人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


大槻登志郎ミステリー研究会会長 大槻登志郎
津崎絵音ミステリー研究会会長 大槻登志郎
千葉郁也ミステリー研究会会長 大槻登志郎
秋月壮真ミステリー研究会会長 大槻登志郎
世良健人ミステリー研究会会長 大槻登志郎
未國 聖奈ミステリー研究会会長 大槻登志郎
大木慎之介ミステリー研究会会長 大槻登志郎
小鳥遊 大地ミステリー研究会会長 大槻登志郎
金海 叶冬ミステリー研究会会長 大槻登志郎
天ヶ瀬 青葉ミステリー研究会会長 大槻登志郎
工藤 彩葉ミステリー研究会会長 大槻登志郎
鈴掛 未早ミステリー研究会会長 大槻登志郎
白瀬 秋緒ミステリー研究会会長 大槻登志郎

処刑対象:大槻登志郎、結果:成功

[犠牲者リスト]
該当者なし

決着:村人の勝利

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 

  ――行きますぞ、棗氏


[ ザッ、と効果音が鳴る。
 グラウンドの砂埃が舞う。

 あの時よりも少し欠けた月のさやけき影の下、
 あの夜と同じような時間、
 大槻と棗は旧校舎の前に立っていた。

 大槻が、真剣な面持ちで眼鏡をくいっとあげる。
 棗は、何時もの調子で
 「おっけートシちゃん!」
 と応えた。]
 
(0) 2022/10/21(Fri) 0:01:22

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 
[ 三日前、満月の夜と変わりなく、
 暗く、軋む音のする旧校舎内。

 しかし迷いなく歩く大槻と、
 それについていく棗は、
 やがて二階の端まで辿り着いた。]
 
(1) 2022/10/21(Fri) 0:01:47

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 
  ……「旧校舎の幽霊」氏
  願い、叶えてもらいにきましたぞ


[ 大槻が神妙な顔で「旧校舎の幽霊」を見上げる。
 隣の棗がそれを見て、ごくりと喉を鳴らした。]
 
 
  拙者……もしも「旧校舎の幽霊」に会えたら……

  ユメリン……あ、拙者のイチオシのアイドルなのですが皆に夢と勇気を与える強く優しく可愛く格好良いひたむきで最強の


[ 「トシちゃんストップ!!」
 その棗の声に、はっ!と我に返った大槻は、
 とりあえず話を進める。]
 
(2) 2022/10/21(Fri) 0:03:14

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 
  そのユメリンにドームライブを
  プレゼントしたかったのです
  彼女の頑張りが報われて欲しかった……


  しかし! 拙者はこの三日間で分かったのですぞ!

  ドームライブは叶えてもらうものではない……
  ユメリンと、そして我らファンの力で
  叶えるものだとッ!!


  『 いつか、夢の向こうに! 』
  拙者は……欲に目が眩んで、
  ユメリンのこの台詞も忘れていた……
  自分が情けないですぞッ!!!!
 
(3) 2022/10/21(Fri) 0:03:58

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 
  だから……だから拙者の願いは……
 
 
(4) 2022/10/21(Fri) 0:04:28

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 

  「旧校舎の幽霊」氏!!!!

  拙者とお友達に
  なってくださいッ!!!!!


 
(5) 2022/10/21(Fri) 0:04:52

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 
[ ・・・・・・・・

 手を差し出し勢い良く礼をした大槻。
 わー、という顔で大槻を見つめる棗。
 何も答えない幽霊。

 夜の旧校舎に静寂が落ちた。]
 
(6) 2022/10/21(Fri) 0:05:10

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 
  エッ!?!?!?!?
  ほ、ほんとでござるか!?

  で、ではお近付きの証に旧校舎の幽霊タンと
  お呼びしても……
  いや、ユウタン?レイタン?
  どれにするか迷いますな〜〜〜〜〜 フヒヒ


[ 小躍りしてはしゃぎ倒す大槻。
 それを見つめて笑う「旧校舎幽霊」に、近寄る影。]
 
(7) 2022/10/21(Fri) 0:05:53

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 
 「あははっ!
  トシちゃんホント最高だよね!
  ね、幽霊さんもそう思わない?
  幽霊さんとお友達、なんてさ」


[ 棗がこっそり幽霊に近付いて、にこやかに笑う。]
 
(8) 2022/10/21(Fri) 0:06:09

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 

 「でもねー、僕も、幽霊さんに叶えて欲しい
  願い事があるんだー
  だからトシちゃんに、幽霊を見つけて欲しかった
  そしたらホントに見つけちゃうんだもん!
  流石トシちゃんだよね!」

 
 「だから、お願いします、幽霊さん!」


[ 満足げに笑った棗は、幽霊に囁いた。]
 
(9) 2022/10/21(Fri) 0:06:39

【人】 ミステリー研究会会長 大槻登志郎

 

「トシちゃんと一生一緒にいられますよーに!!」


 
(10) 2022/10/21(Fri) 0:07:19




(n6) 2022/10/21(Fri) 0:09:49

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day旧校舎内・幽霊と──


 願いごとはないんだけど、
 ──── を記念に貰ってもいいかな。

[あの晩見た時より、
その顔は優しく見えたのは何でだろう。

それはきっと、目の前に佇む彼女が
誰かにとって希望を与えてくれる存在だ知っているから。

差し出した手は震えたけど、ちゃんと声は出せた。

願いごとないと言って記念品もらいに来たことで
怒らせないかとか心配はあったけど。

冷やかしじゃないって多分、伝わったんだと思う。

幽霊って人の心読めんのかな。
って考えると逆に読まれたくないような変なこと
考え出しそうだからやめておこう。

何もない顔が微かに笑った気配がして、
手のひらに僅かな重みと感触が乗ったから、
大切にそれを握り込んだ。

────たどり着くまでの道のりは、
まあ、正しく予行演習通りの結果で、
正直記憶から消したいけど、消さないでおくよ。]**
(11) 2022/10/21(Fri) 0:51:34
村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

【人】 工藤 彩葉

 
― 二日目・昼休み:天ヶ瀬くんと ―

[さて、いざお昼の放送。の、前に。
ドサドサのノート写しは順調だったかな。>>3:532
もしそれに願いを使いたいなんて聞いてたら、
コピー機でよくない?って言ったと思うけど。
自分で写した方が身に付くかどうかは
勉強のやり方次第かな…天ヶ瀬くんはどうだろうね?


人の願いに干渉する話については、
そう聞くと確かに、かなり難しそうだなと思った。
思ったんだけど、翌日のメッセージを見て
やっぱり気になっちゃったのは、またあとの話で。]



 ユメリンの音源は、大槻先輩のところへ行けば
 大抵借りられるから大丈夫だと思う。

 あ、天ヶ瀬くんも持ってるの?
 ならそっち借りようかな。


[即答された曲は、天ヶ瀬くんも持ってるなら>>3:533
その方が早いから、借りることにした。
もしかして四次元ポケットってこれのことかな
]
 
(12) 2022/10/21(Fri) 2:00:48

【人】 工藤 彩葉

 
[放送室に入れば、まずお昼ご飯を広げるのは
機材の反対側に置いてある机の上。
キャスター付きの椅子で行ったり来たりできるので
そう不便なものでもないと思うけど、
放送の合間に食べるの、落ち着かないとは思うから
終わってからの方が良ければそうしたかな。

天ヶ瀬くんのお昼がパンなのを見れば、
お弁当の私は、おかず少し食べる?と聞いたりして。]


 本日は、担当の鈴木さんがお休みのため
 急遽ゲストをお迎えしています。
 天ヶ瀬くん、よろしくお願いしますね。


[と、私はやっぱり真面目で、
面白みのない紹介から入ったんだけど。
天ヶ瀬くんのトーク力は私より全然高そうで>>3:534
レギュラー(?)としては複雑だけど、
すごく助かってしまった。]


 …えっと、よろしくね〜!


[一応私も、ついて行けるように頑張りました。
…頑張りました!]

 
(13) 2022/10/21(Fri) 2:00:51

【人】 工藤 彩葉

 

 それでは、次に行きましょう。
 天ヶ瀬くんもおすすめの一曲で、
 ユメリンの、

 『悩んだ数だけつよくなる』……


[そんな感じで。
リクエストしてもらった曲はきっちりかけつつ、
三十秒のお願いも、ちゃんと聞いて。

放送が終わったら、あらためて]


 今日は本当にありがとう。
 すごく助かっちゃった。


[と、しっかりお礼を言ってから教室に戻ったかな。]*
 
(14) 2022/10/21(Fri) 2:00:58

【人】 工藤 彩葉

 
[この長さの返信送るのと、
天ヶ瀬くんから次のメッセージが来るの
どっちが早かったかな。ことによっては返す順番が
逆になったかもしれないけど、

猫への返信を送る前に>>=3:68
私の手は一度止まって。

後ろの席から、
そのメッセージを送ってくれた>>=3:69
天ヶ瀬くんの背中を見つめた。]
 
(15) 2022/10/21(Fri) 2:01:05

【人】 工藤 彩葉

 
[すぐに返事をしたくて、ひとまずそれだけ。
だって、すごく勇気が要ったでしょ。

そんな願い事は想像していなかった。
でも、言えなかった理由はもう想像できたから。

急いで、言いたいことが先行して。
あ、大事なこと伝えてなかったって
また慌ててメッセージを打ち込んだ。
文字を打つスピードの遅さがもどかしい。]
 
(16) 2022/10/21(Fri) 2:01:11

【人】 工藤 彩葉

 
[やっと、前の席の背中を見れば
私は何か、窺い知ることができただろうか。

もしも振り返ってくれたなら、
微笑んで手を振る私と目が合ったかもしれないけど。

二人して先生に叱られてしまいそうだから
今はやめておいた方がいいかもね。
だってそう、授業中なので。


でも、何を選んでも、あなたはあなただと思う。
今までも、これからも。

それを前向きな意味で伝えられるように
私は明日、もしくはまた今度、
これからの機会がほしかった。]**

 
(17) 2022/10/21(Fri) 2:01:21

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day夜・旧校舎前──

[旧校舎から出ると、あの晩のように月が綺麗に見えた。

工藤が来るまで待った時間はどれくらいだろう。
多分約束よりそんなに遅れたりはしないでくれるはず、
俺の心臓のためにも。


工藤が願いごとをしない場合、
これだと迎えに来てもらっただけにならない?大丈夫?
とは思うけど、願いごとないのに
幽霊に会いに行った身としては
此処に来ておこうという気持ちもわかるから。


月明かりの下、握りしめていた拳を開くと、
望んだ通りのものがあった。]
(18) 2022/10/21(Fri) 2:10:34

【人】 軽音部 千葉郁也

[工藤が来たら、とりあえず、結果報告代わり、
握った拳を差し出して、
受ける手を出してもらうように促そうと思う。

手のひらを見せてくれたら、その上で手を開いて。]

 お土産。

[貰ってきた記念品、硬質の薄い小さな三角形を落とす。

0.6mm程度の薄さ、
セルロイド製のトライアングル型ギターピック。
黒色にGibsonのロゴが入った
シンプルなものはどこでも手に入る定番品だ。]
(19) 2022/10/21(Fri) 2:14:03

【人】 軽音部 千葉郁也


 俺にとっては“自分で頑張るしかないこと“が
 一個出来たことの“証拠“として貰ってきたものだから。

 工藤の願いの候補の中にそういうのがあったなら、
 お守り?というか励みみたいなものになればと思って。

 ……いや、手元に置いときたくないから
 渡すわけじゃないから、本当に。

[だから受け取ってくれると嬉しい、
と笑えるくらいには達成感あったよ、肝試し。

土産のチョイスがあれなのは、うん、
工藤のためばかりじゃなくて、
またギターの練習に誘っても良いかなっていう
俺のためでもあるので気兼ねはしなくて良い。]*
(20) 2022/10/21(Fri) 2:15:04

【人】 秋月壮真



 ─ 回想:2day 放課後(健人) ─


  無くなっていないよ
  君はまだなにも失ってない

  まだ話し合えるよ
  君の聲は届くよ

  手紙なんてどうかな
  むしろここはSNSのフォローから……?
  ごめん俺そっち方面は疎くて



[ 気の利いたことも言えないから
  みんなのやりとりを見てるだけ
  個人宛にきたら返せるくらいは
  機械音痴でもないからね。

  スタンプとか……可愛いなって思ってるよ。 ]


 
(21) 2022/10/21(Fri) 6:01:10

【人】 秋月壮真



  良かった……!
  君の弟は生きてるんだね

  君の言い方だと……いや、大丈夫、うん
  俺が最悪の方向に考えすぎてた


  嬉しく思うよ
  何せ君の大切な家族だ
  なんだろう、君の弟って
  もしかして君にとても似ているんじゃない?
  そんな気がするんだ



[ きっとバンダナ付けてるんだ。……色は青かな。
  
俺にはわかる。
当てずっぽうだけどね。


  そんな想像をしながら君の家族が
  失われていないことに安堵するんだ>>3:447 ]

 
(22) 2022/10/21(Fri) 6:01:35

【人】 秋月壮真



  うん、わかるよ
  俺は健人と一緒にいたから、
ずっと、
ずっと

  君が逃げないことも
  泣けないことも
  俺以上に不器用だってこともね


[ 肩にある君の頭を撫でて
  そのサラサラの髪に指を絡めて
  時折引っ張ったりしてみる。
  痛い?痛かった?痛くて泣きそう??
  どうやって泣かせようかなって
  考えてたところなんだ。

  痛みで泣かせるのは違うよね。
  優しく撫で直そう
  痛かったところを重点的に。


  背中に手が回れば>>3:448
  君の温もりに俺は少し固まってしまう。
  抱きついたのは俺だけれど
  君が応えてくれるなんて、思ってもみなかったから。 ]


 
 
(23) 2022/10/21(Fri) 6:01:52

【人】 秋月壮真



  健人、
今俺のこと馬鹿って言ったかい?

  ねえ。
馬鹿って言った方が馬鹿だからな

  
ばか健人……!


  俺は君の罪を奪うっていってるんだ
 
  今まで君は一人で苦しんでいた
  俺がずっと側にいた時も
 
  それに、随分過去の願い事をするんだね?>>3:449
  果たしてそれでしっかり叶うのかな


[ これは君の動揺を誘う為の言葉。


  でもこの言葉を君に投げかけて
  気付いたことがある。
  君が言っていた二択という意味を。 ]

 
(24) 2022/10/21(Fri) 6:02:12

【人】 秋月壮真



  もしかしてダミーの願い事とかじゃないよね
 
  この願いだと
  君を落とした人が存在してしまうよ
  君の近くにいたのは弟だ
  君は弟にその枷をつけるのかい?
  君が勝手に落ちたとしても
  目の前で君が落ちるのを見ているだけという
  中々にしんどい過去を得ることになるよ
  俺ならトラウマになるね



  だから君なら最初から
  ”ない”ことにするんじゃないかなって 
  思うんだよ


         例えば君自身の存在、とかね?
 

 
(25) 2022/10/21(Fri) 6:02:18

【人】 秋月壮真



[ 君の嘘を俺が見破れないわけ
  ないじゃないか。君は嘘が苦手だろ?

  そんな寂しく笑わないでよ>>3:450
  俺は自分自身の無力に
  嘆くなんて
”もう”
御免だね。

  だから俺も君に逃げない証を
  俺の過去を話すよ。
  君を俺の過去でも繋いでみせると
  この話をしながら糸を巻くんだ。 ]


 
(26) 2022/10/21(Fri) 6:02:29

【人】 秋月壮真



  俺はまだ壊れていない?

  なんで、

  もう壊れかけているはずだ


  逃げたかった。誰もいないところへ
  でも俺が逃げたら弟はどうなる?
  見捨てられるはずがない

  逃げられないように見張ってよ
  俺を鎖で繋いで
  ”場所に”ではなく
  
俺は”君に”繋がれたい



[ 一人で閉じ込められていた部屋に
  鍵が外された。
  チェーンで繋いでいたはずの扉は開いて
  君に泣きつこうとする俺が出てくる。

  君の傍が俺の泣ける場所であればと。 ]


 
(27) 2022/10/21(Fri) 6:02:40

【人】 秋月壮真



  因果の法則ね
  俺も考えた
  たとえ俺と弟が回避出来たとしても
  居眠り運転は阻止できない
  ならば誰かが犠牲になってしまう

  願い事でどこまでなくせるのだろう……



[ 俺達は偶然か必然か
  願い事というチャンスを掴めそうで
  それがいいことか悪いことか
  俺には判断する術がない。

  俺にはチャンスとしか思えなかったから。
  それでも─────それならば。 ]

 
 
(28) 2022/10/21(Fri) 6:02:48

【人】 秋月壮真







[ ───少し欲張っても許されるだろうか。 ]


 
(29) 2022/10/21(Fri) 6:02:52

【人】 秋月壮真



  願い事なのに俺たちは代償ばかり気にして
  自分で請け負うとしているよね

  それが正解なのだろうけど
  俺は一人だったら
  この願いを変える気はなかった

  でも今は
君がいる


  俺は君にも幸せになって欲しい
  これは俺の願いだよ


  そう、”幸せに”や”健康で”という願いでも
  いいんじゃないかという
  考えもある

 
(30) 2022/10/21(Fri) 6:03:37

【人】 秋月壮真



  例えば健人の場合は
  弟は階段から落ちても奇跡的に怪我をしなかった
  君の弟が負うはずだった怪我をなくして欲しい
  こういう願い方だって出来るはずだ

  『階段から落ちなかった』だと
  今の健人ではなくなってしまう気がして
  君には罪の意識をなくして欲しいのに
  それを含めて世良健人なのだから


  ……俺の場合の願い事
  代償を気にしないのであれば
  ”弟の怪我を治して欲しい”
  そう願うことは狡いことなのか

  わからないけれど
  試す価値はあるのではないかと
  思ってしまうんだ

  ……この考え、健人はどう思う?


(31) 2022/10/21(Fri) 6:04:42

【人】 秋月壮真




[ 凄く都合のいい願いだ。
  どこまで叶うかもわからない
  賭けのようなもの。 ]


 
(32) 2022/10/21(Fri) 6:04:48

【人】 秋月壮真



  もう一つ考えたのは
  ”第三者の介入”だ

  俺たちがお互いにあった変えたい事実を
  願いによって起こる前に止めに行くということ

  君は事故に遭う前の俺達を

  俺は君の家に不法侵入しなきゃ
  いけなくなるけれど
  そこは願い事なら鍵だって空いてるだろ

  願い事で過去を切り開く
  自分自身の過去は変えられない可能性を
  考えてのことだけれど
  失敗する可能性だってある

 

 
(33) 2022/10/21(Fri) 6:05:03

【人】 秋月壮真



  そもそも代償は考えない説も
  もう一つの方法も
  俺の単なる思いつき。

  でも欲張ってみたくなったんだ。


[ いくらでも話し合おう。
  俺たちの願いはどこか似ていた。
  お互い家族の為の願いだ。

  だから、二人が納得するまで
  話したいと思うんだ。 ]

 
(34) 2022/10/21(Fri) 6:05:18

【人】 秋月壮真



[ 君と一緒に壊れても良かった。

  でもいつか壊れてもいい
  今を君と生きたいと思った。
  これは俺に芽生えた欲。

  欲とは願いだから
  君に俺の願いを叶えてもらおうか。

  どのような答えが出たとしても
  俺は君についていくよ。 ]


 
(35) 2022/10/21(Fri) 6:05:30

【人】 秋月壮真



[ 今の俺はまだ
  大地が頼んだ願いを知らない>>3:493
  慎之介の気遣いを知らない>>3:=76

  でもこの先俺は知ることになる。


 「 あの二人は本当に……どうしようもないね。
   馬鹿なんじゃないかな。」

  
なんて嬉しそうに俺は笑うのだろうな。


  自分の為じゃなく
  誰かのために動ける。
  そんな大地と慎之介だからこそ
  俺は心を許せたのだろう。 ]


 
(36) 2022/10/21(Fri) 6:06:06

【人】 秋月壮真



[ 救えるのは、救われるのは
  ”
救われる覚悟があるもの
”なのだろう


  ねえ、欲張ろうよ
  未来に手を伸ばそう


  これは俺たちに与えられた
        チャンスなのだから。 ]
  
 
(37) 2022/10/21(Fri) 6:06:20

【人】 秋月壮真




[ 君が合わせた影>>3:457

  俺はその影を重ねてみようか。 ]



 
(38) 2022/10/21(Fri) 6:06:28

【人】 秋月壮真



[ 文字通り、お持ち帰りをされた俺は。
  君から離れることはなかった。

  君の家、ドアが閉まれは
  そこの先は二人だけの夜の時間。


  朝になって
  隣に寝ている君の顔に唇を寄せよう。
  二人の手は繋がったままだった。
  
きっと一晩中。
 ]



   健人、
      起きてよ健人


 [ 微睡む君へ朝の挨拶を。
   昨日と同じような挨拶になったかな? ]

 
(39) 2022/10/21(Fri) 6:07:23

【人】 秋月壮真



 [ 俺は一度家へ帰って支度をしに戻るよ。
   手紙を、残そうと思って。

   家族宛
   弟宛
   それから、慎之介、大地、秋緒、青葉
   千葉にもね、残したいと思うよ俺は言葉を。
   それに、もちろん君にもだよ健人。

   そうして書き上げた手紙はどこにしまおうか。
   俺がいなくなったら自然と見つかる場所
   それは今は秘密。 ]


 
(40) 2022/10/21(Fri) 6:09:32

【人】 秋月壮真




 [ 健人には旧校舎に一緒に行こうと伝えた。
 
   風紀の仕事を放棄することもできない俺は
   今日も学校へと行くのだろう。


   風紀の仕事はいつも通りに。
   さて秋緒の姿は見つかったかな。 ]**


 
(41) 2022/10/21(Fri) 6:09:40

【人】 金海 叶冬



 [ それから、時間は過ぎゆき
   ボクはまたお昼は裏庭にいます。

   いつものあんぱんをもって
   ボクは今日もひとりなのかな、
   ひとりかもしれない。

   今日のお昼の放送はあやちゃんじゃないそうです。
   陽気な声の放送委員さんは、
   陽気に今日のリクエストを紹介します。 ]

 
(42) 2022/10/21(Fri) 12:06:46

【人】 金海 叶冬



  きみたちのえらんだみちが
  例え どんなものでも ――そばに。



 [ ユメリンは歌います。
   ボクが 裏庭にくるのは もうひとつ理由があって。]

   
(43) 2022/10/21(Fri) 12:07:53

【人】 金海 叶冬



 ―――♪




 [ うん ]
(44) 2022/10/21(Fri) 12:08:19

【人】 金海 叶冬



 下手くそだなあ



 [ ボクは
  ユメリンみたいに歌えない。

  ユメリンみたいに なれない]*

 
(45) 2022/10/21(Fri) 12:11:28

【人】 金海 叶冬



[ じかんはやってきます。
  19時。 


  ボクはせなちゃんのくれたメッセージを
  何度も何度も見返しました。>>3:=55


  おやつ……
  どうしておやつなのでしょうか。


  遠足気分なんでしょうか。 
  ボクは、そんなきもち持てなかった。


  ごめんね、って思いながらスマホを閉じました。 ]

 
(46) 2022/10/21(Fri) 12:12:06

【人】 金海 叶冬



 [ せなちゃんのすきも
   千葉くんのメッセージも
    あやちゃんと交わしたいくつもの言葉も
     天ヶ瀬くんと語り合った憧れも

      全部確かにボクの中に、芽吹いている ]

 
(47) 2022/10/21(Fri) 12:16:33

【人】 金海 叶冬



 [ 月の影はボクの中で確実に輪郭を得て

   暗くて静かに痛む声が
   痛くて痛くて嫌で嫌で
   溺れて声をあげては ぐるぐる 


   ボクのなかから 溢れようとしている ]

(48) 2022/10/21(Fri) 12:17:53

【人】 金海 叶冬



 
ボク
ねがい
は?


 
(49) 2022/10/21(Fri) 12:18:30

【人】 金海 叶冬



  せなちゃん。


 [ ボクはきっとせなちゃんを見つけられました。

   3日前とは違います。
   明確な約束を交わして、ここにいることも。 ]
   
   
(50) 2022/10/21(Fri) 12:28:46

【人】 金海 叶冬




  ボクのビンゴカード、覚えてますか?



 [ 昨日もし通話ボタンを押せていたなら。
   ボクが話そうと思っていたことを
   ボクはゆっくりと切り出します。
  

  ひとつ達成できたら、ひらけて
   全部達成できればボクは願いごと、
   一つ叶えられるはずの

   いつまでも叶わない、おまじない。
 ]
(51) 2022/10/21(Fri) 12:31:03

【人】 金海 叶冬



  幽霊に叶えてもらうのは
  ズルになるとおもいますか?



 [ 
げんきになる。
   いつまでもいつまでもうまらない、その項目。


   ねえ、せなちゃん。
   ボク、ねがいごとがたくさんあるんです。
 ]

 
(52) 2022/10/21(Fri) 12:31:44

【人】 金海 叶冬




  
  ……でもやっぱり
  これだけはお願いしないことに決めました。  



  
  せなちゃん。せなちゃんは
  

 
(53) 2022/10/21(Fri) 12:34:04

【人】 金海 叶冬




 「 せなちゃんは?
   なにか願い事、ありますか? 」**


 
(54) 2022/10/21(Fri) 12:35:31

【人】 未國 聖奈

 

 ……送ってから、もう少しちゃんと悩んで
 何度か書いて、何度か消して、
 何度か書いて、何度か消した。


   駅前のスイーツバイキングまじ気になってた
   今度絶対いこーよ

   あたしだって悩むことはいろいろあるんだよ
   はげたかもしれない

   未早のノート今日の分あとで見せてよー
   未早すごいノート綺麗そう



 どれも送信されなかった言葉たち 

 未来を約束する言葉も、
 気持ちを吐露する言葉も、
 揺らがないと自分に誓った決意が
 どうしたって揺らいでしまいそうだったから

 
(55) 2022/10/21(Fri) 16:05:38

【人】 未國 聖奈

 

── 19時・かなちゃん ──


 「 おはよ
   そっか、夜はおはよじゃないんだっけ 」


 何日か前に、ここで何人かと交わしたやり取り
 行けたら行く、じゃなくて、 >>50
 ちゃんとした、あたしとかなちゃんの待ち合わせ。

 あたしの手には300円以内のお菓子
 遠足気分かあ。そうだねえ。>>46
 それよりも、楽しい気分で在りたかったのかも。

 おやつ食べる?って差し出したのは
 チョコレート
 
いらないかーそっかー


 
(56) 2022/10/21(Fri) 16:48:48

【人】 未國 聖奈

 


  かなちゃんは憶えてる?

  かなちゃんが遠足に行くまえには、
  ふたりで一緒に駄菓子屋にも行ったよね

  ちいさいころは、
  おんなじお菓子買おう!って
  あたし、遠足でもないのにわくわくしたの憶えてる

  高学年や中学生のときとかはもうさすがに、
  かなちゃんも好きなお菓子を選んでたかもだけど。

  かなちゃんがもし遠足に行けない年があったなら
  一緒に買った駄菓子、かなちゃんの部屋で食べたね
  先生やお母さんに見咎められることもなく、
  いっぱい一気に300円分お菓子を食べられるなんて
  あの頃は、夢のようだった。


       ……ま、そんなことは
       今はどうでもいいんだけど、さ。


 
(57) 2022/10/21(Fri) 16:49:27

【人】 未國 聖奈

 


 「 憶えてるよ 」


 これはお菓子のことじゃなくて、
 ビンゴカードのこと。>>51
 いつまでもいつまでも埋まらない項目のこと>>52


 「 …憶えてるよ 」


 もう一度だけ、噛みしめるようにそう言って。
 幽霊に叶えてもらうのはズルになるか。って
 その答えは保留にしたんだ。

 もう少し答えを悩みたい気持ちもあったし、
 かなちゃんの言葉は続いていたし

    何よりほんの少しだけ
    あたしこそ狡いお願いをしようとしている


 
(58) 2022/10/21(Fri) 16:50:09

【人】 未國 聖奈

 


 「 そうなんだ 」


 これだけはお願いをしないんだ、って
 かなちゃんが言うから、淡々とそれにね、答える。

 昨日来たメッセージだって憶えてるから>>3:=50

   みんなにボクのこと 忘れてさせて
   どこかに消えてなくなってしまいたい


 前向きでない可能性だって充分に、考えているよ。


 
(59) 2022/10/21(Fri) 16:50:40

【人】 未國 聖奈

 


 「 ……幽霊に叶えてもらうのは、
   ズルにはならないんじゃないかなって、
   あたしは、そう思うけどな。 」


 じゃあお願いしようよ、とか
 そういうテンションじゃなくてね。
 あたしは「行こっか」ってかなちゃんの手を取って
 歩きながら、そういう話をするつもり。
 行きたくなさげなら、止まったまま話すよ。


 
(60) 2022/10/21(Fri) 16:50:54

【人】 未國 聖奈

 


 「 例えば元気になるために、
   ものすごい腕のいいお医者さんに、
   ものすごいお金を積んで直してもらうのと。

   例えば元気になるために、
   ……これは本当にすごい病気の人とかが
   誰か元気だった人の体の一部を貰ったりするのと。

   例えば元気になるために、
   怖いけど勇気を振り絞って旧校舎に行くのと。

   例えば元気になるために、
   神社に100回通って毎日お賽銭して祈るのと。

   あたしね、全部変わらないと思うんだよ
   全部、自分の力じゃかなわないから、
   だれかに、お願いするの。

   治してくれるのが、お医者さんか、誰かほかの人の力か
   幽霊か、神様か。それだけの違い。 」

 
(61) 2022/10/21(Fri) 16:51:18

【人】 未國 聖奈

 


 「 あたしも願い事、決めてきたよ。 」


 
(62) 2022/10/21(Fri) 16:51:44

【人】 未國 聖奈

 


 「 あたしね、かなちゃんには傍にいてほしいよ 」


 
(63) 2022/10/21(Fri) 16:51:55

【人】 未國 聖奈

 


 「 でも、そばに居てくださいっていうお願い事だと
   かなちゃんがそばに居たくないです、って願ったら
   あたしもかなちゃんも、きっとお願い事は叶わない
   幽霊さんだって困っちゃう。

   かなちゃんが元気になってください、っていうお願い事だと
   かなちゃんが元気になりたくないです、って願ったら
   やっぱり幽霊さん、困っちゃうでしょう?

   それに、ビンゴカードは
   自分の意志で空けるものだと思うから

   かなちゃんが選んだ選択肢で、
   かなちゃんが選んだ願い事で、
   かなちゃんがどうするか、決めなきゃいけない>>3:144

   だから、あたしはかなちゃんの幸せも、
   あたしがかなちゃんと一緒にいることも、
   願えないなあ、って、そう思ったの。 」

 
(64) 2022/10/21(Fri) 16:52:33

【人】 未國 聖奈

 


 「 でも、あたしだってさ、
   そばに居たいよ、かなちゃんの。

   居なくなるのも、忘れちゃうのも悲しいよ
   打ち明けてもらえないのも悲しいし
   離れて行っちゃうのだって悲しい

   願いたいよ、かなちゃんの幸せも健康も、
   かなちゃんが、自分を好きになってくれることも

   全部。全部、願いたいよ。 」


     
── お願いごとはたくさんあるんだよ。



 
(65) 2022/10/21(Fri) 16:53:25

【人】 未國 聖奈

 


 止まって話していたのなら未だ昇降口。
 そうでないならだいぶ旧校舎の先まで進んだところで
 あたしはもう一度だけかなちゃんを見る


 「 だからあたしは、幽霊さんに、こう願うよ
   後悔しない、あたしが選んだ選択肢。 」


 短く、息を吸ってから。吐き出して。


 
(66) 2022/10/21(Fri) 16:53:52

【人】 未國 聖奈

 


   もしもそれが旧校舎なら
   もうすでにそこに、幽霊はいたかもしれなくて
   だとしたらこの声は、幽霊にも、届くように。


 
(67) 2022/10/21(Fri) 16:54:15

【人】 未國 聖奈

 


 「 かなちゃんがこれから願う願い事と、
   おなじことを、あたしにも、叶えてください 」


 
(68) 2022/10/21(Fri) 16:54:41

【人】 未國 聖奈

 


   ─── 幽霊さん、届いた?


 
(69) 2022/10/21(Fri) 16:55:05

【人】 未國 聖奈

 


 「 元気になれますように、
   みんなが自分のことを忘れてくれますように

   どんな願い事をかなちゃんがしたって、
   あたしは決して後悔なんかしないよ 」


 かなちゃんはどんな顔をしてたかな。
 あたしはまっすぐにかなちゃんを見て、少し考えて

 
(70) 2022/10/21(Fri) 16:55:17

【人】 未國 聖奈

 


 「 あ、でも

   ユメリンのライブチケット当たりますように。
   そんな願い事だったなら、

   あたしのチケット分は、
   誰かと一緒に行っていいからね。 」


 願うだけで2枚確保だよ。やったね。って
 ちょっとだけふざけて、笑うの。 **

 
(71) 2022/10/21(Fri) 16:55:33
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a0) 2022/10/21(Fri) 16:57:11

【人】 白瀬 秋緒

― 三日目午後・中庭 ―

[ ああ、そういえば秋月が声を掛けていたな、と、
 先輩の風貌や雰囲気から思い出していると、
 名字ではなく、名前の方を呼ばれて驚いた ]


  ええ……???


[ 白瀬の妹、よりは余程マシな気もするが、
 その印象はその印象で心外すぎる……
 己は禁断のバターサンドのことをよく知らないのだ
 だが、あのグループメッセージにおいて名前と繋がるとすればそれであるのは仕方ない、仕方ないが……
 目線は不満を隠せていなかったと思う
 ……と思っていたのだが、まさか千葉が犠牲者になった(?)とは知らず、
 更に心外な印象を抱かれているとは……知らない方が幸せなのかもしれない
 ]
 
(72) 2022/10/21(Fri) 17:12:17

【人】 白瀬 秋緒

 

  そーですか……
  良かった、すね


[ さっきということは、地雷を踏んだ上で更に仲良くなった、ということだろうか>>3:562
 雨降って地固まる、というか
 まー、本人も、どこか満足げに見えたから
 青春だな、と思っていた

 ……が、青春というよりは願い絡みの方であったらしい ]


  え  ……あ


[ 復唱された名に出たのは驚きと、>>3:562
 それから苦々しさ>>3:557 ]


  そ……………っか そう……


[ 少し間を置いて、独り言のように呟いた
 地雷を踏み抜いた上で、良い方に進んだ、とそのようなことを千葉は言った
 この人が言うのだから、恐らく絵音は良い方に進んだのだろうと思う
 それこそ、“願いを変えられる”ような ]
 
(73) 2022/10/21(Fri) 17:13:07

【人】 白瀬 秋緒

 

  そう、ですか……


[ 絵音の詳しい事情は、実は己には殆ど分かっていない
 それこそ地雷の内容が何か、も
 だから、だから、彼を変えるのが、自分でなくて良かったと思った
 己は、少し、泣きそうな顔をしていたかもしれない

 今後とも仲良く、と、
 その言葉が、絵音の未来と、未来の明るさを示しているように思えて ]


  ……ありがとう、ございました


[ これを言う資格は、恐らく己にはないことは分かっている
 長く距離を置いていて、それでも身勝手に詰め寄った妹には
 だけど、絵音の未来を掴んでくれたことに、感謝してもしきれないから
 これで“最後”だから、と、身勝手に感謝を告げた ]
 
(74) 2022/10/21(Fri) 17:13:51

【人】 白瀬 秋緒

 

  いえ、あたしは、別に、
  絵音く、……絵音さんと、親しい訳でも、ないので……


[ だからこそ、夢は覚めるものだと思っている>>3:557
 家族な訳でもないし、たぶんよろしくされる機会はないのではないかと思う>>3:563
 絵音くんのことよろしくお願いします、と、託す資格すらないだろう ]
 
(75) 2022/10/21(Fri) 17:14:22

【人】 白瀬 秋緒

 
[ あたしが絵音くんを殺させなくても、死なないなら、
 もう大丈夫、だから

 己がどんな願いを選ぶにしろ、
 絵音のこれからに、己がいる必要はないのだから、と* ]
 
(76) 2022/10/21(Fri) 17:15:40

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day中庭・午後──

[バターサンドが悪かったのか、
いきなりちゃん付けが悪かったのか
不満そうな顔を返された。>>72

多分バターサンドかな…。
あんなのあまり食べたら肥えるぞと
言わないだけのデリカシーはギリ持ち合わせている。]


 いや、胃が強いのは良いことだな…。


[保健室送りになったことは多分知られてないだろうから、
余計なことは言わないでおこう。

とりあえず“ちゃん“は外しておこうというのは
配慮みたいなものというか、
人をちゃん付けするの慣れてないから呼びづらいので。]
(77) 2022/10/21(Fri) 20:01:48

【人】 軽音部 千葉郁也



 まあ、そうだな…、ありがと。

[良かったすね“という感想には、
よく知りもしない相手に青春くさいこと
語っちゃってごめんなと若干気恥ずかしさもあったけど。]

 ………、

[それは秋緒にとっても知る相手の話だとわかれば、
意外なところに共通の話題があるものだなと思う。>>73

世間は狭い。
同じ地域で人生の大半の時間を過ごしているのであれば、
俺達の世界はまだ狭いのだからそんな認識は今更だ。

何かを納得したような呟きと表情は複雑な感情が
乗っているように感じたから、
此方に向けての言葉がかかるまでは黙って見ていた。

ただ、少なくとも秋緒は津崎のことを
それなり気にかけている間柄なのだろうとはわかる。]
(78) 2022/10/21(Fri) 20:02:19

【人】 軽音部 千葉郁也

[どこか寂しそうな苦笑が、泣きそうな表情に変われば尚更。

津崎の昨日までの状態を思うと、
秋緒も何かしらアイツとの間にあったのではないかと。

告げられた礼にそれは殆ど確信に近く変わった。>>74]


 ……いや、こちらこそありがと。
 多分俺だけでどうにか出来た話じゃないから。


[津崎が俺を呼んだのは、
願いごとを変えたことへの後押しが欲しかったからだろう。

その理由には“他の奴ら“が入っていたのだから、
憶測でしかないけど、それは秋緒も含まれると思って。

彼女が津崎の最初のねがいを受け入れていたとは
知らない話だが、寄り添う形は人それぞれだろうし、
偶々俺がアイツの願いを変えられただけで
それを自分だけの功績だと思うほど自惚れてはいない。]
(79) 2022/10/21(Fri) 20:05:45

【人】 軽音部 千葉郁也


 俺も親しくなかったし、
 ほら、津崎はああいう奴だから

 ……これから仲良くなればいいんじゃねぇの。

[多分俺より津崎のこと知ってんじゃねぇのかなとは、
俺が何も知らなかったからもあるが。

“親しくない“とは言っても>>75
仲良くしたいとは言ってないとは
反論できる顔してないんだし、
決めつけて言っても問題ないだろう。

それに多分津崎は親しくもない俺の未来を
消えたい思いを抱えても応援するような奴だ。
自分を気にかける相手の幸せを願ってても
何もおかしくないのだし。

潰えなかったアイツの未来に寄り添う人間が
他にもいて欲しいと思う。

だから、俺は秋緒にも津崎をよろしくと言うよ。]*
(80) 2022/10/21(Fri) 20:08:38

【人】 白瀬 秋緒

 
[ そのメッセージを受け取ったのは、千葉と別れた後だっただろうか
 それとも、手の平の中のスマホが震えるのを感じて、
 話し中であっても反射的にそちらを見てしまったかもしれない ]


  ……、あ


[ そこにあったのは絵音からのメッセージ
 神様に会って、そして帰ってきた、という>>3:=65
 忘れられることもなく、消えることもなく、今こうして、言葉を交わせる状態で ]


   か、 いと、くん……

   …………よかった……


[ 詰めていた息を吐く
 呟きの声は震えて、視界が滲んでいく
 スマホを強く握り締めてしまう

 千葉から聞いていたから、絵音の考えが、最初とは変わったであろうことを知っていたけれど
 思い出の中だけでしか生かし続けられないと思っていた彼と、また言葉を交わせている事、
 それを絵音本人に証明されたことで、強く安堵した ]
 
(81) 2022/10/21(Fri) 21:10:00

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 絵音が願いをどう変えたのか、詳しくはまだ分からない
 けれど破滅を選ばなければそれで良し、なんてことはなく、>>3:528
 絵音が抱えなければいけない苦しみは、まだたくさんあるのではないだろうか
 現実的な解決策を望まなかった彼だ
 現実で何かが変わったところで、全てが丸く収まるということはないはず
 絵音が苦しみから解放されるなら、絵音が消えることが最善だとさえ、己は思っていたのだから

 だけど、

 だけど己はやはり、絵音がそれでも生を選んでくれたことを、嬉しいと思ってしまう ]
 
(82) 2022/10/21(Fri) 21:10:38

【人】 白瀬 秋緒

 
[ その未来も、明るさを示している
 だから絵音はきっともう、大丈夫、で

 つまり――あとは己の問題だ

 己の生を、絵音の選択に委ねなくて良いのならば、
 決定権が己に戻ってきたということ

 だから、自分自身で、決めなくてはいけない ]
 
(83) 2022/10/21(Fri) 21:11:16

【人】 白瀬 秋緒

 
[ ――ああ、ずるいな、と思う

 そう、兄のようだった少年を殺させてやるかと言った手前、
 彼から妹のようだった少女を奪わせるのは有り得ない

 ずるいな、今の絵音くんは
 知ってたけど 最近まで知ろうともしなかったけど
 でもそれが、あたしみたいに脅してる訳じゃないのは、分かってる ]
 
(84) 2022/10/21(Fri) 21:12:34

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 最初の願いは既に選べない

 じゃあ、今のあたしの気持ちは、
 ……あたしは、 ]
 
(85) 2022/10/21(Fri) 21:13:20

【人】 白瀬 秋緒

 

[ ―――――――― ]


 
(86) 2022/10/21(Fri) 21:13:52

【人】 白瀬 秋緒

 
[ ――考えていることがある

 だけどまだ、気持ちは、願いの形にはならない
* ]
 
(87) 2022/10/21(Fri) 21:15:16

【人】 工藤 彩葉

 
― 三日目・夜:千葉くん ―

[私が旧校舎に着いたのは、>>18
約束の時間の五分前くらいだったと思う。

千葉くんの方が先に待っていてくれたら
お疲れさまを言って、
私の方が先だったら、お帰りなさいって出迎えた。

仮に、迎えに行くだけになったとしても
私は全然かまわなかったけど。
予行演習の姿とか見てたら、ほら>>3:577

でもどうせなら、行く前にもう一度
頑張って、行ってらっしゃいって
声をかけたかった気もしていて。
さすがにお節介がすぎるかなと思ったから
こうして、約束通りの時間に来たんだけどね。

そんな感じだったから、
お土産をくれるなんて予想もしていなかった。]
 
(88) 2022/10/21(Fri) 22:54:54

【人】 工藤 彩葉

 

 え、これ


[なんだろう、と思って差し出した両手の上、
そこに落とされた一枚のピック。>>19

これが楽器屋さんの帰りだったら、
お土産と言われてもそこまで驚かなかっただろう。
だけど旧校舎で拾えるようなものじゃなし、
つまりこれは]


 わ、私に……?
 記念品とってきてくれたの?
 千葉くんの、お願い事使って?


[驚いてしまって。受け取った手は固まったまま
私は、千葉くんの顔を見上げた。

証拠の品をもらってくるとは聞いていたけど、
まさかそれを、私にくれるなんて思っていなかった。
でも選ばれた品を見れば、千葉くんが最初から
そう考えていてくれたことは明らかで。]
 
(89) 2022/10/21(Fri) 22:54:56

【人】 工藤 彩葉

 
[応援しようと思っていた私の方が、応援されて。
喜ばないはずがないんだけど、突然のことに
それをどう表わしたらいいのかわからない。
千葉くんの言葉を聞けば、>>20
私はまた手の平に視線を戻し]


 あ、ありがとう……。


[まだ戸惑うような声でお礼を言って、
受け取ったひとひらを、両手でそっと握りしめた。
ほころんだ顔が月明りに照らされたなら、
ちゃんと喜んでいるのは伝わったと思う…のだけど]


 ふ ふふ、あはは。 もう、千葉くんってば。


[最後のそれは、言わなきゃいいのに。
って思わず笑ってしまった。]


 ちゃんとわかってるよ。…大切にするね。
 じゃあ、私も行ってきます。


[そう言って、大事なお土産を握りしめたまま、
私も旧校舎へ足を踏み入れた。]
(90) 2022/10/21(Fri) 22:54:59

【人】 工藤 彩葉

 
[思いがけない出来事のおかげで、
旧校舎に入った私の顔には笑みが浮かんでいた。

少し、肩の力も抜けたような気がする。
特に緊張していたつもりはなかったんだけど、
やっぱりどこか身構えていたのかもしれない。

せっかくもらったお土産は、なくしたら大変だから
一旦お財布にしまっておくことにして。

途切れてしまったギターの練習。
昨日話した、『あるがまま』の願い。


これを選んでくれた意味を考えながら、
私は幽霊の元へ向かった。]**
 
(91) 2022/10/21(Fri) 22:55:02

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ すぐに返信を書き、起き上がりベンチから歩き出す。

  どうやら授業に出ていないようだが、
  今日が与えられた猶予の最後の日であることと
  オレが夜から昼まで返事もしなかったのを思えば無理もない。

  再びの狡さを見せ、秋獅フ生を求めた。
  だが、生きる以上は何も縛ることは出来ない。>>83

  願いも、これからのことも。
  これからどうなろうと選ぶのは彼女だ。
 ]
(92) 2022/10/21(Fri) 23:27:45

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ オレは秋獅ニ千葉が言葉を交わしたなどとは知らない。
  ましてや向かう先に、二人で居たなどとは。>>81
 
  けれどもし、中庭への道すがらすれ違うことでもあれば
  笑って右手を振っただろう。

  千葉は手に問題がありピアノが弾けなかったとしか知らないが、
  こうして帰ってきて明るく表情を向けることで
  全て上手くいったと分かる筈だ。

  言葉を交わすのは今ではない。
  帰るまででも、明日でも、これから沢山時間がある。 ]
(93) 2022/10/21(Fri) 23:27:58

【人】 帰宅部 津崎絵音


── 中庭 ──



……えー、っと
         ……ただいま?

[ 秋獅フ姿を見つけ駆け寄り、
  それからふと少し目を逸らして苦笑いする。

  今は普段と随分違う格好なのを思い出したりとか>>3:78
  未だ、彼女が殺されまいとした「絵音くん」が
  過去の少年のことだけなのだと思っていたりとか。


  メッセージではあまり感じなかったけれど、
  死に損ないとして戻って来るのは何だか
  恥ずかしいような気まずいような心地だ。 ]
(94) 2022/10/21(Fri) 23:28:12

【人】 帰宅部 津崎絵音


 
もうさ、色んなことがありすぎてどこから話せばって感じなんだけど

[ 彼女が今もベンチに座っているのなら隣に、
  立っていれば座ろうと促してから同じく。

  秋風に流されていく雲を、高く澄む空を見上げる。>>3:464
  何も普段と代わり映えのしない風景。
  存在しているから見れるもの。 ]

とりあえず一番に言おうと思っていたことは
……ありがとう

秋獅ェ連絡してくれなかったら、
オレは最初の願いを頑なに捨てなかったかもしれない

[ オレに働きかけたのは秋獅セけではない、それは事実。
  ただ全ての切っ掛けは彼女であり、
  あのメッセージが無ければ天ヶ瀬の言葉にも心動かず
  千葉に連絡することも無かっただろう。 ]
(95) 2022/10/21(Fri) 23:28:28

【人】 帰宅部 津崎絵音


ピアノ、辞めたのは知ってるだろ?母さんのピアノ教室のことも

どっちもオレが交通事故に遭ったのが原因、でも問題はそこじゃなくて
右手が、普通に生活は少しもたつくだけで出来るけど
ピアノなんてとても弾けない状態になってたこと

神様に願ったのは、それを治してもらった

[ 右手を意味もなく握っては閉じる。
  未だ本人も慣れてはいない。 ]

……オレにはピアノしかなくて、ずっと辛かったんだ
何の意味もない存在になって、皆に哀れまれている気がしてた

だから早く消えて、全ての関わった人間に忘れられたかった

[ これが願いの理由。少し声のトーンが下がる。

  視線を隣の秋獅ノ向ける。彼女はどんな表情をしていたか。]
(96) 2022/10/21(Fri) 23:28:52

【人】 帰宅部 津崎絵音


ごめんなあの時まともに話そうともしなくて
どうしても、知られるのが怖かったんだ
誰といてもある意味では、独りだったのかもな

だから、願いを変えても最初は
世界の代わりに自分が辛いことを忘れようとした

[ 恐らく、秋獅ニの思い出も穴だらけにはなると思っていた。
  何より戻って来る自分は秋獅ェ思う自分ではないと感じていた。

  それでも独りでは抱えられなくて、選ぼうとしていた。
  千葉に助けられ訪れなかった未来の形。 ]

でも今思うとそうしなくてよかったと思う

秋獅ニ話すことを諦めたオレにまた呼び掛けてくれて
……生きてもいいって、言ってくれて

本当、ありがとうな

[ 再度の礼を告げ、口を閉じる。
  自分が語り手となるのはとりあえず、ここまで。

  この話を聞いた上での言葉も受止めるが、
  秋試ゥ身がどうしていきたいのかを
  聞かせてもらいに来たから此処にいる。* ]
(97) 2022/10/21(Fri) 23:29:40

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ── 3day・休み時間 叶冬ちゃんと ──
 
 
 今日は、休み時間に彼女と視聴覚室で
 ユメリンを応援する約束をしていた。と、言っても
 同じMVを観ながら語り合うだけだけど。

 ペンライトを忍ばせた鞄を手に持ち、
 彼女の席の方へ向かおうとした時。
 彼女の方から声が掛かった。 >>3:510
 
 
(98) 2022/10/22(Sat) 1:36:42

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 ううん、全然だいじょうぶだよ ! 」
 
 
 " 願い "で頭がぐるぐる ───
 そんな時の貴重な時間を、と謝る彼女に僕は首を振る。
 僕自身は、願いを彩葉ちゃんに打ち明けた後だったろう。
 幾ばくか心が軽くなっていたので、笑顔も添えた。
 
 それよりも、彼女が少し苦しそうに見えて
 体調の方が心配になりつつも。
 そのまま続いた彼女の言葉に耳を傾けた。
 
 
(99) 2022/10/22(Sat) 1:36:45

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 ……… 叶冬、ちゃん ? 」
 
 
 休み時間は、それほど長くはない。
 続くのは当然、視聴覚室へと促す言葉だと思っていた。
 けれど、届いた音は。 >>3:511

 僕は 笑みから驚きへ表情を変え、
 彼女の顔を見つめたまま硬直してしまった。
 
 僕が早朝に全体へ送った誤爆メッセージ。
 まさか彼女へも言葉の矢が貫いていた、なんて。
 
 
(100) 2022/10/22(Sat) 1:36:48

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 でも、過去形 ……なんだよね ? 」
 
 
 『 さよならのつもりでした 』
 一字一句、言い間違えでない事を願って 僕は問う。
 思いつめていた生徒が、こんな近くで またひとり。
 
 過去形であったとしても
 夢の向こうにいけるかは >>3:514
 彼女が今、望んでいる" 願い "にかかっている。
 
 
(101) 2022/10/22(Sat) 1:36:50

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 それから、僕がゲストで参加させてもらった
 昨日のお昼の放送。
 その時にかけてもらったユメリンの曲。
 
 曲の感想を彼女が話してくれたけど、>>3:560
 僕は うん、うん、と頷くばかり。
 
 
(102) 2022/10/22(Sat) 1:36:53

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 やがてチャイムが休み時間の終わりを告げた。
 お礼を言って席に戻ろうとする彼女へ >>3:578
 「 ちょっと、待って 」とその場で引き止めて。
 
 教室へ入ってきた先生に駆け寄ると
 「 金海さんが体調悪そうなので、保健室へ
   連れて行ってきます 」
 急遽作った心配顔で告げてから、
 僕は、彼女の手を引き教室を出る。
 
 
(103) 2022/10/22(Sat) 1:36:56

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 連れ出したのは、調理室。
 適当な席に座ってもらったら、
 僕は暖かい紅茶と 昨日作って
 食べ切る事が叶わなかったカヌレを彼女の前へ。
 
 自分の紅茶も用意すれば、向かいの席に腰を下ろす。
 
 
 「 " 悩んだ数だけ強くなる " いい曲だよね。
 
   僕らもさ、
   もうちょっとだけ悩んで
   もうちょっとだけ強くならない ? 」
 
 
 柔らかく笑んで、紅茶をひとくち 口に含む。
 そして、彼女が落ち着いたのを見計らってから
 演技でない方の心配顔を小さく浮かべ
 ゆっくりと口を開こうか。
 
 
(104) 2022/10/22(Sat) 1:36:58

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 さよならのつもりだった叶冬ちゃんは
    それから ………
    幽霊さんとお話する内容、きまった ? 」*
 
 
(105) 2022/10/22(Sat) 1:37:01

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day旧校舎前・工藤と──

[旧校舎から出てきた時には工藤の姿が見えたから、
戻りの道のりで詰めていた息を吐いた。

暗がりの中に人影が見えたことで
肩を跳ねさせたりしなかったのは、
早めに来てくれるかもしれないと
どこかで思っていたからかもしれない。]


 ただいま。


[月明かりの下に漸く出てくれば、
開いた右手の中を確認のために
一瞥してから工藤の声に答えた。>>88

もし出迎えだけじゃなくて見送りまでして
貰っていたとしたら、
それは勿論励みになったに違いないのだけど。

待ってる工藤の元に旧校舎内から
あまり聞かれたくない声が届いたりなどする
可能性も十二分にあり得たと考えると、
さすがにかっこつかないので。
それはなくてよかったのかもしれない。]
(106) 2022/10/22(Sat) 1:42:28

【人】 軽音部 千葉郁也

[差し出してもらった両手の平に落とした記念品に、
工藤は驚いた顔をして此方を見上げたから、
おそらく浮かんだだろう疑問の答えの代わりに
軽く首肯を返した。>>89]

 ……うん、そう。
 
[並べられた3つの疑問には、
まとめて簡潔に答えてしまったのは、
改めて事実を言葉にされると、
今更少し気恥ずかしくはなったので。]

 工藤のおかげで願いごとしないでいいやって思ったし。

 他にもいろいろ……、お礼みたいなものだと思って。
 
[他にもいろいろは、
また俺の話が長くなるかもしれないから今はやめておこう。

いつ渡してもよかったんだろうけど、
工藤が願いごとに迷っているのは聞いていたし、
幽霊に会いに行くならその前が良いと思ったから。

一瞬時間くれって言った癖、
結局時間を合わせたりしてしまったのは、
工藤がどうするのかを
見届けておきたい気持ちがあったのかも。

それに出迎えてくれて安心する思いもあったし、
工藤にとってもそうなら良いなと思った。]
(107) 2022/10/22(Sat) 1:45:23

【人】 軽音部 千葉郁也

[俺は願いごとしないって決めてたんだし、
気軽に受け取ってくれてよかったんだけど。

戸惑ってる様子に、土産にしては重かったかなと
ちょっと心配にもなったから。

微かな明かりの中に見えたお礼を告げてくれた表情に、>>90
余計な一言を付け加えてしまった理由は気づかなくて良い。
多分気づいても突っ込まずにいてくれるのは
知ってるんだけど。


こんなだからどこまでもかっこつかないんだけど、
今更かもしれない。

でも笑ってくれた方がありがたいから、それで良いかな。]
(108) 2022/10/22(Sat) 1:47:42

【人】 軽音部 千葉郁也


 ん、いってらっしゃい。
 工藤も、これでよかったって思えると良いな。


[昨日聞いた工藤の願いごと>>3:92を、
戻って来るのを待つ間、俺も工藤に祈っておこうと思う。>>91

旧校舎に入って行く背を見送ってから、
壁に背をもたれて月を見上げて。

暗い中で待つのも、不思議と今は怖くない気がした。]**
(109) 2022/10/22(Sat) 1:50:11

【人】 工藤 彩葉

 
― 三日目・昼休み:かなちゃん ―

[今日も、教室から出てゆく姿を>>42
黙って見送ってしまった。

クラスメイトの女子が私の机でお弁当を広げ、
私も同じようにしようとして、

その前に見たスマホの、全体メッセージ。>>3:=20
私は既読だけつけて、席を立った。]


 ごめん、私、ちょっと用事


[お弁当は机の上に置いたまま。
すぐ戻ってくると思われたのだろう、私の背には、
いってらっしゃーいと軽く声がかけられた。]
 
(110) 2022/10/22(Sat) 3:42:17

【人】 工藤 彩葉

 
[私が向かったのは一階の廊下、
裏庭の、美化委員の管理している花壇が
窓から見えるところ。
探していた姿を認めれば、少し窓を開き。

かなちゃんの願いを知らない私は、
どんな後悔がそこに横たわるのかもまだ知らず。
ぼんやりとした予感だけでは、
自分の存在を告げるには至らなかった。


私、なにしてるんだろう…って俯きながら、
お昼の放送が流れるのをただ聞いて。


『月影のさやけさ 秘めたる願い』>>-124



そのメロディーへ重なる声に、ふと気付いた。>>44]
 
(111) 2022/10/22(Sat) 3:42:19

【人】 工藤 彩葉

 
[かなちゃんの、ユメリンに対する想いを
共有するのはきっと、私じゃなくて。

ただ、一人で爪弾く音と
誰かと奏でる音は違うんだって、
今の私は知っていたから。


ほんの少しだけ開いた窓越しに、
同じメロディーを口遊んだ。

存在を主張することのない声量は、
きっとただの自己満足で。


そんな僅かなものでも、
何もしないより、今はここに残して行きたかった。
後悔をする前に。]**

 
(112) 2022/10/22(Sat) 3:42:22

【人】 世良健人


 ─ 回想:2day 放課後(壮真) ─


   …壮真がそう言ってくれるのは嬉しいけどね

   手紙とか今どきマニアックな…
   SNSは俺もわかんない
   今だから持ってるけど携帯持ち歩かないし



[ 水没落下紛失故障はお友達です
  出来れば数年に1度位のお付き合いにしたい


  俺の聲は届かないよ
  君が届くと思ってくれるのは
  お節介なんかじゃなく俺の聲に価値があると
  そう思ってくれてるからなんだろうから


  あまり強く言い返すことも出来ずに
  はぐらかすしかできなかった。 ]
 
(113) 2022/10/22(Sat) 8:47:34

【人】 世良健人



   …そうだね
   10年もあってなかったらもう
   何もわかんないけど 生きてはいると思う
   生きててほしい、な

   ふふ、っ、うん、
よく父さんには間違われてた
   弟の方が若干つり目だったな
   母さん似だから母さんは間違えたことなかった


[ 葬式に呼ばれてないなら生きてるんだと思いたい
  俺は呼んでもらえる家族なのかすら怪しいけれど
  頭を打ったんだ 悪化してても
  何か重大な障害が残ってたっておかしくない

  それでも 好きでいることはやめられていない

  
  嫌な想像がよぎる度にぐりぐりと額を
  君の肩に押し付ける。 ]
 
(114) 2022/10/22(Sat) 8:47:39

【人】 世良健人



   俺のマスターじゃん
   …でも不器用なのは壮真の方が
   ッ…
よっぽどじゃない!?


   泣かせようとして髪引っ張るとか
   その究極物理思考はどこからくんの
   いたい、



[ 零れるほどじゃないけど涙が滲んできた。
  痛くして優しくするとかずるいね
  そういう所があるから俺は君の
  愛情表現を無下にできないんだろうな、



  背中に回した手を軽く爪で引っ掛ける。
  痕が残ってしまえばいいのに

  少し傷をつけたくなって、けれど留まって。 ]
 
(115) 2022/10/22(Sat) 8:47:43

【人】 世良健人



   …させないって言ってんだよわからず屋、

   自分のこと先に考えろっての



[ 壮真のそういうとこほんっと、
  大好きだけど大っ嫌い。
  なんで俺が君のこと大事だってわかってくんないかな、



             動揺と僅かな苛立ちで>>24
             爪を深く立てた。 ]

 
(116) 2022/10/22(Sat) 8:48:00

【人】 世良健人



   叶うって信じてなきゃ保っていられないんだよ

   俺にはもう何も出来ない
   家族がどこに住んでるのかだって俺は知らない

   未来を失うより
   トラウマの方がずっとマシだ
   俺が枷を背負うんだ
   弟には俺を触れさせやしない

   
   それにね アンラッキーな俺が
   階段から落ちたって
   家族は誰も心配しないんだよ 悲しまない、


   ───…消えることも考えたけどね
   それは壮真に許してもらえなさそうだ


 
(117) 2022/10/22(Sat) 8:48:06

【人】 世良健人


   
   
    俺の死にたい生きる理由を奪おうっていうんだもんな、



[ 見破られないなんて思ってないから
  それだって全部わかった上で
  最悪は諦めようとしたんだろ


  壊れかけた身体を動かして
  まだ逃げずに君に縋ろうとしている、俺は ]

 
(118) 2022/10/22(Sat) 8:48:11

【人】 世良健人




   我儘だね

   でも、いいよ 壮真が望むなら

   俺は君が逃げないように繋いでいてあげる


   
[ 君の泣きつく場所はここだろ?

  その逆も然り
  互いに見張りあっている それでもいい

  君だけでもTrueendを掴めたらいいのにと
  考えてしまう俺はいるけれど。 ]

 
(119) 2022/10/22(Sat) 8:48:19

【人】 世良健人



   …そっか
   避ければ誰かが犠牲になる
   優先順位なんて 割り切れるものじゃないし


   『過去の自分の行動を変える』
   なら、それで願い事ひとつ になっちゃいそうだ


[ 自分の過ちを正すことが出来る───
  それだけで奇跡だっていうのに。


  加えて無条件で叶えてくれるだなんて
  幸運がついてくるとは俺には到底考えられなかった。

  だからはじめから頭になかった、とも言える。 ]

 
(120) 2022/10/22(Sat) 8:48:27

【人】 世良健人



   ………どうって そんなの、


[ ありえない、と。
  強く否定してしまいたい気持ちと、
  もしそんな都合のいいことがあるのなら、
  縋りたい。そんな気持ちでぐちゃぐちゃだ

  狡いね
狡いよ。


  都合のいい幸運なんて
  掴めるところに出されたら、
  俺は手を伸ばしてしまいそうになる ]

 
(121) 2022/10/22(Sat) 8:48:36

【人】 世良健人



   ───…試す価値はあるし 可能性もあると思うよ

   自分たちで過去を変えようとするよりは
   今を何とかしてもらった方がいいのかも
   本当の 本当に 無条件で叶えてくれるなら、だけどさ


   ………欲張っても、いいのかな

   俺は、自信ないよ 賭けるだけの自信なんて、



[ 伸ばしかけた手を止めた

  俺の幸せなんてどこにもない
  家族が幸せになればそれで
  それが幸せだと思うようにしているから

  壊れてしまった方がいい
  一人で恐怖に怯えるくらいなら
  何も感じなくなった方がずっと楽だ


  君の願い事が変わりさえしなければ
  生きたいなんて欲さえなければ
  止めた手が震えることもないのに ]

 
(122) 2022/10/22(Sat) 8:48:47

【人】 世良健人

   

   ……本当はさ

   ロシアンルーレットなんかでハズレ引いた時
   たまたま運悪かったなーって
   笑えるくらいの運になりたい

   しょっちゅうしてきた怪我の跡を消したい

   罪を償いたい

   家族と何も無かったみたいに暮らしたい
   それと同じくらい
   俺は壮真と生きてみたい


   願い事は沢山あるんだ

   

[ 与えられたチャンスに
  手を伸ばすだけの勇気はもう持っているから

  どうか俺が逃げ出さないように
  捕まえていてほしい ]

 
(123) 2022/10/22(Sat) 8:49:42

【人】 世良健人



   壮真の願いを叶えられるように
   俺は願うだけじゃなくて動いてみるから

   俺は壮真に願ってもいいかな


[ 答えに言葉がなくてもいい
  俺は君の手を離す気はなかった。 ]

 
(124) 2022/10/22(Sat) 8:49:53

【人】 世良健人

 
[ 幸せを感じると失うことに怯える
  後にやってくるのはいつも強烈な後悔

  放蕩の後 微睡みから目覚めた夜中に
  君の手を握り直して
  首筋に噛み付くような痕を植えた


  眺めているうちにまた眠りへ落ちて ]

 
(125) 2022/10/22(Sat) 8:50:00

【人】 世良健人



   ───…んん、
   …起きる、
起きたよ おはよ、壮真


[ 同じだったね、
  でも昨日よりは聞き分けがよかったでしょ ]
 
(126) 2022/10/22(Sat) 8:50:07

【人】 世良健人


[ 君が家に一度帰るというなら
  近くまででもいいから送らせてと頼んだかな

  そうしたら先に学校へ行こう。
  まばらな人すらまだ見当たらない学校の教室で
  携帯の画面を点ける。

  メッセージアプリの中、
  月に1度しか開かないトークを開いて。 ]
 
(127) 2022/10/22(Sat) 8:50:13

【人】 世良健人



    ……ばいばい。



[ 『今までありがとうございました』


             既読もつかないだろう言葉を残した。 ]**

 
(128) 2022/10/22(Sat) 8:51:05

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

────探し物はなんですか?
    見つけにくいものですか?
    カバンの中も、机の中も、
    探したけれど見つからないのに………


[昔のヒットソングを口ずさむ。
 俺たちが生まれるより前の歌。

 大空
そら
の下俺は、
 屋上に大の字になっていた。

 時刻は始業後。
 午前中の授業はぶっ飛ばしました。
 独りの屋上は、なんだかとっても広かった。]
(129) 2022/10/22(Sat) 9:41:40

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

────まだまだ探す気ですか?
    それより僕と踊りませんか?
    夢の中へ、夢の中へ
    行ってみたいと思いませんか………


探し物
願い事
は、見つからなかった。
 どうしても、願いを叶える幽霊のことが、
 気になってしまった。

 仮に代償がいらないとしたならば。
 その対価を払っているのは、彼女自身だ。
 なんらかの力を持っているとして、
 それを使い切ってしまったら、彼女は…きっと。

 そう思ったら、願い事などかけられなかった。

 それはそれとして、大切な友人らを、
 助けて欲しいと願ってしまった。]
(130) 2022/10/22(Sat) 9:41:55

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 わがままだなー、俺。

大空
そら
に、手を伸ばす。
 
 掌を太陽に透かしてみれば、
 真っ赤に流れる僕の血潮。

 みんなみんな、生きている。
 生きている。
 ……生きている。]

 ……生きてくれよ。
 寂しいよ。

[赤い髪の君を想って、
 ごろん、と体を丸め、呟いた。]
(131) 2022/10/22(Sat) 9:42:21

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[君は壮真と共に赴くか?
         
────50%

   幽霊は君にも同じ伝言を伝えるか?
                
────50%


  
またも雑な計算の25%。



   君にも、俺の想いが伝わりますように。**]
(132) 2022/10/22(Sat) 9:42:38

【人】 大木慎之介

─ Last day 夜・出弦高校 敷地内 ─

[大木は学校の敷地内で時間を潰していた。
 校舎内だったり、校舎の外だったり、
 あちこち動き回りつつ。>>3:568

 旧校舎方面が視界に入る場所へも行ったが、
 歩み寄ることはなかった。

 そちらから帰ってくる人がもしいれば、
 それが誰なのか確かめようと
 視線を送るぐらいはあったかもしれないが。

 「事前・・に言え」と言った以上は、
 日付が変わったなら帰ってもいいはず。>>3:=76
 そう思いながら時折スマホの時計を見て、
 ついでに自分が送ったメッセージを眺めていた]
(133) 2022/10/22(Sat) 10:08:39

【人】 大木慎之介

[昼休みに送った全体宛メッセージには、
 ずいぶんと既読がついていた。

 それが誰の心にどう響いたのかまでは知りようがないが、
 せめて邪魔なものでなかったことを祈った。
 誰かが悔いを残さないための後押しになったなら、
 それは願ってもないことだ。

 その感想を知ることが無くとも気にはならないが、
 誰か伝えてくれる人がいるのなら、
 そのときは暫し語り合うこともあるかもしれない]
(134) 2022/10/22(Sat) 10:08:49

【人】 大木慎之介

[その個人宛のメッセージに既読がつくのに
 気付くのは何時ごろか。>>36

 なんだかんだこまめに確認してはいるから、
 実際に読んだ時刻との差は長くても数分程度だろう。

 その時刻が0時を回っていそうなのなら
 すぐに家に帰るだろうし、
 そうでないならスマホを握り締めて
 待つことになるかもしれない。

 何も連絡が無かったのなら、友達の身を案じつつも
 予定通りに帰宅するだろう。

 もし連絡があったなら、
 宣言通りに駆けつけるに違いない]
(135) 2022/10/22(Sat) 10:09:01

【人】 大木慎之介

[何かと“お揃い”で弟分のような友達がしたお願いを
 大木が知る機会は無いのかもしれない。>>3:492>>3:493

 けれどもし知る機会があったなら、
 きっと苦笑するのだろう。
 他人と思えないぐらい似ているな、と。

 込めた思いに程度の差はあれど、
 同じ人を案じての行動なのだから。

 もちろん、友達だって言えないラインはある。>>3:56
 何も教えてもらうことがなかったとしても、
 考えていることを察した間柄だ。>>3:136
 あれからの行動を自分から話したりはするだろう。
 近況報告というやつだ]
(136) 2022/10/22(Sat) 10:09:15

【人】 大木慎之介

[世良がどうしているか、もなんとなく気になるのは
 同じ3年同士という親近感から来るものだろうか。

 彼が何を思う人か、今どうしているのか、
 全く想像がつかないぐらい浅い関係だけれど。>>0:379

 彼の軽妙な話しぶりはそう嫌いではなかった。
 もし戻ってくるのなら、また声をかけてみようか。
 そんな気持ちはあった。

 何を話したらいいかわからないぐらいの
 極めて浅い関係ではあるのだが、
 今は旧校舎探検を含めた4日間という共通の話題がある。

 同学年で挨拶をするぐらいはおかしくないし、
 気にしていたことを伝えられて悪い気分がするほど
 仲が悪いわけでもないはず。

 だから、彼にも明日があることを祈った]
(137) 2022/10/22(Sat) 10:09:30

【人】 大木慎之介

[大木が案ずる人々は他にもいる。
 明日を迎えるのかどうかわからない人たちも、>>3:468
 明日を迎えるだろうと思える人も、>>3:424
 願い事をするかしないかさえわからない人たちも。

 また明日以降学校で会えたらいいなと思いながら、
 その夜は時間潰しをしていた]**
(138) 2022/10/22(Sat) 10:09:44
大木慎之介は、メモを貼った。
(a1) 2022/10/22(Sat) 10:13:48

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day旧校舎前・夜──

[旧校舎の前で工藤が戻るのを待つ間、
スマホを開いて指を滑らせる。

一回生存報告を流しただけのグループメッセージ。
明日から使われることがあるかわからないそれに、
報告くらいしておこう。]
(139) 2022/10/22(Sat) 12:01:29

【人】 軽音部 千葉郁也

[今日のミッションはいろいろあって。

内心の臆病を振り払って人の地雷に踏み込んででも得た友情。
過程を考えれば恙無くとはいえないが無事に終えられた肝試し。
感謝と応援と、若干の私情を含めて渡した記念品。


俺自身は多分何も変わってないけど、
それがいいと思えるような
後悔しない結果を残せたことを覚えておきたいと思う。

既に幽霊に会った人もいるだろうし、
これからの人もいるのだろう。
会いに行かない選択肢をした人も。

皆がよかったと思ってこの日を終えられたら良い、
と思いながらメッセージを送信した。]**
(140) 2022/10/22(Sat) 12:06:07

【人】 白瀬 秋緒

― 三日目午後・中庭 ―

[ 千葉は、己の思考を待ってくれていた
 感謝を告げると、返ってきたのは予想外の言葉>>79 ]


  え?
  ……あたしは、お礼を言われるようなことは、

  ……でも、そう、なのかな……


[ 確かに、ここまであからさまならば、
 己も絵音と何かあったことを察するのは容易だろうが
 絵音がどの時点で願いを変えていたのか知らなかったから
 メッセージを見て、己に譲歩はしてくれるとは信じていたけれど、
 彼の願いを、その時点で別のものに出来ていたとは思ってもいなかった
 だから、お礼を言われる方の資格もない、と思うから
 素直に受け取れない ]
 
(141) 2022/10/22(Sat) 12:44:01

【人】 白瀬 秋緒

 

  …………


[ その「津崎絵音」を己は何も知らないのだな、と思う>>80
 千葉と絵音の関係性を知らないから。クラスメイトの方が近いと、こちらは思っていた

 でも確かに、千葉は地雷を踏んだ結果仲良くなったと言っていた
 千葉と絵音の今後が生まれたのもさっきなのだろう

 「仲良くなりたい」ことを否定は出来ないが、肯定も出来なくて黙る ]
 
(142) 2022/10/22(Sat) 12:44:27

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 今の「津崎絵音」を己は何も知らない ……知らなかった

 今は、それでも昔の面影があることを知っているし、
 その姿の理由も察してしまった

 置いて行かれたとか、
 勝手な疎外感とかは、もうなくて
 あの少年だけではなく、今の絵音も全て含めて、
 津崎絵音の未来を喜べる程度には近付くことが出来た

 絵音の未来に己が居らずとも良い、とは思う
 関わる資格も、今更ないと思っている
 けれどそれは、許されるかどうか、怖いだけなのかもしれない ]
 
(143) 2022/10/22(Sat) 12:44:56

【人】 白瀬 秋緒

 

[ ……これから、かあ* ]


 
(144) 2022/10/22(Sat) 12:45:18

【人】 大木慎之介

─ Last day 夜・出弦高校 敷地内 ─

[敷地内のどこかで過ごしていたとき、
 ふとメッセージの通知に気付く。>>139

 開いてみると、それはグループ宛の
 千葉からのメッセージだった。>>=8

 『ミッションコンプリート』という言葉から
 受ける印象はとても明るく、希望に溢れている。
 魚を添える心の余裕がそう感じさせるのだろうか。

 千葉は幽霊のことを知らずに旧校舎に参加していたが
 その後に何があったのかは全く知らない。
 気になってはいたが、教室まで訪ねていくほどの
 間柄でもなく、この3日間は行動範囲も被らなかった。

 ちょうどいいきっかけだからと、時間潰しも兼ねて
 千葉にメッセージを送ることにした]**
(145) 2022/10/22(Sat) 13:14:34

【人】 秋月壮真



[ 正常に処理できませんでした。
  しばらく経ってからもう一度お試しください。


  
Enter-
正常に処理できませんでした。
  
Enter-
正常に処理できませんでした。
 
 Enter-
正常に処理できませんでした。
  
Enter-
正常に処理できませんでした。


        ─────────
Delete.



  Are you sure you want to delete it?
本当に削除してもよろしいですか?
 ]


 
(146) 2022/10/22(Sat) 14:06:05

【人】 秋月壮真





[         ─────
Yes

          ─────
No




          ─────
***
 ]


 
(147) 2022/10/22(Sat) 14:06:08

【人】 秋月壮真








      [ 答えが出たとしてもその先がある。  ]
(148) 2022/10/22(Sat) 14:06:14

【人】 秋月壮真



 ─ 3day:早朝(秋緒) ─



  秋緒、おはよう
  ……答えは出たかい?

  その様子じゃまだまとまりきらないのかな


[ 朝、俺も当番ではないのに
  早めの登校となったのは>>3:177
  正常性バイアスが働いたか
  それとも覚悟を決めた所為なのか……。


  そんな二人が出会った朝
  君も当番ではないよね?
  その言葉はお互い内緒にしようか。  ]

 
(149) 2022/10/22(Sat) 14:06:29

【人】 秋月壮真



  前より酷いじゃないか

  秋緒は全部抱えてしまうから
  決壊しないか心配だよ

  だって今の俺ですら
  この三日間が目紛るしかったんだ

 
(150) 2022/10/22(Sat) 14:06:37

【人】 秋月壮真



  吐き出してみる?
  秋緒の今の気持ち、出すだけでも
  変わるものだよ
 
  出した言葉は……、空に溶けるさ


  
[ 今日がタイムリミット。
  答えはどうしても出さなきゃいけない。

  数日前より酷く追い詰められたかのような
  秋緒の姿に抱え込んでいる重さを知る。

  君は今まで吐き出さなかったね>>3:431
  だからといって君が悩んでいないとか
  俺のことを嫌っているとかは
  何でかな、思わないんだ。  ]


 
(151) 2022/10/22(Sat) 14:06:49

【人】 秋月壮真



[ 不器用だね。
  人に吐き出す方法を知らないのなら
  俺からお手本を見せようかと思ったりもしたよ。
  でも俺も不器用だった。

  人は足りない生き物だ。
  いろんなところに穴が開いていて
  その時になって自分の足りない部分がわかる。  ]


 
(152) 2022/10/22(Sat) 14:07:00

【人】 秋月壮真



[ 君が話してくれるのなら聞くよ>>3:176
  幸い二人とも当番ではないんだ。
  少し離れた場所に移動することもできるさ。

  なんでもね、頼られるのは嬉しいよ。
  俺は君の先輩なのだから。

  でももし話し出す勇気が出ないなら
  俺の苦手な話の一つでも聞くかい?  ]


  これは俺のトップシークレットだけどね    
  実は……猫舌なんだ    
  だから暑いものがすぐ食べられないのが悩み    

  ふーふーするのも格好つかないかなって    



[ ほら、情けないだろ?
  こんな先輩には相談できないか?
  むしろ何を言っても
  大丈夫だと安心してもらいたいんだけどね。  ]**

 
(153) 2022/10/22(Sat) 14:07:14

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day中庭・午後──

[津崎の心境の変遷は俺にもわからないことだ。
会話からの憶測が多分に含まれることは否定できないが、
全て一人で抱え込もうとしていたことはわかる。

目の前の秋緒のこととなれば更に知らない話だとしても、
津崎のことを気にかけていたことだけは察することができたし、津崎が独りではなかったということだと思えた。

礼を告げても複雑そうな反応を返す理由も
わからないでもなかった。>>141

自分に何が出来るわけでもないと思っていたのは
数刻前までの自分も同じだったから。]
(154) 2022/10/22(Sat) 14:50:38

【人】 軽音部 千葉郁也

 少なくとも、津崎のことを大事に考える奴が
 いたことをよかったと思う。
 だからありがとう。

[零された疑問のような呟きにはそう肯定を返して。

“これから“への回答はなかったけれど、
どうするかは秋緒次第だと思えば重ねて
先の話を語ることはしなかった。

そうしていくらかの沈黙が落ちた時だったか、
秋緒がスマホに目を落とすのを見詰めた。>>81

それが誰からの連絡であるか示す震えた声音に
“よかった“と続けば、
アイツが戻ってきたのだとわかったから]


 じゃ、俺はそろそろ戻るかな。
 津崎によろしくな、秋緒。


[そう一言声をかけて、中庭から離れた。]
(155) 2022/10/22(Sat) 14:52:27

【人】 軽音部 千葉郁也

[次の授業には間に合うように教室へ戻るかと
緩慢な足取りで中庭から抜ける。

途中、数十分ぶりくらいの
見慣れた姿が歩いてくるのが見えた。>>93]


 おかえり、社長。


[明るい表情で右手を振るのを視界に入れれば
一声だけ投げて、足を止めることなくすれ違う。

津崎は願いを叶えて貰ったのだろう。
俺の考え得る中ではきっと一番良い形で。

いや、津崎が選んだのだから、
それが一番の形に違いなかった。

俺の方の報告はまだ先になりそうだけど、
明日以降も望んだ日常は続くのだと思えば
いつ話したって構わないだろう。]**
(156) 2022/10/22(Sat) 14:58:08

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ── 回想:天ヶ瀬 青葉 ──
 
 
 ヒーローごっこよりは人形遊び
 格闘ゲームよりは着せ替えゲーム
 カッコいいものよりは可愛いもの
 男の子とよりも女の子と遊んでいる事が多かった。
 
 家では、母がお菓子教室を開いているせいもあってか
 毎日のように付き添って、一緒にお菓子を作ってた。
 
 男子の輪に混ざらないものだから、
 時々からかわれたりする事もあったけど。
 仲のいい女子が庇ってくれたりして
 そこまで気が沈んだりはしなかった。
 
 女子が着てきた可愛い服を羨ましく思ったり
 修学旅行の男子部屋で、居心地の悪さを感じたり
 多少の事はあったけれど、小学校の時は
 それとなく過ごせていたんだ。

 
 
(157) 2022/10/22(Sat) 15:36:16

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  それから一転して、
  中学に進むと途端に息苦しさを感じるようになった。
  熱湯風呂に手を突っ込むような感覚で
  毎朝、男子の制服に袖を通して、登校する。
  この感覚は、今になっても。 >>2:219
 
  " 誰が好き "とか、男性アイドルの話とか
  話題も変わってきたからか
  クラス内で女子の輪に混ざろうとしても
  段々と、いい顔をされなくなっていった。
 
  僕は、ひとりで休み時間を過ごす事が増えていった。

 
  この頃、料理部の部活だけが救いだった。
  女子の輪に混ざって、お菓子の話をしながら作る。
  男子生徒なら敬遠しがちな状況だけど、
  僕にとっては一番心が落ち着く時間だった。

 
 
(158) 2022/10/22(Sat) 15:36:18

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  そんな或る日、
  僕は部活で使うエプロンを新調しようと
  ショッピングモールへ足を運んだ。
  フリルのついた可愛いデザインに惹かれたけど
  選んだのはパステルブルーの無難なエプロン。
 
  本当に着たいエプロンを我慢したせいか、
  新調したのにもかかわらず
  少しモヤモヤを感じながら歩いていれば。
  古着屋さんのテナントで
  可愛らしく着飾ったマネキンが目に留まった。
 
  一着500円とか、僕のお小遣いでも買える値段。
  店内で一時間ぐらいは悩んでたと思うけど、
  赤めた顔を隠すように俯きながら
  レジへ持って行ったのは ピンク基調のワンピース。
  この日、僕は初めて女の子の服を買った。

 
 
(159) 2022/10/22(Sat) 15:36:21

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  家族が寝静まった深夜。
  自分の部屋でだけ僕は" 女の子 "になる。
  鏡の前でスカートを靡かせながら一回転。
  重い枷が外されたかのように、身体がとても軽かった。
 
  ああ、これが僕だ ──── そう思った。
 
 
  今に思えば、此処で止めておけば良かったんだ。
 
  こっそりと女の子の服を増やしていった僕は
  今度は誰かに、この姿を認めてもらいたくなった。
  そこで僕は、SNSで女の子としてアカウントを作り
  着飾った写真をアップロードするようになった。
 
  最初は顔を隠していたけれど、
  レスで望まれたらチラッと写した画像を載せたりして。
  ここでは女の子として扱ってもらえることが
  僕は何よりも嬉しかったんだ。

 
 
(160) 2022/10/22(Sat) 15:36:23

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  『 このアカウント、お前じゃね ? 』
 
 
 僕の扱いが一変したのは、同級生の一言からだった。
 違うよと首を振っても" BLUE Leaf "だなんて
 名前をもじっただけのアカウント名、
 顔も写ってる画像もそのままだったから。

 トイレに駆け込み、
 すぐにアカウントを消したけれど、
 既に保存された画像と共に
 僕の噂はクラスから学校中へと広まっていった。

 
 
(161) 2022/10/22(Sat) 15:36:25

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 女装、だの キモイ、だの ネカマ、だの
 陰口は僕の耳に届く範囲でも囁かれた。
 そんなんじゃないって言い返せるほど 強くも無かった。
 
 しばらくは、ずっと我慢していたけど
 心の拠り所だった料理部でも疎外され、
 やがて 僕は登校しなくなった。
 
 担任が家庭訪問してきて、両親と話した日の夜は
 リビングから言い合う声が僕の部屋まで響いた。
 " お前が男らしく育てなかったから! "
 壁を挟んでも届く父親の声に
 僕はベッドの上で布団を巻きつけ、必死に耳を塞いだ。
 
 こんなにも両親を悲しませて
 生まれた後から性を選ぶのは悪いコト、なんだな

 
 
(162) 2022/10/22(Sat) 15:36:29

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  女の子の服はすべて没収され、
  一緒にお菓子を作るどころか
  キッチンで何かを作る事も禁止された僕は >>1:475
  部屋で閉じこもるだけの生活になった。
 
  出席日数はギリギリ足りそうだし
  一応、高校に進学は出来るよう 勉強は欠かさずに。
 
  気晴らしはネットの徘徊ぐらい。
  猫や犬の動画を見つけては ぼーっと眺める。
  自分でも感情の起伏の無さを感じていたとき
  偶然、オススメで表示された動画がユメリンだった。

 
 
(163) 2022/10/22(Sat) 15:36:31

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 夢に向かって、真っすぐ突き進む女の子。
 ユメリンの動画を観れば観るほど、
 僕は彼女に熱中していった。
 
 調べてみてわかった事だけど、
 彼女は" 不幸の女の子 "なんて呼ばれていたりもした。
 事務所の社長がお金を持ち出して逃げたり、
 ライブ当日、停電になったり
 握手会で襲われそうになったり。
 不幸エピソードは、数え上げたらキリがないぐらい。
 
 それでも彼女は" いつか、夢の向こうに! "って
 応援しているファンへ手を広げていた。
 
 僕は彼女に憧れた。その強さに。 >>0:388
 僕も彼女の様な存在になりたい、って
 この想いを忘れないようユメリンのヌイグルミを作った。

 
 
(164) 2022/10/22(Sat) 15:36:34

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 少し、前向きな気持ちになれた僕は
 両親が勧めてきた出弦高校を受ける事にした。

      此処から遠く離れているけど、
      ここ数年受験する生徒がいないから
      新たな環境として良いのでは ?
      ───そう担任に言われたらしい。
 
 欲を言えば制服のない学校が良かったけれど
 僕にそれ以上の選択権は無かった。
 
 ネットを徘徊してる間、色んな情報をみつけた。
 僕みたいに生まれながらの性に疑問を持つ人は
 それこそ星の数ほどいた。
 
 僕はどうするべきか考えたけど、
 両親をこれ以上悲しませたくなかったから
 高校は普通の男子として過ごす決意をした。
 
 卒業して、自立してから
 僕は" 本当の僕 "になろう、と。

 
 
(165) 2022/10/22(Sat) 15:36:36

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 ユメリンのように
 元気と笑顔を与えられる存在になりたい ───
 その気持ちは コミュ強として過ごす原動力になった。

 そして高校へ進学すると、まず部活を探した。
 どうせ男として過ごすなら、
 なにか打ちこめるようなスポーツがいい。
 あちこちの部活を見て回る中、
 僕の足は体育館で歩みを止めた。
 
 その人はキラキラと輝いて見えた。 >>1:249
 ユメリンが女としての憧れなら
 彼は男としての憧れ。僕はバスケ部へ入部した。

 
 
(166) 2022/10/22(Sat) 15:36:39

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 ──── そして現在。
 幽霊が" 願い "を叶えてくれると言う。
 
 男であることの痛みを 今でも強く抱えているけれど。
 願いが叶えば 今の高校生活もまた一変する。
 
 " 男子バスケ部 "は辞めざるを得ないだろうし、
 中学の時のように奇異の目を向けられ
 また、独りぼっちになるかもしれない。
 
        ──── それは、とても怖くて。
 
 
 期限を迎えた三日目。
 始めから願いは決まっているというのに
 僕の心の天秤は 今もまだゆらゆら、と揺れていた。**
 
 
(167) 2022/10/22(Sat) 15:36:42

【人】 金海 叶冬


 [ 天ケ瀬くんの声はいつも軽やかです。
   ユメリンが弾む時にも似て。

   そんなひとだから ボクは
   本当は困らせるつもりなんて なかったのに ]


   さよならのつもりでした。

   天ケ瀬くんが打ったメッセージ
   見てなかったら
   天ケ瀬くんと約束してなかったら

   ボクは多分そうしていました
(168) 2022/10/22(Sat) 16:05:27

【人】 金海 叶冬



 [ 天ケ瀬くんとボクの時間は
  そう長く重なっていたわけじゃないけれど 
  貰ったのは見えない優しさで>>1:592

  なにも返すことができない
ボク
だから
  
ボク
ボク
が嫌いでした。
]
 
(169) 2022/10/22(Sat) 16:06:16

【人】 金海 叶冬




 [ ボクはどうしたら精算できますか?
   今まで沢山の人に貰った優しさも、
   臆病でしか返せなかったのに 


   ―――チャイム。]
   

  ごめんなさい。
  ボクが言ったのに、授業の時間です……

 
(170) 2022/10/22(Sat) 16:06:58

【人】 金海 叶冬



 んぬぇ?!


[ 驚いきで「ね」が変形しました。

  ほらだからちょっとこういう声は 
  人に聞かせられな
  それはよくはないですが それより

  具合が悪く見えたのでしょうか、
  だったら一人で行きますから。
  とも言えないまま
  
  何が起きたかわからないまま
  声も上げられず連行されてゆきました。 ]

 
(171) 2022/10/22(Sat) 16:07:43

【人】 金海 叶冬


 

 [ 連行されたのは保健室ではなく、
  調理室。

  ボクが隠れてしまうカーテンも
  蹲るベッドもありません。

  手際よく用意される紅茶と
  カヌレでしょうか。
  温かな湯気とちょこんと乗っかった
  手作りお菓子がボクの前に並びます。


  お菓子と紅茶の組み合わせ
  ボクにとっては>>0:543 ]


 
 
(172) 2022/10/22(Sat) 16:08:19

【人】 金海 叶冬





  僕
 も?




 [ 意味はあったのでしょうか。
   たまたまそんな表現をしただけかもしれません。
  

   ボクは何も知りません。
   ひとり減らないお皿を手にした日々のことも。


   
   紅茶は冷めないうちにに口づけられます。
   体調不良でもないのに授業をうけないの
   初めてなのですが ]

 
(173) 2022/10/22(Sat) 16:10:10

【人】 金海 叶冬



 …………


  おいし……?!

  驚きました。

  外側はカリカリで、食べるとほわって広がる
  バターの風味は
  授業を初めてさぼる罪色のあじ……
  

[ さあ、星はいくつですか。
  ほしいつつです! ]
  
(174) 2022/10/22(Sat) 16:11:20

【人】 金海 叶冬



 [ あたたかな紅茶が
   優しいバターのかおりが 
    
   外から聞こえてくる授業の音。

   ほかに誰もボクを認識することはないからかな。
   お砂糖が紅茶の中広がるみたいに

   ボクが嫌いなボクの声に、
   形をつけてしまう ]

(175) 2022/10/22(Sat) 16:12:27

【人】 金海 叶冬





  ちょっとだけ悩むだけでも 

  苦しいです。
  悲しいです。

  こんなボクがいきてるだけで
  みんなが悲しんで
  誰もボクを望まない

  そんな世界ならよかった

(176) 2022/10/22(Sat) 16:13:09

【人】 金海 叶冬

 

「 さよならのつもりだった 」
  ボクの
  幽霊さんと話したいこと
  
  ボクに今すぐ決められるかはわかりません
  ……でも


 
(177) 2022/10/22(Sat) 16:14:41

【人】 金海 叶冬




  ボクも少しだけ
  勇気をだせるかな

 
(178) 2022/10/22(Sat) 16:15:00

【人】 金海 叶冬



 [ ボクは天ヶ瀬くんのことを知りません。
  ユメリンが大好きなことくらいです。

  ボクがすることはきっと
  君に踏み込むことじゃなくて
  同志だから。


  天ヶ瀬くんの声は
  ユメリンから貰える元気に似ているから。 ]
 
(179) 2022/10/22(Sat) 16:18:33

【人】 金海 叶冬




 いつか、夢の向こうに!



[ うん、元気よく動くって難しい。
  ユメリンみたいに可愛く元気なポーズは難しいです。

  やってるところを 人にみせたのは
  ……はじめてです。

  今すぐ天ヶ瀬くんの記憶を消去しなければ
  ならないかもしれません。決断の時はきた…… ]

 

 
(180) 2022/10/22(Sat) 16:22:11

【人】 金海 叶冬



  天ヶ瀬くんは きまったかな、
  幽霊さんに会えたらお話しする内容。


  少し悩んで、強くなるって
  ……難しい、よね。


[ 僕ら も に、天ヶ瀬くんの分が
  入ってるかはわかりません。

  わからないけど、わからないから
  この最初の勇気は天ヶ瀬くんへ送ります。 ]

 
(181) 2022/10/22(Sat) 16:26:38

【人】 金海 叶冬



  もし、天ヶ瀬くんも難しいな、
  わからないな、って 困ることがあったら

  頭の片隅でいいです。
  ボクも、手伝えることがあったら
  てつだいたいな、って思います。
  出来たら一緒にジャンプできたら
  いいなっておもいます。

 
(182) 2022/10/22(Sat) 16:30:16

【人】 金海 叶冬



 『 覚えていて 』


 
(183) 2022/10/22(Sat) 16:30:46

【人】 金海 叶冬




  『 天ヶ瀬くんに貰った勇気は
    ユメリンにもらった勇気に 似ていました。


   だから、ありがとう 』**


 
(184) 2022/10/22(Sat) 16:32:17

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day旧校舎前・夜──

[グループメッセージに送った生存報告ぶりの完了報告。

何のことかは多分わからないと思う、
2年の面々であればそれぞれ断片的には
想像がつくかもしれないが、
全てをわかる人はいなくても、
旧校舎の幽霊関連だとは伝わるだろう。

そんな曖昧なメッセージに
個人メッセージ宛に返信が届いたのに
気づいて差出人を見れば、
本当に面倒見が良いのだなと口角を上げた。>>145]
(185) 2022/10/22(Sat) 16:37:48

【人】 大木慎之介

[大木には千葉のクラスは記憶になかった。
 名簿にはあったかもしれないが、
 名乗られてはいないわけで。>>0:251

 2年生を3年の教室まで呼びつけるよりは、
 3年生の大木が2年の教室を訪ねるほうが気楽だった。

 だが教室にこだわりがあるわけではなく、
 千葉から別の提案があればその場所にするかもしれない。

 いずれにせよ、1週間も経たないうちには
 自分から千葉を訪ねて行くだろう]**
(186) 2022/10/22(Sat) 17:06:55

【人】 白瀬 秋緒

 
[ ――来ると言ってくれたから
 己はそこで、彼が帰るのを待っていた ]


  ……おかえり


[ ベンチから見上げて、絵音と同じように苦笑する>>94
 遠目で見ていた普段の絵音とは違う格好だということは少し驚いたけれど>>3:78
 それでもやはり成長した姿は己の知る「絵音くん」とは違うものだから
 それが離れていた時間を思わせる ]


  ……良かった


[ 先程画面の向こうで呟いたこと
 メッセージには何も載せなかったから、己の口で本人へと
 けれどもう一度、直接会話している事を思うと、
 やっぱり泣きそうになって、ダメだな
 可笑しそうな苦笑から、やっぱり表情が、しおらしいものになってしまう ]
 
(187) 2022/10/22(Sat) 18:17:58

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 隣に座る絵音にそのまま目線を移す>>95
 空を見上げる絵音の言葉を、静かに待つ

 「色んなことがありすぎて」とは、
 きっとこの三日間の事でもあるし、
 ……己と絵音が離れていた間の事も含まれているのだろうと思う
 沢山話すことがある、沢山話されないと分からないくらい、己は今の絵音の事を何も知らない ]


  …………え?


[ でも、最初に聞こえたのは言葉は予想外だった
 まさか、まさか絵音から感謝されるとは思っていなかった
 彼の願いを不完全にするような、それでいて脅しみたいなお願いだったのに
 感謝されるとは思っていなかったし……彼の願いを変えられているとも、思っていなかったから
 先程の千葉との会話を思い出す
 千葉の言っていたことが正に事実であったのか、と>>79 ]


  …………


[ それ以上は、何も応えられずに、黙って、続きを聞いていた ]
 
(188) 2022/10/22(Sat) 18:18:38

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 語られるのは、ピアノを辞めた理由と、願いの理由
 まず思ったのは、そんなことになってたのか、という感想
 ピアノ教室が閉じられたことは知っていたけれど、それも絵音に絡んでいたのだな、と思う
 息子がそうなったらピアノ教室を続けるのは難しい、と納得はすれど、
 絵音の家庭環境までは推測出来なかった

 とはいえ、自分を苦しめているのは、自分なのだと言った彼だ
 例え周りが優しかったとしても、そう考えてしまっていたのなら、辛いだろうな、と彼の願いの理由を聞いて思う

 それはやはり、己と似ているところがあるのかもしれない
 姉に優しくされて、惨めなように
 己は何も持たないから、何の価値もないと思ってしまうことも
 ……同じ願いであっても、理由は多少違うことには、今気付いたけれど


 でも、簡単に分かるとは言えない。と、いうか、分からない
 己はピアノを辞めた人間であるし、そもそもピアノに愛されてもいない
 似ていたとしても、絵音が今まで感じていた事を、正確に理解出来る訳もない ]
 
(189) 2022/10/22(Sat) 18:19:48

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……そっか


[ ……薄々思っていたことだが、どうも己は、
 真面目な話を聞いた時の反応の表出が淡白だ
 内面で考えていることはなくもないのだけど、それが分かる形で表れるかと言われると難しい

 たぶん、己の表情は複雑だ>>96
 憂うようでもあったから、哀れんでいると思われてもおかしくないのではないだろうか
 しかし単純な同情や哀れみよりも、色々、考えていた

 絵音の辛さが己の持つものと重なって、苦しいという気持ち
 絵音がその願いに至ってしまったことが哀しいという気持ち
 しかしそれでも、今ここに居てくれることが嬉しいという気持ちと

 話だけを聞くならば、手が治って、またピアノを弾けるようになれば全てが上手くいくように見えるが
 話はそう単純ではないのだろう
 分かる範囲であっても、ブランクによって前のように弾けるまでは苦しいだろうということは分かる

 絵音のこれからを思うと、……こちらが泣きそうな気持ちになるだとか 
これを同情と呼ぶならそうだろう

 でも、その苦しみを背負ってでも生きる事を選んだのが、やはり、どうしようもなく嬉しい ]
 
(190) 2022/10/22(Sat) 18:20:19

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……ううん


[ 同情されたくないなら、哀れまれたくないのなら、
 故に消えたいと願う程なら、知られたくないのはそうだろうし>>97
 ……ああ、それで千葉先輩クラスメイトともそうだったのかな、と妙に納得をした
 己に踏み込まれなくないというよりも、絵音側の問題だったらしい
 
 絵音の辛いこと――ピアノ、を、忘れた絵音が帰ってきたら、己はどうしただろうな、と思う
 己は……もう一度絵音にピアノを弾いてほしいと、思っていた訳ではないけれど、
 ……一生、一番愛した物を思い出せない絵音の姿を見るのは、やはり辛かったかもしれない
 「絵音くん」と「津崎絵音」は完全に切り離されて、「絵音くん」を己の中で生かすことを選んだかもしれない

 それを選ばなくて良かったのは、恐らく、千葉先輩の功績で、 ]


  …………うん


[ 諦めなかった己のおかげ、なのだろうな、とも思う ]
 
(191) 2022/10/22(Sat) 18:21:18

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 二人きりの教室で久しぶりに話して、踏み込まれるのを拒まれていると感じたけれど
 それでも言葉を重ねて良かったなと思うし、
 それに、最後の質問を、絵音に答えてもらえて良かったなと思う
 そうでなかったら、きっと呼び掛けることもしなかった
 否、出来なかった
 諦めたかどうかまでは分からない
 けれど、己は最初から絵音の願いを変えようとしていた訳でないから
 絵音の事を気にしたまま、何も出来なかった事を勝手に悲しんでいたかもしれない

 だから、結果的にであっても、
 彼の何かを自分が変えられて、良かったと思う
 それは、望んでいたことだったから>>2:472
 ]
 
(192) 2022/10/22(Sat) 18:21:47

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……良かった

  絵音くんが帰ってきてくれて、
  やっぱり、良かったって思う

  それに……
  絵音くんが、苦しくても未来に生きようとしてるのが、
  嬉しい


  ……良かった。あたし、あの時、ちゃんと、選べて

  だから、……ありがとう


[ こう言っても許されると、今は思う
 絵音のための言葉というよりは、己が嬉しいという、自分のための言葉だったけれど ]
 
(193) 2022/10/22(Sat) 18:22:43

【人】 白瀬 秋緒

 
[ それから、
 同じ願いに至った人が、同じく生に苦しみを抱いていた人が、生きることを決めたのを見て、己に置き換えて、感じるものもある、訳で ]


  ……あたしは、
  あたし、は、……

  ……絵音くんに「生きていてほしい」って言われて、
  ……絵音くんのこと、覚えておきたいと思って、
  生きるってことを、考えてた


[ 幸せに生きる道があるのなら、と揺らいだとき>>2:127
 そこで初めて、己はここで消えない選択の方を見た
 そしてそれから、己を賭けて絵音にお願いしたときに、
 優しい祈りと、殺させてやるかという意地となら、生きていけるのではないかと考えていた>>3:173 ]


  そしたら……他にも覚えておきたいこと、沢山あるなって、気付いた

  絵音くんとの思い出、
  料理部が楽しかったこととか、
  委員会は居心地が良かったこととか、
  先輩たちとの思い出とか


[ それは己が消えてしまったら、もう己の中には残らないもの
 二度と思い出せず、感じることもないもの ]
 
(194) 2022/10/22(Sat) 18:23:51

【人】 白瀬 秋緒

 
  ……捨てたくないもの、沢山あるなって だから、

  捨てるのが、惜しくなった
 
(195) 2022/10/22(Sat) 18:24:22

【人】 白瀬 秋緒

 

  だからあたし、生きようと思う

  思い出と生きていきたいなって、思う

 
(196) 2022/10/22(Sat) 18:25:23

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 例え、殺させないという意地の方が無くなっても、
 沢山の忘れたくない思いとなら、生きていける気がした

 そう思えたのは、絵音が己の幸せな生を祈ってくれたのが、切欠だから
 今なら、素直に受け取れる気がした ]


  ……でも、幸せに生きるって、
  やっぱり、どうすれば良いのか分からなくて

  だから、幽霊神様への願い事は、まだ、決められてない


[ 人生への賭けには乗れるかもしれないが、辛く苦しいことに変わりはなく、
 願いでそれを良いものに出来るなら、それで良いのだけれど、
 そんな上手い願いは未だ、思い付いていない

 ひとつだけ思い付いた願いはあった
 だけどそれも今は、違う気がしている
 ]
 
(197) 2022/10/22(Sat) 18:26:14

【人】 白瀬 秋緒

 

  …………………でも、さ

  絵音くんへの新しい願い事は、あるんだよね


[ 先程よりも言い淀む
 己の選択を告げるよりも勇気がいるってどういうことなんだよ、と思うけれど
 やはり絵音に対して、昔、兄のようであった人に対して、臆病なのだと思う

 ずるいな、と思う
 これからの絵音の未来に己は必要ないとか思っておきながら
 昔の妹分であることは散々盾にとって、兄の優しさに漬け込んでいる ]
 
(198) 2022/10/22(Sat) 18:26:45

【人】 白瀬 秋緒

 

  あたし、絵音くんのこと、好きだよ

 
(199) 2022/10/22(Sat) 18:27:29

【人】 白瀬 秋緒

 
[ かつての兄であろうと、好きでなかったらここまでしていない
 「好き」であることは当然の事実で

 …………と言ったところで、これでは正しく伝わらないことに気付いた ]


  あ、いや……
  恋人になりたいとか、付き合いたいとかじゃ、なくて……


[ あーもう面倒くせーな、社会通念ってのは
 男女でそれだけ伝えても、そのままでは正しく伝わらない
 好きをその意味のみで縛らないでほしい ]
 
(200) 2022/10/22(Sat) 18:28:04

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 自分に向けられる兄のような視線が
好き
だった>>2:126

 例え絵音の視線が姉に向いていても、
 例え姉の方が絵音に向いていても、
 何も気にならないくらいには、
 その兄としての優しさが好きだったし、
 妹分であることに特別感を感じていた ]

 
(201) 2022/10/22(Sat) 18:28:56

【人】 白瀬 秋緒

 
[ ……そうか、あたし、
 ずっとそんな風に

 大切な“誰”人に、愛されたかった“何”を求めてたのかもしれないな ]

 
(202) 2022/10/22(Sat) 18:30:24

【人】 白瀬 秋緒

 

  [ もしも、赦されるなら>>143 ]

 
(203) 2022/10/22(Sat) 18:30:52

【人】 白瀬 秋緒

 

  だから、
  これからも、また、仲良くしてください、絵音
先輩


 
(204) 2022/10/22(Sat) 18:31:50

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 後輩から呼び掛けるには便利な言葉
 それで己が、「絵音くん」との思い出だけではなく、
 今の「津崎絵音」の未来に生きたいと伝わるだろうか

 ……きっとまだ怖くて、不安そうな顔をしている* ]
 
(205) 2022/10/22(Sat) 18:31:59

【人】 秋月壮真



[ 人には耳がある。
  届けにいかないと
  届くかどうかわからないじゃないか。
 

  それは勇気のいること
  沢山の気力を集めて探して

  傷つくことを覚悟して
  君はどれだけ傷ついてきた?

  俺は助けになれていたかな。
  近くにいる時にしか君を助けられなかった。


  気付くこともできなかった俺だけれど
  それでも、
  俺は君を助けたいんだ────健人。 ]



           ( 出来るのならば
             これからも

               ずっと。 )


 
(206) 2022/10/22(Sat) 19:04:37

【人】 秋月壮真


 ─ 回想:2day 放課後(健人) ─


[ はぐらかされた。
  そう感じたのは君の諦めが
  見えてしまったから>>113

  家族の形は星の数ほど。
  自分の見えてることが全てではない。

  自分の育った環境を
  参考に考えてしまうけれど
  それは押し付けに繋がってしまう。 ]


 
(207) 2022/10/22(Sat) 19:04:46

【人】 秋月壮真



[ 健人が話す家族の話>>114
  笑う君を見ていると
  楽しさが伝わってくる。 ]


  ……健人、君は今でも家族が大好きなんだね


[ いいよ。もっと泣いて。
  泣けないのなら
頑張って泣いてよ。
 ]


  痛かったか、ごめんな
  ……俺は背中に今から
  何かされるのかな、健人くん?
  それは引っかかれると大分痛そうだよ



[ 爪で引っかけれて
  冷や汗が少し出そうになる>>115 ]

 
(208) 2022/10/22(Sat) 19:04:53

【人】 秋月壮真




  
ッッ……!!



[ 肩が跳ねた背中を反りそうになる>>116
  深く立てられた爪。
  それはそこまでの痛さじゃなかった……はず

  きっと俺は背中が弱かったんだ。

  少しの痛さが
  じんわりと背中に広がっていく。 ]

 
(209) 2022/10/22(Sat) 19:05:00

【人】 秋月壮真



  
知ろうとしないからだろ!

  願いに縋るしかないのは
  わかるよ……聞いた今なら……


  俺は君が今から傷付こうとしていることが
  気に食わない

  誰が心配しなくても
  その未来で俺が心配しているよ

 
(210) 2022/10/22(Sat) 19:05:07

【人】 秋月壮真



  そうなったら俺は世良健人と会えるのか?
  君を知らないままなんてことになったら
  俺は……

  俺はどうしたらいい
  俺の弟を助けたい
  でも君も助けたい

  俺自身はどうなってもいいんだ
  君もわかるだろう、わかってくれるだろ


 
(211) 2022/10/22(Sat) 19:05:15

【人】 秋月壮真



  諦めないで欲しい
  欲張って欲しい

  その結果がダメでも
  どうにも出来なくても

  俺はずっと一緒にいるから 

 
(212) 2022/10/22(Sat) 19:05:24

【人】 秋月壮真



  消えないよ
  君が消えなければね


  でも君が消えたいって思うのなら
  消えた君を復活させて
  その代償に俺は消えるよ

  健人に秋月壮真を背負ってもらう
  どう? そうなったら地獄だろ

  君の生きる理由に俺はなるよ
  君が生きるためだったら
たとえ恨まれても



 
(213) 2022/10/22(Sat) 19:05:46

【人】 秋月壮真



  健人が俺を繋いでいてくれるのだろ?
  掴んで、離さないで

  俺は我儘だよ
  自分勝手で頑固だ
  そして今は、君を失いたくないと嘆く男だ


 
(214) 2022/10/22(Sat) 19:05:55

【人】 秋月壮真



[ 正しい道はないのだろう>>119
  正解は用意されていない。
  3日で出せる答えじゃないものを
  抱えてしまっている。

  最初、俺の答えは決まっていた。
  変えるつもりなんてなかった。

  それからは心の中で健人を探した。
  もう最後だからと求めてしまった。


  手に入るなんて思ってないよ
  今でも。

  ……でも健人のことを知ってしまった。
  見えない部分を知って、
  傷ついている君を
  罪を背負う君に手を伸ばした。 ]


 
(215) 2022/10/22(Sat) 19:06:05

【人】 秋月壮真



  君には賭けれるだけの運はないよね
  

[ わかってるよ、との言葉だったんだけど>>122
  真実が痛かった?ごめんね、
でも事実だし。

  傍にいたからこそ見えてたからこそ
  君が自信がないのはわかるから。 ]



  君に自信がないのなら
  まず君が先に願ってくれ
  ダメだったら君の願いを俺が継ぐよ

  大丈夫だ、俺の弟のことは
  願わずとも俺の体を使ってもらう予定だから
  その手筈にするのは変わらないさ

  だから安心して
  この提案をしたのは俺だ

  だから俺に責任を持たせてくれ
  君の願いは俺が見守るよ


 
(216) 2022/10/22(Sat) 19:06:31

【人】 秋月壮真



[ 健人の伸ばしかけた手を掴んだ>>122
  大丈夫だと微笑んで
  両手で包み込んだ。 ]


  俺は今の健人が大切だよ


  そうやって俺のことに頑張ってくれる君がね
  ありがとう。その気持ちだけで十分嬉しい


  
[ 俺に願って、頼って欲しい>>124
  不安は俺が引き受けるから。

  大丈夫、何も心配しなくていい。
  ────俺の願いは変わりつつある。 ]


 
(217) 2022/10/22(Sat) 19:06:54

【人】 秋月壮真



[ 行き場のない君の後悔を
  俺に刻み込んでよ>>125

  その度に大丈夫だと君の頭を撫でるから
  俺に痕を残して……
  君の**を植え付けて

  俺は今幸せだよ

  この幸せを両手に沈んだって溺れない。

  
  痛さで目が覚めた
  けれど君の視線を感じている間は
  大人しく寝たフリを。

  あれ?
  もう一回噛んでくれると思ったんだけど?

  眠りに落ちた君の首筋には
  俺の華を咲かせておいた。 ]


 
(218) 2022/10/22(Sat) 19:07:04

【人】 秋月壮真




  おはよう
  俺の声で夢から戻ってこれた健人は偉いな


[ 眠り続ける幸せより
  俺を選んでくれたってことだろ?>>126

  気分がいいね。

  朝の料理は俺が作った方がいいかな。
  健人いつもどうしてるんだろうか。

  折角だから健人には
  俺の味を覚えておいてもらいたいな。 ]


 
(219) 2022/10/22(Sat) 19:07:11

【人】 秋月壮真



[ 家に来てもいいよと言おうと思ったけれど
  それは次の機会にね>>127

  俺は君と一緒に居れたことが嬉しくて
  君も同じだと思ってしまった
  君の後悔を俺は見落としてしまっていたかな。

  君の寂しさを半分貰った
  それは君の後悔も入っていたかな


  一緒に旧校舎に行く約束をしたけれど
  俺は君の傍にいたかったんだ。


  教室、校庭、中庭、校舎裏
  君は何処にいる?
  会えるまで探すよ。授業は出れなかったかもね。 ]

 
(220) 2022/10/22(Sat) 19:07:21

【人】 秋月壮真



[ 君に会えたら
  君の傍に近寄って

  でも起こさないよ。
  
俺の秘密の時間。


  
二人でいられる時間。



        堪能したいから。
        その間に俺も寝てしまったかもね。 ]**


 
(221) 2022/10/22(Sat) 19:07:33

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ── 2day・昼休み:彩葉ちゃんと ──
 

 お昼の放送では、リクエストした曲の音源として
 CDを彼女にササッと手渡した。>>12
 「 良かったら貸すし、貸したりするし、貸すよ? 」
 現代文だけど古文並みの難解語を添えて。
 
 普段、彼女は放送の合間に食べているんだろうか >>13
 初心者の僕の場合、タイミングが狂って
 食べながら話してしまいそうな気がしたから
 放送後に食べる方をお願いした。
 
 お弁当持参の彼女が、おかずを分けてくれるなら
 素直に喜んで頂戴したかな。
 彼女自身か親か、誰が作ったか聞く前に
 味つけが良ければそれを褒めたりして。
 
 
 「 こちらこそ貴重な体験ができたよ。ありがとう。
   またゲスト呼ぶ機会があったら教えてね! 」
 
 
 放送後に、あらためて彼女がお礼を述べてきたら >>14
 僕もお礼を返して。一緒に教室へと。
 
 
(222) 2022/10/22(Sat) 20:47:29

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ── 3day・授業中:彩葉ちゃんと ──
 
 
 彼女に願いを打ち明けるべきか ───
 まず彼女自身の願い事についてメッセージで尋ねれば
 返ってきた文を読み、>>=0
 僕は席に座ったまま、大きく息を吐く。
 
 彼女に何か強い願いがあれば、
 言わないでおこうと思ったけれど。
 
 意を決して、僕は僕自身が抱いている願いを
 メッセージで送信した。なんて簡単に言うけど、
 指が震えて3回ほどうまく送信できなかった。
 
 
 沈黙。教師の声すら耳に入ってこない。
 怖くて目もあけられない。
 このまま嫌われて返信がこない可能性だってある。

 より強く目を瞑った瞬間 ───
 手に持ったままのスマホが震え、着信を知らせる。
 

         僕は、おそるおそる目を開いた。
         そこに書かれていたのは >>=1
 
 
(223) 2022/10/22(Sat) 20:47:32

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 あお、ちゃん ……… ?


         あお、
ちゃん ……………
 」
 
 
(224) 2022/10/22(Sat) 20:47:35

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 まず、受け入れて貰えた事の驚き。
 それから、呼び名が近付いたことへの嬉しさ。
 それは、離れて欲しくない相手だからこその。

 そんなの気にしないはずだったのにね。

 
 僕が呼び名を反芻している間、
 彼女から再びメッセージが飛んできて。>>=2>>=3

    
 ( 嫌いにならない、って )


 スマホを抱きしめるように そっと両手で胸に当てた。
 
 
 そのまま、ちらりと後方の座席へ振り向けば
 微笑んで手を振る彼女と目が合った。 >>17
 耳まで赤くした僕は、慌てて前を向き
 そのまま机に突っ伏した。
 
 そして、少しだけ机との空間を作れば
 スマホに打ちこみ、送信する。
 
 
(225) 2022/10/22(Sat) 20:47:37

【人】 金海 叶冬



[ ボクの世界はとっても狭くて
  そこにはいつだって せなちゃんがいました。

  遠足にいくんだって張り切った日のボクにも
  結局叶えられずにベッドで泣いたボクにも

  いつだって優しくて、
  明るくて楽しくて

  みんなを幸せにする笑顔をもってる
  大好きな大好きなせなちゃんがそばにいました。 

  チョコレートは遠足の定番だよね!って
  行けなかった遠足のかわり、二人でおさんぽいって

  せなちゃんの真似して持っていったら
  どろどろに溶けちゃったけど
  

  そんなこともあったなって
  ボクは一緒に歩きながら 思いました ]
 

 
(226) 2022/10/22(Sat) 22:21:00

【人】 金海 叶冬



[ 幼いころからそうしてきた、
  幾度となく繋いだ手。

  繋がることを迷ったことなんてきっとなかった。



  ボクは今初めて
  せなちゃんと手を繋ぐことを、
  迷って


  立ち止まる方を選びました。 ]

 
 
(227) 2022/10/22(Sat) 22:25:39

【人】 金海 叶冬



 せなちゃんは やさしいね。
 ずっとずっと 優しかった。



[ ボクのために紡いでくれる言葉を、
  ボクは聞いています。
  一言も聞き逃さないように ]

 
(228) 2022/10/22(Sat) 22:29:26

【人】 金海 叶冬



 せなちゃん。


 
(229) 2022/10/22(Sat) 22:36:19

【人】 金海 叶冬




 
 



 
(230) 2022/10/22(Sat) 22:37:07

【人】 金海 叶冬




 全部、自分の力じゃかなわない、か。
  ボクは それじゃ いやだよ。


 
(231) 2022/10/22(Sat) 22:38:07

【人】 金海 叶冬



  腕のいいお医者様は 都合よく居ないよ。  
  お金だって降ってくるわけじゃない。
  それを見つける努力ははかりし得ない。

  生きる為に、
  誰かの終わりを願わなくちゃいけなくて
  それすらも身体が耐えられなくちゃ意味がない。
  
  雨の日も、風の日も、
  毎日欠かすことなく100も、
  かみさまの所へ通うのは辛いよ。
  ボクはソシャゲのログインですら
  毎日は難しい。 

  同じじゃないよ。
  チャンスを見逃さない運だよ、
  って言えばそれまでだけど

  ボクは、やだよ

 
(232) 2022/10/22(Sat) 22:45:02

【人】 金海 叶冬



 ボクはボクが嫌い。
 どうしたいか、本当はわかってるのに、
 いつのまにか動けなくなってた
 ボクが本当に嫌いだよ。 


 [ ありがとう、って
  素直にうけとめられたら、
  誰も傷つけないのに、迷惑かけないのに。


  ボクはボクを、ボクの勝手でぶつけてる。
  大好きな幼馴染、姉貴分、
  だから近づけなかった、ボクを
  全部全部、ぶつける。  ]

 
(233) 2022/10/22(Sat) 22:49:56

【人】 金海 叶冬



 せなちゃん。
 優しいせなちゃんがボクは大好きです。

 
(234) 2022/10/22(Sat) 22:53:53

【人】 金海 叶冬



 だから、
 そのねがいは ボクは
 好きじゃない。


 
(235) 2022/10/22(Sat) 22:54:26

【人】 金海 叶冬




 きらいです。




 [ ちゃんと全部言い終わるまで
   目を逸らさないって きめたのに
   愚かなボクは目を開いてられなくて

   せめてなにも流れないように
   めを、閉じました。 ]

(236) 2022/10/22(Sat) 22:57:35

【人】 金海 叶冬



 [ ユメリンのライブ一緒にいってくれないんだ……
   これは仕方ない。
   布教は無理矢理ではいけませんからね。  ]



  だれかのためにお願いをする
  せなちゃんらしくて、
  やさしい選択だとおもいます。

  
  でも
  せなちゃんからボクがきえて
  「後悔」がないなら
   だったら ボクは消えます。
   いなくなります。


  ボクの願いなんて押しのけるくらいの
  幽霊さんへの配慮なんてしないくらいの

  それが いなくなるな なら
  ボクは ……


 [ ばかだなあ、ボクは ]

 
(237) 2022/10/22(Sat) 23:00:29

【人】 金海 叶冬




 ……ボク、


 願いごとがたくさんあります。 
 いっぱいしたいことがあります。



 せなちゃん。


 幽霊さん。


 
(238) 2022/10/22(Sat) 23:04:51

【人】 金海 叶冬




 せなちゃんの 本当のこえを聞かせてください。




[ それがボクの ねがいごと ]**


 
(239) 2022/10/22(Sat) 23:05:58

【人】 帰宅部 津崎絵音



え、ああ……

[ 最初に二人が交わしたのは挨拶と苦笑。>>187

  道中確認したメッセージは、
  シンプルかつ悪いものでは無かったから
  酷く心配させられるような姿で迎えられるとは思ってなかったが
  思いも寄らない一言としおらしく変わる表情に少し戸惑った。

  もしかすれば自分の認識は間違っていたのだろうか?

  過ぎるものはあれど、今はお互い知らないものが多く
  少し気遣うように様子を見ても、
  秋獅ェそのまま涙を流し始めることは無かったので
  考えるよりまず自分から話を始めることにした。 ]
(240) 2022/10/22(Sat) 23:11:14

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 千葉が内に溜め込んだ全てを吐き出させてくれ、
  更にそれを受け止めてくれたことで
  変わった己について自ら打ち明けようとしても
  精神に乱れは無く、落ち着いている。

  最も耐え難くその為に消滅を願った程のことを
  求めてきた妹分に、抱く負の感情は元より無く
  比較し情けないと謂わされた劣等感も今は存在しない。

  戸惑いというよりは、予想外なものを聞いた風だが
  先程とは立場が変わったように秋獅ェあげる声。>>188

  当然のことだと言うように、ただ笑いかけた。
  彼女も何も言わなかったから話はそのまま続く、
  より深いところへと話題は移っていく。 ]
(241) 2022/10/22(Sat) 23:11:26

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ ピアノ教室については真相を打ち明けども、
  家庭環境のことはこの時もまた語らなかった。>>189

  母に関してはもしかしたらあまり良くは思ってないのでは、と
  夏実への思いや教室の辞め方から考えているが
  それでも、長い間秋獅教えてきた先生で「絵音くん」の母
  あの人の現状は少なくとも今話すことではない。

  己に似ていて、未だ悩みの中にいる少女に
  此処にいない人間について余計な心の負担は与えたくなかった。

  話を聞く反応は落ち着いていて、
  あの時の自分のような余計なことも言わない秋氏B
  ただ、その表情は複雑に数多の感情の色を湛える。>>190

  かつてならそこから自己を傷つける要素だけを拾っただろう。
  今はただ、こちらとは違う思慮深さと
  彼女が抱えた苦しみの表出を感じるのみ。

  原因となるものを大きく違えてはいたが、
  姉との比較に苦しんだ彼女にとって
  他者の視線を気にする言葉に思うことがあったのではないか。

  それだけではないのかも、とは
  迎えられた時の一言が思わせたこと。 
(242) 2022/10/22(Sat) 23:11:38

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ そんな想像より多くのことを
  元ただの話し相手、現友人との関わりにより
  秋獅ノ理解されてるとは知らず、推察の余地も無い。

  ただ、最初に礼を告げた時とは違う
  静かに告げた言葉の全てを受け入れるような反応に。>>191

  オレと呼べるのか分からないオレへと変わり果ててしまわなくて、
  本当に良かったなと感じていた。

  そうなれたのはやはり、秋獅フお陰だった。>>192
  彼女自身もそれを自覚してくれたのなら、嬉しい。]


……うん

秋獅フお陰で踏み出せて、
背中を押してくれる奴や助けてくれる奴もいて、
でも、最後にはオレが決めたんだ

[ 顔を合わせた最初に抱いた可能性が、確信に変わる。>>193
  だけどもう、戸惑うことも自己否定もしなかった。

  秋獅ェそうしてくれたように、向けられた言葉を受け入れて。
  自分なりに「苦しくても未来に生きる」覚悟を告げた。 ]
(243) 2022/10/22(Sat) 23:11:52

【人】 帰宅部 津崎絵音


[ そして、語り手と聞き手は入れ替わる。

  何かを躊躇うような、
  未だ整理出来てないことを口にしようとしているような
  そんな始まりから、秋獅フ話は始まった。>>194

  隣に座りながら彼女のほうを向いている表情が、
  最初少し驚きを見せ、瞬きを早めた。

  あの時の身勝手な祈りは全てを跳ね除けられたわけではなく
  少なくとも、思考は与えていたらしい。
  勝手に悪く考え、関わることを諦めていたなんて
  やはり少し情けなさを今も覚える。

  だけど驚きはすぐに失せ、憂いは表には出さなかった。 ]
(244) 2022/10/22(Sat) 23:12:04

【人】 帰宅部 津崎絵音


[ 自分のことばかりではなく、>>194
  沢山の惜しいものを抱え、>>195

  ──「絵音くん」の為だけではなく
  生きていたいと自ら口にした、白瀬秋獅ヘ>>196

  それが己にとって望ましい決断だからではなく、
  純粋に人間として、尊ぶべき存在に思えて。 ]

……秋

[ 思わず彼女を呼んだ声に顔に、喜色が滲む。
  しかし今はあくまで語り手に努め、
  続いた内容には真面目な表情に戻り頷いた。>>197

  そう、彼女は未だ迷っているし
  自分がかつて向けた祈りは
  遺言のようなものの為に、漠然としている。

  沢山やることが見えているか、そうではないか
  違いはあれどお互い生きると決めた未来の前に
  幾つも苦難は待っていた。 ]
(245) 2022/10/22(Sat) 23:12:15

【人】 帰宅部 津崎絵音


……ん?

    なに、言ってみて

[ 何を返せばいいのか自分でも悩んでいた時
  そこで名前が出るとは思わなかった。>>198

  不思議そうにしつつも、
  落ち着かせるように優しく返して言葉を待つ。
  過去の自分と生きる道を選んだからだろうか?
  今は秋資且閧ノは、自然とそうなるようだ。
  ]
(246) 2022/10/22(Sat) 23:12:25

【人】 帰宅部 津崎絵音



へ、……

[ それは多分兄らしい振る舞いだったのだが
  思わぬ言葉が更に出てきて、間抜けな声を漏らした。>>199

  ああ、うん。そうだね分かってるとも。>>200
  昔ならともかく、今のオレを好く女子とかいねーわ。

  それでもこっちからすれば驚きなんだけどな。 ]
(247) 2022/10/22(Sat) 23:12:35

【人】 帰宅部 津崎絵音

[ 自分を追いかけてくる忙しくも可愛らしい足音と
  こちらを見て輝きを強める涼やかな色の瞳が好きだった。

  例え本当の兄妹ではなくとも、
  例え彼女にはより相応しい姉がいても、
  可愛がることを止めないくらいには、
  共に過ごす時間が好きだったし、
  兄貴分であることに特別感を覚えていた。 ]
(248) 2022/10/22(Sat) 23:12:46

【人】 帰宅部 津崎絵音


[ そうか、オレ
  ずっとそんな子を

  避けていたなんて、なんて酷いことをしていたんだろう。 ]
(249) 2022/10/22(Sat) 23:13:02

【人】 帰宅部 津崎絵音

[ もしも、お前がそれでいいなら。>>203 ]
(250) 2022/10/22(Sat) 23:13:11

【人】 帰宅部 津崎絵音


こちらこそ、秋

[ また昔を失った呼び方に>>204少しの寂しさも抱かなかった。
  迷いのない返事は、オレの笑みは
  不安そうな顔を変えられたかな?>>205

  二人の関係は元通りにはならないだろう。
  だけど、それでいい。
  変わってしまった二人の中にはかつての
  「絵音くん」と「秋獅ソゃん」が生きていて、
  離れていた時の自分と混ざり合って、関わっていくんだ。 ]
(251) 2022/10/22(Sat) 23:13:23

【人】 帰宅部 津崎絵音

それで、お前の話を聞いて思ったことなんだけど……

あの時は随分勝手なことを言っちゃったけどさ、
あれはすぐにでも幸せになれってことじゃなくて

心が楽になる場所で、秋獅苦しめない人間と関わって
いつか幸せを掴んでほしいなってこと

[ それでも身勝手ではあったけれど、
  もし重荷に感じていたらと思いまずは意図を伝えた。 ]
(252) 2022/10/22(Sat) 23:13:58

【人】 帰宅部 津崎絵音



オレの場合は簡単に思いつく大きい問題があったけど、
多分さ、特別な願いじゃなくてもいいんだよ

ほんの少し、役立つことや
ちょっと自分が生きやすくなるようなこととかさ

例えば、思ったことを躊躇わずに伝えられるようになるとか、
もっと集中して勉強出来るようになるとか

好きなものを沢山食べたいみたいなのだって、
それで気持ちが前向きになるなら良いと思う

[ 本当は全てが解決する願いを挙げたほうが、
  助けにはなるのかもしれない。

  だけど、千葉とぶつかり合い分かりあった後だと
  願いそのものへの強い依存はオレの中で消えていて。
  あれこれとささやかな可能性を言葉にするに至る。 ]

大切なのは、願った先でオレ達がどう生きていくかだから

[ 彼女の役に立つかは怪しい。
  でも、せめて気負いは無くしてあげられたらと。

  最後の言葉だけは正しかったんじゃないかな。 ]
(253) 2022/10/22(Sat) 23:14:13

【人】 帰宅部 津崎絵音



今のオレは馬鹿だし、教師にも目をつけられてるし
これから友達と一緒に卒業する為に人一倍頑張らないといけないけど

そんな奴でも良いならいつでも連絡していいんだぞ、後輩

[ 手を差し出した意味は伝わるだろうか。
  今度はあの時と違う立場で、秋獅ゥら重ねてくれたのなら

  女子の華奢な手を痛めない程度に強く握って
  これからをオレ達の形で共に生きたい意思を示すつもり。* ]
(254) 2022/10/22(Sat) 23:14:30

【人】 未國 聖奈

 

── かなちゃんと ──


 あたしの足が旧校舎に向かうことはなかった
 かなちゃんが、その場で止まってしまったから>>227

 それからはじめて
 ── かなちゃんの主張を聞いた気がするの>>232

 そういう努力の部分が
 自分の力なんじゃないの?っていう指摘はさ
 きっと野暮だったから、そっと飲み込んだ。

 だって、この旧校舎に来るのだって、
 怖気づきながらも、それでも来たじゃない>>0:220
 それはかなちゃんの力だよ、って
 思ったけれど、続けなかった。


 
(255) 2022/10/22(Sat) 23:19:15

【人】 未國 聖奈

 


 全部の言葉を飲み込んだまま、
 あたしはかなちゃんの主張を聞いた

 だってそういう指摘に、きっと
 かなちゃんは否定の言葉を続けるんでしょう?

   そうじゃない、
   それは違う、
   ボクは、そう思わない、

   そんなの目に見えているもの。
   そのたびにかなちゃんが自分で自分を傷つけて
   またひとつ、気持ちがすれ違うことに、
   悩んで、後悔して、口を閉ざして

   それを今日は望んでるわけじゃない。


 
(256) 2022/10/22(Sat) 23:19:58

【人】 未國 聖奈

 


    ────── だけど。

    そんなことを、告げるなら。>>236



 
   昨日、大切な友人の前で見せた以上に、
   もっともっと、悲しい顔になったんだろうな


 
(257) 2022/10/22(Sat) 23:20:25

【人】 未國 聖奈

 


 「
違うよ



 ごめんね、かなちゃん
 あたしの口から出てきたのは、恐ろしく冷たい声
 きっとかなちゃんが好きなあたしの声じゃない


 「 かなちゃんは誤解してる。
   誰かのためにお願いしてるんじゃないよ 」


 かなちゃんのためにお願いするんじゃない。
 あたしが、あたしのためにお願いするんだよ。

 
(258) 2022/10/22(Sat) 23:20:53

【人】 未國 聖奈

 


 欲しいものはたくさんあったけれど
 叶えてもらう願い事はなかった
 あたしの少しのおせっかいは
 誰かのやさしさで、背負うことが叶わなかった

 だからせめて大切な幼馴染と、
                

 同じ願い事をしたい、同じようにいきたい
                


 そういう願い事だってこと、
 かなちゃんには伝わらないんだ、って
 ……こういうの、絶望っていうのかな。


 
(259) 2022/10/22(Sat) 23:21:27

【人】 未國 聖奈

 


 「 後悔しないわけないじゃん。
   でも消えるって、メッセージくれたから、
   じゃあ、一緒に消えたいと思ったの。

   どんな選択肢を選んでも後悔しないっていうのは
   そういうことだよ。分かってよ。

   誰かのために願ってるんじゃないの。
   あたしが、あたしのために願ってるの。

   一人は嫌だよ。
   かなちゃんと一緒に生きたいし、
   居なくなるならあたしも居なくなりたいよ
   ライブ一緒に行ってください、だったら
   布教されるよ、それでもいいよ

   あたしが生きて、
   かなちゃんが居なくなるなんて、
   後悔しかないから、こういう願い事にしたの。
   分かってよ。 」

 
(260) 2022/10/22(Sat) 23:21:57

【人】 未國 聖奈

 


 あたしの言葉が堰を切ったように流れ出す。
 あたしの想いが、願いが、本当の声が、

 ああ、そうか──
 もしかしてかなちゃんのお願い事は、
 幽霊さんに、届いているのかな>>239



 
(261) 2022/10/22(Sat) 23:22:10

【人】 未國 聖奈

 


 「 だからあたしの願いが変わることはない
   かなちゃんと同じ願い事を叶えてください。

   かなちゃんがやっぱりそれでも消えたいっていうなら
   あたしも一緒に消えるの。それがあたしの願いなの。

   かなちゃんがいっぱいしたいことがあるのなら
   あたしも一緒に、いろんなことをしたいの。 」

 
(262) 2022/10/22(Sat) 23:22:23

【人】 未國 聖奈

 


 「 かなちゃんの願いが ──────────
   本当のこえを聞かせてください、なら、 」


 
(263) 2022/10/22(Sat) 23:22:43

【人】 未國 聖奈

 


  ── 幽霊さん、今度こそ、聞いててね


 
(264) 2022/10/22(Sat) 23:23:13

【人】 未國 聖奈

 


 「 あたしも、お願いします。
   かなちゃんの、本当のこえを聞かせてください。 」 **


 
(265) 2022/10/22(Sat) 23:23:20

【人】 世良健人


[ 家族との関係を希薄にしてきたのは俺?
  何もかも諦めていたのは俺?

  分からない

  何も 考えたくない

  嫌いになりたくない
  きらいになりたくない

  元のようになれるなんて思っていないから
  そんな希望は望まないから

  どうか どうか    これ以上俺をころさないで ]



               ( いらない 感情なんてもの )

 
(266) 2022/10/23(Sun) 0:47:04

【人】 世良健人

 
[ 3年ってさ 長いよね
  赤子は歩き出して 中学生は高校生になって
  季節なんて12回も変わる

  それだけの年月、俺は父さんと会ってない。

  母さんと弟はさ 10年
  10年会ってない

  何が本当のことで
  何が俺の妄想なのかも もう分からない ]

 
(267) 2022/10/23(Sun) 0:47:40

【人】 世良健人


 母さんが抱きしめるのはいつしか風磨だけになった。

  心配してくれた母さんの顔を覚えている。


  父さんは何にも関心を示さなくなった。

  俺にサッカーを教えてくれたのは父さんだ。


  『兄ちゃんはオレのかっこいい兄ちゃんだよ』

  『またサッカーおしえてくれる?』

  『■■■■■』


  俺が‪×した 俺が 俺が俺が俺が俺が ]



           ( いまさら 聞けるわけない )

 
(268) 2022/10/23(Sun) 0:50:03

【人】 世良健人



  ─ 回想:2day 放課後(壮真) ─


[ 君の背に爪を突き立てた時
  酷く■■したのと同時に
  自分が何をしたのか一瞬分からなくなった。 ]



    …………………………ッ、


[ ……何も、言えなかった。>>210

  知ろうとしないからだ
  知ろうとしないから
  知ろうとしない、から


  それ以降の言葉だって全部聞こえているのに
  その言葉だけが異様に 耳の奥で渦を巻いている。 ]

 
(269) 2022/10/23(Sun) 0:50:44

【人】 世良健人



   ……わかるよ……わかってる

   俺だって 兄だ
   君が大切に思っているから
   君の弟だって助けたい
   けどその為に君が犠牲になるのは嫌だ

   同じだよ わかってるんだ……

   
   
[ ───…俺と君は違うって、ことも。


                    だから ]
 
(270) 2022/10/23(Sun) 0:51:27

【人】 世良健人



   …俺は消えるつもりは無いよ
   そんな地獄、生きていたくないから


   恨まないで
   壮真と生きる方法を 探したい


   俺もね、すごく、我儘なんだよ

   繋いでいるから
   俺の事も繋いで
   失いたくないのなら俺から目を離さないで



[ 君のせいで 一択に減ったのが二択に増えてしまった。
  俺は増えた先の茨に手を伸ばすべき、なんだろうか。


  わからない。
  けれど掴んだ腕は決して離したくはない。 ]

 
(271) 2022/10/23(Sun) 0:52:23

【人】 世良健人



    ……わかってんじゃん
    

[ 運のなさならきっと随一だ
  痛いけど傷つかないよ
痛いけど
 ]


    先に、か

    ………………ほんと君ってやつは
    俺がどれだけ言ってもだめなのかな
    …だめなんだろうね

    
    わかったよ 俺が賭けに勝てばいいんでしょ
    …俺は信じて、俺の願いを叶えるよ


[ ───…俺の願いは
  願いを叶えるための言葉は───。 ]*

 
(272) 2022/10/23(Sun) 0:53:18

【人】 世良健人


[ 君の名前は呼ぶことが出来るのに
  たった二文字だけは口にできなかった

  抱きしめる度にこぼれそうになる
  幸せにひたっているうちはと
  甘やかしてしまいたくなって

                 口を噤む

  暗闇の中つけた噛み跡を指で追った
  起きたっていい 起きてくれないかな
  髪を撫でて 口を寄せて

  ■■■■もいい加減にしないと雷が落ちそうだ
  崩れ落ちるように眠った後、
  朝まで目が覚めることは無かった


  俺は起きたら見つけるのかな?
  昨晩は咲いていなかった華を。>>218 ]

 
(273) 2022/10/23(Sun) 0:54:13

【人】 世良健人



   …寝起きが怖いんだ
   どこか行ってしまっていないかって


   だから 居てくれて 安心しておきれた、


[ 永遠に眠っていられたとしても
  今は君を選びたい
  うとうとと目を擦って 船を漕いで
  座ってみれば何とか目は覚めてきたような、気もする。

  ……いつもの朝か
  Wご飯食べてる時間で 寝たいよね W

  怠惰じゃないよ
これは戦略的睡眠だ


  冷蔵庫に物はほとんどなかった
  俺は君の味を覚えることは出来たんだろうか…

  to be continued。 ]
 
(274) 2022/10/23(Sun) 0:56:35

【人】 世良健人


 ─ Last day  ─


[ 携帯の明かりを落として
  このままここで寝てしまおうかと思ったけれど
  喧騒に起こされるのが嫌で

  校舎裏の隅、探しにでも来なければ
  人なんて滅多に通らない場所で
  壁にもたれて 蹲った

  このまま眠って起きたら
  何もかも終わってやしないだろうか
  日が昇ってきた

              ……酷く眠たい。
              柄にもない 早起きの、せいかな。 ]

 
(275) 2022/10/23(Sun) 0:57:44

【人】 世良健人

 

[ 君が見つけた俺は
  悪夢でも見た後みたいに
  頬に涙の筋を残していたかも しれない。 ]




   
…ん、…
………今、なんじ、…
…っ!??


   …………壮真?
…起きて、壮真


[ 次に目を覚ましたのはいつだったか
  もう日が傾いてたかもしれない
  寝すぎだって?
…まぁそんな日もあるよね


  一人で寝ていたはずが起きたら
  君が隣にいて 驚いて身体が震えた

  おそるおそる声をかける。
  俺が起こすのって珍しいね?

  少しもたれかかられていなければ
  青汁の
仕返し
…お礼でも
  しようかと思ったけど 起きるまで待ったかな ]
 
(276) 2022/10/23(Sun) 1:00:07

【人】 世良健人


[ 起きてくれたらまた、昨日みたいに
  待たせてごめんねって
  俺はいつもの顔で微笑った。

  それで、君の額にコツンと
  自分の額を合わせて。 ]
 
(277) 2022/10/23(Sun) 1:00:21

【人】 世良健人




              ねえ、壮真。
              俺ね 壮真が好きだよ


 
(278) 2022/10/23(Sun) 1:01:44

【人】 世良健人


[ 何か言ってくれるなら待ってから
  何も無ければ行こっか、って
  立ち上がって顔を背けた。

  数日を経て、
  俺は 君と旧校舎に向かう。 ]
 
(279) 2022/10/23(Sun) 1:01:58

【人】 世良健人


[ ───…願い事

  沢山ある 沢山あった中で
  俺は家族を救いたいと望んだ。

  その為に消えるか 犠牲になるか
  それは俺にしか、できない願い事だった。


  君と、願いを分かち合うまでは。 ]
 
(280) 2022/10/23(Sun) 1:02:18

【人】 世良健人



[ 壮真と生きてみたいと思った。
  壮真が同じ思いだと知って高揚した。

  けれど。君は、俺の幸せばかりを願う。


  幸せな願いでもいいと言いながら、
  俺がだめだったら自分の願いを使うなんて言い出す。

  俺は壮真の、自分を最後に回してしまう
  どうしようもなく、愛しくて、
  大嫌いな性質を心から信じている。


  それも、俺の好きな君だから。


  だからね。 ]

 
(281) 2022/10/23(Sun) 1:03:19

【人】 世良健人



   旧校舎の幽霊さん
   あなたに願いを叶えて欲しい


[ 俺の願いは────── ]

 
(282) 2022/10/23(Sun) 1:03:46

【人】 世良健人



  W秋月壮真の弟が負った怪我を治して。W


 
(283) 2022/10/23(Sun) 1:04:17

【人】 世良健人


[ 君がそうするように
  俺の大切な君を守るために使ってやる。

  これで 君の選択肢はひとつだ。 ]**

 
(284) 2022/10/23(Sun) 1:04:47

【人】 鈴掛 未早


 
―― Last day:昼休み


[ 少しだけ時を前後して、昼。
 裏庭のすみっこで購買のこしあんぱん]]をかじる。
 聖奈に送るメッセージのこと考えてずっと>>3:=72
 画面を睨んでいたから、いつにもまして周りは見えない。

 何を食べるかもどこで食べるかも適当、
 決まった相手なんているわけないし。
 けど、静かなところにいたい時はいつもここ。

 お昼の放送がよく聞こえる。
 委員の子が花壇の世話をするのをたまに見かける。>>1:605
 
日によっては違う子の時もあるかもしれないけど、

 そういえばあの子、あの時聖奈と一緒にいた? とか
 ふっと気付きを得たりもする。 ]
 
(285) 2022/10/23(Sun) 1:36:43

【人】 鈴掛 未早


[ 陽気な声の放送は昨日一昨日とは違う声。>>42
 工藤さんの放送も聞き慣れてるけれど
 昨日の特別ゲストはだいぶ新鮮で面白かった>>13>>3:534
 こう、放送部外から呼んだことによって生まれた
 いつもとはだいぶ違う新味というかね。

 そう、今更なんだけど
 私だって名前くらいちゃんと覚えてるよ?>>0:506


 そういえば、お昼の放送は何故かユメリンの曲が多い。
 大槻みたいな熱心なファンが放送部にもいるんだろうか?
 
その熱心なファンのリクエストとは知る由もなく。


 …… 今日の曲は、どこか気分が落ち着く。いい曲だ。 ]
 
(286) 2022/10/23(Sun) 1:37:20

【人】 鈴掛 未早


[ 通知を見る。溜息を吐く。

 ふっと、耳に声が届いたのは
 前からだったか後ろからだったか>>44>>112
 けれど意識が向いたのはきっと、前のほう。

 落ちる声までが聞こえる距離ではない。>>45
 その内心なんてわかるわけもない。

 けど、

 …… 音楽には、技術だけじゃない何かがある。
 歌となればなおのことそうだと個人的には思う。
 合唱なら調和が取れるって大事だけど、ソロだとね。

 つまり何が言いたいのかって?
 拙くても人を惹き付ける歌ってあるよね、ってこと ]
 
(287) 2022/10/23(Sun) 1:37:49

【人】 鈴掛 未早



  [ 送信ボタンを押した。
   あの子が聖奈を思い出させたのかもしれない。 ]

 
(288) 2022/10/23(Sun) 1:38:18

【人】 鈴掛 未早


[ ―― しばらくして届くひとこと>>=4
    気の抜けそうな「おつかれ鯖」>>=5

 様子おかしくても、真剣に悩んでても、
 聖奈は聖奈なんだなぁって失礼な感想を抱いて
 でも、そのことになんだかすごく安心した。

 「結局どうしたわけ」って
 次に会えたら聞いてみようか

       でもそんな未来、訪れると思う?
         …… さあ。わからないな。
*]
 
(289) 2022/10/23(Sun) 1:39:00

【人】 工藤 彩葉

 
― 旧校舎 ―

[旧校舎の中は静かだった。
みんな一緒だった前回と違って、
自分の足音がはっきりと響く。

ぎし、ぎし、と床を鳴らす音はスローテンポ。
幽霊の元へ辿り着くまでの道のりに、
私は考え事をしていた。

後悔しないために。]
 
(290) 2022/10/23(Sun) 1:51:42

【人】 工藤 彩葉

 
[ギターを弾けるようにしてください、
は願わないと決めた。>>3:515
それは自分で頑張るとして、じゃあ、何を願うのか。


おじいちゃんに、私のこと思い出してほしい?
それはあまりにも自分本位。忘れられて、
もっと辛い思いをしてる家族がいると知ってるのに。
記憶を全部取り戻しても、今後忘れない保証はないし
なら死ぬまで完全な記憶を持ち続けられるように?は
何も忘れられないことで逆に苦しめてしまわないか。


だったらやっぱり、宝くじ当選がいいのかも。
あれ、わりと、本気で言っていたの。
一等じゃなくてもいい。今、まとまったお金があれば
家族みんなで、海の向こうへ会いに行けるから。
今すぐに。二度と会えなくなる前に。
それがきっと、一番平等で、罪悪感もなく
後悔の残らない選択なんだろうけど……



 私が選ぶのは、

          ────────………… ]
 
(291) 2022/10/23(Sun) 1:51:45

【人】 工藤 彩葉

 
[砂時計の残り時間はわからない。
私にチャンスがあるのかどうか、わからない。
約束を守るための時間も。会いに行くまでの時間も。

でもそんなの、本当は誰だって同じなんだ。

だから、>>3:92>>=0



二階の廊下。
幽霊の元へ辿り着く前に、私はスマホを取り出した。]
 
(292) 2022/10/23(Sun) 1:51:51

【人】 工藤 彩葉

 
[話は少し遡って、日が暮れる前のこと。

千葉くんのメッセージに考える時間をもらったのは
私も確認したいことがあったからで。>>3:=75

日中に、あおちゃんと
話のできる時間はあったかな。
なかったら、メッセージで。

今日何時頃に行くの、って私は確認をした。
言葉だけで終わらせるつもりはなかった。>>=2]
 
(293) 2022/10/23(Sun) 1:51:56

【人】 工藤 彩葉

 
[授業中、机に突っ伏してしまった
あおちゃんの後ろ姿を見て。>>225
黒板向いてた先生がそっち見ないかハラハラしつつ


届いたメッセージには、>>=15
クッションの上で丸くなる猫スタンプをひとつ送信。

私はその後、ひっそりと
この三日間のメッセージを読み返していた。]
 
(294) 2022/10/23(Sun) 1:51:59

【人】 工藤 彩葉

 
[『もしも』の時の話をしていた。>>3:532

でも両立させたい二つの願い事が、
たとえば読み返していたメッセージの
どこかに紛れ込んでいた、
あなただけの『もしも』を
叶えるためのものであっても。

必要としてくれるなら、私はそれを願いたいって。

あおちゃんが旧校舎へ向かう時間を
教えてくれていたなら、
私はそのやり取りの間に、伝えていただろう。]
 
(295) 2022/10/23(Sun) 1:52:05

【人】 工藤 彩葉

 
[そうしてスマホをしまい込んだなら。
もう、願う事は決まっていたはず。]


 こんばんは、幽霊さん。
 私の願いを聞いてくれますか?


[続けて告げた私の言葉に、
白く浮かび上がる彼女は、微笑みをくれて。

何を選んでも、それは自分で願うと決めたこと。
だから、間違いなく私の願い事。



願いはきっと、叶えられた。]*
 
(296) 2022/10/23(Sun) 1:52:09

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ── 3day・調理室(授業中):叶冬ちゃんと ──
 
 
 僕の誤爆メッセージを見てなかったら ───
 僕と約束をしていなかったら ───
 " さよなら "、つまり消え去るつもりだった ? >>168
 
 役に立てたのなら良かった、なんて思える訳がない。
 
 病気絡みのコトだったら、
 たぶん" 願い "で治ると思う。
 だったら消え去りたい理由はもっと別の ──── ?
 
 
(297) 2022/10/23(Sun) 2:13:54

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 …… 行こう 」
 
 
 チャイムが鳴ったら終了 ?まさか。
 彼女の手を引き、教室から連れ出そうとすれば
 なんだか日本語で読めない驚き声をあげた。>>171
 
 連れ出した先は、保健室ではなく調理室。
 用意したのはカヌレと紅茶。 >>172
 
        ・
 「 そう、僕らも。 >>173
   僕だって いっぱい悩みがあるよ。
   たとえばね …… ああ、紅茶もお菓子もどうぞ 」
 
 
 授業をサボった以上、
 時間の流れはそこまで気にしなくてもいい。
 僕は話を一旦切り、彼女に紅茶とお菓子を促す。
 カヌレの感想を彼女から聞けば、>>174
 「 ありがとう、嬉しいな 」そう微笑んで。
 
 
(298) 2022/10/23(Sun) 2:13:57

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 遠くで、当然授業中であろう教師の声が聞こえる。>>175
 それ以外は静かなもので、
 時折蛇口から零れる水滴が シンクを打つ音ぐらい。
 
 だからどんな小さな声でも >>176
 彼女が口を開けば それは僕の耳に届いただろう。
 
 
  「 そっか。 心がしんどかったんだね。 」
 
 
 " さよなら "したかった理由は、身体の病ではなく
 心の問題だったみたいで。僕は静かに頷きをいれる。
 過去形なのだから、
 別段励ましたり慰めたりはお門違いだろう。
 
 
(299) 2022/10/23(Sun) 2:14:00

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 そして、過去形のその先 ────
 現在形の願いに耳を傾ければ、
 まだハッキリとは決まっていない様子で。 >>177
 
 
 「 勇気 ? さよならを止めた叶冬ちゃんなら
   出せるよ、もちろん。 」 >>178
 
 
 消え去るのと、生き続けるのと ────
 どっちが勇気が必要か、って そんな事、決まってる。
 
 そして彼女はどうしたかっていうと、
 ユメリンの決めセリフと共に
 元気なポーズをきめた。 >>180
 
 
(300) 2022/10/23(Sun) 2:14:02

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  そうだ、僕らは! いつか、夢の向こうに!!
 
 
[ 彼女がやったポーズを、今度は僕も。
  同志だから、というより
  勇気を分け合いたいから、かな。
  
羞恥はないよ。うん、まったく。
 ]
 
 
(301) 2022/10/23(Sun) 2:14:05

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 うん、難しい悩みだと 強くなるどころか
    どんどん弱くなっちゃうよね。 」
 
 
 彼女の言葉に僕は首を縦に振り、>>181
 そのまま静寂が戻るまで聞き入ってから >>182
 
 
  「 じゃあさ、手伝ってほしいな。
    えっと …… 簡単なアンケートなんだけど。
 
    もし、もしも… 僕が 女の子になったら ……
    その ……叶冬ちゃんは

       ………
変わらず友達でいてくれる?
 」
 
 
(302) 2022/10/23(Sun) 2:14:08

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 このアンケートで僕は2つの告白をしている。
 
 自分の" 願い "と ─── それともうひとつ。
 

             同志というだけでなく
           " 友達 "だと思っている事。**
 
 
(303) 2022/10/23(Sun) 2:14:12

【人】 帰宅部 津崎絵音

── Last day夜/
津崎邸防音室
 ──



[ 家の中でもより重厚かつ特殊な作りの扉を開き、
  既に部屋着に着替えた姿で足を踏み入れた。

  鎮座するグランドピアノと目前の椅子は、
  記憶のまま久しい再会を静かに受け入れる。

  今の背丈に合うように調整してから腰を下ろし、
  鍵盤蓋を開き、少しの間思いに耽った。

  退院後ここで何があったか、
  幾度大人達に虚しい励ましと共に無理を強いられたか。

  ……やはり未だ抵抗と怯えが存在するのは否めない。
  心的外傷はこれから、千葉や秋獅竭シの誰かに頼るのではなく
  自分の意思を持って治していくべきことだろう。 ]
(304) 2022/10/23(Sun) 2:22:31

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 長居する気はなかった。
  ただ、これからの為に一度だけでも向き合っておきたいだけ。

  震える右手が、その人差し指が白鍵の一つへゆっくりと伸びて
  ────たった一音を鳴らす。 ]
(305) 2022/10/23(Sun) 2:22:51

【人】 帰宅部 津崎絵音


え……

[ そして、目を見開いた。

  静けさに包まれる部屋の中、響くのは


  鳴らした者の緊張など意に介さぬような軽やかな響き。 ]
(306) 2022/10/23(Sun) 2:23:02

【人】 帰宅部 津崎絵音




[ ギターのチューニングとは話が違う。

  インターネットでやり方は調べられるものの、
  内部に影響するピアノ調律は気軽にしていいものではない。
  その他に調弦、調整、人間の身体のように繊細でケアが沢山必要。

  プロこそ素人のように軽率な真似をせず、
  自身の拘りに相応しい音が出るよう調律師に頼む。
  少なくとも、オレはそのように教えられた。

  二年だ。二年も触れていない。
  母親だってそんな精神状態ではなかった筈。
  歪むどころか、音が出なくてもおかしくなかった。 ]
(307) 2022/10/23(Sun) 2:23:17

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ いや、そもそも何故この部屋はこんなに綺麗に掃除されている?
  父の作曲用の部屋はまた別にあるのだから、
  ずっと誰も使っていなかった筈だろう。

  ピアノが陽に当たらない為の厚手のカーテン、
  気温を楽器に適切に保ち尚且直接当たらない位置のエアコン、
  数多の楽譜が収められた本棚、
  母が教える時よく座っていた隅に置かれた椅子、
  天井の照明にフローリングに、
  廊下から中を伺える大きな室内窓だってそうじゃないか。

  あちらこちらへ視線をやり、気づきを得ていく。 ]
(308) 2022/10/23(Sun) 2:23:31

【人】 帰宅部 津崎絵音



ああ……

[ 疑問は幾多に押し寄せて、
  戸惑いは理解の術を見つけられずに疲弊した頭に渦巻く。

  でも、手を離すことが出来なくなっていた。
  
  指一本が五指へ、両手へと変わっていく。
  拙く外れたリズムが、徐々に整っていく。

  奏でているのはほんの簡単な、
  小学校中学年くらいが発表会で演奏するような曲。
  だけどだからこそ、楽譜無しで今のオレでも奏でられる。 ]
(309) 2022/10/23(Sun) 2:23:44

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 懐かしさが身体に馴染む程に、
  まるでピアノと繋がっているようにクリアになる思考。

  もし変わらずメンテナンスが行われ続けていたのなら
  恐らくあの頃から最低でも二回は調律されている。

  そしてオレが一切気づかなかったことを思うと
  平日、学校にいる時間に行われていたと考えるのが正しい。

  それが出来たのは────
  扉を開き、信じられないものを見た顔で佇む母ではない。 ]

……、 

[ 父親だ。
  父親が妻の慰めになるように調律師を呼び続けていた。

  恐らくそれは空振りに終わっていたのだけれど、
  心を病み気力を失った彼女に
  この部屋を掃除するという行動の必要性だけは
  与えられていたのかもしれない。

  音が失せた部屋の中、危なげな足取りでこちらへ近寄り
  背中から抱きついてきた痩身の感触を受け入れながら
  何も語らずそんな風に思考していた。 ]
(310) 2022/10/23(Sun) 2:23:57

【人】 帰宅部 津崎絵音



さあ、なんでだろう
神様が奇跡を起こしてくれたのかも

[ どうして、どうしてと繰り返す母の涙が背を濡らす。

  損傷した神経と腱の回復なんて一体どう説明したらいいのか。
  真実でありながら暈してるようなことしか言えず、
  天井を仰ぐ息子に彼女はもっと音を聴かせてと求める。 ]

いや、前みたいには弾けないから
今だって、小さな頃の……

[ それでもいいと大きくなった声で割り込まれ、
  それ以上何も言えなくなり、望みを叶えるしか無かった。

  面食らってしまった。
  あの完璧主義者の母がこんなことを言うなんて。

  本当に弱っていて、この出来事に強く心が動いたのだろう。

  やはり大人達にとってオレはピアノが弾けないと
  何の価値も無いのでは、と過ぎる思考。
  いつか改善し正しい家族の形を得られるのか
  ……今は何とも言えない。母のように強く示せる感情が無い。
  ]
(311) 2022/10/23(Sun) 2:24:09

【人】 帰宅部 津崎絵音




ねえ、母さん
オレやっぱりピアニストになりたいんだ

[ 椅子を持ってきて側で聴き入っている母親に
  手を止めないまま、呼びかける。

  ああ、止まっていた涙がまた出てきたようだ。
  病院で目覚めてからこの泣き声を何度聞いたか分からない。
  でも、感動で泣いてる姿はもしかしたら初めてかもしれない。 ]

多分最初はコンクールだって全然結果を残せない
学校もまともに卒業出来るようにしないといけない

それでも、昔の母さんみたいにさ……舞台に立ちたいよ

[ そう思わせた誰かについて、今は語ることはない。

  もしも全てが上手く行けば、
  二人が顔を合わせる未来もあるのかもしれないが。 ]
(312) 2022/10/23(Sun) 2:24:26

【人】 帰宅部 津崎絵音



だから、一緒に病院に行こう

まずは二人ともまともに生活出来るようにならなきゃいけない
……そうだろ?

[ お嬢様育ちかつ古い時代の人間の彼女にとって
  ピアニストとしてプライドを持っていた先輩にとって
  それがどれだけ受け入れ難いことなのか、理解出来る。

  だけどそうしなければ、家族が未来に進むことは叶わない。

  今尚母を嫌いになってはいない自覚があるオレは、
  父と共にこの人を支えていくことになるだろう。* ]
(313) 2022/10/23(Sun) 2:24:38

【人】 軽音部 千葉郁也

[3日目のうちに津崎と話す時間はあったろうか。
俺は中庭から教室に戻って授業を受けたけれど。

もし顔を合わせて話す時間があれば、
夜に旧校舎に行く話くらいは伝えただろう。

願いごとはないと伝えていたから、
何しに行くんだとは思われたかもしれないが。
今回は暇つぶしではなく肝試しだとは話したと思う。

結果報告は明日、あの日から数えたら
4日目のことにはなるのは確かだ。
津崎がちゃんと学校に来れば。

いや、来ると思う、さすがに。]
(314) 2022/10/23(Sun) 4:13:23

【人】 軽音部 千葉郁也

──4day・津崎と──


 ……というわけで、無事幽霊の顔見て
 帰ってくることが出来たわけだ。

 証拠品は人にあげたからねぇんだけど。

[大分端折ったが、
(道中の出来事を全て話すのはさすがに憚られた)
俺は津崎に肝試しの顛末を語った。>>11

これだけだと本当に何しに行ったんだよって
話だから理由もちゃんと話しておこうとは。

津崎の話は、それも相当に重要な秘密だ、
それを教えてもらったことは確かだし。

わざわざかっこ悪りぃ話する必要もないのだけど、
俺だけ聞きっぱなしっていうのも
フェアじゃないかなってだけじゃなくて。

俺の願いごとを気にかけてくれていたのは知っているし。
報告くらいはしておきたかった。]
(315) 2022/10/23(Sun) 4:13:31

【人】 軽音部 千葉郁也



 ほんとはな、怪談とかめちゃくちゃ苦手だし。
 幽霊にわざわざ会いにも行きたくなかったんだけど。


[この辺りはさらっと言った方が多分良いと俺は既に学んだ。
のできっとそう出来てる。出来てなくても流して欲しい。]


 幽霊に願いごとしないって決めた手前、
 願わなくても苦手なことのひとつくらいは
 自力で克服できるとこ示しとこうと思って。

 まあ、それで…肝試し?だったわけ。


[客観的に見たら随分と軽い悩みだとは思うけど、と
肩を竦める。

実際ちゃんと克服できたわけじゃないけど、
もう一回行ってこいと言われたら嫌だし

一応達成したってことが大事だってことで。]
(316) 2022/10/23(Sun) 4:13:40

【人】 軽音部 千葉郁也

[願いごとが決まらない俺に、
何かあれば相談に乗るとは
津崎が言ってくれたことは覚えている。>>1:181

主に俺のお互いに置いてた距離のせいで
結局相談出来るような状態にはなかったこと、
それを寂しい等思われてるとは知らないけれど。>>3:234

津崎のこと何も知らなかったように、
津崎も俺のこと大して知らないのだよなと思うと
ほかに秘密の一つや二つあればよかったのかもしれないが。]

 残念ながらほかに大して
 秘密も悩みもねぇんだけど……、

 笑顔が作れない件はまあ、もういいや、

 料理が絶望的に出来ないから
 一人暮らしした時やばそうとか?

[あ、知ってるって?
お前に相談してもこの件は
何の解決も見られなさそうってことは俺も知ってた。]
(317) 2022/10/23(Sun) 4:13:49

【人】 軽音部 千葉郁也

[あと何、気になる女子の話とかすればいいかな。
いや、別に知りたくねぇか。

でも普通の高校生らしい話題ってそういうのかなと思う、
進路の話も、勉強のことも。

後はきっと多くなりそうな音楽の話も。

この先相談してくことはお互いあるんだろうし、
それがくだらないことでも真面目なことでも話す気はある。]


 ああ、一個あったけど、それはお前のおかげで
 克服したからもう大丈夫かな。


[一番治したいと思っていた内心の臆病さは
津崎に踏み込んだことでひとつ克服できたこと、
受け入れてくれたことを含めて感謝しているから、
救われた部分があるのは俺もなんだってことは伝えておくよ。]**
(318) 2022/10/23(Sun) 4:14:22
秋月壮真は、メモを貼った。
(a2) 2022/10/23(Sun) 7:22:09

【人】 工藤 彩葉

 
― 夜の旧校舎・その後:千葉くんと ―


 いけない、ゆっくりしすぎたかも。
 早く戻らないと…!


[願い事を告げた、その後。
私は一言二言幽霊に声をかけたりして、
そう、一言二言のつもりだったんだけど…
あれ。意外と時間が経っていたかも?

それに気付いたら、暗い中待たせてしまっている
千葉くんのことを思い出して、申し訳なくなり。

やや小走りになって、
今度はバタバタと来た道を引き返した。
一応、足元注意は忘れずにね。]
 
(319) 2022/10/23(Sun) 8:13:48

【人】 工藤 彩葉

 
[駆け戻って来た足音は、地面に着いてる時点で
幽霊ではないと認識してもらえたんじゃないかな。
壁にもたれる姿が見えたら、>>109
先に声をかけてから近付いた。]


 千葉くん、ごめんね!
 お待たせしちゃって。

 ただいま。


[さっき千葉くんの口から聞いた言葉を、
今度は私が口にして。

それどころか、私は見送りまでしてもらったんだから
なんだかすごく過保護じゃない?って
今更少し、恥ずかしくなってしまう。

千葉くんがこういう場所苦手だって、
今は知っているのに。私ったら。]


 ほ、ほんとにごめんね


[もう一回謝りながら、
待っていてくれた千葉くんの様子を窺った。]
 
(320) 2022/10/23(Sun) 8:13:52

【人】 工藤 彩葉

 
[でも、もし私の方がお見送りしていても。>>106

昨夜の予行演習、>>3:577
千葉くんが驚いた回数自体は多かったけど。
体が動いちゃったのは、
その半分くらいだったじゃない?
声に出ちゃったのなんて、
ずいぶん少なかったでしょ?
多分、そういうことかなって、私は解釈しました


これは頑張ってるんだなあって、
口には出さなかったけど応援していたんだよ。
休憩中には「ほんとにお疲れさま」って
心から声をかけてしまったくらいに。
よく考えると、送ってもらっておいて
その声のかけ方はどうなのって感じだったけど


だからきっと、その通りの結果が出せるなら>>11
本番も大丈夫だったと思うな。]

 
(321) 2022/10/23(Sun) 8:13:55

【人】 工藤 彩葉

 
[そういう感じで、戻って来た私は
少し落ち着かなかったけど。

あらためて千葉くんの前に立ったら、
顔を見上げて、ちゃんとお礼を言った。]


 千葉くん、本当にありがとうね。
 お守りのことも、…それ以外のことも。

 おかげでこの三日間、
 いろんなこと考えて、答えを出せた気がする。


[そう言う私の顔には、
戻ってきた時の千葉くんのように>>20
笑みが浮かんでいて。

そういえばほら、また普通に笑えていたじゃない?
私が旧校舎にいる間、千葉くんの苦手なもの
思い出さなかったくらいには、頼もしかったよ。]

 
(322) 2022/10/23(Sun) 8:13:58

【人】 工藤 彩葉

 
[だけど、私の方はお土産を持ってこられなかったから
言葉以上のお礼が思い付かなくて。
うーん、と考え込む顔になり。]


 でも私、記念品はもらわなかったから
 お礼に渡せるものが何もないな…。
 どうしよう。

 今度何か用意するね。
 千葉くん、欲しいものとかある?


[気が利かなくて申し訳ないんだけど、
この際だから、本人に直接聞いてしまおうか。]**
 
(323) 2022/10/23(Sun) 8:14:00

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day夜・工藤と──

[工藤を待つ間にメッセージのやり取りをした後は、
またしばらくぼんやり月を見たりとしていた。

パタパタと駆ける音を耳が拾って>>319
工藤が戻って来たのだと気づく。

急いで戻ってきたらしい理由は
旧校舎の中が怖かったという、
わけではない…のも、うん、わかってるよ。]


 おう、おかえり工藤。

 ……ふ、いや、大丈夫だから。
 暗いとこいるだけで死ぬ生き物ってわけじゃねぇし。


[重ねて謝るのに少し笑ってしまった。>>320

いや、心配してくれてるのはもちろんありがたいし、
その理由考えたら昨夜の帰り道のことを思い出して
恥ずかしくもなるのだけど。>>321
送ってくって言った以上、頑張ってはいたつもりだし、かっこつける必要ない本番でも同じくらいだったのは進歩じゃないかな。(予行演習でも何もかっこついてはいないが)


でも今待ってる間、不思議と怖くなかったのは本当。]
(324) 2022/10/23(Sun) 11:09:04

【人】 軽音部 千葉郁也

[改めてのお礼に渡した土産のこと以外も付け加えられれば、
それは俺の方もなので。>>322
頼りきりでなかったならよかったと思う。]


 ……うん、少しは役に立てたならよかった。
 
 おかげさまでは俺もだし。
 昨日言ってた地雷踏む話も、無事に踏んでこられたから。


[他にもいろいろって言ってた件のひとつも手短には伝えて。>>107
結果が悪いものではなかったとは告げた礼と
顰めてもない表情から伝わるだろうか。

工藤の願いごとも、
きっと納得いく結果になったんだろうとは
向けられた笑顔から伝わってきたから、
安堵混じりの笑みを返した。

自分で思ってる以上に自然に笑えてるなら、
それも工藤のおかげなのだとは思うよ。]
(325) 2022/10/23(Sun) 11:09:12

【人】 軽音部 千葉郁也

[その後何か考えて込んでるから、
どうしたのかと首を傾げる。>>323

記念品のお礼貰えるとは考えてもなかったし、
そのこと悩んでたのかとわかれば瞬きをして。]


 物もらってくる奴のが珍しいと思うし、
 気にしないで良いのに。

 んー…、欲しいもの……、


[何か用意するというのに少し逡巡する。

とりあえず旧校舎前にいるのもあれだし、
帰りながら話す?とは、言って。

ほんとはすぐ思いついてたんだけど、
それ言うには多少勇気がいることだったから。
帰り道の間、びびる要素に
意識を向けなくても良さそうかなと。]
(326) 2022/10/23(Sun) 11:09:24

【人】 軽音部 千葉郁也

 

 ……工藤のギターの練習、またやろうよ。

 俺は楽しかったし、また出来たらなと思ってたから。


[物じゃないし、時間貰うことになるから
ピック一枚とつり合い取れるかわからないけど、
だめかな?と聞くのに緊張して少し声のトーンは下がった。

数ヶ月越しの臆病を振り払って
もう一個ミッション完了できたから、
またひとつ幽霊には感謝しておこう。]**
(327) 2022/10/23(Sun) 11:09:28

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ── 3day・旧校舎:彩葉ちゃんと ──
 
 
 空は黄昏れ、
に焼かれたグラウンドを歩く。
 彩葉ちゃんと約束した時間には、それでもまだ早い。
 僕は1度校門をくぐり、学校の外へと。
 
 何処へ行くのか、って ?
 うん、まあ ──── ちょっと、お買い物。

 
 
(328) 2022/10/23(Sun) 11:14:48

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 なんとか閉門する前に戻ってきた僕は、
 校舎 ───、と言っても 今はもう誰も使っていない、
 けれど誰かが来るのを待っている。
 
 そんな寂しがり屋が住み着いた、旧校舎へ。
 寂しいから住み着いてるのかは知らないけどね。

 
 
(329) 2022/10/23(Sun) 11:14:50

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 旧校舎の中に踏み込めば
 ギシ、ギシと床が音を立てる。
 
 時間が良かったのか、窓から差し込む
の光が
 微かに進むべき道を照らしだしていれば、
 僕は明かりを灯すこともなく歩んでいった。
 
 スマホが震え、僕は画面を確認した。
 彼女はもう二階だろうか、到着しているらしい。>>=16
 そのまま僕はメッセージを返信する。
 
 
(330) 2022/10/23(Sun) 11:14:53

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 軋む階段をゆっくりと上がり、2階に着けば
 廊下で彼女の姿を見つけられた筈で。
 
 
 「 ひとりでここまで来ちゃうなんて、

                勇気あるね 」
 
 
 僕がにっこりと浮かべた笑みは
 暗くて見えなかったかもしれない。
 けれど、普段教室で話すのと変わらない声のトーンは
 僕もまた、怖がっていない事を指していた。
 
 もし、手に持つ花束が見えたのなら
 「 うん、買ってきた。
   幽霊さんにプレゼントしようと思って。 」
 僕は、そんな言葉を返しただろう。
 
 
(331) 2022/10/23(Sun) 11:14:57

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 「 こんばんは、幽霊さん。
   これ、僕からのプレゼント。
 
          中秋の名月の頃に咲くから
          十五夜草って言うんだって。 」
 
 
 
淡い紫色
を花弁に纏ったその束を
 僕は貴方の足元にそっと置いて。
 
 願いを言うのはどちらが先だっただろうか。
 時間の約束をした時に、
 彼女が言っていた事をもう一度思い出す。 >>295
 だったら、僕が言うのが先なんだろうな ───
 
 
(332) 2022/10/23(Sun) 11:14:59

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 こうやって貴方を直視しても、やっぱり恐怖を感じない。
 優しい声だから ? 会話が出来るから ?
 なぜそう感じるのか、わからないけど ───
 
 
 「 幽霊さんは ……
   どうして、願いを叶えてくれるの ? 」

 
 ダンマリ。

 
 「 未練があるから、今も此処にいるの ? 」
 
 
 ダンマリ。
 
 
 「 お腹は空かないの ? 」
 
 
 うん、って言った!? 話せるんじゃない。
 
 
(333) 2022/10/23(Sun) 11:15:01

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 未練のある幽霊が願いを叶えてくれるらしい ──
 そんな噂が立つという事は、
 既に叶えてもらった人がいるのかもしれない。
 だけど、貴方は此処に居る。
 
 誰かの願いを叶えても、未練は消えない ?
 それとも旧校舎に囚われて動けない ?
 
 僕たちの願いを叶え終わったら ────
 また、誰が来るとも分からない旧校舎で ひとり ?
 
 
                
そんなの、ってさ

 
 
(334) 2022/10/23(Sun) 11:15:03

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 幽霊さん、僕の" 願い " 聞いてください 」
 
 
(335) 2022/10/23(Sun) 11:15:06

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 「 みんなの願いを叶えたら ……
 
      貴方は やすらかに成仏してください 」

 
 
(336) 2022/10/23(Sun) 11:15:08

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 情がうつった ?そうだよ、その通りだよ。
 誰もいない旧校舎で、ひとり。
 来るかも分からない探索者を待って、願いを叶えて。
 そしたら、また。
 
 
 「 幽霊にだってね、
   夢の向こうはあると思うんだ。
 
   幽霊さんが
   今まで幸せだったのか、不幸だったのか
   それも分からないけど ……
 
   僕は、幽霊さんが此処にいたコト
   ずっと憶えているから、だから …… 
 

           次の幸せに向かって欲しいな 」
 
 
 十五夜草。別名、紫苑。
 " 君を忘れない "。そんな意味もあるんだって。
 
 
(337) 2022/10/23(Sun) 11:15:11

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 こんな願い、叶えて貰えるかどうかも分からない。
 もし叶えて貰えなかったら ?
 
 そうだね、月に一度は遊びに来るよ。
 
 
 僕は、彩葉ちゃんの方を向いて、
 「 ごめんね 」ってまずひとこと。
 
 
  「 土壇場でかえちゃった ……

    だから、彩葉ちゃんも好きに願って。
    僕の為でも、自分の為でも。 ね? 」
 
 
 僕は申し訳なさそうに苦笑いして、
 それから 今度はにっこりと笑った。 **
 
 
(338) 2022/10/23(Sun) 11:15:14

【人】 金海 叶冬



[ 思えばボクらは喧嘩もした事がなかったね。
  ボクはせなちゃんの後ろで立ち止まって>>0:292
  こころに入るのを諦めた。
  きらいにならないでほしかった。 

  ボクは、――ボクは。 ]

 
(339) 2022/10/23(Sun) 13:18:42

【人】 金海 叶冬

 


 『 
違わないよ



 [ せなちゃんのこえは冷たかった。
   怒ってるのかな。

   泣きたくなった。
   でもボクは泣かないんだ。
   今度はちゃんと目をひらいた。

   例えボクの目が雫をためていたとしても
   絶対落としてやらないんだ。


   ボクが消えるとか、消えないとか
   そんなことは 今のボクには大事じゃなかった。

   本末転倒かな、そうともいうのかな、
   でもボクは

   諦めてしまいかけたけれど
   ずっと願いごとをかかえてきたボクだから ]
(340) 2022/10/23(Sun) 13:19:42

【人】 金海 叶冬





  『 ボクはいやだ 嫌いだ 』


(341) 2022/10/23(Sun) 13:20:40

【人】 金海 叶冬




 『 誰にも知られないまま
  ボク一人で、ボクを消してください。 』




  ボクが願えば
  ボクと同じ願いごとを叶えてください、
  そう言ったせなちゃんの願いごとは叶うんだよ。>>260
  

  誰かのためじゃないのに
  誰かに選択肢を委ねてる、
  自分自身に決定権がなくて、
  言い訳できてしまうような

  そんなずるい回答はボクはきらいだ。
  
  
(342) 2022/10/23(Sun) 13:21:38

【人】 金海 叶冬


 

 [ せなちゃんが一緒にいたい って
   ボクが消えるなら一緒に消えたいって

   嬉しいな、かなしいな。
   消えてほしくないから、
   そんなずるい言い方するんだよね ]

 
(343) 2022/10/23(Sun) 13:22:39

【人】 金海 叶冬




 [ どんなに苦しくても、
   やなことがあっても、
   不幸のアイドルって呼ばれても

   いつか夢の向こうに!って叫び続ける
   そしてみんなに手を差し伸べてくれる
   そんなアイドルに憧れたボクだから

   ボクはねがうんだ、
   


   ……そうだった。
  願い事って本当は 
  とてもキラキラしてるものだった。 ]

 
 
(344) 2022/10/23(Sun) 13:23:22

【人】 金海 叶冬




  せなちゃん、ボクが誘ったから
  きっと旧校舎に来てくれたんですよね。


[ 神様じゃないから>>0:31
  その聞こえない声は ボクにはわからないけれど 

  ボクが感じた僅かな隙間は
  せなちゃんが言わない事なら 

  わからないけれど>>0:208 ]

 



 
(345) 2022/10/23(Sun) 13:25:10

【人】 金海 叶冬



  願いごと、たくさんあったんですよね
  ボクは 消えません。
  
  時々…………頻繁に?
  落ち込むことも、あるかもしれませんが
  ボクは 、ボクでいます。


  だから、
 

 
(346) 2022/10/23(Sun) 13:26:42

【人】 金海 叶冬






  せなちゃんも、自分の願いごとを叶えてください。
  わからないなら、見つからないなら

  ゆっくり探せばいいと思います。
  ボクもいっしょにいます。
  ボクのかなえたいこと、
  せなちゃんが応援してくれると うれしいです。


[ 進路はもう決まっている……気はします。が。
  ボクはボクの勝手なことをいいました。


  幽霊さん。
  ありがとうございました。


  ボクはきっとも一度幽霊さんに会うことはなく。
  この場所を、後にしようとするでしょう。 ]*
  
 
(347) 2022/10/23(Sun) 13:32:52

【人】 未國 聖奈

 


 「 かなちゃんにとってはずるいのかもね。 」


 あたしは短く言う。>>342


 「 ほかの選択肢が思いつかなかった。
   かなちゃんの願い事がわからない以上、
   かなちゃんと同じ道をたどる方法が他になかった。 」


 あたしの声が、震える。

 
(348) 2022/10/23(Sun) 14:07:15

【人】 未國 聖奈

 


 「 じゃあかなちゃんならどう願ったっていうの?
   かなちゃんがあたしだったら、どう願った?

   かなちゃんが先に願えばいいじゃないか、って?
   そしておんなじ願い事をすればいい?

   先に願って叶ってしまったら。
   その時には、あたしはかなちゃんを
   忘れてるかもしれないじゃん。

   一方的に居なくなって、忘れてほしい、なんて
   自分勝手すぎるんだよ

   どういうつもりでメッセージを送ったの?
   あたしなら許してもらえると思った?
   あたしがそういう願い事を持つなんてことを
   想像すら。してくれなかった? 」

 
(349) 2022/10/23(Sun) 14:07:28

【人】 未國 聖奈

 


 あたしの声はまだ怒っていて、
 まだ悲しんでいて、
 どうしたってすれ違うそれを、
 埋められないのだ、って気づいた。

 だってそれは
 あたしとかなちゃんのずるさの基準が
 多分圧倒的に違うから。

 やめてよかなちゃん
 あたしにかなちゃんを嫌いにならせないで


 
(350) 2022/10/23(Sun) 14:07:58

【人】 未國 聖奈

 


 こんなに話すつもりはなかった
 こんなに気持ちを届けるつもりはなかった

 旧校舎の幽霊は、きっとどこかで見てるんだよ
 かなちゃんの願い事は、叶ったんだよ。
 だからもう、この次はないのだ、って
 あたしは心のどこかで、分かってる。

 二度も叶えてもらおう、なんて都合が良すぎる。
 二度も叶えてもらったら、罰が当たるよね、きっと。

 
(351) 2022/10/23(Sun) 14:08:17

【人】 未國 聖奈

 


   でも、あたしの願いは叶っていないのかな
   かなちゃんの心の声は聞けていないのかな
   それとも、聞けたのかな。

   もう、……わからないや。


 
(352) 2022/10/23(Sun) 14:08:31

【人】 未國 聖奈

 


  ── そうだよ、かなちゃんが誘ってくれたから
     あたしは旧校舎に来たんだよ。 >>345

  願い事、たくさんあるけど、
  叶えて欲しい願い事なんてひとつもなかった

  ううん、今はもう全くないよ
  大切な人に気持ちも届かない、すれ違って、
  それでいて、もう、言葉にする気も失せた


    あたしの願い事は、
    大事な人にも届かない
    大事な人に、あたしの想いは
    願い事として認められることもない



 
(353) 2022/10/23(Sun) 14:09:08

【人】 未國 聖奈

 


 「 そうだね 」


 あたしはかなちゃんの
キレイな提案

 短く、答える。 >>347

 
(354) 2022/10/23(Sun) 14:09:29

【人】 未國 聖奈

 


 そして、ひときわ大きな声で言うのだ


 
「 この三日間のこと、何もかも忘れられたらいいのに 」



 ふたつ目の願い事を叶えてもらうのは、だめかな。
 ひとつ目の願い事が叶った保証もないから
 もしかしたら、なんて思うんだ。

 今度こそ、あたしはずるいね。
 昨日は絶対に願わない、と心に誓ったお願い事だ。
 あたしは今度こそ、あたしの心を守るためにお願いをする。


 清く澄んだ月影に、秘められることのない想いを告げて、
 あたしたちはその場を後にした。 **

 
(355) 2022/10/23(Sun) 14:10:40

【人】 未國 聖奈

 

── 夜 ──


 ふたつ目のお願い事が
 叶えられる保証はどこにもなかったけれど
 あたしは、それでも、
 何もかもリセットしたいって思ったんだ

 世良とのことも、かなちゃんとのことも、
 願い事、なんていう
があったからこそ、
 あたしたちの関係はきっとこじれた。
 こじれたなんて思っているのも、
 あたしだけかもしれない


 三日間に送ったメッセージは
 すべて、スマホから削除することにした
 グループを抜けなかったのは、
 それでもどこか繋がっていたかったから、
 そう思ってしまったからかもしれないね

 三日間、いろんな人といつもよりも話して
 いろんな人といつもよりも悩んで
 普段よりもずっとずっと大切な時間だった。

 ── それくらい、あたしにもわかるよ。
    わかるけど………… 辛いんだよ。


 
(356) 2022/10/23(Sun) 14:37:18

【人】 未國 聖奈

 


 ふと世良の言ったことを思い出す。

 
 人ならざるものに願う程の
  いくらの代償を支払っても叶えたい願い
  そんなもの、普通はないんだよ



 ああ、そっか。これが
 代償を支払っても叶えたい願いなのか、って
 家に帰ってから、思い出して、小さく笑うの。

 
(357) 2022/10/23(Sun) 14:37:39

【人】 未國 聖奈

 


 最初から、分かってたじゃないか。
 あたしの願い事は、最初からずっと変わっていなかった


  
『 あたしは、あたしで在りたい 』
>>1:-51


 欲だらけだけど願いのないあたし。
 かなちゃんのことを好きなあたし。
 友達と馬鹿やってばかりなあたし。
 あたしは、そんなあたしのことが好きだった。

 毎日、平和で、充実していて、幸せだった。
 そんな暮らしを、ただただ、守りたかったんだと思う。

 どこまでも、自分勝手なお願いごと。
 代償を支払っても叶えたい願い、あったじゃん。
 ……あたしにも。

 
(358) 2022/10/23(Sun) 14:38:03

【人】 未國 聖奈

 


   ……自分を優先しすぎて、
   罰が当たったのかもしれないな。


 
(359) 2022/10/23(Sun) 14:38:53

【人】 未國 聖奈

 


   深夜、あたしは高熱を出した

   普段風邪もひかないようなあたしが
   三日三晩魘され続けて生死の境を彷徨った

   それは、二度もお願いをした
   あたしへの代償だったのかもしれないし
   ただ単純に、運悪く
   流行り病にかかっただけなのかもしれない。


 
(360) 2022/10/23(Sun) 14:39:13

【人】 未國 聖奈

 


── 三日後・近くの市立病院 ──


 あたしが目を覚ましたのは三日後。
 あたしはぼんやりと、スマホを手に取る
 グループメッセージには相変わらず何か
 スタンプやらコメントやらが飛び交っていたかな

 最初にメッセージが送られているのは
 ちょうど、一週間前のことだ。


 窓の外を見る。
 秋晴れの空がきらきらと輝いていて

 あたしは、─── それを、写真に収める。 **


 
(361) 2022/10/23(Sun) 14:39:40

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ オレが教室に戻った時まだ授業はあったかどうか。
  まあ放課後だとしても、少しくらい話せる時間があったでしょ。

  その時千葉から伝えられた話に
  最初は少し不思議そうにしてしまったけれど。>>314

  あんな願いを選んだこいつがそうすると言うなら、
  その肝試しには何かの意味があるんだろう。
  千葉について知らないことが沢山あるなりにさ、
  今は想像したり理解出来ることも前よりあるんだ。

  だから、頑張れって背中を軽く叩いて
  立ち会わない代わりに今送り出してやったつもり。

  特に同行は頼まれなかったから、
  きっとオレがするべきは話を聞いて応援することだと思った。

  その後は家でも色々あって、
  神様に初めて会った時みたいに泥のように眠った。
  お陰で朝はすっきり目覚め遅刻もサボりも無し
  初日から約束を破らずに済んで本当に良かったわ。 ]
(362) 2022/10/23(Sun) 15:02:54

【人】 金海 叶冬


[ どういうつもりで送ったの、
  悲鳴にも似た声をボクは受け止める。

  そうだね、
  ボクはせなちゃんにやっぱり甘えてた。
  知ってた、わかってたくせに

  言われて、気がついた。

  それでもボクの答えは変わらなかったと思う。 ]
 
(363) 2022/10/23(Sun) 15:02:56

【人】 帰宅部 津崎絵音


 
── 4day/千葉と ──



別にそんなの見せてもらわなくてもいーよ
お前がこんな嘘つくわけないし、
オレは報告してもらえるだけで嬉しい

[ 顛末を語り終えた千葉の言葉に>>315
  相槌を打つばかりで聞き役に回っていたオレは、
  その時初めて口を開く。

  ま、疑われるなんてこいつも思ってないだろうけど。
  思ったことを素直に千葉に伝えたいんだよな。

  悩んでいる時は自分の惨めさばかり目について、
  相談を聞くのは不必要か、或いは別の誰かの役目になって
  千葉はどんどん先を行っているような気がしてた。

  でも、今は約束を重ねて、未来の為に助け合うことを決めて
  こうやって以前なら話してもらえなかっただろう話を聞くのも
  そんな4文字じゃ伝えきれないくらい嬉しいから。 ]
(364) 2022/10/23(Sun) 15:03:08

【人】 帰宅部 津崎絵音



あー、そうだったんだ……?
それはなんというか……知らなかった

[ さらっと告げられた内容に、少し言い淀む>>316
  別に笑いそうになるのを堪えてるとかじゃない
  探索の日に自分が言ったことを思い出しただけ。

  見た目だけで判断して、怖くない側だと思っていた。
  確か会長とかが騒いでた時も千葉の悲鳴は聞こえなかったし、
  その思い込みは今漸く正されたわけだ。
  色々思うことがありながら、表に出さなかったんだろうな。 ]

客観的とか関係無いじゃん、
大事なのは本人にとっての重さだろ

お疲れ、千葉。すげー頑張ったんだな

[ だから今のオレは、少しも茶化さずに否定出来る。
  そこにあった苦難を想像し、労える。

  オレの悩みだって、不確定な未来を語る部分は
  そんなこと思うほうがおかしいとか、考えすぎだとか
  ばっさり切り片付けることだって出来るんじゃないかな。

  でも、千葉はそうせずに
  考えずに済む方法を示し、同じ演奏者として叱咤してくれた。 ]
(365) 2022/10/23(Sun) 15:03:23

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 変わっていく距離にちゃんと気づいているオレは
  もう良くなったらしい悩み事については>>317
  ん?と首を捻るだけで何も言わない。

  それが大きな変化なら、秘めることじゃないなら
  多分いつか千葉から話してくれるだろ。 ]

そんなの平気平気、
カップ麺作れたら後はキャベツ引き千切って食えば生きていけるだろ
あとチンするカレーとか

[ 既知の事実に基づく話には真顔で返した。
  いつもの冗談じゃねーよ、真剣真剣。 

  あれはいつの調理実習だっけ、
  まさか先生に悲鳴を上げさせるとは思わなかったな。
  オレらの名前を叫ばれたこともびっくりしたわ。

  だって、勉強とピアノ以外家ではさせてもらえずに育ったし。
  出来なくても当たり前、みたいな?
  現代社会ではその言い訳は通用しない?
  いや、現代社会ならレトルト食品の生活は通用するんだよ。
  沢山種類があるからな。

  そういえばレンジって昔は中で食品を回転させてたらしい。
  とか浮かんだけどどうでもいいから話さないでおいた。 ]
(366) 2022/10/23(Sun) 15:04:06

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 千葉に悩みや秘密が沢山あればいいとは思わない。
  でも、お互いを知っていけるのは楽しい
  半年間を埋めているみたいで、
  それで収まらないくらい続いていくんだろう。

  勿論、何か助けられることがあれば助けたいけど
  恋愛相談だけは絶対無理だから
  その機会があれば話を聞くだけにさせてもらうわ。>>318

  音楽の話なら、千葉はやっぱりロックだろうか。
  高校に入ってから聴くようになったけど
  あまり語る程の知識がなくて、教えられることになりそう。

  進路については
  ベースを習えるコースがある学校からベース専門まで
  ご希望通り学科試験が無いところから選び詳しく調べて
  その内請求した資料を山に積んでやるから覚悟するといい。

  場合によっては学校自体は同じところに通うことになったり?
  こっちも考えて選ばないといけないし、
  まず進級と卒業だけどな。 ]
(367) 2022/10/23(Sun) 15:04:44

【人】 金海 叶冬



 ……ごめんね。


 
 
(368) 2022/10/23(Sun) 15:05:13

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ ま、結局なんだっていいんだと思う。
  こうやって友達として、一緒に話せたらさ。

  なんて思ってた時に伝えられた内容>>318
  何だか気恥ずかしくなって視線を逸らし頭を掻いた。

  ──そうか、お互い様だったのか。

  何でも話し合えて、一方的じゃない関係なんて
  欲しいと思うことすら忘れていた。

  お前といると息がしやすくて、
  不安も劣等感もどこかに飛んでいくみたいだ。* ]
(369) 2022/10/23(Sun) 15:05:26

【人】 金海 叶冬



[ せなちゃんの大きな声は聞こえてた。
  ボクはそれを見てる。

  ふたつめの願いごとはかなってるのかな。
  それを知るのは



  いまじゃ、ない。



  一つ目がどうなのか、
  その願いが ふたつめであるかも、
  ボクには わからないけど


  ボクがも一度旧校舎を振り返ることは
  なかった ]**

 
 
(370) 2022/10/23(Sun) 15:13:24

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 語り手としての絵音は落ち着いていて、>>241
 どこか清々しいような、余裕のあるような様子
 だから、こちらも話を受け入れる余裕のあるままに、聞き手となれたのだと思う

 笑い掛ける絵音に対し、>>241
 昔と今の絵音が混ざり合うような心地を覚えながら
 放課後の教室の時とは、違う穏やかな表情に、少々驚いたのも事実
 それでもそこで反応を返すことは出来ずに、ただ瞬きだけが増えた ]
 
(371) 2022/10/23(Sun) 15:21:01

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……うん うん

  ……良かった、本当に


[ 己が嬉しかったということを、絵音に伝えただけの言葉
 けれどそれは、素直に受け取られた>>243
 絵音が自身で選べたことが、本当に良かったと思う
 だからこそ、自分も選ばなければいけないし、
 それでも同じように選べる気がした

 それから、絵音の周りに、己のように働きかける人間が居て良かった、ということも、勝手に
 ……ああ、これが千葉の言っていたのと同じことなのかなと、思った>>155 ]
 
(372) 2022/10/23(Sun) 15:21:32

【人】 白瀬 秋緒

 
[ そして自らが語り手となる間は……あまり、相手の反応を気にしていられなかった
 絵音とは逆に己の考えを言葉にするだけで精一杯といったところ
 だから聞き手から大きな反応がないならば、そのまま話を続けた

 今の絵音が、己が生きるという選択を喜ばしいものと捉えると、思っていなかったのかもしれない
 己がメッセージで生きると言ったから、生きる理由は気にしないものだと
 それにこれからの未来の絵音が、己を気にしてくれるとも、思っていなかったから


 つまり絵音にとって、関係のある話といえば、むしろこちらかと思っていた
 だからこそ、言い淀んだのはこの先、で
 昔の面影を感じるその反応に、少し安堵して、言葉を続けた>>246 ]


  え……?


[ 間抜けな声に、こちらが驚く>>247
 あたし変なこと言ったかな
 結局それは、恋愛感情と思われたのでは?という解釈に言ったのだけど ]
 
(373) 2022/10/23(Sun) 15:22:10

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 「好き」に決まってるじゃん、馬鹿

 心の中で、呟いて ]
 
(374) 2022/10/23(Sun) 15:22:35

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 避けていたのは、距離を置いていたのは、
 勝手に惨めさを感じていたのは、勝手に疎外感を感じていたのは
 こちらも同じくそうだった

 その気持ちも、姉への劣等感で塗り潰されて
 本当の願いも忘れていたのだな、と思う ]
 
(375) 2022/10/23(Sun) 15:23:11

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 願っても叶うとは限らないけれど

 願わなければ叶うことはない口に出さなければ伝わらないから ]
 
(376) 2022/10/23(Sun) 15:23:32

【人】 白瀬 秋緒

 

  絵音、くん……

  ……ありがとう


[ 昔とは違う呼び方、昔と今の重なる笑み、それから未来への迷いなき返事>>251

 また昔に戻って呼んでしまう名前に、もう苦笑は滲まない
 「絵音くん」と「秋緒ちゃん」も、確かに存在した自分たちの一部だから

 不安そうな顔に喜色が滲む
 けど、ごめん、やっぱり泣きそうになって、
 表情が歪むのは抑えられなかったかもしれない ]

 
  っ、


[ 嬉しくて
 嬉しくて、涙が溢れるのを抑えきれなくて
 でも、絵音が何か話すなら、慌てて拭った ]
 
(377) 2022/10/23(Sun) 15:24:02

【人】 白瀬 秋緒


  …………


[ 絵音からの言葉を、ただ静かに聞いていた>>252>>253
 それは、今ならば、ちゃんと受け取れる気がした ]


  ………………うん


[ 淡白な反応しか出来ない己が、今は憎い

 幸せになるということの本当の意味>>252
 現実的な解決策を先に提案されてことを考えれば分かった事だろうが、
 改めてきちんと言葉にされると、身に沁みるし、
 素直に嬉しく思える ]


  …………そっか ……そっかあ……


[ 幸せに進むための、ささやかな願い
 そうか、それで良かったんだな、とひとつの答えを見た気がした ]
 
(378) 2022/10/23(Sun) 15:25:06

【人】 白瀬 秋緒

 

  …………うん
  ……そう、だね そう 

  ……そう、だったんだ、ね


[ 「大切なのは、願った先でどう生きていくか」

 願いは全てを叶えてくれるものじゃない
 例え何かが叶っても、どこかでまた辛いことに当たるかもしれない
 全てを終わらせるならそれで良かったけど、
 これからも生きることを選ぶなら

 大きく何かを変えるより、小さな幸福を願って、
 それによって己自身で変わっていき、
 己自身で未来を変えていく方がいい ]
 
(379) 2022/10/23(Sun) 15:25:42

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……ありがとう、絵音くん


[ 今度は涙を拭わずに、相手の方をしっかりと見て

 生きようとする切欠をくれてありがとう
 それから、たくさんの祝福をくれて、ありがとう と ]


  ……頼りにしてますよ、先輩


[ 差し出された手を取る>>254
 握られたら柔らかく握り返そう
 ああ、やっぱり、温かさは、変わらないな ]
 
(380) 2022/10/23(Sun) 15:26:10

【人】 白瀬 秋緒

 

  あたしが生きられるように、助けてほしいし、
  あたしの幸せをこれからも、願っていてほしい

  だから、あたしの幸せに、絵音くんも、居てほしいな


[ 心が楽になる場所のひとつであってほしいと思う
 己を苦しめない人間のひとりであってほしいと思う

 己が幸せだと思う世界に、絵音が居てくれたらと思う ]
 
(381) 2022/10/23(Sun) 15:27:03

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 一度きりの祈り遺言よりも

 永久の祈り手助けの方が、

 きっと良いに決まってるのだから ]
 
(382) 2022/10/23(Sun) 15:27:31

【人】 白瀬 秋緒

 

[ あどけない少女のように、笑って、願った* ]


 
(383) 2022/10/23(Sun) 15:28:07

【人】 白瀬 秋緒

― 三日目・放課後 ―


  青葉先輩


[ 普段と変わらぬようなその姿に、どこか安堵を覚えた>>3:565
 ……否、己にも色々ありすぎたのだから、天ヶ瀬にも何もないとは思わないけれど
 それでも、どこか穏やかな日常が戻ってきたようで
 何しろ今日の授業はほとんどサボってしまったし

 一緒に行くことを了承されれば、こちらも頷いて、並んで調理室までの道を行く>>3:566 ]


  えっと……


[ これを聞かれたのが今でなかったら、もう少し重たい気分になっていたかもしれないが
 今の己には、何気ない質問だと思える程度には、心が軽くなっていた ]


  まだ行ってはなくて
  ……内容も、まだはっきりとは決まってない、ですけど

  ……でも、もう悩んでて、辛くはないかな、って……


[ そう言う己の顔は、普段とあまり変わらなく見えたかもしれないし、
 ――もしかしたら、少し明るいものが、見えたかもしれない
 悩んでいたことは天ヶ瀬には言っていないから、反応に困るかもしれないけれど ]
 
(384) 2022/10/23(Sun) 16:31:03

【人】 白瀬 秋緒

 

  青葉先輩


[ 立ち止まって、呼び止める
 天ヶ瀬は振り返ってくれただろうか ]


  えっと……料理部に入るとき、
  ……誘ってくれて、ありがとうございました

  あたし、料理部に入って、良かったって思ってます

 
(385) 2022/10/23(Sun) 16:31:44

【人】 白瀬 秋緒

 

  皆でお菓子を作るのも、皆でお菓子を食べるのも、
  あたし、好きでした

 
(386) 2022/10/23(Sun) 16:32:13

【人】 白瀬 秋緒

 
[ いつか、分からないとしか言えなかったもの>>0:469
 いつも、嫌いでないとしか思えなかったもの>>1:436
 それを“好き”だと、今なら言えた ]


  だから、ありがとうございます

  ……前にマカロンくれたときも、その、
  ありがとう、ございました


[ いつか、己が調理室でキレた時のこと
 謝ってはいなかったけど、……感謝も伝えていなかったから

 天ヶ瀬の反応はどうであっただろうか
 己の方はというと……ここで気付いた
 これってお別れを言っているように聞こえるのでは?
 天ヶ瀬の言っていた精算に聞こえるのでは……と>>3:=1
 そんな未来があったかもしれないことも、また事実だけれど
 ]
 
(387) 2022/10/23(Sun) 16:33:04

【人】 白瀬 秋緒

 

  あ、いや、あの、だから……
  な、何が言いてーかというとですね……


[ 気付いてしまった可能性に、慌てて言葉を足す ]


  ……これからも、よろしくお願いします、青葉先輩


[ 料理部の先輩として、と
 深く頭を下げる

 料理部という居場所も、捨てるのが惜しくなったもののひとつで
 せめて引退するまでは、失くしたくないと思う場所
 だから“これからも”、青葉先輩が卒業するまでは ]
 
(388) 2022/10/23(Sun) 16:34:11

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 覚えておきたいと思ったものの数々>>194
 捨てるのが惜しいと思った気持ち>>195

 生を見たのは絵音の言葉と絵音への行動が切欠だったが、
 それ以外の、己の意思で生きていく意味を見つけ出したのは――
 天ヶ瀬からのメッセージが、切欠だった>>3:=1

 もしも己が何かしらの“破滅”を選ぶとして>>3:334
 天ヶ瀬のメッセージの言うことを聞くとして>>3:335

 精算しようとする時のことを考えた
 己に寄り添っていてくれていた人の事を考えた

 ……そうしたら、
 忘れたくないもの、失くしたくないもの、
 手放したくないもの、捨てたくないもの
 沢山、沢山、あたしの中にあるって気付いた

 捨てるのが惜しくなる程に
 破滅を選ぶには、釣り合わない程に
 
(389) 2022/10/23(Sun) 16:35:17

【人】 白瀬 秋緒

 

  [ だから、ありがとうございます、青葉先輩
   あたし、これからも、生きようと思います* ]


 
(390) 2022/10/23(Sun) 16:36:00

【人】 秋月壮真



[ 君だけじゃない。
  きっとみんなバラバラだった。

  でも君は家族を諦めてない。

  きらいになれてない。

  壊れたものは元には戻らない
  同じ形にはなれないのだろうね。

  間に合うよ
  これから違う形にしよう
  前より良い形が出来るかもしれないよ。

  
それはきっと 君次第。


  殺さない 殺させない>>266 ]

  
      ( 君の感情は 失わせない )


 
(391) 2022/10/23(Sun) 16:38:58

【人】 秋月壮真



[ 月日は悲しみを遠くする。
  子供は成長し心を鍛える。

  子供には親が必要だ。
  君にも必要だった。

  どうして君は恨まないのだろう
  自分の所為にして……

  罪を背負って泣いている。
  君はまだ、隅で震えている子供なんだ。 ]


   
       ( 俺がそっちに行っても良いか?
         傍にいても良いか?
         君の心の音を聞いても良いか?  )


 
(392) 2022/10/23(Sun) 16:39:04

【人】 秋月壮真




  ─ 回想:2day 放課後(健人) ─


[ 健人が言葉に詰まった様子を見せる>>269
  俺の言葉に君は何かを俺の言葉から
  見出していてくれたのかもしれない。
  それとも心に刺さったかい?
  ズブズブ刺してあげる。
ねえ、刺すから

  その傷を俺に見せてよ>>269>>268 ]



  うん、わかるでしょ
  君は 俺と 似ているから同じだから

  俺ってそんなに
  すぐ自分を犠牲にするように見えるかい?


[ こんなに図太いのに不思議だね。
  飄々と言って退けたけれど
  君はお見通しだったんだね>>270 ]

 
(393) 2022/10/23(Sun) 16:39:25

【人】 秋月壮真



  俺も、君と生きたい
  咎は消えないのだろう
  消せないだろう


  けれどそれが俺であり君なんだ

  俺に繋がれるって
  どういうことかわかるかい?

  
逃げられないよ
、健人 それで いいの


  
[ もうそろそろ忠告もしなくなるよ。
  だって俺が君を離せなくなったら。
  君はそれこそ
雁字搦め
>>271  ]


 
(394) 2022/10/23(Sun) 16:39:37

【人】 秋月壮真



 ─ Last day:校舎裏(健人) ─


  こんなところに……
  健人。君さ、
授業受ける気ないね?



[ 呆れたように近付けば>>275
  君は眠っていた。
  しょうがないとため息一つ。
  上着を君に掛けて隣に座り込む。 ]


  涙の訳は俺には内緒?
  君は狡いね、狡い

  いつまでも俺を頼ってくれない


  寒いな……ここは校舎裏だから
  それだけだ


  
 
(395) 2022/10/23(Sun) 16:40:04

【人】 秋月壮真



[ 涙の跡>>276
  泣いた証
  悲しんだ後

  どうして泣いているの。 ]



  君は誰?
  俺の知ってる
世良健人
────?



[ 呼びかけた先に
  答えるのは
だろう>>0:26>>0:519 ]


 
(396) 2022/10/23(Sun) 16:40:11

【人】 秋月壮真



[ 普段あまり昼寝はしないんだよ。
  疲れていたのか、そうなのだろうね。
  頭だけはこの3日間
  ずっとフル稼働だったから。


  目覚めはいいはずだった。
  いつもならね。
  でも今日は寝ぼけているみたい。

  健人の顔が近いんだ>>277
  額を合わさって
  昨日と同じように
  君の目が全てが近い。 ]


 
(397) 2022/10/23(Sun) 16:40:21

【人】 秋月壮真



        
……え



[ これは夢の延長戦?
  俺のゴールに君のシュートは>>278
  綺麗に入っていくよ。 ]



  俺は……

  おれ、は……



            
 ( それでも )

 
(398) 2022/10/23(Sun) 16:41:19

【人】 秋月壮真





  ───────…………。

         
俺でいいのか。



 
(399) 2022/10/23(Sun) 16:41:24

【人】 秋月壮真



[ 俺は願い事を決めていた。
  俺には未来のないものを。
  だから、君の言葉に
  驚いて、
  嬉しくて、
  泣いてしまいたかった。


          この言葉の続きが言えたのは
          もう少し後のこと>>279 ]



 
(400) 2022/10/23(Sun) 16:41:40

【人】 秋月壮真


          ─ 旧校舎 ─




  
健人……!!





[ 声を荒げて君の名を叫んだ。

  
違う 
違う 
違う!!


  聞こえた君の願いに>>283
  俺の全身が熱を持った。 ]



 
(401) 2022/10/23(Sun) 16:41:53

【人】 秋月壮真




  
君はっ、
君の願いは……!!



[ これは怒り?
  いいや違うそんな
単純
じゃない。


  悔しさに芽吹き

  悲しさの色をつけ

  嘆きで花開いた


  君のための花、出来上がったのは。

  愛しさの棘を持つ花だ。

  両目から開いた花は体に棘を刺し

  心臓に突き立てられ

          感情が熱になる。 ]



 
(402) 2022/10/23(Sun) 16:42:01

【人】 秋月壮真



  違うだろ
  君が願うのは、君の幸せであってくれ



[ 動揺した俺の目に
  君は覚悟を決めた目をしていた。

  これは健人自身の願いなのだと。
  自分のことより俺を選んだことを。
  やっと、やっと理解できた。


  少し俯いて、しばし黙る。 ]



               [ 幽霊が何かを
                 言いたげにみていたことに

                 俺は気がつかない。 ]


(403) 2022/10/23(Sun) 16:42:14

【人】 秋月壮真




[ 静かに君を見つめて
  その視線を合わせるよ。

  そしてゆっくり話そうか。
  昨日からの繋がった言葉を。 ]    



  君は、君の弟を治して
  俺が君の不幸体質を変えたかった

  君の罪を消したかった>>0:521
  消せたらよかった
  消そうと思った 



 
(404) 2022/10/23(Sun) 16:42:22

【人】 秋月壮真



  君の不幸体質を消せば
  君の過去は生まれた時から
  変わるだろう。

  でも、ね
  それは世良健人としての今までの
  君がいなくなってしまうということ。


  それは俺の知らない健人だ。
  同じ世良健人であって違う存在。
  テセウスの船を俺は否定する。


  人をその人たらしめるのは記憶だから>>3:439


 
(405) 2022/10/23(Sun) 16:42:33

【人】 秋月壮真





  ……でもそれは俺の幸せであって
  君にとっての幸せの形はきっと違う

 
(406) 2022/10/23(Sun) 16:42:42

【人】 秋月壮真



  本当は本当に罪を知らないで
  幸せに家族と笑い合って
  過ごして欲しいよ

  そうすると君はこの学校には
  来ないかもしれないね
  俺達は出会わなかったことになる

  君が俺を知らないなんて
  そんなこと
あってはならないんだ


 
(407) 2022/10/23(Sun) 16:42:52

【人】 秋月壮真



[ 苦しまないで生きていてほしい

  罪を背負って悩み後悔し続けて
  俺を頼っていていほしい


           ambivalent. ] 




  欲張りな俺でごめん
  君に忘れられたくなくて
  今の世良健人を失いたくないんだ



 
(408) 2022/10/23(Sun) 16:43:06

【人】 秋月壮真



[ 口を開けては閉じ
  それ数回繰り返した。

  俺の願いは正しいかどうかを
  自問自答しても答えがでない。



  そんな時
  俺の周りを回っていた幽霊が
  
いい加減気付け!
とばかりに
  俺の足を踏んでくる。
  痛みはないのに痛く感じる。 ]


 
(409) 2022/10/23(Sun) 16:43:14

【人】 秋月壮真




  待たせていたか……今

  ───────ん?

        
それは……大地の



[ 幽霊が持っていたのは
  見覚えのあるもの>>3:486

  銀色のロケットは確かに
  小鳥遊大地のものであったと
  俺は記憶していた。 ]

 
(410) 2022/10/23(Sun) 16:43:22

【人】 秋月壮真



[ コクコクと頷いた幽霊は
  俺に耳打ちをした。
  しゃがんでその言葉を聞いた。

  「 ─────>>3:489 」
  「 これ大地から貰ったんだな。 」

   
  「 ─────>>3:492>>3:493 」
  「 手助けを……そうか……。 」



        ( 俺が、いいのだろうか )



  「 ─────>>3:494 」
  「 帽子か、それは確かに俺だろうな。 」 
  ]

 
(411) 2022/10/23(Sun) 16:43:37

【人】 秋月壮真



[ 25%の賭けか
  それだけあれば十分だったようだな。



  なあ、大地
  使ってもいいか
  君が伸ばそうとしたもう一つの手に>>3:495 ]

 
(412) 2022/10/23(Sun) 16:43:47

【人】 秋月壮真



  願いというより頼み事
  それでも幽霊である君は伝えてくれた
  大地は託してくれた


[ だからこそ普通の願い事は出来ないのだろう。

  でも今の俺には十分すぎるものだった。 ]


  ありがとう。決まったよ


 
(413) 2022/10/23(Sun) 16:43:56

【人】 秋月壮真



  まず俺の願いは

  W世良健人の弟が負った怪我を治してほしい。W


          過去の記憶も取り戻せるように。



 
(414) 2022/10/23(Sun) 16:44:45

【人】 秋月壮真



  そしてもう一つ、
  これは大地から託されたものに
  俺の願いを込めた物


[ 幽霊が「全部はダメだよ」と告げてくる。
  一つ頷いて手を開き半分に分けた。 ]

 
(415) 2022/10/23(Sun) 16:45:00

【人】 秋月壮真



  半分は大地に届けてほしい
  君にこのロケットをくれた子だよ
  ”ありがとう、また明日”も
  一緒に届けてくれると嬉しい


[ 片手にあった光は空へと飛んでいった。
  きっと彼の人の元へと────届くはずだ。


  俺のもう一つの願い頼み事
  ”秋月壮真の幸運を渡す。”
  ”世良健人”
  ”小鳥遊 大地”に半分ずつ。
 ]

 
(416) 2022/10/23(Sun) 16:46:09

【人】 秋月壮真



  このもう一つは君の物だよ健人

  これは俺の
秋月壮真の”幸運”


  これで君の不幸体質をどれだけ変えられるか
  わからないけれど……


  君の弟は治したかった
  だから俺の願いを丸ごと使った

  でも俺は欲張りだから
  君の体質も本当は変えたかったんだ

  大地と幽霊さんが助けてくれたよ
  俺の幸運を渡したい
  君に、だから受け取ってほしい


[ 健人へと向き合って一歩、
  また一歩と近付く。 ]

 
(417) 2022/10/23(Sun) 16:46:14

【人】 秋月壮真



  弟の為に願ってくれてありがとう
  まさか先手を取られるなんてね

  覚悟してよ
  
ずーーーーーっと
俺忘れないから

  ごめんね、あの時
  すぐ答えられなかったのは
  俺は未来に自信がなかったんだ
  でも、今なら言えるよ


  
未来ごと、君を愛せると


 
(418) 2022/10/23(Sun) 16:46:37

【人】 秋月壮真




  好きだよ。
  
俺は今の世良健人が、好きなんだ



 
(419) 2022/10/23(Sun) 16:46:45

【人】 秋月壮真



[ 優しく微笑んでみせる。
  君は油断したよね?しただろうな。
したはずだな

  俺は君の後頭部に手を添えて
  奪うようなキスをしよう。


  もう片方の手は
  君の胸に押し込めるように当てる。
  そう、これが俺の幸運だよ。
  受け取ってもらわなきゃだからね。

  さて、君が抵抗しなければ
  君に渡すことが出来たかな。 ]


 
(420) 2022/10/23(Sun) 16:46:57

【人】 秋月壮真




  俺の幸運で、君の未来を変えよう
  君のこれからを変えよう

  君の家族のこと、変わるよ
  気が知ろうとすれば

  
未来は変わるよ



 
(421) 2022/10/23(Sun) 16:47:07

【人】 秋月壮真



[ いつしか壁へと健人を押し付けて
  俺が満足するまで
  口から、息から
  俺の想いを知ってもらうように
  深く行為は続くはずだ。 ]




   ( 邪な願いは消えてしまっただろうか
     俺の願いも 君の願いも
     明るみになったあともここにある──

     0.2ルクスに満たない光の魔法でも>>0:126 )**


 
(422) 2022/10/23(Sun) 16:47:18

【人】 大木慎之介

─ ある日・放課後 ─

[Last dayから何日経ったか。
 ある日の昼休み、大木は千葉へ個人メッセージを送った。


 「 今日の放課後行くよ。
   都合が悪くなかったら、少し残っててくれ 」>>=13


 そうして千葉の都合もつくことが確認できたなら、
 放課後、掃除も終わって帰る人の波も落ち着く頃に
 大木は2-C教室を訪れる。

 途中、誰か顔見知りを見かけることもあるかもしれない。
 そのときには挨拶するだろうし、
 相手次第では近況を尋ねるだろう。


 2-Cの教室を覗いたならば、入口から千葉の姿を探す。
 見つけたら微笑んで片手を挙げて]


  よお、お待たせ。
  どっか移動するか? それともここでいいかな。


[ここが2年の教室なのはあまり気にする風でなく、
 気楽そうに声をかけた]*
(423) 2022/10/23(Sun) 18:33:20

【人】 大木慎之介

─ その後 ─

[Last dayのその後、
 未國が入院したと聞いたのは誰からだったか。
 一緒に旧校舎探検をした人たちから? 共通の友人から?
 あるいは3-Aの担任からだったかもしれないし、
 誰とも思い出せないような噂だったかもしれない。


 それが願いの代償なのか単なる体調不良かはともかく、
 未國が願い事をしに行くと知っていた立場の
 大木にとっては、心配になるのは当然で。

 本人に直接尋ねてみることにした]
(424) 2022/10/23(Sun) 18:34:14

【人】 大木慎之介

[メッセージを送ると、
 ついでに送受信したメッセージを眺める。

 未國側では消されたものも、>>356
 届いた側では消えないらしい。

 3rd dayに届いた空の写真を見ると、>>3:=23
 自然とあの日の未國の微笑みが思い浮かんだ>>3:210
 彼女たちの結末を、まだ、知らない]**
(425) 2022/10/23(Sun) 18:34:48

【人】 未國 聖奈

 


 幸い面会は許可されていた。
 どうやらあたしの熱は
 
他に伝染るような類のものではない
らしい

 もちろん他にも面会に来たい、
 っていうメッセ―ジが来てたら
 拒むことは一切なかったと思うんだ。

     思うところはいろいろあった
     とりあえずここではそれは置いといて…


 
(426) 2022/10/23(Sun) 18:54:30

【人】 未國 聖奈

 


 大木がやってきたなら
 あたしは笑顔でそれを出迎える。

 まるで何事も、無かったかのように。
 大木の目には、きっとあたしはそう映るだろう。


 
(427) 2022/10/23(Sun) 18:55:18

【人】 未國 聖奈

 


 
あの
三日間のこと、憶えてないんだ 」



 そういう言葉を大木が耳にするのは、
 病室に入って、暫く言葉を交わして、
 間もなくのことだったはず。 *

 
(428) 2022/10/23(Sun) 18:55:42

【人】 秋月壮真



  ─ 25%→○○% ─


[ 君の確率はいつも25%だね。

  1/4

  それが君にとっての大切なことであり
  今まで君を作ってきたものだ。
  君の可能性を狭めてきたとは思わないか?


  俺はもっと君の可能性を広げたい。 ]


 
(429) 2022/10/23(Sun) 19:03:18

【人】 秋月壮真



[ 大地は聲を届けていたんだね>>2:258>>3:59

  届かないと言いながらも

  だから、届くんだよ。
  諦めなければ
  どんな季節でも君がカーテンを開けて

  窓を開ければそこには─────>>2:257>>3:58 ]


 
(430) 2022/10/23(Sun) 19:03:33

【人】 秋月壮真



[ 幽霊が君の伝言を伝えてくれたよ
  おにぎり美味しかったみたい>>3:476
  でも昆布を不思議そうにしていたね。
  そこは定番じゃないんだ?って
  俺でも思うな。


  楽しかったみたいだよ。君の話>>3:481
  君は優しいね、人の痛みのわかる……
  それを隠すのはいただけないけれど。


  銀色のロケット幽霊に渡したんだね。>>3:486
  それが意味することは……

  助っ人は続けるのかい?

  ああ、話したいことが次々と浮かんでは消えて、

  君の優しさだけが残る。 ]

 
(431) 2022/10/23(Sun) 19:03:38

【人】 秋月壮真



[ これはお礼じゃないよ。
  俺がしたいからしただけ、
押し付けさ。

 
  25%の君の確率を
  俺は増やそうと思う>>416
  俺の幸運半分でどれだけ増やせるかな。
  少ないかも知れないけれど
  受け取ってくれると嬉しいよ。
  
  俺の幸運は
  淡い光となって君の元に降り注ぐよ
  もしかしたらそれは
  大切な人の形を
  借りていたかもしれない。
  可愛い動物の姿だったかもしれない。 ]


 
(432) 2022/10/23(Sun) 19:03:41

【人】 秋月壮真




  [  大 空  ]


      


   
繋ぐ

      

        
となろう
 



      


  [  大 地  ]  
  



    ( 死者は何も話さない
      何も出来ない
      それでも”何か”を願わずにはいられない───。 )


 
(433) 2022/10/23(Sun) 19:03:44

【人】 秋月壮真



[ 大地には”秋月壮真の幸運”が
  どうみえたかな。
  今、君は何をしている?


  突然かもしれないけれど
  受け取ってほしい。
  もしかしたらそれは
  ただ降り注いで消えたかもしれない。

  幸運なんて目に見えない物だからね。 ]


       ( また明日、学校で。 )




[ 降り出した光が
  君のこれからに祝福を送ろう。 ]**


 
(434) 2022/10/23(Sun) 19:03:48

【人】 軽音部 千葉郁也

──ある日の放課後・大木さんと──

[願いごとの日から何日か後のこと、
大木さんからメッセージが来た。>>423
都合の良い旨を返信すると
約束の時間である放課後に教室で待って。

ほどなくして現れた大木さんの顔を見るのは、
最後に見てからそんなに経っていないのに
なんだかすごく久しぶりに思えた。]

 ああ、此処で大丈夫です。
 どうせすぐ皆帰るんで。

[うちのクラスは放課後残ったりとする者があまりおらず、
部活へ向かうか遊びに行くかでさっさといなくなることが多い。

自分の席の近くに案内すると、
適当な空き椅子を使ってもらうことにしよう。]
(435) 2022/10/23(Sun) 19:35:31

【人】 軽音部 千葉郁也

[元気にしてました?等の挨拶もそこそこ、
大木さんは“何があったか聞かせてほしい“と
言っていたのは覚えているから、
あの時の自分の話を切り出した。]

 俺、結局願いごとしなかったんです。
 俺の願いって幽霊に頼むことじゃなかったんで。

[窓の外、此処からは見えない旧校舎の方向に目をやる。]

 最初、願いごとなかなか決まらなくて。

 猶予期間の間にいろんな奴と話したりして、
 やっとかなきゃとか、やっときてぇなってことが
 いくつか出来たんですよね。

 で、それやるには自分と向き合わないと
 みたいなことがあったんで。

 その辺全部、クリア出来たのが
 あのメッセージ送った時だったっつーか。

[ミッションコンプリートの意味はそんな感じです、と、
とりあえず先に結論を。]
(436) 2022/10/23(Sun) 19:35:34

【人】 軽音部 千葉郁也


 大木さんは何か、願いごとしたんですか。

[旧校舎を見る以外に特に目的はなさそうだったし、
結局どうしたのだろうと大木さんの方に視線を向けた。]*
(437) 2022/10/23(Sun) 19:35:39

【人】 大木慎之介

─ 三日後・未國 ─

[未國の返信に気付いたのは三日後の休み時間。
 その間、ずっと既読がつかなかった。
 入院中でスマホが手元にない可能性も考えていたが、
 事態はなかなかに深刻だったようだ。>>=19

 とはいえ、面会もできるのなら今は大丈夫なのも窺えて、
 放課後に見舞いに行く旨を手短に返した。

 その少し後に届いた空の写真を大木が見たのは、
 次の休み時間。>>=20
 そこには校内からはとても撮れない風景が映り込んでいた。

 自然とあの日の自分の必死さを思い出すことになったが、
 今となってはそれも懐かしいものだった>>3:182>>3:183
(438) 2022/10/23(Sun) 19:44:06

【人】 大木慎之介

[放課後、早めに学校を出て、病院を目指す間。

 手ぶらで見舞いに行くのも……と考えて、
 大木は花屋に立ち寄った。

 そこである花が目について、店員と少し話し、
 小さな花束を買う。

 その花とは──]
(439) 2022/10/23(Sun) 19:44:19

【人】 大木慎之介

[未國の病室に辿り着くと、
 何事もなかったかのように迎えられた。>>427

 意識不明だったらしい割に、随分元気そうに見えて
 安堵しつつ]


  よう、久しぶり。これ見舞い。


[ベッドに歩み寄って差し出したのは、
 スターチスの小さな花束。

 空の写真を2枚見たからだろうか、店頭で目を引いたのだ。
 色褪せにくく花束向けと店員に聞いたのもある。

 選んだのはそれだけの理由であり、
 当然、花言葉など知る由も無い]
(440) 2022/10/23(Sun) 19:44:33

【人】 大木慎之介

[けれどその後聞いた言葉に、>>428
 見えない手に心臓を掴まれたような思いを感じ]


  ──え、……憶えて、ない?


[思わず表情が強張り、声が震えた。
 未國に何が起きたのかを案じたこともあるが、
 それよりも。

 あの3日間、未國を仲間と感じて過ごした日々が、
 全て無かったことになったかのようで]*
(441) 2022/10/23(Sun) 19:44:49

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ── 3day・放課後:秋緒ちゃんと ──
 
 
 「 そっか。いっぱい悩んだんだね、お疲れ様。
   それじゃあ甘いモノ補給しないとね! 」
 
 
 『 願いは決まった? 』という僕の問いに
 彼女からの返答を聞くと、 >>384
 僕は緩やかに笑んでうんうん、と頷く。
 
 悩んでいた時はあったらしいけれど、
 今はもう、辛くないらしい。
 
 彼女の悩みが何だったのか、勿論気にはなるけれど。
 僕は基本的に解決済な過去には触れない。
 その表情から、普段よりも明るいモノが垣間見えたなら
 彼女の言葉を そのまま鵜呑みにして。
 
 
(442) 2022/10/23(Sun) 19:57:12

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 並んで歩いていた筈なのに、後ろから声が掛かる。>>385
 僕は「 ん、どうしたの ? 」と振り返ると
 立ち止まっている彼女に不思議顔で声を投げて。

 返ってきた言葉を聞きながら>>386>>387>>388
 僕は何度か目をパチクリさせたあと、
 彼女の方へ向き合い 口を開く。
 
 
 「 どういたしまして! 」
 
 
 途中、なんだか遺言みたいだなって
 ハラハラしながら聞いてたんだけど。
 これからもよろしく ───その言葉でホッとして。
 
 深く頭を下げられたら、
 「 あ、ご丁寧にどうも 」なんて僕も深々とお辞儀を。
 僕のは冗談っぽく 笑いながらだけどね。
 
 
(443) 2022/10/23(Sun) 19:57:14

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 「 秋緒ちゃん。今日はね ……
   かぼちゃのプリンとマシュマロを作るよ。
   プリンは一晩寝かせた方がいいから ───

           ・・
           明日にさ、みんなで食べよ ? 」
 
 
 早朝から、バターサンドの感想を聞くメッセージを
 送ってきたり。>>2:=12
 絵音とも何かを話したんだろう。
 もしかしたら、僕の誤爆メッセージにも
 何か思うところがあったのかもしれない。
 
 目の前の彼女が
 今も思い悩んでいる顔をしていたのなら ───
 僕もひとつひとつ聞いていく事になったと思う。
 もう地雷は踏まないなんて約束を破ってでも。
 
 
(444) 2022/10/23(Sun) 19:57:16

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 僕は特段、彼女に寄り添った訳でも無い。
 ただ、日常を出来るだけ楽しく 一緒に過ごしただけだ。
 
 だけど、そんな日常に礼を述べてくれるなら。
 僕はこれからも、日常を彼女に届けよう。
 
 代わりなんていない、大切な後輩だからね。**
 
 
(445) 2022/10/23(Sun) 19:57:18

【人】 大木慎之介

─ ある日の放課後・千葉と ─


  ん、じゃあお邪魔するか。
  なんか久しぶりに会うな……。


[2-Cにはほとんど人がおらず、>>435
 大木は千葉に招かれるままに教室に入った。

 あの3日間も顔は合わせなかったせいだろうか、
 久しぶりという感想は大木も同じだった]
(446) 2022/10/23(Sun) 20:00:43

【人】 大木慎之介

[千葉の席の近くの空き椅子を拝借して腰を下ろし、
 軽い挨拶を交わした後に報告を聞いて>>436

 
  なるほどな……。
  頑張ってたんだな……千葉も。

  自分に向き合ってまでクリアするって、
  結構大変だったんじゃないか?


[わざわざ自分と向き合うことなど、
 日常生活ではなかなかない機会である。

 ましてあの3日間、誰がどんな願いを抱えているかも
 読みきれないような期間といえば、
 やっておきたいことも相応のものなのは想像に難くなかった。

 そう思えば千葉と大木のやったことには近いものがあり、
 大木が返した言葉には実感がこもっていた]
(447) 2022/10/23(Sun) 20:00:58

【人】 大木慎之介

[そうして自分のことを問われ>>437


  いや、オレも願い事はしなかったな。
  旧校舎にも行かなかった。

  オレもやっぱ無かったんだよな……願い事。
  叶えたいことはそれなりにあるけど、
  自力で叶えたいなってどうしても思ってさ。

  でもその間はいろいろ考えたし、
  いろんな奴らと話しもした。
  広い意味では千葉とあんま変わらないかもな。


[先程感じた共感を素直に口に出す]
(448) 2022/10/23(Sun) 20:01:54

【人】 大木慎之介

[それから、少しの間の後に]


  なんか……振り返ってみると夢みたいだよな。
  現実味が薄いっつーか。
  現実だったんだけど、不思議な日々だった……。


[旧校舎探検をきっかけに降って湧いた非日常を思い、
 それが開けてから日常が大きく崩れてもいないことを思って、
 ぼんやりと言葉を呟いた後に長く息を吐いた]*
(449) 2022/10/23(Sun) 20:02:07

【人】 未國 聖奈

 

── 三日後・病室にて。大木と ──


 「 えーありがとー
   大木が!花!気が利く! 」


 ばかにしてるわけではない。
 決してばかにしているわけではない(二度言いました)。
 ちなみにあたしも花言葉なんて知るわけがない。

 そんなやり取りまで、以前までのあたしたちのまま

    あたしの指はスターチス変わらない心を撫でる。


 
(450) 2022/10/23(Sun) 20:15:41

【人】 未國 聖奈

 


 「 ……そ。憶えてないの。
   高熱が続いた後遺症だって、お医者さんは言うの
   短期間の記憶が飛んじゃうようなこと、
   高熱のあとは、ないわけではないんだって。 」


 あたしの表情はそこまで深刻には映らないだろう
 何せ文化祭のあとのたった三日間の記憶だけだ。
 ………少しぐらい、記憶がなくても、支障はない。

 ただ、そのあと少しだけあたしは顔を曇らせた。

 
(451) 2022/10/23(Sun) 20:15:57

【人】 未國 聖奈

 


 「 あたし、知ってるよ
   文化祭の後、旧校舎に行ったでしょ
   そこに、大木も居たんでしょ

   文化祭の前までは、記憶があるから
   誘われたこと、憶えてるし、
   あたしのスマホには、
   グループのメッセージがちゃんと残ってる 」

 
(452) 2022/10/23(Sun) 20:16:12

【人】 未國 聖奈

 


 「 何かを、願ったのかもしれない
   何も、願わなかったのかもしれない

   ……記憶がなくなったのは
   何かの代償なのかもしれない。

   でも、今となっては、
……… 、


  
……、


   わからなくても、いいのかな
   なんとなく、そんな気もするの。 」


 手元に握られたままのスターチスの花束に
 あたしは視線を落として言うんだ。

 言葉に滲むのは、諦観だろうか、悲しみだろうか
 それとも ──────────── 、


 
(453) 2022/10/23(Sun) 20:16:41

【人】 未國 聖奈

 


 「 何を願ったんだろうね。あたし 」


 すべてを振り払うように、努めて、明るく。 *

 
(454) 2022/10/23(Sun) 20:16:54

【人】 鈴掛 未早


 
―― interlude.


[ 私の家は――裕福な方ではあったと思う。
 というか実は今でも厳しいほどではないのだけど。

 稼ぎ頭の父と自由だけど育ちの良さは窺える母。
 一軒家だし、知り合い価格の学生バイトとはいえ
 専属で習い事をさせられるくらいなのだから、まあ。

 そんな両親に拾われた「先生」は
 面倒見が良い人好きのする好青年で、
 私にとっては兄のような、近所のお兄さんのような
 家族並みに近しい、けれど憧れの存在だった。

 今なら彼も、プロの演奏者にはなれなかった
 「夢を見られなかった人」だったのだとわかるけど、
 たぶん教える方の才覚は相当にあったと思う。

 音楽教師になればすごい慕われたんじゃないだろうか、
 って、そうはならなかったことも私は知っているけど。
]
 
(455) 2022/10/23(Sun) 20:19:04

【人】 鈴掛 未早


[ 小さい頃から、
 だいたい何だって「それなり」には出来る子供だった。
 テストの点数が低くて怒られたことはないし、
 かけっこでビリになるとか、跳び箱飛べないとか
 そんなレベルの醜態を晒したこともない。

 人前に出ることは苦手だったけど、
 そういう機会ってある程度避けられるものだし
 小学校に上がる前からコンクールには出させられてたから
 苦手なりに慣れはあったのかもしれない。

 手のかからない子だったと自分でも思う。
 そんな調子だとどうなるかって、きっとよくある話で。
 たぶん、「ある程度できるのが当たり前」で
 「この子は多少放っておいても大丈夫だ」と思われた。

 父は元々仕事で各地を飛び回っていたし、
 母は多趣味で、家事も趣味も両立できる強い人。
 ちょっと夏実に似てるかも。なんて。

 だから私にとって、先生は親より近いひと で
          
誰よりも大好きなひと だった
]
 
(456) 2022/10/23(Sun) 20:20:05

【人】 鈴掛 未早



       [ …… 初恋を叶えてほしかった。>>3:570
           五年前の私ならきっと、
           その願いに魂だって賭けられた。 ]


 
(457) 2022/10/23(Sun) 20:20:35

【人】 鈴掛 未早


[ ピアノを見てもらう時、コンクールの後、
 手を止めて関係ない雑談をしている時でさえ
 向けられた優しい声を、言葉たちを、
 今でも昨日のことのように思い出せる。

 
未早ちゃん
、と呼ぶ声を … まなざしを。


 私よりずっと先を生きている人。
 あまり現実的な年の差じゃないって、
 私だって年々理解はしていったけど。

 それでも、私が続ける限り
 先生は先生でいてくれると思っていた。
 才能がなくても、打ちひしがれても、
 それでも辞めたくはなかった理由。
 もちろん音楽は好き。それもあるし、
 ピアノはあのひとと繋がっていられる唯一の手段だった。 ]
 
(458) 2022/10/23(Sun) 20:21:18

【人】 鈴掛 未早


[ 特別な才能が欲しかった。

 私に特別な才能があれば、
 音楽を一生続けていく未来を描けたかもしれない。
 先生の役目から離れられなくなったかもしれない。

 ピアノを辞めることもなくて、
 今でもずっと先生がそばにいて、>>2:481

    …… 結婚だってしなかったかもしれない ]

 
(459) 2022/10/23(Sun) 20:21:50

【人】 鈴掛 未早


[ 報告を聞いたのは中学生の時で
 けれど優しい人だったから、
 辞める気はないって言ってくれて
 (その頃には先生も就職して普通の会社員になって、
  休みの日の隔週一度だったからというのはあると思う)

 だから私も、辞めなかった。
 褒められた行いじゃない?
 でもそこは、私の勝手でしょ

 音楽も、あのひとも、
 好きでいることをやめたくなかった。
 許される限りは続けるつもりだった。

 それ以上何もする気なんてないから、許してよ

               
…… 許してよ。
]
 
(460) 2022/10/23(Sun) 20:22:21

【人】 鈴掛 未早


[ ―― 三年前。

 中学三年の夏、父が倒れた。
 幸いにして一命は取り留めたし今でもぴんぴんしてる、
 けど、長期的な治療が必要で、
 当面は今までのように働けなくなって、
 鈴掛家は生活を見直さなければいけなくなった。

 本当は。
 今までより切り詰めた暮らしをすれば
 知り合い価格の月謝なんて払えたはずなのだ。
 最悪私がバイトを始めて、自力で払えばよかった。
 
両親ともに実家はわりと太い方、だと思う。


 けれど、母に言われた時>>0:365
 ああ、親ですらその程度だと思ってたんだって
 もしかしたら裏で、
 辞めさせるよう頼まれてるのかもしれないって

 ―― もう、心が、折れてしまって ]
 
(461) 2022/10/23(Sun) 20:24:03

【人】 鈴掛 未早



     [ しゃぼん玉とんで 弾けて消えて
      そしたらもう、なんにも残らないね ]


 
(462) 2022/10/23(Sun) 20:25:56

【人】 鈴掛 未早



[ 私がいなくても幸せに生きてる人の
 幸せを叩き壊してまで叶えるものではない。
 人の心を曲げるのは、いけないこと。>>3:571

 わかってる。わかってるから。
 過去になってしまったことも、何もかも。

 だから私には何もない。もう誰もいない。


     努力したって、好きでいたって、―――― *]


 
(463) 2022/10/23(Sun) 20:26:43

【人】 軽音部 千葉郁也

──ある日の放課後・大木さんと──

[何だか久しぶりと
同じ感想を持ったらしい大木さんの挨拶に、
それだけあの3日間がいろいろ考えすぎて
濃かったのかと感じる。>>446

それは大木さんも変わらないのだろうと思えば、
少し安心する思いだった。]


 そう、ですね。
 あんなに自分のことも人のことも
 考えたのは初めてかもしれないです。


[“千葉も“と言った大木さん同じように
頑張っていたということなのだろう。>>447

おそらく大木さんのことだ、
俺より多くの誰かを気にかけて過ごしたに違いない。

俺にはこの人ほどの気遣い力はないと思うので、
烏滸がましいとは思いながらも親近感を覚えた。]
(464) 2022/10/23(Sun) 20:39:35

【人】 軽音部 千葉郁也

[大木さんもまた願いごとはしなかったと聞けば尚更。>>448
そして具体的に共感を示されたことで、
先程感じた親近感は間違ってはなかったのだと感じる。]


 はは、ちょっと安心しました。
 俺も願いごとしなかった理由、似たようなものなんで。
 俺が俺のままでいるには、
 自力で叶えられることは頼みたくねぇなって。

 でも、そうできない願いがある奴もいて…
 そういうとこでいろいろ考えたりはしましたね、俺も。


[幾許かの沈黙の間、
下に目線を落として大木さんの言葉を待つ。]
(465) 2022/10/23(Sun) 20:39:38

【人】 軽音部 千葉郁也

 

 ……現実味は確かに。
 幽霊とか、願いごととか。
 そんなん絶対ないって思ってたんですけど。
 
 それに……、
 皆抱えてる悩みなんて大して変わんねぇかなって
 ずっと思ってたけど、
 聞かなきゃわかんないこともたくさんあるなって。

 ただ、俺はあの3日間があってよかった、とは思ってます。


[俺の少ない接触範囲ですら“消える“つもりだったのが2人、
消えたりはしないだろうけど複雑な願いを抱えていたのが1人。
消えはしなくても、現実を大きく変えた者もいるのだろう。

大木さんの言うように、
夢から覚めたばかりのような感覚がどうしてもあった。>>449]*
(466) 2022/10/23(Sun) 20:39:45

【人】 大木慎之介

─ 三日後・病室 未國と ─


  ガラじゃねえのはわかってるよ。
  手ぶらってわけにいかないだろ……。


[未國のからかうような言い方を聞いて、
 苦笑を浮かべた。>>450

 いつもと変わらない軽口のやり取り。
 あの3日間には、一時失われもしたもの。


 それが戻れば、日常に帰ったことを
 当然実感するものなのに]
(467) 2022/10/23(Sun) 20:41:38

【人】 大木慎之介

[深刻さのない表情で他人事のように語られる内容は、
 真実味はあった。>>451

 曇った表情で言われたことも、>>452
 視線を落として続いた言葉も、>>453
 なにも言えずに黙って聞くしかなかった。

 意図的に明るくあろうとしたかのような言い方を>>454
 聞くと、思わず深くため息を漏らし]


  ……未國は願い事、最初は無いって言ってたな。
  けど、3日目には願い事しに行くって言ってた。
  その内容を、オレは知らない。聞かなかった。


[憶えていたくないような出来事が
 何かあったのかもしれない。

 思い返せばそう思わせるような変化が、未國にはあった。

 だから、未國の行動の概要だけが掴めそうなことを伝えた。
 3日間に何をしたかもわからないのでは不安かと思ったのだ]
(468) 2022/10/23(Sun) 20:41:55

【人】 大木慎之介

[その後、何か、言おうと思ったけれど。
 どうしても大木には言葉に出せなかった。

 未國に記憶が無いことを、寂しく思うと。

 そうしたら未國との間にあったことを
 話さなければいけなくなる気がして。

 もし、憶えていたくないことがあったなら、
 それを思い出すきっかけになってしまいやしないかと。

 それは怖かった。
 自分の都合で、友達を深く傷つけるかもしれない可能性は]*
(469) 2022/10/23(Sun) 20:42:06

【人】 未國 聖奈

 

── 三日後病室・大木と ──


 「 ……そっか。
   願い事、しにいったんだね 」


 どんなに大木の言葉に耳を傾けても
 あたしが何を願ったのか聞くことはない
 大木が、言葉を選ぶのがわかるから
 あたしも、ひとつひとつ、言葉を選んでいく

 
        
………、



 丁寧に、あたしは適切な言葉を探す。
 あたしだって 記憶を失っていることに
 あまりこれ以上触れたくなかったから


 探して、探して、そうして「ああ」と
 言葉を見つけて、小さく呟いて。

 
(470) 2022/10/23(Sun) 21:03:14

【人】 未國 聖奈

 


 「 ……あたしは、何か大木の役に立てた? 」

  
 空白の三日間。
 あたしは、誰かの役に立てていたのだろうか。
 せめて見舞いに来てくれた大木くらいには
 何か役に立てていたらいいな、…なんて。
 
 
…………、


 ………あたしはね、思うよ。
*

 
(471) 2022/10/23(Sun) 21:03:43

【人】 大木慎之介

─ ある日の放課後・千葉と ─


  そうだなぁ、オレもだ。
  ずっと幸せに生きてきたから。


[『自分のことも人のことも考えたのは初めて』>>464
 千葉の言葉に同意するように深く頷く。

 深刻な悩みが無いことは幸福の裏返しなのだと
 思う気持ちは、大木の結論だった。

 同じように共感を返してもらえると、>>465
 同じように安堵を感じて、表情に表す]


  似たようなこと考えてる奴がいると安心するなぁ。
  『俺が俺のまま』……か。


[言われた言葉をそのまま繰り返す。
 心に深く響くものがあって。
 千葉には自分に変えたい部分があったのだろうか、と
 頭を過った考えはあったが、その点を深く問うことはせず]
(472) 2022/10/23(Sun) 21:06:14

【人】 大木慎之介

[『そうできない願い』>>465
 ──自力では叶えられないような、
 幽霊に頼むしかないような願い。

 それを叶えるチャンスだったのだろうと思えば、
 友達に聞いた『欲』という言葉が
 自然と思い浮かぶ。>>3:286

 それから、そう簡単には叶えられない
 他者の消滅を願う思いも。>>1:229

 どちらも大木にとっては縁遠いもので、
 現実味のなさに同意する千葉の言葉を聞いて>>466


  ……あるもんだよなぁ、
  友達だと思ってた奴の“知らない顔”。

  オレも友達のこと全然知らなかった気がしちまって、
  不安になったり怖くなったりしたな……。


[同意するように表す言葉は、
 珍しく気弱そうに響くかもしれない。

 そのせいで疎外感のような、孤独感のような
 言い表しづらい感覚を覚えたことを、
 大木が忘れることは無いだろう]
(473) 2022/10/23(Sun) 21:06:39

【人】 大木慎之介

[『あの3日間があってよかった』>>466
 千葉の結論は、大木が抱いたものと同じだった>>3:569


  オレも、有意義だったと思うんだよな。
  結構辛い思いしたりはしたけど、
  あの日々が経験できてよかったと思う。

  だから……、


[一度言葉を切って、
 あれからまだ会っていない人たちのことを思い浮かべて]


  ……みんなにとって、そうだったらいいと思う。
  そうなってほしいと思って送ったんだ、
  「後悔すんなよ」って。


[ぽつりと、いつぞやのメッセージの
 裏にあった思いを呟いた。>>3:=20

 同じような祈りを抱いていた人がいると、>>3:92
 このとき知らなかったかもしれない]**
(474) 2022/10/23(Sun) 21:07:10

【人】 工藤 彩葉

 
― 旧校舎:あおちゃんと ―

[あおちゃんからの返信が届けば>>=17
私は彼女に短い返信をして、
その足音が近付いてくるのを待った。>>330]


 私こういうの、わりと平気なタイプだから。
 …それにやっぱりね、あの幽霊のこと、
 あんまり怖いと思えなくて。


[勇気あるねと言われたら、>>331
肩をすくめて微笑みつつ、声の方を見た。
代償の話を聞いた時には色々考えもしたけど、
結局あの幽霊のこと、危険な存在と思えないまま。

でも、よく考えたら私
見守り登校(?)してもらってたわけで
全く偉そうに言える立場 では
あとで羞恥心を覚えたのは>>320
今の会話を思い出したせいだったかもしれない]

 
(475) 2022/10/23(Sun) 21:10:50

【人】 工藤 彩葉

 
[窓から柔らかく射す月明りの元。すぐ近くに来るまで
あおちゃんの表情はよく見えなかった。
でもお互いの声色で、怯えがないのは見て取れる。

手元の花束を見つけて、それどうしたの、と尋ねれば
プレゼントと返ってきた声に、私は数度瞬きをして。]


 あおちゃんは、優しいね。


[と、また笑みを浮かべながら言いつつ、
一緒に幽霊の前へ足を進めた。

昨日、かなちゃんにメッセージを送った時>>3:=4
私は幽霊に返事をしてもらえないんじゃないかって
そう思ったのは、私の聞きたいことが彼女を通して
別の人のいつかの姿を思い浮かべていたからで。

幽霊さん自身に向き合える人だったら
別の結果になるんじゃないか、なんて考えていたから
紫色の花束を供えて優しい声をかける>>332
あおちゃんの隣で、話の行く末を
見守っていたんだけど。]
 
(476) 2022/10/23(Sun) 21:10:53

【人】 工藤 彩葉

 
[あれ。やっぱり難しかった?
と肩を落としかけた時。
三つ目の質問には返答があったようで>>333
私はつい両手を握りしめ、やったね!みたいな
リアクションをしてしまった。

やっぱりあおちゃんの場合、料理の話題が
一番心を通じ合わせられたのかもしれないね。
という感想は場違いかもしれないので
私も今はダンマリしておこう。


でも。後悔しないようにと考えた時、
自分と、近しい人のことばかり思い浮かべていた私は
あおちゃんが何を考えていたのか、>>334
その結果、口に出された願いも>>336
全く予想できていなくて。]


 えっ!?


[と思わず声をもらして、
幽霊ではなく隣のあおちゃんを凝視してしまった。]
 
(477) 2022/10/23(Sun) 21:10:56

【人】 工藤 彩葉

 
[口に出してしまったなら、
すでに願いの回数は消費されているのだろうか。
私は二の句が継げないまま、
続くあおちゃんの声に耳を傾けて。>>337]


 ……やっぱり、あおちゃん優しいね。
 優しすぎて、心配になっちゃうくらい。


[ごめんね、という一言に>>338
まずは困ったような笑みを浮かべてしまった。
困った、というよりも言葉の通り、
心配からくるものだったけれど。

誰かのために使うなら、って話はしたけど
まさか幽霊のために願いを使うなんて。

でも、あおちゃんの苦笑いがにっこりに変われば
私がその選択を否定する理由もなく。]
 

 土壇場だったの?
 もう、しょうがないなあ。


[気付けば、そんな気の抜けた声と
穏やかな笑みを浮かべていたのだった。]
 
(478) 2022/10/23(Sun) 21:10:58

【人】 工藤 彩葉

 
[それから一度、幽霊の方に視線を向けて。
急かすような様子は見えないのを確かめてから、
私はあおちゃんに向き直り。]


 私の願い事はもう決まってる。
 今一番叶えたいのは、あおちゃんの願いだから。

 だから…、教えてほしいの。
 私はどんなふうに願えばいい?


[おんなのこになりたい、は
彼女が天秤にかけていただろうものを思えば、
抽象的すぎるようにも思えて。]


 あおちゃんは、いつ、どうやって、
 どんな女の子になりたいの?


[真剣な顔で尋ねて、あおちゃんを見つめた。
首を傾げられるようなら、少し、相談しようか。]
 
(479) 2022/10/23(Sun) 21:11:01

【人】 工藤 彩葉

 
[私が考えていたのはこんなこと。
求められれば少しずつ、言葉にしたと思う。

一つ目は、過去を変える選択肢。
きっと、生まれた時からそうだったら、って
何度も思ったんじゃないかな。
でも失うもの、変わるものの大きさを考えれば
それは難しいのかもしれなくて。
それでも願ってみる価値があると思うなら、
私はきっと、頷いたと思う…けど。
本音を言えば少し寂しいとも思っていた。
だってそしたら、私たち出会えなかったかもしれない


二つ目は、未来に変わる選択肢。
たとえば卒業の日に。
それとも、いつか決心のついた日に
何かをトリガーにして、発動するような願い方。
その猶予のかわりに、本当に叶うのかどうか
ずっと不安がつきまとうことになるだろうけど。
あおちゃんが心の整理、ちゃんとできたのかどうか
私はまだ聞けていないから。>>2:=3]

 
(480) 2022/10/23(Sun) 21:11:04

【人】 工藤 彩葉

 
[……それとも。別の選択肢。

彼女は何も変わらずに、変わらないまま、
周りの方を変えてしまう選択肢もあると思った。
そのままの心と体を受け入れてもらえるように。
もちろん、全てを変えるのは難しくて
範囲は限定的になるのかもしれないけど。

でも、だって、本当は
何も間違ってなんかいないでしょ?
今のあおちゃんが、ここにこうして存在してること。
心を変えるのは苦しいと思う。
じゃあ体を変えるのは、どうなんだろう。
喜びだけが残るのだろうか。
それなら、いいんだけど…


…これは、苦しむだけの道かもしれないと。
そうも思うから、躊躇して。
彼女が思いもよらない様子なら、
私は何も口にしなかっただろう。]
 
(481) 2022/10/23(Sun) 21:11:07

【人】 工藤 彩葉

 
[きっと今この瞬間に、
女の子の身体を願うのが一番確実な方法。
それがわかっていても、私はたくさん考えた。
だってすごく、大事なことだと思うから。
 
もし答えの出ない問いなのだとしたら、
幽霊さんに託してみるのも
ありなのかもしれないけど。

今しか言えない一度だけの願いなら、
後悔のないように言葉を尽くしたくて。


あおちゃんは、なんて答えるんだろう。]*
 
(482) 2022/10/23(Sun) 21:11:09

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 不安を除いてやることは出来た。
  ただ、喜色の先には表情の歪みと涙。>>377

  いつか転んで泣いてしまった「秋獅ソゃん」に
  「絵音くん」は慌てて駆け寄りながらも
  ランドセルからハンカチや絆創膏を取り出したけれど。

  残念ながら、現在そうした習慣は無くなっていた。
  一瞬指を伸ばしかけるも互いの年齢を思い出し、引っ込めて
  幼い女の子にそうしたように拭ってやることも出来ず、
  少し狼狽えながら様子を見た。

  驚き返させてしまった一瞬の勘違いには>>373
  すぐに続けられた言葉で気づいたので、>>200
  泣かせてしまったことに対してのほうが、余程動揺した。

  でも、オレに出来るのは思ったことを伝えること。
  その涙が悲しみからではないのは理解できたから
  口を開いたのは多分、間違った選択ではない。 ]
(483) 2022/10/23(Sun) 21:17:44

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ その涙は感情が溢れたようなもので、
  精神が乱れているわけではないのだろう。

  涙を拭った秋獅ヘただ静かに聞いてくれて>>378
  拒みながら一方的に押し付けた遺言の時と違い、
  理解や納得のような相槌を打つ。>>379

  オレと秋獅ヘ別の人間だから、
  もう軽率は共感は示さないけれど。
  千葉との関わりで得た自分なりの結論のようなものが、
  彼女の道を見つける小さな手助けにでもなるといい。 ]

……ああ、任せておけよ?

[ オレもまた、しっかりと秋獅ノ向き合って。>>380
  それはこっちの台詞、って言葉は今は引っ込めた。

  だってこんなにも明るい涙を流す人に
  その気持ちを受け止めることに集中せず
  既に告げた礼を繰り返すのは無粋というものだ。

  彼女は、自分で選んだことを告げた時に>>372
  言葉少なくも思いが伝わるような返事をしてくれたのだから。

  もう狼狽えも心配もせず、
  微笑みだって自然に浮かべられただろう。 ]
(484) 2022/10/23(Sun) 21:17:55

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 柔らかく返される感触と伝え合う温度が、互いの生の継続を示す。
  そこにはもう、苦笑しあった時のような>>240
  気まずさや気恥ずかしさなんて、無かったんだ。>>94

  会う前は今の秋獅フ気持ちが知れず、
  何か出来ることがあるのかも分からなかった。

  生きていてほしかっただけ。
  助けたいとか感謝されたいとか、英雄願望みたいなものは無い。
  でも、こうなって良かったと思う。

  同じ人物の陰に立っていた、同じ願いを持った女の子に
  思い出にしたつもりでも今でも大切だった彼女に、
  何かをしてあげられて、いつか再び助けられることもあったりして
  新しい形でまた共に生きていけるのなら。 ]
(485) 2022/10/23(Sun) 21:18:06

【人】 大木慎之介

─ 三日後・病室 未國と ─

[言葉を探るような間をじっと待って、>>470
 何か思い当たるような呟きに目を瞬く。

 その後の問いにも少し驚いて、>>471
 答える言葉を探す間をほんの少しだけ空けて]


  ……うん。
  未國がいてくれてすごく助かったな。


[紛れもない本心を伝えて、微笑みを向けた。

 事の詳細を深く語る気は大木には無かったが、
 もし問われるならもう少し話すかもしれない。

 
 そして思うのだ。
 そんなふうに役立ちたいと思ってくれる未國だからこそ、
 あんなふうに仲間と思えて、互いに行動できたのだろうと]*
(486) 2022/10/23(Sun) 21:18:12

【人】 帰宅部 津崎絵音



…………いるよ

卒業しても、二人とも忙しくなって中々会わなくなったりしたって

それは変わらない。約束する

[ 自分を死体と称していた男が、
  誰かの幸せの中にいることを願われる。>>381

  きっと、それは幸福と呼んでもいいこと。


  ならば報い、応えなければならない。
  生きたこと、そうオレに願ったことを
  いつか未来の秋獅ェ後悔しないように。

  もう自分では駄目だ、なんて諦めることはしない。 ]
(487) 2022/10/23(Sun) 21:18:18

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 置き去りにしない祈りは、
  何度でも重ね、彼女を繋ぎ止め支えられるだろうから。

  誰かの呪詛がそうであったように。 ]
(488) 2022/10/23(Sun) 21:18:31

【人】 帰宅部 津崎絵音



なあ、指切りげんまんしようか

[ あどけない笑みに、同じように笑顔を返して提案した。>>383

  随分と子供じみた、過去を彷彿とさせる誓い。

  でも、今日だけはいいだろう?
  些細なことをそうやって真実にしてきたあの頃のように
  漸く歩き出す一歩目くらいは、形がある約束を結んだって。

  きっと誰にも、笑わせやしないよ。* ]
(489) 2022/10/23(Sun) 21:18:43

【人】 白瀬 秋緒

― 三日目・朝 ―


  …………そま先輩
  ……おはよう、ございます


[ 己の探していた人声を掛けられたとき、>>149
 繕うことも出来ず、昨夜から心の中で幾度か呼んだ名が出た ]


   ……っ、


[ なんで、酷い状態だとバレてしまうんだろうなと思った>>150
 己が余程分かりやすいのか、
 それとも普段に比べ余程酷い顔をしているのか
 未早はともかく、工藤や秋月、己の周りの人間が鋭いのか

 目の前の先輩は平気そうに見えていて、
 それでも色々のあったのだろうと本人の言葉から思う
 だとしたら、そま先輩は強い人だな、とも
 ずっとそんな風に感じていたのは、
 やはり守られていた後輩だから、だろうか
 相手も不器用だということは、下から見ていると気付かない>>152
 ]
 
(490) 2022/10/23(Sun) 21:34:23

【人】 白瀬 秋緒

 

  そま、先、輩………

  ……あたしの話、聞いてくれませんか


[ 吐き出していいと、思いの内を話しても良いという言葉>>151
 そのために探していた人だけれど、先にそれを言われてしまった
 声が震えてしまう、情けなく表情が歪む
 縋るようにねがいごとをした ]


  …………


[ そま先輩、挨拶に出なくて良いのかな、とか、今更な事を考える
 人が居る方からは離れた所に連れてきてしまった
 でも、上手く話し出せない。何を言うべきか分からない
 黙って、俯いて、 ]
 
(491) 2022/10/23(Sun) 21:34:52

【人】 白瀬 秋緒

 

  はい?????


[ 秋月の言葉にぽかんとした顔をした>>153
 こんな状況で何言ってんだこの人……の意味であるけれど、
 同時に心が少しだけ軽くなったことに気付く

 大丈夫ですよそま先輩
 ふーふーするぐらい、エアなでなでよりは普通の事だと思うんで……
 情けないとは思わないけれど、恐らくそこまで夢も見ていなかった
]
 
(492) 2022/10/23(Sun) 21:35:24

【人】 白瀬 秋緒

 

  ………………そま先輩って、不思議な人ですよね


[ 本当に不思議な人だな、と苦笑する
 そのままの勢いで、話し始めた ]


  そま先輩、あたし、やっぱり

 
(493) 2022/10/23(Sun) 21:35:58

【人】 白瀬 秋緒

 

『 
姉さんのこと嫌いになれない
 』


 
(494) 2022/10/23(Sun) 21:36:28

【人】 白瀬 秋緒

 
[ いつか聞かれて、今まで引き伸ばして来た答え>>0:420
 考えるまでもなかったこと>>1:170
 しかし素直に言葉になることはないもの ]
 
(495) 2022/10/23(Sun) 21:36:48

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 心の中、呟いている

 嘘だよ、本当は、>>1:353

 姉さんのこと好きなんだよ>>1:354 ]

 
(496) 2022/10/23(Sun) 21:37:13

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 本当は、上手く出来たお菓子を姉さんに食べてほしかった、とか
 素直になれずに空気まで壊してしまう己が憎い>>0:471 

 姉が両親に反発するたび、心を痛めているのを知っている>>1:348
 ……姉さん、今なんて受験生なのに
 あたしの心配までしないでよ
 こんなの、絶対良い環境な訳がない

 あたしは姉さんのこと、悲しませてばかりだ>>1:349
 そんな痛ましい顔を見るのが嫌だ>>1:431

 狂ってしまう、憎しみで、惨めさで、
 ……その優しさで>>2:313 ]

 
(497) 2022/10/23(Sun) 21:37:41

【人】 白瀬 秋緒

 
[ だから、

    あたし 姉さん
  ……
あいつ
あたし
の視界から居なくなるように、

  あたしが、ここから消えればいい
 >>1:615 ]
 
(498) 2022/10/23(Sun) 21:38:11

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 本当は、姉さんが居なくなれと願ったことなんて、ない>>2:312

 姉さんの方が世界に必要とされていて、
 姉さんはこの世界から居なくならない方が良い

 だからあたしが消えるのが最善なのだと、ずっと思っている>>3:17

 ただ死ぬだけならば
 周りの人のことなどどうでもいい、死んだら、何も感じないのだから

 でも姉さんは……姉さんは、悲しんで、心を痛めるだろう
 姉さんのそんな顔見たくない、から

 だから存在ごと消す事が出来るなら
 これはチャンスだと思った>>2:122

 絵音のように全てに忘れ去られたいからではなく、
 己はただ、姉に忘れてほしいがために、己の存在を消したがった
 ]

 
(499) 2022/10/23(Sun) 21:38:41

【人】 白瀬 秋緒

 
[ “姉さんには幸せになってほしいと願う”>>2:130

 “美しい人間はずっと知らずに幸せでいればいい”>>2:189

 だけどあたしが幸せにならないと、姉さんは幸せになれないから
 あたしが生きるだけなら彼にあげても良いと思ったけど
 姉さんの事を考えるなら、あたしはどうすればいいんだろう>>3:181>>3:316 ]

 
(500) 2022/10/23(Sun) 21:39:19

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 姉さんのことが嫌いだ
 あたしに優しくする姉さんが嫌いだ
 あたしが怒られるのは姉さんのせいじゃない
 勝手に折れたあたしが悪いし
 受け入れられないあたしが悪い

 それも全部受け止めて、そうじゃないと思うからこそ、
 あたしを励まして、家の中で唯一あたしの方を向いてくれている

 だから嫌いだ
 そんな美しい人間性が、本当に
 憎らしくて、憎らしくて、 ]

 
(501) 2022/10/23(Sun) 21:39:47

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 何でも優秀で、こちらを影に隠し、
 それでいて出来ない奴の気持ちなんて分からない

 姉さんの事を、嫌いだと思う、憎らしいと思う
 だけどそれでも、姉さんを嫌いになれない

 どうしたって、
している ]

 
(502) 2022/10/23(Sun) 21:41:05

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……姉さんのこと、好きだよ……

  でも、姉さんこと、嫌いで、憎らしいのも、本当で、
  だからあたし、姉さんのそばにいたくない、
  あたしなんか、いない方がいい……、

  でも、これからも生きなきゃいけないのなら、あたし、あたし…… っ、

 
(503) 2022/10/23(Sun) 21:41:53

【人】 白瀬 秋緒

 

  わからない、どうやって生きればいいのか、
  わからない、

  どうしたら生きられるのか、わからない


  わ、から、ない、 っ…………


[ 誰にも言うことのなかった思いを、
 その飴に甘えて吐き出す
 次々と溢れていく言葉は震え、涙声に濡れて、
 最後には泣き叫ぶようになってしまう ]
 
(504) 2022/10/23(Sun) 21:43:01

【人】 白瀬 秋緒

 

  姉さんには、しあわせていてほしい、

  だから、ねがうなら「姉さんの幸せ」、なのかな、……


[ 俯いて顔を覆う
 その間から、ぽつりと落ちた音 ]
 
(505) 2022/10/23(Sun) 21:43:22

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 保証のない未来は怖い>>3:437

 だから、
 あたしが何をしても姉さんが幸せで居られる確証が得られるのなら、
 ……あたしは、生きていくことが出来るかな ]
 
(506) 2022/10/23(Sun) 21:43:45

【人】 白瀬 秋緒

 

 [ あたしの声に、何か答えてくれますか、そま先輩* ]


 
(507) 2022/10/23(Sun) 21:44:44

【人】 未國 聖奈

 

── 三日後病室・大木と ──


 何処か緊張にもにた面持ちで、
 あたしは大木の言葉に耳を傾ける。>>486
 一言一句聞き逃すまいと、集中するけど
 集中する必要もなかったのかもしれない。
 だって大木の声は、いつだって大きいから。


 そうして返ってきた答えと笑顔に、
 あたしは硬くした表情をやわらげるだろう。


 「 ああ…よかった 」


 それはきっと心からの声だ。
 ──── きっと、あたしはその言葉を聞きたがっていた
 誰かの役に、立ちたかった。


 
(508) 2022/10/23(Sun) 21:47:10

【人】 未國 聖奈

 


 大木のすがすがしい笑顔に、
 あたしはもうひとつだけ、踏み込んでみようと思った。
 多分、聞いても許される。
 多分、聞いても あたしが傷つくことはない
 そんな気がしたんだ。



 「 ……大木は、願い事、できた? 」


 願わなかったんだ、って
 グループメッセ―ジとかに送られていたなら
 それはあたしが見落としているだけだ。

 大木の顛末をしらなかったあたしは、
 
勇気を出して、
踏み込んだ。 *

 
(509) 2022/10/23(Sun) 21:48:25

【人】 軽音部 千葉郁也

──ある日の放課後・大木さんと──

[自力では叶えられない願いごとなんてない方が幸せ>>472
その考えは俺もあの3日間のうちに思ったものだった。>>3:10

あの時は共感してくれた工藤の言葉に覚える安心感に
胸が痛んだのは、そうでない奴のことを考えて。

だから、俺の言葉に共感を返す大木さんも
似たようなつらさを悩む間は感じていたのではないかと思う。

だから、“安心する“と言う大木さんに頷いて。]

 ……はい、“俺が俺のままで“いたいって思えたのは、
 周りのおかげなんで。

 これからも、ちゃんと叶えてこうと思います。

[大木さんの顔を見てそう返す。
なんせ自分にかけてしまった願いだから、
叶え続けないと意味がないのだ。]
(510) 2022/10/23(Sun) 21:55:52

【人】 軽音部 千葉郁也




 大木さんでも怖くなったりするんですね。
 そりゃまあ、当たり前かもしれないですけど。

 ……でも、知らない顔を見ることでしか
 わからないこともきっとあったかなって。
 知らないとこも、これから知っていけたら
 良いなと俺は思います。


[誰でも怖いものくらいある。>>473
別にそれが幽霊じゃなくても。

似合わない気弱な発言に、
大木さんが感じた不安もこの先解消されていけば良いと思った。
誰かと向き合って感じたことがあるなら、
無駄ではないはずだと信じたい。]
(511) 2022/10/23(Sun) 21:55:58

【人】 軽音部 千葉郁也

[あの3日間があってよかったと同意する大木さんなら、
そんな心配も必要ないのかもしれないけど。>>474]


 そうですね、
 皆にとって有意義な時間だったって思いたいし、
 時間をくれた幽霊には感謝しときましょうか。


[だから、と続いた言葉に、ああ、と思い出して薄く笑った。]


 俺がやらなきゃのことクリアできたのは、
 後押ししてくれた奴がいたおかげで。

 それから、大木さんからのメッセージも。
 すごく励みになったんで。

 ありがとうございました。


[そう、今更ながら返せてなかった礼をすることができた。

きっと他にもあのメッセージに背中を押された者もいるのだろうと思えば、そのことも併せて。]**
(512) 2022/10/23(Sun) 21:56:01

【人】 大木慎之介

─ 三日後・病室 未國と ─

[ここは病室。大木といえどさすがに声量は抑えたが、
 それでも未國の耳には何の問題もなく届いたはずだ。
 大木の声はよく通るし、
 言うのを躊躇う内容でもない。>>508

 未國の表情が和らいだのを見れば、
 大木の表情からも僅かに残っていた強張りが消える。
 あのときつられて浮かべた微笑みのように>>3:219
(513) 2022/10/23(Sun) 22:10:54

【人】 大木慎之介

[だが願い事の件を問われると、
 どうしても一瞬、戸惑いが浮かぶ。>>509
 大木にとっては、既に未國に伝えたつもりの
 内容だったからだ。>>3:=19

 どうしようもなく寂しかった。
 未國が『憶えていない』のが、事実なのだと身に沁みて。

 けれどあの後に気が変わった可能性もあるわけだし、
 予定と事実はやはり違うものだ。
 そういうことと変わらないと自分に言い聞かせて]


  いや……オレは願いたいことが無かったな。
  一旦は考えたけど、やめたんだ。
  それでいいって思えたのは未國のおかげ。


[緩く首を振って、穏やかに伝えた。
 同じ思いを抱える未國と初日に話せなかったならば、
 3日間で大木がそう割り切れたかはわからない]*
(514) 2022/10/23(Sun) 22:11:28

【人】 大木慎之介

─ ある日の放課後・千葉と ─

[『俺のままでいたい』>>510
 繰り返してくれる言葉にじっと耳を傾けた]


  いい願いだな……。そう思えるって、
  自分が好きだってことだと思うからさ。


[何か思うところがあるのか、しみじみと
 感慨深げに呟いて、続いた言葉に少しだけ笑った>>511


  あるよ、そのぐらい。
  オレだって怖くなることも不安になることもあるし、
  悩むことも落ち込むこともあるぞ?

  そういうのあまり見せたくないから、
  出さないようにしてるだけで。


[隠していただけだと言って肩をすくめた。
 生徒会副会長として表向き見せていた姿や、
 大勢の前で話すとき──例えば旧校舎探検のときの姿からは
 おそらく想像はつかなかっただろう]
(515) 2022/10/23(Sun) 22:28:32

【人】 大木慎之介

[幽霊に感謝という言葉にも微笑んで、>>512
 メッセージの感想を聞くと嬉しそうに破顔した]


  千葉の励みになってたか。そりゃ嬉しい。
  送っといてよかったな……。

  あれは自己満足みたいなもんだし、
  誰にも何も思われなくても構わなかったけど、
  役に立ったって知ると嬉しいもんだ。
  ありがとな。
 

[今こうして共感し合える相手の役に立てたと思えば、
 それは本当に充実感に繋がった。
 礼を伝えてもらえたことが嬉しくて、礼を返して。

 それから少し雑談でもしたかもしれないが、
 夕暮れ前には解散することになるだろう]*
(516) 2022/10/23(Sun) 22:28:43

【人】 未國 聖奈

 

── 三日後病室・大木と ──


 「 そっか。 」


 穏やかな声に、ただ、頷いた>>514
 それはあたしのおかげだったらしいってこと、
 改めて、言葉にされて、少しだけ戸惑う。
 嫌な戸惑い方じゃない
 だけどそれを忘れている、という状態に、
 ほんのすこしだけ、心が痛んだ



 「 願い事なんて、
   急に言われても思いつかないよね。」


 あたしの返事は、あの日をなぞる>>0:570
 多分ね、あたしの顔はほんの少しだけ淋しそうに、
 大木に向けられていた。

             …………、

     その意味を、問われたとて
     あたしには、答えられないだろうけれど。 **


 
(517) 2022/10/23(Sun) 22:32:48

【人】 金海 叶冬


[ 旧校舎で
  生徒達は何を思い、どんな願いを叶えたでしょう。

  願いを叶えなかった人もいるでしょうか。

  ボクはその姿を探します。
  もしかしたら一緒に、誰かの姿もあるでしょうか。
 
  同じクラスのあやちゃん。
  
  学校で一番、お世話になったひとだから。
  みつけられたかな。
  みつけられなかったなら、
  それはメッセージとして送信されます。

  あやちゃんには最初につたえたかった。 ]

 
(518) 2022/10/23(Sun) 22:47:07

【人】 金海 叶冬




  あやちゃん。
  あやちゃんは、幽霊さんとはなせましたか?


 
(519) 2022/10/23(Sun) 22:47:26

【人】 大木慎之介

─ 三日後・病室 未國と ─

[返された頷きに、言葉なく頷く。>>517
 本当にあの3日間が無かったかのような返事を聞くと、
 ほんの数瞬、目を閉じる]


  そうだな……、幽霊に願うほどのは、なかなか。

  それをオレは幸せの証だと思ったけど、
  違う感想の人もいるんだろうな……。


[未國の感想はもしかしたら違ったのかもしれない。
 後から思い返せば、そんな気もしなくもなかった。
 けれどそんなのは結果論というもので。

 どことなく淋しそうな表情を見つめ返して、
 少しの間の後、目を逸らした]

[あなたがあの3日間に見つけ出した思いは、
 きっとこの先の人生でも
 またどこかで見つけることになるのだろう。

 あの日々の中で変わらなかった信念があるのだから>>358
**
(520) 2022/10/23(Sun) 22:47:44

【人】 金海 叶冬




[ それから、少しの間。 ]


 
(521) 2022/10/23(Sun) 22:47:55

【人】 金海 叶冬

 

  ボクは、出弦高校をやめようと思います。
  だからあやちゃんには
  お礼をいいたかったんです。


 
(522) 2022/10/23(Sun) 22:48:58

【人】 金海 叶冬

 


  ボクはあやちゃんの声が好きでした。
  たくさんやさしさに助けられました。


  友達になってくれて、ありがとうございました。


  ええと、
  あの、


  ……辞めてももし、よければ
  また 時々、連絡しても
  いいですか……?

 

  
(523) 2022/10/23(Sun) 22:54:43

【人】 金海 叶冬



[ ボクはせなちゃんを傷つけました。
  忘れたい、と願うほどの思いをさせました。

  ボクは
  せなちゃんの気持ちの全部を
  掬いあげられはしません。

  ボクがせなちゃんの立場だったら、の問いに
  ボクが答えなかったのは。

  ボクはきっと違う解答をするから。 ]

 
(524) 2022/10/23(Sun) 23:03:55

【人】 金海 叶冬


 [ 傷つけてごめんね。


   だから決めたことです。 ]

 
(525) 2022/10/23(Sun) 23:06:44

【人】 金海 叶冬




  願いごとを、自分で 
  叶えようと思います。


[ 出弦高校にはかなりのご配慮を頂いていますが
  出席日数だとかが怪しいのも事実です。
  二年生にはなれましたが、
  三年生に、あやちゃんや皆と卒業できるかは
  わかりません。 ]

 
(526) 2022/10/23(Sun) 23:10:34

【人】 金海 叶冬



 [ いつか、遠くから一緒に歌ってくれたこと、>>112
   見守ってくれた誰かと>>287

  自分のことばかりのボクは
  弱くて、何も気付けなくて、……だから、


  ポンコツの身体とは付き合わなくちゃいけないけれど
  ポンコツの心は今日でおいていかなくちゃ。 ]


 
(527) 2022/10/23(Sun) 23:16:46

【人】 金海 叶冬



  ボクはユメリンみたいに
  ……なりたいです。なります。
  何ひとつスタートに立ててないけど
  ボクは、

  ……ボクは。


  だから、応援してくれると、嬉しいです。


 [ ありがとうございます、って
   深く深い、お辞儀を。  ]**

 
(528) 2022/10/23(Sun) 23:20:47

【人】 軽音部 千葉郁也

──ある日の放課後・大木さんと──


 そう願えるきっかけがあったってだけですけど、
 ありがとうございます。


[いい願いと言われて、少し照れくさい気持ちになりながら
頬を掻いて返す。>>515
そう願ったきっかけと、それを最高の願いだと
言ってくれた奴のことを思い返して小さく笑った。]


 幽霊見た時も結構落ち着いて見えたんで、
 こう、やっぱイメージだけで判断したらだめですね。


[先輩で頼り甲斐がありそうで、
懐も広そうだと思っても不安や恐怖はあるのだ。

話さなければわからないことがあるとは
今更思いながら苦笑する。]


 ああ、そういうとこ見せたくない、のはわかります。


[俺の変な意地みたいなのとは全然違うから、
わかるというのは申し訳ない気もするけど。
そういう隠し方ならかっこつくのになとか考えてた。]
(529) 2022/10/23(Sun) 23:22:05

【人】 軽音部 千葉郁也


 大木さんの言葉は俺以外にも届いてると思います。

 ほんとはもっと早くお礼言いたかったんですけど、
 あの日は手一杯で伝えられなくて。

 こうして直接お礼言えてよかった。


[全てが終わった後でも、話せたことを、
話すきっかけをもらえたことをありがたく思う。

嬉しそうに笑った顔を見て、
相手も同じ気持ちであると感じて心が温かくなった。

あとはいくらか日常めいた会話をしてから
別れる時には改めて礼を告げて。

いくらか現実に戻ってきたような心持ちで帰路についた。]**
(530) 2022/10/23(Sun) 23:22:12

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ── 3day・旧校舎:彩葉ちゃんと ──
 
 
 僕の" 願い "。ずっと前から、強く、強く。
 悲しい事も経験して、抱いていたはずなのに。
 彼女の言う様に、優しいのかは分からない。 >>478
 でももう、僕はこういう性分なのかな。
 これで良かった、とまで思っているんだから。
 
 
  「 うん、だから …… 」
 
 
 たくさん彼女と相談して、" 願い "も打ち明けて。
 なのに土壇場で『 成仏して 』なんて
 身勝手なお願いしちゃってるんだから。
 彼女も自分の為に使って欲しかったんだけど。
 

           それでも彼女は言うんだ、
           僕の願いを叶えたいって。>>479
 
 
(531) 2022/10/23(Sun) 23:36:26

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 僕 …… ぼく、は ………

    いつ、どうやって ……… ?? 」
 
 
 いつ、どうやって、どんな女の子になりたいか >>479
 ──── 全然考えていなかった。
 見つめてくる彼女に 僕は大きく90度、首を傾げて。
 相談しようかという空気になれば小さく頷いた。
 
 だって、女の子になりたいとは思っていたよ?
 でもそれは ────
 こんな超常的なチカラでなるんじゃなくて
 もっとこう、服装とか
 必要であれば 医学的な方法で考えていたから。
 
 
(532) 2022/10/23(Sun) 23:36:29

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 そっか ───
 一回の願い事の中に含めたら、そんな指定も出来るんだ。
 
 
 「 彩葉ちゃん、あったまいいー 」
 
 
 僕のコトだっていうのに
 僕以上に考えてくれている姿をみて、ぽつりと。
 思わず無意識に零しちゃったけど
 これ以上思考の邪魔をしないよう、ありがとうは小声で。

 
 
(533) 2022/10/23(Sun) 23:36:32

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 彼女が挙げてくれる選択肢を、
 僕も真剣に ひとつひとつ考えていく。

 まず、過去を変える選択肢。>>480
 性別を変えるとなると、母のお腹の中から ?
 人生をやり直すという事になるんだろうか。

 でもそれは、今まで男として生きてきた僕を
 消し去るという事で。
 可能だとしても、頷けるものでは無かった。
 この人生だから得られたもの、人。沢山あるから。
 
 
(534) 2022/10/23(Sun) 23:36:35

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 二つ目の、未来に変わる選択肢。
 
 こっちの方が現実的だよね、と僕は頷く。
 何も考えていなかった僕は
 今すぐ女の子になるものだと思っていたけど。
 
 期間を設ける事が出来るのなら、
 医者にかかって診断書を出してもらったり
 出来る事は増えると思う。
 じゃあ、いつ ?って話になるんだけど ────
 
 
 「 僕さ、彩葉ちゃんと
   同じ女の子の制服を着て過ごしたい ……… 」
 
 
 僕は目を逸らして、少し恥ずかし気に。
 だから、卒業式以降はNG。
 3年になったら同じクラスになれるかも分からないから
 出来れば数ヶ月後。冬休みを挟む形で
 1ヶ月ぐらいお休みをもらってもいいかもしれない。
 
 
(535) 2022/10/23(Sun) 23:36:38

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 それから、別の選択肢が挙がったとしても >>481
 僕はすぐさま首を横に振っただろう。
 " 人の気持ちまで変えてはいけない " >>1:579
 憧れている先輩がそう言っていたんだ、って。

 
 
(536) 2022/10/23(Sun) 23:36:40

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 まだまだ考えてくれている彼女。 >>482
 その姿に僕は目を細め、そっと言葉を投げる。
 
 
  「 彩葉ちゃん
    僕ね、……ずっと女の子になりたかった。
 
    でもそれ以上に……
    どんな事でも相談できる
    女の子の親友が欲しかった。

               ………ありがとう 」
 
 
 伝えたあとは、慌てて目を逸らして。

 一緒にお店巡りしたり 服を買いに行ったり
 どちらかの家にお泊りして、お菓子食べながら
 恋の話で盛り上がったり。まだ恋自体知らないけど。
 男が好きか、女が好きかも分からないけど。

 
 いつか出来たらいいな、そう思った。
 " 親友 "って言葉使っただけでも恥ずかしいから
 今はまだ 心の中に留めておくだけ、だけど。
 
 
(537) 2022/10/23(Sun) 23:36:45

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 彼女のおかげで、
 明確な願いが出来た気がする。
 

 「 
今から3ヶ月かけて

   
だんだんと女の子の身体にして欲しい


             ……… これでどう? 」
 
 
 一ヶ月目、二ヶ月目とか
 どんな身体になっているのか怖いけど
 お医者さんにかかれば奇病扱いで、認知されるかな。
 胸の大きさとか、そういうのは幽霊さんに任せて。
 
 本当に願いを僕の為に使っていいのか
 もう一度だけ確認すれば、あとは彼女に託して。*
 
 
(538) 2022/10/23(Sun) 23:36:48

【人】 工藤 彩葉

 
― 夜の旧校舎・その後:千葉くんと ―

[急いで戻ってきて、見上げた千葉くんの顔は
なんだかすごく余裕に見えたから。>>324

あれ、本当はお願い事使った?なんて
もちろんそんなことないのは知っているけど、
そう言われたら少し、信じてしまいそうなほど。]


 よかった、


[って言ったのは、大丈夫だから、に対するお返事。
でもね、

肝試しの力、すごい。
なんて一瞬思っちゃったのも、
違うってわかってる。

やっぱり千葉くんはすごいな。

彼の笑顔を見て、私はそう思った。]
 
(539) 2022/10/24(Mon) 0:29:26

【人】 工藤 彩葉

 
[千葉くんからも、よかったの言葉をもらえば>>325
少しじゃないよ、もっとだよって
笑いながら念押しして。

地雷も無事に踏めたと聞けば、
つい喜んでしまったけど]


 …そっか! おめでとう。
 …って言ってもいいのかな?


[台詞だけ聞くと、やっぱり
この反応はおかしいかなって。
一瞬迷ったけど、千葉くんの表情を見れば
何も問題ないとわかったから。

本当によかったね、と
何度も繰り返しになる言葉を添えて、
私たちは笑みを交わした。]
 
(540) 2022/10/24(Mon) 0:29:28

【人】 工藤 彩葉

 
[欲しいものはすぐに思い浮かばなかったみたい。
急に言われてもそれはそうよね、って
逡巡する千葉くんを眺めつつ。>>326

帰りながら、という言葉には少し迷った。
旧校舎と、それから月の位置を見上げながら
日付変更まであとどれくらいだろう、と考えて。

今、何人くらいがお願いしたんだろう。
あと、何人くらい残っているんだろう。
破滅の願いとか、後悔のないようにとか、
三日間で話した人の顔や
メッセージの文面を思い出せば、
最後まで見届けたいような気持ちになって。

…でも、遠くから眺めていたって
何かできるわけでもないし。
そんな時間まで出歩いていては
さすがに私も、大目玉を食うし。
千葉くんだって同じだろうから、
巻き込むわけにもいかないし…。]


 うん、そうだね……


[と言いつつ、後ろ髪引かれていたところに。]
 
(541) 2022/10/24(Mon) 0:29:31

【人】 工藤 彩葉

 
[少し遡るけど、これは、
あおちゃんとのお話が終わって
願い事も済ませて、無事戻ってきたあとの話だから。

幽霊の前で色々真剣に考えてて、少しの間
千葉くんのこと忘れてしまっていたけど
(ごめんね)

大分待たせちゃったなと気付いたら>>319
私は慌てて、あおちゃんに事情を説明し
ちょっと行って謝ってくるね、と
一足先に駆け出したんだと思う。

そんな感じで、今。
千葉くんとの話が途切れたころに、
あおちゃんも旧校舎から出てきたかな。

それで、そこに人影があったなら。>>518
少しの間、月光を遮っていた雲が流れて
その顔が見えるまで、あとわずか。

私たちみんなが月の下で会えたとしたら、
旧校舎の幽霊と、それから、
ユメリンのあの歌のお導きだったかもね。>>-124
だってきっと、私も願っていた。
]*

 
(542) 2022/10/24(Mon) 0:29:34

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 生きることを選んだオレの時間は、
  あの夢幻のような日々を過去へと変えていく。

  誰かが意識不明で病院に行った、とか
  誰かが転校することになった、とか
  ……それなりに知る誰かの身体が
  少しづつ変わろうとしてるのは特に、なんだけど

  多分知ることはないか、
  耳に入ってもその時には関われる余地は無くて。
  奇跡を与えた神様のその後も知ることはない。

  それは寂しいことなのかもしれない。
  だが、人間の両腕はいくら広げても、
  その長さには限りがあって。
  神様ですら大きな願いを叶えられない。
 ]
(543) 2022/10/24(Mon) 0:31:22

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 未来は不透明でこれからの努力次第とはいえ、
  願いに関わる悩みは一先ず解決したといってもいいオレは

  投げやりになって放置しっぱなしで
  もうグループを開くことも怖くなっていた出来事の元凶に
  凄い勢いで謝られることになったりした。
 
  ……てっきり優先順位が低い存在だと思っていたのに、
  意外と好かれていたことを知った。

  好意的な面でしか噂が流れていなかったのは、多分。
  こいつが目撃した奴らにフォローしてくれたのかもしれない。

  オレも自分のことばかりだった、って謝って
  今は普通に皆とメッセージのやり取りもリアルの関わりもしてる。

  ただ、目指すものが決まったオレは
  少し距離を置いて、その時間千葉と過ごすようになるだろう。

  何も目的が無く、ただただ家にいたくなかった
  それでも育ちが抜けず夜までは付き合わない奴と
  嫌なことを考えずに楽しく遊べるように関わってくれたことには
  とても感謝しているし、何らかの形で関係は継続したい。 ]
(544) 2022/10/24(Mon) 0:31:40

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ そして、母親と共に通院を開始した為に
  処方される睡眠薬で滅茶苦茶な生活リズムが改善された。

  いずれはこれ無しで眠れるようにならなきゃいけないんだけど、
  頑張らないといけないことが沢山ある間は、
  せめて卒業が確定するまでは許してもらおう。

  前向きになった母親は、
  その内父親とも以前のように顔を合わせて話せるかもしれない。

  家にいるのが嫌になり一人部屋を借りていたその父親は
  手が治ったことを連絡するとすぐに帰ってきた。

  これからどうしていきたいかを語ると、
  真面目に聞いてくれた一方、再発の心配をされて驚いた。
  ──家庭を壊した原因の息子を恨んでいると思っていたのに
 
  まだこの人は、父親だったのだ。
  妻の生き甲斐のピアノを、保ち続けていたように。 ]
  
(545) 2022/10/24(Mon) 0:31:54

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 無意味な死体ではなかったオレは

  千葉とバカをやったり、一緒に努力したり
  秋獅フ話を聞いたり、時に二人で悩んだり
  天ヶ瀬の菓子を食べて、今度こそ美味いと笑ったり。

  勝手な嫉妬や負の感情を抱いた鈴掛未早と夏実を目で探し、
  どうしているか気になりながらも、会いには行けなかったり。
 
  色んな驚きや変化を得ながら、
  一転し忙しなくなった毎日を過ごしていく。
  周りの人達に助けられ、
  当然ではない奇跡を与えられ今があると忘れないままに。* ]
(546) 2022/10/24(Mon) 0:32:33

【人】 工藤 彩葉

 
― 夜・その後:千葉くんと ―

[旧校舎を出て、そのあと。
その場にいた面々で色々お話したりして、
帰るのは少し遅くなってしまったかもしれない。

でもまだ、お話の途中だったから。
千葉くんからギターの練習の話が出たのは、>>327
きっとまた、二人で歩く帰り道のことだったよね。

最初は、それが欲しいものの話の続きだと
私にはわからなかった。
わからなかった理由は、一旦話が途切れてしまった
そのせいだけじゃなくて。


きょとんとしていれば教えてもらえたかな。
そうじゃなくても、少し遅れて気付いたら]


 ……それじゃ、お礼にならないよ。

 だってそれ、どちらかというと
 私のお願い事だもの。


[苦笑、ではないんだけど、どう言えばいいんだろう。
じわじわ浮かぶ喜びに、
どこか戸惑うように私は笑った。]
 
(547) 2022/10/24(Mon) 1:11:32

【人】 工藤 彩葉

 
[少し下がった声のトーンに、
滲むものが私にも見えた気がする。
それだけ真剣に、言ってくれてるんだってこと。

不思議だった。
一年近く放り出したままだった私に、
千葉くんはどうして
そんなふうに言ってくれるんだろう。

楽しいって言ってくれるのは嬉しい。
でもどう考えたって、ろくに弾けない私より
いつも組んでるメンバーと演奏する方が、
千葉くんにとっては楽しい時間のはずなのに。

頼むならともかく頼まれるとは思わなくて、
私はそこまで自惚れてなくて、

だから、なんて言えばいいのかな。
この気持ちのこと、よくわからない。]
 
(548) 2022/10/24(Mon) 1:11:35

【人】 工藤 彩葉

 

 …でも、千葉くんがそう言ってくれるなら。
 ううん、本当は私からお願いしたかった。

 私、今度こそちゃんと、
 真剣にギターの練習しようと思ってて。


[だからまた、お願いしてもいい?
って、今は建て前も何もなく、
まっすぐに千葉くんを見て言うことができた。

私がギターを弾きたいと思った理由も、
果たしたい約束のことも、>>3:402
練習を途絶えさせてしまった迷いのことも。>>3:404
きっかけがあれば全て話したと思う。
それが今じゃなくても、もしかしたら、
重いとか面倒だと受け取られたとしても。


でもその前に]


 …困ったな。もらってばかりで、
 どうお返ししたらいいかわからないの。


[やっぱり今は、その話題に戻ってきて。]
 
(549) 2022/10/24(Mon) 1:11:38

【人】 工藤 彩葉

 
[一緒に奏でることがお礼になるのかな。
私はそこまで自惚れてはいなかったけど、

私だって本当に楽しかった。

「千葉くん、歌も上手だね」って驚きながら、
もっと聴かせてとねだったり。

千葉くんの手の形真似してるのに、
全然うまくコードが押さえられなくて
「無理、指がつりそう」なんて弱音を言ったり。

ギターを弾くのはやめてたくせに、
あの日の歌だけ何度も聴いて>>1:552
メロディーも歌詞もすっかり覚えてしまうくらいに。

だから私は、]
 
(550) 2022/10/24(Mon) 1:11:41

【人】 工藤 彩葉

 

 ……じゃあ、ねえ、
 『 Let It Be 』が弾けるようになったら。
 そしたらその次は、

 千葉くんの一番好きな曲。
 私に教えて?


[それまで付き合ってくれるかな、と
はにかむように言って、私は笑った。]
 
(551) 2022/10/24(Mon) 1:11:43

【人】 工藤 彩葉

 
[その曲を奏でる時のこと、
千葉くんに伝えられるのはいつになっただろう。

聴かせたい人がいて。
その人のために、私はギターを手にして。
くじけそうになったけど、
それでもまた、頑張ろうと思えたのは。

千葉くんがいてくれたからなんだよ。


というのを、今すぐ伝えるのは恥ずかしくって、
多分難しいんだけど。]
 
(552) 2022/10/24(Mon) 1:11:46

【人】 工藤 彩葉

 
[願いに向き合うための三日間。
あるがままに、って二人で話して。
だから私も、目を逸らしていたものに向き合った。

そしたらね。本当に今更、気付いたの。
一年もかかって馬鹿だなあって、
我ながら少し笑ってしまうんだけど。

私がギターを爪弾く時。思い浮かぶのは、
おじいちゃんとの思い出だけじゃなくて。
今はそこにもう一人、いてくれるんだってこと。

だから私はきっと、
ギターを嫌いになることはない。
今はそう思えるから。

約束を果たせても、果たせなくても
笑っても泣いても、あるがままにその曲を弾いて。]
 
(553) 2022/10/24(Mon) 1:11:48

【人】 工藤 彩葉

 
[そうしたらね、その次は。
千葉くんの好きな曲を、
千葉くんに向けて、弾いてみたいなって思う。

生徒が先生に演奏を披露するのが、
お礼になるかどうかはわからないけど。
できたら、受け取ってほしいな。

歌にだって、挑戦してみようかな。
千葉くんも一緒に歌ってくれないかな。
千葉くんのベースとも合わせられるように、なんて
いくらなんでも高望みがすぎるかな。

そんなこと考えていたら、
やっぱり恥ずかしくなってきて。

千葉くんの顔を見ていられなくなった私は、
ギターを教えてくれた彼の手の方へ視線を下げた。
それは今も、ポケットの中にあったかな。]*
 
(554) 2022/10/24(Mon) 1:11:51

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day夜・旧校舎前 工藤と──

[工藤が何か急いで戻ってきた後に重ねて謝る理由は、
俺が夜の旧校舎前という普段なら
絶対居たくない場所にいるのを心配してくれたからだろう。

大丈夫なことを伝えた先で安堵の声を返す表情からは、
痩せ我慢でもなく本当に大丈夫だと
伝わったのだとわかったから>>539
今ばかりは多少はかっこついたかなと思っておこうか。

どうやら俺も役に立ってはいたらしいと>>540
念を押されたことには素直に受け止めて、
どういたしましてって今更返すのは
微妙に気恥ずかしくなったけど。

それから、他人の地雷を踏むという話題に
そぐわないお祝いの言葉に肯定を返して。]


 うん、おめでとうであってる。
 ありがと。


[まるで自分のことみたいに喜んでくれる笑顔に、
昼間に出せた勇気のことを
本当によかったと改めて実感が湧いた。]
(555) 2022/10/24(Mon) 2:30:54

【人】 軽音部 千葉郁也

[工藤からのお返しについて考える素振りをした後、
帰るかという提案には迷いがあるみたいで。

まだ何か用事があるのかと疑問には思う。
いくらかの沈黙の後、帰ることに決めた声も
どこか躊躇がある響きに聞こえたから。>>541

何かあった?と聞くのに少しの間が開いた。


その時、旧校舎から人影が出てくるのに
一瞬びくりとしたけど、
月明かりに照らされた顔に見覚えがあれば
安堵の息を吐いて手を振る。]
(556) 2022/10/24(Mon) 2:32:26

【人】 軽音部 千葉郁也



 天ヶ瀬、来てたんだな。お疲れ。


[叶えても叶えなくても後悔があるかもしれない願いを
天ヶ瀬はどうしたのだろうか。

どちらにしても後悔は少ない方を選べたなら良い。]


 今度料理部に顔出す時は、津崎連れてくわ。


[実験台は多い方が良いだろって笑って伝える。
天ヶ瀬の願いがどうなったにせよ、
変わらず気軽に話せる関係には変わりないのだし
今度は胃に優しいものが食べたいなとは
授業中のやりとりで伝えてある通りだ。

ああ、でも、呼び方が苗字じゃなくなるくらい
仲良くなれる日が来たら良いなとは実は思ってるよ。
したら俺も下の名前で読んだ方が良いかな。]
(557) 2022/10/24(Mon) 2:32:36

【人】 軽音部 千葉郁也

[それから現れたもう一つの影にも、
やっぱり驚いて変な声を出したけど、
もしかしたらあっちも同じような声を出したかもしれない。]


 ……かなみ?


[正直、心底安心した声になっていたと思う。

願いごとはする前なのか後なのか判断はつかなかったけど、
彼女の“これから“について教えてもらえれば、
少し寂しくはあっても悲しくはないと思えただろうから。]


 勝負に勝ったみたいでよかった。
 俺もね、ちゃんと勝ったよ。


[学校では会えなくなっても連絡は取れるし、
ライブハウスに来られる日は楽しみにしておくとして、
そうでなくとも音源くらいは送れる。
だから、勝ったら聞かせるって約束は叶えられるはずだ。>=3:60

これからは音を届けることで、かなみのことを
俺からも応援できたら良い。

よろしくって伝えた時から、友達だと思っているし。]**
(558) 2022/10/24(Mon) 2:32:53

【人】 白瀬 秋緒

― 三日目・放課後 ―


  青葉、先輩……


[ 頷く青葉先輩と目が合う
 この人は己と目線が近いのだと今更気付いた

 緩やかに、穏やかに微笑む天ヶ瀬は、何でもないことのように応える>>442
 己が調理室を飛び出した時も、何でもないように、あっけらかんと、お菓子を置きにきたことを思い出す
 今ならなんとなく分かる
 青葉先輩は何も考えていない訳ではなく、それが青葉先輩なりのやり方であるということ ]


  ……はい、そーですね
  ……ありがとうございます


[ 青葉先輩はきっと、いつも己の、関わる人の、心が軽くなるようにと望んでいて、それを現実にするために動いている
 だから……素直に、甘えようと思う
 その柔らかな救いに

 己に何があったかを、いずれ天ヶ瀬に話すことがあるかもしれないし、ないのかもしれない
 天ヶ瀬の願い事もいつか聞ける日は来るのだろうか。でもそれは、知らずとも良いことなのかもしれない

 だからこそ微笑んで、日常のまま、並んで歩いた ]
 
(559) 2022/10/24(Mon) 2:37:12

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 己の伝えたかった事を伝えて
 それは一方的なもの、というか、自己満足のようなものだったけれど
 あと、ハラハラさせてしまったけど

 驚いたような反応をしていた天ヶ瀬が口を開いて出た言葉が、
 それを受け取ってくれた言葉だったから>>443
 聞いて、内心少し泣きそうになった
 顔には出なかったけれど安堵の表情はしていたと思う

 あたし、この三日間で、泣きそうになってばっかだな
 ……心が泣きたくなることはずっとあったけれど、ここまで目まぐるしくはなかったと思う
 それだけ素直に、どこにも出せずに隠されていた心を、己で認められたのかもしれない
 でも今は、悲しみではなくて、嬉しい涙だな

 青葉先輩はやっぱり、人を笑顔にする天才なのかもしれない
 おどけたようなお辞儀に、笑みが溢れた ]
 
(560) 2022/10/24(Mon) 2:38:02

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……はい

  そーですね
  みんな、一緒に。あたしも、そうしたいです


[ “明日”と
 その約束に応えられることを、嬉しく思う>>444

 みんな、というのなら、己が考える手助けをしてくれた人たちを、呼ぶのも良いのかもしれない
 だって甘い匂いの漂うあの部屋は、誰もを受け入れているのだから

 そんな日常を想像出来る程に、未来を想うことに何の重苦しい気持ちもなかった ]
 
(561) 2022/10/24(Mon) 2:39:30

【人】 白瀬 秋緒

 
[ いつかまた道に迷って行き詰まった時
 その時は天ヶ瀬に頼るのかもしれなくて
 その時の青葉先輩は、もしかしたらいつもの青葉先輩とは雰囲気が違って見えるかもしれない
 あのメッセージのような

 だけど己は、それでもきちんと向き合おうと思う
 あのメッセージが、道標をくれた時のように

 代わりなんていない>>445
 そう、誰も己の代わりにはなりはしなくて
 ……この人のことも、哀しませずに済んだのだ

 青葉先輩の後輩であることを、捨てなくて良かった
 青葉先輩と、これからも放課後の日常を過ごすのだろう
 それは、生きているからこそ感じられる、幸せなこと* ]
 
(562) 2022/10/24(Mon) 2:40:15

【人】 工藤 彩葉

 
― 夜の旧校舎:あおちゃんと ―

[願い事ならたくさんあった。

身長だって伸ばしたいし。
季節限定のお菓子、年中食べたいし。

宝くじだって、当たってほしい。


でもひとつだけ願うなら、
優先順位を決めなくちゃいけないから。


つまり、そういうこと。

私にとって、今一番大切なことを
ちゃんと願っているんだよ。>>531]
 
(563) 2022/10/24(Mon) 2:50:15

【人】 工藤 彩葉

 
[もし言葉にするんだったら、そうだな、



『 天ヶ瀬 青葉ちゃんの、
  心からの笑顔が見たいです 』


…でも、うっかりそれが
幽霊さんへのお願いに取られちゃったら
笑いごとじゃ済まないから。

今は、心の中でだけ呟いておくね?]
 
(564) 2022/10/24(Mon) 2:50:18

【人】 工藤 彩葉

 
[それはさておき。90度傾いた視界では、>>532
世界は相当回転しちゃうだろうから。
戻して、戻して、と言いつつ
私の考えていたあれこれが、
あおちゃんの頭の中になかったことは察した。

なので、挟まれた相槌?も>>533
ありがたく受け取っておきましょう。

でもね、やっぱり色々言っていて、
内心、不安に思う部分もあったから。

だって、打ち明けてもらったばかりで
どこまで踏み込んでいいかなんてわからなかった。
我慢してたこと、傷だってたくさんあるかも。
不用意に触れていいものだとは思えなくて、
この先、ゆっくり近付いて行けたらと思っていて、


でも今はそんなこと言っていられないと。
意を決して、した話。>>480

それに「ありがとう」をもらえたなら、
私もこっそり、安堵と笑みを浮かべた。]

 
(565) 2022/10/24(Mon) 2:50:21

【人】 工藤 彩葉

 
[あおちゃんにとっての一番いいタイミング、
私にはわからなかったけど。

予想するなら、バスケに関わることかな、とか
やっぱり考えていたものだから。

恥ずかし気に言われたその言葉、>>535
どういう意味だろって、すぐ理解できなくて。

「いつ」にするかを決める基準に、
私も入れてもらってるんだってこと。
気付いたら、目を丸くして]


 え、私?


 
よ、よろこんで…………



[赤面して、もじもじしながらそう言っていた。
何かなこの空気。
でも嬉しかったの。
]
 
(566) 2022/10/24(Mon) 2:50:25

【人】 工藤 彩葉

 
[だけど、その次の言葉を伝えてくれた時は>>537
ちゃんと目を合わせていられたから。
先に逸らされてしまったけど、それは気にせずに。]


 うん。

 …し、親友かあ。そっかぁ、ふふ…

 ご、ごめんなさいこんな時に…
 あの、つい照れちゃって、顔が…


[気にしなかったんだけど、
私も真面目な顔を維持できなかったから、
ちょうどよかったのかも。

どうしても緩んでしまう顔を、両手で覆った。]


 こちらこそありがとう。
 これからも、よろしくね。


[そう言った時には、照れくささを乗り越えて
もう一回目を合わせられたらいいんだけど。]
 
(567) 2022/10/24(Mon) 2:50:28

【人】 工藤 彩葉

 
[そうして、相談の末に。
あおちゃんが願いを決めたなら、
私もうん、と頷いた。

お待たせしました、と幽霊に向き直り。
そうだね、まずはご挨拶からやり直し。>>296

そうして口にした、]


 
私の♀閧「は、


  
ここにいる、天ヶ瀬 青葉ちゃんが


            
――――……
 >>538

 
(568) 2022/10/24(Mon) 2:50:31

【人】 工藤 彩葉

 
[…それから。

願いの取り違えはもう起こらないだろうと、
私も少し、幽霊に声をかけてみたりしたけど
やっぱり、彼女のことはよくわからなかった。

幽霊の姿が見えなくなってからだったかな、
私はあおちゃんの、袖のあたりを軽くつまんで、
遠慮がちに声をかけ。]


 …その、大丈夫?
 願いの実感とか、まだないでしょう。
 やっぱり、心配かなって……


[一番いい道を選べたら、と思って
あれこれ提案したけど。そのために彼女は、
これから不安と戦わなくちゃいけないんだろう。
少し申し訳ないような気もする。

…だからこそ、ううん、
さっきの言葉をもらったからこそ。>>537
私にはひとつ、伝えておきたいことがあった。]
 
(569) 2022/10/24(Mon) 2:50:35

【人】 工藤 彩葉

 

 …あのね、これはさすがに…
 その、自惚れがすぎるかなって
 言えてなかったんだけど。

 私には、幽霊さんみたいな力はない。
 でも、あおちゃんの望みには全然足りなくても、
 少しならその願い、叶えられるんじゃないかって。

 打ち明けてくれた時から、思っていて。


 …つまりね、これからずっと。
 明日からの三か月もだよ。ずっとね、
 私の前では青葉ちゃんだから。


 あおちゃんは、ずっと女の子だからね。

 
(570) 2022/10/24(Mon) 2:50:37

【人】 工藤 彩葉

 
[そう言ってまた、照れくさそうに笑って。
でも私は、目を逸らさなかったよ?

今度、お店に行く約束は
もちろん覚えていてくれるよね。
三か月の間にも機会があったら、
私の制服着てみる?と聞いてみようか。
あおちゃん、髪を伸ばしたりしないのかな。
今の長さでも、少し巻いてみたら可愛いかも。
私、それだけは得意なのよって
腕前披露の機会も狙ってみよう。

その先も、たくさん、たくさん、
一緒にやってみたいことがあって。
私たち同じこと考えてたねって、
いつかきっと、答え合わせができるはず。


…そうして話が一段落したら、
私は慌てて、一旦外に
走って行ってしまったんだけど。>>542

慌ただしくてごめんねって、あとで謝って。]


 また明日ね!


[と笑って、その日はお別れできたと思う。]*
 
(571) 2022/10/24(Mon) 2:50:41

【人】 白瀬 秋緒

 
[ また涙を、拭ってもらえたらと思う>>483
 いや、ちょっと恥ずかしいか、やっぱ

 沢山見える笑みに、幾度も安堵してしまう>>484
 でもこれからも、全てを含めて、沢山機会が訪れると良い

 ただ純粋な、「生きていてほしい」という祈り>>485
 最初は受け取れなかったそれ
 やっぱり今でも、身勝手だとは思うけれど
 あたしはそれに救われた ]
 
(572) 2022/10/24(Mon) 3:05:25

【人】 白瀬 秋緒

 
[ でもやっぱり、一時的じゃダメなんだよ>>2:124
 絵音くんがそれのひとりであっていてほしいと思うよ

 だからあたしは、確かな言葉が欲しかった
 だから彼に永久をねだった
 ……やっぱりあたしは、絵音くんの“妹”だ ]

 
(573) 2022/10/24(Mon) 3:07:11

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……うん


[ 受け入れた言葉に、どこか幼い少女のように応える
 望んでいたものが叶えられた、無邪気な音 ]
 
(574) 2022/10/24(Mon) 3:08:08

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……約束!

 
(575) 2022/10/24(Mon) 3:09:13

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 彼の提案に頷いて、そして絡まる小指
 それはあたしを繋ぎ止めて、>>488
 そして絵音くんを繋ぎ止める糸>>487
 言葉と共に、大切なものを貰っちゃったな

 幼き日、幾度も重ねたような形の誓い
 始まりを告げる約束を、今* ]
 
(576) 2022/10/24(Mon) 3:10:40

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day夜・帰り道 工藤と──

[旧校舎前、月明かりの下で会えた面々とは
どのくらい会話を交わしただろうか。

工藤を送る帰り道の途中は、
別のことに心臓が多少忙しくはあったから
物音や横切る猫の影なんかには
驚いたりはせずに済んでいたかな。

唐突に再開した話の続きに
工藤は不思議そうな顔をしていて。>>547
前置きを忘れていたことに気づいて、
どんだけ緊張してんだよと頭を掻いた。

渡したピックのお返しの件って伝えたら、
戸惑ったような笑みが返されて。

“それじお礼にはならない“って返事は、
断られたかなと一瞬思った。

工藤からの願いごとになると言われたら、
教える以上は便宜上そうなるかもとは
わかってはいるのだけど。]
(577) 2022/10/24(Mon) 4:40:41

【人】 軽音部 千葉郁也

[納得したつもりの“もっともらしい理由“、
それがなくなった後も切り出せなかったのは
俺が臆病だからで。

クラスも別れれば尚更、
また話を持ち出すのは不自然かもしれない。
今もなんで?って思ってるんじゃないかなとは。

なんでって聞かれたら、なんて答えたら良いのだろう。
それこそギターの練習どころじゃなく、
気まずくなるかもしれない。

答えられる気がしないのは
やっぱり臆病なのだと思うけど。
今はまだ、もう少し俺に勇気が出るまで
猶予があることを願った。]
(578) 2022/10/24(Mon) 4:41:00

【人】 軽音部 千葉郁也



 ……いや、俺にとってはお礼になるから。


[ゴリ押しが過ぎるかなと思っても、
ほかのお願いというのも今は出てこなくて。
困らせてなければ良いのだけどと、工藤の表情を窺った。

此方をまっすぐ見て続けられたのは、
逆に工藤からのお願いに変えられた言葉で。>>549]


 工藤がそれで良いなら、うん。
 任されるよ。


[俺のお願いも叶ってるわけだし、
お返しを他に考えなくてもいいって思ったんだけど。

真剣に考えてくれてる様子を見れば、
口を挟むのも憚られて工藤の言葉を待った。]
(579) 2022/10/24(Mon) 4:41:14

【人】 軽音部 千葉郁也

[そうして、伝えられた提案は予想外のものだったから、
少し驚いたような顔で見てしまったと思う。>>551]


 ん…、『 Let It Be 』が弾けるように
 なるまではもちろん付き合うけど、

 俺の好きな曲…、は、うん、わかった。
 その時教える。


[弾けるようになったその先もあるって
意味だと受け取れば、
それは正しく俺にとっては
嬉しいことだから充分すぎるお礼だ。

だから、その約束をお礼として
受け取れる日を待つことに頷いた。

はにかんだ笑顔に上手く笑って返すのは
少し難しかったかもしれないけど、
何度か見せた変な顔になるのは堪えたつもり。]
(580) 2022/10/24(Mon) 4:41:37

【人】 軽音部 千葉郁也

[工藤がギターを弾きたい理由、
途切れた練習の裏にあった気持ちのこと。>>549
それを聞いても面倒や重いとは思うわけはなくて。

話してくれたことが嬉しいし、尚更に、
頼ってくれたのが俺でよかったと思うに違いなかった。

工藤がギターを嫌いにならずにいる理由になれたなら、
それほど嬉しいことはない。>>552

それを工藤が伝えてくれる時には、
俺の中に今はまだ残ってる臆病は振り払えていれば良いと思う。
いや、多分きっと、それまでには伝えられるはずだから。]
(581) 2022/10/24(Mon) 4:42:13

【人】 軽音部 千葉郁也

[卒業くらいまでには?って言ってた教本も、
返す必要はなくて。
期限はやっぱりなくていいよって伝えておこうと思う。

お礼の曲を聴かせてもらえる時には
必要なくなっているかもしれないけど、それでも。

工藤の歌も聴きたいっていうのは
しつこい勧誘のことを思えば知ってるかもだけど。
いつか一緒にセッションできれば良いとは思うから。
その日が来るまで練習は付き合いたい。

願いごとが増えてしまって困るけど、
それも自分で叶えていけたら良い。


此方の顔から逸らされた目線が下に落ちるのを>>554
追った視線の先、ポケットに突っ込んでた手を出して。
幽霊から記念品を受け取った掌を、
月明かりの下で見つめる。


一度目を伏せて息を吐くと、
硬くて繊細さの欠片もない俺の指先とはまるで違う、
隣を歩く細くて柔らかい指に触れた。

夜道が怖いからとかそういう照れ隠しを
今は言わないでおくくらいの勇気が
幸いまだ品切れしてなかったのは、
さやけく照らす月明かりのおかげなのかもしれない。]**
(582) 2022/10/24(Mon) 4:42:54

【人】 工藤 彩葉

 
― 夜・旧校舎の外で ―


 かなちゃん、


[その姿を認めたのは、>>518
千葉くんと話をしていたあとのこと。>>542
千葉くんも気付いたみたいで、>>558
少しみんなで言葉を交わすことはできたかな。]


 うん、幽霊さんには
 もう一回声をかけてみたんだけどね。
 やっぱり、名前を聞くこともできなくって。

 あ、でもあおちゃ…、天ヶ瀬くん、には
 少しお話してくれたみたい。すごいよね。


[幽霊の話には、そう返したんだけど。>>519
あおちゃんのみんなの前での呼び方、
さっき確認しておけばよかったって、内心焦った。
どうしよう、私もう馴染んじゃって、
最初に出てきてしまう。
まだ色々内緒だったら気をつけないと…
なんてこっそり頭の中で考えて。]

 
(583) 2022/10/24(Mon) 4:52:42

【人】 工藤 彩葉

 
[それから、少しの間。

私、何を言われるのか
ちっとも予想できていなかったから。

かなちゃんの願い事は何だろう、
良くないことだったらどうしよう、
この時間なら、もう行ってきたあとかな、
そうだよね、悪いことは何もないよね。


なんて、顔には笑顔を浮かべているくせに、
頭の中ではぐるぐる考えて。
それでもやっぱり、聞けないでいたんだけど。]
 
(584) 2022/10/24(Mon) 4:52:45

【人】 工藤 彩葉

 

  
──────── え、



          [その言葉を聞いて。>>522
          喉に詰まったような声が出た。]

 
(585) 2022/10/24(Mon) 4:52:48

【人】 工藤 彩葉

 
[少し、青ざめていたかもしれない。
月明りの下じゃ、わからない程度だったと思うけど。

続けられた声、その言葉を嬉しいと思うのに。>>523
どこか、上滑りして行くような感触があった。

それはかなちゃんのせいじゃなくて。
私がずっと、うまく受け止められていないせいで。]



 …私のこと、友達って言ってくれるんだね。
 私はうまく言えなかったのに。
 いつも、いつも……


[やっと形になったのは、返事と言えないような言葉。


自分の声が少し掠れているのに気付いたら、
この場にいるのは私たち二人だけじゃないって、
そのことをようやく思い出した。]
 
(586) 2022/10/24(Mon) 4:52:50

【人】 工藤 彩葉

 

 ……かなちゃん。私も、
 話したかったことがあるの。

 …その、少し、二人で。
 聞いてくれるかな。


[ちょっと、言いにくい話だから。

ちらりと周りを見て、
のけ者にするつもりじゃないんだけど
ごめんねって、申し訳なさそうな視線を送り。

私はかなちゃんを、少し離れた場所に
引っ張って行った。
完全に聞こえない場所じゃなかっただろうけど、
こう、気持ちの問題だから。]

 
(587) 2022/10/24(Mon) 4:52:53

【人】 工藤 彩葉

 
[まず、私はかなちゃんに、中学時代の話をした。

事情は違うけど、かなちゃんと同じようなきっかけで
仲良くしてた
つもりだった
同級生がいたこと。

荷物とか、プリント届けたりとか。
お昼を一緒に食べた回数は、
多分かなちゃんよりも多かった。
だって先生に頼まれてたから


彼女は見えないところでいじめられていて。
だんだん、保健室登校の日が多くなって。

なんでも言ってね、友達でしょ、って
そう言ってみたけど、答えはなくて。
もしかしたら、私も安心していたのかもしれない。
だって、私に何ができるかわからなかった。


その関係を、私は
傲慢にも
友達と呼んでいたけど。
彼女にとってはそうじゃなかった。
私の『一番』は他にいて、
そうじゃない友達だって、何人もいて。
彼女には、――――……


…やっぱり事情は違うけど、彼女は最後、
今のかなちゃんのように学校をやめると言った。

そんな、面白くもない話。]
 
(588) 2022/10/24(Mon) 4:52:56

【人】 工藤 彩葉

 

 それで、言われたの。
 私のしてきたこと…全部、何もかも、
 最初から気に入らなかったって。
 本当はずっと、私のことが嫌いだったって。

 ――かなちゃんをね、
 その子と重ねて見てたわけじゃない。
 そんなつもり、全然なかったのに。

 …でも、気付いたら、
 あの時のこと思い出しちゃって…私……

 
(589) 2022/10/24(Mon) 4:52:59

【人】 工藤 彩葉

 

 …………かなちゃんは、
 私のこと嫌じゃなかった?

 嫌に、ならなかった? 今、話していて、


[ずっと言えなかった理由はこれだった。


お前なんか友達じゃないって、
そんな資格はないんだって、
いつか言われるんじゃないか。
いつも考えてしまって。


だから、これ以上近付けなかった。


でもこの先に進むなら、言わなくちゃいけない。
掠れた声がこんなふうに、震えてしまっても。]
 
(590) 2022/10/24(Mon) 4:53:01

【人】 工藤 彩葉

 

 もし、嫌じゃなかったら……

 私も、かなちゃんのことが好きだから。

 こちらこそ、これからも。
 友達でいてください。


[幽霊じゃなくて友達に叶えてほしい
願い事をひとつ、かなちゃんへ。]

 
(591) 2022/10/24(Mon) 4:53:04

【人】 工藤 彩葉

 
[…かなちゃんが頷いてくれたなら。
私は緊張で詰めていた息を吐きだして、
情けない顔で笑いながら、
それでもありがとうって言ったと思う。

グループ以外の連絡先も交換しようね。
くだらない話でいいから、いくらでも話をしよう。


それで私は、こう言うの。]


 …かなちゃん、今度、
 調子のいい時に。

 一緒にカラオケに行こうよ。
 それで私、ユメリンの曲覚えてくるから、

 かなちゃんと一緒に、歌いたいな。
 ……駄目?


[かなちゃんの方が、知らなくても。
私はかなちゃんの歌声を知っているから。>>527
その時がきたら、私もかなちゃんの声が好きなこと、
あらためて伝えられるかな。

え?もしかして、配信されてないとかあります?
そこに持ち込み音源がありますよね]

 
(592) 2022/10/24(Mon) 4:53:07

【人】 工藤 彩葉

 
[私の話は、これでおしまい。
引っ張ってきちゃってごめんねと言いつつ
元の場所に戻ったのは、
かなちゃんの願い事を聞く前だったかな。>>526

ユメリンみたいになりたいと、
その声が確かに届いたら。>>528]


 うん、応援してる。

 かなちゃんならきっと、
 夢の向こうにも手が届くって信じているから。


[お辞儀するかなちゃんに微笑んで。
私ははっきりと、そう伝えよう。]**
 
(593) 2022/10/24(Mon) 4:53:11

【人】 秋月壮真



 ― 三日目・朝(秋緒) ―



[ 時間は止まらない。
  決断を迫る期限は目前だ。

  だから人は最後まで
  足掻き、迷い、揺れるのだろう。
  願いが決まったとしても────。

  正解を求めてしまうのが人だから。 ]


 
(594) 2022/10/24(Mon) 5:38:52

【人】 秋月壮真



[ 朝、挨拶を返せる元気は
  君にはあったみたいだけれど>>490

  わかるよ。
  一緒に過ごした月日は1年を満たなくとも
  君の変化がわかるくらいには
  共に過ごせたと思っているよ。


  強く見せていたから
  そう見えていたのなら安心だ。 ]

 
(595) 2022/10/24(Mon) 5:38:59

【人】 秋月壮真



  
待っていたよ
、その言葉
  おいで、話をしよう


[ 悩みを話すのは心を開くこと。
  怖いよね、警戒するのも当たり前だ。

  でもね、俺は君からのその言葉
  最初に聞いた時から待っていたんだよ。
  >>0:420>>0:421

  俺のトップシークレットは
  少しは役に立てたかな。

  とてもポカンとされてしまったけれどね>>492

  大丈夫か、それは良かった。
  といっていいのかどうか
  これは審議が必要だな。 ]

  
 
(596) 2022/10/24(Mon) 5:39:06

【人】 秋月壮真




  それが秋緒の
正直な気持ち
、なんだね


[ ”やっぱり”が頭についた
  その言葉>>494
  否定して、肯定して
  認められない君の複雑な気持ちの表れ。
  それを──────。]



       教えてくれてありがとう

 
(597) 2022/10/24(Mon) 5:39:16

【人】 秋月壮真



  嫌いに”なれない”……か

  嫌いに”なりたくない”
  ”嫌われたくない”
  言葉遊びのようだけれど
  随分印象がかわるよね

  嫌いに、なりたいのに、なれない
  その言葉こそ君の隠された本心



[ それが君の抱えてきた思い。
  そして迷い>>503 ]


 
(598) 2022/10/24(Mon) 5:39:23

【人】 秋月壮真



  大丈夫、大丈夫だ
  うん
、……うん


  この答えに正解はないよ
  だからわからなくていいんだ


[ それは慟哭に近く
  震える声は空に溶ける前に
  俺の耳に響き渡る>>503>>504

  それは生きる意味ですらあり
  死ぬ理由にすら成り得るもの。 ]


 
(599) 2022/10/24(Mon) 5:39:33

【人】 秋月壮真





[ でも確かに感じるのだ。
  彼女から、強く思う姉への愛を>>502 ]

 
(600) 2022/10/24(Mon) 5:39:41

【人】 秋月壮真



  好きと嫌いの両天秤
  大分揺れているね

  今回の願いで偏ってしまったかな

  秋緒の願いは素敵だと思う
 
  でもね、これは俺の考えだけれど
  君が幸せを願う人は……
  ……君の姉は願われるより
  
君に
幸せにしてもらいたいんじゃないかな

  そして君はその想いもあるし
  伝える手段だってある
  叶えることができてしまうんだ


  それはきっと姉の幸せで
  君の苦痛なのだろうね

 
(601) 2022/10/24(Mon) 5:40:03

【人】 秋月壮真



[ 今日はハンカチ持ってきているよ。
  風紀委員たるもの身嗜みは必要だ。

  俯いた君の顔は見えない。
  だから聞こえたのは音>>505

  今は撫でてもいいかな……
  人の暖かさは手から伝わりやすいんだ。
  君の頭を上から優しく撫でるように
  軽く2回叩いて、君が顔を上げたら
  ハンカチを渡そうか。
  大丈夫顔は見ないよってそっぽを向いてね。 ]


 
(602) 2022/10/24(Mon) 5:40:15

【人】 秋月壮真



  君の姉が
  
君以外で幸せになって

  秋緒は嬉しい?

  嫉妬するだろ
  え、しない
……のかな?

  
俺とってもするんだよね


  秋緒は大分拗らせているからね

  素直になるのは君の性格もあって
  難易度は高そうだ


  だからこそ、今の君が見れて
  俺は嬉しいと思ってるよ

 
(603) 2022/10/24(Mon) 5:41:29

【人】 秋月壮真




  秋緒、君は姉の笑顔を覚えているかい?

  君が思い出す姉はいつも笑顔かな



 
(604) 2022/10/24(Mon) 5:41:40

【人】 秋月壮真



  君の願う幸せは
  どこまでが”幸せ”なんだろうね
  こんな話するとまるで授業みたいだけどね


  何にも脅かされず
  危険な目にも遭わない
  悲しい想いもしない
  
  傍に好きな人がいる
  大切な人がいる
  声が届けられる
  愛を伝えられる
  共に共有できる

  人の言う幸せの形とはいろんな形があるね


  君の幸せの形は何かな
  君の思う姉の幸せの形はなんだと思う?

 
(605) 2022/10/24(Mon) 5:41:55

【人】 秋月壮真



  俺は君達二人を見てわかることがあるよ

  答えは教えてもいいんだけど……
  君はもうわかってるんじゃないかな


  でも秋緒は素直じゃないから

  だから俺から提案してみよう

  願い事を言う前にさ
  秋緒に少しだけやってみてほしいことがあるんだ
  勇気が出たらでいいよ

  君のお姉さんに言葉で言えないのなら
  その指を掴んでみるといい

  それだけできっと変わるよ

 
(606) 2022/10/24(Mon) 5:42:15

【人】 秋月壮真



[ 血の繋がりは
  本能として組み込まれている強固なもの
  どうやったら切り離せるだろう
  どちらかが消える?
  それしか方法はない
  そんな悲しい世界ではないはずだから。
  思いが形にできれば……。 ]


 
(607) 2022/10/24(Mon) 5:42:24

【人】 秋月壮真



  願えば幸せは保証される
  幸せを願ってくれる相手がいるのは
  そのもの自体が幸せなことだね

  さて、君のお姉さんは
  作られた幸せで満足する子かな



  試せそうなら試してみてほしい
  俺の言ったこと、やってほしいこと
  願い事は与えられたチャンスみたいなもの
  だから必ず願う必要はないんだよ

 
(608) 2022/10/24(Mon) 5:42:47

【人】 秋月壮真



  今すぐに答えが出るようなものじゃない

  今が朝でよかった
  これからだよ秋緒
  
君の今日はこれからだ



[ だから考えて、動いて
  君の行動に間違いはないのだから。 ]**
  

     ( 君の思い出す姉の姿が
       常に笑顔であることを俺は願うよ。)


 
(609) 2022/10/24(Mon) 5:43:04

【人】 世良健人


  ─ 回想:2day 放課後(壮真) ─


   …咎が消えなくても 壊れてしまっても
   それでも君といられるのなら
   それ以上に選びたいことなんてない

   逃がさないで

   ねえ
俺は今、壮真の手の届くところにいるよ



[ 追いかけてみて捕まえたと思っても
  一歩引かれてしまうのが怖い
  その一歩を進んだ先に
  今の秋月壮真きみはいないから


  絡めて 溺れさせて
  君からは離されないように
  俺はきっと必死でいる。 ]

 
(610) 2022/10/24(Mon) 10:00:29

【人】 世良健人



 ─ Last day:校舎裏 ─


   ………………
とうさん、



[ 出るのが遅い、と。
  開口一番に聞こえてきたのはがなるような声だった。

  今まで一度だってかけてきたことなんかなかった
  既読すらつかないと思っていたトーク画面に
  不在着信の文字が見えただけでも目を疑ったのに

  父さんってこんな声をしていたっけ
  心臓がばくばくと音をたてて止まらない
  煩くて吐き出して潰したくなる ]

 
(611) 2022/10/24(Mon) 10:01:37

【人】 世良健人



   …え、
…そんなに、深い意味とかはなくて

   …俺も、……その、…卒業近いし
   お礼くらい しないとかなって…そう

   

[ ………言い訳が苦しすぎる。

  電話越しにくしゃり、と髪を掴み頭を抱えた。

  突然どうした、なんて言われても
  
  旧校舎に行ったら幽霊と出会って
  大小様々に話をして 聞いて その最後
  俺は 家族のことを知ろうとしていなかったのか、とか
  昨日壮真に言われたことが
  起きてもぐるぐると頭を巡って
  それでも知ることなんて出来ないから
  どうあっても終わりにしてしまおうと思っただなんて


  どこから説明したって信じてもらえるわけない

  "なんでもない"といってはぐらかすしか ]
 
(612) 2022/10/24(Mon) 10:02:30

【人】 世良健人



   うん、…うん、そう 、…
なんでもないから

  

[ はぐらかす度に呼吸が震える。
  声が、喉までつかかって

           行き場を見つけたどうして、が

  
  呑み込まなきゃ 呑み込まないと
  わかっているのに

  胸が締め付けられて
  言葉が零れ落ちた。 ]

 
(613) 2022/10/24(Mon) 10:03:12

【人】 世良健人



   ……あの、さ。父さん

    ────どうして、電話してくれたの

   
   
[ 硝子の破片がちらばった部屋に

  足を出して 踏みしめる


  血が出ると思い込んでいたそれは

  俺が硝子だと思い込んでいた多くのものは


  精密に俺の手で描かれた偽物だったのだろうか ]

 
(614) 2022/10/24(Mon) 10:03:40

【人】 世良健人



   『 ───……。 』



[ 何かを言いたげに口篭った息遣いと
  迷い言葉にもならない音が続いて
  ようやく続いた
『心配になった』
の言葉に
  ぐにゃりと足場が歪んだような気がした。

  声にならない。
  頭が沸騰して脳が焼き切れそうだ、
  都合のいい夢でも見てるのかもしれない、
  そうでなかったら、こんなこと ]

 
(615) 2022/10/24(Mon) 10:04:05

【人】 世良健人



   ……そうなんだ ありがとう
   ごめんなさい 本当になんでもないよ

   …また 電話して、いい?
   邪魔はしないから 邪魔でなかったら、



[ トーク画面に増えた
  [音声通話 13:56]の表記
  『いつでもかけてきていい』の言葉


  増えるはずのなかった家族のすべてに増えた
  二つの現実を抱えて 電話を切った。
  これ以上増やしてしまったら
  怖くて動けなくなりそうで ]

 
(616) 2022/10/24(Mon) 10:04:36

【人】 世良健人



      嫌だな 覚めたく、ないな…



[ 膝を抱えていたら眠りそうで
  壁に頭を預けて空を見上げた

  秋晴れの空、
  まだ白んでいる青。

  
  ……これが、夢だったら
  紛うことなき 悪夢だ。

  夢でなかったとしたら
  俺はまた失う夢を見るんだろうか >>276 ]*

 
(617) 2022/10/24(Mon) 10:04:50

【人】 世良健人


 ─ Last day:校舎裏(壮真) ─


[ 悲しんで、悲しんで、悲しんで、
  辛くて、泣きたくて、泣いて、
  ただ一人で逃げ出そうとした。

  雨にずぶ濡れになって
  走っても走っても見えてこない目的地へ
  永遠と走り続ける

  縋り付くことすら辛くなって
  転んで、痛みと雨の中にいる俺をみつけた ]


           ( 不安だったんだ
             君の名前を呼ぶのが

             まだ俺は欲張りきれていなかった )

 
(618) 2022/10/24(Mon) 10:05:17

【人】 世良健人


[ 冷たかったはずの雨が
  暖かくなった理由を、起きた後に知る。>>395 ]

 
(619) 2022/10/24(Mon) 10:05:30

【人】 世良健人

 
[ 上着を君へかけ直して
  冷えた手に手を重ねた。

  …はやく起きて
  風邪引いちゃうよ …俺のせいだね
  いつから一緒に居たんだろう

  
  起きたら君に連絡を入れるつもりで
  電話の後 また寝てしまったんだっけ ]

 
(620) 2022/10/24(Mon) 10:05:44

【人】 世良健人



    ………そうま が いいの。

    
    ごめんね そろそろ行こっか
    

[ 君があの時口にしていなければ。>>210
  俺はきっと、深追い出来なかった。

  言葉ひとつで人は動けるよ
  俺の未来も少し 変わったのかもしれない

  友達で 恩人で
  手に入れたくて 離したくない

  大切な 大切な君へ

  君の願い事で俺を幸せにしようとなんてしなくていい
  俺が俺のために 願うことを
  できたら 許して 受け入れてほしい。

           そうしたらこの好きは
           今まででと同じような好きに
           変えてしまえるはずだから。 ]

 
(621) 2022/10/24(Mon) 10:06:14

【人】 世良健人


 ─ 旧校舎 ─


[ 君が望むのなら
  それが俺のまちがい。

  寂しさを分けた
  ふたつに割った寂しさが合わさって芽を吹いた
  水の中を 火の中を
  通り抜けて地に顔をだした


  かいぬしの顔を伺って咲く花は無い
  これが君がくれた欲と寂しさのおかげなら
  幸せなんて未来を望んでいいのなら
  俺に必要なのは壮真の幸せな未来だ。 ]

 
(622) 2022/10/24(Mon) 10:06:31

【人】 世良健人



    違わない

    俺の願いは今言ったのであってるよ

    …叶えて、もらえる?幽霊さん。


[ 「本当に」と確認されたならまた改めて頷いて。
  叶えられたのか すぐにはわからない。
  俺に確認することは出来ないから
  幽霊から俯いた君へ視線を戻した。

  視線が合えば >>404
  ゆっくりと、まばたきをひとつして。
  息を吐いた。
  君の言葉の途中で何も吐き出さないように。 ]
 
(623) 2022/10/24(Mon) 10:06:53

【人】 世良健人


[ ───俺の幸せと 君の幸せと
  そこまで分かっているのなら、
  相反した題の答えも自ずと出るはずなんだけどな

  欲張ってもいいんじゃないかって
  俺に教えてくれたのは壮真でしょ

  なんて伝えたらいいのか
  俺の言葉だけじゃ伝わらないことを
  俺は何となく理解してしまっていたから


  苦く笑って君の足を踏みつける幽霊を眺めていた。 ]

 
(624) 2022/10/24(Mon) 10:07:12

【人】 世良健人



[ …狡いことをしたんだ。

  俺は君の選択肢をひとつにしたつもりだった。
  弟の、風磨の怪我を治すこと
  君がそれを放っておけない人だって
  信じて押し付けた


  だからそれまでなら驚かなかったんだ
  口にされた瞬間、安堵すら覚えた。 ]

 
(625) 2022/10/24(Mon) 10:08:04

【人】 世良健人



   もうひとつ、って、


[ 空へと飛んだ光を見つめていた。
  それが何か、までは
  君から口にされなければ
  わからなかっただろう

  まさか自分の幸運、なんて ]

 
(626) 2022/10/24(Mon) 10:08:27

【人】 世良健人



   っ、欲張り

   いらない、
   そうまでして俺は、っ…



[ じり、と無意識に足が後退する。

  …前にも同じようなこと、あったな
  その時も俺は要らないって突っぱねて
  それ自体に後悔はしてなくて

  ただ 分けてくれようとしたのは
  心から嬉しいと思っていたのが、本音で。


  立ち止まる。
  わからない、ただ拒んでもいいのかどうか。
  わからないまま、君との距離が近づく。 ]
 
(627) 2022/10/24(Mon) 10:08:40

【人】 世良健人



   俺はこれ以上何を覚悟したらいいの
   壮真に忘れられないとか
   そんなんならとっくにしてるよ
  
   ……………
え、っ



[ 曖昧な言葉ではぐらかしてきた
  恋だとか愛だとか。

  認めてしまったら消えられなくなりそうで
  未来に夢を見たら目の前にある
  奈落への崖を越えないといけない

  別にね、君から同じものが
  返ってこなくてもよかったんだ>>399 ]

 
(628) 2022/10/24(Mon) 10:08:54

【人】 世良健人


[ 一瞬時が止まったような気がした。
  君の顔が近づいて
  紡ごうとした言葉ごと奪われて引き戻される。

  俺の抵抗は間に合った?
間に合ったね。

  全て押し込められる前には君の手首を掴んだ。 ]
 
(629) 2022/10/24(Mon) 10:09:10

【人】 世良健人



   …俺もね 今こうして俺の目の前にいる
   秋月壮真きみが好き
   これからどう変わっていったとしても
   そう言っていられる自信がある


   壮真が俺を想ってくれるように
   俺だって同じこと考えてるんだ

 
(630) 2022/10/24(Mon) 10:09:57

【人】 世良健人



   だから全部返しはしないよ
   半分の半分を俺にちょうだい


   俺から渡せない分は
   これから
幸せ
にして返すから
   

[ 半分に出来るならもう一度割るくらい出来るよね?
  俺が貰うのは25%だけ。
  それ以上は戻すように
  掴んだ手を君の胸に押し付けた。 ]
 
(631) 2022/10/24(Mon) 10:10:20

【人】 世良健人



   俺は幸せだよ 壮真のおかげで
   未来はもう変わってるんだ
   家族のことも 話したいことがあって…


   …俺は壮真が不運になったら悲しいよ
   どれだけ他が幸せだったとしても1番にはならない
   それくらい壮真が大切
   壮真の幸せが俺の中では大きな幸せのひとつなの

   だから俺から俺の幸せ君の幸せを奪わないで

   
 
(632) 2022/10/24(Mon) 10:11:17

【人】 世良健人

   
[ 旧校舎の冷たい壁と
  唇から触れた君の熱と
  呑み込んだ想いの重さと こたえを
  刻みつけて 忘れられないほどに ]



( 変わらない過去は変えなくてもよかった
  未来は変えていけるのだから

           月影の中で分けた光が
           邪な願いを希望へ変えた )**

 
(633) 2022/10/24(Mon) 10:11:31

【人】 軽音部 千葉郁也

──4day・津崎と──

[肝試しの報告は主に面白そうな部分を端折ったため
聞いてて面白いかなとは思ったけど、
津崎の感想は“嬉しい“とのことだったから、
話してよかったと思う。>>364

証拠なくても疑わないとは知ってたけどな。

素直に口にされる言葉は、
丁度良いと思っていた距離を保っていた時より
居心地良く思えた。]

 そう、だから俺の前で怖い話は禁止な。
 心霊スポットとか死んでもいかねぇし。

[俺としては重大な秘密に対して少し口籠る様子に、
笑いを堪えたりしたわけではないのはわかるから、
何かを思い起こして俺が表に出さなかったことを
察したりとしてくれたりするのだろう。

普段眠そうだったのは不安で眠れなかったのだと知った今、
夜遊びなどしていないのだろうとはもう知っているけど。

今日は遅刻もしなかったし眠そうでもなければ>>362
これから顔を合わせる津崎は
今まで知ってる津崎とは少し違くて。
吸血鬼ネタ使えなくなっても
いくらでも笑えるネタは出してくれると期待してる。]
(634) 2022/10/24(Mon) 11:21:03

【人】 軽音部 千葉郁也



 ありがと。
 すげぇ頑張った甲斐があるわ。

[頑張れたのは津崎のおかげでもあるから、
労いに対する意味を礼に込めた。

首を傾げられたもう気にしてない悩みについても
そのうち話す機会はあるだろうし。
津崎が苦手なままなら笑顔の練習くらい一緒にしてもいい。]

 生で齧れる野菜しか食えない
 兎みてぇな食生活はちょっとな…。

 ここで残念なお知らせだが
 俺はレンジを(2)1d6台お釈迦にしたので
 家では触るのを禁じられている。

[まあ、なんとかなるだろとは思うから、
真剣に答えてくれたらしい料理の件も頭に留めておく。

一人暮らしすることになった時に
家に呼んでも食うものないんじゃ可哀想だしな。
レンジの使い方くらいは学んでおこう。]
(635) 2022/10/24(Mon) 11:21:09

【人】 軽音部 千葉郁也

[相談するにもお互い得手不得手はあるだろうから、
無理らしい恋愛相談は、俺も乗れる気はしないから
雑談程度に留めておくよ。

音楽の話もお互い学ぶことがあるのだろう。

進路については有り難く集めてもらった資料も
読むつもりだし、同じ学校になったら笑うけど、
それはそれで楽しいのは変わりない。

一番伝えときたかったことを思い出したように言ったのは
気恥ずかしさもあるからだけど、
目を逸らして頭を掻く様子に痛み分けだと思って
小さく笑っておく。>>369

半年間を埋めるなんて多分あっという間で、
距離があったから息がしやすかったなんてことも
忘れるくらいに、これから先が当たり前になるんだろうから。]**
(636) 2022/10/24(Mon) 11:21:13

【人】 軽音部 千葉郁也

──お返しの曲のこと・工藤と──

[工藤からのお返しとしての“一番好きな曲“を
伝えられたのはいつのことになっただろう。>>552

それがどれだけ先だとして、或いは存外早くても、
伝える曲はその前には決めていて。

一番好きな曲といってもなかなか決められなくて。
最も好きな曲のうちのひとつを選んだ。

お手本のつもりで演奏したそれが、
即興で応えるリクエストより
いくらか熱が入っていることがわかれば、
聴かせるために練習したことは気づかれてしまうだろうか。

そうだとしてもきっと、構わなかった。]
(637) 2022/10/24(Mon) 13:38:32

【人】 軽音部 千葉郁也


♪When the night has come
 
 And the land is dark
 
 And the moon is the only light we'll see

 No, I won't be afraid
  
  Oh, I won't be afraid
  Just as long as you stand,
             stand by me……


 
(638) 2022/10/24(Mon) 13:38:38

【人】 軽音部 千葉郁也

[この曲を聴くとあの日、
何かに怯えることもなく
月明かりの下で並んで歩いた時のこと、

肝心なひとつはまだ言えなくても、
ひとつ、ふたつは臆病を
乗り越えられた日のことを思い出すから。


あの時言えなかった肝心なひとつは歌に替えてなんて、
恥ずかしいことはしなくてもいいように、
その時までには伝えられていればいい。


          
そばにいてほしいって。]**
(639) 2022/10/24(Mon) 13:38:41

【人】 金海 叶冬


 [ せなちゃんが倒れた事を聞くのは
   そう遅くではなく。
   入院慣れの金海家に相談があったりして。

   意識が戻ったと聞けば一緒にほっとしました。 ]

 
(640) 2022/10/24(Mon) 13:42:38

【人】 金海 叶冬



 [ それから。 ]


 せなちゃん。
 ……あ、すみません。来客中でしたか。
 大木先輩ですね。

 せなちゃんのお見舞いに来てくださって
 ありがとうございます。 


 [ あの日せなちゃんと話ししてたから覚えいます。
   声も大きいけれど、隣にならべば
   互いに首がいたくなりそうでした。

   耳を澄ませていたわけではないけれど
   なんだか大木先輩の声は
   安心させるような、なんだか本当に
   大樹のような声がします。

   お花を持つ先輩が見えたら>>424
   なんだかお花が小さく見えるのは
   それは、……置いておいて。 ]

 
(641) 2022/10/24(Mon) 13:43:51

【人】 金海 叶冬


[ せなちゃんがあの日のことを覚えていたら
  ボクのことを見たくない、って
  思っても不思議はないので
  大木先輩にはすぐ済みますからと
  居てもらえるように伝えて。 ]


  せなちゃん。
  元気、ではないかもしれませんが
  意識が戻ってよかったです。

  それと、
  こんな時に言うべきではないのですが
  今でなきゃ言えないから。


 
(642) 2022/10/24(Mon) 13:45:10

【人】 金海 叶冬



  出弦高校の生徒であることを
  やめることにしました。

  消えるだとか、居なくなるだとか
  そういうものでは ないのですが



 [ 拒絶されるなら無理矢理続けることはしません。
   記憶がないが本当か嘘かも確かめようがないし
   なによりも、
   心は身体にとって大切な力だから。

   それでも許されるならば直接
   難しいなら、いつか読んでください、と
   お手紙を託します。 ]

 
(643) 2022/10/24(Mon) 13:46:40

【人】 金海 叶冬



 せなちゃん
 ありがとう。


[ ボクと一緒を願ってくれてありがとう。
  ボクをここに居させてくれてありがとう。 ]
(644) 2022/10/24(Mon) 14:07:13

【人】 金海 叶冬



  ビンゴカードの、さいごのひとつ
  開けに行ってきます。


 [ げんきになる。
   ボクの身体で叶えるのは難しくとも
   こころで叶えることは きっとできるから。


   病室にお辞儀をのこして、
   ボクは部屋を、後にしました ]**


 
(645) 2022/10/24(Mon) 14:10:19

【人】 鈴掛 未早


 
―― Last day:放課後


[ 送信ボタンを押す。
 グループと個人を行ったり来たりしていた
 SNSを閉じて、目も閉じた。

 まだ仲が良かった頃の姉妹の姿を思い出す。
 あれだけ敵わない存在が生まれた時から傍にいれば
 あれだけ出来る子と比べられて当たり前だったなら
 苦しいと欠片でも思わない方が嘘でしょ。
 知らないけど。私は一人っ子だから推測でしかない。

 推測でしかないけど、何か。
 何か、思うところがあって旧校舎に来た方の人だと
 そうは思う。怖いもの見たさとかじゃなくて。 ]
 
(646) 2022/10/24(Mon) 14:14:32

【人】 鈴掛 未早


[ もしも話。

 私がこの三日の間に
 「破滅的な願い」を抱いている人と話していたなら
 きっとこう言っていただろう。 ]


  『いいんじゃないの

   考えて、本気でそうしたいと思って、
   そう願うって、決意したことなら
   私にはそれは止められない

   だってそうして、その後に何があったって
   後悔する自分はもういない・・・・・・・・・・・・んだから
   そういう意味では理に適ってるじゃん』


 
(647) 2022/10/24(Mon) 14:15:15

【人】 鈴掛 未早



  『 …… でもこうやって相談してる時点で
       まだ迷いがあるんじゃない

       それならもっとやりようはあると思うけど』


 
(648) 2022/10/24(Mon) 14:17:03

【人】 鈴掛 未早


[ 通知を見た。溜息を吐いた。>>287

 最高にあいつらしい激励だった。
 脳内再生余裕、ってやつ。

 誰の目にも入らない私は、あの時、
 たぶん仕方ないなって顔をしていた ]

 
(649) 2022/10/24(Mon) 14:18:28

【人】 鈴掛 未早


[ ―― 後悔するなって言うけど>>3:=20

 「絶対に後悔しない」と言い切れる
 そんな願い、ひとつしかないでしょ

 選択肢を与えられたこと自体を忘れる しか。

 願い事はしないと決めれば
 「あの時ああしていれば」が一生ついて回るし、
 願ったことを後悔しないと言い切れるような
 深刻で切実でどうしようもない願いなんて、
 あいにく私には持ち合わせがないのだ。

 願って叶うような渇望ならよかったのにね ]
 
(650) 2022/10/24(Mon) 14:18:53

【人】 鈴掛 未早



 [ 見て、認めて、愛して。>>3:573

  ただそれだけ。

  だからあの子に、秋緒ちゃんには親近感があって
  放っておくことをしたくなかったのかもしれない ]


 
(651) 2022/10/24(Mon) 14:21:28

【人】 鈴掛 未早



  …… おやすみ


[ 授業は乗り切ったけど、解放感でまた眠い。
 どうせ何もないし、また朝みたいに
 もう少しだけ寝ていようか。
 通知が来たり声掛けられたりすればたぶん起きる

       
でもそんな人、私にはいないでしょ
]
 
(652) 2022/10/24(Mon) 14:22:00

【人】 鈴掛 未早




       [ 言葉を守って忘れることは、
        その全てを無に帰すことは、
        本当に尊重しているといえるのか?

            …… さあ。わからないな。 *]

 
(653) 2022/10/24(Mon) 14:23:20

【人】 白瀬 秋緒

― 放課後 ―


  …………未早さん……?


[ そのメッセージが届いたのは、放課後と呼ぶべき時間だった
 何しろ己は教室に戻れるテンションではなく、
 泣いた赤い目を冷ますためにも、やはり中庭で秋風に吹かれていた
 日が傾いていく。風が涼しくなっていく
 月はまだ昇っていないけれど、やがて昇れば期限の夜が来る

 その前に料理部には行っておきたかったから
 ぼんやりとして随分と落ち着いた心と共に、日常に戻ろうとした時だった ]


  …………


[ 姉のようなメッセージ
 結局、二日目の朝に頭痛薬をもらったきり、未早には会っていなかった
 だけどずっと、心配させていたのかもしれないな、と思う
 やっぱり、未早にはお見通しなのかもしれない ]
 
(654) 2022/10/24(Mon) 14:33:42

【人】 白瀬 秋緒

 
[ そうだね、未早さん
 あたしはこの三日間本当に色々あって
 ……色々考えることが出来た
 現状に苛立ちを覚えることしか出来ずに立ち止まっていたあたしが、
 久しぶりに、頭の中がすっきりした気分な気がしている ]
 
(655) 2022/10/24(Mon) 14:33:56

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 部活の後、と言ったのは、料理部に行きたかったのがひとつ
 それから……己の作ったお菓子を、未早に渡したかったのが、ひとつ

 その日の料理部での己は、随分と真剣で、随分とテキパキと動いていたと思う
 でも変な目で見る人いねーんだよな、ここには

 作り上げたマシュマロを持って>>444
 例えメッセージの返事がなくとも、約束がなくとも、
 彼女を、探していた ]


  未早さん、


[ その姿を見つけたら、その指を取ろうとする>>606 ]
 
(656) 2022/10/24(Mon) 14:34:52

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 体温を分け合うことは叶っただろうか
 ……というか、己はさっきまで洗い物をしていたから、
 むしろ己の手が冷たいかもしれない ]


  未早さん、メッセージ、ありがとうございました

  あたし、ほんとにこの三日間、色々考えました
  だから……未早さんのメッセージ、嬉しかったです
  未早さんの言う通りだなって、思ったんで


[ 向き合う形になっているだろうか
 文字で伝えづらい思いを、素直に伝える ]
 
(657) 2022/10/24(Mon) 14:35:19

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……未早さん


  あたし、ずっと死にたかったんです



[ 敢えてこういう言い方をした
 眩しくて死にそうと言ったのを真似て……ではないけれど>>1:34
 それで姉が関係あると伝わるかもしれないし、
 むしろ眩しくて死にそうのように、軽い意味と捉えてもらっても構わない ]
 
(658) 2022/10/24(Mon) 14:35:54

【人】 白瀬 秋緒


[ これはきっと、この三日間だからこそ言える事
 もしも明日になったなら、絶対口に出すことはないもの

 吐き出すように言った消えたいという願い>>1:615
 投げやりに言ったいなくなりたいという願い>>2:315

 でもこれは、今までのそれではなくて、
 落ち着いた思考の末

 誰かに聞いてほしいではなくて、
 ただ、未早に知っておいて欲しかったから、で ]

 
(659) 2022/10/24(Mon) 14:36:34

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……だけど、色々、色々あって……

  ……あたし、生きてます>>=22
  これからも、生きていきます
  だから未早さんも、これからも、よろしくお願いします


[ もしかしたら何があったか、それを話す事もあるのかもしれない
 だけど、それは、己の願いの内容を知らないのならば、ない未来、だ ]
 
(660) 2022/10/24(Mon) 14:37:20

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……未早さんは、願い、決まりましたか?
  ……未早さんが考えたことも、無意味じゃないと、思います


[ ……それとも、未早自身にとっては無意味な三日間だったのかもしれない、と思う
 これは長い付き合いの勘、だけど

 未早に己の差異が分かるように、
 己も未早の考えていることが少しくらい分かってもおかしくない、という話
 あるいはなんとなく仲間意識を持っている故、なのかもしれはい>>1:530
 ]


  ………疲れたときは、甘いものを食べると良いそうです

  だから、一緒に食べませんか


[ 持ってきたマシュマロを差し出す
 彩葉とのプリンのように、青葉とのマカロンのように、
 分けて一緒に食べませんか、という

 ……実はあまり上手くは出来ていないそれ
 でもきっとこれから上手くなる予定なんで
 この出来も、覚えておいてもらえればと思う
 ]
 
(661) 2022/10/24(Mon) 14:37:58

【人】 白瀬 秋緒

 

  …………………未早さん

  ……これは姉さんが言ってたんですけど……
  姉さん、未早がピアノ弾いてて良かった、って
  ……言ってたんですよね
  未早さんのピアノ、好きだって


[ 姉とまともな会話をしたのは遠い過去だから、これは姉が一方的に話し掛けてきたことだ
 自分の辞めたピアノを引き続ける姿が、眩しく見えたらしい
 ……こう言われても、もしかしたら、己と似た立場の未早は、嬉しくないかもしれないが
 でも、死にそうと思っても、今でも姉の隣にいる人だし
 姉のこと
嫌いではないのではないかと>>2:241 ]
 
(662) 2022/10/24(Mon) 14:39:04

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……あたしも、そう思います
  未早さんは、続けてて良かったなって


[ もし姉の言葉が受け取れないのなら、己の言葉ならどうだろう>>1:531
 コンクールに出てすごいね、と言ったのは昔の己だけれど>>1:530
 プロを目指さずとも、趣味だとしても、続けていく未早は眩しく思える ]


  ……続けるんですか? ピアノ


[ 部活はもう引退してしまったけれど、
 未早にも未来があるならば、ここで終えなくても良い話だ ]
 
(663) 2022/10/24(Mon) 14:39:18

【人】 白瀬 秋緒


[ マシュマロをかじる
 きっとずっと、何気ないトーンで話している
 それは己も色々と吹っ切れたから、で

 ……それから己にとっての未早は、
 姉というよりも、仲間意識と親近感を持った、友人のような人だから、と、そんな気持ちで* ]
 
(664) 2022/10/24(Mon) 14:40:44

【人】 大木慎之介

[未國の見舞い中、会話が落ち着いた頃。
 金海が訪れて名を呼ばれて、大木は目を瞬いた>>641


  金海……だっけ。


[グループのメンバーリストで唯一覚えが無かった名を呟く。
 覚えがないせいで逆に特定できるパターンである。
 未國より更に小柄な体躯はある意味で目を引いて、
 容姿だけは印象に残っていた。

 金海の来訪をきっかけに帰ろうかとも思ったがが、
 居てほしいのを聞くと、壁際に退くに留めた。>>642
 会話の邪魔になりそうな花束は一旦預かって。


 未國が記憶を失っていることもあり、
 成り行きを見守りたくなったのだ。
 自分に何かできるわけではないかもしれなくても]
(665) 2022/10/24(Mon) 15:15:13

【人】 大木慎之介

[しかし二人の会話に聞き耳を立てる気にもならず、
 気を逸らすのにスマホを取り出して、
 何気なく調べたのはスターチスの花言葉。>>440

  “変わらぬ心” “途絶えぬ記憶”

 知らなかったとはいえ、なんとも皮肉なものを贈った
 ──と一瞬は思ったのだが。

 『役に立てた?』>>471
 聞いたばかりの問いかけが浮かび、自然と思い返した。

 何もできないかもしれなくても何かをしたいと願って>>1:422
 その末に無力だ、空っぽだ、役に立てないと嘆いた>>3:201
 あの3日間の未國の姿を。

 未國という人の思いも考えも、
 たった3日の記憶が無くなったくらいで変わるものではない。
 そう思えて、随分と気が楽になった]**
(666) 2022/10/24(Mon) 15:15:32

【人】 未國 聖奈

 

── 病室で・かなちゃんと ──


 ひとしきり大木と話した後だったかな


 「 ………あ、かなちゃん 」


 一瞬表情が固まって、それでもあたしはにこやかに笑う
 あの日、すれ違ってしまったことなんて
 微塵も思わせないような明るさで、
 あたしは、いつもの聖奈として、
 かなちゃんの目には映っているはずだ。
 花束はそっと、大木に手渡した。>>665


 
(667) 2022/10/24(Mon) 15:23:17

【人】 未國 聖奈

 


 意識が戻ってよかった、のあとに、
 すぐに記憶がないことを言おうと思ったけれど
 かなちゃんの言葉は間髪入れずに続いたね。>>642
 だからあたしは言う機会をその時は逃して、
 かなちゃんの言葉をきいて ──────


 「 え???そうなの??? 」


 と聞き返す。
 なんでだろう、と疑問が沸いた。
 キョトンとした顔で、あたしはかなちゃんを見ている

 
(668) 2022/10/24(Mon) 15:23:30

【人】 未國 聖奈

 


 あたしにはわからなかった。

 どうして高校をやめることが、
 誇れる自分になれるのか、ということ
 高校をやめたら、
 夢の向こう側に行ける、ということ

 それがどうつながるのか全く分からなくて
 
ましてやこの三日間は無かったことになっているから


 お礼を言われても、あたしは首を傾げただけ。

 
(669) 2022/10/24(Mon) 15:23:47

【人】 未國 聖奈

 


 「 そ、…っか。
   かなちゃんが選んだ選択肢で、
   かなちゃんが元気になるのなら。 」


 ビンゴカードは自分の手で開くもの。
 それはこの数日間を経ても経なくても変わらない。
 勇気を出して幽霊に頼むのか、そうでないのか
 どんな手段を選ぶかは別の話。


 
(670) 2022/10/24(Mon) 15:24:03

【人】 未國 聖奈

 


 「 えっ、待って 」


 去ろうとするかなちゃんをあたしは呼び止める。
 早くない?こっちの話何も聞かずに出てくの?
 近くに居た大木には曖昧に笑った。
 あまりに出てくのが早すぎるじゃんねえ、って。


 「 あのね
   あたし、旧校舎に行ったこと、憶えてないんだ。
   かなちゃんが誘ってくれてたでしょ。
   行けたら行く、なんて言って。 」


 あたしの中に確かに残る、文化祭よりも前の記憶。
 あの時、願い事なんて何もなかった。
 だけど大木の話によれば、あたしは何かを願ったらしい。

 
(671) 2022/10/24(Mon) 15:24:32

【人】 未國 聖奈

 


 「 あたしは。
   最初願い事なんてなんもなかったけど
   大木の話じゃ、三日間悩んで、
   ひとつ、願い事を決めることができたみたいなの 」


 皮肉にもそれは、かなちゃんに却下されたもの
 あたしが発した“三日間悩んだ”という言葉は
 かなちゃんにどう伝わるのかは… わからないな。


 
(672) 2022/10/24(Mon) 15:24:57

【人】 未國 聖奈

 


 「 ………かなちゃんの。気持ちは。
   旧校舎で、伝えることができたかな。 」


 そうだね。幽霊に、という意味だね。
 だけど、あたしが“誰に”という主語を省いたせいで
 また、それもどう響くのか… これもわからないね。
*

 
(673) 2022/10/24(Mon) 15:25:06

【人】 金海 叶冬



[ 大木先輩との会話の様子から
  気安い仲なのだと勝手に判断したのですが
 
  確かに巻き込んでしまって
  ……申し訳ないなと思うのは
  きっと全部のお話しが終わって
  病院を出たあとだったもしれません。


  ごめんなさい。
  グループが繋がっているなら
  後で謝罪をいれるつもり。 ]

 
(674) 2022/10/24(Mon) 19:26:11

【人】 金海 叶冬


  [ せなちゃんはあの三日間を

   幽霊に願った通りに
失っていました。


  明るい声が突き刺さって。
  
  忘れたいって願うほどに傷つけたから。
  ボクはあの日を絶対忘れ無いように。
  

  説明の足りないボクに
  せなちゃんは首を傾げるばかりで
  そうだよね、って。
  
  大木先輩にはとても申し訳ないけれど
  大木先輩が居てくれてよかった。
  二人だけならボクは、
  もっと何を伝えて、何を言わないでいるか
  迷っていたかもしれません。 ]

 
(675) 2022/10/24(Mon) 19:29:15

【人】 金海 叶冬



  [ 部屋を出ようとするボクを
   せなちゃんは、呼び止めます。


   迷いながらもボクは、立ち止まって
   ……それで。 ]
(676) 2022/10/24(Mon) 19:30:54

【人】 金海 叶冬



  ……そうですね。
  ボクらは確かに、一緒に。
  せなちゃんは一緒に来てくれました。



 [ せなちゃんが迷った三日間。
   悩んだ三日間。

   大木先輩は知っているのでしょうか。
   けれどそれを問うのは
   ズルになるかもしれないから。

   大木先輩を見たのは一度だけ。
   ボクはせなちゃんに向き直ります。]
 
(677) 2022/10/24(Mon) 19:35:09

【人】 金海 叶冬


  ボクの思いは、
  ……伝えました。

  どんなふうに伝わって、
  どんな思いをさせてしまったのかは
  もうわからないのかも しれません。
  
 
  すごく悲しませて、苦しめて、
  


  [ ボクを許して、とは言いません。
    許さないって言うせなちゃんも、
    もう居ないかも、しれません。


    ……それでも ]

(678) 2022/10/24(Mon) 19:41:34

【人】 未國 聖奈

 

── 数日後・小鳥遊 ──


 これはさらに数日後の話。
 文化祭が終わってからはもう10日から二週間、
 随分と長い間休みをもらってしまったと思う

 謎の高熱も、短期記憶の欠如も、
 医師の検査や診察からはなにもわからず
 まあそのうち思い出すでしょう、という雑な判断で
 すっかりぴんぴんしているあたしは退院に至る。

 多分そのころには、
 3Aには入院していることは広まっているし
 仲良しさんには、記憶がないことも打ち明けている

 
(679) 2022/10/24(Mon) 19:50:58

【人】 未國 聖奈

 

 今日はそんな退院の日。
 市民病院だから、別の用事で彼は現れたのかもしれない
 それともあたしのお見舞いに来てくれた?


 「 あっ 」

 
 まだベッドサイドにはスターチスの花が咲いている
 そっと前髪を指で整えてから
 あたしは、扉を開けてくれたその人に言う

 ─── 小鳥遊大地。
 当然あの三日間の彼との記憶は、ない。


 
(680) 2022/10/24(Mon) 19:51:08

【人】 未國 聖奈

 

 
 「 今日ね。退院なんだ 」


 すっかりあたしの顔は晴れやかで、
 文化祭前と、変わらない表情をしていただろう。


 「 ……誰かから聞いた?
   あたしね。記憶喪失なんだよ 」

 大木や大槻あたりから聞いたかな。
 それとももしかして知らなかった?
 知らなかったのなら、かいつまんで経緯を説明して。


 「 大変だったみたいだね、三日間 」


 他人事みたいに、そんなことをいう。
 
 
(681) 2022/10/24(Mon) 19:51:20

【人】 未國 聖奈

 


 ──── だけど


 「 小鳥遊にとって、三日間は長かった? 」


 こんなことを聞いたのは、どうしてだったかな。 *

 
(682) 2022/10/24(Mon) 19:51:30

【人】 金海 叶冬



  未来のボクが
  上手なことばを紡げるかも、

  わからないけれど。
  正しく理解できるかもわからないけれど。


 
  
  
(683) 2022/10/24(Mon) 19:52:30

【人】 金海 叶冬


  
  
  ……ごめんね。
  うまくいえないや。
  

 でも、いつかちゃんと話すね。
 ……ごめんなさい。
 

  

 [ なんのことかわかりませんよね、

  ごめんね、とも、付け加えて *]
(684) 2022/10/24(Mon) 20:14:06

【人】 未國 聖奈

 

── 病室にて・かなちゃん ──


 あたしはかなちゃんの話を聞いている。>>678
 かなちゃんは本心を伝えてくれたんだ
 その言葉を聴けば、
 あたしはホッとした表情を見せただろう

 悲しませた、苦しませた、
 そんな言葉には曖昧に微笑んでおいた

    
    …そうだね。
    もう傷ついてないよ。
    そういう風に伝わればいいと思った

    それをかなちゃんが願うなら。
    それでかなちゃんが楽になるなら。


 
(685) 2022/10/24(Mon) 20:29:52

【人】 未國 聖奈

 


 そんな風に考えたあたしの見立ては
 正しかったのかどうかすらわからない。



 
(686) 2022/10/24(Mon) 20:30:05

【人】 未國 聖奈

 

 かなちゃんは言葉を選ぶ。
 選んだ結果、上手く言えなかったみたいで
 それも、かなちゃんらしいな、とあたしは思う>>684

 かわいいかわいい幼馴染。
 ごめんなさい、で言葉を締めるかなちゃんに
 あたしは首を横に振る。


 「 あのね。
   三日間のことも、
   そこで何があったのかも、聞かない。

   でも、かなちゃんのゆめが叶ったら
   あたしも一緒にお祝いさせてほしい。

   応援してるよ。かなちゃん。 」


 今のあたしにできるのは、それだけ。
 一緒に夢を見るくらい許されるでしょう?って>>0:542

 きっと。いつもの未國聖奈の顔ができているはず。*

 
(687) 2022/10/24(Mon) 20:30:42

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

—— 三日目 ——

[そのメッセージを受け取ったのは、
 きっと早朝のことだった。>>-1056

 気づいたのは、旧校舎に向かう前。

 唐突すぎる?
 君はそう思っていたかもしれないけれど、
 俺はこの三日間、いつだって
 割とずっと臨戦態勢だったよ、なんてね。
 
 俺はいつだって、
 『助けて』って声に弱いんだ。
 君が求めてくれるなら、いつだって。

 俺はふっと笑って、メッセージを返した。]
(688) 2022/10/24(Mon) 20:31:17

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[勢いで送ってしまってから、

 なんだこの迷惑メールみたいなメッセージ……


 となったのは秘密だ。]


 そもそも、運って何だろうね?

[俺にとっては、ジンクスみたいなものだけど。

 『25%の賭けにおいて、俺は負けない』

 っていう、絶対的な自信。
 そういう、強がりみたいな気持ちを携えて、
 俺はきっとこれからも生きていく。]
(689) 2022/10/24(Mon) 20:31:48

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[俺は、君へ俺の運が伝染するようにと、祈った。

 そして……

 同じ祈りを抱いてくれるよう、幽霊さんに頼んだ。]
(690) 2022/10/24(Mon) 20:32:01

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[旧校舎を後にした俺は、屋上に転がっていた。
 どれだけの時間が過ぎたことか。
 多分始業の時間はとっくに過ぎてた。]

 ……やっぱダメかも――……

[格好つける相手もいない今だから言おう。

 ぶっちゃけめちゃめちゃ胃が痛い。


 のっそり起き上がり、屋上を後にする。
 誰もいない廊下は、
 少し遠くから扉越しに聞こえる授業中の先生の声を
 微かに運んでくるけれど。

 それどころではない。]
(691) 2022/10/24(Mon) 20:32:17

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

—— 保健室 ——

 せんせー
 ベッド貸してぇ

[その時保健室には先客がいたか。
 俺は特別気にもせずに、先生に声をかける。
 ベッド貸して、と言いながら、
 座るのは先生の前の丸椅子だ。

 先生と顔見知りのようになっているのは、
 別に病弱だからじゃない。
 委員会のおかげだ。]
(692) 2022/10/24(Mon) 20:32:41

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[先生は俺を、小鳥遊弟、と呼ぶ。
 兄ちゃんがこの学校に通っていたのは
 12年も前のことだけど、
 この先生は、異動に異動を重ねて
 この学校に帰ってきた先生。

 初めて会った時、名乗る前から小鳥遊って、
 呼ばれて、びっくりしたことがある。

 12年前、兄ちゃんは保健室常連だった。
 
主に、やんちゃによる怪我で
(693) 2022/10/24(Mon) 20:32:54

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 主訴、吐き気でーす
 多分熱はないです。

[俺自身は、そこまで保健室常連でもなく、
 サボりも殆ど経験がなかったから、
 先生はとりあえず受け入れてくれる。

 何かデスクワークをして入れる先生を、
 間近でぼーっと眺めていても、
 先生は放っておいてくれた。]

 ねぇ、先生。
 
[ふと、口を開く。]
(694) 2022/10/24(Mon) 20:33:09

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 先生、幽霊って信じる?

[尋ねたら、ペンを走らせていた、
 先生の手が止まった。
 しばらくの間の後、先生がこちらを見る。

 本当に、そっくりだね、

 …って、何とも言えない顔で言われた。]
(695) 2022/10/24(Mon) 20:33:20

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[寝てくか、と先生に尋ねられるも、
 結局落ち着きどころを見失った俺は、
 早々に保健室を後にした。

 それから……どうしたんだったか。
 よくわからない。*]
(696) 2022/10/24(Mon) 20:34:12

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[どうにかして慎ちゃんと合流し、
 俺は早々にしゃがみ込む。]

 慎ちゃぁん、俺、胃が痛い。

[いつもより低い位置から見上げて、
 はは、と笑う。]

 慎ちゃん、結局願い事どうしたん?
 俺はね……

[手持無沙汰に、俺の話を語ろうか。
 君はやっぱり苦笑するのかな。>>136
 
 俺、君のその反応好きだよ。
 なんだか、安心するんだ。]
(697) 2022/10/24(Mon) 20:34:37

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

  [そして—————


        『時』が来る————、>>416
(698) 2022/10/24(Mon) 20:34:47

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[君は知らない、25%の意味

 知るわけがない、語っていないのだから

 俺の『運』とかそういうヤツは、

 『25%』の上に成り立っているもの

 ……つまりね、

 増えても減ってもいけないんだ

 まぁ、裏を返せば

 そうそう増えたり減ったりするもんでもないので

 君の気持ちだけは、喜んで受け取るよ

 
ところで昆布って定番じゃないの?うっそーん。
(699) 2022/10/24(Mon) 20:35:07

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[降り注ぐ光に、手を伸ばした。
 君のくれた『幸運』は、当たり前だけど、
 君の姿をしていたよ。

 それから、君の返してくれた答えも。

 『ありがとう、また明日』

 ぐわっと胸の内から膨れた何かが、
 そのまま熱いしずくになって、眦からあふれ出す。]

 慎ちゃぁん、
 そーまたち、帰ってくるってぇ、

[低い位置から傍らの慎ちゃんを、
 泣きべそかいたまんま見上げて、
 その袖を引いた。

 声をあげて泣くことはもうないけれど、
 この涙を飛べる術を、俺はまだ知らないんだ。*]
(700) 2022/10/24(Mon) 20:35:23

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

── 夜 ──

 ただいま、兄ちゃん。

[帰宅して俺は、仏壇に手を合わせる。
 深夜に帰宅しても、両親は何も言わない。

 俺が帰ったのを確認したら、就寝する。

 交わす言葉は最小限。
 ただいま。おかえり。
 それだけ。]
(701) 2022/10/24(Mon) 20:35:36

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[誰に話すことでもない、秘密がある。
 
 両親は俺に対して、寛容なんじゃない。
 興味がないってコト。

 別に、問題はない。
 ただ……例えば、もうしばらく、
 母さんから名前呼ばれてないなぁ、とか、
 そんなこと。

 最後に聞いたのは、中学生の時。

 間違えて、大空
そら
って呼ばれて俺、
 一瞬ポカンとしてしまった。
 俺が反応するより先に、
 ショックを受けた顔したのは、母さん。

 反射的に、そんなに似てる?って、笑ったら。

 母さんが泣いた。
 父さんは俺を責める顔したけどさ。

 じゃあ俺、どうしたらよかった?って。

 聞く相手なんか、どこにもいない。]
(702) 2022/10/24(Mon) 20:35:51

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 やっぱりさ。
 幽霊に、叶えられる願いなんて、
 ないよね。

誰もいない・・・・・仏間で、俺はポツリ。
 最初の結論に辿り着く。>>0:64

 結局俺は、『願い事』を口にしなかった。
 理由は簡単。

 本当の願いは、俺自身わからなかったから。

 中途半端な願いを口にするくらいなら……

 選んだのは、俺自身。]
(703) 2022/10/24(Mon) 20:36:09

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 兄ちゃん。

[仏壇の中の四角いフレームの縁を、指先で撫でる。

 遺影の中の君は、

 俺とおんなじ顔で笑っている・・・・・・・・・・・・・。]

 三日間はさ。短いよ。
 短かったよ。何にもできないくらい。

[俺は、きっと彼らなら、
 俺が何もしなくても、正しい未来を選べたこと、
 知っていた。
 俺の手助けなんか、きっといらなかった。

 
違う。
 選んだ道が何であれ、それが正解だった。
 他人が口挟むことじゃない。
(704) 2022/10/24(Mon) 20:36:25

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[自分の幸せが見つからないなら、

 せめて大切な人には幸せであって欲しい。

 そこに、自分が存在していなくても……


 それってそんなに、おかしなことだろうか?]
(705) 2022/10/24(Mon) 20:36:41

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

── 数日後、病院 ──

[人伝に、噂を聞いて。
 行くのが少し遅くなってしまったのは、
 なんとなく、
 他のお見舞いと、鉢合わせないように。>>679

 や。
 迎えにきたよ。なんてね。

[俺は、いつもの
遺影と同じ
顔して笑う。
 笑いながら、君に飴を差し出した。

 もう退院するって君に、
 大仰なお見舞い持ってきても、仕方ない。

 渡すなら、日常への片道切符を。]
(706) 2022/10/24(Mon) 20:36:55

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[君は記憶喪失。
 それも、『あの』三日間だけ。

 それはつまり……
 君は誰かの願いか、その代償に、
 記憶を手放した、と考えるのが容易い。

 ……存在ごと消えるよりは、随分平和だ。

 君の語る顛末と照らし合わせれば、
 ますますその事実は浮き彫りになる。>>681

 ま……大変なやつも、いたかな。

[君が他人事みたいに言う、
 いや、今の君にとっては他人事なのだから、
 それが当たり前とばかりに、
 俺もさらっと返した。

 三日間。
 長かった?と、君が問う。>>682
(707) 2022/10/24(Mon) 20:37:09

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

『三日間、かぁ、』

『長くて短い三日間になりそうだね』>>1:177

『あたしにとっては、短いよ』>>1:218

『叶えて欲しいじゃん?』

『せっかくのチャンスなんだから』>>1:220


[……あぁ。
 あの日の未國は、消えたのだなと。

 唐突に、思った。]
(708) 2022/10/24(Mon) 20:37:21

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 
   三國が言った通り、

          短かったよ。

 
(709) 2022/10/24(Mon) 20:37:47

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[何かを決めるには、あまりにも。

 何かを変えるにも、あまりにも。

 短くて、短い三日間だった。

 必死に足掻いた三日間。
 きっと、君もそうだった。

 君は俺に、魂を投げ出すなと言ったね。
 投げ出さなかったよ。
 投げ出すつもりもなかったけど。

 俺も、言えばよかったかな。
 君を一つも投げ出すなって?

 無理だよ、エスパーじゃないもん。
 予測なんかできるわけないだろ。

 君の手放したあの三日間の、ほんの数分を、
 俺はなんだかひどく惜しく感じて。


 いつもの笑みを、ほんの少しだけ歪めたんだ。**]
(710) 2022/10/24(Mon) 20:38:19

【人】 世良健人


 ─ 三日後:昇降口 ─


   行くべきか 行かないべきか
   コーラを買うか いちごオレdrinkを買うか………

   …人生は二択の連続だ
   君もそう思わない?自販機くん


[ 皆も帰りがけたこんな時間に
  何やってるんだって?

  自販機の前で2つの悩み事をしてる。
  ひとつはすっごいどうでもよくて、
  もうひとつはけっこう、かなり、大事なこと。 ]
 
(711) 2022/10/24(Mon) 20:39:14

【人】 大木慎之介

[未國と金海の間に何があったか、
 元々どういう関係だったか、大木は知らない立場だ。

 未國に“保健室の常連”について尋ねたときの会話が
 頭を過らぬでもないが、まだ確証は無かった。>>3:211

 だからスマホを眺めつつ、二人の会話を
 声ではなく音として聞き流していた。

 未國が金海を戸惑ったように呼び止める声には気づき、>>671
 顔を上げ、曖昧な笑いに応じるような苦笑を浮かべた。

 その後の会話はなんとなく気になって、
 つい耳を傾けてしまった。
 自分の名前が出たせいもあるのだろう>>672
(712) 2022/10/24(Mon) 20:39:23

【人】 大木慎之介

[大木の同席を、金海がどう思っているのかなど
 知りようのないことだったが、>>675
 少なくとも邪魔ではないのは雰囲気から理解できた。
 
 金海に視線を向けられると、>>677
 二人の話を聞いていたことに気付かれたかのようで、
 目を逸らしてしまったが。

 二人が一緒に旧校舎の幽霊の元へ向かったと知り、
 あの日未國が語った友達が金海なのだと察する。>>3:219

 そして未國が記憶を失った以上、
 二人の間に何かがあったことも容易に推測できた。
 それが“友情が途切れるような出来事ではない”のも]
(713) 2022/10/24(Mon) 20:39:37

【人】 大木慎之介

[もしその出来事で友情が途切れてしまったのなら、
 金海は見舞いに来なかっただろう。

 未國が記憶を残していても、
 きっと彼女は来たのだろう。

 そう思えたから、
 二人の間に心配することなど無いように感じて。

 だから未國が金海に向ける言葉を聞きながら>>687
 あの日の保健室での未國の言葉を思い出して、>>3:211
 二人を微笑んで見守っていた]*
(714) 2022/10/24(Mon) 20:40:05

【人】 世良健人


[ 2日目の昼以来見ていなかった彼女は、
  期限がすぎて3日経っても学校を休んでいる。
  聞くところによると高熱で入院したとかいうんだ、
  あの未國ちゃんが。
(失礼)


  個別のメッセージ画面を開いて、
  お見舞い行っていい?とか、
  調子どう?とか、
  思いついた数々の言葉を
  打っては消して、打っては消して。

  合わせる顔ないな


  あのあとどうしたんだろうとか、
  結局君は何を願ったのかなとか、
  俺は大切なもののことで頭がいっぱいで、
  考え出した時には色々と遅かったから。


          忘れているだなんてさ
          自分で言っておきながら頭にないんだ、俺 ]
(715) 2022/10/24(Mon) 20:40:32

【人】 世良健人



   …仕方ない 天に任せようか

   
[ コーラが出たらチュッパチャプス、
  いちごオレが出たらアイスを買ってく。

  行くか行かないかじゃないのかって、
  それはまあ ご愛嬌
  行きたいけど行きたくないから悩むんだ
  ならちょっといい逃げ道があったらいい。

  俺は出来たらアイスが食べたい。
  散々悩んで同時押し、
  当たったのはいちごオレ

  俺の運は────。 ]
 
(716) 2022/10/24(Mon) 20:41:07

【人】 世良健人


 ─ 三日後:病室 未國 ─


[ 何にもメッセージなんか送らずに
  誰かいるかもとか考えもせずに
  病院で許されるくらいの勢いでドアを開けて
  多分誰もいなかったな、いなかった。

  一瞬君の顔色を伺った後
  当たりくじ付きの棒付きアイスを差し出して
  言うんだ、 ]
   
(717) 2022/10/24(Mon) 20:42:10

【人】 世良健人



   サボり?───寒くなってきたもんね


[ 多分、この3日間何でもなかった顔で。
  季節感のないお土産を君に。 ]**
 
(718) 2022/10/24(Mon) 20:42:51

【人】 鈴掛 未早


[ 通知が来れば起きて返して、
 適当に図書室に行って時間を潰そうと
 教室より良い椅子と活字という睡眠導入剤に
 やっぱり寝て過ごして

 連絡が来ればまた起きて、
 「教室」って返してから向かう始末
 
家庭科室からならたぶんこっちの方が早いって
]


  うん…?

  うん どういたしまして
  秋緒ちゃんは……こういうの、
  真面目に考える子かなって思って


[ 三年の教室は一番上。部活動の音が聞こえる。
 同じような暇人がいなくてたいへん安心した。

 瞬く間に舟を漕ぎそうになった私の
 机の上に雑に投げ出した手の指が、
 少しひんやりした手に取られていく>>657

 告白を聞く。>>658 ]
 
(719) 2022/10/24(Mon) 20:52:37

【人】 鈴掛 未早



  …… 朝、

  天ヶ瀬がさ、すごい誤爆してたでしょ

  誰に送ろうとしたかは知らないけど。
  あれ見て思ったんだよね

  死にたい消えたいって思ってる人は、
  たぶん世の中、けして少なくはないじゃん
  この限られたグループの中にわらわらいる、
  ってほどでも絶対ないと思うけど

  秋ちゃんは… 苦しんでたでしょ、たぶん

 
(720) 2022/10/24(Mon) 20:53:06

【人】 鈴掛 未早


[ 人の気持ちなんてわかるわけがない。
 わかると言う方が安易で、軽率だ。

 でも… 夏実のことが嫌いだと、
 突っ撥ねた態度でいる秋緒ちゃんは
 苦しみの中でもがいているように、見えていた。

 だから、死にたかったと言われても驚きはしない。
 そっか、やっぱりな と思うくらいだし

 それに、「死にたかった」は過去形でしょ ]
 
(721) 2022/10/24(Mon) 20:53:21

【人】 鈴掛 未早



  色々あった、その中で

  そこまで思い詰めてた秋ちゃんが
  生きていく、って思えるような
  出会いか気付きかなにかがあったんなら
  私も嬉しいなって思う


[ 未早さんも、と言われるなら>>660
 もちろん、って返して頷いた。

 その「色々」を知る機会があるかはわからない
 もしかしたらずっと遠い未来に、
 そんなこともあったねって昔話にできるのかもしれない

 できたらいいよね、と思う。
 そうやって懐かしむことが出来る仲でいられたら。

 友達の妹、姉の友達、言葉にすると微妙だけれど、
 そう、私は一人っ子だからさ
 勝手に妹のようにも思ってる、昔馴染みの大切な子 ]
 
(722) 2022/10/24(Mon) 20:54:31

【人】 鈴掛 未早


[ ……だからこっちもバレちゃうのかなー
 見通されるような言葉に思わず苦笑してしまう>>661 ]


  いや全然だめ。
  願い事がないわけじゃないはずなんだけど、
  いざ叶えるよって言われると
  ちょうどいいのは思いつかないもんだなって

  やっぱり億万長者でもいいのかもしれない


[ その話をしたのは秋緒ちゃんじゃないけど。 ]


  メッセージでも言ったけど
  何を願っても、後悔しないことはきっとないよ

  願って叶えてもらうことなんてないと思えるのも
  逆に、絶対に後悔しないといえる願いがあるのも
  どっちもそうそうないものだと思うんだよね

 
(723) 2022/10/24(Mon) 20:55:08

【人】 鈴掛 未早



  ………… だから、

  後悔するなっていうのはさ
  後悔しない強さを持ってるから言えることですよ
  願い事なんて思いつかないけど、
  それで何もしなかったとして
  「あの時願ってれば」って、私なら絶対後悔する
  無茶振りになりうるということをわかってほしい

  …… じゃなくて


[ 少し、恨めしげに。
 脱線した言葉が何に対してかは察せられるかもしれない。
 もしかしたらそういうところも似ていたのかもしれない。

 いや、私はべつにあいつのことは嫌いではないんだけど
 むしろどっちかって言えば大事な方よ?
 どうでもいいやつの言葉だったら、私は適当に流せてる ]

 
(724) 2022/10/24(Mon) 20:55:53

【人】 鈴掛 未早




  「それでも生きていく」って意志が大事なんだよ


[ ――そうそう、本当に言いたかったのはこういうこと。 ]
 
(725) 2022/10/24(Mon) 20:56:37

【人】 鈴掛 未早



  … あ。ありがとう
  そっか、秋ちゃん料理部掛け持ちだもんね


[ 椅子を動かして向かい合って、
 持ってきてくれたマシュマロをひとつつまみ
 おいしいって表情をゆるめる

 確かにちょっとぺしゃんこだけど
 つまりそれって伸びしろありってことでしょ、無問題
]


  …… なんか、今日は、

  朝から珍しいことばかり言われるな


[ でも、続けられた言葉をじっと聞いて>>662
 何とも言えない顔をしてしまったな

 ほんとに雪でも降るんじゃない? とか
 さすがに言わないって、それは失礼だから ]
 
(726) 2022/10/24(Mon) 20:58:07

【人】 鈴掛 未早


[ 本当は、「後悔する自分がいなくなる」
 思いつきがもうひとつだけあった
 「好き」であることを忘れられれば
 痛みは消えて生きやすくなるんだろうと

 …… でもきっと、ピアノは弾けなくなる
 私にとって両者は切り離せないもの、
 あの日々の記憶を失うってことだと思うから。

 それは―― 嫌だと思ってしまった

 私はやっぱり、それでも触れることをやめたくなかった ]

 
(727) 2022/10/24(Mon) 21:00:53

【人】 鈴掛 未早



  …… ありがとう

  そう言ってもらえてうれしい


[ マシュマロをもうひとつつまむ
 んー… と、考えるではなくただ言葉を選ぶ ]


  続ける、っていうと微妙っていうか
  べつにその道に進むわけではないし

  でも、辞めるかって言われたら辞めない? かな
  大学入ったらまた合唱サークルとか探すかも


[ 続けるかと言われたら、そう、>>663
 こういう感じの答えにどうしてもなっちゃうから
 でも、そうだね、それでも好きと言ってくれるなら―― ]
 
(728) 2022/10/24(Mon) 21:02:30

【人】 鈴掛 未早




  秋ちゃん、その時は聞きに来てよ
  オープンキャンパスのついでにさ


[ サークルの公開練習なんてよくある話でしょ?
 肯いてくれるなら、私はきっとふふって笑って

 ああ、こんな風に笑うの久々かもなぁって
 誰かに言われたのと似たようなことを、思ったんだ *]
 
(729) 2022/10/24(Mon) 21:03:02

【人】 大木慎之介

─ Last day 夜・学校 ─

[大木が夜の学校や敷地内で時間をつぶしていた頃、
 唐突に小鳥遊からメッセージがあった。>>=30

 何事かと思いつつも居場所を連絡して、
 合流して早々、吐かれる弱音。>>697

 誰か案ずる相手がいるのは知っているものの、
 苦笑を浮かべるしかなかった。
 そしてその相手のことを知って、
 苦笑を継続することになったのだった]


  どこまで似てんだろうなぁ、オレたち。


[共通の友人なのだから、仕方がないとは言えるが。
 そんなぼやきめいたことを言いつつ、
 何かしら話していたとき、『時』が来た>>698
(730) 2022/10/24(Mon) 21:06:21

【人】 大木慎之介

[その光は二人の間のもの。
 大木の目にまで映るわけでないが、

 小鳥遊が何かを感じ取っているのは
 視線の向き、表情の動きから理解ができた。

 その後、小鳥遊に泣き声交じりに言われた言葉は
 本当に安心できるもので]


  あー……よかった……、
  心配かけやがってあいつら……。


[あいつ
 『たち』と言われてつい口から出たが、実は、
 秋月と一緒にいそうな人の心当たりが大木には無かった。
 小鳥遊は教えてくれていたのだろうか。
 「なんで知らなかったの?」なんて話になっていたのかも。


 それはともかく、今は
 幼い弟のように袖を引く小鳥遊の頭を、
 少しばかり乱暴に撫でた。励ましの意を込めて]**
(731) 2022/10/24(Mon) 21:06:37

【人】 未國 聖奈

 


── 退院前・小鳥遊 ──


 「 わーい飴だー 」


 子どものように喜んで、
 そうやって受け取ったのはいちご>>706
 あとで舐めよーってポケットにしまう。
 ちなみにマロンラテ味は不味いらしい。
 マロンラテ味じゃないといいなって思ってるけど神のみぞ知る


 小鳥遊の言葉は、ひと言だった。>>709

 三國が言った通り。
 小鳥遊の言葉に、あたしは少し視線を伏せる。

 
(732) 2022/10/24(Mon) 21:06:52

【人】 未國 聖奈

 


   そうだね。魂を投げ出すな、って言った。>>710
   あの時は、何かのために命を賭けるなんてこと、
   ありえない、って思っていたから。

   それでも結果的にあたしは記憶を投げ出した。
   誰かのためじゃない。
   ほかならぬあたしを守るために。

   小鳥遊に相談していたら、
   何か未来は違っていたのかな。

   ……あたしの知らないあたしは、
   そんなことを、こっそりと、思うよ。


 
(733) 2022/10/24(Mon) 21:07:23

【人】 未國 聖奈

 


 「 そっかぁ。短かったかあ 」


 ぽつ、と溢す。
 憶えているわけじゃないあたしは
 適切な言葉を探す、選ぶ、
 そして何も言えなくなって、押し黙る。

 
 「 ……でも、そうだね
   小鳥遊が生きていて、良かった 」


 なんとなくそんなことを思ったのはさ、
 ときどき、本当にときどき。
 小鳥遊がどっか遠くに行っちゃうような、
 そんな気がしてならなかったから >>1:521

 
(734) 2022/10/24(Mon) 21:07:50

【人】 未國 聖奈

 


 あたしは、小鳥遊が案外
 自分の優先順位が高いことも
 それでいて、最上位じゃなかったことも憶えてない

 だからこそ、これは、本心だよ。
 居なくならないで、欲しいんだよ。

 尤もそれは、
 ……覚えていたとしても、だけど。



 
(735) 2022/10/24(Mon) 21:08:52

【人】 未國 聖奈

 


 そのあときっと、あたしは日常に戻るよ。
 もう、片道切符は貰ったから、あたしは、戻れるよ。*


 
(736) 2022/10/24(Mon) 21:09:06

【人】 秋月壮真


 ─ 旧校舎 ─


[ 君の抵抗なんて想定の内>>629
  でもその力強さは想定外。


 
 〜〜〜!!

  健人……! きみも、
強情だね……!



  素直に受け取ってくれたらいいのに
  君って人は……!


 
(737) 2022/10/24(Mon) 21:20:08

【人】 秋月壮真



[ じりじりと俺の手は引き戻される。

  
何?健人キス慣れてるの?許せないね。

  
俺の初めてのキスの相手は君だけどね


  何をとは言わないけれど
  君が気を取られている隙になんて考えてたのに
  手首を掴まれて
  いくら力を入れても
  先へは進まない>>629 ]


 
(738) 2022/10/24(Mon) 21:22:43

【人】 秋月壮真



[ 唇同士が離れてもまたすぐ触れそうなほどの
  近い距離で、顔を合わせて攻防戦。

  君の不運を少しでも無くしたい俺と
  全部は受け取れないと拒む君。

  健人の口から優しく流れる気持ちが>>630
  暖かくて嬉しくて泣きそうになる。



      
もっと聞かせて


            
どうして受け取ってくれない?


    
同じくらいの想いが嬉しいよ



            でも─────……。 ]


 
(739) 2022/10/24(Mon) 21:23:06

【人】 秋月壮真




  
健人、俺を拒まないで……




[ 眉を下げて悲しそうに健人を
  見つめてみたけれど効果はあった? 
ないの……?


  
泣き落とし作戦は失敗か。


  でも少しくらい揺れてくれたでしょ?
  ね、受け入れそうになったよね???
  だって健人は
俺が好きなんだから。
 ]



(740) 2022/10/24(Mon) 21:23:25

【人】 秋月壮真




  半分の……
半分?

  それは、それだと……まだ君は

  もっと幸せになってもらいたいのに
  今以上に、
どうして……



[ 半分の半分であれば単純計算で25だ>>631
  狡いね、本当。
  全部を拒むのではなく半分は貰うなんて。 ]



(741) 2022/10/24(Mon) 21:23:33

【人】 秋月壮真



  そんなの、ダメって言えないじゃないか
  貰えるものは貰ったらいいんだ

  俺には、いいんだよ
  見返りなんて……君が宝くじに当たるのを
  見ることができたら俺は嬉しいかな
  見せてくれる? いつかの約束、ね


 
(742) 2022/10/24(Mon) 21:24:11

【人】 秋月壮真



  本当に……?
  君の言葉は疑わないよ
  ただ、嬉しくて。こんなに早く……

  良かったね。健人。
  うん、聞かせて、知りたいよ



[ 抵抗をやめた。
  俺の胸へと押し返されて>>631
  きっと戻ったのだろう。光が消えた。 ]


 
(743) 2022/10/24(Mon) 21:24:23

【人】 秋月壮真



  俺の幸せなんて
  弟が全てだった。

  でも今は
君が全てになりそうだよ
、健人。
 

  俺だって君が幸せに笑ってくれないと
  幸せになれないんだ



[ 力なく、君へともたれかかるように
  抱きしめた。

  俺の幸せが健人の幸せなんて>>632
  すごい口説き文句だ。
  それを”君が”言うのだから。 ]

 
(744) 2022/10/24(Mon) 21:24:40

【人】 秋月壮真



  参ったよ、
  そんな熱烈に口説かれてしまってはね

  健人の気持ち
  沢山貰ってしまったね
  ねえ、俺の気持ちは欲しくないかい?



[ 溢れそうなんだ。
  もう、今にも溢れてしまいそうで
  だから受け取ってほしい。
  この溢れるばかりの君への好きを。

  君が強請るのが先か
  俺が溢れるのが先か
  ねえ、それとも同時、だった?>>633 ]



(745) 2022/10/24(Mon) 21:24:48

【人】 秋月壮真




  終わった、ね
  俺達の3日間

  こんなことになるなんて思わなかったよ


  
[ 大地には届いただろうか

  旧校舎の床に寝そべり、大きく息を吐く。 ]

 
(746) 2022/10/24(Mon) 21:25:52

【人】 秋月壮真



  もう起き上がれないや
  本当は俺は
  ここで動けなくなる予定だった



  
俺の未来を変えたのは君だよ、健人



  ありがとう
  今も君の隣に居れることが嬉しい


[ 健人の方に顔を向け
  安堵と嬉しさを込めた
  愛しい表情を向ける。


  なんだか、すごく照れてしまうね。
       だから少し視線は横になったかも。 ]*


 
(747) 2022/10/24(Mon) 21:26:19

【人】 秋月壮真



[ 届いていたメッセージが支えの一つ。
  あるのとないのでは全然違った>>3:567


  ありがとう、君は頼りになるね



  目を閉じて楽しそうにお礼を心の中で告げた。
  君ならどんな返事をくれるかな、
  そんな想像をして口元は嬉しそうに笑うんだ。 ]*

 
(748) 2022/10/24(Mon) 21:26:49

【人】 秋月壮真



  ─ 旧校舎の幽霊 ─


[ 願い事、本当に叶えてくれるんだね。
  縋ってごめん。当てにしてしまって。

  君の成仏を祈れる優しさがなくてごめんね。

  どうしてここにいるのか
  なぜ願い事を叶えるのか

  君を理解しようとしてみたんだ。
  でも何もわからなかった。

  みんなの願いを叶えてくれてありがとう。
  誰かの友達になってくれてありがとう。

  俺の大切な人の願いを叶えてくれてありがとう。
  俺の願いを叶えてくれてありがとう。

  もしかしたら君の成仏を願う子もいるだろう。
  優しいよ、みんな。
……みんな。
 ]


 
(749) 2022/10/24(Mon) 21:27:40

【人】 秋月壮真



[ どうして世界は優しさだけでは
  完成しないのだろうね。

  どうか君が優しい世界へ行けることを
  祈ることだけはさせてほしいな。

  
忘れないよ。幽霊さん。
 ]**


 
(750) 2022/10/24(Mon) 21:27:45

【人】 未國 聖奈

 

── 見舞い・世良 ──


 大きなくしゃみが出た。
 誰かあたしのことを噂してるんだろうか。>>715
 それもこう、なんか
太字
とかそういう…
 
太字?あたしは何を言ってるんだろう。


 世良が、騒々しく部屋に入ってきたのは
 それから間もなくのことだった。>>717


 「 そっかー
   寒くなってきたもんねー
   アイスの季節だねー 」


 決して棒付きだったから棒読みだったわけではない
 決して違う。断じて。
 でもあたしの手はちゃっかりアイスを受け取った。
 その合間にひとつだけ深呼吸したのは、
 世良には気づかれてなくていい。


 
(751) 2022/10/24(Mon) 21:28:58

【人】 未國 聖奈

 


 「 おかげさまで十分サボらせてもらってるよ
   でもこのままだと期末やばいなって思ってる 」


 アイスをひと口かじりながら
 あたしは何気ない調子で世良に言う。
 何も変わらない。文化祭前の、あたしの姿だ。

 世良があたしの記憶喪失を知らないのなら
 どうしてこんなに普通にしてられるんだろうって
 戸惑うレベルで、いつものあたしだったかもしれない。

 
(752) 2022/10/24(Mon) 21:29:10

【人】 未國 聖奈

 


 「 世良、きいた?
   あたしさ、記憶喪失になっちゃった 」


 それも三日間だけ。
 世良の顔色をうかがいながら、
 なんでもない風を装って、そんなことをいう。
 アイスを持っていない指は堂々と3を作って見せた

 
(753) 2022/10/24(Mon) 21:29:21

【人】 未國 聖奈

 


 「 高熱のせいなんだろうけど
   もしかしたら、そう願ったのかな
   それとも代償に取られちゃったのかな
   わかんないけど。 」


 ………どれでもいっか、って付け加えてから
 世良の反応を見て、そうだなあ。って溢して。


 「 でもね、もし。
   あたしが望んで記憶を喪ったんだとしたら

   ……あたしね。
   取り戻したかったんだと思うことにしてる。
   今までのあたしを。今までの生活を。 」


 だからきっと後悔なんてしてないと思うよ。
 そんなふうに、言うの。

 
(754) 2022/10/24(Mon) 21:29:36

【人】 未國 聖奈

 


 食べ進めたアイス、
 その棒に描かれていたのは ──── ハズレ

 確率は25%。

 ハズレてたら、また今度買いに行けばいいよね。
 これからめっちゃ寒い時期が来るけれど、
 逃げる目的じゃなくったって、一緒にサボるくらい、
 またきっと、付き合ってくれるでしょう?

 当たってたら、そうだなあ。
 今日の運は、使い果たしちゃったかも。 *


 
(755) 2022/10/24(Mon) 21:29:49

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 話を聞いてくれませんか、というねがいごとキーワード
 受け入れられて、己の心も開かれる>>596

 秋月の問い掛けた質問は、最初、どのような意図で聞かれたものだったのか
 己には分かりはしないけれど
 受け入れられれば、安堵する>>597

 嫌いなのもまた真実であり、>>598
 姉が己を愛しているのも知っている>>2:420
 ……だからこそこれが、正しい己の本心なのだろう

 相手に聞かせるというよりは、空に叫んでいたようなものだったのかもしれない>>599
 だけどそれは目の前の彼に届いてしまうから
 けれど彼は空とは違って、優しい言葉を降らせるから
 分からなくていいのだと、答えがないという答えを渡す ]
 
(756) 2022/10/24(Mon) 21:35:42

【人】 白瀬 秋緒

 

  っ、


[ その手が晒した後頭部に触れるから>>602
 少々驚いて身体を跳ねさせたけど
 だけどそれが優しくて、暖かいから
 どうしようもなく、安心してしまう ]


  ……ありがとう、ございます


[ ハンカチを素直に受け取って、涙を拭く
 俯いて、借りたハンカチを握りしめた ]


  ………………


[ “あたしに”幸せにしてほしいのではないか、という言葉>>601
 ……今は黙って、その言葉の意味を、考えている ]
 
(757) 2022/10/24(Mon) 21:36:08

【人】 白瀬 秋緒

 
[ ――己の思い出す姉は、
 悲しそうな顔か、心配そうな顔か、
 繕ったぎこちない笑顔>>604
 皆の前で笑う姉からは、ずっと目を逸していたから
 姉の美しい笑顔は、常に他人の物
 だから、あたし以外が姉を幸せにするというのは、>>603
 あたしにとっては当然のことだった ]


  ……幸せ

  ………………


[ ……確かに、幸せという言葉はひどく漠然としている>>605
 実を言うと、願うとするならば、幸せの定義は全て、幽霊に投げるつもりだった
 だけどそう言われてしまったら
 考えなればならないのだと思う ]
 
(758) 2022/10/24(Mon) 21:37:11

【人】 白瀬 秋緒

 

  ………え?

  …………


[ 答えはまだ、己には分からない>>606
 けれど、その提案は、
 ……そうすれば、何か、変わることが出来るだろうか

 秋月は、己の存在が姉の幸せだと言った>>608
 ……そう言われるのは、嬉しいことではある
 本当にそうであるのかは、まだ、「  分からない」 ]
 
(759) 2022/10/24(Mon) 21:37:29

【人】 白瀬 秋緒

 

  …………………………はい


[ 秋月のたくさんの言葉
 言葉少なにしか返せなかったけれど、
 最後の言葉にだけは、はっきりと返す
 それで、受け取ったということは、伝わるだろうか ]


  ……ありがとうございます、そま先輩


[ 秋月壮真という人は、やはり分からない人だ
 だけどこんな己にも、しっかりと、寄り添ってくれる人だと思う

 秋月の己に対する扱いを、勘違いするなと言い聞かせていたことを思い出す>>1:167
 それは、愛の欲しかった己の望むものを与えてくれていたかもしれない……とは、また、気付けないけれど
 ]
 
(760) 2022/10/24(Mon) 21:38:12

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……ハンカチ、借りといても良いですか
  
また
、返すので


[ もしも己に未来がないなら、またなんて言わない方が良い
 けれど、……けれど、そうやって未来への言葉を言いたくなった
 秋月の側もどうなるか分からない、とは、無意識に


 あるかもしれない未来をひとつ作って、秋月を解放する
 己はしばらくそこで動かなかったから、いつまで秋月が居たかは分からないけれど ]
 
(761) 2022/10/24(Mon) 21:38:38

【人】 白瀬 秋緒

 

[ ……あたし、そま先輩のこと、好きですよ、先輩として

 動き出した心が答えを弾く
 ……きっと最後まで、口には、出せないけれど* ]


 
(762) 2022/10/24(Mon) 21:39:39

【人】 金海 叶冬


[ せなちゃんの顔が少しだけ、
  穏やかになった気がしました。

  

  これは今のボクが知ることでも、
  もしかしたら未来のボクですら
  知らないことかもしれないけれど。

  その後のせなちゃんの病室は
  お見舞いの人達と交わしあう
  笑顔の絶えない場所だったのでしょう。

  ボクもいつか、
  彼女のように笑顔を届けられる人間になれたら。 ]
  
(763) 2022/10/24(Mon) 21:41:07

【人】 金海 叶冬


  ありがとう。

  ボクは願いを叶えるよ。
  見てて。 
  応援、してくれると


  嬉しいです。


  

[ ボクはポンコツです。
  強い言葉でやっと立ち上がれるような、
  情けないポンコツです。


  いつか誰もが夢に立ち向かえる勇気を渡せる
  そんな人になれたら。 ]

 
(764) 2022/10/24(Mon) 21:42:20

【人】 金海 叶冬




 [ あの日のせなちゃんにも、
   いつかちゃんと伝えられますように。

   ありがとうございました ]**

 
(765) 2022/10/24(Mon) 21:44:27

【人】 白瀬 秋緒

― 願いの前に ―

[ その夜、帰宅したのは学校帰りの高校生として常識的な時間だったと思う
 最近散々家の食事を無視してきたから、己の夕飯は用意されておらず、
 けれど頼めば用意してくれるのだから恵まれている
 結局己は、親の庇護の下で生きていくことしかできない

 今更両親の変化なんて願わない>>2:130
 あたしに優しくするこの人たちなんて今更気持ち悪いし、
 今までのことなかったことにして、あるいは謝られて、
 それでチャラとか、反吐が出る


 久しぶりに温かい手料理を食べた
 料理に罪はないからな
 食卓を囲む家族が談笑するのを、透明になれればいいのにと思いながら、聞き流していた ]
 
(766) 2022/10/24(Mon) 21:49:12

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 穏やかな夜の時間
 あたしは姉の部屋の前にいた
 朝とは逆に、今度は己が扉を叩く ]


  「秋緒……?」


[ 不思議そうな顔をする姉は、恐らく勉強をしていたのだろう
 邪魔して、ごめん。だけど、少しだけ時間をちょうだい
 秋月に借りたハンカチの収まるポケットの辺り、
 勇気をもらうように、手を、握りしめて
 ]
 
(767) 2022/10/24(Mon) 21:49:34

【人】 白瀬 秋緒

 

  [ 黙って、その指に触れる>>606
   その手を取って、それから指を絡めた ]

 
(768) 2022/10/24(Mon) 21:50:01

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 自然、姉との距離が縮まる
 己よりやや低いところにある目を、じっと見下ろした
 ……憎らしいくらい、可愛らしい人だ
 この人と比べられるのが、ずっと嫌だった
 それはきっと、これからもそうだ ]


  「秋緒、」


[ 何も言わない己に対し、不思議そうにしていた姉が、
 あたしの名前を零す
 ふわりと美しく、
幸せそうに、
笑って、
 繋がっていない方の手をあたしの背中に回す ]
 
(769) 2022/10/24(Mon) 21:50:30

【人】 白瀬 秋緒

 

 [ ――それだけで色々と伝わってしまうのだから、
  血の繋がりとは怖いものだなと思う>>607 ]

  [ ずっと離れない繋がりは
   楔であるし、枷でもある ]


 
(770) 2022/10/24(Mon) 21:51:10

【人】 白瀬 秋緒

 
[ やっぱりあたしは、この人の運命を、
 願いで歪めたくない、と、思った
 ……その笑顔は、なんの作為もない、
 心からの笑顔であってほしい

 あたしがいることで姉さんが笑ってくれるなら
 ……きっとそれが良くて
 あたしが生まれてきただけで、
 姉さんが幸せって、思ってくれるなら

 ……あたしからも、姉さんが幸せになるように、
 自分自身で動かなければいけないのだと思う ]

 
(771) 2022/10/24(Mon) 21:51:37

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……ごめん、姉さん

  ……帰ってきたら、話、聞いてほしい


[ 姉の腕の中で俯いてようやく姉へのねがいごとを吐いた
 うん、と優しい肯定が聞こえるから、あたしは繋いでいた手を放す ]
 
(772) 2022/10/24(Mon) 21:51:57

【人】 白瀬 秋緒

 

大好きだよ、姉さん


 
(773) 2022/10/24(Mon) 21:52:14

【人】 白瀬 秋緒

 

  いってきます


[ この遅い時間に家を出ることを、姉は咎めはしない
 ……万一親に見つかっても、この人はあたしを庇うために何かするんだろうな、と思う
 …分かるよ、姉妹きょうだいだから

 指に残る温かさを握りしめて、学校への道を行く* ]
 
(774) 2022/10/24(Mon) 21:52:36

【人】 世良健人


  ─ 4day ─

[ 壮真のいう慎之介、と大地の言う慎ちゃんが
  元副会長大木慎之介の事だと気づいたのは
  あまりにもら目まぐるしい
  この3日間を終えた後の事だった────



  ……なんて
  いや、大木くんってイメージはあったんだけどね?
  慎ちゃんってイメージがなくて?

  
俺がいかに周りを見てないかがよく分かるね

  こっちから大地に用があってB組に
  我が物顔で行ってみたか
  壮真に用があった?のかな
  A組に来てたんだったか まあどっちでもいっか
  同じ同じ。 ]
 
(775) 2022/10/24(Mon) 22:05:23

【人】 世良健人


[ 俺はあの雑談っきりろくに話したこともない彼と
  3日ぶりに顔を合わせたのだ。
  そして知った、下の名前を…

  ついでに俺の友人たちとの関係を知った。

  逆に共通の友達2人もいて
  3年間も知り合えないって凄くない?
  とりあえず握手からする?
  今更だけど名前で呼んでいい?


  行けるとこまでぐいぐいいった。
  だってあと半年もないんだから
  この3日間のこと、気兼ねなく話せるくらいに
  声の聞こえるとこまでは距離詰めないと。
  今日を超えても気づいたら君の後ろにいるよ俺は
  幽霊のように… ]

 
(776) 2022/10/24(Mon) 22:05:59

【人】 世良健人




   俺さぁ、幽霊に会ったら
   色々あって運が良くなったの


[ 慎之介はどう?会えた?面白かった?

  なんて
  色々に全部を詰め込んで
  続きは次の休み時間にでもしようよ、ね。 ]**
 
(777) 2022/10/24(Mon) 22:06:37

【人】 未國 聖奈

 


  あたしはスターチスの花変わらない心>>450 を撫でる



 
(778) 2022/10/24(Mon) 22:11:27

【人】 未國 聖奈

 


    そう、
  
    花言葉は ─────────────────
    
花言葉は ─────────────────



 
(779) 2022/10/24(Mon) 22:11:47

【人】 未國 聖奈

 

   ……。

 
(780) 2022/10/24(Mon) 22:12:20

【人】 未國 聖奈

 


    ねえ知ってる?
    憶えていないことに対して
    
“あの三日間”
なんて表現、しないんだよ>>428



 
(781) 2022/10/24(Mon) 22:12:34

【人】 未國 聖奈

 


  ………答え合わせ、しよっか。



 
(782) 2022/10/24(Mon) 22:12:59

【人】 未國 聖奈

 


 記憶にもないのに、
 あたしは空の写真を送るのを躊躇ったりはしない>>=20

 言葉に滲んだのは諦観でも悲しみでもなく
 
このまま忘れていよう
というあたしの決意だった>>453

 いつそれがぼろを出すか、怖かった
 だから、その話を、どうしても避けたがった>>470
 
 せめて大木の役に立てていたらいいな>>508
 あたしは、世良の役にもかなちゃんの役にも
 ましてや自分の役にさえも、立てないから>>471

 
自分の願い事
すら叶えてあげられなかった
 あたしの記憶は失われることなくここにある


 
(783) 2022/10/24(Mon) 22:13:38

【人】 未國 聖奈

 


 大木は、何も願わない、と言ったね。
 それが嘘でなかったことを確認したくて
 あたしはあの日、勇気を出した。>>509

 本当は
叫び
たかった
 あたしだって。願いたいことがあったんだ。
 だけど願わせてすらもらえなかった。
 最後の願いも届かなかった。

 
だって旧校舎にはいなかったから


 そんな心の内側の叫びを隠して、
 あたしは大木に淋しそうな顔を向けるに留まった>>517



 
(784) 2022/10/24(Mon) 22:14:02

【人】 未國 聖奈

 


 小鳥遊とのやりとりだって、
 全部、もちろん覚えているんだよ。
 全部言えたらどんなに楽かって思って、
 あたしはあの時視線を伏せた。>>732

 あたしは想像しながら語る。
 あたしの知らないあたし、ではなくて>>733
 あたしのことを知らないあたし、に想いを馳せて。

 適切な言葉を充分探した。>>734
 だけどなにも語らなかった頃のあたしと小鳥遊の
 やり取りがもう思い出せなくて何も言えなかった

 惜しんでくれたほんの数分。>>710
 あたしは本当に大切だったんだな、って気づく。

 手放したことにするのが、こんなにも辛いなんて。

 もちろんあの時の言葉は本心。
 尤もそれは憶えていたとしても、ってモノローグ>>735
 ……きっとこれが小説か何かだったら、流れてる。


 
(785) 2022/10/24(Mon) 22:15:02

【人】 未國 聖奈

 


 でも、世良に会ったときは危なかったな
 ちゃっかりアイスを受け取ったとき、
 思わず表情に滲んでしまいそうで、
 あたしね、深呼吸で胡麻化した>>751

 もちろん世良からのアドバイスも憶えてる。
 そう、忘れちゃえばいいんだよね。
 憶えてたからこそ、世良の顔色を窺った>>753
 
 ……あたしさあ。世良とサボるの、楽しかったよ
 世良の役に立てなかったのは残念だけど、
 世良のおかげで、願い事を見つけることもできた
 本当にそれは感謝してるし、


 
(786) 2022/10/24(Mon) 22:15:46

【人】 未國 聖奈

 


 ……アイス。受け取った時点で、
 もうすでに、楽しかったなあ。こういうやりとり、って
 どうしたって……元通りにしたかったよ。


 
(787) 2022/10/24(Mon) 22:16:17

【人】 未國 聖奈

 


 だからね。伝わればいいと思った。
 記憶を喪ったのは、あたしが望んだからなんだって>>754
 誰かに傷つけられたとか、悲しい思いをしたんだとか
 そうじゃないんだよ、って。

 
そういう風に
伝わればいいと思った。

 ましてや世良のせいなわけじゃないのは事実だからさ
 俺のせいでもしかして記憶失った?なんて
 ……ときどき世良、ナイーブだからさ。
 
 あたしが望んだ。
 今までのあたしに戻りたかった。

 せめてそういう風に伝わればいいと思った。
 …………伝わったかな。
 
 だってまた一緒にサボってほしいじゃん。>>755
 え?世良には大切な人がいる?
 じゃあその人が男女の友情認めてくれれば、って
 心の中で付け加えとくね。


 
(788) 2022/10/24(Mon) 22:16:41

【人】 未國 聖奈

 


 かなちゃんの姿を見たときも
 一瞬だけ、表情が固まってしまった。>>667
 あたしも、しまった、と思った。

 そのあとは努めて明るく。
 あたしは、何も覚えていないのだ、というふりをした

 この三日間は
無かったことになっている
>>669
 ううん、憶えていたって、かなちゃんの提案は突飛で
 それが全然彼女の未来にどうつながるのか、
 あたしにはさっぱりわからなかった。
 これは、かなちゃんを理解しきれてなかったせい


 だけどかなちゃんを応援したい気持ちは
 ずっと変わらなかったんだよ>>687
 どんなことがあったって。



 
(789) 2022/10/24(Mon) 22:17:12

【人】 未國 聖奈

 


 心の声がこぼれた>>672
 せめて、かなちゃんの声は
本心
だったんだ、って
 あたしは、それだけでも、聞きたかった>>673

 本心を語ってくれたらしいこと、
 それだけは安堵した。>>685

 もちろん。
 本心の内容すべてを、未だ受け止められる心の広さはない
 あたしのことを理解してくれなかったことも、
 あたしを全否定したことも、忘れるわけなんてない。
 本心を知ったことで、
 あたしは無かったことにしようと決めた。

 だから今のあたしがある。


 だけど、本心を語っていたのだとしたら
 かなちゃんは「願いが叶った」んだって
 思い込むことができる>>675
 あたしの願い事も叶った、って騙されていてくれる。

 それでいいんだよ。


 
(790) 2022/10/24(Mon) 22:17:55

【人】 未國 聖奈

 


  聖奈は、もう傷ついていないんだ、って
  そう思っていてほしかったの

  この場所が、笑顔の絶えない場所だったんだ、って
  ずっと信じていてほしかったの >>763



 
(791) 2022/10/24(Mon) 22:18:10

【人】 未國 聖奈

 


 優しかったんじゃない>>-1155
 自分の願い事は、憶えているからだよ
 せめて、かなちゃんの本心であったことを
 信じたかったからだよ。

 互いに言葉にしないそれは、
 お互いに伝わることがない



 
(792) 2022/10/24(Mon) 22:18:22

【人】 未國 聖奈

 


  だけど全部、エゴだったのかな
  忘れたふりをするのは勝手だったのかもしれない>>678
  そう気づいたって、もう取り返しはつかなかった



 
(793) 2022/10/24(Mon) 22:18:37

【人】 未國 聖奈

 


  あたしの見立ては
  正しかったのかどうかすらわからない。>>686



 
(794) 2022/10/24(Mon) 22:18:55

【人】 未國 聖奈

 


   伝わってるよ >>765
   かなちゃんの気持ち。

   知ってる?何度も言うよ。
   伝わったからこそ、
   理解してもらえていないことに、
   あたしは絶望しているんだよ。

   いつか話すね、なんて
   残酷なことを、かなちゃんが言うから>>684
   あたしは、あの日のあたしには絶対戻らない。>>765


 
(795) 2022/10/24(Mon) 22:19:21

【人】 未國 聖奈

 


   あたしね。
   こうでもしないと生きていけなかったんだ>>-913

   エゴだとしたって、守りたかったよ
   本当に願い事が叶うって思ってたよ

   あたしは二度も絶望したんだよ。
   一度目はかなちゃんに伝わらなかったこと。
   二度目はあたしの記憶が残っていたこと。


 
(796) 2022/10/24(Mon) 22:19:39

【人】 未國 聖奈

 


   だからせめて、忘れるふりをして生きていこうって
   あたしは、決めたんだ。

   あの時、他でもないあたしが望んだあたし
   あたしの唯一の願い事。
   最初から最後まで、一番大切にしたかったもの。
   ごめんね、やっぱり自分勝手かな。

   誰かのための願い事なんかじゃない。
   あたしは、あたしを大切にしたいの。

   それを守るためなら、
   幽霊に願い事が届かなくったって、
   代わりにあたしが願い事をかなえてあげるんだ。



 
(797) 2022/10/24(Mon) 22:19:56

【人】 未國 聖奈

 


  あたしが撫でていたのはスターチスの花途絶えぬ記憶>>450

  それを手にして、あたしはまた日常へ戻っていく**



 
(798) 2022/10/24(Mon) 22:20:08

【人】 大木慎之介

[秋月からのメッセージに気付いたのは、>>=32
 その日の夜、安堵して帰宅した後だった。

 メッセージが来る前に聞いて知っていたのだ。
 二人が無事に戻ることを。>>731

 それでもやはり、本人からの連絡は嬉しいもので、
 何度も噛み締めるようにメッセージを読んだのだが、

 ふと気付く。
 
本当に卵焼きを作らなければならないのでは……?
(799) 2022/10/24(Mon) 22:31:53

【人】 大木慎之介

[友達との約束であるし、
 友達が無事帰ってきてくれたのだし。
 例えるなら快気祝いのようなものとは言える。

 だがしかし大木は思った。

   
やっぱ作りたくねえな……


 今から秋月が記憶喪失にならないものか、
 外的要因のない突然の謎の出来事とかで。
 頭を打ったりしたら安否が心配になるので。


 そんなことも考えはしたが、しかし、
 約束は約束である。

 無かったことにしようと思えばできたものを
 どうしても取り下げる気にはならなかったのだから
 仕方がない。観念するしかあるまい。>>3:471

 そう思いながら、
 ひとまずはメッセージの返信をすることにした]
(800) 2022/10/24(Mon) 22:32:33

【人】 大木慎之介

[そうしてメッセージを書く間にも気付く。
 『今は・・嬉しく思う』
 ──その言い回しから受ける印象は、
 明後日の約束を『意地悪』と表現するのに
 通じるものがあった。>>3:289>>3:471

 友達がそれだけ深刻な思いを抱いていたのを
 少しも察することができなかった点には
 悔しさや淋しさがあった。

 きっと“人に見せたくないもの”だったのだろうし、
 大木にもそういうものはあるけれど、>>515
 距離を感じる部分だったから。
 
 けれどそれでも支えになれたというのだから、
 きっと、このぐらいがちょうどいいのだろう。
 そう思えば悔いは残らなかった。

 そうして、できあがったメッセージを送る]
(801) 2022/10/24(Mon) 22:32:54

【人】 大木慎之介

[記憶を失くせなどと言いつつ
 “昼休み”と言っている時点で、
 もう大木は卵焼きを作る覚悟を決めてはいた。

 だが秋月だけ・・のために作るなど言語道断である。

 ゆえに翌朝、大木が作った卵焼きは4人分。
 作りすぎ? そうかもしれない。

 なんで4人分って?
 ちょうどいい数字だと思ったのだ。

 あの晩一緒にいた友達と>>700、案じていた二人との合計で。

 ……みんな一緒に食べてくれるかは、
 誘ってみないとわからないが]*
(802) 2022/10/24(Mon) 22:33:45

【人】 大木慎之介

[長いようで短い3日間が終わり、次の日の昼休み]


  小鳥遊ー、一緒に弁当食わない?
  秋月も誘おうぜ。


[そう言って3-Bを出たのが先だったか、それとも
 秋月が一昨日のように訪ねて来たろうか?>>2:172

 秋月本人と小鳥遊、どちらに聞いたかはともかく
 昨夜秋月と共にいたもう一人・・・・にも声をかけてもらおう。
 そうしてその人に会ったなら>>776
(803) 2022/10/24(Mon) 22:34:00

【人】 大木慎之介

[なんかすごい食いつきぶりに
 ちょっと瞠目することにはなったが、
 思っていたことは結構近かった]


  オレもびっくりしたわ、
  なんでオレらだけこんな距離遠いわけ?
  あ、オレ名前で呼ぶの慣れてないから名字でいい?
  あと一緒に弁当食わねぇ? 4人で。


[解せない表情で問いかけながら提案しつつ、
 握手はするついでにいろいろ付け足す。
 4人一緒の昼食にはなっただろうか。

 共通の友人が少なくとも3人はいるのにこれとは、
 一度も同じクラスになったことがないのは
 そんなに距離が遠いのか]
(804) 2022/10/24(Mon) 22:34:17

【人】 大木慎之介

[様々なことが詰め込まれたらしい一言には>>777


  へー、じゃあもう裏目に出ないのかな。
  オレは会いに行かなかったんだよ。


[随分昔のような気がする雑談を引き合いに出して、
 昼休みの次にもまた世良が来るなら、
 また話の続きをしよう。

 卒業までの半年間にどれだけ仲良くなれるかを、
 共通の友人少なくとも2名には見守られていそうだ]*
(805) 2022/10/24(Mon) 22:34:34

【人】 大木慎之介

[なお大木は料理は不得手である。
 が、卵焼きだけはそれなりのものが作れる。

 中学生の頃に母親が作っているのを見ていて
 挑戦してみたくなり、やってみたら全然上手くいかず、
 それが納得できなくて何度も作った結果だ。

 とはいえ仕上がりにはムラがある。
 日によって固焼きだったり、中のほうが半熟だったり
 ほどよく仕上がっていたり、その他いろいろ。
 ふんわりソフトなものは仕上がったことがない。
 それでも味付けは安定しており、混ぜ足りないこともなく、
 毎回食べられる範囲のものである。

 なおあの日の卵焼きの焼き加減は中が半熟>>2:446
 本日の分は普通だった]*
(806) 2022/10/24(Mon) 22:35:16

【人】 軽音部 千葉郁也

──それから──

[あの場にいた全員にとって特別だったろう3日間。

皆にとってこれでよかったと思える結果。

一人でそれを祈っても、幽霊にも叶えられないだろう願い。

きっと人が手を伸ばせる範囲は限られていて。
それぞれがその中でだけでも掴めたものがあるならば、
その願いは叶うのかもしれない。



俺が選んだ選択は自分に願いをかけることで、
この先もあるがままでいられるように
過ごして行くのだと思う。

日常に起きた変化はいくつかあって、
でもそれが当たり前に変わっていく。

俺の未来は根拠のない自信に裏打ちされたもので、
それを疑ったこともないけれど。
其処に共にいて欲しいと思える人たちが出来た。]
(807) 2022/10/24(Mon) 22:56:58

【人】 軽音部 千葉郁也

[津崎とはこれからもくだらない話や真面目な話をして、
お互い支え合って前に進んでいくのは確かだし。

仮にどちらかが躓いても差し伸べられる手が
互いにあるはずだから、
その先にあるものに何の不安もない。

それから秋緒のことは、
意外と口が悪いとか見た目とのギャップがあることを
これから知ったりとしていくのかな。

料理部だと知るのも近いうちで、
秋緒の師匠共々作る食べ物の実験台くらいにはなっても…、
頻繁じゃないとありがたいけど、
スキルアップのためにも付き合うよ。]
(808) 2022/10/24(Mon) 22:57:02

【人】 軽音部 千葉郁也

[天ヶ瀬の変化に気づくのはいつ頃だろう。
見た目が多少変わっても天ヶ瀬は天ヶ瀬だし、
彼女が選んだ決断を応援したい。

ちゃん付けは誰相手でもしないけど、
そのうち青葉と呼べるくらいにはなれるんじゃないかな。

かなみとはまた会えない日が続いたとしても、
先は長いのだし顔を合わせる機会もいくらでもあるはずで。

自分の嫌なとこ治すのに幽霊には頼らないと決めたなら、
やっぱりどこか似ているなと思うし、
お互い自分の弱いところを克服出来るんだろうと信じてる。

工藤とのギターの練習も続いていくのだろうし、
忙しい時期に出来ないことはあっても、
それに心配を感じることはもうないのだと思う。

工藤は何も返せてないというけれど、
貰ってばかりなのは俺の方なんだ。

だから、工藤の大切な人との約束の結果が
どのようであっても後悔のないよう力になりたいから。
そして出来ればその先も。

結局、俺がそばにいてほしいだけなんだけど。
そのことは察してもらう前に自分で言うよ。
それはきっと、近いうちに。]
(809) 2022/10/24(Mon) 22:57:09

【人】 軽音部 千葉郁也

[願いごとがないことは幸せだからと大木さんは言った。
それは俺も同じ思いで。
だけどそう思う理由は他にもあって。

幸せになってほしい誰かに手を伸ばすことが出来たことが、
誰かに手を伸ばしたいと思えたことが、
あの3日間で手に入れた一番大きな幸福なのだろう。

躓いたり挫折を覚えたり、
そういうのはこの先たくさんあるんだろうけど。
歩いていく道は一人ではないから、
掴んだ未来に憂いは見当たらなかった。

秋月先輩に言われたように、
前を見ないとわからないことも
たくさんあるのだと知ったから、
少しは背筋を伸ばして前に踏み出せれば良い。


*俺が俺のままでいられること、
それがいいんだと今は思えるから。*]
(810) 2022/10/24(Mon) 22:57:13

【人】 帰宅部 津崎絵音






津崎絵音/国際ピアノコンクール入賞
若きピアニストの挫折と復活


(811) 2022/10/24(Mon) 23:01:15

【人】 帰宅部 津崎絵音




[ 画面にはそんな表題のネット記事と
  灰色の髪と青い目の男がピアノを演奏する姿が写る画像。 ]
(812) 2022/10/24(Mon) 23:01:20

【人】 帰宅部 津崎絵音



── いつかの未来/某所 ──


[ スマートフォンでそれを見ていたのは
  画像のピアニストに瓜二つで、
  しかしどこかそれより気怠げな雰囲気の痩せた男。

  時間を確認し、まだ読んでもいない記事を消す。

  テーブルの上のチケットを
  黒い無地のチケットホルダーに入れて
  財布を開き、取り出した何かの会員証らしきカードを見つめ
  物思いに耽るように動かなくなるのは一時のこと。

  少し経ち、財布に元通りしまうと
  温くなったコーヒーを飲み干し立ち上がった。

  シンプルな服装の上にジャケットを羽織り、
  用意されていた荷物を手にして宿泊する一室を後にする。 ]
(813) 2022/10/24(Mon) 23:01:24

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ その足取りは先程までの雰囲気と打って変わり軽く、
  どこか逸る気持ちを抑えきれていないようだ。

  ホテルを出た彼の頭上には、どこまでも晴天が広がっている。


  ──昨夜もまた、満月が美しい夜だった。 ]
(814) 2022/10/24(Mon) 23:01:38

【人】 帰宅部 津崎絵音




久しぶり、この前帰国したばかりだよ
なんて、お前にはもう連絡してるけどな

オレの贈ったフラワースタンド届いてる?
ちゃんと目立つところに置いてくれよ

実はお前に長い間言えてないことがあるんだ
オレが駄目になっちゃってる時に演奏のこと褒めてくれたよな

……ありがとう。

あの時は素直に受け取れなかったけど、
上手く結果が出なかったり折れそうになった時
悪い癖が抜けなくて、誰かの目が気になる時

お前の言葉がずっと支えだったんだ
あの時だけじゃない、ずっとずっとお前は力になる言葉をくれたよな
どれくらい本人に自覚があるのか、知らねぇけどさ

沢山ファンがついて有名になっていっても
大切な奴と進展して、そいつとだけの時間が増えていっても

ファンとしての一番早いナンバーは
永遠にオレのもの、誰にも譲らないから
(815) 2022/10/24(Mon) 23:01:53

【人】 帰宅部 津崎絵音




久しぶり、どうしている?なんてお前にも今更か
ちゃんと飯は食って……これについてはこっちが心配される側か

家族は元気?
それについて、今のお前は知っている?

なんて、今でも近況を教えてくれているんだったっけ?
そうだとしても気になるんだよ。お前の心に関わることだから

でも、納得して選んだ道なら、
そこで幸せにしているのなら、どっちだって
お前の幸せの中に居るオレには、それが一番大切なことだ

一緒に行こうって連絡したライブ、
断ったかな、受けてくれたんだったかな

お互い小さな頃のようにはいかない
断られても全然気にしないけど、
彼氏とデートだから、とかならちょっと寂しくなったかもな

いいだろそれくらい思ったって。何年の付き合いだよオレら
今でも大切でいつでも気にしてるってことだよ
(816) 2022/10/24(Mon) 23:02:07

【人】 ピアニスト 津崎絵音



なんて、思っているだけじゃ駄目だな

隠していたら分かり合えない
口にしないと伝わらない


──……お前らが教えてくれたことだった
(817) 2022/10/24(Mon) 23:02:28

【人】 ピアニスト 津崎絵音




[ 秘めたる願い
  今は
現実人生に。

  月の光が引きずり出した
願望絶望
  太陽未来の光で溶けて思い出に。* ]
(818) 2022/10/24(Mon) 23:02:41

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

―― 4d朝 ――

[いつも通りの朝。
 いつも通り、仏壇に手を合わせる。

 両手の親指で、口角を揉む。

 “正しい”
お手本通りの
角度を描いた唇を、
 己の指でつっと撫で。よし。]

 行ってきます!

[いつも通り、家を出た。]
(819) 2022/10/24(Mon) 23:08:39

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[朝早くの学校は、人気もまばら。
 運動部も朝練を始める前の時間だ。

 俺は、独り屋上で、大空
そら
の下、
 深呼吸をした。

 程なくして、壮真は、それからきっと、健人も、
 やって来るだろう。

 やって来たら俺は————


  おかえり!!!


 って、二人を迎えるんだ。

 ダブルラリアットで。
* ]
(820) 2022/10/24(Mon) 23:08:47

【人】 鈴掛 未早


 
―― Nightschool at xx:xx


[ 今日も家には誰もいない。

 三年前の一件があって、
 結婚する時に辞めた看護師の仕事に復帰した母は、
 今ではおよそ私とは反対の時間を生きている。
 つまり夜勤が多いってこと。

 洒落っ気のないウインドブレーカーと
 ゆるっとしたシルエットのボトムス。
 マフラーをぐるぐる巻いて、そうすれば
 きっと近い距離でエンカウントしない限り
 知り合いだって鈴掛未早だとは気付けない。

 さすがに制服姿で深夜に出歩いたら色々問題でしょ? ]
 
(821) 2022/10/24(Mon) 23:10:29

【人】 鈴掛 未早


[ 願い事がないわけではなかった。
 それを形にすることができなくて、
 どうにも行き詰まっていた。それだけ。

 願って得るようなもので
 渇望を埋めることはできないとわかっていたから。
 なら何を願えばいいのか、
 思っても何も見えなくて、考えあぐねていただけ。

 考えて、考えて、

 ――― 振り返ってみれば、

 答えは案外その中に転がっているものだよ ]
 
(822) 2022/10/24(Mon) 23:11:16

【人】 鈴掛 未早



 [ 「やっぱり億万長者にしとけばよかった」とか
  しょうもない後悔をする瞬間は絶対ある。
  この先の人生絶対に何度だってある。

             でもそのくらい、許してよ・・・・ ]


 
(823) 2022/10/24(Mon) 23:12:04

【人】 鈴掛 未早


[ あの日行った道を辿る私は
 絶対どう考えても不審者だった。

 誰かに見られたら驚かせたかもね
 でも、たぶんそういうことはない…といいな
 おまえそれ間に合う? ぐらいの
 深夜に出てくる高校生、いない方が良いに決まってる ]


  ―― こんばんは

     ねがいごと、決めたよ


[ 旧校舎の奥、あの日と同じ場所、
 変わらない姿をした、白い幽霊。

 その姿を見据えて、私はすっと笑みを浮かべた ]
 
(824) 2022/10/24(Mon) 23:12:28

【人】 鈴掛 未早



      ――――        。 *

 
(825) 2022/10/24(Mon) 23:12:52

【人】 秋月壮真



[ 弟が意識を取り戻した。
  走って
  駆けつけて

  その扉の先には
  弟と両親がいた。
  俺の願った幸せの家族の図。 ]

 
(826) 2022/10/24(Mon) 23:21:02

【人】 秋月壮真




 ( ああ、
   俺の役目は終わったんだな。 )






[ 病室前の扉の横で静かに泣いた。 ]

 
(827) 2022/10/24(Mon) 23:21:09

【人】 秋月壮真



[ 俺はあの中には混ざれない。
  偉そうなことを言っても

  言葉に怯え
  人の裏側に怯え

  自分自身にすら怯えている


  結局俺は…… 臆病なだけだ。

  俺の寂しさの半分なんてそんなもの。
  怖いのはどこまでも” 人 ”だった。 ]  


 
(828) 2022/10/24(Mon) 23:21:13

【人】 秋月壮真



[ 帽子を風よけにして
  当ても無く走った

  よかった
  意識を取り戻してくれた
  これからきっと良くなる

  弟はまた歩ける。
  弟はまたバスケが出来る。
  弟は───────……。
  

  もう俺を兄とは
  呼んではくれないかもしれない。 ] 
 

 
(829) 2022/10/24(Mon) 23:21:17

【人】 秋月壮真



[ でもまだその時は来ていない。
  これからの未来は変わるかもしれない。

  自分の手で
  誰かの手を借りて

  チャンスはこれからも巡ってくる。
  その時に勇気が出せたら。
  俺の幸せの家族の形は
  変わるのかもしれない。 ]  


 
(830) 2022/10/24(Mon) 23:21:22

【人】 秋月壮真



[ 人は秘める、密やかな願いを。
  人は隠す、月影の中へ。

  照らし出すは満の月。
  流れる風。




                
月影
のさやけさ、

  
めたる
願い




          秘めし望みは月夜の下に。 ]
 
  

 
(831) 2022/10/24(Mon) 23:21:26

【人】 秋月壮真




      [ いつか欲しいな
        白い羽根

        飛び立てる羽根が
        俺にもあれば……。

        それはきっと願った時から
        背中には痕ができる。 ] 





       [ 半透明な羽根が
        ふわりと空に溶けた───。 ]




(832) 2022/10/24(Mon) 23:21:30

【人】 秋月壮真



   [ 溶けた空に手を伸ばそう。
     友と一緒に

     未来を掴もう。
     大切な人と一緒に。

     未来への道は俺の願う通りにはいかない。




        そう教えてくれたのは
        健人きみだから。
 
        俺の手は今も君と繋がっている。 ]
 
*
*
 
 
(833) 2022/10/24(Mon) 23:21:43

【人】 工藤 彩葉

 
― Stand by me ―

[月明りの下で、俯いた私の目には
千葉くんの手の動きがしっかり見えていて。>>582

照れ隠しの必要は全くなかったと思う。
そんなことしなくても、私は顔を上げられなかったし
隠し事を暴く余裕なんてちっともなかったの、
千葉くんも気付かなくていいからね。

ただ、触れた手を握り返した。
その感触が、楽器と触れ合った時間の長さを物語る。
私の手からは真逆のことが伝わってるんだろうなと、
そう思えば恥ずかしさが別種のもので上書きされて。
急に感じた、秋の夜長と思えないような暑さも
いくらか和らいだ気がした。

千葉くんが何も言わないから、
私も何も言わず。

多分、言えなかっただけなんだけど


昨日より話し声も少ない、暗い帰り道なのに
今日はあんまり驚かないんだね、
なんて頭の中では考えていた。]
 
(834) 2022/10/24(Mon) 23:22:20

【人】 工藤 彩葉

 
[なんで?って思っても>>548
聞かなかったのは、
私も同じ理由だったのかもしれない。>>578

それに気付いたのは、
あるいは考え始めたのは、

この夜がきっかけだったんだと思う。]
 
(835) 2022/10/24(Mon) 23:22:23

【人】 工藤 彩葉

 

 私、この手が
好き
だな。すごく。


[それを伝えられたのは、
やっぱりまだ先の話になったんだけど。]
 
(836) 2022/10/24(Mon) 23:22:26

【人】 工藤 彩葉

 
[思えばその感触を知る前から、私はずっと、
千葉くんの指先を目で追っていた。>>0:460

だからかな?千葉くんが意外と気にしてた
表情の、硬さ?…ではないかもしれないけど、
そっちは全然気にならなかったの。

なんて、今は案外、
笑顔が可愛いんだってことも知ってるんだけど。
言ったら見せてくれなくなるかもしれないから
今のところ、教えてあげるつもりはなかった。

でも、笑顔が見たいなって思うのは。
つまり、そういうことなんだろうなって、
私はもうわかっている。]
 
(837) 2022/10/24(Mon) 23:22:29

【人】 工藤 彩葉

 
[さて、互いの指先の感触を知ったところで、
私がその差について思い知ることになったのは
数か月も経ったころだったかな。]


 千葉くん、どうしよう
 指が痛くて練習が捗らないの……


[どこからどう見ても泣き言なんだけど、
千葉くんならこれで、私が真面目にやってるってこと
わかってくれると信じてるから。

冬の乾燥が私に追い打ちをかけたに違いない]

 
(838) 2022/10/24(Mon) 23:22:32

【人】 工藤 彩葉

 
[そうは言っても、勉強はしっかりしてたし。
複数の誰かさんとも一緒に試験勉強とか
休み中の課題、こなしたりしたかもね。
頑張ろうね


自分の部活も、ちゃんとやっていた。
そういえばユメリンの曲、ついに私も買っちゃった。
それから、前より少し、ロックバンドの曲を
流す機会が増えたかもしれない。


でも息抜きだって大事だから。
いろんな人と、いろんな所へ
遊びに行ったりもしていただろう。
クリスマスパーティーみんなでやらない?
って言ってみたりとか。
補習がなかったらね

お正月も、今度は神社に願掛けに行ってみる?
バレンタインは深く考えず、友チョコ交換しようって
言ってしまって、あとで後悔したかもしれない…
料理上手な友達がいたら、私だって手を抜けないし
すごく頑張って手作りしたと思う。
誰かさんにもお裾分けするね。まだそういう名目。]

 
(839) 2022/10/24(Mon) 23:22:35

【人】 工藤 彩葉

 
[おじいちゃんとの約束を果たせたのは、
三年生になってからだった。

演奏難易度のこともあるけど、
せっかく覚えたんだからって、弾き語りにして。

直接会いに行くのはやっぱり難しくて、
画面越しにはなってしまったけど。
それに意味がないとは思わない。

もちろんそれまでの間、
千葉くんには練習を見てもらっていたから。
『 Let It Be 』は聴き飽きちゃったかもしれないね?

いろんなこと、千葉くんにはもう話していた。>>581
でも終わったあとに、私が伝えたのは]


 おじいちゃん、すごく喜んでくれたよ。
 大好きな曲なんだって。

 千葉くんのおかげだね。本当にありがとう。


[それだけ。それで十分だった。
私にとっても、十分だった。]

 
(840) 2022/10/24(Mon) 23:22:38

【人】 工藤 彩葉

 
[お別れの時がやってきたのは、
それよりもう少し後。

うちの両親は、今は学業に専念すべきって方針で
高校生の間アルバイトは禁止されていたから。
大学に進学したらバイトしてお金を貯めて、
イギリスに会いに行きたいな。
なんて未来の話をしていた矢先のこと。

再び、風邪をこじらせての肺炎で
心の準備している暇もなくて、あっという間だった。

本格的に受験シーズンを迎える前だったのは、
私にとって、幸いだったんだと思う。

家族全員は無理だったけど。かろうじて、
お母さんと私だけは駆け付けることができた。
最期の時の準備を、両親はすでにしていたのだった。]
 
(841) 2022/10/24(Mon) 23:22:41

【人】 工藤 彩葉

 
[幽霊に会いに行ったあの日。
本当はもう一つ、選択肢があった。>>291
孫も、実の娘のことも忘れてしまったおじいちゃん。
でも、おばあちゃんのことだけは忘れなかったから。
このまま一生、最期のその瞬間まで
おばあちゃんのことを覚えていてくれますように。
二人が幸せに暮らせますように。

でも私はそれを選ばなかった。

「私の顔はすっかり忘れたくせに、
 ママのことは時々思い出すんだから、
 愛妻家っていうか何ていうか。」

なんて、笑って言ったお母さん。
もし私が願っていたら、その『時々』を
なくすことができたのだろうけど。
その言葉に、私は笑って頷けなったかもしれない。
代償ってやっぱり、そういうことなんだろう。

結果論になってしまうけど、
私はこれでよかったんだと、心から思っている。
思えている。


でも、もしおじいちゃんが何もかも忘れてしまって、
おばあちゃんやお母さんが悲しんでいても、
私はあの日の選択を後悔しない。
そういう覚悟はちゃんと持っていたつもり。]

 
(842) 2022/10/24(Mon) 23:22:44

【人】 工藤 彩葉

 
[日本に帰ってくるまで、不思議と涙は出なかった。
おじいちゃんの死に顔が安らかだったからかな。

少しの間、学校を休むことになったから
友達にはちゃんと理由を伝えていた。
次に登校したのは週明けのこと。
私はちゃんと笑えていたから、
心配はかけなかったと思う。

でもその前の週末に、私はまたギターを取り出して。
家族のいる家で弾く気にはなれなかったから、
天気のいい日に練習に使っていた河川敷に行って
私はもう一度、あの曲を奏でた。]


 Let it be, let it be
 Let it be, let it be

 Yeah, there will be an answer

 Let it be ... ふっ…… う


[どうしてかな。急に泣けてきて。
歌にはそういう力があるのかもしれないね。
思い出も涙も、全部、
私にとって必要なことだったんだろう。
だから、本当にありがとう。]

 
(843) 2022/10/24(Mon) 23:22:46

【人】 工藤 彩葉

 
[千葉くんの好きな曲を聞いたのは、>>637
気持ちを切り替えた後のことになったかな。
お互いの進路も決まる頃だったかもしれない。]


 あ、その曲も知ってる。
 映画も観たよ、スタンド・バイ・ミー。


[その曲も、っていうのは
『 Let It Be 』の件もあったけど。

千葉くんの好きな曲、今は色々知っていたし>>1:549
なんなら、私もたくさん聴いていたから。
ギター演奏の参考にしたいから色々教えて、
って言ったのは信じてもらえてたんだったかな


だから、千葉くんが普段、
どんな曲を好んで聴くのか私は知っていて。

その歌が単純に、好みだけで選ばれたんじゃないと
わかってしまって。

さすがにね、このくらい続けてると
千葉くんが練習したのかどうかも気付けるし。]
 
(844) 2022/10/24(Mon) 23:22:50

【人】 工藤 彩葉

 

 ……ありがとう。


[お手本を聴き終わって口にした一言には、
たくさんの想いを込めて。

でもそうだね、私もあの月明りを思い浮かべていた。]

 
(845) 2022/10/24(Mon) 23:22:53

【人】 工藤 彩葉

 
[その曲を私が歌って、奏でた日。
私たちの関係は、何か変わっていたかな。]


 それじゃ、聴いてください。
 ……やっぱりちょっと、恥ずかしいな。

 一緒に歌ってくれてもいいんだよ?


[なんて笑いながら。

もう『お礼』という名目も、
必要なくなっていたかもしれないね。]
 
(846) 2022/10/24(Mon) 23:22:56

【人】 工藤 彩葉

 

And darlin', darlin'


(その言葉はもうきっと言えていた>>836


Stand by me, oh stand by me


(少なくとも、とっくに友達と呼んでいた)


Oh stand now


(だからこう呼びかけてみたの 郁也くん)


Stand by me, stand by me


(恥ずかしくて死んじゃいそうだから一時保留)


 
(847) 2022/10/24(Mon) 23:23:24

【人】 工藤 彩葉

 

Whenever you're in trouble


(喧嘩をした日もあったかな)


Won't you stand by me


(それでもまた会いたくて)


Oh stand by me


(教本はもらうんじゃなくて、ずっと借りておくね)


Oh won't you stand now


(返す日は来なくていいと、そう思ってるから)


 
(848) 2022/10/24(Mon) 23:23:28

【人】 工藤 彩葉

 

Oh stand


私もそばにいたい



Stand by me...


そばにいてほしいです。
あなたに、ずっと。


 
(849) 2022/10/24(Mon) 23:23:31

【人】 工藤 彩葉

 

…………おしまい。 それで、感想は? **


 
(850) 2022/10/24(Mon) 23:23:34

【人】 天ヶ瀬 青葉

── 三学期:2−A教室 ──
 
 
 冬休みも明け、今日から三学期が始まる。
 僕は、というと ───
 もうSHRが始まっているというのに
 教室からすぐの廊下で待機していた。
 
 教室の中から、担任の声が聞こえる。
 
      『 えー、今日は在校生を紹介する。
                 入ってきて。 』
 
 どうして、そんな転校生みたいなノリなの。
 だけど、入れと言われたら入るしかない。
 
 僕は大きく息を吸い込み、深く吐いてから
 ドアの引手に指をあて、横にガラガラと開ける。
 
 
       教室と廊下との温度差で空気が流れ、
       ふわりと
スカート
が揺れた。
 
 
(851) 2022/10/24(Mon) 23:26:49

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 は ……
はは
、   その ………
             天ヶ瀬、青葉……です
 
    あの、…病気とか色々とありまして、…… うん
    今日から女子生徒になりましたので ?
 
    えっと、今までどおり ……
             おねがい、
します
 」
 
 
 授業中、いきなり問題を当てられても
 " わかりません! "って元気に即答できる僕だけど。
 
 
『 ええええええええ!? 』
って
 みんなから驚きの顔と声を向けられながら話すのは
 緊張するなんてモノじゃない。
 
 これからもみんなが僕とどう接してくれるのか ───
 実際のところ、怖いよ。

 
 
(852) 2022/10/24(Mon) 23:26:51

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 席について授業が始まっても
 ちらちら、とみんなが僕に視線を向ける。
 たまに目が合えば 出来る限りの愛想笑いを返して。
 

        そんな中で ────
        僕は今日までの事を振り返っていた。
 
 
(853) 2022/10/24(Mon) 23:26:54

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 一週間もすれば身体に変化が現れだした。
 まだ微々たるものだったからか、最初の診断は様子見。
 
 一ヶ月経った頃には
 大学病院で精密検査を受けていた。
 僕としては" 願い "のおかげだと理解していたけど
 当然、両親はそうじゃなかった。
 
 原因不明の奇病と診断され ────
 父も母も驚き、悲しんだ。
 毎日、僕の身体の心配をするようになった。
 大丈夫だよと笑いながら返しても
 両親の不安は 顔に見てとれた。

 
 
(854) 2022/10/24(Mon) 23:26:56

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 それでも僕は" 願い "の事を両親に話せなかった。
 もう女の子の服なんかに興味が無い ────
 家では、そんな顔をして過ごしていたから。
 
 両親に心配される度、
 僕は心の中で" ごめんね "って呟くばかり。
 
 やっぱりね、奇跡のチカラなんかで願いを叶えると
 どこかで つじつま合わせのしわ寄せが来る。
 きっとこれを" 代償 "と呼ぶんだろう。
 
 
      せめて、大人になったら
      せいいっぱい親孝行しようと心に誓った。

 
 
(855) 2022/10/24(Mon) 23:26:59

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 原因も不明、対処法も不明。
 女性の身体へ変化していく以外は、至って健康。
 そんな状態だから、僕は入院する事も無く
 普段通りの学生生活を続けた。
 
 季節は味方をしてくれて。
 制服の上からセーターを着こめば、
 身体のラインはそれとなく隠すことが出来た。
 
 バスケも厚めのジャージを着て参加していたんだけど。
 ちょうど二ヶ月目 ─────
 男としての筋力が減ったのだろう。
 今まで片手で放っていた3Pシュートが
 ゴールに届かなくなった。

 それを機に、僕は冬休みを挟む形で
 一ヶ月間 学校を休むことにした。
 どうせ ここから先は
 セーターでも誤魔化せそうにないから。

 
 
(856) 2022/10/24(Mon) 23:27:01

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 もうほとんど女性の身体になっていた僕は
 この一ヶ月の間に色んな手続きをとった。

 ちゃんとした性別の変更は
 成人してからでないと出来ないらしいけど
 診断書を元に、学校と内密に連絡をとって
 女子生徒として在学できないか打診したり、とか。
 
 ここら辺の細かな手続きは、
 ほとんど両親が主導でやってくれて。
 僕は申し訳なさで、願いが叶いつつあるのに
 それを喜ぶ暇さえなかった。
 
 ようやく、嬉し涙が零れたのは
 女子用の制服が届き、鏡に映る自分の姿を見た時。
 もう三学期も始まる直前の事だった。

 
 
(857) 2022/10/24(Mon) 23:27:03

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 3ヶ月間を振り返り、はぁと息を吐く。
 これだけ猶予があったのに 慌ただしかった。
 
 だから正直、心の余裕はあまりない。
 いつもの椅子にスカートで座る ────
 そんな真新しい感触にも気付かないまま。
 
 周りから視線を受けるたび、愛想も笑みも減っていく。
 無意識に、ゆっくりと顔を振り向かせ
 細かな内情を知る 親友の顔をちらりと。

 他に内情を伝えたのは、
 秋緒ちゃんと叶冬ちゃんだったかな ?
 2ーCの2人はスラム街だから内緒にしてたかも

 
 
(858) 2022/10/24(Mon) 23:27:05

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 彼女は笑ってた ? 心配そうにしてた ?
 ううん、どっちだっていいんだ。
 
 
         うん、元気と勇気が湧いてきた。

 
 
(859) 2022/10/24(Mon) 23:27:07

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 授業が終わった後の休み時間。
 僕の前には、人だかりがぶわっと押し寄せて。
 
 「 うん、色々大変だった ! 」
 「 これからは女の子扱いでよろしくね ! 」
 
 飛び交う質問に、
 僕は僕らしく笑って答えていく。
 
 
         此処は" 夢の向こう " ─────
         僕が望んだ世界じゃないか

 
 
(860) 2022/10/24(Mon) 23:27:09

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 そして僕は、ついに女子だけになった料理部で
 せっせとお菓子を作っている。
 いつかの フリルのついたエプロンを身に着けて。
 
 バスケ部には
 マネージャーとして在籍出来る事になった。
 時々、こっちにもお菓子を差し入れしよう。
 
 
(861) 2022/10/24(Mon) 23:27:12

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 " 夢の向こう "にだって
 後悔や苦しみは きっと待ち受けているんだろう
 
 だけど ────
 " 本当の自分 "なら きっと乗り越えられる
              乗り越えてみせる
 

 だから僕は、まだまだ僕の目指す先へ ─────
 
 
(862) 2022/10/24(Mon) 23:27:14

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 
「 ねえ、アップルパイ焼けたよ! 食べる? 」

 
 
 
      鞄のユメリンが にこりと笑った**

 
(863) 2022/10/24(Mon) 23:27:17

【人】 大木慎之介

─ その後の日々 ─

[いつぞや放課後に千葉を訪ねて気が合うと感じて以来、
 大木はときどき放課後に千葉を訪ねるようになった。
 軽音楽部のライブにも可能な範囲で顔を出した。
 受験生だって息抜きは必要なのである。

 度々2-Cを訪れていれば、
 そのうち津崎に会うこともあるかもしれない。
 そのときには近況を尋ねるだろう、あの3日間のことや
 願い事の件は触れないかもしれないが。

 どんな願いを抱えていたにしろ、あの日々を終えて
 その続きを生きているというだけで、
 大木にとっては充分なのだから]
(864) 2022/10/24(Mon) 23:42:54

【人】 大木慎之介

[工藤とはその後会わず仕舞いだが、
 放送で声を聞く機会が多いせいか、
 あまり久しぶりという気がしないのが困りものだ。

 大木が2年の教室へ向かう機会が増えたため、
 廊下で出会うこともあったかもしれない。

 もし会ったときにあの3日間の話をするなら、
 似た祈りを抱いたことがあることにも
 気がつくのかもしれない>>3:92>>474
(865) 2022/10/24(Mon) 23:43:04

【人】 大木慎之介

[料理部室に大木が初めて遊びに行ったのは、
 三学期に入ってからやっとのこと。

 馴染みのない空間だが、
 見知った顔もいくらかはあるはずだ。

 その中に天ヶ瀬の姿があって、
 彼女の現状に驚くことになる。

 けれどそれが願いの結果だと知れば、>>538
 確かに『叶ってからがすんなりいかない』だろうと
 納得することになりそうだ。>>3:=46

 詳しい事情を知らせてもらえるなら、
 男子と思い込んでいたことも詫びるだろう。
 お菓子はもちろんご馳走になる。
 遊びに行った主目的を果たさないでどうする]
(866) 2022/10/24(Mon) 23:43:23

【人】 大木慎之介

[鈴掛は隣のクラスなこともあり、
 そこそこの頻度で顔を合わせるだろうが、
 あのメッセージへの苦情を聞くことはあるだろうか。>>724

 聞いたなら謝罪の後に
 「鈴掛はどんな言葉がよかった?」と尋ねてみるだろう。
 それは鈴掛に言うためではなくて、
 鈴掛のような感性の持ち主と関わるときの参考に、である。

 聞く以上は必然的に本人も含むだろうし、次の機会が
 あったとして、気の利いた言葉がかけられる保証もないが。

 もし屋上前の階段で話したときに>>3:547
 さすがに失礼だ等と言われていたなら、>>726
 当時の自分の動揺ぶりを実感することになっただろう。
 そういう出来事は無くていい……ような気がする。


 ともかく鈴掛との付き合いは卒業まで続くだろうし、
 卒業後もときどき連絡するだろう。
 鈴掛と共に生徒会で約3年一緒に過ごしたことが、
 大木にとってはそのぐらいの価値がある経験だったのだ]
(867) 2022/10/24(Mon) 23:43:37

【人】 大木慎之介

[白瀬の姿を見かけることがあったなら、
 片手を挙げて軽い挨拶に留めるだろう。

 夏実の日々が続いていることは、
 もうとっくに知っていた。

 だから大木としては、白瀬もまた日常を続けていると
 知れるだけで充分に満足である。

 けれど、もし白瀬が即立ち去る風でなければ、
 「その後、何か変わったか?」とは
 尋ねてみるだろう。何のことかは伝わると信じて。

 大木と夏実はよくも悪くも、雑談に
 花が咲くことがない仲。>>1:594
 姉妹仲のことも聞いていないほどである。
 姉妹のその後を尋ねるなら、白瀬になるのだ。

 白瀬と話して喧嘩になるかはともかく、
 白瀬の気分を害することは今後もやはりあるだろう。
 姿を見かける機会があるくらいは、
 卒業まで我慢してもらおう。学校が同じだから仕方ない]
(868) 2022/10/24(Mon) 23:43:49

【人】 大木慎之介

[記憶を失くしたと言った未國。
 それが本当に本当なのかは
 大木にとってはどうでもいいことで、
 それだけの出来事があったという事実のほうが重要だった。

 以前と変わらず振る舞う未國と、
 いつものように馬鹿話をして、
 あの日々には触れないままに卒業を迎えるだろう。

 その後もときどき連絡はするに違いない、
 くだらない会話に癒しを求めて。
 そういうなんでもない日々が
 支えになるのを知っているから。

 あの日病室を訪れていた金海とも、
 いつか心を繋げられるようにと祈り続けていた>>795
(869) 2022/10/24(Mon) 23:44:01

【人】 大木慎之介

[そして、前々から仲がよかった2人に
 突然加わった1人の、合計4人。

 昼食はいつも一緒とはならなかったかもしれないが
 時に集って息抜きしたり、勉強したり。
 そのうちにあの3日間のことも
 気軽に話せる話題になるだろうか。

 それでも全てを話すことは無いかもしれない。
 どうしたって友達同士には壁もあるもの。
 でも、全てを曝け出さなくても、友達は友達。
 それを実感できたのが、あの3日間だった。

 進路が全員同じなんてことはないだろうが、
 違ったとしても、それは連絡を絶つ理由にはならない。
 会える距離にいると知れば集うことが度々あっただろう。

 様々なものを得た高校生活だったけれど、
 その最大のものは人の繋がりだったのかもしれない]**
(870) 2022/10/24(Mon) 23:44:10

【人】 鈴掛 未早


 
―― それから


[ 長いような短いような三日が過ぎて、
 四日目が来ても聖奈はいなくて、
 えっ本当に生きてる…? って思ってたら
 突然「何も覚えてない!」とかメッセージが来て>>679
 いやどういうことなのか私も聞きたいが!?
 とか思いながら、お見舞いに行ったりして。

 期末やばいなって思ってる?>>752
 なら助ける気はあるよ、できる限り。
 だから戻ってきた聖奈を囲んで
 期末対策集中コースとか開かれたかもしれない。

 囲んでって? って思った?
 そこはほら、夏実とか大木とか巻き込んじゃえ。
 だって私一人じゃ手に負えないかもしれない ]
 
(871) 2022/10/24(Mon) 23:47:06

【人】 鈴掛 未早



[ 聖奈のように記憶が飛んでいるわけではないし
 突然ピアノの音が変わったということも――
 人前で弾く機会がないだけじゃなくないし

 きっと誰が見ても、
 何も変わっていないように見える。
 だって実際、何も変わってないし。

 それでよかった。
 私が欲しいものは、願って得るものじゃないから ]

 
(872) 2022/10/24(Mon) 23:47:29

【人】 鈴掛 未早


[ もしあの日の仲間に、
 何を願ったのかと問われることがあったなら
 きっと私はこう言うだろう。 ]


  秘密。

  まあ、ただのお守りだよ


[ いつ叶うのか、どんな形で叶うのか
 それは私でさえわからない。
 叶ったとしても私は自覚できないに違いない。
 でも、ちょっとした心の支えにはなる。

 だから、お守り。あるいは最低保障。>>=23 ]
 
(873) 2022/10/24(Mon) 23:47:51

【人】 ベーシスト 千葉郁也

[色んな思いで、その曲を聴いていた。>>847
お返しにと言われた好きな曲。>>848

選んだ理由はもう伝わっていたのだろうけど。>>844
だからこそ、最後までギターの音色も歌声も、
ひとつの音も聞き零さないように。>>849

一緒に歌うのは邪魔にならない程度に、
微かに旋律を口遊んで。>>846

歌う顔を見詰めるのは照れてしまいそうだったから、
あの日触れた指先より、努力の跡が残る指の動きを追った。]
(874) 2022/10/24(Mon) 23:48:13

【人】 鈴掛 未早



  [ 報われない、満たされない、
   渇望を抱えたままでいたって、
   私はそれでも生きていく>>725

   非凡な天才にはなれない、鈴掛未早のままで **]
 

 
(875) 2022/10/24(Mon) 23:48:15

【人】 ベーシスト 千葉郁也

[演奏が終われば拍手を送って。

工藤の目的は果たされたわけだけど、
約束を果たせたことは本当に嬉しかった。
一緒に喜んだ日のことも忘れない。>>840

この先もそばにいてくれることを知っているから。]


 最高の演奏だった。
 ありがとう、彩葉。


[感想を告げて向けた微笑みは、
きっと今までで一番うまく笑えていた。>>850]**
(876) 2022/10/24(Mon) 23:48:16

【人】 世良健人


[ 何事もなかったみたいに、朝が来る
  けれどいつもとは、今までとはきっと違う一日が続く

  朝起きて、トースターで焼いただけだけど
  一応朝ごはん食べて、
  余裕があったらメッセージアプリを開いて、
  『おはよう』とか他愛ないやり取りをしてみる

  やっぱり眠たい目を擦って
  教室でHRがはじまるまで二度寝して
  たぶんつつかれて起こされる
  4日目の朝だけは寝ないで屋上に向かった。

  期末近いなーなんて、
  あんまり出来ないお勉強に思いを馳せて
  散っていく葉を窓の外に眺めて
  季節の終わりと始まりを感じる。 ]
 
(877) 2022/10/24(Mon) 23:52:11

【人】 世良健人


[ 寒いのにアイスを渡した病室
  俺は深呼吸なんてものには気が付かなかった
  冷たかったから息一瞬止まっちゃった?
  そういうことにしとこうね。

  
  いつもの未國ちゃんだな、って思ったんだ、
  ピースサインから一本増えて綺麗な3。
  記憶喪失、なんて言っちゃう割には。
  俺とのあの会話も忘れてるかな
  そうだったら、いいね。


  でも、いつもの未國ちゃんは
  3日前の君は、それを知らないから。
  俺は少し驚いて、でもいつも通りに笑うんだ

  今度は肉まんでも食べ行きたいな
  サボり過ぎもよくないから放課後とかでもいいし。
  どうせなら俺は二人にも仲良くして欲しいな?
   
  なんてね。でも本気で思ってるよ。>>788 ]
 
(878) 2022/10/24(Mon) 23:52:13

【人】 世良健人


[ 名字でいいよってにっこり笑って
  多分3日前とはちょっと違う笑顔で。
  
  生きるのって、めんどくさくって、難しい。

  けれど、生きるために食べるものが、
  人と一緒に食べるご飯が、美味しい、って。
  そう思えたのが久しぶりで感極まっちゃったな。

  
  普通────それが一番難しいんだ。
  と、料理ポンコツな俺は申しておきます。

  本人曰く普通の卵焼きに
  慎之介…出来る奴だな…!?
  と謎の対抗心湧いたとか湧いてないとか。
  嘘です湧きました。

  美味しかったので争奪戦になったら頑張った。 ]
 
(879) 2022/10/24(Mon) 23:52:15

【人】 世良健人


[ 離れないで巻き込まれよう
  食らわされるのがダブルラリアットでも 甘んじて?
  ……直撃したね。


  俺はまた明日、って伝えられなかったから。
  昨日はありがと、と、おはよう、を一緒に。
  
  負けないジンクス、俺にも有効だったみたい。
  25%教入信しようかな。そういうもんじゃない?
  君の25%に助けられた誰かの1人になって、
  俺は空にもありがとうを溶かした。


  『今だけ』じゃない運も胸に抱えて、息を吸った。 ]
 
(880) 2022/10/24(Mon) 23:52:18

【人】 世良健人


[ 『今年の冬に 会おうか 4人で』
  まだ、上手くいくかは分からない未来の約束をした。
  でもきっと、どうにかなるんじゃないかって。

  大事なところで貸してくれる友達がいて、
  いつまでもと幸運を分け合った大切な人がいる
  
  風磨の怪我は治っているか───
  俺たちは新しい形でやっていけるか───
  うん、今回も25%だ。 >>=29

  大切なものが、形を変えた取り戻せることを願う。 ]

 
(881) 2022/10/24(Mon) 23:52:20

【人】 世良健人

 
[ 俺の幸せは家族が幸せになることだった。
  それだけで、俺に価値はなかった。
  …そう思い込んでいた。

  消えても良いとさえ思った、
  むしろ消えて解決するのだとさえ。
  そんな俺を求めてくれる君がいた。壮真。

  
  最初は少し歪だったのかもしれない
  それらが少しづつ形を変えて
  互いにいなければ 重ねなければ
  完成しないような形になって


  俺は壮真のために、幸せで笑っていたいと思う。
    
 ]

 
(882) 2022/10/24(Mon) 23:52:22

【人】 世良健人

 
[ いつまでも壮真の気持ちが欲しい
  離したくない 渡したくない

  ねえ、俺ももう迷わないよ
  強請るくらいで貰えるのなら
  俺は君の全てを貰えるまで甘えて強請ろう

  しばらく起き上がれなくたっていい
  どれだけ寒くても 暑くても
  耐えられないような地獄でも
  変えた未来の先に壮真がいてくれれば
  俺はそれだけで生きていられる気がするんだ


                    愛しい君へ ]

 
(883) 2022/10/24(Mon) 23:52:24

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

―― 昼休み ――

 いいよ!

[昼に誘う慎ちゃんの下心(あったかどうか)は
 もちろん知らないが、
 誘われて断るような大地君ではない。

 俺の弁当は、コンビニ飯。
 おにぎりとか、パンとか。

 そういえば、この4人で集まってたことなかったね、
 なんて、
 今更ながらに笑うんだ。*]
(884) 2022/10/24(Mon) 23:52:25

【人】 世良健人


[ 愛していると伝えよう
  不安定な未来の道の上で踊るように跳ねて

  いつかそらへ手が届いたらいい

           繋いだ手に口付けて謳おう
           次は俺が君を幸せにする番だ ]
*
*

 
(885) 2022/10/24(Mon) 23:52:26

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[“あの”三日間を超えて

 ほんの少しだけ変わった何か。

 でもそれって、

 別段事件って言うほどのものじゃない。

 大事なものは、何一つ変わっちゃいないんだ。

 良くも……悪くも。]
(886) 2022/10/24(Mon) 23:52:34

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地


[変化をつかみ取れたのは、

 勇気をもって一歩を踏み出せた人たちだけ。

 その一歩をもってしても、

 本当に欲しいものが掴みとれたかどうかは、

 運次第……だったんじゃないかな。]
(887) 2022/10/24(Mon) 23:52:42

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 でも、まぁ。
 いいんじゃない?
 願い事なんかに、頼らなくってもさ。

 幽霊に叶えてもらえるような願いがあって、
 幽霊に出会えたならラッキーだけど。

 願い事をして、叶わないことだって、
 あって当たり前なんだよ。
 そもそも、叶う方が、おかしいんだから。

[そう言って笑った相手は————]
(888) 2022/10/24(Mon) 23:52:50

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 願い事を前にして、一生懸命悩んでさ。
 その結果として、今がある。
 結論が出たかどうかも、
 それが正しかったかどうかも。
 どんな結果になったかさえ、
 多分どうでも良くってさ。

 でも……
 ……悩んだことに、意味があったんだよ。
 きっと。

[叶わぬ願いに絶望したくなくて、
 願いをかけることをしなかった俺。

 君は少なくとも、俺とは違ったはずだ。
 君は、どんな顔をしたろうね?]
(889) 2022/10/24(Mon) 23:52:59

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 あーあー!
 5兆円、降ってこないかなー!!

[俺はそう、本気でもない願いを、
 大空
そら
へ向けて叫んだ。**]
(890) 2022/10/24(Mon) 23:53:11

【人】 白瀬 秋緒

― 願いの時 ―

[ 清けき月影に照らされる旧校舎
 草木の中、浮かび上がるその前に、あたしは立っていた

 ――この状態でここに来るまでに、何人の力を借りたんだろうか
 絵音くん、そま先輩、青葉先輩、未早さん、大木先輩、小鳥遊先輩、千葉先輩、聖奈先輩、彩葉先輩……

 ……“あたし”を気にしてくれる人がこんなに居たんだな、と思う
 この人たちは、あたしが消えたら悲しんでくれたかな、と思う  
 それは、姉さんとは比べて少ないのだと、切り捨ててはいけなかったもので、>>499
 ……やっぱり、チャラにしない方がいい、と思う

 それも、幽霊に会わなければ知らなかったことで、
 だとしたら……やはり「旧校舎の幽霊」とは“神様”なのかもしれない ]
 
(891) 2022/10/24(Mon) 23:54:27

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 最初の願い存在を消したいは彼の祈りに溶けてしまった
 次の願い姉さんの幸せは姉の体温に溶けてしまった

 それでもあたしは、
 ……あたしはやっぱり、もう一度だけ、あれに縋りたいと思う ]
 
(892) 2022/10/24(Mon) 23:54:45

【人】 白瀬 秋緒

 
[ ――目の前には、もう一度会いたいと願った幽霊神様がいる

 相変わらず優しい声で
 あたしに甘い誘いを掛ける

 それは天使の囁き?>>1:226 
――――NO

 それとも悪魔の呼び声? 
――――NO
 ]
 
(893) 2022/10/24(Mon) 23:55:07

【人】 金海 叶冬

[ あやちゃんと天ヶ瀬くんのお話しは
  いつかボクも聞けるかな。

  青葉ちゃんに制服をあげようにもサイズがあわなかったら
  それは……ごめんなさい。  
  そのうちちゃんとしたものが届くみたいだから 心配はないでしょうか。 ]


  皆お元気でなによりです。


[ ボクは時々、あやちゃんに連絡をいれます。

 あの日の旧校舎、
 打ち明けてもらったこと。>>589
 ボクが苦しい思いをさせていたことをしれば
 ボクはまた後悔をするけれど。
 もう一度またはじめから。
 友達になること、願えるでしょうか。 ]
(894) 2022/10/24(Mon) 23:55:38

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……あたしは、

  “ 嫌な事があっても、
    少しは大丈夫だと思える人間になりたい ”

 
(895) 2022/10/24(Mon) 23:55:39

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 『大切なのは、願った先でどう生きていくか』>>253
 『「それでも生きていく」という意志が大事』>>725

 それならば、

 『大きく何かを変えるより、小さな幸福を願って、
  それによって己自身で変わっていき、
  己自身で未来を変えていく方がいい』
 それがあたしの答えだから>>379

 だから、
 これは願いではなくて、ただの宣言だ
 誰かに聞いてほしくて、証人が欲しかっただけの ]
 
(896) 2022/10/24(Mon) 23:56:02

【人】 金海 叶冬




[ これからは近くで皆をみられることはないけれど、

 いつか。 ]
(897) 2022/10/24(Mon) 23:56:25

【人】 白瀬 秋緒

 
  だから、

 
(898) 2022/10/24(Mon) 23:56:36

【人】 金海 叶冬

 [ どこかの空の下、同級生が
   コンクールで賞を受賞したそうです。


  ボクの初めての推しベーシストは
  今も音を震わせているでしょうか。 ]




 [ ボクはまだ、夢の向こうには辿り着けません。
  未だ名もなき道草で、
  かなみのかの字も、誰かの目に留まることはない。
  
  体調はいまだポンコツで、
  基礎も無いボクは ようやくスタートにたてるかの場所。 ]

 
(899) 2022/10/24(Mon) 23:57:10

【人】 白瀬 秋緒

 

“それをいつでも思い出せるような物をあたしにください”


 
(900) 2022/10/24(Mon) 23:57:14

【人】 白瀬 秋緒

 

[ ―――――― ]


 
(901) 2022/10/24(Mon) 23:57:33

【人】 白瀬 秋緒

 

  …………あれ


[ あの日のように
 気が付いたら、あたしは旧校舎の校庭にいた
 それから、手の中に何かあることに気付く ]
 
(902) 2022/10/24(Mon) 23:58:08

【人】 白瀬 秋緒

 

  …………これ……ロケット?


[ 月影に照らされるのは、白金色のロケット……と言われるものだと思う
 恐らくこれが、願いの結果だ

 それが、誰かさんが幽霊に渡したのとよく似ていること、
 それが幽霊にとっての“お守り”の形になったのだ、とは、
 あたしには、知らないこと
 ]


  ……ありがとう、かみさま


[ 優しいかみさまからの贈り物と共に、旧校舎を後にした ]
 
(903) 2022/10/24(Mon) 23:58:21

【人】 金海 叶冬




  それでもボクは、
  ―――ボクは**



 
(904) 2022/10/24(Mon) 23:58:28

【人】 白瀬 秋緒

 
[ あの夜から四日目が来る、日々は続いていく

 その中いつか、誰かに、姉と比べられるようなことを言われるなら、 ]


  ――っ、


[ 胸の辺り、首に掛けたそれを握って ]
 
(905) 2022/10/24(Mon) 23:58:46

【人】 白瀬 秋緒

 

  はあ? おい、
ぶっ殺すぞ



[ ……まあ、笑えてる分だけ、成長したと思ってほしい
 これからだよこれから ]
 
(906) 2022/10/24(Mon) 23:59:08

【人】 白瀬 秋緒

 

  [ あの三日間を時折振り返りながら、
   あたしは未来へ歩いていく** ]

 
(907) 2022/10/24(Mon) 23:59:38
 




情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


←↓■□フィルタ

生存者 (12)

津崎絵音
55回 残----pt

ありがとう

千葉郁也
60回 残----pt

そばにいるよ

秋月壮真
121回 残----pt

君と手を繋いで。

世良健人
75回 残----pt

君と手を繋ぐ

未國 聖奈
100回 残----pt

己に願いを。

大木慎之介
53回 残----pt

願いは自分の力で

小鳥遊 大地
35回 残----pt

びちびちびちびち

金海 叶冬
86回 残----pt

ねむたい

天ヶ瀬 青葉
66回 残----pt

除霊師

工藤 彩葉
82回 残----pt

 

鈴掛 未早
42回 残----pt

生きていく。

白瀬 秋緒
122回 残----pt

さいしゅうび

犠牲者 (1)

棗星人(2d)
0回 残----pt

 

処刑者 (1)

大槻登志郎(4d)
11回 残----pt

 

突然死者 (0)

舞台 (0)

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.42 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
人狼物語画像 by Momoko Takatori
Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa