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【人】 朝日元親─ 某日:二人の家 ─ [ その日は、二人の休みが重なって 大学もバイトも無ければなんの予定もない、 ただ天気だけがいい、そんな日だった。 朝いつも通り二人で目覚め、 朝食を取って簡単な家事を終えて。 光希と付き合ってこうして暮らすようになって なんだかんだでそれなりの日が経つ。 普段であればこんな日は、 二人でどこかに出かけたり もしくは疲れているようなら、家でのんびりする所だ。 出かけるにしたって、気になるカフェへ行ったりだとか 気持ちの良い陽気の中をショッピングへ出かけたりだとか そういう暖かく長閑なデートが似合うような、 今日はそんな日である、はずだった。] (4) 2023/04/18(Tue) 1:05:37 |
【人】 朝日元親[ ───はずなのだけど。 今日ばかりは、そういう気持ちになれなかった。 恋人との幸福な日々。 柔らかで、暖かで……… ………そして刺激的な、倒錯的な日々。 そんな日々に不満なわけではない。 刺激が足りないわけでもない。 どちらかといえば、そう。 今居る暖かな沼の底を、光希と覗いてみたいような、 そんな危うい誘惑に 日々じくじくと心を揺さぶられているような。 そんな思いにここ最近悩まされていて。 そしてそれは今日も続き、 朝から光希への劣情を持て余していた。 ] (5) 2023/04/18(Tue) 1:06:35 |
【人】 朝日元親…光希。 [ 時間はそろそろ、お昼に差し掛かるくらい。 それぞれやる事を終え、 ソファでのんびりとしていた所に声をかける。 ] お昼食べたら、ちょっと出かけたいんだけど ……いい天気だし…デートしない? [ 穏やかにそんな事を口にして、彼の隣に腰掛けた。 座面が柔らかに軋み、 軽く光希が居る側に体重をかけるようにして 彼の頭に頬を寄せる。] …………前々から行きたいって言ってたけど なんだかんだ行けてなかった場所。 明日も休みだし、丁度いいかな…って思って。 覚えてる? 前教えた、隣駅の…。 [ そんな風に伝えれば、光希は覚えて居ただろうか。 いつかの日、二人で行きたいと話してみせたとある店。 ] (6) 2023/04/18(Tue) 1:07:16 |
【人】 勢喜 光希………え、あ、 [見せられたスマホの画面にぱちりと瞬きをする。 もちろん、覚えているとも。 いつぞや……というかあの冬の日に 彼が行きたいと言っていた場所。 別に忘れたわけではなかったが 自分からは何となく照れくさくて切り出しづらく、 何だかんだ月日が流れて 有耶無耶になっていたのだった。] ……い、いいけどさ。 [てっきり忘れたのかと思ってた、と じわ、と頬を染めて小さく頷く。**] (10) 2023/04/18(Tue) 11:57:17 |
【人】 朝日元親[ のんびりとした今の時間は、 どこにも性を匂わせるものはなく。 だからだろう。光希にデートの誘いをした際も、 そんな事は微塵も考えていないような 可愛らしい笑顔をこちらに向けてくれた。>>9 こんな光希に突然こんなものを見せるのは やや気が引けないでもなかったけれど。 でも、せっかくの二人そろっての休み。 この機会を逃せば、またいつになるかもわからない。 スマートフォンに映し出されたピンク色のショップに 光希の頬がほんのりと染まった。>>10 ] …覚えててくれたんだ? [ 軽く頬を撫でれば、ほんの少し熱を持った肌を指で感じて。 ] (11) 2023/04/18(Tue) 17:29:34 |
【人】 朝日元親[ 顔を傾け、光希の耳に小さくキスをしてから顔を離す。 ] 忘れるわけない。 それこそ、行く機会を虎視眈々と狙ってたよ。 光希ともっと、色んな事して楽しんでみたいな…とか。 きっと可愛い顔してくれるんだろうな…とか けっこーずっと考えてたし。 [ たまにはこんなデートも悪くないだろ?と 薄く微笑んでは光希の手に自分の手を重ね、 指を軽く絡めて握り ] 今日は一日、思いきり光希の事可愛がらせて。 [ そう囁くと、穏やかに微笑んだ。 ] (12) 2023/04/18(Tue) 17:30:02 |
【人】 朝日元親それじゃ、早速お昼食べてから行こうか。 まだ余裕で明るいけど…暗くなってから行くんじゃ、 使う時間が無くなっちゃうしな。 [ ぐっと伸びをするようにソファから立ち上がると、 そんな事を言いながらキッチンの方へ向かう。 食事はサンドイッチ等簡単なものでいいだろう。 何事もなければ、そんな風に 光希を誘って簡単な食事をとってから 出かける準備をしようとしただろう。** ] (13) 2023/04/18(Tue) 17:30:33 |
【人】 勢喜 光希[ところで、あの日以降も元親と 倒錯的なプレイ―――管理的なこととか――を する機会はちょこちょこあっただろうか。 それ関係を別にしても 所謂アダルトグッズに興味があることは 前々からそれとなく仄めかされてはいたし 色々試してみたいのだろうな、 ということも何となく悟っていた。 自分としても別に興味がないわけではない。 元親は――…まあ、ちょっと意地悪な所は多々あるけれど 本当の本当に嫌だと言ったらしてこないし、 愛ゆえの欲求なのだと、そのあたりは信頼している。 なので、柔らかく耳にキスを落として囁く元親に 頬を染めて頷いたのだった。>>12] (14) 2023/04/18(Tue) 18:11:26 |
【人】 勢喜 光希って、ずっと考えてたのそんなこと? ……元親のえっち。 [むう、と少し拗ねたように嘯くけれど 照れ隠しなことはすぐに悟れるだろう。] ……う、うん……… [性の匂いなんてどこにもなかった筈の穏やかな昼。 端正な顔でそんなことを言われると やたらとドキドキしてしまって。 きゅ、と柔く指を握り返し、こくりと首を縦に振った。] (15) 2023/04/18(Tue) 18:11:54 |
【人】 勢喜 光希[そんなわけで元親と共に簡単に食事を摂り、 身なりを整えてマンションを出、公共機関を乗り継ぐ。 店の場所をしっかり把握しているわけではないので 元親に先導される形ではあるだろう。 店に入る時はきょろきょろと落ち着かなくあたりを見回し いかにもこういう場所慣れてません童貞です、というような―― まあ事実童貞 では あるけれど――そんな態度で心許なさそうにしていた筈だ。**] (16) 2023/04/18(Tue) 18:12:45 |
【人】 朝日元親[ どう見ても照れ隠しでしかない、可愛らしい罵り言葉は 光希にそんなつもりがなかったとしても どうにも誘っているようにしか聞こえない。>>15 ] えっちな彼氏を持つと大変だね。光希サン。 [ クス、とそんな揶揄い言葉を一つ落として。 穏やかな春の昼に不釣り合いな秘め事に 彼を誘ったのだった。 光希とのプレイは、 ]とある日に戯れに始まった管理をきっかけに あれ以降もたまにそういうプレイに勤しむ事はあった。 とはいえ、やる事と言えばその程度。 まだその手のプレイで言えば、 入り口に立った程度の認識でいて。 だからこそ今日は、一歩深く彼と潜ってみたかった。 (17) 2023/04/18(Tue) 19:22:41 |
【人】 朝日元親[ 簡単な食事を済ませ、光希と二人で公共交通機関を乗り継ぐ。 普段ならなんてことのない外出も、 目的が目的だけになんだかいつもよりもドキドキしたりして。 電車を降りてしまえば、寄り道をする事も無く 二人連れ添って目的地へと向かった。 その店は、表通りからは一本外れた道にあり ぱっと見はちょっとおしゃれなバスアイテムが売っている 普通の店にも見えた。 よくよく窓に書かれている文字を見て漸く、 そういうアイテムも扱っているのだとわかる程度の 比較的入りやすそうな店構え。 興味があるとはいえ、あまりにも露骨に下品な店だと 光希が入るにもちょっとハードルは高かっただろうから ある程度気を利かせてくれている様子に胸をなでおろした。] (18) 2023/04/18(Tue) 19:23:09 |
【人】 朝日元親[ 二階建ての店は、一階部分がバスグッズや化粧道具。 二階部分がアダルトグッズという作りをしているようだった。 華やかな石鹸や香水が並ぶ店内を歩き、 二階へと階段を登っていく。 俺達の他にも客はいるようだったが、 暗黙の了解なのか互いに目線が合う事は無かった。 階段を登り終え目に入るのは、思ったよりも普通の内装。 明るい店内は、一見すれば普通の薬局のような印象だ。 ピンク色の棚にずらりと商品が立ち並び、 所々に店員がオススメしてあるようなポップが貼ってある。 辺りを軽く見まわしてから、 そっと光希の手を引いて通路へ入った。 ] (20) 2023/04/18(Tue) 19:24:10 |
【人】 勢喜 光希[どうやら品揃えが階で分けられているらしい。 一階の化粧品やら石鹸やらが置かれたゾーンを通り過ぎ、 二階へ続く階段をあがる。] (へえ……結構カップルで来てる人とかいるんだな……) [目が合わないように気にはしつつ それとなく周囲の様子を窺ってきょろきょろはしてしまう。 ちらほらいる客は男性の一人客や男女連れが殆どで さすがに男二人、というのは自分たちだけだった。 元親に手を引かれ、そっと後に続いて 色とりどりのポップが並ぶ通路へ。] (22) 2023/04/18(Tue) 19:58:41 |
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