203 三月うさぎの不思議なテーブル
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| [ちえさんと遠藤さんの間が気になりすぎていて勝手にそわそわしていたら、横から瑞野先輩に手元に集中するよう釘を刺された] えっ、わ、あっぶな…ありがとうございます…。 [あぶない、もうちょっと火からおろすのが遅れたら折角のラムが無残な硬さになってしまうところだった。 店の雰囲気によっては金串そのままで出してもいいのだけど、この店の雰囲気にはさすがに合わない気がして、セラドンブルーがきれいな皿の上にラム、玉葱、ラム、春キャベツと盛り付けていく。 最後にトロトロになるまで別でグリルして黒くなった皮を向いてオリーブオイルと少しの醤油で旨味を足したパプリカを彩りよろしく料理の中央に。 皿の端に粒マスタードを添えて] お待たせしました、スプリングラムと季節の野菜のグリルです。 味付けは塩と少しの醤油だけなんですけど、よかったら粒マスタードも試してみてくださいね。 [前回所望された二杯目 >>27にはボストンゴールドを用意したのだが、今日のはづきさんのグラスの中身は何だっただろう*] (191) 2023/03/12(Sun) 23:59:31 |
| あー……うん、そこのところは、今話すとちょっとだいぶ、たぶん、ボクのほうがキャパオーバーなので、日を改められたら、と思うんですけど。 [ >>190助けが必要そうだからじゃなくて傍にいたいから傍にいる。 確かにこの文脈だと前者のように取られてもおかしくない。 そうじゃない。そうじゃないんだけど、そこまで詳細に話すのは、ちょっと感情が暴走しすぎて明日寝込みそうだから、待ってほしい。 いまでも頭がぐるぐるして、変に敬語になってきた。] (192) 2023/03/13(Mon) 0:11:35 |
| でも、そう。それは、事実なので、うん。 ……本物のデートだって、ボクは思いたいなって、考えてます。
[あなたからの答えを明確にはまだ聞いてないと思ってるから、まずは、ボクの意見として。 いつも以上にあがった口角、思っても良いの、って言い方。 それを"答え"として受け止めるには、ボクはまだまだ弱気が過ぎる*] (193) 2023/03/13(Mon) 0:11:45 |
| [普段手際のいい彼には珍しい姿を見れば >>191、自然とその目線の先を追うこともしただろうか。 その先にはシャミさんとチエちゃん二人の姿があって] ……この店、ほんといろんな出会いがあるよねえ。 [そんな実感のこもった言葉を零すだろう。 口元には緩やかな笑みを湛えて] (194) 2023/03/13(Mon) 0:13:41 |
| お、めっちゃうまそう!大河くんありがとね。 [盛り付けられた羊肉を野菜とともに頬張れば、くどすぎない脂の旨味が口の中に広がった >>184] ふおおうんま……流石だね大河くん、素材の味めっちゃ生かされてる! [なんて、ざっくりとした語彙力のない食レポを] (食レポ……あ、そうだ) そうだ、ねえねえ大河くんこれ見て。 [ふと思い至り、スマホの画面を彼に見せる。 そこに表示されていたのはLINEのトーク画面だ。 >>4:306>>4:307>>n0>>94] (195) 2023/03/13(Mon) 0:14:07 |
| この前作ってくれたカクテル、友達に自慢したらめっちゃ褒められてる。 なんかすげえ嬉しくなっちゃった。褒められてるの俺じゃないのに。 [口元を緩ませながらそう言った。 だって実際嬉しかったからね。俺のオーダーで、あんな素敵なものを作ってもらえて] 今日もお酒のオーダーお願いしていい? このラム肉に合うやつ。カクテルでもそうじゃなくてもなんでも。 [前の2杯目 >>191も爽やかですごく美味しかったし、大河くんのチョイスにはもう期待しかしていない俺がいる**] (196) 2023/03/13(Mon) 0:14:31 |
[ 「ただいま?」
と語尾があがる挨拶に、
うん、と頷いて少しの間はそうしていた。
甘えるようにされたら、尚更腕に力が
入ってしまったけれど、それもわずかの間。
部屋の中へ通したら、並んだ]
うん、間に合ったよ。
どうぞ、
まずは、それでダメになってる那岐くんが
見たいな。
[ まずは、と銘打ったのは、
頭を過った言葉があるから、も本当なんだけど
今日は泊まりなのでね、時間はたくさんある。
]
[ 自分の部屋で、
ぐでん、とダメになってる恋人って、
言葉にはできないけど、なんか、いいよなって。
先日はそれをじっくり眺めるだけの余裕が
こちらになかったのもある。
――というか先日の彼はダメではなく
かなり出来た恋人の姿だったので。 ]
お腹すいてる?
今日はダメになる日だから、
出前取っちゃおうとか思ってるんだけど
[ 聞いてテレビのリモコンを操作すると
いくつか入っている配信サービスの画面が
表示された。* ]
[怒っていてもあまり怖く見えない顔は、他の感情だって上手く隠せてしまえたら良いのに。
笑って余裕ぶるにはあと何年かかるかな、高野さん。
年の問題じゃないか……。
真白の無自覚攻撃がクリティカルヒットし、耳孔の奥まで熱くなった表情は、誰の目から見ても白うさぎに懸想していることは明らかで。
会話内容を聞いて砂を吐きそうな気持ちで退店した客がいたとかいなかったとか。
「なかよしだねぇ」
それを言う余裕がある人が近くで良かった。
隣席がリア充ばくはつ派の人だったら刺されていたかもしれない。]
……焦らし上手。
[だめ、と告げる声色が甘い。
獣性がはみ出てしまいそうな恋人を躾けるその声に従えない自分ではないし、
そもそもちゃんとここがまだ公共の場だという認識はある。
幸い桜カクテルも飲んでいないから素面だし。]
――あ、逃げた。
[窘めておいて、彼女自身が少しぽうっとなっていたようで、我に返って急に慌て始める。
ほらその「ぁぅ」が可愛いんだってば!!
クスクスと逃げる彼女を見遣った後、零す。
呟くというにはあまりに聞き取りやすい声量で。]
ほんっとに可愛いな、僕の白うさぎさんは。
[聞いてくれたっていいよ。
これは自慢だからね!]
――閉店後――
[印、なんて言葉を聞いた後にオープンショルダーの服を見た時の男の気持ち、誰かわかって欲しい。
いや、可愛いんだよ?
正直言ってすごい好きな恰好なんだけど、その、首元がね??
煩悩塗れはそっと彼女の髪に触れた。
せめてその柔らかな毛先が自分の目から彼女の肌を守れるように。]
裾がふわってなるスカート、元々好きだったんだけど、
好きな子が好きな恰好が自分の好みと合ってると、
毎回得した気分になっていいよね。
[そのワンピースと並んで歩く男、今日もいつもと変わらない何本も持っている黒のストレートパンツなのだけれど。
ファッションは専門外なので、温かくなってきてインナーが薄くなってもジャケットで誤魔化す癖が抜けきりません。
買い物デートに丸一日オフを貰えるなら、しっかりとその日にコーディネートして貰おう。]
手、繋ご。
[手を伸ばす仕草からぎこちなさが取れても、彼女の魔法を解くように言葉をかける。
一度握ったなら指は滑り、彼女の指の間、水かきを擽って指と指とを交差させる繋ぎ方を促した。]
|
ふふ、デート
(197) 2023/03/13(Mon) 0:23:58 |
うん、そこなら取材の予定は入ってないから
原稿作成のスケジュール調整したら、
僕も一日空けられそう。
どこまで買いに行こっか。
荷物が多くなるなら車の方が良いかもしれないけど、
洋服のブランドって正直僕は詳しくなくって、
いつもモールの同じブランドで買っちゃってる。
[スケジュールの擦り合わせが終われば次は場所。
駐車場もあるが電車の駅からも近いところにある大型ショッピングモールの名前を挙げれば、彼女のお眼鏡に適うショップは入っているだろうか。
ファストファッションの大型店舗もあれば、女性服のブランドも何件かあった筈。
自分が買うのはいつも決まった店で、幸いサイズがあまりに平凡なもので、サイズ合わせに苦労した経験がまるでない。
男女でお揃いのパジャマが購入できるショップがあったかどうかの記憶はないので、必要があればモールのアプリでショップリストを表示させながら検討する。]
[いつもなら、足は駅へと向かう。
電車はまだ動いている時間だ。]
マシロちゃん、渡したいものがあるから、
ちょっとうちに寄ってもらっても良い?
[渡したいもの、は実はひとつはもう持っているのだけれど。
渡す場所はやっぱりこんな路上じゃなくて改まりたくて。
こういう時、そう遠くない位置に自宅があって良かったと思う。
一度部屋に彼女を招いても、翌日に響かない時間には帰してあげられるから。]
[そうしてマンションの5階、自室の前に着いた時、いつものようにポケットから鍵を出す仕草をして。
小さな封筒を真白の前に差し出した。
中身は作っておいた、自室の合鍵だ。]
迎えに行くことが多いからあんまり使うことはないかもしれないけどね。
持ってて欲しくて。
デートの日、これにつけるキーホルダーも買おう?
[マシロちゃんが開けて、と促す。
鍵穴にぴったり嵌る鍵がゆっくりと回って、ノブを引いたらいつもの自宅の狭い玄関が現れた。
先に身体を滑り込ませ、彼女に向かって手を広げる。]
おかえり!
[店でも聞く言葉だけれど。
これからはこの家で聞く頻度の方が高いといいな。**]
|
私、ずっと片思いし続けると思ってた でも本当はチエには愛されたい
だから嬉しいよ。本物のデート、しよう
[水族館も、いいね。 星を見上げるイワシの群れとか*]
(198) 2023/03/13(Mon) 0:27:19 |
| (冬が来たらカウル出したいな)
[一皿出し終えたところで軽くコンロ回りを片付け、整えながらアイリッシュシチューを羨ましく思った気持ちが懐かしい料理を思い出す。 自分の料理の大半はばあちゃんから教わった料理が基礎になっているけれど、これは義母が初めて自分に教えてくれた料理だ。 イギリスについて暫く、ロンドンの味にどうも慣れなかった子供の時分に、ウェールズにルーツを持つ彼女が出してくれたもの。 大仁田ネギにも似て太くて濃い甘みを持つリーキの入った羊肉のスープはやっぱりたっぷり根菜が入っていたので塩肉じゃがみたいな味だと思ったことも懐かしい。 ハウス物は一年中出回っているらしいが、国産のリーキの旬は冬に入る前だというから、シーズンが近くなったら店長に自腹でもいいから入れてほしいと頼み込むつもりでいる。
そこからふわっと、シェパーズパイだのファゴットだの思いつくがどちらもスプリングラムを使うにはちょと惜しい気がする。 あれらは肉質がしっかりとしたマトンのほうが合うと約7年のイギリス生活が訴えた。 だから、今夜のレシピはちょっと海外の系統からは外したほうがいいかな、なんて思っていたころ] (199) 2023/03/13(Mon) 0:31:04 |
| えっ、それ俺が見ていいやつなんですか…。
[見せられたスマートフォンの画面にちょっと焦った。 こういうのを軽率に見せてしまうところは日本独特の感覚な気もするけれど、文面的には褒められているようなのであんまり強くは言い出せなかった]
うーん…ラムに合う………そうですね、ミントとかって大丈夫ですか?
[歯磨き粉の味しかしない、という人もいるくらい好みの分かれる構想について尋ねる。 外そうとしたくせに、発想がまた日本にないところに帰ってきてしまったとちょっとだけ内面自己嫌悪しつつ*] (200) 2023/03/13(Mon) 0:31:11 |
| ……へ。 え!? や、どっちかってとボクのセリフというか…… あい、 [ >>198愛されたい。 さらりと出てきたフレーズに、頭のどこかが燃え尽きて、ぽふんと煙を吐いた気がした。 や、そうですよ? そうです、そういう、話なんですけど。] それって、その。ボクの勘違いとか、思い過ごしとか、聞き間違いとかでなければ。 (201) 2023/03/13(Mon) 0:39:00 |
| その……シャミさん、が、ボクに、ボクを、すき、 って なんで [ぜんぜん、理由がわかんない。 しかも片思いを続けるとか。もっとこう、アピールを、アピールをください! 大人の恋って、こうなんだろうか。 そうだっけ? そうかな?] (202) 2023/03/13(Mon) 0:41:58 |
| ……はぁ……………………
[なんだか急にものすごく、脱力したような恥ずかしさの限度のような気持ち。 膝に力が入らなくなって、へなへなとその場にしゃがみ込んだ。 あっつい顔を見せられなくて、腕で隠して覆った*] (203) 2023/03/13(Mon) 0:46:56 |
黙っているのが正解だったかな。
[ 苦笑いを一つ。なにせ多分、
彼氏しか知らないであろう一面を
見てしまったので。
しかし良く逃げるなぁ真白さん、俺から。
高野さん怖くないよ。 ]
微笑ましいね
[ この可愛いに返すべきは、
そうだね、でも、可愛いね、でもない。
愛らしいという意味では間違ってはいないし
たぶん、俺の同意の意見は聞こえない
くらい、夢中なのだろうけど。 ]
いい顔になったようで、なにより。
[ マジでキレちゃう5秒前、よりそっちのほうが
ずっといいよね。* ]
|
え、好きだよ? なんで……なんでだろう
[大好きな者たち。片思い。 優しく、親切にしてくれても、私が抱いている愛は私が抱えているもの。そうやってずっと生きてきた。
チエには、愛されたいけど。 愛して欲しくても要求することはできないから]
大丈夫……?
(204) 2023/03/13(Mon) 0:56:03 |
[擦り寄せた身体に応えてくれた腕に、
機嫌が悪くなるはずもなく。
彼の家に増えた一つ目に見つけた、
『自分用』に宛てがわれたもの。
どうぞ。と促されたなら。
触れていた部分から一度、手を離して。
膝を立ててソファの前に向き合ったら、
ぽふんと、頭から行くようにダイブした。
柔らかな弾力が押し返ってくる。
その気持ち良さに思わず表情を緩めながら、
ソファに埋もれたまま、振り返る。]
ははっ、本当に駄目にしたいんだ?
[俯いたせいで流れた前髪が、
さらりと、視界の端を横切っていく。]
[そんな姿を見たいなんて、どうして。
そう思いながらも、甘やかされるような言葉の
魅力には勝てなかったから。
夕飯の誘いには。ああ。と軽く相槌を。]
そうですね、少し。
でも……、いいんですか?出前で。
ああでも、映画見るなら、ピザとコーラかな。
[前言撤回。
海外映画の定番、それは今も変わらない。]
[クッション性の強いソファに顔を埋めて、
少し息を吸い込んだら、新品の匂いがする。]
ああ……、
[小さく、感嘆符を洩らしたら。
ふと、なにか足りないと気づいて。
並べられたソファの古い方に膝でずるずると移動して。]
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