 2021/04/22(Thu) 14:16:10 |
【人】 第11皇子 ハールーン……イスマーイール…… 「アンタル、それ貸せよ。茶ァ淹れてくる ハールーン、オマエも来い。気になんだろ」 [自分とは違う白めの肌にオレンジの髪。歳は同じのその弟は、あの日毒殺を仕掛けてきた人物──第12皇子イスマーイールだ。 アンタルが苦笑しつつ呼び止めるも、さっさと給仕室へ向かっているようだった。ダレンに彼の事を口頭で簡単に紹介した。過去に何をされたかも含めて。] 「──おい、早くしろ。」 [彼の言う『気になるだろ』とは、自分があの日から頑なに出された食事に手をつけなかった事に由来するんだろう。 "誰の手を通ったものか"をひたすらに気にしていた。もっとも、ここに居てそれを気にするのは当時の居住人数を考えると不可能で。それでノイローゼ気味になりながら別宅に逃げたのだった。 ──少し、懐かしく思える程度には色褪せた記憶らしい。否、隣に居てくれる人のお陰で心強くいられるからかもしれない。 ダレンに目線を送って、返答する。] ……いま、行くよ! * (92) 2021/04/22(Thu) 14:18:43 |
【人】 宵闇 ヴェレス 嬉しそう。 [ 折角褒めてくれているものを、あまりに無粋な反応だったかもしれない>>75。このワンピースは彼が気に入り勧めてくれたものだから、似合うようなら安堵の気持ちはある。 けれど着付けないのは変わらないので、姿見の前で前に後ろに確かめてみたりする。布地の多い裾がゆったりとはためき膝が覗く。 暁暗から夜明けまでは瞬く間で、石畳の上を歩むほど落ちる影は濃くなっていく。敷地内に放された鳥の鳴き声も遠くから響く。] 子どもみたい。 [ 宿として改装されているのは一部の区域だけなのだろう。後は往時の面影を残したままの佇まいだ。城の中を見て回ろうとの提案にダンテも乗り気となってくれたのは嬉しいが、その理由が無邪気極まりない。 笑いを抑えて口元に手をやる様に、子どもの頃の思い出とだけ受け取ってはいないことが知れるだろうか。] (93) 2021/04/22(Thu) 14:30:50 |
【人】 宵闇 ヴェレス[ ザクロ、オレンジ、りんご、バナナ、パイナップル、レモン、種類ごとに山と盛られた果実は目にも楽しく、中には人参などの野菜もある。見覚えのない果物も中にあり、聞いてみるとデーツというこちらで好まれる果実のようだ。一際目立つ山はザクロのもので、他のものの倍ほどの数が盛られている。よく注文されるのだろう、それならザクロを、と選ぶとあっという間に絞り機に掛けられ、卓に運ばれてくる。氷を満たしても居ないのに水滴が滴るほどに冷えているのは、盛りとは別に冷やしておいた果実を準備しているのだろう。 ダンテはこちらの朝食の定番であるパンケーキを頼んだので、他のものを選ぼうとすると、やはりこちらでよく食べられているという惣菜のプレートを勧められた。数種類のチーズに、ツナやナスのペースト、卵料理。それにチョップドサラダなどが一皿に盛り付けられている。パンと合わせるといいと言われたが、食べきる自信がない。ダンテが注文したパンケーキは甘みのないものらしいので、それを少し分けて貰えないかとねだる。どのみち惣菜もすべてをひとりで食べきる気はないのでシェアだと言い張る。 同じ異国での朝食であるのに、昨日と比べて随分と落ち着いて感じるのは、 腰を落ち着ける宿を見つけている為か、静けさの為か。 この宿が喧騒から離れている為もあるが、こうしていれば治安を恐れる必要などないようにも思えるものを。] 市場や街の方の雰囲気も好きだけど、少しだけ遠いのが難だね。 [ 遠いからこそ部屋から覗く展望であるし、自分でそれを望んだのだから文句がある理由もないが、気軽に行き来し難いのだけが残念だ。]** (94) 2021/04/22(Thu) 14:35:13 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>90主が意図を含めて説明したお菓子を、アンタルに差し出して受け取ってもらった。 そこへ現れた少年は主と色合いが似ていて、思わず主の幼い頃を想像した] 可愛いな……。 こんな幼い方もいらっしゃるのだな。 [>>91同意を求められて頷いて、幼き皇子に跪いて自己紹介をした。 >>92次いで現れた皇子のことを主から聞けば、共に行かないわけにはいかなかった。 兄弟の差し入れたお菓子に浮かれて飲み物を用意する兄弟たちと思えば微笑ましいのに、その裏にある事情を知れば気が重くなる光景だった。 主が望む『ふつう』の暮らしは、ここには無いのだろう。 では、主が望む暮らしはどうすれば実現できるのだろうか。この国の中で果たすとするなら、国王が決まってもらわねば始まるまい。 一介の従者にできることなどありはすまいと思いながらも、少しでも理想に近づける方法を探していこうとダレンは密かに考えていた]** (95) 2021/04/22(Thu) 16:35:11 |
【人】 祓魔師 ダンテ嬉しいよ [ 自分の見立てが間違ってなかったのか、彼が何を着ても似合うのかはわからないが。思った通りかそれ以上かのものが見れたなら単純に嬉しいものだ。 しかも自分のわがままに付き合ってくれたようなものだ、その気持ちが嬉しい。 可愛い綺麗だとか、ヴィに言っても、彼にとってはあまり意味をなしていないのかなとは思ったりする。彼の種族的な特性として、自分のような世界を占める大多数の人種が好むような姿なのは、猫が猫のまま可愛いみたいなもので、そういうものだからくらいの感覚なのかもしれない。推し量るばかりだが。] ふふ、子供の時のやり残しだから、大人がすること [ 子供みたいというからそう答えて。とはいえ、凝った作りの宿に泊まることが今後もあるなら毎回同じようなことは考える気もする。 自分の話を聞きながら、彼が笑いを堪えるような仕草をしていたから、こんなつまらない話でそんな反応をもらえるならと何だか喜ばしい。 それから口元を抑える仕草に少し笑って。*] (96) 2021/04/22(Thu) 17:06:02 |
【人】 祓魔師 ダンテ[ スタンドには色とりどりの果物と野菜もいくらか積まれていて、目移りするほどだ。ヴィは多めに積まれていたザクロが人気なのかだと判断して、それを選んだようだ。 地元の人に人気なら触れて見たいのはわかる気がする。] ザクロの実を一つ一つとるのがもどかしいってなるのに、こんなに果汁が取れるんだね [ 届いたグラスは赤い液体が満たされて、グラスは結露しているからよく冷えているのだろう。氷で薄めることもしないから果実だけの味が楽しめる。 自分はしばらく考えたがお任せで野菜ジュースを作ってもらった。旅先で急遽パランスとか考え始めるようなアレだ。] うん、もちろん [ ヴィがシェアしようというから即答した。主食だけ決めたのはヴィが何を頼むかを見てから考えようと思っていたからだが、偶然かちょうどサイドになりそうなものを彼が頼んでくれて少し笑う。] 足止めされて仕方なくってのを忘れそうになるね もっと安全なときに立ち寄りたかったな [ ゆっくり朝食をとり、締めにはコーヒーまで。市街地の喧騒も普段なら好ましいのだが、この国の前提を考えるなら緊張も伴う。 だから自分としては、少し離れたこの場所でよかったとも考えてしまうが、各地の風土や文化など興味ありげなヴィとしてはもったいないと考えてしまうんだろう。*] (97) 2021/04/22(Thu) 17:08:01 |
【人】 第11皇子 ハールーン─ 給仕室 ─ 「皿は下の棚の左にある一番デカイ奴使え。 茶葉はモスグリーンの棚。茶器はその上。 壊すなよ。人数?知らね。6人でいーんじゃね。」 [──なんて事を、コンロ台に足を組んで座りながら上から目線で一気にまくし立てるもんだから、俺は流石に開いた口が塞がらない。あの頃と全く変わっていないのだ。 変わってないといえば、この給仕室も何年経っても真っ白のまま。鮮やかな濃いブルーとターコイズ、ウルトラマリンのタイルが幾何学模様を描いていた。コンロの上に備え付けられた棚はモスグリーンの石造り。コンロしたの棚のドアは昔から木だった。ここだけなんで材質が違うんだろうと、今も同じことを思う。それはさておき、] ……ちょっ、なんで命令してんの?! 俺がやる! 「オマエ相変わらず莫迦だな 何の為の従者なんだよ。仕事を奪うな。」 [そういえば、といった雰囲気で俺はじっとイスマーイールを見つめた。実に嫌そうな怪訝な顔で見つめ返される。] 「……何?」 イスマーイール……従者居ないんだ。 「殺してやろうか???」 . (98) 2021/04/22(Thu) 19:40:21 |
【人】 第11皇子 ハールーン[引きつった笑みで零された物騒なセリフに、思わず笑ってしまった。こんなやり取りを、ダレンはどう思ってるんだろうか?さっき伝えた情報が冗談みたいな雰囲気にみえるかな。 だけど、そう思ってるのは俺だけかもしれない。憂鬱そうなセリフが続く。] 「もてなしてやってんのに何その態度 ホント腹立つ野郎なとこは変わってねぇ 昔からトチ狂ってんだよな。」 それ、俺のこと毒殺しようとした人が言う?! 「……昔からそう。皇子の自覚がねンだよ。 家のために強い奴が残るのは当然だろ。 弱ぇヤツまで大事に保護なんかしてたら 秒で財政破綻の未来が見えるわ。」 [『財政破綻』という単語に少々面食らう。確かにそんなこと、考えたことなかったかも知れない。イスマーイールの言葉はそこで終わらなくて] 「オマエの主観では悲劇かもしんねェけど、客観、 『皇子の自覚もなくフラフラと逃げ回った挙げ句、 特に用もないのに男連れで帰ってきた不良債権』 って状態なの、オマエ解ってんの?」 [そこまでいって、何かに気づいた様に口を噤む。俺は、返す言葉が見つからなくて、ただ、相手から目を離さない事しかできない。] . (99) 2021/04/22(Thu) 19:45:37 |
【人】 第11皇子 ハールーン「……悪い。言い方誤った。 けど、お前は全然解ってない。 こうやって生まれてきたんだろうがよ。 死ぬのが嫌なら、大人しく言う事聞いてりゃ 不自由なく暮らせるだろうが。」 ──大事にしてる、ものが、違うだけ、 じゃないかな…… 「…………そうやって馬鹿にした目で見るオマエが ずっと大嫌いだ。帰ってくんなよ。」 [酷いことを言われてる気はするのに、俯向いてこちらを見ないこの弟の方が傷ついてる気がして、何も言えなくなった。 こんな事を考えてるなんて全く思いもしなかったから、思いやる様な返事はできなくて。自分を正当化してしまっただろうか。でもそれも分からない。 重い空気になってしまったと、ダレンを気にしたら、同じタイミングでイスマーイールが声を投げる。] . (100) 2021/04/22(Thu) 19:49:11 |
【人】 第11皇子 ハールーン「──おい、出来たか? こんだけ喋ってんだ流石に出来たろ。」 [皿に並べられた菓子類を『悪くないじゃん』と眺め、胸元から取り出した指輪を嵌めて、皿の上にその手を翳す。] 「ふーん。なんも盛ってねぇな。OK。 行くぞ。」 ……えっ、何それ、なにか分かるの? [指輪を外して仕舞いながらさっさとキッチンの外へと踵を返す彼に問えば、毒殺防止に職人に特注で作らせたものだという。石の変色によって毒も数種類見分けられると簡潔に教えてくれた。それから、背中越しにひとこと。] 「……アンタルが味方だとか思うなよ。」 [それについては、彼はもう口を開かなかった。]* . (101) 2021/04/22(Thu) 19:57:06 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>98主についていくと、イスマーイールがまくし立てる。 はて、誰に言ったのだろう──と、ダレンはきょとんとした。 というのも、自分の主以外から命令される可能性を考えていなかったのである。 「俺がやる」と言い出す我が主を見てから、もしかして自分が言われたのかと思う有様であった。 さすがに主の手を煩わせるわけにはいかず、他に誰もいないのならダレンがやることになっただろう。 主がどうしても自分でやりたかったのなら手伝うことになろう] (102) 2021/04/22(Thu) 20:14:32 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[イスマーイールの物騒な言動>>98は軽口の範疇と受け取ったものの、主への侮辱>>99は聞くに堪えなかった。 とはいえ主に争う意思がないのに従者の己がぶち壊すわけにはいかず、視線を逸らして聞かないふりをしていたが。 ダレンの表情には怒りが滲んでいた。 それは主に様子を窺われたとき>>100に気づかれてしまったかもしれない] (103) 2021/04/22(Thu) 20:15:46 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>101毒がないか見極められる指輪の存在を知ると、魔法具の優秀さに目を瞠った。 毒見で死んだり障害が残ったり、そういう不幸な使用人が出なくなる。 もっとも、そんな魔法具が普及することがあれば毒自体が使われなくなってしまうのかもしれないが。 背中越しに言われた言葉には、何とも言えない思いが浮かんだ。 アンタルの人当たりの良さは、弟を懐柔したいだけなのだろうか。味方は多いほうが良いのは確かだが。 こういった、腹に何があるかわからない者たちの世界は性に合いそうにない──と、ダレンは心中でため息をついていた]* (104) 2021/04/22(Thu) 20:16:10 |
第11皇子の従者 ダレンは、メモを貼った。 (a9) 2021/04/22(Thu) 20:16:32 |
【人】 宵闇 ヴェレス[ 子どものときにできなかったことを大人がするのだ>>96、と言われると非常に腑に落ちるものがあった。確かに、子どもと比べて大人の自由になるものの方が大きい。経済力であったり、行動の自由であったり。子ども時分と今を比べての不自由に思い当たることはない。 自分も彼も継嗣の立場であったり家に縛られなどしない生活であるから気儘なものなのかもしれない。彼の家は兄が跡を継いでいるという。] 他にやり残したことの覚えはない? [ 思い出話をねだり、冗談めかして聞くが、叶えられるものなら何でも叶えてあげたいという思いがある。できるなら共に過ごす時間の中でできるだけ多く。] (105) 2021/04/22(Thu) 21:00:09 |
【人】 宵闇 ヴェレス ひとつひとつを剥けばそうだろうけど、半分に割って絞るんだよ。ほら、あっちみたいに。 [ ちょうど新しく注文が入ったのか、水滴を纏う赤い果実が絞り台の隣に置かれ、無骨な刃物でふたつに断たれた。此処からの位置では赤い塊にしか見えないが、断面にみっしりと実が詰まっているのだろう。 そもそも用向きがないだけの理由で、生国を出奔しひとつところに落ち着いた後、旅のひとつも出たことのない不精であるから、異国の見慣れない全てが珍しい。 他国の言語や文化に人文的な知識や興味は仕事柄あるが、それと実際目にするのは別だ。 そういえば、聞いたことはあっただろうか。] そういえば、ダンテはどうして僕を旅行に誘ってくれたの。 [ いつか旅に行こうと言われて、断わる理由はなかったからふたつ返事で承知した。ただの旅客と宿の主の間だった。話の弾みや、空約束でも一向不思議はなかったろうに、彼は律儀にその約束を守った。そうして今があるのだから、とまで考えて、ふと真顔になった。] ……ごめん、やっぱり今の無しで。 [ 今となってはその発端を自惚れと毀損しなくてもいいのではないか。照れを覆うのに表情を鎮めれば必然真顔になるしかない。]** (106) 2021/04/22(Thu) 21:03:17 |
【人】 第11皇子 ハールーン[子供の頃から何かと喧嘩をしていたなと思い出していた。下の棚から大きな皿を出して、菓子類を並べようと容器の蓋を開ける。あの頃とひとつ、この家が違っているのは人が少ないことだ。護衛や兵らしき者は視界の端に映れど、女性がいない。 ダレンには紅茶をお願いした>>102。茶葉は何がいいだろうか。意外と種類は多いのだが一番スタンダードであると思われるものでお願いした。] . (107) 2021/04/22(Thu) 21:23:39 |
【人】 第11皇子 ハールーン……早めに帰ろう。 さっきの魔法具屋さんにも行きたいしね [付き合ってくれてありがとう、と笑顔で感謝を告げて。 きっと、用意だけで疲れさせてしまったに違いない。一瞬覗いたその表情>>102は、今まで見た事なく険しいものだったから。自分はこの世界に慣れなくて避けていたつもりだったけれど、他の人間よりは慣れてしまっているんだろう。] (108) 2021/04/22(Thu) 21:39:28 |
【人】 仕立て屋 アルフレド[店番といえば、両親が居たころの店は母親が店番をしていたことは想像に難くねぇ。実は父親のほうがはるかに口が上手かったが、面倒なやり取りは全部母親に任せてやがったから、家の中じゃその技術を見せたことがなかった。 母親が亡くなってから奴はその口上手を使いこなし始めた。農具を買いに来たばあさんじいさんに本当に上手いこと言って謎の形の道具を売るのが本当に得意だった。それが本当に使い物になったかは知らん。 オヤジのヤツは俺に魔法の―こういった才能があると知るとすぐに師匠面できる実力者に俺を預けやがった。その師匠―オヤジの飲み仲間―ってクセが強いしあんまり世情に詳しくねー。 結局誰かお偉いさんのお抱えにはなれんかったが、それはそれで今と別の道だ、これで良かったかもしんねぇ。 オヤジも師匠面の共通点は酒の飲み方と火加減のうんちくだけだ。ありゃどっちも穴の開いた布袋だわ。] (109) 2021/04/22(Thu) 21:41:17 |
【人】 仕立て屋 アルフレド あいよ。次があるならまた来てくれな。 [身綺麗な依頼主からは依頼のアクセサリ。勿論効果を持った魔法石、それと銀細工である。直前まで納得いく出来でなかったのでほっとしている。] へえ子供ができたのか。何歳?え、それ、はええな。 もうその年で旅させるのか?それ用にちっこいのか? なら一個袋買っとけよ、子供はすぐに成長するぜ。 子供いねえのによく言うってのは傷つくぜぇ…? お得な一割増にしたるぞ? [久しぶりに魔法の袋を買ったなじみの行商はプレゼントとして魔法の布袋を買いに来た。子供と聞くと少し負けた気分である。] (110) 2021/04/22(Thu) 21:43:07 |
【人】 仕立て屋 アルフレド …おまえその袋そんなことに使ってんの? キゾクサマもびっくりの使用目的じゃねーの。 まあ心強いことは間違いねぇな。 でも気をつけろよ?そんなん往来で振り回したら捕まるぜ? 両手でそれぞれ持つか?いらん?あっそう。 [冷やかしに来た酒場でよく話す荒くれは細長めの布袋に石を入れているそうだ。振りまわすと恐ろしい威力になるとか。] (111) 2021/04/22(Thu) 21:44:29 |
【人】 第11皇子 ハールーン[広間に案内されれば、アンタルとその従者数名、アルスラーンと乳母達が背の低いテーブルを囲む黒い革張りのソファに座って談笑していた。 ふてぶてしくも輪を作るように座るイスマーイール。2、4番目の兄達は居なくて、ホッとした。 ダレンに持って貰っていた皿をテーブルに置く。客人であるのにそんな事をさせて申し訳無い、と、アンタルが紅茶類をアルスラーンの乳母達に引き受けて貰ってくれた。それぞれに置かれたカップに注がれる。俺はちゃぁんと率先してそれらに口をつけた。] ……スライマーン、は? 「婿に入ったよ去年。お前もそうすれば? わざわざ見栄張って従者なんて抱えてねぇで。」 [さっきより一層トゲトゲしくイスマーイールが教えてくれた。6番目の兄の行方。一方、俺は感心してしまう。ここを抜け出すのに、色んなやり方があるんだな、と。 アンタルもアルスラーンも、作った菓子を褒めてくれた。特に小さな弟は、無言で夢中になって食べてくれていた。その姿は素直に嬉しくて笑顔になった。 よく見れば、アンタルもその弟さえもさっきの『指輪』をしていた。イスマーイールのあの言葉がぬるりと心を逆撫でる。] . (112) 2021/04/22(Thu) 21:46:35 |
【人】 第11皇子 ハールーン(俺が信用をされてるされてないとか、そういう話じゃなくて……必要な自衛だよ) [そう言いきかせるも、もしその指輪がなければ皆食べてくれたのだろうか。そんな考えが頭を過る。 そんな考えに、心が沈むのは、甘えだなと。>>0:146『逃げ回っていた』それは兄弟間での共通の自分への評価なのだろう。出生に向き合っていない、そう言われれば、そうなんだ。] (さっきの話……ダレンにどう思われたんだろうか) [問えばきっと、自分を傷つけない言葉を選ぶんだろう。隣にいるその人の事を、伺ってしまう。 向かいのアルスラーンが、菓子を頬張ったままじっとダレンを見つめていて。ちょっと笑ってしまった。さすが俺と似たカラーリングの弟。好みが似てるのかな、なんてね。] . (113) 2021/04/22(Thu) 21:53:11 |
【人】 第11皇子 ハールーン[──『どうして戻ってきた。』 その答えを、自分はもう自覚して持っている。 およそ死んでも口に出せないもの。 菓子を囲んで談笑しつつ、ぐるぐると渦巻いていく暗いものから離れられそうにはなかった。そんな折、] 「──…………へぇ? これはこれは、珍しい客人が居るもんだね。」 [この国特有の乾いた風のような。生き物を選ぶ無慈悲な抑揚のない低い声が響いた。]* (114) 2021/04/22(Thu) 21:54:22 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>107給仕を買って出てそのまま本当にやることになった主の手伝いで、紅茶を選ぶことになった。 主のお菓子に合わせるならあっさりした風味のものが良いだろうかと、セイロンを用意して] そうだな、用が済んだらまた行こう。 買い物もあるしな。 [>>108主に笑顔で声をかけられると、微笑んで答えた。 ずっと主との身分の差を意識することがなかったが、ここに来てからは意識し通しだった] (115) 2021/04/22(Thu) 22:06:54 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>112他の皇子たちの元へ用意したものを持って向かうと、あとは乳母たちが引き受けてくれた] 我が主は給仕がお好きなようでして。 お手伝いしないわけには。 [客人なのにと謝られると微笑いながらそう返して、注いでもらった紅茶には主同様、早々に口をつけた。それが安全なものだと証明することになるのは理解していたから。 主のお菓子は好評なようで何よりだが、皇子たちが皆あの指輪をつけていることにはダレンも気が付いた。 身を守るためには必要なことだろうと、邪推しないように努めた] (116) 2021/04/22(Thu) 22:07:23 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>113幼い皇子にまじまじと見られているのに気付いたときには、ダレンは首を傾げて微笑んだ] どうなさいましたか、アルスラーン殿? [尋ねながら、主の幼い頃もこんな風だったのだろうかと微笑ましく思っていた。主に様子を窺われたのはそんな頃だろうか。 >>114和やかな談笑に水を差すような抑揚の無い声が響くと、ダレンの体は一瞬で強張った。無意識に危険を感じ取ったのかもしれない]* (117) 2021/04/22(Thu) 22:07:45 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[突として状況は一変した。 目の前の者たちが、殴られたり蹴られたりしたときのようなものとは少し違う呻き声を上げたかと思えば、自分で心臓を握るような仕草を取る。苦しさに耐えきれないものから、血眼になった目がカッと開き、ばたりとその場に崩れ落ちる。そりゃあ、虎を追っていたものの殆どは倒れるに違いない。>>85 ――一番体力すら消耗しているであろうネネは、いかにも執念だけで起き上がっているように見えた。剣先がカタカタと揺れている。] …やめておけ、お前とは相性が悪すぎる。 その毒霧、体内生成されているだろう。 俺もあれの仕組みはよくしらんが、 「引火するもの」が人より多いんじゃあないか? [しゃべる事すら苦しいのだろうか。鋭い眼光だけが「うるさい」と物語っているような気がした。] (120) 2021/04/22(Thu) 22:20:19 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ["飲み仲間が殴られかけていたから私情で殴った"男の言葉がいくら届くかわからないが、本当に道を相対する前に、言いたいことだけを言い切ってしまおう。 考えてすぐ、ネネが震えて握る剣を自分のそれではたき落とす。カラン、と脆い金属音を背に、その手を取り押さえて背に回し、背後から小さく囁いた。] ………。ネネ。 別に、私はお前の気持ちを否定しようとは思わん。 付く相手を間違えるな、そいつは「ただの将兵御一行」だ。 ……「虎の子」であったことをもう少し利用すればいい。 [自負もなにも、文字通り「王の息がかかった傭兵団」だ。 少し媚を売れば、もう少し根の深い所にいる皇族の飼い猫くらいにはなれるのではないか。なんて、いつもどおりの差し出がましい助言に聞こえてしまうのだろうか。 …不意に、ネネの力がフラリ、と抜けた。] (121) 2021/04/22(Thu) 22:21:05 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ 『………もう、同じ道は選べないのね』 [項垂れる彼女の顔は見えない。] 寧ろ、それが正しいのだろう。 「神」死してなお皆が同じ顔をしていたら、 ココウは傭兵団ではなく宗教一派に改めるべきだ。 (122) 2021/04/22(Thu) 22:21:17 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ……さて、乱闘を起こした処罰は受けてもらうぞ。 アーサーをどうしようとしていたのか。 …アーサーがどうしようとしていたのか。 その辺りは剣など交えなくても聞けるだろうしな。 [拘束したまま、共に歩けと肘で小突く。まだ龍の炎が残っているのだろう。ぐったりしたネネはもう抵抗を見せない。二日前の自分をみているかのようだった。 周りに転がる者たちは、内々でなんとかしてくれるだろう。してくれないと困る。金糸雀色が混ざっていてはややこしくなるだけだろうから、と、彼女の身のみを引き取って、その場はおちついていくだろうか。]** (123) 2021/04/22(Thu) 22:21:46 |
【人】 祓魔師 ダンテあはは、なるほど。食べる時面倒だなって昔思って、それにあんなに果汁が出るとも知らなかった。 [ ヴィが指し示す先を眺めていたら、別の客が頼んだものだろうザクロのジュースが作られている。半分に切った実に圧をかければ赤い液体が滴るのが見えた。 血みたいだなと少し考えてしまったが、何となく黙っている。 ザクロは自国では珍しい食べ物で、何かの時に一度食べたきりだったから、知らないことはたくさんある。こうして旅をして知る事もあるんだろう。] ん? 君とならどこに行っても楽しいだろうなって [ やっぱり理由なんていいと言われたがそう答えた。本当は旅人と宿の提供者という一期一会で終わる関係を自分が延長したかった。 いつか、旅行しない?と自分は尋ねたんだったか。旅が無理でもまた彼の元へ遊びにいくつもりでいたのに、返答は「何処にいく?」と一足飛びのもので。 それに彼を伴わない遠出があったとして、何か綺麗なものや美味しいものに巡り合ったらヴィにも見せたい食べさせたいと考えるようになった。] … [ 一度口にしたことを撤回するのは珍しく、その上無表情を務めようとしているから少しのおかしみがある。何を考えているのかはわからないのだが、そう悪いことでもなさそうで自分は笑っていたかもしれない。**] (125) 2021/04/22(Thu) 23:02:33 |
【人】 第11皇子 ハールーン[その声の方に、視線など向けられない。 一日だって忘れたことはなかった──なんて、そんな事実を思い起こすのも口に出すのも嫌だ。 油断していた。来ないと言われていたし、実際居なかったから。 衝動的にダレンに縋りたくなるのを拳を握って堪える。] 「水臭いね、アンタル。教えてくれたのなら 予定は開けたのに。愛しい弟に会うための時間 ひとつ作れないなんて、王たる者失格だろう? イスマーイールが教えてくれなかったら 危うく機会を逃すところだったよ」 [無表情のままカップに口をつけるその弟と、薄く笑うイスハーク。 当然のように自分の隣へ座る彼の、二人の従者はソファ近くへ。連れ歩く兵団の一部は広間の外で待たせているのが見える。 一脚余ったティーカップは"そういうこと"だったのかと、今気づいた。乳母達が足早に、空いたカップへいつの間にか用意されていた淹れたての紅茶を注ぐ。] . (126) 2021/04/22(Thu) 23:15:22 |
【人】 第11皇子 ハールーン「へぇ……これおまえが作ったのか。 大したものだね。あの頃は泣いてばかり いたのに。」 [優雅に躊躇いなく菓子に伸ばされる指は、それをその口へ運ぶ。その光景をただ見ていた。何も出来ないまま、声が出せなくなるのはあの頃と全く同じだ。呼吸が浅くなって無駄に動悸が早くなるところまで。 目は合わせていないのに、蛇に睨みつけられたネズミのようだ。] 「うん、美味いな。ハールーン どうぞ?」 [一口齧られたショートブレッドを差し出されるというその行為を、一瞬、うまく把握できなかった。 眼前の、その菓子を、食べろというのだろうか。この、自らも毒でできたような人間の食べかけを。 毒物の扱いに長けているこの兄は、当然のように自身で効果も調べている。何度か倒れて居るのを見たことがあった。次の日にはケロリと笑って話すものだから、それもなお不気味で。──兄弟の間では、彼は体液は当然のこと、髪の先から爪の先まで余すことなく毒物であるという認識だ。 ──あの指輪はしていない。 視線が自分を透かして後ろに注がれるのを感じた。ダレンを見てるのだと解ると、その後に発せられる最低な言葉の予想をしてしまった。 この場所では誰もイスハークに逆らえない。出来るとしてアンタルだ。けれど自分の従者を守れるのは自分だけなのである。] . (127) 2021/04/22(Thu) 23:19:05 |
【人】 第11皇子 ハールーン[アンタルの静止が聞こえたような気がしたが、お構いなしに咀嚼して飲み込んだ。差し出された中途半端な形のそれを。 こんなところでまさか自分を殺したりはしないだろうと読んだが、何かを冷静に考える余裕なんてない。] 「──何を考えてる?」 [ゆるく笑ってこちらに問う声に気付いたときには、距離はゼロになる。イスハークの左腕が大蛇のように自分の半身に絡む。頭を支えられて動けない。 アンタルの静止が強く入る。それでも腕は外れない。外すわけないと思ってしまう。] 「ははは、可笑しいな。兄弟の抱擁に何を そんなに動揺することがあるんだい?」 [朗らかに、低く良く通る声は、よく伸びて場を征す。 思えば初めて触れられている。幼い頃からこの兄だけは恐怖で、ずうっと逃げ回っていた記憶しかない。] ぁ、…… [あの頃と変わらない空気に、忘れていた記憶が引きずり出される。身体は強張って冷たくなった指先が震える。ふわりと漂う甘く独特な香りが目眩を起こしそうで、ぎゅっと目を瞑って息を止めた。 どれだけどんな禍根があっても『兄弟』という言葉がそれを片付けてしまう。 そこには『従者』など、割って入れるものではなく。] . (128) 2021/04/22(Thu) 23:24:15 |
【人】 第11皇子 ハールーン「…………つまらなくなったねハールーン 逃げ回るおまえの方が、よっぽど皇子だった」 [低くつぶやく声と共に、爪の長い指が頭髪の隙間を割って入る。皮膚を舐める尖った感触に肌が粟立ち、思わず回されてない片腕を掴んだ。抵抗になどならない程度の抵抗だ。 その爪が皮膚を破れば何らかの毒が回る。そんな想像をしてしまう──多分合っているのだが。] 「……小さいね、ハールーン。ちゃんと 栄養とらないと大きくなれないよ? ──菓子類じゃなくてね。」 [ゾッとさせられる耳元の響きに、無理矢理に意識を開かせられるこの感覚に──やっと目が覚める。 この人は意味のある言葉しか言わない。言に魔を込める人だ。表と裏などではなく、多角に光る鉱石のように。黙っていれば捕らわれてしまう。頭にこびりつかないよう意識を閉じて『跳ね返す』] っちゃんと、食べてる、よ…… お菓子は、好きなんだ。 俺に生きる道をあたえてくれたから…… . (129) 2021/04/22(Thu) 23:27:48 |
【人】 第11皇子 ハールーン「……んふっ、くっくっくっ……」 [いやに嬉しそうに溢れる笑いがひたすらに気味悪く脳内に響いて、] 「そう……じゃあおまえは "それに従事する"人になりたいの?」 [言い方を妙に思う。やっぱり『菓子』が指すものはそれ自体じゃない気がした。意図をやや外して答える。] ──俺、は、料理人になりたい みんなに、笑顔になってもらえる料理を、 作る人になりたい……それが、俺の道だと思う、 から。 [声が震えないように、決意をもって発声した。この気持ちは決して嘘じゃない。 目線を、合わせなくていい体勢になってるのは不幸中の幸いだと思った。] . (130) 2021/04/22(Thu) 23:31:54 |
【人】 第11皇子 ハールーン「そう…………良かったね。 ならば定期的に持って来るといい、此処へ。 僕も甘味は好きだからね。酒に合う。 身内から忌憚のない意見を貰うのは 悪くないだろう?」 [おまえも自分で作ったものなら食べられるだろうからと、そう言ってイスハークは腕を緩め──"ひとこと"告げて離れた。他の誰にも聞こえないような、微かな、けれど確かな音を。] 『おまえはウスマーンのようには、ならないよね?』 . (131) 2021/04/22(Thu) 23:35:56 |
【人】 第11皇子 ハールーン「……では僕はこれにて失礼するよ。 御馳走様、ハールーン。 ──戻ってきてくれて、嬉しいよ。」 [離れた腕の感覚だけを、確認して。あとはもう何も、耳に入らなかった。ただその兄の姿が消えるのを見送った。それが本宅での最後の記憶となる。 その場で、自分は意識を手放していた。]** . (132) 2021/04/22(Thu) 23:40:51 |
第11皇子 ハールーンは、メモを貼った。 (a10) 2021/04/22(Thu) 23:44:41 |
【人】 宵闇 ヴェレス うん。思い出したらね。 [ 急かなくとも、まだ時間は充分にあるのだと思いたい。 そうして自分が思い出したというように、市街地と異なり必要もなく、今はふたまわりも大きい彼の手に指を掛け、薄明の石畳を歩く。] 僕らの故郷じゃあんまり見ない果物だものね。 [ 種明かしをすると、流通の良い現住の国の、市で屋台が出ていたのを見たことがある。汁を絞るのではなく実をそのままカップに盛り匙を差したものを並べて売っているのも見たから、粒を剥くのが面倒なのは多かれ少なかれ誰しも思うものなのだろう。 幾つかの実が割られては絞られ、屑箱に捨てられまた絞り機に挟まれ赤い汁を垂らすのを目を細めて見る。] 楽しいよ。 [ 今のは無し。そう遮ったと言うのに律儀に彼は答える。] 今も楽しい。 [ 楽しければいいと言ったのは彼だと言うのに、今の自分の気持ちこそ告げる。何度もこうして伝えられる時に伝えなければいけない気がした。それが許される間に。 旅へ行こうと誘った彼の言葉が気紛れであっても、行き摺りの彼がまた訪う幸運が50年後の先であっても、多分自分は、ダンテと過ごした数日を、得難くしめやかに輝く想いとして、繰り返し胸に反芻していただろう。 当のダンテは何だか面白げに此方を眺めていたので、次第に膨れ面になった。]** (133) 2021/04/22(Thu) 23:45:43 |
仕立て屋 アルフレドは、メモを貼った。 (a11) 2021/04/22(Thu) 23:54:07 |
【人】 祓魔師 ダンテ[ 思い出したらと自分は気軽に言う。彼の心中は知らないまま。一年二年と積み重ねていく間に、ダメになってしまう事は多い。 だけれど、ヴィは自分が悪い変わり方をしなければ、いつもあの駅の国にいてくれるような気がしていた。 自分にとってはこれから先の長い時間、彼とできるだけそばに居られたらと思うのに、 ヴィにとっては短い時間だ、四十九年周期の出来事をまるで数年前のことのように話す。] うん、僕も楽しい [ ただ二人で食事をして、同じものを見て、今はザクロが絞られている光景とか、木漏れ日のキラキラしたところとか。 それだけだというのに、彼が楽しいというから、ヴィからすれば自分は無邪気ともとれるような同意を返したことだろう。 注文した食事が届いてパンケーキの三枚のうちのひとつをヴィに、それからオムレツやサラダなどの盛られたプレートを二人でつまむ。そのうち2/3は自分が食べてしまった気がするが。] 眩しい? [ ヴィの表情が、眩しいものでもみるようだったから、そんな風に尋ねて。皮膚だけでなく夜目の効く彼の瞳は強い光に弱い。 そうじゃないとわかったのは自分が彼を見て面白そうにしていたせいで、珍しくヴィがムッとした顔をしたからだ。*] (134) 2021/04/23(Fri) 1:08:55 |
【人】 祓魔師 ダンテそうだ、海を二人で見られるから やりたいことはまた一つ達成できるよ [ コーヒーが届いた頃、自分が思いついたようにそんなことを言った。 この国を離れられたら次は海を二人で見られる。厳寒な地方に住んでいたから、海といえば冬の灰色の厳しいものしか思い浮かばない。ヴィも多分同じような光景を海の印象としているのではないかと思う。 だから、もっと青くてキラキラとしたものを見てみたい。*] (135) 2021/04/23(Fri) 1:09:48 |
【人】 放浪者 イシリオン[ その店を初めて訪ねた深夜。 明かりを消した宿の部屋の窓辺から星空を見上げていた。 空に星々は瞬いていたが、月の横顔は冷たく映る。 いったい何処へ散らばってしまったのだろう。 彼の人の魂は―――― ] (136) 2021/04/23(Fri) 1:39:31 |
【人】 放浪者 イシリオン…明日には、不足のお金を持っていかないとね。 [ 他所の国で仕入れたものを、またこの国で売れば そこそこ良い値がつくだろう。 重要と供給のバランスというのは不思議なもので ある国では当たり前のようにある品が、 別の国では希少なものであったりする。 そうやって売り買いをしながら旅をしてきたから、 すっかり商売にも慣れたものだ。 明日は市場の店も少し覗いてから、 あのアルフシルバーという店へと向かおう。 ]* (137) 2021/04/23(Fri) 1:42:29 |
【人】 仕立て屋 アルフレド >>138ああ、どうも。 ほれ、ちゃんとした客が来たんだ。 冷やかしは帰りな。 [適当にだべっていた男を体よくあしらう 男は対してわかったわかった、また今度なと言いながら店を出る。でかい図体と顔のわりに身のこなしは軽やかに見える。] おーけー。 大丈夫だぜ、ちゃんと取り分けてるんだ。 [ドアに視線を移し、ちゃんと移動したのを確認すると箱を持ってくる。外面は武骨だが、中身は傷つかないよう丁寧に並べてある。] (139) 2021/04/23(Fri) 2:07:19 |
【人】 仕立て屋 アルフレド そういやさ。この国に流通しずらい、アクセサリに使えそうな金属や布の材料―いや製品とかでもいいが。そういうのを扱うこともあるかい? [間違いがないか確認してもらって、代金を受け取れば商談成立になる。そこで彼の目的を>>1:108思い出して切り出す。異国の地に売るとなれば、異国の地で買うのだろう。」 (見識を深めることは良いことで重要ってね。それに珍しいものに目がなさそうな連中に対して、な。)** (140) 2021/04/23(Fri) 2:20:14 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>126姿を現した声の主は、この場にいる皇子たちの中では最年長に見えた。 その彼に主が視線を向けようとしないのを見て、相当な禍根がある相手なのかと察する。 >>127食べかけの菓子を差し出すのは、本来なら安全の証明だろうけれど、それは既にわかっていることのはず。 かの皇子の意図を察しかねて戸惑っていたら、主は差し出されたものを食べて飲み下した。>>128 続く2人のやり取りを固唾を呑んで見守っていれば、奇妙な言い回し>>130がダレンの意識にも残った] (141) 2021/04/23(Fri) 5:53:28 |
【人】 第11皇子の従者 ダレン[>>132後に思い返してみればほんの数瞬、だが見守っている間にはどれほど長く続くのかと気が遠くなるような時間のあと、かの皇子は去っていった。 それを見届けた主がふっと倒れ込むのを見て] ハールーン殿!! [慌てて駆け寄り、抱え起こして息があるか確認を試みた。 無事でもそうでなくても、目覚めるまで主を宮殿内の彼の自室で休ませたいと他の皇子たちに頼み込む。 叶えば主を抱き上げて運び、目を覚ますまで傍に控えて見守っているだろう。叶わなかったなら宮殿から主を連れ帰ることになるだろうか]** (142) 2021/04/23(Fri) 5:54:14 |
第11皇子の従者 ダレンは、メモを貼った。 (a12) 2021/04/23(Fri) 5:55:08 |
【人】 宵闇 ヴェレス[ 一月、二月流石に足留めされることはなく、悪くて数日だろうと>>0:2国境を務める公吏は言った。明日か明後日かこの国を経つことになり、そうすればおあずけされた海にようやく辿り着く。] 青い方の海。 [ 故郷も国の一辺を海に接する形だったが、それは断崖の下に白い泡の波をぶつけるものと、鈍色に光る港のものだ。青い海など、物語か海を内装に模したカフェ>>1:174でしか見たことがない。] 楽しみだね。 [ 夜には波打ち際が発光する様子も見られるという。昨晩買い付けたこの地の酒を、それを眺めながら呑むのもいいかもしれない。 また目を細めたのは今度は気分を害したのではなく、陽の角度が変わって疎らに差す木漏れ日が、そこに彼がいる風景があまりに眩しかったからだ。]** (143) 2021/04/23(Fri) 7:20:49 |
【人】 中隊長 アーサーやれ、やはり お前に動いて貰ったのは正解だったな。 随分と手間が省けた。 約束通り飯を奢ってやろう。 次の機会にでも、な。 [そう、何時もの顔をして 一度か立ち去るだろう虎に投げかけた。 陽の光は既に昼を告げており 直射に目を焼かれそうにはなる、が 久し振りに躍動したからか 何処か清々しくも 感じていた。 乾いた風がまた一つ吹き抜けて。 ] (145) 2021/04/23(Fri) 7:51:04 |
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